米・撮影監督協会賞(ASC)2020 ノミネーション発表

 第34回米・撮影監督協会賞(ASC)のノミネーションが発表になりました。(劇場公開作品部門とスポットライト賞のノミネーションは1月3日。テレビ部門とドキュメンタリー部門のノミネーション発表は11月25日)

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 ◆劇場公開作品部門(Theatrical Release)
 ・ロジャー・ディーキンス, ASC, BSC 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・フェドン・パパマイケル, ASC, GSC 『フォードVSフェラーリ』
 ・ロドリゴ・プリエト, ASC, AMC 『アイリッシュマン』
 ・ロバート・リチャードソン, ASC 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ローレンス・シャー(Lawrence Sher), ASC 『ジョーカー』

 ロジャー・ディーキンスは16回目のノミネート。『ショーシャンクの空に』『バーバー』『007 スカイフォール』『ブレードランナー 2049』で受賞。
 ロバート・リチャードソンは11回目のノミネート、フェドン・パパマイケルとロドリゴ・プリエトは、それぞれ3回目のノミネート。ローレンス・シャーは初ノミネート。

 ◆スポットライト賞
 ※映画祭上映作品や限定公開作品、そのほか国際的に高い評価を受けた作品を対象とする。
 ・ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke) “The Lighthouse”
 ・ナターシャ・ブライエ(Natasha Braier), ASC, ADF “Honey Boy”
 ・ヤスパー・ウォルフ(Jasper Wolf), NSC 『猿』“Monos”(コロンビア・オランダ・アルゼンチン・独・デンマーク・スウェーデン・ウルグアイ・スイス)

 ◆ドキュメンタリー賞(Documentary) [新設] 11月25日発表
 ・Fejmi Daut 、Samir Ljuma “Honeyland”(北マケドニア)
 ・Evangelia Kranioti “Obscuro Barroco”(仏・ギリシャ)
 ・ニコラ・ドゥ・パンシエ(Nicholas de Pencier) “Anthropocene: The Human Epoch”(カナダ)

 【テレビ部門】 11月25日発表

 ◆テレビ映画/ミニシリーズ/パイロット版部門(Motion Picture, Miniseries, or Pilot Made for Television
 ・John Conroy, ISC 『ザ・テラー』“The Terror: Infamy”-‘A Sparrow in a Swallow’s Nest’
 ・P.J. Dillon, ISC “The Rook”-‘Chapter 1’
 ・Chris Manley, ASC 『ドゥーム・パトロール』“Doom Patrol”-‘Pilot’
 ・マーティン・ルーエ(Martin Ruhe), ASC 『キャッチ=22』“Catch-22”-Episode 5
 ・クレイグ・ロブレスキー(Craig Wrobleski), CSC “The Twilight Zone”-‘Blurryman’

 ◆ノン・コマーシャル・テレビジョン シリーズ作品エピソード部門(Episode of a Series for Non-Commercial Television)
 ・David Luther 『Uボート ザ・シリーズ 深海の狼』“Das Boot”-‘Gegen die Zeit’
 ・M・デイヴィッド・ミューレン(M. David Mullen), ASC 『マーベラス・ミセス・メイゼル』“The Marvelous Mrs. Maisel”-‘Simone’
 ・クリス・シーガー(Chris Seager), BSC 『カーニバル・ロウ』“Carnival Row”-‘Grieve No More’
 ・ブレンダン・スティーシー(Brendan Steacy), CSC 『Titans/タイタンズ』“Titans”-‘Dick Grayson’
 ・コリン・ワトキンソン(Colin Watkinson), ASC, BSC 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』“The Handmaid’s Tale”-‘Night’

 ◆コマーシャル・テレビジョン シリーズ作品エピソード部門(Episode of a Series for Commercial Television)
 ・ダナ・ゴンザレス(Dana Gonzales), ASC 『レギオン』“Legion”-‘Chapter 20’
 ・C・キム・マイルズ(C. Kim Miles), CSC, MySC “Project Blue Book”-‘The Flatwoods Monster’
 ・Polly Morgan, ASC, BSC 『レギオン』“Legion”-‘Chapter 23’
 ・ピーター・ロバートソン(Peter Robertson), ISC 『ヴァイキング~海の覇者たち』“Vikings”-‘Hell’
 ・David Stockton, ASC 『GOTHAM/ゴッサム』“Gotham”-‘Ace Chemicals’

 【特別賞・名誉賞】(Awards Honorees)

 ◆生涯貢献賞(The Lifetime Achievement Award)
 ◎フレデリック・エルムス(Frederick Elmes), ASC
 AFIでデイヴィッド・リンチと同窓で、『イレイザーヘッド』の撮影を手がけ、『ブルーベルベット』や『ワイルド・アット・ハート』でも組んでいる。
 そのほかアン・リーとは『アイス・ストーム』『楽園をください』『ハルク』、ジム・ジャームッシュとは『ナイト・オン・ザ・プラネット』『コーヒー&シガレッツ』『ブロークン・フラワーズ』『パターソン』で組んでいる。
 米国アカデミー賞にノミネートされたことはない。

 ◆キャリア貢献賞 テレビ部門(Career Achievement in Television Award)
 ◎Donald A. Morgan, ASC
 “The Ranch”(2016-2020)、“The Conners”(2018-2019)、“Last Man Standing”(2011-2019)などを手がけている。

