米国アカデミー賞2020 ノミネーション!

 第92回米国アカデミー賞のノミネーションが発表になりました。

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 ◆作品賞
 ・『フォードVSフェラーリ』 ピーター・チャーニン(Peter Chernin)、ジェンノ・トッピング(Jenno Topping)、ジェームズ・マンゴールド
 ・『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ、ジェーン・ローゼンタール(Jane Rosenthal)、エマ・ティリンジャー・コスコフ(Emma Tillinger Koskoff)
 ・『ジョジョ・ラビット』 カーシュー・ニール(Carthew Neal)、タイカ・ワイティティ
 ・『ジョーカー』 トッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパー、エマ・ティリンジャー・コスコフ(Emma Tillinger Koskoff)
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 エイミー・パスカル(Amy Pascal)
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック、デイヴィッド・ハイマン(David Heyman)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) サム・メンデス、ピッパ・ハリス(Pippa Harris), Jayne-Ann Tenggren、カラム・マクドゥガル(Callum McDougall)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 デイヴィッド・ハイマン(David Heyman)、シャノン・マッキントッシュ(Shannon McIntosh)、クエンティン・タランティーノ
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) クァク・シネ(Kwak Sin Ae)、ポン・ジュノ

 米・製作者組合賞(PGA)ノミネーションからは『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が脱落。

 エマ・ティリンジャー・コスコフ(Emma Tillinger Koskoff)、デイヴィッド・ハイマン(David Heyman)は、それぞれダブル・ノミネート。

 [受賞歴]
 ・『フォードVSフェラーリ』 ピーター・チャーニン(Peter Chernin)とジェンノ・トッピング(Jenno Topping)は2017年の『ドリーム』以来2回目のノミネート。ジェームズ・マンゴールドは2018年の『LOGAN/ローガン』で脚色賞にノミネートされて以来2回目のノミネート。
 ・『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシは2014年に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で監督賞・作品賞にノミネートされて以来、13&14回目のノミネート。2007年に『ディパーテッド』で監督賞受賞。ロバート・デニーロは2013年に『世界にひとつのプレイブック』で助演男優賞にノミネートされて以来8回目のノミネート。1975年に『ゴッドファーザーPARTⅡ』で助演男優賞、1981年に『レイジング・ブル』で主演男優賞を受賞。キャスト部門以外でノミネートされるのは初めて。ジェーン・ローゼンタール(Jane Rosenthal)は初ノミネート。エマ・ティリンジャー・コスコフ(Emma Tillinger Koskoff)は2014年に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で作品賞にノミネートされて以来、2&3回目のノミネート。
 ・『ジョジョ・ラビット』 カーシュー・ニール(Carthew Neal)は初ノミネート。タイカ・ワイティティは2005年に“Two Cars, One Night”で短編映画賞にノミネートされて以来2&3回目のノミネート。
 ・『ジョーカー』 トッド・フィリップスは2007年に『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で脚色賞にノミネートされて以来、2&3&4回目のノミネート。ブラッドリー・クーパーは前回『アリー/スター誕生』でノミネートされて2年連続8回目のノミネート。
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 エイミー・パスカル(Amy Pascal)は2017年に『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』で作品賞にノミネートされて以来2回目のノミネート。
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバックは2006年に『イカとクジラ』でオリジナル脚本賞にノミネートされて以来2&3回目のノミネート。デイヴィッド・ハイマン(David Heyman)は2014年に『ゼロ・グラビティ』で作品賞にノミネートされて以来2&3回目のノミネート。
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) サム・メンデスは2000年に『アメリカン・ビューティー』で監督賞を受賞して以来2&3&4回目のノミネート。ピッパ・ハリス(Pippa Harris)、Jayne-Ann Tenggren、カラム・マクドゥガル(Callum McDougall)は初ノミネート。
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 シャノン・マッキントッシュ(Shannon McIntosh)は初ノミネート。クエンティン・タランティーノは2013年に『ジャンゴ 繋がれざる者』でオリジナル脚本賞を受賞して以来6&7&8回目のノミネート。1995年に『パルプ・フィクション』でもオリジナル脚本賞を受賞。
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) クァク・シネ(Kwak Sin Ae)は初ノミネート。ポン・ジュノは初ノミネートで、監督賞、オリジナル脚本賞でもノミネート。

 [前哨戦の結果]
 映画批評家協会賞系映画賞では『パラサイト 半地下の家族』が優勢だが、
 サテライト・アワード ドラマ部門は『フォードVSフェラーリ』、コメディー/ミュージカル部門は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門は『1917 命をかけた伝令』、ミュージカル/コメディー部門は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 クリティクス・チョイス・アワードは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 [傾向]
 製作者組合賞(PGA)とは、過去30回で、21回一致。前回一致。2008~2015年は8年連続で一致。
 作品賞と監督賞の合致度は80%以上。
 俳優組合賞(SAG)のキャスト賞にノミネートされていない作品は、作品賞を受賞できない。
 脚本賞/脚色賞との合致度が高い。2000年以降、オリジナル脚本賞受賞作が作品賞を受賞したのは7回、脚色賞受賞作品が作品賞を受賞したのは8回。
 編集賞とは、2000年以降7回一致。1976年以降40年間で、米国アカデミー賞編集賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞したことは、2015年の1回しかない。

 ◆監督賞(Achievement in directing)
 ・『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ
 ・『ジョーカー』 トッド・フィリップス
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)”  サム・メンデス
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) ポン・ジュノ

 BAFTA英国アカデミー賞と同じ。

 ノア・バームバック、ジョシュ&ベニー・サフディー、グレタ・ガーウィグ、ライアン・ジョンソン、ジェームズ・マンゴールド、ジョーダン・ピール、ルル・ワンなどが落選。

 [前哨戦の結果]
 映画批評家協会賞系映画賞ではポン・ジュノが優勢だが、
 サテライト・アワードはジェームズ・マンゴールド
 ゴールデン・グローブ賞はサム・メンデス
 クリティクス・チョイス・アワードはサム・メンデスとポン・ジュノ

