ハワイ国際映画祭2019 受賞結果! 『37セカンズ』、オダギリジョーも受賞!

 第39回ハワイ国際映画祭(11月7日-17日)の受賞結果です。

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 【ハワイ国際映画祭】

 ハワイ国際映画祭は、1981年にハワイで始まった国際映画祭で、地元ハワイの映画はもちろん、アジア太平洋地域の映画の上映に力を入れている映画祭で、毎年、日本からも数多くの作品が出品されています。

 プログラムとしては、インド、台湾、香港、中国、韓国、日本といった国別の上映プログラムのほか、東南アジア・ショーケース、パシフィック・ショーケース、メイド・イン・ハワイなどの、独自のプログラムが組まれています。

 日本作品の受賞も多く、1990年に『ウンタマギルー』、2001年に『いちばん美しい夏』、2003年に『たそがれ清兵衛』、2004年に『茶の味』、2012年に『鍵泥棒のメソッド』がそれぞれナラティヴ部門の作品賞を受賞し、1998年には『ナージャの村』がドキュメンタリー賞を、2004年には土屋豊監督の『PEEP “TV” SHOW』がNETPAC賞を、2015年には浅野忠信がマーベリック賞を受賞しています。また、2012年には役所広司に、2015年には広末涼子に、2017年には原田眞人にキャリア貢献賞、2018年には『万引き家族』がナラティヴ長編部門 観客賞、斎藤工がマーベリック賞を贈られています。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆メイド・イン・ハワイ部門(Made In Hawaii)
 ◎第1席:“Moloka‘I Bound”(米/9min) 監督:Alika Maikau! Alika
 物語:最近刑務所から釈放された気まぐれな青年は、ハワイの遺産と息子を結びつけるのに苦労している。

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 ◎第2席:“Down on The Sidewalk in Waikiki”(米/20min) 監督:Justyn Ah Chong
 物語:終わりのない観光客のパレードの後の掃除に対する不満の高まりと、心に傷を負わせる記憶の反射の間、ワイキキの歩道で、穏やかな話し方をするハワイの用務員の中から声が上がる。
 この短編映画の物語は、カナカ・マオリの詩人Wayne Kaumualii Westlake(1947-84)の作品を特集した死後に出版された詩のコレクションに触発されている。
 ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭2019出品。

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 ◎オナラブル・メンション:Ellsha Johnston “Driving”(米/12min)(監督:Chelsi Johnston)
 物語:母親が家を出て行って、父親とオープンに話すのが苦手な17歳Maileが、痛みと混乱を処理するために、破滅をもたらすような方法を見つける。

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 ※この部門は長編作品のみを対象とした部門ではなくなったようです。

 ◆ドキュメンタリー・ショート(The HIFF Best Documentary Short Film Award)
 ◎“St. Louis Superman”(米/25min) 監督:Smriti Mundhra、Sami Khan
 Bruce Franks Jr.は、白人で共和党のミズーリ衆議院に選出されたファーガソンの34歳の活動家兼バトルラッパーで、地域住民からはスーパーマンとして呼ばれている。彼は、地域社会に対する重大な法案を可決するために、政治的障害と、30年近く前に兄が彼の目の前で撃たれたという個人的なトラウマの両方を克服しなければならない。
 ブルー・スカイ・ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 トライベッカ映画祭2019 短編部門出品。審査員スペシャル・メンション受賞。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。短編部門観客賞第1位。

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 ◆ナラティヴ・ショート(The HIFF Best Narrative Short)
 ◎“Liliu”(ニュージーランド・サモア/17min) 監督:Jeremiah Tauamiti
 物語:1920年代の西サモア。Soloは、ニュージーランドの植民地サモアの、植民地先住民裁判所の若いサモア人の通訳で、人々にとって最善であると考えていることを行ない、時には翻訳するときに嘘をつく。Soloは、自分の同胞に疑いの目を向けて、自分の義務と地域社会の間で引き裂かれていく。
 ベルリン国際映画祭2019 NATIVe部門出品。

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 ◆2019 KAU KA HŌKŪ Award(エマージング・フィルムメイカー賞)
 ※第1回および第2回監督作品を対象とする。
 ◎『37セカンズ』(日・米) 監督:HIKARI

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 ◎スペシャル・メンション:『ある船頭の話』“They Say Nothing Stays the Same”(日) 監督:オダギリジョー

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 ◎スペシャル・メンション:“Hearts and Bones”(オーストラリア) 監督:Ben Lawrence
 物語:戦争写真家のDaniel Fisherと南スーダン難民のSebastian Amanは、両者を破壊する恐れのある写真を発見する。Daniel Fisherは帰国し、彼のパートナーの抗議にもかかわらず、次の危険な海外勤務の準備をする。同時に、彼は今後の世界の戦争地帯からの作品の回顧展の準備をする。Sebastian Amanは、オーストラリアで生活を築き、妻と幼い子供と幸せに暮らしている。Danielの展示会が15年前にSebastianの村での虐殺の写真を展示する可能性があることを知ると、Danielを見つけ、それらの写真を除外するよう彼に訴える。二人の男の間にありそうもない友情が生まれるが、Danielが衝撃的な発見をしたとき、それは厳しくテストされる。
 シドニー映画祭2019出品。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019 DISCOVERY部門出品。
 オルデンブルク国際映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 サンパウロ国際映画祭2019出品。
 AACTAオーストラリア・アカデミー賞2019主演男優賞(ヒューゴ・ウィーヴィング)、助演男優賞(Andrew Luri)、助演女優賞(Bolude Watson)ノミネート。

