米国アカデミー賞2020 国際映画賞 各国代表

外国語映画賞改め、国際映画賞の、34か国(9月7日現在)。

 ◆アルジェリア:”Papicha”(仏・ベルギー・アルジェリア) 監督:Mounia Meddour
 物語:1997年、アルジェ。この国は、イスラムと古風な国家の確立を目指して、テロリストグループの手に渡っている。特に女性は原始的な戒律によって影響を受け、抑圧されている。ファッションに情熱を傾けている若い学生、Nedjmaは禁じられているファッションショーを組織するためにキャンパスの女の子を連合させようと決心する。
 カンヌ国際映画祭2019ある視点部門出品。
 アルジェリア作品は、5年連続出品、20作品目。ノミネートは5回、受賞は1970年の『Z』のみ。

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 ◆イラン:“Finding Farideh”(イラン・オランダ) 監督:Kourosh Ataee、Azadeh Moussavi
 Faridehはイラン人の少女で、40年前にオランダ人のカップルに養子にされた。現在、彼女の本当の家族であると主張する家族が3組いて、Faridehは、彼らに会うために、恐怖を克服して祖国イランに初めて旅行する。そしてDNAテストを行ない、イランのアイデンティティと文化を知ろうとする。
 プラハ・イラン映画祭2019出品。
 Docudays UA International Human Rights ドキュメンタリー映画祭(ウクライナ)2019出品。
 チューリヒ・イラン映画祭2019出品。
 イラン映画は、米国アカデミー賞外国語映画賞に出品25回(2014年以降7年連続)、ノミネート3回、受賞2回。1997年に『運動靴と赤い金魚』が米国アカデミー賞外国語映画賞初ノミネート、2012年に『別離』が、2017年に『セールスマン』が米国アカデミー賞外国語映画賞受賞。Kourosh Ataee、Azadeh Moussaviは、今回が初出品。

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 ◆ウクライナ:“Evge(Homeward) ”(ウクライナ) 監督:Nariman Aliev
 物語:クリミア・タタール人出身の父親と息子が、キエフで亡くなった年長の息子と兄弟の死体をクリミアで埋葬するために運ぶ。
 カンヌ国際映画祭2019ある視点部門出品。
 ブカレスト国際映画祭2019出品。
 ユーラシア国際映画祭2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。
 オステンデ映画祭2019出品。
 ウクライナからは、4年連続12回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。Nariman Alievは米国アカデミー賞国際映画賞ウクライナ代表初選出。ウクライナ作品は、これまでノミネートにもショートリストにも選ばれたことはない。

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 ◆ウルグアイ:“The Moneychanger(Así habló el cambista)”(ウルグアイ・アルゼンチン・独) 監督:フェデリコ・ベイロー(Federico Veiroj)
 物語:70年代半ば、地域経済はウルグアイに多くの悪党を惹きつけた。機関は破産した。軍部が政治介入した。破壊者は刑務所にいて、評判の低いブラジルとアルゼンチン経済の特定のセクションでは、ウルグアイの金融市場はお金をなくす理想的な場所のように見えた。これは、Humberto Brauseが、資本逃避のビジネスのベテランである彼の義理の父が後援する、外貨の売買で華々しいレースを開始するときだった。しかし、過度の野望に目がくらんでいたHumbertoは、家業を手に入れて疑わしい割り当てを受け入れるまで、道のすべてとすべての人を踏みにじった。
 サンセバスチャン国際映画祭2019ホライズンズ・ラティーノ部門出品。
 『映画よ、さようなら』(2016)のフェデリコ・ベイロー監督の第5監督長編。
 トロント国際映画祭2019プラットフォーム部門出品。
 ニューヨーク映画祭2019出品。
 ウルグアイ映画は、米国アカデミー賞国際映画賞に13年連続19回目の出品で、初出品となった1993年に“A Place in the World(Un lugar en el mundo)”でノミネートされたが、のちに不適格となり、ノミネートを取り消されている。それ以外はショートリスト入りもノミネートも経験していない。フェデリコ・ベイローは、2011年度の『映画よ、さようなら』“A Useful Life(La vida útil)”に続き、米国アカデミー賞国際映画賞ウルグアイ代表に2回目の選出。

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 ◆エクアドル:『ある娼婦の贖罪』“La mala noche(The Longest Night)”(エクアドル・メキシコ) 監督:Gabriela Calvache
 物語:「南米のエクアドル。貧困と暴力が支配する街で生きるダナは、シングルマザーのコールガール。離れて暮らす病気の娘の治療費のため、身体を売っては上納金を人身売買組織のボスに納める、希望なき日々を過ごしていた。
ある日、組織のアジトで娘と同じ年頃の女の子を見たダナは、強い衝撃を受ける。その娘はやがて売られ、男たちの欲望の生け贄となるのだ。そんな時、娘の死が伝えられ、ダナは絶望の底に突き落とされる。そして…」
 SXSW映画祭2019出品。
 エジンバラ国際映画祭2019出品。
 ニューヨーク・ラティノ映画祭2019出品。インターナショナル映画賞受賞。
 エクアドルからは、4年連続8回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。Gabriela Calvacheは、これが米国アカデミー賞外国語映画賞エクアドル代表初選出。エクアドルからは、ショートリストにもノミネーションにも選ばれたことはない。

