ヨーロッパ映画賞2019 ノミネーション発表!

 第32回ヨーロッパ映画賞のノミネーションがセビリヤ・ヨーロッパ映画祭で発表になりました。(11月9日)

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 ◆作品賞(European Film 2019)
 ・“J'accuse(An Officer and a Spy)”(仏・伊) 監督:ロマン・ポランスキー
 ・“Les Misérables”(仏) 監督:Ladj Ly
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 ・『女王陛下のお気に入り』“The Favourite”(アイルランド・英・米) 監督:ヨルゴス・ランティモス
 ・“The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・独・ブラジル) 監督:マルコ・ベロッキオ

 ドイツより東は1本も選ばれませんでした。
 ケン・ローチ、ダニー・ボイル、ロドリゴ・ソロゴイェン、オリヴィエ・アサイヤス、セリーヌ・シアマ、フランソワ・オゾン、クレール・ドゥニ、ダルデンヌ兄弟、クラウディオ・ジョヴァンネージ、アンドレアス・ドレーゼン、ジェシカ・ハウスナー、アニエスカ・ホランド、アンゲラ・シャーネレク、Miroslav Terzić、コルネイユ・ポルンボユ、フリーヌル・パルマソン、May el-Touhky、エミン・アルペル、ロイ・アンダーソン、ナダム・ラビド、エリア・スレイマンなど、過去のノミニーや受賞者がゾロゾロ落ちています。

 ロマン・ポランスキーは、これまで3回作品賞ノミネート。2010年に『ゴーストライター』で受賞。
 Ladj Lyは、初ノミネート。
 ペドロ・アルモドバルは、これまで2006年に『ボルベール〈帰郷〉』、2016年に『ジュリエッタ』で作品賞ノミネート。
 ノラ・フィングシャイトは、初ノミネート。
 ヨルゴス・ランティモスは、2015年に『ロブスター』でノミネート。
 マルコ・ベロッキオは、作品賞初ノミネート。

 ◆ドキュメンタリー賞(European Documentary 2019)
 ・“For Sama”(英・米・シリア) 監督:Waad al-Kateab、Edward Watts
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 ・“Putin's Witnesses (Svideteli Putina)”(ラトヴィア・スイス・チェコ) 監督:ヴィタリー・マンスキー(Vitaly Mansky)
 ・“Selfie”(仏・伊) 監督:アゴスティーノ・フェッレンテ(Agostino Ferrente)
 ・“The Disappearance of My Mother”(Storia di B. - La scomparsa di mia madre)(伊) 監督:Beniamino Barrese

 “For Sama”が先行する映画祭で受賞していて最有望かと思われましたが、現状では“Honeyland”が各地で人気という感じでしょうか。

 ◆監督賞(European Director 2019)
 ・ペドロ・アルモドバル “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・マルコ・ベロッキオ “The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・独・ブラジル)
 ・ヨルゴス・ランティモス 『女王陛下のお気に入り』“The Favourite”(アイルランド・英・米)
 ・ロマン・ポランスキー “J'accuse(An Officer and a Spy)”(仏・伊)
 ・セリーヌ・シアマ “Portrait of a Lady on Fire”(仏)

 作品賞のノミニーからはLadj Ly、ノラ・フィングシャイトが落ち、セリーヌ・シアマが選ばれています。

 ペドロ・アルモドバルは、これまで監督賞に5回ノミネート。2002年に『トーク・トゥ・ハー』、2006年に『ボルベール〈帰郷〉』で受賞。観客賞監督賞3回受賞。
 マルコ・ベロッキオは、2002年に『母の微笑』でノミネート。
 ヨルゴス・ランティモスは、2015年に『ロブスター』、2017年に『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でノミネート。
 ロマン・ポランスキーは、2回ノミネート、2003年に『ゴーストライター』で受賞。
 セリーヌ・シアマは、ヨーロッパ映画賞初ノミネート。

 ◆男優賞(European Actor 2019)
 ・アントニオ・バンデラス  “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・ジャン・デジャルダン “J'accuse(An Officer and a Spy)”(仏・伊)
 ・ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ “The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・独・ブラジル)
 ・Levan Gelbakhiani “And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏)
 ・アレクサンダー・シェアー(Alexander Scheer) “Gundermann”(独)
 ・イングヴァール・E・シーグルソン(Ingvar E. Sigurðsson) “A White, White Day”(アイスランド・デンマーク・スウェーデン)