 ◆理事会賞(Board of Governors Award)
 未定

 ◆インターナショナル賞(International Award)
 ◎ブリュノ・デルボネル(Bruno Delbonnel) ASC, AFC
 『アメリ』『ロング・エンゲージメント』『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『バスターのバラード』などを手がける。
 米国アカデミー賞は、『アメリ』『ロング・エンゲージメント』『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などで5回ノミネートされている。受賞はまだない。
 セザール賞では『アメリ』『ロング・エンゲージメント』でノミネートされ、『ロング・エンゲージメント』で受賞。

 ◆プレジデント賞(Presidents Award)
 ◎Don McCuaig, ASC
 『シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え』『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』『ネゴシエーター』『ドクター・ドリトル』『デッドコースター』などでセカンド・ユニットを手がけている。

 ◆Richard H. Kline Student Heritage Award
 ◎卒業制作部門(Graduate Category):Lucas Dziedzic, “Animals”
 ◎在校生部門(Undergraduate Category):Oscar Ignacio Jimenez “Gather”

 ◆ハスケル・ウェクスラー ドキュメンタリー賞(・Haskell Wexler Student Documentary Award
 ◎Jazleana Jones “King, Charles”

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 【アカデミー賞との関係】

 2019年(4/5) ASC:『COLD WAR あの歌、2つの心』 AA:『ROMA/ローマ』
 2018年(5/5) ASC=AA:『ブレードランナー 2049』
 2017年(5/5) ASC:『LION/ライオン ~25年目のただいま~』 AA:『ラ・ラ・ランド』
 2016年(4/5) ASC=AA:『レヴェナント:蘇えりし者』
 2015年(4/5) ASC=AA:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 2014年(7/5) ASC=AA:『ゼロ・グラビティ』
 2013年(4/5) ASC:『007 スカイフォール』 AA:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
 2012年(4/5) ASC:『ツリー・オブ・ライフ』 AA:『ヒューゴの不思議な発明』
 2011年(5/5) ASC=AA:『インセプション』
 2010年(4/5) ASC:『白いリボン』 AA:『アバター』
 2009年(4/5) ASC=AA:『スラムドッグ$ミリオネア』
 2008年(5/5) ASC=AA:『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
 2007年(3/5) ASC:『トゥモロー・ワールド』 AA:『パンズ・ラビリンス』
 2006年(4/5) ASC=AA:『SAYURI』
 2005年(3/5) ASC:『ロング・エンゲージメント』 AA:『アビエイター』
 2004年(3/5) ASC:『シービスケット』 AA:『マスター・アンド・コマンダー』
 2003年(4/5) ASC=AA:『ロード・トゥ・パーディション』
 2002年(4/5) ASC:『バーバー』 AA:『ロード・オブ・ザ・リング』
 2001年(4/5) ASC:『パトリオット』 AA:『グリーン・デスティニー』
 2000年(4/5) ASC=AA:『アメリカン・ビューティー』
 1999年(4/5) ASC:『シン・レッド・ライン』 AA:『プライベート・ライアン』
 1998年(4/5) ASC=AA:『タイタニック』
 1997年(6/5) ASC=AA:『イングリッシュ・ペイシェント』
 1996年(2/5) ASC=AA:『ブレイブハート』
 1995年(4/5) ASC:『ショーシャンクの空に』 AA:『レジェンド・オブ・フォール』
 1994年(4/5) ASC:『ボビー・フィッシャーを探して』 AA:『シンドラーのリスト』
 1993年(3/5) ASC:『ホッファ』 AA:『リバー・ランズ・スルー・イット』
 1992年(4/5) ASC:『バグジー』 AA:『JFK』
 1991年(4/5) ASC=AA:『ダンス・ウィズ・ウルブス』
 1990年(3/5) ASC:『ブレイズ』 AA:『グローリー』
 1989年(4/5) ASC:『テキーラ・サンライズ』 AA:『ミシシッピー・バーニング』
 1988年(3/5) ASC:『太陽の帝国』 AA:『ラスト・エンペラー』
 1987年(4/5) ASC:『ペギー・スーの結婚』 AA:『ミッション』

 ※ ( )内はノミネーションが一致した割合です。

 上記でわかるように、米国アカデミー賞撮影賞と米・撮影監督協会賞(ASC)は、そんなに一致度は高くありません。

 前哨戦では、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ワシントンDC映画批評家協会賞、サテライト・アワードなどで、『1917 命をかけた伝令』が受賞していて、現状では『1917 命をかけた伝令』が本命というところでしょうか。

 米国アカデミー賞では、ノミネーションに外国映画(“Portrait of a Lady on Fire”(仏)か『パラサイト 半地下の家族』)が1作品、入るかもしれませんね。

 第34回米・撮影監督協会賞(ASC)の授賞式は、1月25日です。

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 *当ブログ記事

 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_26.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2018 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_32.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_41.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_23.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_11.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_25.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_32.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201502/article_12.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_25.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_6.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_26.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_22.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_22.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_25.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_23.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_24.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_18.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_1.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_7.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_20.html

 ・世界の女性撮影監督 80人 リスト!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_30.html
 ・世界の女性撮影監督 80人 リスト!(続き):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_31.htm

 ・全米映画賞レース2019の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_59.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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