オスカーへとつながる作品がいっぱい バリャドリッド国際映画祭2019 受賞結果!

 第64回バリャドリッド国際映画祭(10月19日-26日)の受賞結果です。

 スペイン語圏の映画について調べていると、ちょくちょく名前が挙がってくるバリャドリッド国際映画祭。

 スペイン国内で開催される映画祭としては、サンセバスチャン国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭に次ぐ、規模&知名度の映画祭という感じでしょうか。

 歴史と伝統があり、国際映画祭としてもトップクラスのサンセバスチャン国際映画祭、ファンタスティック部門に強いシッチェス・カタロニア国際映画祭に対して、バリャドリッド国際映画祭はスペイン・ラテンアメリカの映画に特化した映画祭というイメージがあります。

 調べてみると、確かにスペイン・ラテンアメリカの映画の上映は多いのですが、全般的にはもう少し広く、ヨーロッパ全体を対象としている国際映画祭、というラインナップになっています。申し訳程度にアメリカ映画も混じっていますが、アジア映画はほとんどありません。今どき珍しいなとも思いますが、ヘタに総花的にするより、ヨーロッパ映画に的を絞って上映するというのも、映画祭の差別化としては、アリ、なのでしょう。潔くていいですね。(といっても、こちらも今年で第64回を迎えた歴史ある映画祭なのですが)

 コンペ部門は4つあり、そのうちの2つにはそれぞれ長編部門と短編部門が設けられています。

 特集としては、本年度は、
 のプログラムが組まれています。

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 【オフィシャル・セレクション 長編部門】

 ※審査員:Josefina Molina(審査員長:映画監督、脚本家、TV監督)、Thierry Forte(プロデューサー)、Iván Giroud(ハバナ国際ニューラテンアメリカ映画祭プレジデント)、Philippe Lesage(カナダの監督、脚本家、プロデューサー)、Keti Machavariani(短編映画の監督、TV番組の監督・プロデューサー)、Dilip Mehta(インド・カナダにわたって活躍するフィルムメイカー、フォトジャーナリスト)、Rosa Montero(マドリッド生まれのジャーナリスト)

 ◆金のスパイク賞(Golden Spike Feature-length)
 ◎“Öndög(恐龙蛋)”(中・モンゴル) 監督:ワン・チュアンアン
 出演:Aorigeletu、Dulamjav Enkhtaivan、Norovsambuu
 物語:18歳の警官が、若い女性の殺人現場の警護をしている。彼を助けるために、35歳の女性牧夫が送られてくる。寒く、荒れ果てたモンゴルの平原で、2人は知り合う。女性牧夫は妊娠している。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2019出品。
 ワールド・シネマ・アムステルダム2019出品。
 アテネ映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ゲント映画祭2019出品。グランプリ受賞。

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 ◆銀のスパイク賞(Silver Spike Feature-length)
 ◎『見えざる人生』“The Invisible Life of Eurídice Gusmão(A Vida Invisível)”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ(Karim Aïnouz)
 物語:1940年代のリオデジャネイロ。GuidaとEuridice Gusmãoは、その時代の他のすべての女性と同様に、当時のブラジル社会の目には見えないように育った。
 Martha Batalhaの同名の原作の映画化。
 出演:フェルナンダ・モンテネグロ、Carol Duarte、クリスティナ・ペレイラ
 カンヌ国際映画祭2019 ある視点部門出品。ある視点賞受賞。
 ミッドナイト・サン映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。CineCoPro Award受賞。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019ホライズンズ部門出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 リマ・ラテンアメリカ映画祭2019出品。APRECI Prize -オナラブル・メンション受賞。
 Cine Ceará(ブラジル)2019出品。
 デンバー国際映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 オステンデ映画祭2019出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2019 Golden Camera 300受賞。
 El Gouna映画祭2019出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2019出品。
 アスペン映画祭2019出品。
 チューリヒ映画祭2019出品。
 Filmekimi(トルコ)2019出品。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 サンパウロ国際映画祭2019出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。
 ウィーン国際映画祭2019出品。
 ミンスク国際映画祭2019出品。
 マル・デル・プラタ国際映画祭2019出品。
 米国アカデミー賞2020国際映画賞ブラジル代表。