 アントニオ・バンデラスは、1998年に観客賞、1999年にワールド・シネマへの貢献賞を受賞しているが、男優賞ノミネートは初めて。
 ジャン・デジャルダンは、2011年に『アーティスト』でノミネート。
 ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、Levan Gelbakhiani、アレクサンダー・シェアーは、ヨーロッパ映画賞初ノミネート。
 イングヴァール・E・シーグルソンは、2000年に『エンジェル・オブ・ユニバース』でノミネート。

 ◆女優賞(European Actress 2019)
 ・オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』“The Favourite”(アイルランド・英・米)
 ・トリーヌ・ディルホム “Queen of Hearts”(デンマーク・スウェーデン)
 ・ノエミ・メルラン(Noémie Merlant) & アデル・エネル “Portrait of a Lady on Fire”(仏)
 ・Viktoria Miroshnichenko “Beanpole”(ロシア)
 ・Helena Zengel “System Crasher(Systemsprenger)”(独)

 オリヴィア・コールマンは、初ノミネート。
 トリーヌ・ディルホムは、2016年に“The Commune”でノミネート。
 ノエミ・メルランとアデル・エネル、Viktoria Miroshnichenko、Helena Zengelは初ノミネート。
 Helena Zengelは、11歳でのノミネート。

 ◆脚本家賞(European Screenwriter 2019)
 ・ペドロ・アルモドバル “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・マルコ・ベロッキオ、Ludovica Rampoldi、Valia Santella、フランチェスコ・ピッコロ(Francesco Piccolo) “The Traitor(Il traditore)”(伊・仏・独・ブラジル)
 ・ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー “J'accuse(An Officer and a Spy)”(仏・伊)
 ・Ladj Ly, ジョルダーノ・ジェデルリーニ(Giordano Gederlini)、Alexis Manenti “Les Misérables”(仏)
 ・セリーヌ・シアマ “Portrait of a Lady on Fire”(仏)

 ペドロ・アルモドバルは、3回ノミネート。『トーク・トウ・ハー』で受賞。
 ロマン・ポランスキーは、2回ノミネート。『ゴーストライター』で受賞。ロバート・ハリスも『ゴーストライター』で受賞。

 ◆ディスカバリー賞
 ・“Ray & Liz”(英) 監督:リチャード・ビリンガム(Richard Billingham)
 ・“Les Misérables”(仏) 監督:Ladj Ly
 ・ “Atlantics”(仏・セネガル・ベルギー) 監督:マティ・ディオップ(Mati Diop)
 ・『イリーナ』“Irina”(ブルガリア) 監督:ナデジダ・コセバ(Nadejda Koseva)
 ・『ANIARA アニアーラ』“ANIARA”(スウェーデン・デンマーク) 監督:ペラ・コーゲルマン(Pella Kågerman)、ヒューゴ・リリャ(Hugo Lilja)
 ・『ブラインド・スポット』“Blind Spot(Blindsone)”(ノルウェー) 監督:ツヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny)

 ◆アニメーション賞
 ・“Buñuel in the Labyrinth of the Turtles(Buñuel en el laberinto de las tortugas)”(西・オランダ) 監督:Salvador Simó
 ・“J'ai perdu mon corps(I Lost My Body)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン(Jérémy Clapin)
 ・『マローナの素晴らしき世界』“L'Extraordinaire Voyage de Marona”(ルーマニア・仏・ベルギー) 監督:アンカ・ダミアン(Anca Damian)
 ・“Les Hirondelles de Kaboul(The Swallows of Kabul)”(仏・ルクセンブルク・スイス) 監督:ザブ-・ブライトマン(Zabou Breitman)、Éléa Gobbé-Mévellec

 ◆コメディー賞
 ・“Ditte & Louise”(デンマーク) 監督:Niclas Bendixen
 ・『テルアビブ・オン・ファイア』(ルクセンブルク・仏・イスラエル・ベルギー) 監督:サメフ・ゾアビ
 ・『女王陛下のお気に入り』(アイルランド・米・英) 監督:ヨルゴス・ランティモス