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 ◆エジプト:“Poisonous Roses”(エジプト) 監督:Fawzi Saleh
 物語:Saqr(22)は、彼が住み、働いている、汚れたエジプトのタンナー地区から逃げたいと考えている。姉のTaheya(28)は、これを何としても防ぎたいと思っている。彼女は弟と医学生との間の開花するロマンスを妨害し、イタリアでのボート難民としてのSaqrの将来の計画を妨害しようとする。開いた下水道では、青い排水が地区から流れ、日光がほとんど通らない閉所恐怖症の路地を流れる。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2018出品。
 アラブ映画祭2018出品。
 サンパウロ国際映画祭2018出品。
 カイロ国際映画祭2018 出品。Salah Abu Seif Award審査員特別賞、TikTok Award、UNFPA Award受賞。最優秀アラビア映画賞ノミネート。
 ケーララ国際映画祭2018出品。
 エジプト映画は、4年連続34回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。Fawzi Salehは、米国アカデミー賞国際映画賞エジプト代表初選出。

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 ◆エストニア:“Tõde ja õigus (Truth and Justice)”(エストニア) 監督:Tanel Toom
 物語:エストニア、1870。若くて元気なAndresと妻のKrõõtは、新しい生活を確立するためにローンで購入した新しい農場に到着する。Robber's Riseは、家族の面倒を見る場所になる必要がある。家計は多くの仕事と一貫性を必要としている。自然、運命、そして彼の悪意のある隣人であるPearuとの戦いが始まる。人生が待ち望まれていた成功よりも多くの苦しみを人に与えるとき、人は法廷、居酒屋、聖書から真実と正義を必死に探し、その過程で家族、友人、そして最終的に自分自身を犠牲にする。Robber's Riseの繁栄と育成の夢は、現実の陰でますます深くなる。
 エストニアからは、2007年(度)以来13年連続17回目の出品。エストニア映画は2015年にザザ・ウルシャゼが『みかんの丘』で1回ノミネーションまで進んでいる。Tanel Toomの米国アカデミー賞国際映画賞エストニア代表選出は初めて。

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 ◆オーストリア:“Joy”(オーストリア) 監督:スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai)
 物語:Joyは、若きナイジェリア女性で、セックス・トラフィックの危険なサークルに引っかかってしまう。彼女は、搾取者であるMadameへの借金を払うためにストリートで働く。一方で、ナイジェリアの家族を支え、ウィーンに住む小さな娘のよりよい生活を願っていた。Joyは、ナイジェリアからやってきた10代の娘Preciousを監督するためにMadameから紹介された時、無慈悲な搾取のシステムにおける自分の役割を必死に理解しようとする。
 『マコンド』(2014)のスダベー・モルテツァイ監督最新作。
 ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・デイズ出品。Label Europa Cinemas Award、Hearst Film Award受賞。
 BFIロンドン映画祭2018オフィシャル・コンペティション部門。作品賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2018出品。Silver Hugo(審査員特別賞)受賞。
 ウィーン国際映画祭2018出品。最優秀オーストリア映画賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2018出品。
 セビリア・ヨーロッパ映画賞2018出品。女優賞(Anwulika Alphonsus)受賞。
 マラケシュ国際映画祭2018出品。Golden Star受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2018出品。審査員大賞受賞。
 マックス・オフュルス映画祭大賞2019女優賞(Anwulika Alphonsus)、ソーシャル・インターネット賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2019出品。
 香港国際映画祭2019出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2019出品。
 New Directors/New Films 2019出品。
 イスタンブール国際映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019 オフィシャル・セレクション。
 オーストリア映画は、1984年度以降連続37回43回目の出品。米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート5回、受賞2回(『ヒトラーの贋札』『愛、アムール』)、ノミネートを1回(“Revanche”)果たしている。Rスダベー・モルテツァイは、米国アカデミー賞国際映画賞オーストリア代表初選出。

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 ◆オランダ:“Instinct”(オランダ) 監督:ハリナ・ライン(Halina Reijn)
 物語:専門知識と経験にもかかわらず、ベテランの心理学者は、刑務所で治療している性犯罪者に完全に夢中になる。
 ロカルノ国際映画祭2019 ピアッツァ・グランデ部門出品。Swatch第1回作品賞スペシャル・メンション、Variety Piazza Grande Award受賞。
 トロント国際映画祭2019 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 オランダ映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019第1回作品コンペティション部門出品。
 オランダ映画は、52回目の米国アカデミー賞国際映画賞選出。これまで3回受賞(7回ノミネート)。最新の受賞は1998年度の『キャラクター/孤独な人の肖像』、最新のノミネートは、2004年度の『アンナとロッテ』、最新のショートリストは2015年度の“Accused(Lucia de B.)”。ハリナ・ラインは、米国アカデミー賞国際映画賞オランダ代表初選出。

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 ◆韓国:『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 物語:失業中のキテクは家族と細々と暮らしていた。ある日、キテクの息子のギウが裕福なパクという男の家の家庭教師として働くことになるが、そこから予期せぬ事件に巻き込まれ始める。
 韓国映画は、31回目の米国アカデミー賞出品。これまでにノミネートまで進んだことは1回もない。前回『バーニング 劇場版』が韓国映画として初めてショートリストに選出された。ポン・ジュノは2009年(度)に『母なる証明』が外国語映画賞に選出されている。

