シアトル映画批評家協会賞2019 受賞結果

 第4回シアトル映画批評家協会賞(The 2019 Seattle Film Award)の受賞結果です。(12月16日結果発表。ノミネーション発表は12月9日。)

 シアトル映画批評家協会(The Seattle Film Critics Society)は、アトランタ映画批評家協会と同じく、2016年に結成された団体で、映画賞の発表も本年度が4回目になります。(アメリカ50州の多くに地元に根差した映画批評家協会がありますが、シアトルがあるワシントン州では、ここが初めての映画批評家協会です。)

 設立年:2016年  会員数:35
 公式サイト:http://seattlefilmcritics.com/

 視覚効果賞や悪役賞を設けていること、美術賞をプロダクション・デザインと装飾からノミネートさせていること、そのわりには脚本部門は1つしかなかったりするところなどが、特色として挙げられます。
 2019年度よりアクション監督賞(Best Action Choreography)が新設。

 2018年の作品賞は『ROMA/ローマ』、2017年の作品賞は『ゲット・アウト』、2016年の作品賞は『ムーンライト』。

 2017年にはアニメーション賞に『君の名は。』、外国語映画賞に『無限の住人』をノミネートさせていて、
 2018年にはユース・パフォーマンス賞(城桧吏)と外国語映画賞に『万引き家族』をノミネートさせている。

ワシントンDC映画批評家協会賞.jpg

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 ◆作品賞(Best Picture of The Year)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)(Universal Pictures)
 ・『フェアウェル』 (A24)
 ・『フォードVSフェラーリ』 (20th Century Fox)
 ・『アイリッシュマン』 (Netflix)
 ・“The Lighthouse”(A24)
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 (Sony Pictures)
 ・『マリッジ・ストーリー』(Netflix)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 (Sony Pictures)
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) (NEON)
 ・『アンカット・ダイヤモンド』(A24)

 ◆監督賞
 ・ロジャー・エガース “The Lighthouse”
 ・グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ◎ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・ジョシュ & ベニー・サフディー 『アンカット・ダイヤモンド』
 ・マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』

 ◆主演男優賞(Best Actor in a Leading Role)
 ・アントニオ・バンデラス ”Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・ロバート・デニーロ 『アイリッシュマン』
 ◎アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー 『アンカット・ダイヤモンド』

 ◆主演女優賞(Best Actress in a Leading Role)
 ・オークワフィナ 『フェアウェル』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・シアーシャ・ローナン 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞(Best Actor in a Supporting Role)
 ◎ウィレム・デフォー “The Lighthouse”
 ・トム・ハンクス “A Beautiful Day in the Neighborhood”
 ・ソン・ガンホ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ・ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆助演女優賞(Best Actress in a Supporting Role)
 ・ロラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ・フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・テイラー・ラッセル “Waves”
 ・チャオ・シュウチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』

 ◆脚本賞
 ・『フェアウェル』 ルル・ワン
 ・『アイリッシュマン』 スティーヴン・ザイリアン
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) ポン・ジュノ、ハン・ジウォン ポン・ジュノ(ストーリー)

 ◆撮影賞
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) ロジャー・ディーキンス
 ・“The Lighthouse” ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ロバート・リチャードソン
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) ホン・ギョンピョ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) クレール・マトン(Claire Mathon)

 ◆編集賞(Best Film Editing)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) リー・スミス(Lee Smith)
 ・『アイリッシュマン』 テルマ・スクーンメイカー
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 フレッド・ラスキン(Fred Raskin)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) ヤン・ジンモ(Yang Jin-mo)
 ◎『アンカット・ダイヤモンド』 ロナルド・ブロンスタイン(Ronald Bronstein) ベニー・サフディー

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ・『1917 命をかけた伝令』 プロダクション・デザイナー:デニス・ガスナー(Dennis Gassner) セット・デコレーター:Lee Sandales
 ・『アイリッシュマン』 プロダクション・デザイナー:ボブ・ショー(Bob Shaw) セット・デコレーター:Regina Graves
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 プロダクション・デザイナー:ジェス・ゴンコール(Jess Gonchor) セット・デコレーター:Claire Kaufman
 ◎『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 プロダクション・デザイナー:バーバラ・リング(Barbara Ling) セット・デコレーター:ナンシー・ヘイグ(Nancy Haigh)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) プロダクション・デザイナー:Lee Ha-jun

 ◆衣裳デザイン賞(Best Costume Design)
 ◎『ルディ・レイ・ムーア』 ルース・E・カーター
 ・『ダウントン・アビー』 アンナ・ロビンス(Anna Mary Scott Robbins)
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 ジャクリーヌ・デュラン
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 アリアンヌ・フィリップス(Arianne Phillips)
 ・『ロケットマン』 ジュリアン・デイ(Julian Day)

 ◆視覚効果賞
 ・『1917 命をかけた伝令』 Guillaume Rocheron、Greg Butler、Dominic Tuohy
 ◎『アド・アストラ』 Allen Maris、Jedediah Smith、Guillaume Rocheron、Scott R. Fisher
 ・『アリータ:バトル・エンジェル』 ジョー・レッテリ、エリック・セインドン(Eric Saindon)、Nick Epstein
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』 Matt Aitken、ダン・デリーウ(Dan DeLeeuw)、ラッセル・アール(Russell Earl)、ダン・サディック(Dan Sudick)
 ・『アイリッシュマン』 パブロ・ヘルマン(Pablo Helman)、Leandro Estebecorena、Stephane Grabli、Nelson Sepulveda