 [傾向]
 作品賞と監督賞の合致度は80%以上。近年、2013年、2014年、2016年、2017年、2019年は、作品賞と監督賞はそれぞれ異なる作品に贈られている。
 監督組合賞(DGA)との合致度が高く、監督組合賞が始まった1948年(度)以降、米・監督組合賞を受賞してアカデミー賞監督賞を受賞しなかったのは7回しかなく、監督組合賞受賞作がアカデミー賞監督賞にノミネートすらされなかったことは過去に3回しかない。

 ◆主演男優賞(Performance by an actor in a leading role)
 ・アントニオ・バンデラス “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・レオナルド・ディカプリオ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・ジョナサン・プライス 『2人のローマ教皇』(英・米・伊・アルゼンチン)

 エディー・マーフィー、アダム・サンドラー、クリスチャン・ベール、ロバート・デニーロなどが落選。

 [受賞歴]
 アントニオ・バンデラス 初ノミネート
 レオナルド・ディカプリオ 2016年に『レヴェナント: 蘇えりし者』で主演男優賞を受賞して以来7回目のノミネート。
 アダム・ドライヴァー 前回は『ブラック・クランズマン』で助演男優賞ノミネート。2年連続ノミネート。
 ホアキン・フェニックス 2013年に『ザ・マスター』で主演男優賞にノミネートされて以来4回目のノミネート。
 ジョナサン・プライス 初ノミネート

 [前哨戦の結果]
 映画批評家協会賞系映画賞ではアダム・ドライヴァーが優勢
 サテライト・アワードは、ドラマ部門がクリスチャン・ベール(『フォードVSフェラーリ』)、コメディー/ミュージカル部門はタロン・エガートン(『ロケットマン』)
 ゴールデン・グローブ賞は、ドラマ部門がホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、ミュージカル/コメディー部門はタロン・エガートン(『ロケットマン』)
 クリティクス・チョイス・アワードはホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)

 [傾向]
 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、約75%の確率で、アカデミー賞を受賞。
 全25回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは20回。2017年は不一致だったが、それ以前12年連続で一致。2回連続で一致。

 ◆主演女優賞(Performance by an actress in a leading role)
 ・シンシア・エリヴォ 『ハリエット』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ・シアーシャ・ローナン 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・シャーリーズ・セロン 『スキャンダル』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 オークワフィナ、ルピタ・ニョンゴ、ジェシー・バックリーなどが落選。

 [受賞歴]
 シンシア・エリヴォ 初ノミネートで歌曲賞でもノミネート
 スカーレット・ヨハンソン 初ノミネートでダブル・ノミネート(主演女優賞、助演女優賞)
 シアーシャ・ローナン 2018年に『レディ・バード』で主演女優賞にノミネートされて以来4回目のノミネート。
 シャーリーズ・セロン 2006年に『スタンドアップ』で主演女優賞にノミネートされて以来の3回目のノミネート。2004年に『モンスター』で主演女優賞受賞。
 レニー・ゼルウィガー 2004年に『コールド マウンテン』で助演女優賞を受賞して以来4回目のノミネート。

 [前哨戦の結果]
 レニー・ゼルウィガーとルピタ・ニョンゴの争いだったが、
 サテライト・アワードは、ドラマ部門はスカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)、コメディー/ミュージカル部門はオークワフィナ(『フェアウェル』)
 ゴールデン・グローブ賞は、ドラマ部門はレニー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、ミュージカル/コメディー部門はオークワフィナ(『フェアウェル』)
 クリティクス・チョイス・アワードはレニー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)

 [傾向]
 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、約75%の確率で、アカデミー賞を受賞。
 全25回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは18回。前々回まで6年連続で一致。

 ルピタ・ニョンゴがノミネートされなかったため、レニー・ゼルウィガーが当確。

 ◆助演男優賞(Performance by an actor in a supporting role)
 ・トム・ハンクス  “A Beautiful Day in the Neighborhood”
 ・アンソニー・ホプキンス 『2人のローマ教皇』(英・米・伊・アルゼンチン)
 ・アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ・ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ウィレム・デフォー、ソン・ガンホ、ティモシー・シャラメ、ジェミー・フォックスなどが落選。

 [受賞歴]
 トム・ハンクス 2001年に『キャスト・アウェイ』で主演男優賞にノミネートされて以来5回目のノミネート。1994年に『フィラデルフィア』、1995年に『フォレスト・ガンプ/ 一期一会』で主演男優賞受賞。
 アンソニー・ホプキンス 1998年に『アミスタッド』で助演男優賞にノミネートされて以来5回目のノミネート。1992年に『羊たちの沈黙』で主演男優賞受賞。
 アル・パチーノ 1993年に『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』で主演男優賞を受賞して以来9回目のノミネート。
 ジョー・ペシ 1991年に『グッドフェローズ』で助演男優賞を受賞して以来、3回目のノミネート。
 ブラッド・ピット 2016年に『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で作品賞にノミネートされて以来7回目のノミネート。2014年に『それでも夜は明ける』で作品賞受賞。

 [前哨戦の結果]
 ブラッド・ピットが最有力。
 サテライト・アワードは、ウィレム・デフォー(“The Lighthouse”)。
 ゴールデン・グローブ賞は、ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)。
 クリティクス・チョイス・アワードは、ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)。

 [傾向]
 全25回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは16回。3回連続で一致。

 ◆助演女優賞(Performance by an actress in a supporting role)
 ・キャシー・ベイツ 『リチャード・ジュエル』
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『ジョジョ・ラビット』
 ・フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・マーゴット・ロビー 『スキャンダル』

 ジェニファー・ロペス、チャオ・シュウチェン、マーゴット・ロビー(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、トーマサイン・マッケンジーが落選。