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 ◆カンボジア:『音楽とともに生きて』“In the Life of Music”(米・カンボジア) 監督:ケイリー・ソウ(Caylee So)、ヴィサル・ソック(Sok Visal)
 物語:『音楽とともに生きて』“In the Life of Music”は、シン・シーサモット(Sinn Sisamouth。1960年代~70年代にかけて活躍したカンボジアの歌手で、ロ・セレイソティアと共にカンボジア音楽界のトップに君臨する国民的スター。"King of Khmer music"とも呼ばれる程の、今なお絶大なる人気を誇る)によって有名になった歌“Champa Battambang(バッタンバンに咲くプルメリア)”が、3つの異なる世代の生活にどのように役割を果たしているかを物語る。カンボジア系アメリカ人のホープは、祖国カンボジアを訪れて家族の歴史と向き合う。彼女とその母を中心に据えて、クメール・ルージュが支配する前の牧歌的な時代、その後にやってきた暗黒時代、そして21世紀の3つのパートが語られていく。カンボジアの絶え間なく変化する37年間の風景を織り交ぜた強力な世代間物語。
 VCフィルムフェスト‐ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭2018出品。アジア国際ナラティヴ長編監督賞 審査員特別賞、観客賞受賞。
 バンコク・アセアン映画祭2018出品。
 桃園(Taoyuan)映画祭(台湾)2018出品。
 ゴウハティ国際映画祭(インド)2018出品。
 東京国際映画祭2018出品。
 アセアン・ワールド映画祭(米)2018出品。
 フィラデルフィア・アジア・アメリカン映画祭2018出品。最優秀ナラティヴ長編作品賞、観客賞受賞。
 Five Flavoursアジア映画祭(ポーランド)2018出品。ニュー・アジア・シネマ賞ノミネート。
 ウィンター映画賞2019 ウィンター映画賞作品賞、Award of Excellence作品賞受賞。ウィンター映画賞サウンド・デザイン賞、Award of Excellence音響賞ノミネート。
 カンボジア国際映画祭2019出品。
 CAAMFest(米)2019出品。
 カンボジアからは、1994年(度)に米国アカデミー賞外国語映画賞に初出品してから、5年連続8回目の出品。2014年の『消えた画 クメール・ルージュの真実』が今のところカンボジア映画史上唯一の米国アカデミー賞外国語映画賞のノミネート作品となっている。ケイリー・ソウ、ヴィサル・ソックは、米国アカデミー賞カンボジア代表初選出。

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 ◆北マケドニア:“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 荒れ果てたマケドニアの村で、50代の女性Hatidzeが、明るい黄色のブラウスと緑のスカーフを身に着けて、ハチのコロニーが岩に沿ってあるのを確認するために丘の中腹を歩き回っている。彼女は秘密の聖歌でハチを黙らせて、網や手袋なしでハチの巣を優しく扱う。彼女は故郷に戻ると、手作りの巣箱と寝たきりの母親の面倒を見、時折自分の商品を市場に出すために首都に向かう。ある日、移動労働者の一家が隣にやってきて、Hatidzeの平和な王国は、轟音のエンジン、キャッキャ叫ぶ7人の子どもたち、そして150頭の牛に道を譲る。それでもHatidzeは仲間を歓迎し、何も隠し立てしない。実証済みの養蜂アドバイスも、彼女の愛情も、彼女の特別なブランデーも。しかし、すぐに、移動労働者一家の家長であるHusseinは、Hatidzeの生活様式を永遠に破壊する可能性がある一連の決定を下す。
 サンダンス映画祭2019出品。グランプリ、撮影賞、mpact and Change受賞。
 香港国際映画祭2019出品。
 New Directors/ New Films2019出品。
 Visions du Reel映画祭2019出品。
 7Magnificent(セルビア)出品。
 Frames of Representation(英)2019出品。
 サラソータ映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 サンランシスコ国際映画祭2019出品。
 モスクワ国際映画祭2019出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 IsReal映画祭サルジニア2019出品。
 モントクレア映画祭2019出品。Bruce Sinofsky Prize for Documentary Feature受賞。
 CinéDOC-Tbilisi2019出品。
 Docs Against Gravity映画祭2019出品。グランプリ、Bydgoszcz ART.DOC賞、グディニャ市長賞受賞。
 DOK.festミュンヘン2019出品。
 Docsバルセロナ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀インターナショナル作品賞受賞。
 クラクフ映画祭2019出品。
 バークシャー国際映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 ドキュメンタリー・エンジ映画祭2019(ニュージーランド)出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 ミッドナイト・サン映画祭2019出品。
 プロヴィンスタウン国際映画祭2019出品。
 ナンタケット映画祭2019出品。
 ラックス賞2019オフィシャル・セレクション。
 サラエボ映画祭2019出品。
 北マケドニア映画は、2年連続16回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。初出品の『ビフォア・ザ・レイン』が1995年度にノミネートされているのが、北マケドニア映画の唯一の記録。Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanovは、米国アカデミー賞国際映画賞北マケドニア代表初選出。