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 ◆監督賞(“Ribera del Duero” Award for Best Director)
 ◎Rúnar Rúnarsson “Echo(Bergmál)”(アイスランド・仏・スイス)
 物語:アイスランドのクリスマスの準備が整うと、独特の雰囲気が国中に定着する。放棄された農場が燃え、子供の聖歌隊がクリスマスキャロルを歌い、鶏の死体が屠殺場でパレードし、博物館の従業員が電話で議論し、若い女の子が母親に新しいバーチャルリアリティのヘッドセットを試着させる。苦味と優しさを兼ね備えた現代社会の肖像画。
 Rúnar Rúnarssonの4年ぶり第3監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2019 インターナショナル・コンペティション部門出品。ヤング審査員賞第1席。

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 ◆男優賞
 ◎Levan Gelbakhiani “And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏)(監督:Levan Akin)

 ・“And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏) 監督:Levan Akin
 物語:大人の瀬戸際にいるダンサーMerabは、ナショナル・ジョージアン・アンサンブルでパートナーのMaryとともに練習に励んでいる。ところが、彼の世界に.気ままな Irakliが入ってきて、彼に強いライバル心と欲望が生まれる。
 カンヌ国際映画祭2019 監督週間出品。
 オデッサ国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。Golden Duke、演技賞(Levan Gelbakhiani)受賞。
 エルサレム映画祭2019出品。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 サラエボ映画祭2019出品。男優賞(Levan Gelbakhiani)受賞。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 ヘルシンキ国際映画祭2019出品。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 Kharkiv MeetDocsイースタン・ウクライナ映画祭2019出品。
 チューリヒ映画祭2019出品。
 Filmekimi2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 モントリオール・ニューヴォー・シネマ・フェスティバル2019出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2019出品。
 ゲント国際映画祭2019出品。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。Gold Q-Hugo受賞。
 ミンスク国際映画祭2019出品。
 コーク国際映画祭2019出品。
 AFIフェスト2019出品。
 米国アカデミー賞2020国際映画賞スウェーデン代表。

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 ◆女優賞
 ◎Carol Duarte、Julia Stockler 『見えざる人生』“The Invisible Life of Eurídice Gusmão(A Vida Invisível)”

 ◆脚本賞/'Miguel Delibes' Award to the Best Script
 ◎ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ “Young Ahmed(Le jeune Ahmed) ”(ベルギー・仏)(監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)

 “Young Ahmed(Le jeune Ahmed)”(ベルギー・仏) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 物語:ベルギーのティーンエイジャーがクルアーンの過激派の解釈を受け入れた後、彼の先生を殺すために陰謀を実行しようとする。
 カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 エルサレム映画祭2019出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 トウー・リバーサイズ・フィルム&アート・フェスティバル2019出品。
 リマ・レテンアメリカ映画祭2019出品。
 Cinematik国際映画祭2019出品。
 アトランティック映画祭(カナダ)2019出品。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 ニューヨーク映画祭2019出品。
 ブリスベーン映画祭2019出品。
 Filmekimi 2019出品。
 ケルン映画祭2019出品。
 ムンバイ映画祭2019出品。

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 ◆撮影監督賞(Best Director of Photography Award)
 ◎Aymerick Pilarski “Öndög(恐龙蛋)”

 ◆編集賞/José Salcedo Award for Best Editing
 ◎マリー=エレーヌ・ドゾ(Marie-Hélène Dozo)、Tristan Meunier “Young Ahmed(Le jeune Ahmed)”