 [受賞歴]
 キャシー・ベイツ 2003年に『アバウト・シュミット』で助演女優賞ノミネートされて以来4回目のノミネート。1991年に『ミザリー』で主演女優賞受賞。
 ローラ・ダーン 2015年に『わたしに会うまでの1600キロ』に助演女優賞でノミネートされて以来3回目のノミネート。
 フローレンス・ピュー 初ノミネート。
 マーゴット・ロビー 2018年に『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でノミネートされて以来、2回目のノミネート。

 [前哨戦の結果]
 ローラ・ダーンが有望。
 サテライト・アワードは、ジェニファー・ロペス(『ハスラーズ』)。
 ゴールデン・グローブ賞は、ローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』。
 クリティクス・チョイス・アワードは、ローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』。

 [傾向]
 全25回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは17回。前々回まで9年連続で一致。

 ◆オリジナル脚本賞(Original screenplay)
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ(Krysty Wilson-Cairns)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓)  ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン

 [受賞歴]
 ライアン・ジョンソン 初ノミネート。
 クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 初ノミネート。
 ハン・ジヌォン 初ノミネート

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、『マリッジ・ストーリー』
 ゴールデン・グローブ賞は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 クリティクス・チョイス・アワードは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 [傾向]
 過去20年のデータで、脚本家組合賞(WGA)と受賞作が一致する確率は、14/20(70.0%)。
 2000年以降オリジナル脚本賞受賞作が作品賞を受賞したのは5回。

 ◆脚色賞(Adapted screenplay)
 ・『アイリッシュマン』 スティーヴン・ザイリアン
 ・『ジョジョ・ラビット』 タイカ・ワイティティ
 ・『ジョーカー』 トッド・フィリップス、
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 グレタ・ガーウィグ
 ・『2人のローマ教皇』(英・米・伊・アルゼンチン) アンソニー・マクカーテン

 BAFTA英国アカデミー賞と同じ。

 “A Beautiful Day in the Neighborhood”、『ハスラーズ』などが落選。

 [受賞歴]
 スティーヴン・ザイリアン 2012年に『マネーボール』で脚色賞にノミネートされて以来5回目のノミネート。1994年に『シンドラーのリスト』で脚色賞受賞。
 スコット・シルヴァー 2011年に『ザ・ファイター』でオリジナル脚本賞にノミネートされて以来のノミネート。
 グレタ・ガーウィグ 2018年に『レディ・バード』で監督賞とオリジナル脚本賞にノミネートされて以来3回目のノミネート。
 アンソニー・マクカーテン 2018年に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で作品賞にノミネートされて以来4回目のノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、『ジョーカー』。
 クリティクス・チョイス・アワードは、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』。

 [傾向]
 過去20年のデータで、脚本家組合賞(WGA)と受賞作が一致する確率は、13/20(65.0%)。
 2000年以降脚色賞受賞作が作品賞を受賞したのは8回。
 2018年以前11年はUSCスクリプターと受賞作が一致。

 ◆撮影賞(Achievement in cinematography)
 ・『アイリッシュマン』 ロドリゴ・プリエト
 ・『ジョーカー』 ローレンス・シャー(Lawrence Sher)
 ・“The Lighthouse”  ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) ロジャー・ディーキンス
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ロバート・リチャードソン

 『フォードVSフェラーリ』(フェドン・パパマイケル)“Portrait of a Lady on Fire”(クレール・マトン)などが落選。
 [受賞歴]
 ロドリゴ・プリエト 2017年に『沈黙 -サイレンス-』でノミネートされて以来3回目のノミネート。
 ローレンス・シャー 初ノミネート。
 ジェアリン・ブラシュケ 初ノミネート
 ロジャー・ディーキンス 2018年に『ブレードランナー2049』で受賞して以来15回目のノミネート。
 ロバート・リチャードソン 2016年に『ヘイトフル・エイト』でノミネートされて以来10回目のノミネート。1992年に『JFK』、2005年に『アビエイター』、2012年に『ヒューゴの不思議な発明』で撮影賞受賞。

 [前哨戦の結果]
 最有力は『1917 命をかけた伝令』(ロジャー・ディーキンス)
 サテライト・アワード、クリティクス・チョイス・アワードは、『1917 命をかけた伝令』。

 [傾向]
 撮影監督協会賞(ASC)と受賞作が一致したのは、全33回で14回。前回不一致。
 撮影監督協会賞がバラエティーに富んだ受賞作のチョイスをするのに対し、アカデミー賞は、SFやファンタジーやアクションなど動きの大きな作品を好んでチョイスする。

 ◆編集賞(Achievement in film editing)
 ・『フォードVSフェラーリ』 アンドリュー・バックランド(Andrew Buckland)、マイケル・マカスカー(Michael McCusker)
 ・『アイリッシュマン』 テルマ・スクーンメイカー
 ・『ジョジョ・ラビット』 トム・イーグルス(Tom Eagles)
 ・『ジョーカー』 ジェフ・グロス(Jeff Groth)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) ヤン・ジンモ(Yang Jinmo)

 『アンカット・ダイヤモンド』、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などが落選。

 [受賞歴]
 アンドリュー・バックランド(Andrew Buckland)は初ノミネート、マイケル・マカスカー(Michael McCusker)は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』にノミネートされて以来2回目のノミネート。
 テルマ・スクーンメイカー 2012年の『ヒューゴの不思議な発明』以来8回目のノミネート。1981年に『レイジング・ブル』、2005年に『アビエイター』、2007年に『ディパーテッド』で編集賞受賞。
 トム・イーグルス(Tom Eagles) 初ノミネート。
 ジェフ・グロス(Jeff Groth) 初ノミネート。
 ヤン・ジンモ(Yang Jinmo) 初ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、『フォードVSフェラーリ』受賞。
 クリティクス・チョイス・アワードは、『1917 命をかけた伝令』(リー・スミス)受賞。