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 ◆NETPAC賞
 ◎『未成年』“Another Child(미성년)”(韓) 監督:キム・ユンソク
 物語:高校生のJoo-riは、父親が同級生のYoon-ahの母親と不倫をしていることを知って、Yoon-ahに話すが、口論の後、Yoon-ahは母親がJoo-riの父親の子を身ごもっていることをばらしてしまう。Joo-riの父親は彼の責任から逃れ、両方の母親はできる限り最善の状況に対処しようとするので、Joo-riとYoon-ahは、家族であることの意味、責任を負うことの意味、別の子供の姉であることの意味一緒に考えなければならない。
 ニューヨーク・アジアン映画祭2019出品。
 ファンタジア映画祭2019 New Flesh Award for Best First Featureスペシャル・メンション受賞。
 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019出品。
 オーストラリア・韓国映画祭2019出品。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 韓国映画評論家協会賞2019 韓国映画評論家協会10選。

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 ◆ナラティヴ長編部門 観客賞(Narrative Feature Audience Award) 11月19日発表
 ◎“Yellow Rose”‘(フィリピン・米) 監督:Diane Paragas
 物語:不法移民の17歳のフィリピン人Roseは、ある日テキサス州の小さな町を出てカントリーミュージックの夢を追うことを夢見ている。母親が入国管理局と税関の執行機関に突然迎えられたときに、彼女の世界は粉々になる。この新しい現実に直面しているRoseは、場面から逃げることを余儀なくされ、彼女が知っている唯一の人生を残して、テキサス州オースティンのひどいホンキートンクの世界で新しい家を探して、自己発見の旅に乗り出す。
 VCフィルクフェスト ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭2019出品。最優秀ナラティヴ・フィーチャー、ブレイクスルー・パフォーマンス賞
 ベントンビル映画祭2019出品。審査員賞受賞。
 CAAMフェスト2019出品。審査員賞受賞。
 アジア・アメリカン国際映画祭2019出品。審査員特別賞受賞。
 アーバンワールド映画祭2019出品。審査員グランプリ、観客賞受賞。
 オースティン映画祭2019出品。
 バンクーバー・アジアン映画祭2019出品。最優秀オーバーオール・フィーチャー観客賞受賞。
 フィラデルフィア・アジアン・アメリカン映画祭2019出品。最優秀ナラティヴ長編賞受賞。

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 ◆ドキュメンタリー長編部門 観客賞(Documentary Feature Audience Award) 11月19日発表
 ◎“The Australian Dream”(オーストラリア) 監督:Daniel Gordon
 AFLの伝説的人物であるアボリジニのサッカー選手アダム・グッドの驚くべきインスピレーションに満ちた物語をプリズムとして使用し、人種、アイデンティティー、帰属についてのより深く強力な物語を伝えるドキュメンタリー。
 メルボルン国際映画祭2019出品。ドキュメンタリー部門観客賞受賞。
 テルライド映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019 TIFF DOCS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 フィラデルフィア映画祭2019出品。
 スクリーン・プロデューサーズ・オーストラリア・アワード2019 最優秀長編映画プロダクション賞受賞。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 AACTAオーストラリア・アカデミー賞2019 ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 ◆短編部門 観客賞(Short Film Audience Award) 11月19日発表
 ◎“The Pit Where We Were Born”(米/12min) 監督:Alexander Bocchieri
 物語:父と息子は、ワイアナエ農場の家族「イム」の周りで再会し、彼らの未来を彩り続ける過去を考慮する。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆生涯貢献賞(Halekulani Lifetime Achievement Award)
 ◎ジョン・ウー

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 ◆キャリア貢献賞(Halekulani Career Achievement Award)
 ◎エリザベス・モス

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 ◆マーベリック賞(Halekulani Maverick Awards)
 ◎ランドール・パーク(Randall Park)
 『ザ・インタビュー』『アントマン&ワスプ』『フアン家のアメリカ開拓記』などに出演している俳優、コメディアン。

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 ◆PIC Trailblazer Award
 ◎Stan Grant
 オーストラリアの先住民族の権利に対する最も顕著な支持者。優秀なジャーナリスト、学者、CNNの上級特派員。

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 *当ブログ記事

 ・ハワイ国際映画祭2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_44.html
 ・ハワイ国際映画祭2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_27.html
 ・ハワイ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_28.html
 ・ハワイ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_34.html
 ・ハワイ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_16.html
 ・ハワイ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_15.html
 ・ハワイ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_28.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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