ゴールデン・グローブ賞2020 外国語映画賞エントリー作品 93作品発表! 日本からは?

 ノミネーション発表に先がけ、第77回ゴールデン・グローブ賞の外国映画賞のロングリストが公表されました。(11月26日)

ゴールデン・グローブ賞2020ゴールデン・グローブ賞エントリー作品.jpg

 対象となるのは、2018年10月1日から2019年12月31日までに、当言語の母国で公開されている作品で、英語以外の言語が51%以上使われている作品、ということになっています。

 米国アカデミー賞との違いは、1カ国1作品でなくてもいいこと、英語以外の言語が51%以上使われている作品であればアメリカ映画でもかまわないこと、ドキュメンタリー作品やアニメーションは対象外であることなどが挙げられます。

 ゴールデン・グローブ賞 外国語映画賞のロングリストが公式に発表されるのは、7年連続になります。

 本年度のロングリストは以下の通り。全部で59カ国93作品あります。(8カ国増、10作品増) 最多記録になりました。
 ※公式サイトには92Foreign Language Filmsと記載がありますが、93作品ありました。出品国も63 countriesとありますが、59カ国でした。(出品国は数え方によって変わってくる可能性があります。)

 本年度米国アカデミー賞国際映画賞代表選出作品には〇印(48作品)を、米国アカデミー賞代表作品とは異なる作品には、・印(45作品)で示してあります。米国アカデミー賞代表作品と同じ作品は出品されておらず、それとは別の作品が出品されている国は9カ国、米国アカデミー賞には代表が選ばれていないが、ゴールデン・グローブ賞には出品している国はアメリカ、クウェートでした。

 米国アカデミー賞には出品されているが、ゴールデン・グローブ賞には出品していない国は35カ国でした。アルメニア、イラン、インドネシア、エクアドル、エジプト、オーストリア、カンボジア、北マケドニア、クロアチア、ケニア、コスタリカ、スロヴァキア、スロヴェニア、セルビア、タイ、チュニジア、ドミニカ共和国、ナイジェリア、日本、ネパール、パキスタン、パレスチナ、バングラデシュ、ベネズエラ、ベラルーシ、ボスニア ヘルツェゴビナ、ボリビア、香港、ホンジュラス、マレーシア、南アフリカ共和国、モンテネグロ、ラトヴィア、リトアニア、ルクセンブルク。
 米国アカデミー賞にはゴールデン・グローブ賞では対象外となっているドキュメンタリーが出品されているのは、イラン、北マケドニア、ベラルーシ、ラトヴィア、リトアニア。
 米国アカデミー賞にはゴールデン・グローブ賞では対象外となっているアニメーションが出品されているのは、日本(『天気の子』)でした。

 ※ちなみに、公式サイトでは、本文中には”Golden Globe Award in the Foreign Language category”と書かれていますが、タイトルは”Foreign Film Submissions - 77th Golden Globe Awards”となっていて、「Language」が抜けています。