 ◆新人監督賞/'Pilar Miró' prize to the Best New Director
 ◎“Papicha”(仏・アルジェリア・ベルギー・カタール) 監督:Mounia Meddour
 物語:1997年、アルジェ。この国は、イスラムと古風な国家の確立を目指して、テロリストグループの手に渡っている。特に女性は原始的な戒律によって影響を受け、抑圧されている。ファッションに情熱を傾けている若い学生、Nedjmaは禁じられているファッションショーを組織するためにキャンパスの女の子を連合させようと決心する。
 カンヌ国際映画祭2019ある視点部門出品。
 米国アカデミー賞2020 国際映画賞アルジェリア代表作品。
 アングレーム・フランス語映画祭2019出品。
 El Gouna映画祭2019出品。最優秀アラブ映画賞受賞。
 Schlingel映画祭(独)2019出品。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。
 フィラデルフィア映画祭2019出品。
 カルタゴ映画祭2019出品。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎『見えざる人生』“The Invisible Life of Eurídice Gusmão”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ(Karim Aïnouz)

 ◆ユース審査員賞
 ◎“The Farewell”(米) 監督:ルル・ワン(Lulu Wang)
 出演:オークワフィナ(Awkwafina)、ツィ・マー(Tzi Ma)、Jim Li、Gil Perez-Abraham、Ines Laimins、Diana Lin
 物語:最愛の女家長が末期の肺がんにかかっていることが判明するが、家族はそのことを本人には知らせないことにする。その代わり、即興で結婚式を企画し、中国で親族が集まる計画を立てる。頑固で情にもろい作家のBilliは、ニューヨークにとどまれという両親の指示に抵抗して、古い絆を呼び覚ますべく親族に合流し、祖母が本当に楽しみにしている結婚式に人をかき集め、さりげなくさよならの機会を設ける。
 「ヴァラエティー」誌が選ぶ、観るべき10人の監督たち 2019。
 クラシックのピアニストから転じてフィルムメイカーになったルル・ワン(Lulu Wang)の第2監督長編。
 パームスプリングス国際映画祭2019出品。
 サンダンス映画祭2019出品。
 アトランタ・フィルム&ビデオ・フェスティバル2019出品。観客賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2019出品。
 ボストン・インディペンデント映画祭2019出品。
 VC FilmFest -アジア太平洋映画祭2019出品。
 シネトピア2019出品。観客賞受賞。
 サンダンス・ロンドン2019出品。
 Mendocino映画祭2019出品。
 ゴールウェイ映画祭2019出品。
 Oak Cliff映画祭2019出品。
 BAMcinemaFest2019出品。
 上海国際映画祭2019出品。
 アテネ映画祭2019出品。
 チューリヒ映画祭2019出品。
 Filmekimi(トルコ)2019出品。
 PACフェスティバル(オランダ)2019出品。
 ハートランド映画祭2019出品。
 アメリカン映画祭(ロシア)2019出品。
 ストックホルム国際映画祭2019出品。
 ゴッサム・アワード2018 作品賞・女優賞(オークワフィナ)・脚本賞ノミネート。

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 ◆観客賞(Oficial Section Audience Award)
 ◎“Papicha”(仏・アルジェリア・ベルギー・カタール) 監督:Mounia Meddour

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 ◆Rainbow Spike
 ◎“And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏) 監督:Levan Akin
 性の多様性や性的アイデンティティを表現した作品に贈られる。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Intemperie(Out in the Open)”(ポルトガル・西) 監督:ベニト・サンブラノ(Benito Zambrano)
 ・“El plan”(西) 監督:Polo Menárguez
 ・“Nonostante la nebbia(Despite the Fog)”(伊) 監督:ゴラン・パスカリェーヴィチ
 ・“Lara”(独) 監督:ヤン・オーレ・ゲルスター
 ・“Bashtata(The Father)”(ブルガリア・ギリシャ) 監督:Kristina Grozeva、Petar Valchanov
 ・“Cat in the Wall”(ブルガリア・英・仏) 監督:Vesela Kazakova,、Mina Mileva
 ・“Héraðið(The County)”(アイスランド・デンマーク・独・仏) 監督:グリームル・ハゥコーナルソン(Grímur Hákonarson)
 ・“Kiz Kardesler(A Tale of Three Sisters)”(トルコ・独・オランダ・ギリシャ) 監督:エミン・アルペル
 ・“Hombres de piel dura”(アルゼンチン) 監督:José Celestino Campusano
 ・“Adam”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Maryam Touzani
 ・“Arab Blues”(仏・チュニジア) 監督:Manele Labidi Labbé

