シカゴ映画批評家協会賞2019 受賞結果!

 第29回シカゴ映画批評家協会賞の受賞結果が発表されました。(12月14 日)

 シカゴ映画批評家協会賞(The Chicago Film Critics Association)
 北米で最も古い映画祭の1つであるシカゴ国際映画祭を持ち、故ロジャー・エバートが健筆を奮っていた「シカゴ・サン・タイムズ」を有する都市シカゴをバックグラウンドとする映画批評家協会賞。
 シカゴ映画批評家協会は、1990年代以降全米各地にでき始めた映画批評家協会のさきがけの1つ。
 設立年:1990 会員数:60+
 公式サイト:http://www.chicagofilmcritics.org/
 公式Twitter:https://twitter.com/chicagocritics
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Chicago_Film_Critics_Association
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%82%B4%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A

 [特徴]
 ・オリジナル脚本賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、オリジナル作曲賞を持つ。
 ・有望俳優賞と有望監督賞を設けている。
 ・2010年は『ソーシャル・ネットワーク』、2011年は『ツリー・オブ・ライフ』、2012年は『ゼロ・ダーク・サーティ』というように、作家性の強い作品が複数の部門を制して、最多受賞となりやすい。2013年の作品賞は『それでも夜は明ける』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2015年の作品賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。)、2016年の作品賞は『ムーンライト』、2017年の作品賞は『レディ・バード』、2018年の作品賞は『ROMA/ローマ』。

ワシントンDC映画批評家協会賞.jpg

 ◆作品賞
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『マリッジ・ストーリー』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎『パラサイト 半地下の家族』

 ◆監督賞
 ・ノア・バームバック  『マリッジ・ストーリー』
 ◎ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』
 ・グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆主演男優賞
 ・アントニオ・バンデラス “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・ロバート・デニーロ 『アイリッシュマン』
 ◎アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー “Uncut Gems”

 ◆主演女優賞
 ・オークワフィナ 『フェアウェル』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ・エリザベス・モス “Her Smell”(監督:アレックス・ロス・ペリー)
 ◎ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞
 ・トム・ハンクス “A Beautiful Day in the Neighborhood”(監督:マリエル・ヘラー)
 ・シャイア・ラブーフ “Honey Boy”(監督:アルマ・ハレル)
 ・アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ◎ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆助演女優賞
 ・チョ・ヨジョン 『パラサイト 半地下の家族』
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ・ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ◎フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・チャオ・シューチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』

 ◆オリジナル脚本賞
 ・『フェアウェル』 ルル・ワン
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ◎『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ、ハン・ジウォン

 ◆脚色賞
 ・”A Beautiful Day in the Neighborhood”  ミカ・フィッツァーマン=ブルー(Micah Fitzerman-Blue)、ノア・ハープスター(Noah Harpster)
 ・『ハスラーズ』 ローリーン・スカファリア(Lorene Scafaria)
 ・『アイリッシュマン』 スティーヴン・ザイリアン
 ・『ジョジョ・ラビット』 タイカ・ワイティティ
 ◎『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 グレタ・ガーウィグ

 ◆撮影賞
 ◎ロジャー・ディーキンス 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke) “The Lighthouse”
 ・ロバート・リチャードソン 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ホン・ギョンピョ 『パラサイト 半地下の家族』
 ・クレール・マトン(Claire Mathon) “Portrait of a Lady on Fire”

 ◆編集賞
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ◎『アイリッシュマン』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・“Uncut Gems”

 ◆美術賞(Best Art Direction)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ◎『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『パラサイト 半地下の家族』

 ◆衣裳デザイン賞
 ・『ルディ・レイ・ムーア』
 ◎『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・“Portrait of a Lady on Fire”
 ・『ロケットマン』

 ◆視覚効果賞(Best Use of Visual Effects)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ◎『アド・アストラ』
 ・『アベンジャーズ/エンドゲーム』
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ミッドサマー』

 ◆オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・トマス・ニューマン 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ◎アレクサンドル・デプラ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・ランディー・ニューマン 『マリッジ・ストーリー』
 ・Daniel Lopatin “Uncut Gems”
 ・マイケル・アーベルス(Michael Abels) 『アス』

