ワシントンDC映画批評家協会賞2019 受賞結果!

 ワシントンDC映画批評家協会賞2019の受賞結果が発表されました。(12月8日)

 【ワシントンDC映画批評家協会賞】
 ワシントンDC映画批評家協会は、2002年に設立された映画批評家協会で、全米映画賞レースの中で、序盤に発表される映画賞として、これ以降に発表される映画批評家協会系映画賞の流れを占う映画賞の1つになっている。

 ワシントンDC映画批評家協会(WDAFC:The Washington, D.C. Area Film Critics)
 設立年:2002 会員数:61
 公式サイト:http://www.wafca.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Washington_D.C._Area_Film_Critics_Association
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3D.C.%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A



 [賞の特徴]
 ・アンサンブル賞やヤング・パフォーマンス賞を設けている。
 ・ややインディペンデント作品寄りの傾向あり。
 ・最多ノミネート作品が、最多受賞になりやすい。
 ・ドキュメンタリー賞、外国語映画賞は、外しがち。
 ・美術賞で、プロダクション・デザイナーと装飾(セット・デコレーター)を併せて、ノミネートしている。
 ・2016年度より、ボイス・パフォーマンス賞とモーション・キャプチャー・パフォーマンス賞を新設。
 ・2018年の作品賞は『ROMA/ローマ』、2017年度の作品賞は『ゲット・アウト』、2016年の作品賞は『ラ・ラ・ランド』、2015年の作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年の作品賞は『それでも夜は明ける』、2012年の作品賞は『ゼロ・ダーク・サーティ』、2011年の作品賞は『アーティスト』、2010年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』。

ワシントンDC映画批評家協会賞.jpg

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 ◆作品賞(Best Film)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・『アイリッシュマン』
 ・『マリッジ・ストーリー』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆監督賞
 ・グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ◎ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・サム・メンデス 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆主演男優賞
 ・ロバート・デニーロ 『アイリッシュマン』
 ・レオナルド・ディカプリオ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎アダム・ドライヴァー『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー “Uncut Gems”(監督:ベニー&ジョシュ・サフディー)

 ◆主演女優賞
 ・オークワフィナ 『フェアウェル』(監督・ルル・ワン)
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・シアーシャ・ローナン 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞
 ・トム・ハンクス “A Beautiful Day in the Neighborhood”(監督:マリエル・ヘラー)
 ・ジョナサン・メジャース(Jonathan Majors) “The Last Black Man in San Francisco”(監督:Joe Talbot)
 ・アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ◎ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ウェズリー・スナイプス 『ルディ・レイ・ムーア』

 ◆助演女優賞
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『ジョジョ・ラビット』
 ◎ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ・フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(監督:グレタ・ガーウィグ)
 ・チャオ・シューチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』(米・中)

 ◆オリジナル脚本賞
 ・ライアン・ジョンソン 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 ◎ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ポン・ジュノ、ハン・ジウォン 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・ジョーダン・ピール 『アス』

 ◆脚色賞
 ・ミカ・フィッツァーマン=ブルー(Micah Fitzerman-Blue)、ノア・ハープスター(Noah Harpster); Inspired by the Article "Can You Say ... Hero?" by Tom Junod “A Beautiful Day in the Neighborhood”(監督:マリエル・ヘラー)
 ・タイカ・ワイティティ、Based on the Book "Caging Skies" byクリスティーン・ルーネンズ(Christine Leunens) 『ジョジョ・ラビット』
 ・トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー 『ジョーカー』
 ◎グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』

 ◆撮影賞
 ◎ロジャー・ディーキンス, ASC, BSC 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・ロドリゴ・プリエト, ASC, AMC 『アイリッシュマン』
 ・ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke) “The Lighthouse”
 ・ロバート・リチャードソン, ASC 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・Drew Daniels “Waves”(監督:トレイ・エドワード・シュルツ)

 ◆編集賞
 ・リー・スミス(Lee Smith), ACE 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ◎アンドリュー・バックランド(Andrew Buckland)、マイケル・マカスカー(Michael McCusker) 『フォードVSフェラーリ』
 ・テルマ・スクーンメイカー, ACE 『アイリッシュマン』
 ・フレッド・ラスキン(Fred Raskin), ACE 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ヤン・ジンモ(Yang Jin-mo) 『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ・プロダクション・デザイナー:デニス・ガスナー(Dennis Gassner) セット・ディレクター:Lee Sandales 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・プロダクション・デザイナー:ラ・ヴィンセント(Ra Vincent) セット・ディレクター:Nora Sopková 『ジョジョ・ラビット』
 ・プロダクション・デザイナー:ジェス・ゴンコール(Jess Gonchor) セット・ディレクター:Claire Kaufman 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ◎プロダクション・デザイナー:バーバラ・リング(Barbara Ling) セット・ディレクター:ナンシー・ヘイグ(Nancy Haigh) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・プロダクション・デザイナー:Lee Ha-jun 『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・トマス・ニューマン 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』
 ・アレクサンドル・デプラ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・ランディー・ニューマン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎マイケル・アーベルス(Michael Abels) 『アス』

