台北電影節2019 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション ラインナップ

 第21回台北電影節(6月27日-7月13日)。

 台北電影節(台北映画祭)には、第1回監督長編か第2回監督長編を対象とするインターナショナル・ニュー・タレント・コンペティションと、台湾映画を対象とし、長編ナラティヴ部門、短編部門、ドキュメンタリー部門、アニメーション部門という4つの部門を持つコンペティション、台北電影奨があります。

 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティションは、今回で、15回目です。
 エントリー作品の条件としては、第1回監督長編か第2回監督長編のほか、台湾映画以外はすべて台湾プレミア作品であることが必須になっています。また、ドキュメンタリーは対象外になっています。

 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティションの審査は、台北電影節の前半に行なわれます。

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 【インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション】(國際青年導演競賽/International New Talent Competition)

 ・“Take Me Somewhere Nice”(オランダ・ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:Ena Sendijarević
 物語:Almaは、ボスニア人の両親によってオランダで育てられた。彼女はもはや少女ではないが、大人の女性にもなりきっていない。Almaはほとんど父親を知らない。父親がボスニアの病院に入院した時、Almaは自分の母国と自分自身を知るために、父親に会いに行く。いとこのEmirが案内してくれるが、忙しすぎてあまり熱心ではない。それより彼の親友であるDenisが彼女に注意を向ける。
 『ストレンジャー・ザ・パラダイス』を彷彿とさせるロード・ムービー。初監督長編。
 ロッテルダム国際映画祭2019タイガー・アワード コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 全州国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。
 カンヌ国際映画祭2019ACID部門出品。


 ・“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 出演:Helena Zengel、Albrecht Schuch、ガブリエラ・マリア・シュマイデ(Gabriela Maria Schmeide)、Lisa Hagmeister、Melanie Straub、Victoria Trauttmansdorff、マイアム・ザリー(Maryam Zaree)、Tedros Teclebrhan、マティアス・ブレンナー(Matthias Brenner)、Louis von Klipstein
 物語:9歳の娘Benniは、優しいけれども、非常に攻撃的な女の子である。彼女はいろんな児童保護サービスに委ねられるが、どこでも、追い出されてしまう。彼女が本当に望んでいることは一つのことだけなのに。しかし母親のビアンカは自分の娘を怖がっている。
 レザルク映画祭2018のWork in Progress,で、TitraFilm Award(映像と音響のポスト・プロダクションのために10000ユーロ)を獲得している。
 初監督長編。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)、Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"受賞。
 Schwerin Art of Film Festival 2019出品。Best Sound and Music(Flying Ox)
 全州国際映画祭2019出品。
 Molodist国際映画祭2019出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019オフィシャル・コンペティション部門出品。観客賞受賞。
 上海国際映画祭2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 ホライズンズ部門出品。


 ・“Monsters. (Monștri.)”(ルーマニア) 監督:マリウス・オルテアヌ(Marius Olteanu)
 物語:Danaはブカレストに戻るが、家に帰らないことにする。彼女は一晩中タクシーの運転手に料金を支払う。同じころ、夫のAndreiはジムに行き、その後、男とセックスをする。翌朝、DanaとAndreiは夫婦のベッドで会い、一日を過ごします。おそらく最後のために。
 24時間にわたるカップルの現在の状態を説明する3つの章での関係ドラマ。
 ベルリン国際映画祭2019フォーラム部門出品。 Reader Jury of the "Tagesspiegel"受賞。
 Crossingヨーロッパ映画祭2019出品。
 ソフィア国際映画祭2019出品。
 イスタンブール映画祭2019出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019 ルーマニア・デイズ部門出品。最優秀デビュー賞受賞。
 フレームライン映画祭(サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭) 2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 アナザー・ビュー部門出品。


 ・『陰謀のデンマーク』“Sons of Denmark(Danmarks sønner)”(デンマーク) 監督:ウラー・サリム(Ulaa Salim)
 物語:コペンハーゲンでの大規模な爆弾攻撃が全国各地で急増し、民族間の緊張が高まっている。次の議会選挙が近く、そして非常に国家主義的な政治指導者Martin Nordahlが地すべり勝利に向けて準備している。19歳のZakariaは急進的な組織に参加し、そこでAliと絆を結ぶ。 二人の男は、彼らの移住の背景のために彼ら自身の市民に頼っている国の現在の状態に同意することができず、行動することにする。しかし、どちらも権力を持つ人々の手に渡る単なる道具である。男性が彼らのマークを作ろうとすると、彼らの兄弟愛が試され、彼らの行動は彼らの生活に重大な影響を与える。
 ロッテルダム国際映画祭2019タイガー・アワード コンペティション部門出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2019出品。
 CPH:DOX 2019出品。
 バーリ国際映画祭2019出品。
 全州国際映画祭2019出品。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 リビエラ国際映画祭2019出品。作品賞受賞。監督賞、男優賞(Zaki Youssef)、女優賞(Özlem Saglanmak)ノミネート。
 ヴァレッタ映画祭2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 アナザー・ビュー部門出品。
 ファンタジア国際映画祭2019出品。


