AFIフェスト2019 受賞結果

 AFIフェスト2019 (11月11日‐21日)の各賞の受賞結果です。

 AFI(American Film Institute:アメリカ・フィルム・インスティチュート)は、映像教育を目的とする非営利興行団体で、年間を通じて、さまざまな活動を行なっていて、AFIフェストは、その中に目玉行事の1つです。
 AFIフェストは、いわゆるポスト・トロント以降にアメリカ国内で開催されるいくつもの映画祭の1つであり、また、AFIが毎年6月に開催しているドキュメンタリーの祭典、AFI Docsに対応するもう1つの映画祭、ということになります。
 部門は、ガラ、特別上映、ワールド・シネマ、ミッドナイト、短編などの部門からなり、2019年は、長編が80本、短編が40本、その他を合わせると全部で142本が上映されました。

 ラインナップは、この時期に開催される他の映画祭と似たりよったりですが、全米映画賞レース参戦作品のお披露目的な意味合いもあります。長編は、“Adam”、“Babyteeth”、“Beanpole”、“Family Embers(Los Miembros de la Familia)”、“Idol (Woo Sang)”、“Ivana The Terrible”、“Knives and Skin”、“Maternal”、“Forman vs. Forman”、“Talking about Trees”、“Varda by Agnès”などが上映されました。

 与えられる賞は、観客賞と審査員賞の2本立てで、観客賞は以前は部門ごとに複数設けられていましたが、今回は長編と短編を1つずつ、審査員賞は短編に対して複数用意されています。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

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 【観客賞】

 ◆観客賞 長編部門
 ◎“I Am Not Alone”(アルメニア・米) 監督:Garin Hovannisian
 2018年イースター、男はバックパックを背負ってアルメニアを横断し始める。彼の使命は、ベルベット革命を鼓舞すること。そして、ソビエト国家で絶対的な力を享受している腐敗した政権を打倒すること。本作では、2018年の活気に満ちた革命の最前線をとらえるとともにと、カメラがおさえることのできなかった事件を、両サイドへのインタビューによってフォローする。憲法を変更して首相に新しい権限を付与した後、大統領を最大2期務めた後、首相としてアルメニア共和国を支配することを宣言したセルジ・サルキシャン、議会から首相に選ばれ、大規模な抗議デモを指揮した野党勢力最大の指導者のニコル・パシニャン、サルキシャンの支配に対し人々を結集して公の混乱を船頭したとして、刑務所に1年入れられた元ジャーナリスト……。あるインタビューでは、アルメニア人を「夢を忘れた人々」として特徴づけているが、この映画では人々によってもたらされた根本的な変化を明らかにする。
 トロント国際映画祭2019 TIFF DOCS部門出品。ドキュメンタリー部門ピープルズ・チョイス賞受賞。
 Doc NYC2019出品。

I Am Not Alone.jpg

 ◆観客賞 短編部門
 ◎“LOST & FOUND”(英/22min) 監督:オーランド・ヴォン・アインシーデル(Orlando Von Einsiedel)
 ミャンマー軍によって行われた残忍な民族浄化と暴力的軍事行動は、70万人以上のロヒンギャを自宅から追い出し、数千人の家族を愛する家族から引き離した。アカデミー賞受賞者オーランド・フォン・アインシーデル(『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』、『ヴィルンガ』)が監督した“LOST & FOUND”は、世界最大の難民キャンプでの人類と英雄の感動的な物語。ロヒンギャの難民Kamal Hossainは、両親と子供たちを再会させるために人生をかける。
 テルライド映画祭2019出品。
 バージニア映画祭2019 出品。短編ドキュメンタリー賞観客賞受賞。

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 【審査員賞】

 ◆審査員大賞 ライブ・アクション・ショート部門(Grand Jury Award – Live-Action Short)
 ◎“EXAM”(イラン) 監督:Sonia K. Hadad
 物語:10代の少女がコカインのパックをクライアントに届けるプロセスに関与し、奇妙な出来事のサイクルに巻き込まれる。
 トロント国際映画祭2019出品。
 El Gouna国際映画祭2019出品。
 ビルバオ国際短編&ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀短編賞(Golden Mikeldi)受賞。
 テヘラン国際短編映画祭2019ナショナル・コンペティション部門出品。脚本賞受賞。

