ナショナル・ボード・オブ・レビュー2019 受賞結果!

 第91 回ナショナル・ボード・オブ・レビューの各賞が発表になりました。(12月3日)

 全米映画賞レースの最初期に発表されて、その年の映画賞レースの指標にもされるナショナル・ボード・オブ・レビュー。
 例年その受賞結果に少なからず驚かされたりするんですが、後々それに納得していったり、今年は外しちゃってたなと思ったり……。

 さあ、本年度は?

アイリッシュマン.jpg

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 ◆作品賞
 ◎『アイリッシュマン』 監督:マーティン・スコセッシ

 ◇トップ10(Top Films)(英題アルファベット順)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) 監督:サム・メンデス
 ・『ルディ・レイ・ムーア』“Dolemite Is My Name” 監督:クレイグ・ブリュワー
 ・『フォードVSフェラーリ』 監督:ジェームズ・マンゴールド
 ・『ジョジョ・ラビット』 監督:タイカ・ワイティティ
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 監督:ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 監督:ノア・バームバック
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 監督:クエンティン・タランティーノ
 ・『リチャード・ジュエル』 監督:クリント・イーストウッド
 ・“Uncut Gems”(米) 監督:ジョシュ・サフディー、ベニー・サフディー
 ・“Waves”(監督:トレイ・エドワード・シュルツ

 ◆監督賞
 ◎クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆主演男優賞
 ◎アダム・サンドラー “Uncut Gems”

 ◆主演女優賞
 ◎レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”(米・英)(監督:ルパート・グールド)

 ◆助演男優賞
 ◎ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆助演女優賞
 ◎キャシー・ベイツ 『リチャード・ジュエル』

 ◆オリジナル脚本賞
 ◎ベニー・サフディー、ジョシュ・サフディー、ロナルド・ブロンスタイン(Ronald Bronstein) “Uncut Gems”

 ◆脚色賞
 ◎スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』

 ◆ブレイクスルー・パフォーマンス賞(Breakthrough Performance)
 ◎ポール・ウォルター・ハウザー(Paul Walter Hauser) 『リチャード・ジュエル』

 ◆新人監督賞(Best Directorial Debut)
 ◎Melina Matsoukas “Queen & Slim”

 ◆アンサンブル賞(Best Ensemble)
 ◎『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“Maiden”(英) 監督:アレックス・ホームズ(Alex Holmes)

 ◇ドキュメンタリー・トップ5(Top 5 Documentaries)
 ・“Advocate” イスラエル・カナダ・スイス) 監督:Rachel Leah Jones、Philippe Bellaiche
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ・『アポロ11 完全版』“Apollo 11”(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・“The Cave”(シリア・デンマーク・独・カタール・米) 監督:フェラス・ファイヤード(Feras Fayyad)
 ・『ブラック・ゴッドファーザー: クラレンス・アヴァントの軌跡』“The Black Godfather”(米) 監督:レジナルド・ハドリン
 ・『ローリング・サンダー・レヴュー: マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説/配信サービス』“Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese”(米) 監督:マーティン・スコセッシ
 ・“Wrestle”(米) 監督:Suzannah Herbert、Lauren Belfer

 ◆アニメーション賞
 ◎『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(米) 監督:ディーン・デュボア

 ◆外国語映画賞
 ◎『パラサイト 半地下の家族』“Parasite”(韓) 監督:ポン・ジュノ

 ◇外国語映画トップ5(Top 5 Foreign Language Films)
 ・『アトランティックス』“Atlantics(Atlantique)”(仏・セネガル・ベルギー) 監督:マティ・ディオップ
 ・『見えざる人生』“Invisible Life”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・『未来を乗り換えた男』“Transit”(独・仏) 監督:クリスティアン・ペツォールト

 『アトランティックス』と『見えざる人生』と“Pain and Glory(Dolor y gloria)”は、米国アカデミー賞2020国際映画賞各国代表。

 ◆撮影賞(Outstanding Achievement in Cinematography) [新設]
 ◎ロジャー・ディーキンス 『1917 命をかけた伝令』

 ◆アイコン賞(NBR Icon Award [新設]
 ※歴史、文化、映画に意義ある貢献をしたリーディング・シネマティック・アーティストを祝福する。
 ◎マーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ、アル・パチーノ

