ジョージア映画批評家協会賞2020 受賞結果

 第9回ジョージア映画批評家協会賞です。(1月10日発表。ノミネーションは1月3日発表)

 ジョージア映画批評家協会(GFCA:The Georgia Film Critics' Association)
 設立年:2011 会員数:38
 公式サイト:http://www.georgiafilmcritics.org/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Georgia_Film_Critics_Association

 [賞の特徴]
 ・撮影賞、美術賞、オリジナル作曲賞、オリジナル歌曲賞を設けている。
 ・ブレイクスルー賞、アンサンブル賞を設けている。
 ・植民地時代にジョージアを開発したイギリス軍人、ジェームズ・オグルソープにちなんで名づけた、オグルソープ賞(Oglethorpe Award)を設け、最優秀ジョージア映画を表彰している。
 ・(作品賞を除く)各部門のノミニー数は、5前後で、一定していない。
 ・2015年度から美術賞は、プロダクション・デザイナーとアート・ディレクターの双方をノミネート。
 ・2019年の作品賞は『アリー/スター誕生』、2018年の作品賞は『レディ・バード』、2017年の作品賞は『ムーンライト』、2016年の作品賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、2015年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2014年の作品賞は『her/世界でひとつの彼女』、2012年の作品賞は『世界にひとつのプレイブック』、2011年の作品賞は『ツリー・オブ・ライフ』。

ワシントンDC映画批評家協会賞.jpg

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 ◆作品賞
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・『フェアウェル』(米・中)
 ・『フォードVSフェラーリ』
 ・『名もなき生涯』(米・独)
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『マリッジ・ストーリー』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・『アンカット・ダイヤモンド』

 ◆監督賞
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) サム・メンデス
 ・『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ 
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) ポン・ジュノ
 ・『アンカット・ダイヤモンド』 ジョシュ&ベニー・サフディー

 ◆主演男優賞
 ・アントニオ・バンデラス “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・レオナルド・ディカプリオ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー 『アンカット・ダイヤモンド』

 ◆主演女優賞
 ・オークワフィナ 『フェアウェル』(米・中)
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・シアーシャ・ローナン 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞
 ・ウィレム・デフォー “The Lighthouse”
 ・トム・ハンクス  “A Beautiful Day in the Neighborhood”(監督:マリエル・ヘラー)
 ・アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
 ◎ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ・ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆助演女優賞
 ・キャシー・ベイツ 『リチャード・ジュエル』
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ・ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ◎フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・マーゴット・ロビー 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・チャオ・シュウチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』(米・中)

 ◆オリジナル脚本賞
 ・『フェアウェル』(米・中) ルル・ワン
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン

 ◆脚色賞
 ・『ハスラーズ』 ローリーン・スカファリア
 ◎『アイリッシュマン』 スティーヴン・ザイリアン
 ・『ジョジョ・ラビット』 タイカ・ワイティティ
 ・『ジョーカー』 トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 グレタ・ガーウィグ

 ◆撮影賞
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) ロジャー・ディーキンス
 ・『アド・アストラ』 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
 ・『名もなき生涯』(米・独) イェルク・ヴィトマー(Jorg Widmer)
 ・“The Lighthouse” ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ロバート・リチャードソン
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) クレール・マトン(Claire Mathon)

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) デニス・ガスナー(Dennis Gassner)、Lee Sandales
 ・“The Lighthouse”  クレイグ・レイスロップ(Craig Lathrop)、Matt Likely
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 ジェス・ゴンコール(Jess Gonchor)、Claire Kaufman
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 バーバラ・リング(Barbara Ling)、ナンシー・ヘイグ(Nancy Haigh)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) Lee Ha-jun

 ◆オリジナル作曲賞 ・Best Original Score
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) トマス・ニューマン
 ・『ジョーカー』 ヒドゥル・グドナドッティル
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 アレクサンドル・デプラ

 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓)- チョン・ジェイル(Jung Jae-il)
 ・『アンカット・ダイヤモンド』 - ダニエル・ロパティン(Daniel Lopatin)
 ・『アス』 マイケル・アーベルス

 ◆オリジナル歌曲賞
 ◎"Glasgow (No Place Like Home)” - Caitlin Smith、メアリー・スティーンバージェン(Mary Steenburgen)、Kate York  “Wild Rose”(英)
 ・“A Glass of Soju” - チョン・ジェイル(Jung Jae-il)、ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下のかぞく』
 ・"(I’m Gonna) Love Me Again" – エルトン・ジョン、バーニー・トーピン(Bernie Taupin) 『ロケットマン』
 ・"Into the Unknown" - クリステン・アンダーソン=ロペス(Kristen Anderson-Lopez)、ロバート・ロペス(Robert Lopez) 『アナと雪の女王2』
 ・"Stand Up" - Joshuah Brian Campbell、シンシア・エリヴォ 『ハリエット』"Harriet"