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 ◆キューバ:“A Translator(Un Traductor)”(キューバ・カナダ) 監督:Rodrigo Barriuso、Sebastian Barriuso
 出演:ロドリゴ・サントロ(Rodrigo Santoro)、マリセル・アルヴァレス(Maricel Álvarez)、Yoandra Suárez
 物語:ハバナ大学のロシア文学の教授が、治療のためにキューバに送られてきたチェルノブイリ原発事故で被爆した子どもたちの通訳として働くよう命じられる。
 関西クィア映画祭2014で短編『ドリアンに捧ぐ』“For Dorian”が上映されているRodrigo Barriusoの初監督長編。Sebastián Barriusoが1984年生まれ、Rodrigo Barriusoが1988年生まれの兄弟。ハバナ生まれだが、現在はトロントに住み、Rodrigoは芸術志向で、トロントのアーティストのショウをキュレーティングしていて、Sebastiánはビジネスの勉強をしていた。Sebastiánが短編映画のプロデュースから映画と関わるようになったが、監督デビューはRodrigoの方が早く、Sebastiánにとっては本作が監督デビューとなる。
 “1989”が元々のプロジェクト・タイトルで、2015年のグアダラハラ国際映画祭の第11回共同製作ミーティングで、295のプロジェクトの中から6つの受賞作品の1つに選ばれ、MEET Prize(パナマ国際映画祭のラテン・アメリカ・フィルム・マーケットに招待され、US$95,000が贈られた)を受賞した。
 “1989”は、兄弟の父親に関する実話が基になっている。チェルノブイリ原発事故から3年後。ロシアから被爆した患者たちの第一陣がハバナに到着する。ロシア文学の教授だった父親は、突如、キューバ政府から、ハバナ中の病院に振り分けられた患者たち家族の通訳をするよう命じられる。兄弟は、当時、1歳と3歳だったが、ロシアからやってきた子どもを通して、チェルノブイリの物語を知る。また、国内的にも、ロシアからの援助の引き揚げ、ベルリンの壁の崩壊、キューバの経済危機を経験する。
 サンダンス映画祭2018出品。
 グアダラハラ国際映画祭2018出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2018出品。
 上海国際映画祭2018出品。監督賞受賞。
 カナダ監督組合賞2018 編集賞、音響編集賞ノミネート。
 シアトル・ラティーノ映画祭2018出品。
 バージニア映画祭2018出品。
 Premios Fénix (Fenix Film Awards) 2018 男優賞(ロドリゴ・サントロ)ノミネート。
 トリエステ・ラテン・アメリカ映画祭2018出品。観客賞出品。
 インド国際映画祭2018出品。
 パナマ国際映画祭2019出品。
 Pune国際映画祭2019出品。観客賞受賞。
 キューバ映画は、2年連続21回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。これまで1995年に『苺とチョコレート』がノミネートされたのが唯一の記録。それ以外はショートリスト入りもノミネートも経験していない。Rodrigo Barriuso、Sebastian Barriusoは米国アカデミー賞国際映画賞キューバ代表初選出。
 前回『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』は、出品したが、外国語映画賞キューバ代表としてAMPASに認められなかった。

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 ◆クロアチア:“Mali”(クロアチア) 監督:Antonio Nuić
 物語:麻薬の売人は、刑務所で4年間過ごした後、息子を保護するために何でもしようとする。
 プーラ映画祭2018ナショナル・コンペティション部門出品。Big Golden Arena、Croatian Society of Film Critics Award受賞。
 サラエボ映画祭2018出品。
 クロアチアからは、1992年(度)に初選出して以来、28年連続28回目の選出。これまで一度もショートリストにもノミネーションにも選ばれたことはない。Antonio Nuićは、米国アカデミー賞国際映画賞クロアチア代表2回目の選出。(初選出は2010年度の“Donkey(Kenjac)”)

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 ◆コロンビア:“Monos”(コロンビア・アルゼンチン・オランダ・独・スウェーデン・ウルグアイ) 監督:Alejandro Landes
 出演:ジュリアンヌ・ニコルソン(Julianne Nicholson)、モイセス・アリアス(Moisés Arias)、Sofia Buenaventura、Deiby Rueda、Karen Quintero、Laura Castrillón
 物語:落ちこぼれ少年兵のグループが、“the Organization”「組織」という名の反乱グループを結成する。メンバーは、ランボー、ウルフ、レディー、ビッグフットのようなウォーネームをつけ、銃を持って、田舎の荒廃した山の山頂を占拠する。彼らは、そこで訓練を行ない、「徴用した」乳牛を見張り、アメリカ人のエンジニアDoctoraを誘拐して、人質に取る。しかし、彼らは攻撃されると、たちまち基地を放棄せざるを得なくなり、雑多な若いクルーの、遊びの時間は終わった。
 第3監督長編。
 サンダンス映画祭2019出品。審査員特別賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2019パノラマ部門。
 カルタヘナ国際映画祭2019出品。最優秀コロンビア映画賞、観客賞受賞。
 トゥールーズ・ラテンアメリカ映画祭2019出品。Prix Des Électriciens Gaziers受賞。
 New Directors/New Films 2019出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。オリジナル作曲賞受賞。
 ウィスコンシン映画祭2019出品。
 イマジン映画祭2019出品。
 ウルグアイ国際映画祭2019出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2019出品。
 ニューポート・ビーチ国際映画祭2019出品。作品賞、監督賞、女優賞(Sofia Buenaventura)、撮影賞受賞。
 モントクレア映画祭2019出品。長編ナラティヴ作品賞受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 シカゴ批評家映画祭2019出品。
 マンモス・レイク映画祭2019出品。
 Art映画祭2019出品。作品賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。作品賞受賞。
 シドニー映画祭2019出品。
 Biografilm フェスティバル2019出品。
 Bildrauschフィルムフェスト・バーゼル2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019アナザー・ビュー部門出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2019出品。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。監督賞受賞。
 ニュージーランド国際映画祭2019出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2019出品。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 リマ・ラテンアメリカ映画祭2019出品。
 サンティアゴ国際映画祭SANFIC2019インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2019 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。
 コロンビア映画は、18年連続28目の出品。2016年度の『彷徨える河』が、コロンビア映画史上唯一の外国語映画賞(国際映画賞)ノミネート。