 [傾向]
 過去20年間では、75%の確率で映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品は一致し、しかもその作品がアカデミー賞作品賞をも制してしまう確率が高い。
 1976年以降43 年間で、米国アカデミー賞編集賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞したことは、2015年の1回しかない(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は映画編集者賞(ACE)にはノミネートされていたが、米国アカデミー賞編集賞にはノミネートされていなかった。)。

 ◆美術賞(Achievement in production design)
 ・『アイリッシュマン』 プロダクション・デザイナー:ボブ・ショー(Bob Shaw)、セット・デコレーター:Regina Graves
 ・『ジョジョ・ラビット』 プロダクション・デザイナー:ラ・ヴィンセント(Ra Vincent) セット・デコレーター:Nora Sopková
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) プロダクション・デザイナー:デニス・ガスナー(Dennis Gassner) セット・デコレーター:Lee Sandales
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 プロダクション・デザイナー:バーバラ・リング(Barbara Ling) セット・デコレーター:ナンシー・ヘイグ(Nancy Haigh)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) プロダクション・デザイナー:Lee Ha-jun セット・デコレーター:Cho Won Woo

 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『ダウントン・アビー』などが落選。

 [受賞歴]
 『アイリッシュマン』 ボブ・ショー(Bob Shaw)、Regina Gravesは初ノミネート。
 『ジョジョ・ラビット』 ラ・ヴィンセント(Ra Vincent)は2013年の『ホビット 思いがけない冒険』以来2回目のノミネート。Nora Sopkováは初ノミネート。
 『1917 命をかけた伝令』(英・米) デニス・ガスナー(Dennis Gassner)は2018年の『ブレードランナー2049』以来7回目のノミネート。1992年に『バグジー』で受賞。Lee Sandalesは2012年の『戦火の馬』以来2回目のノミネート。
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 バーバラ・リング(Barbara Ling)は初ノミネート。ナンシー・ヘイグ(Nancy Haigh)は2017年の『ヘイル、シーザー!』でノミネートされて以来8回目のノミネート。1992年に『バグジー』で受賞。
 『パラサイト 半地下の家族』 Lee Ha-jun、Cho Won Wooは初ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは『マザーレス・ブルックリン』。
 クリティクス・チョイス・アワードは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。

 [傾向]
 過去全23回で、アカデミー賞美術賞と美術監督組合賞(の3部門のどれか1つ)が重なったのは、16回(69.6.2%)。

 ◆衣裳デザイン賞(Achievement in costume design)
 ・『アイリッシュマン』 サンディー・パウエル、クリストファー・ピーターソン(Christopher Peterson)
 ・「ジョジョ・ラビット』 マイェス・C・ルベオ(Mayes C. Rubeo)
 ・『ジョーカー』 マーク・ブリッジス(Mark Bridges)
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 ジャクリーヌ・デュラン
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 アリアンヌ・フィリップス(Arianne Phillips)

 『ルディ・レイ・ムーア』『ダウントン・アビー』『ロケットマン』が落選。

 [受賞歴]
 『アイリッシュマン』 サンディー・パウエルは2019年に『女王陛下のお気に入り』『メリー・ポピンズ リターンズ』に続き2年連続15回目のノミネート。1999年に『恋におちたシェイクスピア』、2005年に『アビエイター』、2010年に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』で受賞。クリストファー・ピーターソン(Christopher Peterson)は初ノミネート。
 「ジョジョ・ラビット』 マイェス・C・ルベオ(Mayes C. Rubeo)は初ノミネート。
 『ジョーカー』 マーク・ブリッジス(Mark Bridges)は、2018年に『ファントム・スレッド』で受賞して以来、4回目のノミネート。2012年に『アーティスト』で受賞。
 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 ジャクリーヌ・デュランは、2018年の『美女と野獣』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』以来、7回目のノミネート。2013年に『アンナ・カレーニナ』で受賞。
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 アリアンヌ・フィリップス(Arianne Phillips)は2012年に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でノミネートして以来3回目のノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワード、クリティクス・チョイス・アワードは、『ルディ・レイ・ムーア』(ルース・E・カーター)。

 [傾向]
 過去全21回で、衣裳デザイナー組合賞3部門の受賞作品からアカデミー賞衣裳デザイン賞が出たのは10回で、時代映画部門からアカデミー賞衣裳デザイン賞が出やすく、現代映画部門から出にくい。

 ◆メイキャップ&ヘアスタイリング賞(Achievement in makeup and hairstyling)
 ・『スキャンダル』 辻一弘(Kazu Hiro)、Anne Morgan、ヴィヴィアン・ベイカー(Vivian Baker)
 ・『ジョーカー』 Nicki Ledermann、Kay Georgiou
 ・『ジュディ 虹の彼方に』 ジェレミー・ウッドヘッド(Jeremy Woodhead)
 ・『マレフィセント2』 ポール・グーチ(Paul Gooch)、Arjen Tuiten、David White
 ・『1917 命をかけた伝令』 ナオミ・ドネ(Naomi Donne)、トリスタン・ヴェルスルイス(Tristan Versluis)、Rebecca Cole

 [受賞歴]
 『スキャンダル』 辻一弘(Kazu Hiro)は『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で受賞して以来4回目のノミネート。Anne Morgan、ヴィヴィアン・ベイカー(Vivian Baker)は初ノミネート。
 『ジョーカー』 Nicki Ledermann、Kay Georgiouは初ノミネート。
 『ジュディ 虹の彼方に』 ジェレミー・ウッドヘッド(Jeremy Woodhead)は初ノミネート。
 『マレフィセント2』 ポール・グーチ(Paul Gooch)は初ノミネート。Arjen Tuitenは2018年の『ワンダー 君は太陽』以来のノミネート。David Whiteは2015年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以来2回目のノミネート。
 『1917 命をかけた伝令』(英・米) ナオミ・ドネ(Naomi Donne)、トリスタン・ヴェルスルイス(Tristan Versluis)、Rebecca Coleは初ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 クリティクス・チョイス・アワードは、『スキャンダル』。