 ・『マンタレイ』“Manta Ray”(タイ・仏・中) 監督:プッティポン・アルンペン(Phuttiphong Aroonpheng)
 物語:タイの岸辺の村近くで、何千人ものロヒンギャ人の難民の遺体が流れ着く。ひとりの地元の漁師が森の中で、意識を失って横たわっているケガ人を見つける。彼は、その言葉も通じない見知らぬ男を救う。彼は、その男との友情を育み、Thongchaiと名づける。漁師が、突然、海で行方不明になった時、Thongchaiはゆっくりと彼の生活を引き継いでいく。家も仕事も元妻まで。
 『孤島の葬列』で撮影を担当したプッティポン・アルンペンの監督作品。初監督長編。
 ベネチア国際映画祭2018 Orizzonti部門出品。作品賞受賞。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Zabaltegi-Tabakalera部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 アジア映画の窓部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。
 ムンバイ映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。ゴールデン・ゲイトウェイ賞受賞。
 ミンスク国際映画祭2018 Youth on Marche(審査員特別賞)受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2019 インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞、ヒューマン・ヴァリュー賞、芸術貢献賞受賞。
 ストックホルム国際映画祭2019出品。
 東京フィルメックス2018 コンペティション部門出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2018 作品賞、撮影賞ノミネート。
 カイロ国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞2019 劇場未公開最優秀作品。
 アノネー国際ファースト・フィルム・フェスティバル2019出品。審査員大賞受賞。
 アジア 映画賞2019 撮影賞、新人監督賞ノミネート。
 ヴィリニウス国際映画祭2019出品。
 New Directors/New Films 2019出品。
 モントクレア映画祭2019出品。
 メリーランド映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 カブール・ロマンティック映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 FICUMAN Festival International de Cine UNAM 2019インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。


 ・“Heavy Craving(大餓)”(台湾) 監督:Hsieh Pei-ju(謝沛如)
 物語:30歳、105kg。阿娟は、ぽっちゃりの女性で、自分と周囲とは両立しないし、母親がそれを認識することもない。阿娟は、配達員の吴浩仁に励まされて、減量することにする。阿娟は、モデルの学生小宇に女装癖があることを知るが、小宇は阿娟に秘密にしてくれと頼む。阿娟と吴浩仁はどんどん親しくなっていく。
 ベルリン国際映画祭2019 ベルリナーレ・タレンツ出品。


 ・“Wild Sparrow(野雀之詩)”(台湾) 監督:Shih Li(施立)
 物語:Little Hanは彼の祖母、Auntie Han-hsiaoと山に住んでいる。雨の日は、Little Hanは暖炉の前に座って、Auntie Han-hsiaoのカラフルで神秘的な物語を聞く。ある日彼は怪我をして死にかけているスズメを見つける。悲しみを感じて、彼は小さな穴を掘ってそれを埋める。山を飛んでいるスズメを見て、彼はいつの日か彼が山を出ることができると思っている。しかし、ナイトクラブで働いている彼の母親Aliが一緒に暮らすために街に連れて行ったとき、彼は、母親とお金を稼ぐために母親の体を利用する男との間の無限の喧嘩に直面しなければならない。Auntie Han-hsiaoの葬儀では、燃やされた灰が風に揺れていく。Little HanはAuntie Han-hsiaoの寝室に戻り、彼が埋めていたスズメのようにベッドの中で丸まる。


 ・“House of Hummingbird”(韓・米) 監督:Kim Bo-ra
 物語:Eunheeは、14歳。1994年に聖水大橋が崩壊した時、彼女は、両親や兄たちと大峙洞 (テチドン)に暮らしていた。家族は、あまりEunheeのことを気にかけていないように見える。Eunheeは、親友のJisookと万引きに出かけ、非行少女の行きつけの有名なカラオケバーに出入りしていた。彼女は、同級生と同じように、近隣の学校の男子生徒とデートをし、愛を求めてさまよっていた。しかし、そんな彼女にも彼女の人生を気にかけてくれる人物が現れる。それは、教師のKim Youngjiだった。
 初監督作品。
 釜山国際映画祭2018出品。NETPAC賞、KNN賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2019ジェネレーション14plus部門出品。インターナショナル審査員賞グランプリ受賞。
 イスタンブール国際映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門出品。ゴールデン・チューリップ賞受賞。
 北京国際映画祭2019 新人脚本賞スペシャル・メンション。
 トライベッカ映画祭2019出品。最優秀インターナショナル・ナラティヴ作品賞、女優賞(Ji-hu Park)受賞。
 VC FilmFest -ロサンゼルス・アジア大平洋映画祭2019出品。 審査員大賞受賞。
 Molodist国際映画祭2019出品。国際批評家連盟賞、Scythian Deer受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。審査員大賞受賞。
 北京国際映画祭2019 Forward Future Awardスペシャル・メンション受賞。
 ファンタジア国際映画祭2019出品。