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 ◆ジョージア:”Shindisi”(ジョージア) 監督:Dito(Dimitri ) Tsintsadze
 物語:2008年にジョージアグルジアでロシア軍が介入した際に発生した実際の出来事に基づく。負傷したグルジア兵を救う。
 上海国際映画祭2019で”Inhale-Exhale”を発表したばかりのDito Tsintsadzeの新作。
 Dito(Dimitri ) Tsintsadze は、2009年の”Mediator”以来2回目の選出。
 ジョージア映画は、12年連続18回目の出品。ノミネートは初出品の1997年の『シェフ イン ラブ』のみ、ショート・リスト入りも2015年の『とうもろこしの島』のみ。

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 ◆スイス:“Wolkenbruch's Wondrous Journey into the Arms of a Shiksa”(スイス) 監督:Michael Steiner
 物語:モルデカイ・ウォルケンブルッフは、ジュネーヴに住む若い正統派ユダヤ人の大学生で、モッティと呼ばれ、問題を抱えている。母親が彼に紹介する女性はすべて将来の花嫁候補で、みんな彼女自身に似ている。一方、彼の近くにいる同級生のローラは、不幸にも非ユダヤ人で、ズボンをはき、おしゃれな下着を身に着け、ジン&トニックを飲み、悪態をつく。モッティは、疑い始める。あらかじめ両親が彼に示してくれた道に彼は従わなければならないのだろうか。まもなく母親による従うべきわずらわしい方法論は小さくなり、逆にローラへの情熱は大きくなっていく。
チューリヒ映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
スイス映画賞2019 主演男優賞(ジョエル・バズマン)受賞。作品賞、助演女優賞(ズニー・メレス、ノエミ・シュミット)、脚本賞ノミネート。
 スイス映画は、2005年から16回連続出品。受賞2回で、ノミネート5回。近年では2017年に『ぼくの名前はズッキーニ』がショートリスト入り。
 Michael Steinerは、第8監督長編で、米国アカデミー賞国際映画賞は初選出。

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 ◆スウェーデン:“And Then We Danced”(スウェーデン・ジョージア・仏) 監督:Levan Akin
 物語:大人の瀬戸際にいるダンサーMerabは、ナショナル・ジョージアン・アンサンブルでパートナーのMaryとともに練習に励んでいる。ところが、彼の世界に.気ままな Irakliが入ってきて、彼に強いライバル心と欲望が生まれる。
 カンヌ国際映画祭2019 監督週間出品。
 オデッサ国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。Golden Duke、演技賞(Best Acting)受賞。
 サラエボ映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 スウェーデンは、3回受賞、16回ノミネート、1990年度以降31回連続今回58回目の出品。Levan Akinは米国アカデミー賞国際映画賞初選出。

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 ◆スペイン:“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、Asier Etxeandia、セシリア・ロス
 物語:高名な映画監督サルバドール・マロは、晩年にあって、これまでの人生を振り返っている。1960代の子供の頃、よりよい生活を求めて両親と一緒にバレンシアの町パテルナに移住したときのこと、最初の願い、マドリッドでの初めての大人の恋愛。1980年代、失恋の痛み。執筆による慰めと、映画と演劇への愛は実存的な空隙を埋めるのを助けた。
 カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。男優賞(アントニオ・バンデラス)、サウンドトラック賞 Disque D'or(アルベルト・イグレシアス)受賞。
 Festival de Cine Europeo(ウルグアイ)2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 上海国際映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。
 台北電影節2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 テルライド映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2019 出品。
 ニューヨーク映画祭2019出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2019出品。
 スペイン映画は、1968年以降連続53回62回出品。19回ノミネート、4回受賞。近年では2000年度に『オール・アバウト・マイ・マザー』、2005年度に『海を飛ぶ夢』で受賞して以降、ショートリスト入りが2回あるだけで、ノミネートからはしばらく遠ざかっている。ペドロ・アルモドバルは、7回目の出品、ショートリスト1回、ノミネート1回、『オール・アバウト・マイ・マザー』で受賞1回。