 ・アフガニスタン:“I Am You”(アフガニスタン) 監督:Sonia Nassery Cole
 ・アメリカ:“The Farewell”(米) 監督:ルル・ワン(Lulu Wang)
 ・アメリカ:“Give Me Liberty”(米) 監督:Kirill Mikhanovsky
 〇アルジェリア:“Papicha”(仏・ベルギー・アルジェリア) 監督:Mounia Meddour
 〇アルゼンチン:“Heroic Losers(La odisea de los giles)”(アルゼンチン・西) 監督: Sebastián Borensztein
 ・アルゼンチン:“The Weasel’s Tale”(アルゼンチン・西) 監督:ファン・ホセ・カンパネラ(Juan José Campanella)
 〇アルバニア:“The Delegation(Delegacioni)”(アルバニア) 監督:Bujar Alimani
 〇イギリス:『風をつかまえた少年』“The Boy Who Harnessed the Wind”(英・マラウィ) 監督:キウェテル・イジョフォー
 〇イスラエル:“Incitement”(イスラエル) 監督:Yaron Zilberman
 〇イタリア:“The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・ブラジル・独) 監督:マルコ・ベロッキオ
 ・イタリア:“The Anarchist Banker”(伊) 監督:Giulio Base
 〇インド:『ガリーボーイ』“Gully Boy”(インド) 監督:ゾーヤー・アクタル(Zoya Akhtar)
 ・インド:“Baba“(インド) 監督:Raj Gupta
 ・インド:“Photograph”(インド) 監督:リテーシュ・バトラ(Ritesh Batra)
 ・インド:“Single Slipper Size 7”(インド) 監督:Radhakrishnan Parthiban
 ・インド:“To Let”(インド) 監督:Chezhiyan Ramalingan
 〇ウクライナ:“Evge(Homeward)”(ウクライナ) 監督:Nariman Aliev
 〇ウズベキスタン:“Hot Bread(Issiq non)”(ウズベキスタン) 監督:Umid Khamdamov
 〇ウルグアイ:“The Moneychanger(Así habló el cambista)”(ウルグアイ・アルゼンチン・独) 監督:フェデリコ・ペイロー(Federico Veiroj)
 〇エストニア:“Truth and Justice(Tõde ja õigus)”(エストニア) 監督:Tanel Toom
 〇エチオピア:“Running Against the Wind”(エチオピア・独) 監督:Jan Philipp Weyl
 〇オーストラリア:“Buoyancy”(オーストラリア) 監督:Rodd Rathjen
 〇オランダ:“Instinct”(オランダ) 監督:ハリナ・ライン(Halina Reijn)
 ・カザフスタン:“The Secret of a Leader”(カザフスタン) 監督:Farkhat Sharipov
 ・カザフスタン:“Shyrakshy (Guardian of the Light)”(カザフスタン) 監督:Ermek Tursunov
 ・カザフスタン:“Tomiris”(カザフスタン) 監督:アカン・サタイェフ(Akan Satayev)
 ・ガーナ:“The Burial Of Kojo“(ガーナ) 監督:Sam Blitz Bazawule
 〇カナダ:“Antigone”(カナダ) 監督:ソフィ・デラスペ(Sophie Deraspe)
 ・カナダ:“Genèse (Genesis)”(カナダ) 監督:Philippe Lesage
 〇韓国:『パラサイト 半地下の家族』“Parasite”(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・韓国:“House of Hummingbird”(韓国) 監督:Bora Kim
 〇キューバ:“A Translator(Un Traductor)”(キューバ・カナダ) 監督:Rodrigo Barriuso、Sebastián Barriuso
 ・ギリシャ:“Her Job”(ギリシャ) 監督:Nikos Labôt
 〇キルギス:“Aurora”(キルギス) 監督:Bekzat Pirmatov
 ・クウェート:“In Paradox”(クウェート) 監督:Hamad Hassan AlSarraf
 〇コソボ:“Zana”(コソボ) 監督:Antoneta Kastrati
 〇コロンビア:『猿』“Monos”(コロンビア・アルゼンチン・オランダ・独・スウェーデン・ウルグアイ) 監督:アレハンドロ・ランデス(Alejandro Landes)
 〇サウジアラビア:『完璧な候補者』“The Perfect Candidate”(サウジアラビア) 監督:ハイファ・アル=マンスール(Haifaa al-Mansour)
 〇ジョージア:“Shindisi”(ジョージア) 監督:Dito Tsintsadze
 〇シンガポール:『幻土』“A Land Imagined”(インガポール・仏・オランダ) 監督:ヨー・シュウホァ(Yeo Siew Hua)
 〇スイス:“Wolkenbruch's Wondrous Journey Into the Arms of a Shiksa”(スイス) 監督:Michael Steiner
 〇スウェーデン:『ダンサー そして私たちは踊った』“And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏) 監督:レヴァン・アキン(Levan Akin)
 〇スペイン:“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・スペイン:“I Killed My Husband”(西) 監督:Francisco Lupini Basagoiti
 ・スペイン:“The Realm”(西・仏) 監督:ロドリゴ・ソロゴイェン(Rodrigo Sorogoyen)
 〇セネガル:“Atlantics”(セネガル・仏・ベルギー) 監督:マティ・ディオプ(Mati Diop)
 〇台湾:『先に愛した人』“Dear Ex(誰先愛上他的)”(台湾) 監督:シュー・ユーティン(徐誉庭)、シュー・ツーイェン(許智彦)
 〇チェコ:『ペインテッド・バード』“The Painted Bird(Nabarvené ptáče)”(チェコ・ストヴァキア・ウクライナ) 監督:Václav Marhoul
 ・中国:“Meiduo(梅朵与月光)”(中国) 監督:Xi Guan(管曦)
 ・中国:“So Long, My Son(地久天長)”(中) 監督:ワン・シャオシュアイ
 〇チリ:“Spider(Araña)”(チリ・アルゼンチン・ブラジル) 監督:Andrés Wood
 〇デンマーク:“Queen of Hearts(Dronningen)”(デンマーク) 監督:May el-Toukhy
 〇ドイツ:“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 〇トルコ:“Commitment(Bağlılık Aslı)”(トルコ) 監督:セミフ・カプランオール(Semih Kaplanoğlu)
 ・トルコ:“Sibel”(トルコ) 監督:ギヨーム・ジョヴァネッティ(Guillaume Giovanetti)、チャ-ラ・ゼンジルジ(Çagla Zencirci)
 〇ノルウェー:“Out Stealing Horses(Ut og stjæle hester)”(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク) 監督:ハンス・ペテル・モランド(Hans Petter Moland)
 〇パナマ:“Everybody Changes(Todos Cambiamos)”(パナマ) 監督:Arturo Montenegro
 〇ハンガリー:“Those Who Remained(Akik maradtak)”(ハンガリー) 監督:Barnabás Tóth
 ・フィリピン:『停止』“The Halt”(フィリピン) 監督:ラヴ・ディアス
 〇フィンランド:“Stupid Young Heart(Hölmö nuori sydän)”(フィンランド・オランダ・スウェーデン) 監督:セルマ・ヴィルフネン(Selma Vilhunen)
 ・フィンランド:『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』“One Last Deal”(フィンランド) 監督:クラウス・ハロ
 〇ブラジル:『見えざる人生』“Invisible Life(A vida invisível)”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ(Karim Aïnouz)
 〇フランス:“Les Misérables”(仏) 監督:Ladj Ly
 ・フランス:『男と女 人生最良の日々』“The Best Years of a Life“(仏) 監督:クロード・ルルーシュ
 ・フランス:“By the Grace of God“(仏) 監督:フランソワ・オゾン
 ・フランス:“Cyrano, My Love”(仏) 監督:Alexis Michalik
 ・フランス:『冬時間のパリ』“Non-Fiction”(仏・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 ・フランス:“On A Magical Night”(仏) 監督:クリストフ・オノレ
 ・フランス:“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・フランス:“Someone, Somewhere”(仏) 監督:セドリック・クラピッシュ
 ・フランス:『シノニムズ』“Synonyms”(イスラエル・仏・独) 監督:ナダム・ラピド(Nadav Lapid)
 ・フランス:『テルアビブ・オン・ファイア』“Tel Aviv On Fire”(ルクセンブルク・ベルギー・イスラエル・仏) 監督:サメフ・ゾアビ(Sameh Zoabi)
 ・ブルガリア:『イリーナ』“Irina”(ブルガリア) 監督:ナデジダ・コセバ(Nadedjda Koseva)
 ・ベトナム:『第三夫人と髪飾り』“The Third Wife”(ベトナム) 監督:アッシュ・メイフェア(Ash Mayfa)
 〇ペルー:“Retablo”(ペルー) 監督:Alvaro Delgado-Aparicio
 〇ベルギー:“Our Mothers(Nuestras madres)”(ベルギー・仏) 監督:César Díaz
 ・ベルギー:“Young Ahmed”(ベルギー) 監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
 〇ポーランド:“Corpus Christi(Boże Ciało)”(ポーランド) 監督:ヤン・コマサ(Jan Komasa)
 ・ポーランド:“Werewolf”(ポーランド・オランダ・独) 監督:Adrian Panek
 〇ポルトガル:“The Domain(A Herdade)”(ポルトガル・仏) 監督:Tiago Guedes
 ・メキシコ:“Eight Out Of Ten”(メキシコ) 監督:Sergio Umansky Brener
 〇モロッコ:“Adam”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Maryam Touzani
 〇モンゴル:“The Steed”(モンゴル) 監督:Erdenebileg Ganbold
 〇ルーマニア:“The Whistlers(La Gomera)”(ルーマニア・仏・独) 監督:コルネイユ・ボルンポユ(Corneliu Porumboiu)
 ・ルーマニア:“Moon Hotel Kabul”(ルーマニア・仏) 監督:アンカ・ダミアン
 〇レバノン:“1982”(レバノン) 監督:Oualid Mouaness
 〇ロシア:“Beanpole”(ロシア) 監督:Kantemir Balagov
 ・ロシア:“The Bull“(ロシア) 監督:Boris Akopov
 ・ロシア:“Kaddish”(ベラルーシ・ロシア) 監督:コンスタンチン・ファム(Konstantin Fam)
 ・ロシア:“Saving Leningrad”(ロシア) 監督:Aleksey Kozlov
 ・ロシア:“Strangers of Patience”(ロシア) 監督:Vladimir Alenikov
 ・ロシア:“The Sun Above Me Never Sets”(ロシア) 監督:Lyubov Borisova
 ・ロシア:“Wild League”(ロシア) 監督:アート・カマルチョ(Art Camacho)、Andrey Bogatyrev