 [傾向]
 ノミネーション段階では、特撮系の作品と時代ものと現代劇という3タイプの作品を選んでいる。
 特撮ものに与えられることが多く、優れた「特殊メイク」に与えられるのが一般的。

 ◆録音賞(Achievement in sound mixing)
 ・『アド・アストラ』 ゲイリー・ライドストロム(Gary Rydstrom)、Tom Johnson、Mark Ulano
 ・『フォードVSフェラーリ』 David Giammarco、ポール・マッセイ(Paul Massey)、Steven A. Morrow
 ・『ジョーカー』 Tom Ozanich、Dean A. Zupancic、Tod Maitland
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) Mark Taylor、Oliver Tarney、スチュアート・ウィルソン(Stuart Wilson)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 マイケル・ウィンクラー(Michael Minkler)、Christian P. Minkler、Mark Ulano

 『ロケットマン』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などが落選。

 Mark Ulanoはダブル・ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは『フォードVSフェラーリ』。

 [受賞歴]
 『アド・アストラ』 ゲイリー・ライドストロム(Gary Rydstrom)は、2016年に『ブリッジ・オブ・スパイ』でノミネートされて以来19回目のノミネート。7回受賞。Tom Johnsonは、2012年に『戦火の馬』でノミネートされて以来9回ノミネート。2回受賞。Mark Ulanoは2010年に『イングロリアス・バスターズ』でノミネートされて以来3&4回目のノミネート。1998年に『タイタニック』で受賞。
 『フォードVSフェラーリ』 David Giammarcoは2012年に『マネーボール』でノミネートされて以来3回目のノミネート。ポール・マッセイ(Paul Massey)は前回『ボヘミアン・ラプソディ』でノミネートされて以来2年連続9回目のノミネート。Steven A. Morrowは前回『アリー/ スター誕生』でノミネートされ2年連続ノミネートされて以来3回目のノミネート。
 『ジョーカー』 Tom Ozanichは前回『アリー/ スター誕生』でノミネートされ2年連続ノミネート。Dean A. Zupancicは前回『アリー/ スター誕生』でノミネートされ2年連続ノミネートされて以来3回目のノミネート。Tod Maitlandは2004年に『シービスケット』でノミネートされて以来4回目のノミネート。
 『1917 命をかけた伝令』 Mark Taylorは2016年に『オデッセイ』でノミネートされて以来3回目のノミネート。スチュアート・ウィルソン(Stuart Wilson)は2018年に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でノミネートされて以来6回目のノミネート。
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 マイケル・ウィンクラー(Michael Minkler)は2010年に『イングロリアス・バスターズ』でノミネートされて以来12回目のノミネート。3回受賞。Christian P. Minklerは初ノミネート。

 [傾向]
 米・映画音響協会(CAS)受賞作品との合致度は、過去全26回で14回(53.80%)。
 米・映画音響協会(CAS)が「ドラマ」作品をも評価してきているのに対して、米国アカデミー賞録音賞は、よりスペクタクル性の強い作品を好む。
 アカデミー賞録音賞は、明らかに音楽ものを評価する傾向が強い。

 ◆音響編集賞(Achievement in sound editing)
 ・『フォードVSフェラーリ』 Donald Sylvester
 ・『ジョーカー』 アラン・ロバート・マレー(Alan Robert Murray)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) オリヴァー・ターニー (Oliver Tarney)、Rachael Tate
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 Wylie Stateman
 ・『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 Matthew Wood、David Acord

 [受賞歴]
 『フォードVSフェラーリ』 Donald Sylvesterは初ノミネート。
 『ジョーカー』 アラン・ロバート・マレー(Alan Robert Murray)は2017年に『ハドソン川の奇跡』でノミネートされて以来10回目のノミネート。2回受賞。
 『1917 命をかけた伝令』(英・米) オリヴァー・ターニー (Oliver Tarney)は2016年に『オデッセイ』でノミネートされて以来3回目のノミネート。Rachael Tateは初ノミネート。
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 Wylie Statemanは2017年に『バーニング・オーシャン』でノミネートされて以来9回目のノミネート。
 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 Matthew Woodは2018年に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でノミネートされて以来5回目のノミネート。David Acordは2016年に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でノミネートされて以来2回目のノミネート。

 [傾向]
 ゴールデン・リール賞の長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞(音響効果/Foley部門)受賞作品とは、1990年以降の30回で17回一致。前回一致。
 視覚的に強いインパクトがある作品(『スピード』『タイタニック』『マトリックス』『ダークナイト』『インセプション』など)がある年は、その作品が選ばれやすい。

 ◆視覚効果賞(Achievement in visual effects)
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』 ダン・デリーウ(Dan DeLeeuw)、ラッセル・アール(Russell Earl)、マット・エイトキン ( Matt Aitken)、ダン・サディック(Dan Sudick)
 ・『アイリッシュマン』 パブロ・ヘルマン(Pablo Helman)、Leandro Estebecorena、Nelson Sepulveda-Fauser、Stephane Grabli
 ・『ライオン・キング』 アンドリュー・R・ジョーンズ(Andrew R. Jones)、ロバート・レガート(Robert Legato)、Elliott Newman、アダム・ヴァルデス(Adam Valdez)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) ギョーム・ロシェロン(Guillaume Rocheron)、Dominic Tuohy
 ・『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 ロジャー・ガイエット(Roger Guyett)、ニール・スキャンラン(Neal Scanlan)、パトリック・トゥバック(Patrick Tubach)、Dominic Tuohy