 【オフィシャル・セレクション 短編部門】

 ◆金のスパイク賞(Golden Spike Short)
 ◎“The Physics of Sorrow(Physique de la tristesse)”(カナダ/26min) 監督:セオドア・ウシェフ
 物語:男性は、ブルガリアでの若い頃から、カナダでますます根のない大人の年を経て思い出をふるいにかける。
 トロント国際映画祭2019出品。最優秀カナダ短編映画賞 オナラブル・メンション受賞。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2019出品。最優秀カナダ短編映画賞 オナラブル・メンション受賞。
 バンクーバー国際映画祭2019 スペシャル・メンション受賞。

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 ◆銀のスパイク賞(Silver Spike Short)
 ◎“Movements”(韓/10min) 監督:チョン・ダヒ(Dahee Jeong)
 物語:10分のスペースで、アフリカのバオバブの木は0.008 mm成長し、世界最速の犬であるグレイハウンドは12 km走り、地球は18,000 kmを太陽の周りを移動する。
 台詞なし。
 日本でも『椅子の上の男』『空き部屋:The empty』が紹介されているチョン・ダヒの最新作。
 カンヌ国際映画祭2019監督週間出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2019出品。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。

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 ◆ヨーロッパ映画賞 短編映画賞 バリャドリッド代表
 ◎“Carne”(ブラジル・西/12min) 監督;Camila Kater
 人生のさまざまな段階にいる5人の女性が、自分の体との関係や他の人が自分をどのように認識しているかについての経験を共有する。
 短編ドキュメンタリー、アニメーション。
 ロカルノ国際映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 フィラデルフィア映画祭2019出品。
 El Gouna映画祭2019短編コンペティション部門出品。Bronze Star受賞。

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 【ミーティング・ポイント部門】(Punto de Encuentro section)

 ユニークな題材やスタイルの作品を対象としたコンペティション部門

 [長編部門]

 ◆最優秀作品賞(Meeting Point Best Feature)
 ◎“O fim do mundo”(スイス) 監督:Basil Da Cunha
 物語:18歳のSpiraは、過去8年間を学校で過ごし、リスボンのスラム街であるReboleiraに戻る。彼の友人のジョバニやチャンディは、まだそこにいる。しかし、ギャングボスのKikasのような一部の人々は、彼が戻ってきたことをあまり喜んでいない。 Spiraは、状況が変化していることを認識している。ブルドーザーが近所を取り壊し始めるが、Spiraに恋をするIaraや、トップディーラーになろうとしているGiovanniは、夢を保持しようとする。
 第2監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。
 釜山国際映画祭2019フラッシュ・フォワード部門出品。
 ミラノ映画祭2019出品。
 サンパウロ国際映画祭2019出品。

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 ◆スペシャル・メンション(Special Mention)
 ◎“A Son(Bik eneich - Un fils)”(チュニジア・仏・レバノン・カタール) 監督:Mehdi M. Bersaoui
 物語:10歳のAzizは、チュニジアでの休暇中に待ち伏せされて負傷し、輸血を必要とする。この出来事は重い家族の秘密を明らかにする。
 ベネチア国際映画祭2019 orizzonti部門出品。男優賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2019出品。ヤング・タレント賞受賞。
 ナミュール・フランス語国際映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。
 ムンバイ映画祭2019出品。
 アンタルヤ・ゴールデン・オレンジ映画祭2019出品。
 カルタゴ映画祭2019出品。

