ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクション [解説]

 第32回ヨーロッパ映画賞のオフィシャル・セレクションが発表されたわけですが、本年度からオフィシャル・セレクションの選出方法が変わっています。

 前回までは、会員数の上位20か国から1本ずつ選ばれた20本と委員会のセレクトした約30本、あわせて約50本がオフィシャル・セレクションになっていましたが、今回からはヨーロッパ各国から平等に作品が選ばれることになり、最終的に35~45本が選ばれることになりました。(特に説明はありませんでしたが、今回は全部で46作品が選ばれています。)

 選出の基準は、2018年6月1日から2019年5月31日までに最初の公式上映が行われたヨーロッパ作品の中から
 ・大きな映画祭で受賞しているか
 ・映画祭で大きな注目を集めたか
 ・3か国以上で劇場公開されたか
 の、少なくとも1つ以上をクリアしていることです。(あんまりはっきりした基準ではありませんが、まあそういうことになっています)

 その結果、今回どうなったかというと、ざっと集計すると
 5作品:フランス
 4作品:イタリア、スペイン
 3作品:ドイツ、ポーランド
 2作品:イギリス、ロシア、ルーマニア、セルビア、トルコ
 1作品:オランダ、デンマーク、スウェーデン、オーストリア、ベルギー、アイルランド、イスラエル、ハンガリー、アイスランド、ウクライナ、ルクセンブルク、ラトビア、北マケドニア、パレスチナ

 上位20か国から優先的に選んでいたら、自動的に選ばれていたはずの、スイス、フィンランド、ギリシャ、ノルウェー、チェコからは1本も選ばれず
 以前のようなやり方だと、1か国から4作品とか5作品とか選ばれることはなかったのに、映画大国からは多く選ばれる
 という結果になっています。

 まだまだ改良の余地はあると思いますが、とりあえず人気作品が落とされる可能性は少なくなったように見えます。

 オフィシャル・セレクションの中から、長編アニメーション賞、ドキュメンタリー賞、ディスカバリー賞、コメディー賞、短編映画賞を除く、各部門(作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、、脚本家賞)のノミネーションが3600名を超える会員の投票によって決定され、11月9日にセビリア・ヨーロッパ映画祭で発表されます。

 撮影監督賞、編集技師賞、美術監督賞、衣裳デザイナー賞、作曲者賞、音響デザイナー賞、ヘア&メイキャップ・アーティスト賞、視覚効果スーパーバイザーもオフィシャル・セレクションのリストの作品の中から選ばれますが、これらの部門は、ノミネーションの過程を経ずに、審査員によって、直接、受賞者が決定されます。(2013年度から新たに施行されることになった方式です)

 長編アニメーション賞(3作品)、ドキュメンタリー賞(12作品(前回より3作品減))、ディスカバリー賞(6作品)、コメディー賞(3作品)は、専門の委員会によって、以下のリストとは別にノミネーションが決定され、一方、短編映画賞のノミネーションは、ヨーロッパの20の映画祭(本年度から5つ増えました)からそれぞれの代表作品が決定され、最終的にすべてのノミネーションは、セビリア・ヨーロッパ映画祭で発表されます。

 ノミネーション発表の5週間後、12月7日にベルリンで行なわれる授賞式ですべての受賞結果が発表されることになっています

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクションその1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_16.html

 ・ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクションその2 :https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_17.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html

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