 Dominic Tuohyは、ダブル・ノミネート。

 『アリータ:バトル・エンジェル』『キャプテン・マーベル』『キャッツ』『ジェミニマン』『ターミネーター:ニュー・フェイト』が落選。

 [受賞歴]
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』 ダン・デリーウ(Dan DeLeeuw)は2年連続3回目のノミネート。ラッセル・アール(Russell Earl)は2年連続5回目のノミネート。マット・エイトキン ( Matt Aitken)は2010年に『第9地区』でノミネートされて以来2回目のノミネート。ダン・サディック(Dan Sudick)は3年連続10回目のノミネート。
 ・『アイリッシュマン』 パブロ・ヘルマン(Pablo Helman)は2016年に『宇宙戦争』でノミネートされて以来3回目のノミネート。Leandro Estebecorena、Nelson Sepulveda-Fauser、Stephane Grabliは初ノミネート。
 ・『ライオン・キング』 アンドリュー・R・ジョーンズ(Andrew R. Jones)『ジャングル・ブック』で受賞して以来4回目のノミネート。2010年に『アバター』でも受賞。ロバート・レガート(Robert Legato)は2017年に『ジャングル・ブック』で受賞して以来5回目のノミネート。1998年にも『タイタニック』で受賞。Elliott Newmanは初ノミネート。アダム・ヴァルデス(Adam Valdez)は『ジャングル・ブック』で受賞して以来2回目のノミネート。
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) ギョーム・ロシェロン(Guillaume Rocheron)は2012年に『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』でノミネートされて以来2回目のノミネート。Greg Butler は2012年に『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』でノミネートされて以来2回目のノミネート。Dominic Tuohyは前回『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でノミネートされて以来2&3回目のノミネート。
 ・『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 ロジャー・ガイエット(Roger Guyett)は前回『レディ・プレイヤー1』でノミネートされて以来6回目のノミネート。ニール・スキャンラン(Neal Scanlan)は3年連続ノミネートで5回ノミネート。1996年に『ベイブ』で受賞。パトリック・トゥバック(Patrick Tubach)は2年連続4回目のノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、『アリータ:バトル・エンジェル』(ジョー・レッテリ、エリック・セインドン(Eric Saindon))
 クリティクス・チョイス・アワードは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』。

 [傾向]
 米国アカデミー賞視覚効果賞と視覚効果協会賞(VES)の「視覚効果賞(視覚効果が作品に大きく寄与している長編映画部門)」が一致したのは、過去全17回のうち10回、「視覚効果賞 視覚効果が補助的に使われている長編映画部門」と一致したのが2回。前回不一致。

 ◆オリジナル作曲賞(Achievement in music written for motion pictures (Original score))
 ・『ジョーカー』 ヒドゥル・グドナドッティル
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 アレクサンドル・デプラ
 ・『マリッジ・ストーリー』 ランディー・ニューマン
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) トマス・ニューマン
 ・『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 ジョン・ウィリアムズ

 『フォードVSフェラーリ』(マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース)、『ジョジョ・ラビット』(マイケル・ジアッキーノ)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アラン・シルヴェストリ)などが落選。

 [受賞歴]
 ・『ジョーカー』 ヒドゥル・グドナドッティルは初ノミネート。
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 アレクサンドル・デプラは3年連続ノミネートで、9回目のノミネート。2015年に『グランド・ブダペスト・ホテル』、2018年に『シェイプ・オブ・ウォーター』で受賞。
 ・『マリッジ・ストーリー』 ランディー・ニューマンは2011年の『トイ・ストーリー-3』で受賞して以来21&22回目のノミネート。2回受賞。
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) トマス・ニューマンは2017年に『パッセンジャー』でノミネートされて以来15回目のノミネート。無冠。
 ・『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 ジョン・ウィリアムズは2018年のスター・ウォーズ/最後のジェダイ』でノミネートされて以来52回目のノミネート。作曲賞4回、編曲賞1回受賞。作曲賞4回、編曲賞1回受賞。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワード、ゴールデン・グローブ賞、クリティクス・チョイス・アワードは、『ジョーカー』。

 [傾向]
 ゴールデン・グローブ賞の受賞作は、米国アカデミー賞受賞作となりやすく、少なくとも双方でノミネートされた作品が受賞しやすい。本年度の受賞作はヒドゥル・グドナドッティル(『ジョーカー』)。
 「新しい音楽の作り手」が好まれる傾向がある。

 ◆オリジナル歌曲賞(Achievement in music written for motion pictures (Original song))
 ・‘I Can’t Let You Throw Yourself Away’ 『トイ・ストーリー4』 音楽・詞:ランディー・ニューマン
 ・“(I’m Gonna) Love Me Again”  『ロケットマン』 音楽:エルトン・ジョン 詞:
Bernie Taupin
 ・“I’m Standing With You” “Breakthrough” 音楽・詞:ダイアン・ウォーレン
 ・“Into The Unknown” 『アナと雪の女王2』 音楽・詞:クリステン・アンダーソン=ロペス(Kristen Anderson-Lopez)、ロバート・ロペス(Robert Lopez)
 ・“Stand Up” 『ハリエット』 音楽・詞:Joshuah Brian Campbell、シンシア・エリヴォ

 [受賞歴]
 『ロケットマン』 エルトン・ジョンは1995年の『ライオン・キング』で受賞して以来4回目のノミネート。Bernie Taupinは初ノミネート。
  “Breakthrough” ダイアン・ウォーレンは3年連続11回目のノミネート。
 『アナと雪の女王2』 クリステン・アンダーソン=ロペス(Kristen Anderson-Lopez) ロバート・ロペス(Robert Lopez) 2014年の『アナと雪の女王』、2018年の『リメンバー・ミー』で受賞して以来3回目のノミネート。
 『ハリエット』 Joshuah Brian Campbellは初ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワード、ゴールデン・グローブ賞は、‘(I’m Gonna) Love Me Again’ 『ロケットマン』
 クリティクス・チョイス・アワードは、‘(I’m Gonna) Love Me Again’(『ロケットマン』)と‘Glasgow’(No Place Like Home)(“Wild Rose”)