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 ◆チュニジア:“Dear Son(ولدي (Weldi))”(チュニジア・ベルギー・仏) 監督:Mohamed Ben Attia
 物語:中流階級の夫婦には、1人息子がいて、彼のために高い未来を期待していたが、その彼がシリアでISISに加わったのを知る。
 カンヌ国際映画祭2018 監督週間出品。
 ワールド・シネマ・アムステルダム2018出品。
 El Gouna国際映画祭2018出品。男優賞(Mohamed Dhrif)受賞。
 CPH:PIX 2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 バリャドリッド国際映画祭2018出品。
 サンパウロ国際映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 マイアミ映画祭2019出品。
 アラブ映画祭(オランダ)2019出品。
 チュニジア映画は、4年連続6回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。ショートリストに入ったこともノミネートされたこともない。Mohamed Ben Attia は、米国アカデミー賞国際映画賞チュニジア代表初選出。

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 ◆ドイツ:“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 物語:9歳の娘Benniは、優しいけれども、非常に攻撃的な女の子である。彼女はいろんな児童保護サービスに委ねられるが、どこでも、追い出されてしまう。彼女が本当に望んでいることは一つのことだけなのに。しかし母親のビアンカは自分の娘を怖がっている。
 レザルク映画祭2018のWork in Progress,で、TitraFilm Award(映像と音響のポスト・プロダクションのために10000ユーロ)を獲得している。
 初監督長編。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)、Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"、受賞。
 Schwerin Art of Film Festival 2019出品。Best Sound and Music(Flying Ox)受賞。
 香港フィルマート2019出品。
 全州国際映画祭2019出品。
 Molodist国際映画祭2019出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。観客賞受賞。
 上海国際映画祭2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 ホライズンズ部門出品。
 FEST New Directors New Films2019出品。
 台北電影節2019インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション出品。グランプリ受賞。
 ヴコバル映画祭2019出品。
 Transatlantyk映画祭2019出品。Transatlantyk Distribution Award受賞。
 エルサレム映画祭2019出品。
 Lux賞2019 オフィシャル・セレクション。
 グアナファト国際映画祭2019出品。
 サンティアゴ国際映画祭SANFIC2019出品。Golden Barge受賞。
 ドイツ映画は、2003年以降受賞2回、ノミネート6回(受賞の2回を除いて)、ショートリスト4回。ノミネートもショートリスト入りもしなかったのは5回だけ。前回はショートリスト。
 ノラ・フィングシャイトの米国アカデミー賞国際映画賞のドイツ代表選出は初めて。

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 ◆ドミニカ共和国:“The Projectionist(El proyeccionista)”(ドミニカ共和国) 監督:José María Cabral
 物語:映画のプロジェクターを操作する孤独な男は、本物の映画を見ている女性に慰めを見つける。リールが事故で失われた後、彼はドミニカ共和国の最も貧しい場所を通って女性を見つけるために出発する。
 マイアミ映画祭2019 HBOイベロ・アメリカ・コンペティション部門出品。
 ニューヨーク・ラテン映画祭2019出品。
 ドミニカ共和国映画は、1984年度が初出品で、9年連続12回目の米国アカデミー賞國際賞出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。José María Cabralは、米国アカデミー賞國際語映画賞ドミニカ共和国代表3回目の選出。1回目は2013年度の“Jaque Mate”、2回目は2018年度の“Woodpeckers(Carpinteros)”

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 ◆トルコ:“Commitment (Baglilik Asli)”(トルコ) 監督:セミフ・カプランオール
 物語:仕事に戻るために乳母を見つけようとしている若い母親であるAsliは、Gulnihalに会う。Gulnihalも母親である。Gulnihalが人生に入ってくると、Asliは自分が避けてきた秘密に直面する。
 トルコは、2004年度以降15年連続出品で今回26本目。トルコ映画でノミネーションまで進んだことは一度もない。トルコ映画としては、ヌリ・ビルゲ。ジェイランの『スリー・モンキーズ』がショートリストに選ばれたのが唯一の記録。セミフ・カプランオールの米国アカデミー賞選出は、2011年度の「蜂蜜」以来2回目。

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 ◆日本:『天気の子』(日) 監督:新海誠

 ◆ネパール:“Bulbul”(ネパール) 監督:Binod Paudel
 物語:夫が何年も戻ってくるのを待っている若い母親は、麻痺した義父の面倒を見ている間、男と恋に落ちる。
 ナショナル映画賞(ネパール)2019 監督賞、女優賞(Swastima Khadka)受賞。
 ネパール映画は、7年連続11回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。初出品となった『キャラバン』が2000年度に初ノミネートされている。Binod Paudelは、米国アカデミー賞国際映画賞ネパール代表初選出。