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 ◆審査員特別賞 ライヴ・アクション部門(Special Jury Prize—Live Action)
 ◎“MTHUNZI”(南ア/9min) 監督:Tebogo Malebogo
 物語:Mthunziは、家に帰る途中に、女性が私道で発作を起こすのを見つける。彼は、彼女の姪から彼女を家に連れて行くのを手伝うように頼まれ、彼が属していない世界に巻き込まれる。
 ロカルノ国際映画祭2019 レパード・オブ・トゥモロー インターナショナル部門出品。
 カルタゴ映画祭2019出品。

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 ◎“LIBERTY”(米/17min) 監督:Faren Humes
 物語:マイアミのリバティーシティでは、女性が亡くなった後、ジェントリフィケーションと立ち退きに脅かされている黒人コミュニティのメンバーが日常生活に戻ろうとしています。Alexと Milagrosの友情は、心的外傷イベントに対処するさまざまな方法によって緊張している。
 Faren Humesは、落ち着きと集中力を活かして、アフリカ系アメリカ人の若者の生活を深く見つめ、お互いに戻る道を見つけるために2人がとるべき道をたどる。
 ベルリン国際映画祭2019 ジェネレーション 14plus部門出品。インターナショナル審査員賞特別賞受賞。
 マイアミ国際映画祭2019出品。Knight Made in MIA Short Film Award受賞。
 SXSW映画祭2019出品。審査員大賞受賞。
 アトランタ・フィルム&ビデオ・フェスティバル2019出品。
 マンモス・レイク映画祭2019出品。
 シャンゼリゼ映画祭2019出品。審査員賞受賞。
 インディー・ショート国際映画祭2019出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。Gold Hugo 最優秀ナラティヴ・ショート受賞。
 ストックホルム国際映画祭2019出品。

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 ◆審査員大賞 アニメーション部門(Grand Jury Prize—Animation)
 ◎“SOMETHING TO REMEMBER(Något att minnas)”(スウェーデン/5min) 監督:ニキ・リンドロス・フォン・バール(Niki Lindroth von Bahr)
 物語:ほろ苦くも人生の課題をつきつけられる動物たち。医師の診察中のカタツムリ、議会の記者会見中のモグラ、スイスの素粒子物理学研究所CERN内で神に祈る一群の昆虫……。
 トロント国際映画祭2019出品。
 “Min Börda(The Burden)”で、数多くの2016年の短編アニメーション賞を受賞したニキ・リンドロス・フォン・バールの最新作。(本作は米国アカデミー賞2020短編アニメーション賞候補にはなっていません。)

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 ◆審査員大賞 ドキュメンタリー部門(Grand Jury Prize—Documentary)
 ◎“A LOVE SONG FOR LATASHA”(米/18min) 監督:Sophia Nahli Allison
 “A LOVE SONG FOR LATASHA”は、過去と現在との会話の中での夢のようなアーカイブで、彼女のいとこや親友が共有する親密で詩的な思い出を発掘することで、より微妙なLATASHAの物語を再考する。
 トライベッカ映画祭2019出品。
 AFI DOCS2019出品。短編ドキュメンタリー賞オナラブル・メンション受賞。
 ブラックスター映画祭2019 出品。
 カムデン国際映画祭2019出品。Camden Cartel Awardスペシャル・メンション受賞。
 ニューオリンズ映画祭2019出品。短編ドキュメンタリー賞受賞。
 IDA賞2019短編ドキュメンタリー賞ノミネート。

“A LOVE SONG FOR LATASHA.jpg

 ◆審査員大賞 ドキュメンタリー部門(Grand Jury Prize—Documentary)
 ◎“THE CLINIC”(米/17min) 監督:Elivia Shaw
 壊滅的なオピオイド(Opioid)流行の中で、注射針交換と無料の診療所がカリフォルニア州フレズノの影で運営されている。
 マンモス・レイク映画祭2019出品。最優秀ドキュメンタリー・ショート受賞。
 デンバー国際映画祭2019出品。Liberty Global Student Filmmaker Award Domestic受賞。

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 映画賞に絡みそうな作品もいろいろとありそうですが、どうでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・AFIフェスト2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_23.html
 ・AFIフェスト2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_29.html
 ・AFIフェスト2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_36.html
 ・AFIフェスト2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_23.html
 ・AFIフェスト2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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