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 ◆観客賞
 ◎“A Son”(チュニジア・仏・レバノン・カタール) 監督:Mehdi M. Bersaoui

 ◆ユース審査員賞
 ◎“Le Miracle du Saint Inconnu(The Unknown Saint)”(モロッコ・仏・カタール) 監督:Alaa Eddine Aljem
 物語:警察に逮捕される直前、泥棒はお金の袋を隠すために墓を掘った。何年も後に刑務所から解放された後、戦利品を回収するために戻ってきて戦利品の真上に建てられた未知の聖者のための聖堂を見つける。
 カンヌ国際映画祭2019 国際批評家週間出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 アナザー・ビュー部門出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 釜山国際映画祭2019 ワールド・シネマ部門出品。

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 [短編部門]

 ◆最優秀外国短編映画賞(Meeting Point Best Foreign Short)
 ◎“Stay Awake, Be Ready”(ベトナム・韓/14min) 監督:Pham Thien An
 物語:街角で、屋台で3人の若者の間の神秘的な会話。一方、バイクの交通事故。夜にはスケッチ、マルチカラーの現実のフレームが集まる。
 カンヌ国際映画祭2019監督週間出品。
 ストックホルム国際映画祭2019出品。

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 [スペインの夜部門](La Noche Del Corto Español/A Night of Spanish Shorts')

 ◆スペインの夜賞('A Night of Spanish Shorts' Prize)
 ◎“Summer Solstice(Solsticio de verano)”(西/19min) 監督:Carlota González-Adrio
 物語:Claraは祖父母の家に戻り、San Juanと弟のお祝いを祝う。最年少のMireiaは勉強を終えながら家に住んでいる。兄弟の子供の頃の夏の思い出を思い出そうとする意向にもかかわらず、Mireiaが彼女よりはるかに年上の村の隣人相手に体を売っていることを発見すると、旅行は緊張と静寂で包まれる。

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 【タイム・オブ・ヒストリー部門】(Time of History /Tiempo de Historia section)

 ドキュメンタリー作品のコンペティション部門。

 ◆第1席(Time od History First Prize)
 ◎“The Cave”(シリア・デンマーク・独・米・カタール) 監督:フェラス・ファイヤード(Feras Fayyad)
 空襲と爆撃の最中、シリアのGhoutaの女性医師グループは、限られた資源を使って負傷者の世話をしようとしている間に、全身性差別に苦しんでいる。
 トロント国際映画祭2019 TIFF DOCS部門出品。ピープルズ・チョイス賞ドキュメンタリー部門受賞。
 カムデン国際映画祭2019出品。Harrell Awardスペシャル・メンション、観客賞受賞。
 クリティクス・チョイス・アワード2019 作品賞・監督賞・撮影賞・作曲賞ノミネート。リビング・サブジェクト賞受賞。
 ミル・ヴァレー映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 イフラバ国際ドキュメンタリー映画祭(チェコ)2019出品。政治に関する最優秀証言賞(Best Testimony on Politics)受賞。
 IDAアワード2019ノミネーション発表。脚本賞ノミネート。
 カルタゴ映画祭2019出品。
 コーク映画祭2019出品。
 シネマ・アイ・オナーズ2020 アンフォゲッタブルズ受賞。

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 ◆第2席(Time of History Second Prize)
 ◎“Collective(Colectiv)”(ルーマニア・ルクセンブルク) 監督:アレクサンダー・ナナウ(Alexander Nanau)
 ルーマニアの音楽クラブでの悲劇的な火災の後、多くの火傷被害者が病院で命にかかわらない傷で死に始めている。調査ジャーナリストのチームが行動を起こし、保健システムやその他の国家機関の大規模な腐敗を発見する。
 ベネチア国際映画祭2019 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2019TIFF Docs部門出品。
 チューリヒ映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 ミンスク国際映画祭2019出品。
 コーク映画祭2019出品。