 ・『ブルーアワーにぶっ飛ばす』“Blue Hour”(日) 監督:箱田優子
 出演:夏補、シム・ウンギョン、渡辺大和、黒田大輔、上杉美風、小野敦子、島田久作
 物語:「「本当の私とか、クソくらえだバカ野郎!」口を開けば毒づく30歳のCMディレクター砂田(夏帆)。そんなある日、大っ嫌いな地元・茨城へ帰ることにー。
ついて来たのは“#秘密の友達” 清浦(シム・ウンギョン)。砂田は地元で何を考え、どう変わるのかー?」
 上海国際映画祭2019 亜州新人奨コンペティション部門出品。作品賞、監督賞ノミネート。


 ・“Obscure(世外之子)”(米・中) 監督:Kunlin Wang(王崑琳)
 物語:父親の悪夢に閉じ込められて、男の子は彼の姉妹の性的関心のために競うことによって心理的抑圧を廃止しようとする。 暗い性的な基調を持った成人の物語。近親相姦や性的覚醒のテーマが探求されている。


 ・“The Chambermaid”(メキシコ) 監督:Lila Avilés
 物語:若いEveは、メキシコシティーで最も贅沢なホテルの1つで客室係のメイドとして働いている。そこはとても素晴らしいガラス張りのタワーで、裕福な客が泊まっていた。彼らが部屋を出ていった後の持ち物を見ても、彼らの生活を想像することはできなかった。彼女は、客の子どもの世話をするが、長いシフトのために自分の息子の面倒を見ることはできなかった。エグゼクティヴ・スイートの担当に昇格すれば、状況は改善されると信じて、彼女は厳しいスケジュールを受け入れる。彼女はまたゴールを目指して、ホテルのアダルト教育プログラムに登録する。
 初監督長編。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 BFIロンドン映画祭2018第1回作品コンペティション部門出品。
 モレリア国際映画祭2018出品。最優秀長編メキシコ映画賞(Ojo Award)受賞。
 ミンスク国際映画祭2018 出品。ディプロマ受賞。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 AFIフェスト2018出品。
 マラケシュ国際映画祭2018 出品。審査員賞受賞。
 ハバナ映画祭2018出品。審査員特別賞受賞。
 パームスプリング国際映画祭2019出品。CV Cine Award オナラブル・メンション受賞。
 ポートランド国際映画祭2019出品。観客賞新人監督賞受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2019出品。
 トゥールーズ・ラテンアメリカ映画祭2019出品。
 New Directors/New Films 2019出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2019出品。新人監督賞(ゴールデン・ゲート賞)受賞。
 USA映画祭2019出品。
 モントクレア映画祭2018出品。
 アリエル賞2019 作品賞、監督賞、主演女優賞(Gabriela Cartol)、助演女優賞(Teresa Sánchez)、脚本賞、撮影賞、編集賞、第1回作品賞ノミネート。


 ・“Being Impossible(Yo, Imposib)”(ベネズエラ・コロンビア) 監督:Patricia Ortega
 物語:Arielは、失敗した性的関係の後に、自分の人生を条件づける家族の嘘を発見する。女の子として。 俳優や非専門家によるフィクションに、アイデンティティの自由への道に関する真の証言が散りばめられている、私は「私は何になりたいのか」というメッセージがある。
 バリャドリッド国際映画祭2018出品。The Rainbow Spike受賞。
 SXSW映画祭2019出品。
 Villeurbanne Festival Reflets du cinéma ibérique et latino-américain(仏)2019出品。


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 *当ブログ記事

 ・台北電影節2018 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_4.html
 台北電影奨2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_30.html

 ・台北電影節2017 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201705/article_32.html
 ・台北電影節2017 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション部門 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_7.html
 ・台北電影節2017 台北電影奨 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_20.html

 ・台北電影節2016 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_3.html
 ・台北電影節2016 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_7.html
 ・台北電影節2016 台北電影奨 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_19.html

 ・台北電影節2014 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_16.html
 ・台北電影節2014 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_3.html
 ・台北電影節2014 台北電影奨 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_17.html

 ・台北電影節2013 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_19.html
 ・台北電影節2013 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_4.html
 ・台北電影節2013 台北電影奨 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_16.html

 ・台北電影節2012 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_9.html
 ・台北電影節2012 台北電影奨 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_15.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html


 追記:
 ・台北電影節2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201907/article_4.html

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