 ◆ブレイクスルーフィルムメイカー賞(Milos Stehlik Breakthrough Filmmaker Award)
 ・マティ・ディオップ(Mati Diop) 『アトランティックス』
 ・アルマ・ハレル(Alma Har’el) “Honey Boy”
 ・Joe Talbot “The Last Black Man in San Francisco”
 ◎ルル・ワン 『フェアウェル』
 ・オリヴィア・ワイルド  “Booksmart”

 ◆有望パフォーマー賞(Most Promising Performer )
 ・ジュリア・バーズ(Julia Butters) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ローマン・グリフィン・デイヴィス(Roman Griffin Davis)  『ジョジョ・ラビット』
 ・Julia Fox “Uncut Gems”
 ◎アシュリン・フランシオーシ(Aisling Franciosi) “The Nightingale”(監督:Jennifer Kent)
 ・テイラー・ラッセル(Taylor Russell) “Waves”(監督:トレイ・エドワード・シュルツ)

 ◆アニメーション賞(Best Animated Film )
 ・『アナと雪の女王2』
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J’ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・“Missing Link”
 ◎『トイ・ストーリー4』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ◎『アポロ11 完全版』(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・『娘は戦場で生まれた』(英・シリア) 監督:ワアド・アル・カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・カッツ(Edward Watts)
 ・“Hail Satan?”(米) 監督:Penny Lane
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska

 ◆外国語映画賞
 ・『フェアウェル』(米) 監督:ルル・ワン
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ぺドロ・アルモドバル
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・『未来を乗り換えた男』“Transit”(独・仏) 監督:クリスティアン・ペツォールト

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 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)(2/10):作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・有望
 ・『アイリッシュマン』(1/8):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・脚色・編集・視覚効果
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(4/8):作品・監督・助演女優・脚色・編集・美術・衣裳・作曲
 ・『マリッジ・ストーリー』(1/7):作品・監督・主演男優・主演女優・助演女優・脚本・作曲
 ・『パラサイト 半地下の家族』(4/7):作品・監督・助演女優・脚本・撮影・美術・外国語映画賞
 ・『1917 命をかけた伝令』(1/5):撮影・編集・美術・視覚効果・作曲
 ・“Uncut Gems”(0/4): 主演男優・編集・作曲・有望
 ・『フェアウェル』(1/4):主演女優・脚本・ブレイク・外国語映画賞
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(0/3):撮影・衣裳・外国語映画賞
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(0/2):主演男優・外国語映画賞
 ・『アス』(1/2):主演女優・作曲
 ・“A Beautiful Day in the Neighborhood”(0/2):助演男優・脚色
 ・“Honey Boy”(0/2):助演男優・ブレイク
 ・『ハスラーズ』(0/2):主演女優・脚色
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(0/2):脚本・美術
 ・『ジョジョ・ラビット』(0/2):脚色・有望

 各種映画賞では、少し前から『パラサイト 半地下の家族』が最多受賞になっていましたが、そろそろ本年度の映画賞レース作品賞の本命は、『パラサイト 半地下の家族』になったと言っていいのかもしれません。本当に?

 主演女優賞は、何だかんだ言っても、レニー・ゼルウィガーで決まりだと思っていたのですが、どうもルピタ・ニョンゴの躍進が凄まじく、もうルピタ・ニョンゴが主演女優賞の本命と言っていいところまできました。実際に受賞するかどうかはともかくですが、本年度は黒人票が集まるノミニーはほとんどいなさそうなので、ルピタ・ニョンゴに黒人票が集まる可能性も高そうです。

 主要4部門の組み合わせは、トロント映画批評家協会賞に続いて、ワシントンDC映画批評家協会賞と同じになりましたが、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞のほか、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、美術賞、ドキュメンタリー賞、アニメーション賞、外国語映画賞の11部門がワシントンDC映画批評家協会賞と同じ結果になりました。

 本年度は、ドキュメンタリー賞もアニメーション賞も混戦状態ですが、これはもしかしてこの2部門も絞りこまれてきたということなのでしょうか。

 外国語映画賞(国際映画賞)は確定。
 撮影賞もほぼ確定。
 そろそろいろんな部門の最有力候補が決まってきそうです。

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 *当ブログ記事

 ・シカゴ映画批評家協会賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_40.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_18.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_42.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_46.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_43.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_60.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_38.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_47.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_40.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_38.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_47.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_38.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_45.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_37.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_43.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_46.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_28.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_36.html
 ・シカゴ映画批評家協会賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_30.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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