 ◆オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・『1917 命をかけた伝令』 トマス・ニューマン
 ・『ジョーカー』 ヒドゥル・グドナドッティル
 ・“The Last Black Man in San Francisco” Emile Mosseri
 ◎『アンカット・ダイヤモンド』 ダニエル・ロパティン(Daniel Lopatin)
 ・『アス』 マイケル・アーベルス(Michael Abels)

 ◆ユース・パフォーマンス賞(Best Youth Performance (撮影開始時に18歳以下だった俳優(18 years of age or younger upon start of filming))
 ・ジュリア・バターズ(Julia Butters) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・カイリー・カラン(Kyliegh Curran) 『ドクター・スリープ』
 ◎ローマン・グリフィン・デイヴィス(Roman Griffith Davis) 『ジョジョ・ラビット』
 ・ノア・ジュープ(Noah Jupe) “Honey Boy”
 ・トーマサイン・マッケンジー 『ジョジョ・ラビット』

 ◆アンサンブル・キャスト賞(Best Ensemble Cast)
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓)]

 ◆アクション監督賞(Best Action Choreography) [新設]
 ・『1917 命をかけた伝令』
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』
 ・『フォードVSフェラーリ』
 ◎『ジョン・ウィック:パラベラム』
 ・『SHADOW 影武者』

 ◆悪役賞(Villain of The Year)
 ・アーサー・フレック(Arthur Fleck)/ジョーカー 『ジョーカー』 portrayed by ホアキン・フェニックス
 ・レッド(Red) 『アス』 portrayed by ルピタ・ニョンゴ
 ◎The Red Dress “In Fabric” portrayed by a red dress
 ・ローズ・ザ・ハット(Rose the Hat) 『ドクター・スリープ』 portrayed byレベッカ・ファーガソン
 ・ラッセル・バッファリーノ(Russell Bufalino) 『アイリッシュマン』 portrayed byジョー・ペシ

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature)
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert) Steven Bognar Julia Reichert directors
 ◎『アポロ11 完全版』“Apollo 1”(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller) Todd Douglas Miller director
 ・『娘は戦場で生まれた』“For Sama”(英・シリア) 監督:ワアド・アル・カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・カッツ(Edward Watts)
 ・『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』“Fyre: The Greatest Party That Never Happened”(米) 監督:クリス・スミス
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska

 ◆アニメーション賞(Best Animated Feature)
 ・『アナと雪の女王2』 監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 監督:ディーン・デュボア
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J’ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・“Missing Link” 監督:クリス・バトラー
 ◎『トイ・ストーリー4』 監督:ジョシュ・クーリー

 ◆外国語映画賞
 ・『フェアウェル』(米) 監督:ルル・ワン
 ・『猿』“Monos”(コロンビア・オランダ・アルゼンチン・独・デンマーク・スウェーデン・ウルグアイ・スイス) 監督:アレハンドロ・ランデス(Alejandro Landes)
 ・”Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ

 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・『アイリッシュマン』(0/10):作品・監督・主演男優・助演男優・脚本・編集・美術・視覚効果・アンサンブル・悪役
 ・『パラサイト 半地下の家族』(5/9):作品・監督・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・アンサンブル・外国語
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(1/8):作品・助演男優・撮影・編集・美術・衣裳・ユース・アンサンブル
 ・『1917 命をかけた伝令』(1/7):作品・撮影・編集・美術・視覚効果・作曲・アクション
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(0/7):作品・監督・主演女優・助演女優・美術・衣裳・アンサンブル
 ・『マリッジ・ストーリー』(1/5):作品・主演男優・主演女優・助演女優・脚本
 ・『フェアウェル』(0/5):作品・主演女優・助演女優・脚本・外国語
 ・“The Lighthouse”(1/4): 作品・監督・助演男優・撮影
 ・『アス』(1/3):主演女優・作曲・悪役
 ・『ジョーカー』(0/3):主演男優・作曲・悪役
 ・『フォードVSフェラーリ』(0/2):作品・アクション
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(0/2):脚本・アンサンブル
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(0/2):撮影・外国語
 ・『ドクター・スリープ』(0/2):ユース・悪役
 ・『ジョジョ・ラビット』(0/2):ユース・ユース
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』(0/2):視覚効果・アクション

 主要4部門は、またまたワシントンDC映画批評家協会賞と同じ組み合わせになりました。

 米国アカデミー賞ではまた違うとは思いますが、『パラサイト 半地下の家族』は最多ノミネートに近いところまできました。

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 *当ブログ記事

 ・シアトル映画批評家協会賞2018ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_34.html
 ・シアトル映画批評家協会賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_46.html
 ・シアトル映画批評家協会賞2017(2017年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_54.html
 ・シアトル映画批評家協会賞2017(2017年度) 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_72.html
 ・シアトル映画批評家協会賞2017(2016年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_85.html
 ・シアトル映画批評家協会賞2017(2016年度) 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_19.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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