 ◆表現の自由賞(NBR Freedom of Expression Award)
 ◎“For Sama”(英・シリア) 監督:Waad al-Kateab、Edward Watts
 ◎『黒い司法 0%からの奇跡』“Just Mercy”(米) 監督:デスティン・ダニエル・クレットン

 ◆インディペンデント映画トップ10(Top 10 Independent Films)
 ・“The Farewell”(米) 監督:ルル・ワン
 ・“Give Me Liberty”(米) 監督:Kirill Mikhanovsky
 ・『名もなき生涯』“A Hidden Life”(独・米) 監督:テレンス・マリック
 ・『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”(米・英) 監督:ルパート・グールド
 ・“The Last Black Man in San Francisco”(米) 監督: Joe Talbot
 ・『ミッドサマー』“Midsommar”(米・スウェーデン) 監督:アリ・アスター
 ・“The Nightingale”(オーストラリア) 監督:ジェニファー・ケント(Jennifer Kent)
 ・“The Peanut Butter Falcon”(米) 監督: Tyler Nilson, Michael Schwartz
 ・“The Souvenir”(英・米) 監督:ジョアンナ・ホッグ
 ・“Wild Rose”(英) 監督:トム・ハーパー

 ※スポットライト賞(Spotlight Award)、ウィリアム・K・エヴァーソン映画史賞(William K. Everson Film History Award)はなくなりました。(少なくとも現時点では発表されていません。)

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 ゴッサム・アワードとナショナル・ボード・オブ・レビューでは、かなり異なる結果になりましたが、作品賞はどちらもNetflix作品でした。

 近年のナショナル・ボード・オブ・レビューの結果と米国アカデミー賞のノミネーション&受賞結果を比べてみると的中率は以下のようになっています

 【2018年】
 作品賞ノミネーション:3/10+1
 ドキュメンタリー賞ノミネーション:3/5+1
 外国語映画賞ノミネーション:2/5+1
 受賞結果が一致した部門:作品賞、助演女優賞

 【2017年】
 作品賞ノミネーション:6/10+1
 ドキュメンタリー賞ノミネーション:2/5+1
 外国語映画賞ノミネーション:3/5+1
 受賞結果が一致した部門:アニメーション賞

 【2016年】
 作品賞ノミネーション:7/10+1
 ドキュメンタリー賞ノミネーション:2/5+1
 外国語映画賞ノミネーション:1/5+1
 受賞結果が一致した部門:主演男優賞、オリジナル脚本賞、ドキュメンタリー賞、外国語映画賞

 【2015年】
 作品賞ノミネーション:5/10+1
 ドキュメンタリー賞ノミネーション:2/5+1
 外国語映画賞ノミネーション:2/5+1
 受賞結果が一致した部門:主演女優賞、ドキュメンタリー賞、アニメーション賞、外国語映画賞

 【2014年】
 作品賞ノミネーション:4/10+1
 ドキュメンタリー賞ノミネーション:1/5+1
 外国語映画賞ノミネーション:2/5+1
 受賞結果が一致した部門:主演女優賞

 大体、半分くらいが一致するという感じでしょうか。

 第91回ナショナル・ボード・オブ・レビューの授賞式は、2020年1月8日です。

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 *当ブログ記事

 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_43.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_48.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2017 授賞式:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_30.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_53.html
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 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_4.html
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 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_5.html
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 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_6.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2009 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_21.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2008受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_10.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2007受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200712/article_11.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2006受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200612/article_5.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・ゴッサム・アワード2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_6.html

 ・インディペンデント・スピリット・アワード2020 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201911/article_33.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

この記事へのコメント

Nardog
2019年12月06日 06:12
いつも素早い情報ありがとうございます!

外国語映画トップ5に挙がっているのはAtlantisじゃなくてAtlanticsなのでマティ・ディオップ監督の『アトランティックス』だと思います。
こちらもアカデミー国際映画賞のセネガル代表に選ばれているので『パラサイト』と合わせると6作中半分が代表ですね。
umikarahajimaru
2019年12月06日 19:56
Nardogさま
わざわざどうもありがとうございました。