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 ◆ノルウェー:“Out Stealing Horses(Ut og stjæle hester)”(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク) 監督:ハンス・ペテル・モランド(Hans Petter Moland)
 出演:ステラン・スカルスガルド、トビアス・サンテルマン(Tobias Santelmann)、ダニカ・クルチッチ(Danica Curcic)、ポール・スヴェーレ・ハーゲン(Pål Sverre Hagen)、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン (Anders Baasmo Christiansen)、ビョルン・フローバルグ(Bjørn Floberg)、ガールド・エイツヴォル(Gard B. Eidsvold)、Jonas Jörgensen、Jon Ranes
 物語:1999年の11月、67歳のTrondは、独りぼっちで暮らしていて、2000年の大晦日を楽しみに待っていた。冬がやって来た時、彼は、隣人が1948年に知っていた男性であることに気づく。その年の夏、彼は15歳で、父親は来るべき背信と失踪のための準備をしていた。また、その夏、Trondは成長し、待ち望んでいた女性の香りをかぐ。同じ女性は、Trondの父親が一緒に過ごそうと準備していた女性でもあった。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。芸術貢献賞(撮影:ラスムス・ヴィデベック(RasmusVidebæk))受賞。
 アマンダ賞2019 作品賞、監督賞、助演男優賞(ビョルン・フローバルグ)、撮影賞、作曲賞受賞。主演男優賞(Jon Ranes)、脚本賞、編集賞、視覚効果賞、音響デザイン賞ノミネート。
 ノルウェーは、1985年度以降36回連続41回目出品。近年では2017年度に『ヒトラーに屈しなかった国王』でショートリスト、2013年度に『コン・ティキ』でノミネート。ハンス・ペテル・モランドは米国アカデミー賞国際映画賞ノルウェー代表初選出。

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 ◆パナマ:“Todos Cambiamos(Everybody Changes)”(パナマ) 監督:Arturo Montenegro
 物語:結婚して息子もいる男性が女性になる決心をするというパナマで実際にあった物語。
 パナマ映画は、2014年(度)が米国アカデミー賞外国語映画賞初出品で、6年連続6回目の出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。Arturo Montenegro は“Todos Cambiamos”が4番目の監督作品で、米国アカデミー賞国際映画賞パナマ代表に選出されるのは初めて。

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 ◆パレスチナ:“It Must Be Heaven”(仏・独・カナダ・トルコ・カタール) 監督:エリア・スレイマン
 出演:Ali Suliman、エリア・スレイマン、Holden Wong
 物語:映画製作者のエリア・スレイマンは、さまざまな都市を旅して、故郷のパレスチナと予想外の類似点を見つける。
 カンヌ国際映画祭2019 コンペティション部門出品。スペシャル・メンション、国際批評家連盟賞受賞。
 上海国際映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 New Horizons映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 トロント国際映画祭2019 MASTERS部門出品。
 パレスチナは、8年連続12回目の出品。そのうち、ハニ・アブ=アサドが2回(2006年と2014年)ノミネートに進んでいる。エリア・スレイマンは、米国アカデミー賞外国語映画賞パレスチナ代表初選出の2003年(度)に『DI』が選ばれている。今回が2回目の選出。

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 ◆ハンガリー:“Those Who Remained”(ハンガリー) 監督:Barnabás Tóth
 物語:国家紛争、失われ、トラウマの最中の愛の癒しの力の叙情的な物語、“Those Who Remained”は、第二次世界大戦後のハンガリーの少女の目を通して、ホロコーストの生存者の癒しのプロセスを明らかにする。
 テルライド映画祭2019出品。
 ハンガリーは、米国アカデミー賞国際映画賞を55年連続55回出品して10回ノミネート、2回受賞。2018年度は『心と体と』でノミネート、2016年度に『サウルの息子』で受賞。Barnabás Tóthは、米国アカデミー賞国際映画賞ハンガリー代表初選出。

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 ×フィリピン:“Daagsin”(2016/フィリピン) 監督:Atom Magadia
 物語:死の行進、戒厳令、足の喪失を生き延びた後、Justinoは無神論者になった。しかし、彼の妻が死ぬとき、彼の一部は死を超えた人生を信じることを切望する。もう一度彼女と一緒にいるチャンスのために。彼がまだ保持できる彼女の部分を探して、彼は彼女の日記を彼らの過去への情報のために貪り、秘密のパンドラの箱を開く。
 シネマラヤ・インディペンデント映画祭2016出品。男優賞(Balanghai Trophy:Tommy Abuel)
 マドリッド国際映画祭2017出品。外国語映画 編集賞ノミネート。
 Gawad Urian Awards 2017 男優賞(Tommy Abuel)、助演女優賞(Janine Gutierrez)ノミネート。
 Star Awards for Movies 2017 Movie Actor of the Year(Tommy Abuel)、Indie Movie Production Designer of the Year、Indie Movie Original Theme Song of the Yearノミネート。
 フィリピン映画は、14年連続31回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでノミネートもショートリスト入りも経験していない。Atom Magadiaは、米国アカデミー賞国際映画賞フィリピン代表初選出。

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 ◆フィンランド:“Stupid Young Heart (Hölmö nuori sydän)”(フィンランド・オランダ・スウェーデン) 監督:セルマ・ヴィルフネン(Selma Vilhunen)
 物語:やせぽっちでのんきなLenniとゴージャスで人気者のKiiraは、まだ付き合ってすらいなかったし、高校も卒業していなかったが、自分たちに赤ん坊が生まれようとしていることを知る。Lenniが父親になるまでには9ヶ月ある。父親なしに育ったLenniは、大人としての注意とガイダンスを、まだ友だちにもなっていないJanneから教わる。Janneは、右翼のメンバーで、多様な人々が暮らすLenniの近所に最近引っ越してきた男だ。地元のモスクにスクランブル攻撃を仕掛けた後、Kiiraは出産のために病院に急ぐ。Lenniは、自分なりのやりかたで大人にならなければならないことを悟る。彼自身は、子ども時代を過ごす機会などなかったけれども。
 『リトル・ウィング』のセルマ・ヴィルフネン監督最新作。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2018出品。
 ベルリン国際映画祭2019 ジェメレーション 14plus部門出品。
 Jussi賞2019脚本賞受賞。作品賞、監督賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ賞ノミネート。
 フィンランドは、1994年(度)以降連続出品で26年連続33回目の出品。セルマ・ヴィルフネンは、米国アカデミー賞国際映画賞フィンランド代表初選出。フィンランドからは、2003年度に『過去のない男』がノミネート、2016年度に『こころに剣士を』がショートリスト。