 ◆アンサンブル賞
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 ◎『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆ブレイクスルー賞(Breakthrough Award)
 ・アナ・デ・アルマス(Ana de Armas (『THE INFORMER/三秒間の死角』“The Informer”、 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、『WASP ネットワーク』“Wasp Network”)
 ・オークワフィナ(『フェアウェル』、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』、"Paradise Hills")
 ・ジュリア・フォックス(Julia Fox)(『アンカット・ダイヤモンド』)
 ・ケルヴィン・ハリソン Jr(Kelvin Harrison Jr.)(“Bolden”、“Gully”、“Luce”、『WAVES/ウェイブス』、“The Wolf Hour”)
 ・ジョージ・マッケイ(『1917 命をかけた伝令』、"A Guide to Second Date Sex"、"Nuclear"、 "True History of the Kelly Gang”)
 ◎フローレンス・ピュー(『ファイティング・ファミリー』、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』、『ミッドサマー』)
 ・テイラー・ラッセル(Taylor Russell)(『エスケイプ・ルーム』、『WAVES/ウェイブス』)

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ◎『アポロ11 完全版』 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・“The Biggest Little Farm”(米) 監督:John Chester
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 ・“Love, Antosha”(米) 監督:Garret Price
 ・“Midnight Family”(メキシコ) 監督:Luke Lorentzen

 ◆アニメーション賞
 ・『アナと雪の女王2』 監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 監督:ディーン・デュボア
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J’ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・”Missing Link” 監督:クリス・バトラー
 ◎『トイ・ストーリー4』 監督:ジョシュ・クーリー

 ◆外国映画賞(Best Foreign Film)
 ・『フェアウェル』(米・中) 監督:ルル・ワン
 ・『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』“Long Day’s Journey Into Night”(中・仏) 監督:ビー・ガン
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ

 ◆オグルソープ賞(Oglethorpe Award for Excellence in Georgia Cinema)
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー)
 ・『ドクター・スリープ』(マイク・フラナガン)
 ・『フォードVSフェラーリ』(ジェームズ・マンゴールド、ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェイソン・ケラー)
 ・“Greener Grass” (Jocelyn DeBoer、Dawn Luebbe)
 ・“Gryphon Animo” (Matthew Maloney) [短編]
 ・『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(ジェイク・カスダン、ジェフ・ピンクナー、スコット・レーゼンバーグ)
 ・『黒い司法 0%からの奇跡』(デスティン・ダニエル・クレットン、アンドリュー・ラナム)
 ◎『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ)
 ・“Reckoning” (Lane Skye、Ruckus Skye)
 ・『リチャード・ジュエル』(クリント・イーストウッド、ビリー・レイ)
 ・"Summer Night” (Joseph Cross、Jordan Jolliff)

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 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(0/9):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・美術・アンサンブル
 ・『パラサイト 半地下の家族』(4/8):作品・監督・脚本・美術・作曲・歌曲・アンサンブル・外国語
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2/7):作品・主演女優・助演女優・脚色・美術・作曲・アンサンブル
 ・『1917 命をかけた伝令』(3/6):作品・監督・撮影・美術・作曲・ブレイク
 ・『フェアウェル』(0/6):作品・主演女優・助演女優・脚本・ブレイク・外国語
 ・『アイリッシュマン』(2/6):作品・監督・助演男優・助演男優・脚色・アンサンブル
 ・『マリッジ・ストーリー』(1/5):作品・主演男優・主演女優・助演女優・脚本
 ・『アンカット・ダイヤモンド』(0/5):作品・監督・主演男優・作曲・ブレイク
 ・『ジョーカー』(0/3):主演男優・脚色・作曲
 ・“The Lighthouse”(0/3):助演男優・撮影・美術
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(1/3):脚本・アンサンブル・ブレイク
 ・『フォードVSフェラーリ』(0/2):作品・オグルソープ
 ・『名もなき生涯』(0/2):作品・撮影
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(0/2):主演男優・外国語
 ・『アス』(1/2):主演女優・作曲
 ・『リチャード・ジュエル』(0/2):助演女優・オグルソープ
 ・『ハスラーズ』(0/2):助演女優・脚色
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(0/2):撮影・外国語
 ・『アナと雪の女王2』(0/2):歌曲・アニメーション
 ・『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(0/2):ブレイク・オグルソープ
 ・『WAVES/ウェイブス』(0/2):ブレイク・ブレイク

 主要4部門は、ジョージアもワシントンDC映画批評家協会賞と同じになりました。

 『パラサイト 半地下の家族』は、米国アカデミー賞でも国際映画賞受賞は確実で、昨年の『ROMA/ローマ』と同じコースをたどっているように見えますが、ここまでくるとひょっとするとそれ以上もあるんじゃないかと思ってしまいますね。

 これまでほぼ100%韓国映画を無視してきた米国アカデミー賞がここにきて、そんなに栄誉を与えるかどうかがが気になりますが。

 英語作品での最有力作品は、『1917 命をかけた伝令』に決まってきたように見えます。

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 *当ブログ記事

 ・ジョージア映画批評家協会賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_28.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2018 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_28.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2018 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_40.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_32.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_42.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_6.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_18.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_14.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_24.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_14.html
 ・ジョージア映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_29.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・全米映画賞レース2019の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_59.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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