 ゴールデン・グローブ賞は、よく知られた監督の作品がノミネートされるので、ノミネート作品をざっと予想すると、
 〇イタリア:“The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・ブラジル・独) 監督:マルコ・ベロッキオ
 〇韓国:『パラサイト 半地下の家族』“Parasite”(韓) 監督:ポン・ジュノ
 〇スペイン:“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 〇ブラジル:『見えざる人生』“Invisible Life(A vida invisível)”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ(Karim Aïnouz)
 〇フランス:“Les Misérables”(仏) 監督:Ladj Ly

 といったところでしょうか。地域別のバランスでは、だいたいヨーロッパが3、アジアが1、南米が1くらいになっています。2作品くらいは、もう少し知名度の低い監督の作品が選ばれるかもしれません。

 ちなみに、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞にノミネートされたことのある監督は
 ・ペドロ・アルモドバル(7回ノミネート、うち『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』で受賞)
 ・ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・クラウス・ハロ

 第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションの発表は、12月9日の予定です。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・ゴールデン・グローブ賞2019 外国語映画賞 ロングリスト83作品:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_36.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2018 外国語映画賞 ロングリスト73作品:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_20.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2017 外国語映画賞 ロングリスト85作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_21.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2016 外国語映画賞 ロングリスト71作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_21.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2015 外国語映画賞 ロングリスト53作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_6.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2014 外国語映画賞 ロングリスト58作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_19.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2010 外国語映画賞 ロングリスト69作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_16.html

 ・完全版 米国アカデミー賞2020 国際映画賞 各国代表作品!:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_18.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

この記事へのコメント