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 ◆ベルギー:“Our Mothers(Nuestras Madres)”(ベルギー・仏) 監督:Cesar Diaz
 物語:グアテマラ、2013年。内戦を始めた軍将校たちについての裁判が集中する。犠牲者たちの証拠が押し寄せる。フォレンジック財団の若い人類学者であるErnestoは、行方不明になった人々を特定する。ある日、老婦人の話を通して、Ernestoは、戦争中に姿を消したゲリラだった父親を見つけたと考える。
 カンヌ国際映画祭2019国際批評家週間出品。カメラ・ドール、SACD賞受賞。
 エルサレム映画祭2019出品。
 リマ ラテン・アメリカ映画祭2019出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2019 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。
 ショーリストに選ばれれば、ベルギー映画としては『神様メール』以来の5年ぶり。ノミネートされれば、『オーバー・ザ・ブルースカイ』以来の7年ぶり。ベルギー映画で受賞作はまだない。

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 ◆ブラジル:“The Invisible Life of Eurídice Gusmão (A Vida Invisível)”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ
 出演:フェルナンダ・モンテネグロ、Carol Duarte、クリスティナ・ペレイラ
 物語:1940年代のリオデジャネイロ。GuidaとEuridice Gusmãoは、その時代の他のすべての女性と同様に、当時のブラジル社会の目には見えないように育った。
 Martha Batalhaの同名の原作の映画化。
 カンヌ国際映画祭2019 ある視点部門出品。
 ミッドナイト・サン映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。CineCoPro Award受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 ホライズンズ部門出品。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 エルサレム国際映画祭2019出品。
 Limaラテンアメリカ映画祭2019出品。
 Cine Ceará(ブラジル)2019出品。
 トロント国際映画祭2019 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2019出品。
 ブラジル映画は、1996年度以降25回連続47回目の出品。ノミネートされたことが4回(+ショートリスト1回)あるが、受賞したことはない。最新の記録は、2008年度に“The Year My Parents Went On Vacation(O Ano em Que Meus Pais Saíram de Férias)”がショートリスト、1999年度に『セントラル・ステーション』がノミネート。

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 ◆モロッコ:“Adam”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Maryam Touzani
 物語:Ablaは、10歳の女の子の母親で、夫が死んでから、毎日、自家製のパンやあらゆる種類の伝統的なモロッコのペストリーを製造、販売している。彼女は、人生を止めて、幸福のない存在となり、仕事に避難しているようだ。妊娠中の若い女性、Samiaは、父親のいない子供を産むという重荷のために避難所を求めていて、Ablaは、彼女に優しい手を差し伸べる。Ablaは、この偶然の出会いが彼女を永遠に変えることに気づいていない。
 初監督長編。
 カンヌ国際映画祭2019ある視点部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019ホライズンズ部門出品。
 ダーバン国際映画祭2019出品。女優賞(Nisrin Erradi)受賞。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 モロッコ映画は、1977年(度)が初出品で、2009年度以降9年連続15回目の米国アカデミー賞国際映画賞出品。2012年にロシュディ・ゼム監督の『私は オマールに 殺された』がショートリスト入りしただけで、ノミネートされたことは一度もない。Maryam Touzaniは、米国アカデミー賞国際映画賞モロッコ代表初選出。

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 ◆ルーマニア:“The Whistlers”( La Gomera)(ルーマニア・仏・独) 監督:コルネイユ・ポルンボユ(Corneliu Porumboiu)
 出演:ヴラド・イヴァノフ、カトリネル・マーロン(Catrinel Marlon)、Rodica Lazar
 物語:警官のクリスティは、スペインのラ・ゴメラ島に到着し、エル・シルボ(住民が最大5キロメートルの距離で使用している口笛の言葉)を習得する。クリスティは、ブカレストで逮捕された物議を醸す実業家、Zsoltを解放することを目指している。
 カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。
 ヴコバル映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 ニューヨーク映画祭2019出品。
 ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。
 ルーマニアからは2005年以降16年連続35回目の出品。クリスティアン・ムンジウの『汚れなき祈り』が2013年(度)にショートリストに選ばれたのが唯一の記録で、受賞もノミネートもされたことが1度もない。コルネイユ・ポルンボユは2010年(度)に“Police, Adjective”がルーマニア代表に選ばれて以来2度目の米国アカデミー賞国際映画賞ルーマニア代表選出。

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 *当ブログ記事
 ・米国アカデミー賞2020 国際映画賞 各国代表(9月2日現在):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201909/article_2.html

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