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 ◆短編ドキュメンタリー賞
 ◎“Frisson d’amour(Shiver of Love)”(仏/20min) 監督:Maxence Stamatiadis
 彼女の鮮やかな色のトレーナーと虹色のダウンジャケットを着ている、Suzanneはトレンディな祖母である。デジタルタブレット、ガールフレンドへのメール、およびビットコインは、夫Édouardの喪失を隠すことができない。彼女は彼と話し続け、それらの写真が一緒に彼女のアパートを埋めつくす。この奇妙な霊廟では、Suzanneと幽霊の間に二重にスリップする。
 ロカルノ国際映画祭2019 レパード・オブ・トゥモロー インターナショナル部門出品。
 ボルドー国際インディペンデント映画祭2019出品。

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 【DOC Spain】(DOC España section)

 スペインのドキュメンタリーのコンペティション部門。

 ◆最優秀スペイン・ドキュメンタリー賞(Premio Doc. Spain)
 ◎“Freedom is a Big Word”(ウルグアイ・ブラジル・西) 監督:Guillermo Rocamora
 グアンタナモでの13年後、Muhammadは解放され、ウルグアイに連れて行かれた。彼は未知の場所で二度目のチャンスがあり、そこで自由に新しい人生を送り始める。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2018出品。

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 ◆スペシャル・メンション(Special Mention)
 ◎“The Painting(El Cuadro)”(西) 監督:Andrés Sanz
 歴史上最も解釈された芸術作品であるベラスケスの『ラス・メニーナス』に関する謎めいたドキュメンタリー。

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 【その他の賞】

 ◆カスティーリャ&レオン短編映画賞(Shorts Castilla y León Prize)
 ◎“Muedra”(西/9min) 監督:César Díaz Meléndez
 人生はどこからでも生まれ、自然は奇妙な振る舞いをし、日は数分間続く。すべては私たちになじみがあるが、この場所で見られるものは何もない。別の視点から見た人生のサイクル。
 Medina del Campo映画祭2019出品。最優秀アニメーション・ショート受賞。

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 ◆The Dunia Ayaso Award
 ◎Belén Funes “A Thief’s Daughter(La hija de un ladrón)”(西)
 物語:Saraは22歳で、常に一人だった。彼女の唯一の仲間は彼女の生後6ヶ月の息子である。Daniは彼女の人生の男であり、彼女の子供の父親でもあるが、もうカップルではない。弟と一緒に、Saraは、今までにない家族の再建を夢見ている。しかしある日、Manuelが戻ってくる。両方を放棄した父親は、今では子供たちの交際を取り戻したいと思っている。しかし、治癒できないある傷がある。
 サンセバスチャン国際映画祭2019オフィシャル・セレクション出品。女優賞/シルバー・シェル賞(グレタ・フェルナンデス(Greta Fernández))受賞。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。
 テッサロニキ映画祭2019出品。

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 ◆スペシャル・メンション(Special Mention)
 ◎“Let There Be Light(Nech je svetlo)”(スロヴァキア・チェコ) 監督:Marko Skop
 物語:Milan(40)にはスロヴァキアに3人の子供がいて、家族のためにドイツで建設工事をしている。クリスマスに家に帰った時、彼は長男アダムが準軍事的青年グループのメンバーであることを知る。アダムはいじめと同級生の死に関わっている。父親は何をすべきかを決めなければならない。この過程で、彼は、妻と共に、彼らの息子、彼らの家族、彼ら自身と彼らの周りのコミュニティーについての本当の真実を発見する。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 メイン・コンペティション部門出品。男優賞(Milan Ondrík)、エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。
 モトヴン映画祭2019メイン・プログラム出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。
 アンタルヤ・ゴールデン・オレンジ映画祭2019出品。
 米国アカデミー賞2020国際映画賞スロヴァキア代表。