 ◆ヤング・パフォーマンス賞(Best Youth Performance)
 ・ジュリア・バターズ(Julia Butters) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ◎ローマン・グリフィン・デイヴィス(Roman Griffin Davis) 『ジョジョ・ラビット』
 ・シャハディ・ライト・ジョセフ(Shahadi Wright Joseph) 『アス』
 ・ノア・ジューブ(Noah Jupe) “Honey Boy”(監督:アルマ・ハーレル)
 ・トーマサイン・マッケンジー 『ジョジョ・ラビット』

 ◆アンサンブル賞(Best Acting Ensemble)
 ・『アイリッシュマン』
 ◎『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆ボイス・パフォーマンス賞(Best Voice Performance)
 ・クリスティン・ベル(Kristen Bell) 『アナと雪の女王2』
 ・Billy Eichner 『ライオン・キング』
 ◎トニー・ヘイル 『トイ・ストーリー4』
 ・トム・ハンクス 『トイ・ストーリー4』
 ・アーニー・ポッツ 『トイ・ストーリー4』

 ◆モーション・キャプチャー・パフォーマンス賞(Best Motion Capture Performance)
 ◎ジョシュ・ブローリン 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
 ・ローサ・サラザール(Rosa Salazar) 『アニータ:バトル・エンジェル』

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ◎『アポロ11 完全版』“Apollo 11”(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・“For Sama”(英・シリア) 監督:Waad al-Kateab、Edward Watts
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska
 ・“One Child Nation”(中・米) 監督:Nanfu Wang(王男栿)、Jialing Zhang

 ◆アニメーション賞(Best Animated Feature)
 ・『アナと雪の女王2』
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
 ・『クロース』 監督:セルジオ・パブロス
 ・”Missing Link” 監督:クリス・バトラー
 ◎『トイ・ストーリー4』

 ◆外国語映画賞(Best Foreign Language Film)
 ・『アトランティックス』“Atlantics(Atlantique)”(仏・セネガル・ベルギー) 監督:マティ・ディオップ
 ・『猿』“Monos”(コロンビア・オランダ・アルゼンチン・独・デンマーク・スウェーデン・ウルグアイ・スイス) 監督:アレハンドロ・ランデス(Alejandro Landes)
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ

 ◆ワシントンDCの肖像賞/ジョー・バーバー賞(The Joe Barber Award for Best Portrayal of Washington, DC)
 ・『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』“Long Shot”(米) 監督:ジョナサン・レヴィン(Jonathan Levine)
 ◎『ザ・レポート』“The Report”(米) 監督:スコット・Z・バーンズ

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2/10):作品・監督・主演男優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・ヤング・アンサンブル
 ・『アイリッシュマン』(0/9):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・脚色・撮影・編集・アンサンブル
 ・『パラサイト 半地下の家族』(3/7):作品・監督・脚本・編集・美術・アンサンブル・外国語
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(1/7):監督・主演女優・助演女優・脚色・美術・作曲・アンサンブル
 ・『1917 命をかけた伝令』(1/6):作品・監督・撮影・編集・美術・作曲
 ・『マリッジ・ストーリー』(2/6):作品・主演男優・主演女優・助演女優・脚本・作曲
 ・『ジョジョ・ラビット』(1/5):助演男優・脚色・美術・ヤング・ヤング
 ・『アス』(2/4):主演女優・脚本・作曲・ヤング
 ・『トイ・ストーリー4』(2/4):ボイス・ボイス・ボイス・アニメ
 ・『ジョーカー』(0/3):主演男優・脚色・作曲
 ・『フェアウェル』(0/2):主演女優・助演女優
 ・“A Beautiful Day in the Neighborhood”(0/2):助演男優・脚色
 ノミネーションは、今年もかなり特殊でしたが、受賞結果は……『パラサイト 半地下の家族』が作品賞と監督賞と外国語映画賞の3部門を制した点はともかく、票/部門がいろんな作品にバラけすぎて、今年のワシントンDC映画批評家協会賞の傾向がちょっと読み取れない気もしますね。

 少なくとも、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞と監督賞と外国語映画賞で、『アイリッシュマン』や『ジョーカー』、『フェアウェル』が無冠だったというわけで、案外これらは対極の関係にある、のでしょうか。

 ひょっとすると、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞と監督賞を受賞したニューヨーク映画批評家オンライン賞やアトランタ映画批評家協会賞と、ワシントンDC映画批評家協会賞はチョイス/好みが近いのかもしれませんね。

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 *当ブログ記事

 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_20.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2018ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_5.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_9.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2017ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_12.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_18.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2016ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_12.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2016受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_17.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2015ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_12.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2015受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_17.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2014ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_11.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2014受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_16.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2013受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_21.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2012ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_18.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2012受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_24.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2011受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_10.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_11.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2009ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_11.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_13.html
 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2008受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_15.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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