 ◆短編映画賞(Best live action short film)
 ・“Brotherhood”(2018/チュニジア・カナダ・カタール・スウェーデン/25min) 監督:Meryam Joobeur 製作:Maria Gracia Turgeon
 ・“Nefta Football Club”(2018/仏・チュニジア・アルジェリア/17min) 監督:Yves Piat 製作:Damien Megherbi
 ・『向かいの窓』“The Neighbors’ Window”(2019/米/20min) 監督:マーシャル・カリー(Marshall Curry)
 ・“Saria”(2019/米/23min) 監督:Bryan Buckley 製作:Matt Lefebvre
 ・“A Sister(Une soeur)”(2018/ベルギー/16min) 監督:Delphine Girard

 “The Christmas Gift” (ルーマニア・西/23min)などが落選。

 [受賞歴]
 “Brotherhood”  Meryam Joobeurは初ノミネート Maria Gracia Turgeonは前回『野獣』“Fauve”(カナダ/17min)でノミネート。
 “Nefta Football Club” Yves Piat、Damien Megherbiは初ノミネート。
 『向かいの窓』“The Neighbors’ Window” マーシャル・カリー(Marshall Curry)は2年連続ノミネート。2006年に”Street Fight“、2012年に” If a Tree Falls: A Story of the Earth Liberation Front“で長編ドキュメンタリー賞ノミネート。2019年に” A Night at the Garden“で短編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 “Saria” Bryan Buckleyは2013年に”Asad“で短編映画賞ノミネート。Matt Lefebvreは初ノミネート。
 “A Sister(Une soeur)” Delphine Girardは初ノミネート。

 [傾向]
 受賞作は、どちらかと言えば英語作品が選ばれやすい。
 見知らぬ2人(バックグウアンドの違う2人)が出会って、心を通い合わせるといったタイプの作品が好まれる。
 ショートショート的な作品や実験的な作品より、ちょっとした感動が味わえる作品が好まれる。
 たくさんの観客賞を受賞してきたような作品が好まれる。
 それなりのキャリアがある監督の作品が選ばれたりする一方で、学生作品が選ばれることもある。
 隔年で英米作品が受賞する。

 ◆長編ドキュメンタリー賞(Best documentary feature)
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ・“The Cave”(シリア・デンマーク・独・カタール・米) 監督:フェラス・ファイヤード(Feras Fayyad) 製作:Kirstine Barfod、Sigrid Dyekjær
 ・『ブラジル -消えゆく民主主義-』“The Edge of Democracy”(ブラジル) 監督:ペトラ・コスタ(Petra Costa) 製作:ジョアンナ・ナタセガラJoanna Natasegara)、Shane Boris、Tiago Pavan
 ・『娘は戦場で生まれた』“For Sama”(英・シリア) 監督:ワアド・アル・カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・カッツ(Edward Watts)
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska 製作:Atanas Georgiev

 米・監督組合賞(DGA)にはノミネートされていない『アポロ11 完全版』が落選。
 “Honeyland”は、国際映画賞にもノミネート。

 [受賞歴]
 『アメリカン・ファクトリー』 スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)は、2010年に“The Last Truck: Closing of a GM Plant”で短編ドキュメンタリー賞ノミネート。ジュリア・ライカート(Julia Reichert)は、1978年に“Union Maids”、1984年に“Seeing Red”で長編ドキュメンタリー賞ノミネート、2010年に“The Last Truck: Closing of a GM Plant”で短編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 “The Cave” フェラス・ファイヤード(Feras Fayyad)は2018年に『アレッポ 最後の男たち』で長編ドキュメンタリー賞ノミネート。Kirstine Barfod、Sigrid Dyekjærは初ノミネート。
 『ブラジル -消えゆく民主主義-』 ペトラ・コスタ(Petra Costa)は初ノミネート。ジョアンナ・ナタセガラ(Joanna Natasegara)は、2015年に『ヴィルンガ』で長編ドキュメンタリー賞、2017年に『ホワイト・ヘルメット』で短編ドキュメンタリー賞ノミネート。Shane Boris、Tiago Pavanは、初ノミネート。
 『娘は戦場で生まれた』 ワアド・アル・カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・カッツ(Edward Watts)は初ノミネート。
 ・“Honeyland”(北マケドニア) Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska、Atanas Georgievは初ノミネート。

 [前哨戦の結果]
 クリティクス・チョイス・アワードは、『アポロ11 完全版』が受賞。
 サテライト・アワードは、“63 Up”(英)(監督:マイケル・アプテッド)が受賞。

 ◆短編ドキュメンタリー賞(Best documentary short subject)
 ・“In the Absence”(2018/米/28min) 監督:イ・スンジュン(Seung-jun Yi) 製作:Gary Byung-Seok Kam
 ・“Learning to Skateboard in a Warzone (If You’re a Girl)”(2019/英/39min) 監督:Carol Dysinger 製作:Elena Andreicheva
 ・『眠りに生きる子供たち』“Life Overtakes Me”(2019/スウェーデン・米/39min) 監督:Kristine Samuelson、John Haptas
 ・“St. Louis Superman”(2019/米/28min) 監督:Sami Khan、Smriti Mundhra
 ・“Walk Run Cha-Cha”(2019/米/20min) 監督:Laura Nix 製作:Colette Sandstedt

 『アフター・マリア: 見捨てられた家族/After Maria』『ファイヤー・イン・パラダイス 地獄と化した町』『シュガーランドの亡霊たち』“The Nightcrawlers” “Stay Close”が落選。

 [受賞歴]
 『眠りに生きる子供たち』 Kristine Samuelsonは1976年に“Life Overtakes Me”で短編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 他はすべて初ノミネート

 ◆長編アニメーション賞(Best animated feature film of the year)
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(米・日) 監督:ディーン・デュボア 製作:ブラッドフォード・ルイス(Bradford Lewis)、ボニー・アーノルド(Bonnie Arnold)
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J'ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン 製作:マルク・デュ・ポンタヴィス(Marc du Pontavice)
 ・『クロース』“Klaus”(西) 監督:セルジオ・パブロス 製作:ジンコ・ゴトー(Jinko Gotoh)、Marisa Román
 ・“Missing Link”(米) 監督:クリス・バトラー 製作:アリアンヌ・サトナー(Arianne Sutner)、トラヴィス・ナイト(Travis Knight)
 ・『トイ・ストーリー4』“Toy Story 4”(米) 監督:ジョシュ・クーリー 製作:マーク・ニールセン(Mark Nielsen)、ジョナス・リヴェラ(Jonas Rivera)