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 ◆グリーン・スパイク賞(Green Spike)
 環境問題にまつわる作品に贈られる。
 ◎“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Ljubomir Stefanov、Tamara Kotevska
 荒れ果てたマケドニアの村で、50代の女性Hatidzeが、明るい黄色のブラウスと緑のスカーフを身に着けて、ハチのコロニーが岩に沿ってあるのを確認するために丘の中腹を歩き回っている。彼女は秘密の聖歌でハチを黙らせて、網や手袋なしでハチの巣を優しく扱う。彼女は故郷に戻ると、手作りの巣箱と寝たきりの母親の面倒を見、時折自分の商品を市場に出すために首都に向かう。ある日、移動労働者の一家が隣にやってきて、Hatidzeの平和な王国は、轟音のエンジン、キャッキャ叫ぶ7人の子どもたち、そして150頭の牛に道を譲る。それでもHatidzeは仲間を歓迎し、何も隠し立てしない。実証済みの養蜂アドバイスも、彼女の愛情も、彼女の特別なブランデーも。しかし、すぐに、移動労働者一家の家長であるHusseinは、Hatidzeの生活様式を永遠に破壊する可能性がある一連の決定を下す。
 サンダンス映画祭2019出品。グランプリ、撮影賞、mpact and Change受賞。
 香港国際映画祭2019出品。
 New Directors/ New Films2019出品。
 Visions du Reel映画祭2019出品。
 7Magnificent(セルビア)出品。
 Frames of Representation(英)2019出品。
 サラソータ映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2019出品。
 モスクワ国際映画祭2019出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 IsReal映画祭サルジニア2019出品。
 モントクレア映画祭2019出品。Bruce Sinofsky Prize for Documentary Feature受賞。
 CinéDOC-Tbilisi2019出品。
 Docs Against Gravity映画祭2019出品。グランプリ、Bydgoszcz ART.DOC賞、グディニャ市長賞受賞。
 DOK.festミュンヘン2019出品。
 Docsバルセロナ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀インターナショナル作品賞受賞。
 クラクフ映画祭2019出品。
 バークシャー国際映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 ドキュメンタリー・エンジ映画祭2019(ニュージーランド)出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 ミッドナイト・サン映画祭2019出品。
 プロヴィンスタウン国際映画祭2019出品。
 ナンタケット映画祭2019出品。
 ラックス賞2019オフィシャル・セレクション。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 トゥー・リバース・フィルム&アート・フェスティバル2019出品。
 サラエボ映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019 ドキュメンタリー賞オフィシャル・セレクション。
 Makedoxフェスティバル2019出品。
 ウルチュ・マウンテン映画祭2019出品。
 セント・ペテルスブルク・メッセージ・トゥ・マン映画祭2019出品。Environmental Law Organization's Prize、最優秀デビュー賞受賞。
 アトランティック映画祭2019出品。
 Manaki Brothers映画祭2019出品。
 カルガリー映画祭2019出品。
 アテネ映画祭2019出品。最優秀ドキュメンタリー賞(Golden Athena)受賞。
 ヘルシンキ国際映画祭2019出品。
 ブリスベーン映画祭2019出品。ドキュメンタリー長編受賞。
 ゲント国際映画祭2019出品。
 ケルン映画祭2019出品。
 サンパウロ国際映画祭2019出品。
 ムンバイ映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。Golden Gateway Award受賞。
 IDAアワード2019 Pare Lorentz Award受賞。
 ミンスク国際映画祭2019出品。
 Camerimage 2019出品。
 シネマ・アイ・オナーズ2020 アンフォゲッタブルズ受賞。

