ヨーロッパ映画賞2019 技術部門8部門 発表!

 第32回ヨーロッパ映画賞の技術部門8部門が発表されました。(11月19日)

 審査員は、各部門を代表する1名ずつのプロフェッショナル8名(おそらく出身国も重ならないように選ばれた)で構成され、ベルリンに全員が集まって、EFAのセレクションを基に決定されました
 ・ヴァニヤ・ツァーンユル(Vanja Černjul:クロアチアの撮影監督)
 ・ナディア・ベン・ラシッド(Nadia Ben Rachid:フランスの編集技師)
 ・Artur Pinheiro(ポルトガルのプロダクション・デザイナー)
 ・エミア・ニ・ヴォールドニー(Eimer Ní Mhaoldomhnaigh:アイルランドの衣裳デザイナー)
 ・Gerda Koekoek(オランダのヘア&メイキャップ・アーティスト)
 ・István Vajda(ハンガリーの視覚効果スーパーバイザー)
 ・イスル・トゥヴェイト(Gisle Tveito:ノルウェーの音響デザイナー)
 ・Annette Focks(ドイツの作曲家)

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

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 ◆撮影監督賞(European Cinematographer 2018 – Prix Carlo di Palma) 1989~1992、1997~
 ◎ロビー・ライアン 『女王陛下のお気に入り』
 アンドレア・アーノルドやケン・ローチの作品によく参加している。
 『女王陛下のお気に入り』は、米国アカデミー賞撮影賞2019、BAFTA英国アカデミー賞2019、クリティクス・チョイス・アワード2019、米撮影監督組合賞2019ノミネート。(いずれも初ノミネート)
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 撮影賞、Camerimage2018 観客賞受賞。

 ◆編集者賞(European Editor 2018) 1991、1992、2005、2010~
 ◎ヨルゴス・モヴロプサリディス(Yorgos Mavropsaridis) 『女王陛下のお気に入り』
 ギリシャ出身の編集技師。ヨルゴス・ランテティモス監督作品とともに知られるようになる。近作には、アレハンドロ・ランデスの『猿』がある。
 『女王陛下のお気に入り』は、米国アカデミー賞撮影賞2019、BAFTA英国アカデミー賞2019、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 編集賞ノミネート。(いずれも初ノミネート)
 米・映画編集者賞2019受賞。

 ◆プロダクション・デザイナー賞(European Production Designer 2018) 1988、1990~1992、2005、2010~
 ◎アンチョン・ゴメス(Antxon Gómez) “Pain and Glory”
 ペドロ・アルモドバル作品は、『ライブ・フレッシュ』『オール・アバウト・マイ・マザー』『バッド・エデュケーション』を手がけている。そのほか『チェ 28歳の革命』「チェ 39歳 別れの手紙』『サルバドールの朝』『ゴールデン・ボールズ』などがある。
 『チェ 28歳の革命』でゴヤ賞2009受賞。
 ヨーロッパ映画賞には、2011年に『ライブ・フレッシュ』でノミネート。

 ◆衣裳デザイナー賞(European Costume Designer 2018) 2013~
 ◎サンディー・パウエル 『女王陛下のお気に入り』
 『女王陛下のお気に入り』では、米国アカデミー賞2019衣裳デザイン賞ノミネート、BAFTA英国アカデミー賞2019衣裳デザイン賞受賞、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018受賞、衣裳デザイナー組合賞2019受賞。
 米国アカデミー賞、BAFTA英国アカデミー賞はいくつもの作品でノミネートも受賞もしているが、ヨーロッパ映画賞はノミネートも受賞も初めて。

 ◆ヘア&メイクアップ・アーティスト賞(European Hair & Make-up Artist 2018) 2016~
 ◎ナディア・ステイシー(Nadia Stacey) 『女王陛下のお気に入り』
 『女王陛下のお気に入り』は、BAFTA英国アカデミー賞2019 メイキャップ&ヘア賞受賞、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 メイキャップ&ヘア・デザイン賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞は初めて。

 ◆音響デザイナー賞(European Sound Designer 2018) 2013~
 ◎Eduardo Esquide、Nacho Royo-Villanova、Laurent Chassaigne 『12年の長い夜』“A Twelve-Year Night”
 Nacho Royo-Villanovaは、ゴヤ賞の常連、Laurent Chassaigneはそれに次ぎ、Eduardo Esquideは20年近いキャリア。
 いずれもヨーロッパ映画賞は初めて。

 ◆作曲家賞(European Composer 2018) 1989~1992、2004~

 ◎John Gürtler “System Crasher(Systemsprenger)”
 John Gürtlerは、10年あまりのキャリアはあるが、映画音楽でのノミネート等は多くない。

 ◆視覚効果スーパーバイザー賞(European Visual Effects Supervisor2018) 2018~
 ◎Martin Ziebell、Sebastian Kaltmeyer、Néha Hirve、Jesper Brodersen、Torgeir Busch “Om det oändliga(About Endlessness)”
 いずれもスウェ-デンの視覚効果スーパーバイザーで、キャリアは多くはない。

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 『女王陛下のお気に入り』は、ノミネーションで最上位になっていましたが、技術部門でも4部門受賞で最多受賞になりました。
 作品賞や監督賞がどうなるかはわかりませんが、女優賞も最有力と思われ(おそらくコメディー賞やピープルズ・チョイス賞も有力!)、『女王陛下のお気に入り』は本年度のヨーロッパ映画賞で最多受賞になることがほぼ確実になりました。

 “Pain and Glory(Dolor y Gloria)”は、ヨーロッパ映画賞で勢いをつけて、米国アカデミー賞国際映画賞もと期待されましたが、このままでは米国アカデミー賞国際映画賞は『パラサイト 半地下の家族』に譲る形でしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクションその1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_16.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクションその2 :https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_17.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクション [解説]:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_18.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ドキュメンタリー賞オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_23.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクション2作品追加:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_3.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_20.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_19.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 アニメーション賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_25.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_32.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 コメディー賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_41.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201911/article_13.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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