 ◆短編映画賞
 ・“Dogs Barking at Birds(Cães que Ladram aos Pássaros)”(ポルトガル/20min/フィクション) 監督:Leonor Teles
 ・“Reconstruction(Rekonstrukce)”(チェコ/15min/フィクション) 監督: Jiří Havlíček & Ondřej Novák
 ・“The Christmas Gift(Cadoul de Crăciun)”(ルーマニア・西/23min/フィクション) 監督:Bogdan Mureşanu
 ・“The Marvelous Misadventures of The Stone Lady(Les Extraordinaires Mésaventures de la jeune fille de pierre)“(仏・ポルトガル/20min/アニメーション) 監督:Gabriel Abrantes
 ・“Watermelon Juice(Suc de Síndria)”(西/22min/フィクション) 監督:Irene Moray

 ◆ピープルズ・チョイス賞
 ・『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』(英) 監督:オル・パーカー
 ・『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(英・米) 監督:デイヴィッド・イェーツ
 ・『女王陛下のお気に入り』(英・アイルランド) 監督:ヨルゴス・ランティモス ※今回、オフィシャル・セレクション
 ・『ブレッドウィナー』(Netflix題:いきのびるために)(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
 ・“Pain and Glory(Dolor y Gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(仏) 監督:ジル・ルルーシュ
 ・『Girl/ガール』(ベルギー・オランダ) 監督:ルーカス・ドン
 ・『ドッグマン』(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 ・『幸福なラザロ』(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・“The Purity of Vengeance(Journal 64)”(デンマーク) 監督:Christopher Boe)
 ・『ボーダー 二つの世界』(スウェーデン・デンマーク) 監督:アリ・アッバシ(Ali Abbasi)

 ◆ヨーロッパ大学映画賞
 ・“Portrait of a Lady on Fire(Arcobaleno Filmcenter)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・“Piranhas(La paranza dei bambini)”(伊) 監督:クラウディオ・ジョヴァンネージ(Claudio Giovannesi)
 ・“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 ・“God Exists, Her Name Is Petrunya”(北マケドニア・ベルギー・スロヴェニア・クロアチア・仏) 監督:Teona Strugar Mitevska
 ・“And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏) 監督:Levan Akin

 主な作品のノミネート状況は以下の通り。

 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(5):作品・監督・男優・脚本・ピープル
 ・『女王陛下のお気に入り』(5):作品・監督・女優・コメディー・ピープル
 ・“J'accuse(An Officer and a Spy)”(4):作品・監督・男優・脚本
 ・“The Traitor(Il traditore)”(4):作品・監督・男優・脚本
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(4):監督・女優・脚本・大学
 ・“Les Misérables”(3):作品・脚本・ディスカバリー
 ・“System Crasher(Systemsprenger)”(3):作品・女優・大学
 ・“And Then We Danced”(2):男優・大学

 【名誉賞・特別賞】

 ◆ワールド・シネマへの貢献賞(The award European Achievement in World Cinema)
 ◎ジュリエット・ビノシュ

 ◆フィクション・シリーズの新たな貢献賞(New European Achievement in Fiction Series Award)
 ◎Authors / Directors Achim von Borries、Henk Handloegten、トム・ティクヴァ

 ◆生涯貢献賞(LIFETIME ACHIEVEMENT AWARD for his outstanding body of work)
 ◎ヴェルナー・ヘルツォーク

 技術部門8部門(撮影監督賞、編集者賞、プロダクション・デザイナー賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞、音響デザイナー賞、作曲家賞、視覚効果スーパーバイザー賞)は、11月半ばに発表される予定です。

 授賞式は、12月7日にベルリンで、大学映画賞はその前日に発表されます

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクションその1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_16.html

 ・ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクションその2 :https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_17.html

 ・ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクション [解説]:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_18.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ドキュメンタリー賞オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_23.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクション2作品追加:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_3.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_20.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_19.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 アニメーション賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_25.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_32.html

 ・ヨーロッパ映画賞2019 コメディー賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_41.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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