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 ◆ヤング審査員賞/Seminci Joven Award
 ◎“My Extraordinary Summer with Tess”(オランダ・独) 監督:スティーヴン・ウァウターロード(Steven Wouterlood)
 物語:Sam(10)と彼の家族は休日にオランダのTerschelling島に向かうが、彼の兄はそこでの初日に足を折った。それは、兄弟のために不運だが、事故はSamがTess会うことを可能にする。Tessは、彼女の誕生の父を知るようになるための独創的な計画を持っている。しかし、2人にはたった1週間しかない。そして、彼女はSamが自分助けるべきであると決める。Samは自分自身を将来の悲しみから守るために一人でいることを練習することを強いているが、彼は自分の冒険の間にTessとの家族の重要性を発見する。
 アンナ・ウォルツの『ぼくとテスの秘密の七日間』の映画化。
 ベルリン国際映画祭2019 ジェネレーションKplus部門出品。国際審査員賞 スペシャル・メンション受賞。
 ニューヨーク児童映画祭2019出品。長編グランプリ受賞。
 Kristiansand国際児童映画祭2019出品。児童審査員賞受賞。
 Molodist国際映画祭2019出品。
 ズリーン国際映画祭2019子供向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞/金のスリッパ賞受賞。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2019出品。
 アデレード国際ユース映画祭2019出品。Best Film Tier 5-13受賞。
 ルーカス国際児童&ヤング映画祭2019出品。ECFA Award、長編作品賞8+受賞。
 チューリヒ映画祭2019出品。
 オランダ映画祭2019出品。
 サンパウロ国際映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 Schlingel映画祭2019出品。
 ジェリー・ゴールドスミス賞2019 作曲賞ノミネート。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆名誉スパイク賞(Honorary Spikes 2019)

 ◎アレハンドロ・アメナバール

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 ◎ナイワ・ニムリ(Najwa Nimri Urrutikoetxea)
 女優・歌手

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 ◎Luis San Andres
 キャスティング・ディレクター

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 ◎Antonio Hernández
 映画監督

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 秋の映画祭は、その年を代表する作品、それまでの映画祭を勝ち上がってきた作品、が選出され、ベスト・オブ・ベストが選ばれ、年末から新年にかけて開催される映画賞に出品されるような作品が選ばれていくことになるわけですが、本年度のバリャドリッド国際映画祭での受賞作品には、そんな作品が非常に多かったですね。バリャドリッド国際映画祭だって、元々そういうポジションにある映画祭の1つではあったんですが、本年度ほど、それを意識させることはなかったですね。

 米国アカデミー賞2020国際映画賞各国代表作品
 ・アルジェリア:“Papicha”
 ・北マケドニア:“Honeyland”
 ・スウェーデン:“And Then We Danced”
 ・スロヴァキア:“Let There Be Light(Nech je svetlo)”
 ・ブラジル:『見えざる人生』“Invisible Life(A vida invisível)”
 △モロッコ:“Adam”

 米国アカデミー賞2020長編ドキュメンタリー賞候補
 ・“Honeyland”
 ・“The Cave”
 ・“Collective(Colectiv)”

 米国アカデミー賞2020短編アニメーション賞候補
 ・“The Physics of Sorrow(Physique de la tristesse)”(カナダ/26min) 監督:セオドア・ウシェフ
 ・“Movements”(韓/10min) 監督:チョン・ダヒ(Dahee Jeong)

 米国アカデミー賞2010 作品賞、主演女優賞など
 “The Farewell”

 これらの作品が、実際に、米国アカデミー賞の各部門にノミネートされるかどうはわかりませんが、ショートリストかそれに近いところまでは行くのではないかと思われ、バリャドリッド国際映画祭でこんなに選び出してみせてくれたのが、ちょっとびっくりですね。

 各作品の今後の展開、そしてバリャドリッド国際映画祭のこれからの動きにも注目です。

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 *当ブログ記事

 ・バリャドリッド国際映画祭2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_47.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_6.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_17.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_36.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_37.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2010 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_10.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2009 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_37.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html
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