 『アナと雪の女王2』『天気の子』『ディリリとパリの時間旅行』『ディリリとパリの時間旅行』『マローナの素晴らしき世界』『カブールのツバメ』『アナザー・デイ・オブ・ライフ』“This Magnificent Cake!(This Magnificent Cake!)” “Rezo” “Ne Zha(哪吒之魔童降世)”などが落選。

 [受賞歴]
 『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 ディーン・デュボアは2011年に『ヒックとドラゴン』、2015年に『ヒックとドラゴン2』でノミネート。ブラッドフォード・ルイス(Bradford Lewis)は初ノミネート。ボニー・アーノルド(Bonnie Arnold)は2015年に『ヒックとドラゴン2』でノミネート。
 『失くした体』 ジェレミー・クラパン、マルク・デュ・ポンタヴィス(Marc du Pontavice)は初ノミネート。
 『クロース』 セルジオ・パブロス、ジンコ・ゴトー(Jinko Gotoh)、Marisa Románは初ノミネート。
 “Missing Link” クリス・バトラーは2013年に『パラノーマン ブライス・ホローの謎』でノミネート。アリアンヌ・サトナー(Arianne Sutner)は2017年に『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』でノミネート。トラヴィス・ナイト(Travis Knight)は2014年に『ボックストロール』、2017年に『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』でノミネート。
 『トイ・ストーリー4』 ジョシュ・クーリーは2016年に『インサイド・ヘッド』でノミネート。マーク・ニールセン(Mark Nielsen)は初ノミネート。ジョナス・リヴェラ(Jonas Rivera)は2016年に『インサイド・ヘッド』で、『カールじいさんの空飛ぶ家』でノミネート。

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、『ライオン・キング』。
 ゴールデン・グローブ賞は、“Missing Link”。

 [傾向]
 2010年に米・映画編集者賞(ACE)にアニメーション賞が新設されて以来、過去10年で、2015年を除く9回すべてで、米国アカデミー賞長編アニメーション賞と一致。
 2006年に米・製作者組合賞(PGA)にアニメーション部門が新設されて以来、過去14年で、米国アカデミー賞長編アニメーション賞とは、10回一致。
 2007年にゴールデン・グローブ賞にアニメーション賞が新設されて以来、過去13年で、米国アカデミー賞とは2007年と2012年と2015年以外の10回一致。
 2007年にBAFTA英国アカデミー賞にアニメーション賞が新設されて以来、過去13年で、米国アカデミー賞とは2015年と2017年以外の11回一致。

 ◆短編アニメーション賞(Best animated short film)
 ・“Dcera (Daughter)”(チェコ) 監督:ダリア・カシュチェエヴァ(Daria Kashcheeva)
 ・“Hair Love”(米) 監督:Matthew A. Cherry 製作:Karen Rupert Toliver
 ・“Kitbull”(米) 監督:Rosana Sullivan 製作:Kathryn Hendrickson
 ・“Memorable”(仏) 監督:ブルーノ・コレ(Bruno Collet) 製作:Jean-François Le Corre
 ・“Sister(妹妹)”(米・中) 監督:Siqi Song(宋思琪)

 セオドア・ウシェフ(Theodore Ushev)の『The Physics of Sorrow』“The Physics of Sorrow”(カナダ)、レジーナ・ペソア(Regina Pessoa)の“Uncle Thomas: Accounting for the Days”(カナダ・仏・ポルトガル)などが落選。

 [受賞歴]
 すべて初ノミネート。

 [傾向]
 スタジオ作品の併映短編が1本必ずノミネートされる。過去5年間では、2年おきに受賞していて、2020年は受賞しない年に当たる。
 抽象的だったり、実験的な傾向の強かったりする作品は、敬遠される。

 ◆国際映画賞(Best international feature film of the year)
 ・“Corpus Christi(Boże Ciało)”(ポーランド) 監督:ヤン・コマサ(Jan Komasa)
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 ・『レ・ミゼラブル』“Les Misérables”(仏) 監督:ラジ・リ(Ladj Ly)
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ

 『ペインテッド・バード』チェコ・スロヴァキア・ウクライナ)、“Truth and Justice(Tõde ja õigus)”(エストニア)、“Those Who Remained(Akik maradtak)”(ハンガリー)、“Beanpole”(ロシア)、『アトランティックス』”Atlantics”(セネガル・仏・ベルギー)が落選。
 “Honeyland”は、長編ドキュメンタリー賞もノミネート。

 [受賞歴]
 フランス 67回出品 40回ノミネート 12回受賞
 スペイン 63回出品 20回ノミネート 4回受賞
 ポーランド 52回出品 12回ノミネート 1回受賞 前回ノミネート
 北マケドニア 17回出品 2回ノミネート 受賞なし
 韓国 32回出品 初ノミネート

 [前哨戦の結果]
 サテライト・アワードは、“Truth and Justice”(エストニア)
 ゴールデン・グローブ賞、クリティクス・チョイス・アワードは、『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 [傾向]
 ゴールデン・グローブ賞とは、近年では2011~2014年、2016年、2019年に一致。
 BAFTA英国アカデミー賞とは、近年では2013~2015年に一致。2019は一致。

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 追記:
 ・米国アカデミー賞2020 ノミネーションに関するデータ、トリビア、予想など:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202001/article_33.html

この記事へのコメント

しゅん
2020年01月14日 23:25
トム・ハンクス久々のノミネートですね。とすると近年候補入りしなかったのは、やはり理事をしていて辞退してたからなのですかね。
umikarahajimaru
2020年01月15日 00:09
しゅんさま
その可能性は高いですね。