モスクワ国際映画祭2019 受賞結果

 例年、5月から6月にかけて開催されていたモスクワ国際映画祭は、前回、サッカー・ワールド・カップがロシアで開催されたため、会期をずらして前倒しで開催されたんですが、引き続き第41回の今年も4月の開催(4月18日-25日)になっています。

 【メイン・コンペティション部門】

 ・”My Polish Honeymoon(Lune de Miel)“(仏) 監督:Elise Otzenberger
 ・『彼女は笑う』“Laughing(Ride)“(伊) 監督:ヴァレリオ・マスタンドレア
 ・“Void(Tyhjiö)”(フィンランド) 監督:アレクシ・サルメンペラ(Aleksi Salmenperä)
 ・“The Mover(Tēvs nakts)”(ラトヴィア・独) 監督:Dāvis Sīmanis
 ・“Sunday(Voskreseniye)”(ロシア) 監督:スベトラーナ・プロスクリナ(Svetlana Proskurina)
 ・“The Sun Above Me Never Sets(Min Urduber Kyun Khahan da Kiirbet)”(ロシア) 監督:Lybov Borisova
 ・“Vongozero: The Outbreak(Epidemiya. Vongozero)”(ロシア) 監督:Pavel Kostomarov
 ・“Trap(Kapan)”(トルコ) 監督:Seyid Çolak
 ・“My Second Year in College(Sal-ℯ Dovvom-ℯ Danehkadeh-Ye Man)”(イラン) 監督:Rasoul Sadrameli
 ・“The Secret of A Leader”(カザフスタン) 監督:Farkhat Sharipov
 ・“Saturday Afternoon(Shonibar Bikel)”(バングラデシュ・独) 監督:Mostofa Sarwar Farooki
 ・“In Search of Echo (Háiyáng dòngwù/海洋動物)”(中) 監督:Zhang Chi(張弛)
 ・“jam”(日) 監督:SABU

 ※審査員:キム・ギドク(審査員長)、セミフ・カプランオール、バリア・サンテッラ(Valia Santella:イランの脚本家、監督)、マリヤ・ヤルベンヘルミ(Maria Jarvenhelmi:フィンランドの女優)、イリーナ・アペジモワ(Irina Apeksimova:ロシアの女優).

 ◆作品賞(Main Prize “Golden George” for The Best Film)
 ◎“The Secret of A Leader”(カザフスタン) 監督:Farkhat Sharipov
 物語:Kanatは40歳で母親と同居していて、銀行の仕事でも中間レベルで立ち往生している。妻はなく、彼が持つことはないだろう女の子について空想している状況だ。そんな時、彼は、悪友で、長年の友人Daniyarとの思いがけない出会い をし、彼はモラルの逆戻しを引き起こし、暗闇の中で一大決心をする。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize “Silver George”)
 ◎“In Search of Echo (Háiyáng dòngwù/海洋動物)”(中) 監督:Zhang Chi(張弛)
 物語:Zhu氏は、仕事のオファーもかたづいたので、妻を求めてフェリーに飛び乗る。しかし、それは島のシーズンオフだった。彼は様々な島民と出会い、ホテルのオーナーと仲良くなり、小学校の先生に惹かれ、地元のダンスクラブのマネージャーとロマンスに花を咲かせる。彼は魅惑的な旅を続けるが、彼の妻はまだどこにも見つからない…

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 ◆監督賞(“Silver George” for The Best Director)
 ◎『彼女は笑う』“Laughing(Ride)“(伊) 監督:ヴァレリオ・マスタンドレア
 出演:キアラ・マルテジャーニ(Chiara Martegiani)、レナート・カルペンティエリ(Renato Carpentieri)、ステファノ・ディオニジ(Stefano Dionisi)、Arturo Marchetti、ミレーナ・ヴコティッチ(Milena Vukotic)、Mattia Stramazzi、Valter Toschi、Giancarlo Porcacchia、、Emanuele Bevilacqua
 物語:「職場で突然の死に見舞われた家族の3世代を描く物語。翌日には葬儀が控えているが、妻のカロリーナは、夫の死にどう振る舞えばいいか分からなくて泣くこともできず、そんな様子の母に息子は不満げだ。自分と同じ工場で息子を失った父は、その死に向き合えない。」
 初監督長編。
 トリノ映画祭2018出品。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2019 新人監督賞ノミネート。
 イタリア映画祭2019出品。
 Golden Ciak Awards 2019 助演男優賞(レナート・カルペンティエリ)ノミネート。

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 ◆男優賞(“Silver George” for The Best Actor)
 ◎トンミ・コルペラ(Tommi Korpela) “Void(Tyhjiö)”

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 “Void(Tyhjiö)”(フィンランド) 監督:アレクシ・サルメンペラ(Aleksi Salmenperä)
 物語:Eeroは作家であり、そのキャリアは下り坂にあり、新しい小説を書くのに苦労している。Pihlaは国際的な突破口を迎える野心的な女優である。彼らの関係がこれまで以上に悪くなったとしても、彼らのどちらも自分のキャリアを犠牲にする気はない。Eeroは、キャリアを回復させるために、変わった絶望的な対策に頼ることする。Pihlaは、母親としての自分の新しい役割でキャリアを調整することにする。EeroとPihlaは、ハバナ、大西洋、ハリウッド、ラップランドなど、遠く離れた場所から答えを見つけるために別々の方法を取ることにする。
 ミッドナイト・サン映画祭2018(フィンランド)出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2018出品。
 Jussi賞(フィンランド・アカデミー賞)2019 作品賞、監督賞,編集賞、音響デザイン賞、ノルディック映画賞受賞。主演女優賞(ラウラ・ビルン)ノミネート。

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 ◆女優賞(“Silver George” for The Best Actress)
 ◎Soha Niasti “My Second Year in College(Sal-ℯ Dovvom-ℯ Danehkadeh-Ye Man)”

 “My Second Year in College(Sal-ℯ Dovvom-ℯ Danehkadeh-Ye Man)”(イラン) 監督:Rasoul Sadrameli
 物語:MahtabとAvaはエンジニアリングを勉強している大学の2年目の同級生である。彼らは、イスファハンに旅行に出かけるが、一方が昏睡状態に陥り、新しい障害が持ち上がる。母親、姉妹、婚約者、昏睡状態の友人の両親と彼女のボーイフレンド、そしてもちろん、大学関係者との対決…
 ファジル映画祭2019出品。音楽賞ノミネート。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎”My Polish Honeymoon(Lune de Miel)“(仏) 監督:Elise Otzenberger
 物語:ポーランドのユダヤ人に起源を持つパリからの若いカップル、アンナとアダムは、初めてポーランドを旅行しようとしている。彼らは結婚しているが、これが新婚旅行になる。彼らは、75年前に破壊されたアダムの祖父の村でユダヤ人のコミュニティを記念する式典に出席する予定だ。アダムはそれほど熱心ではなく、これを妻と一緒に充実した時間を過ごす機会として見ている。一方、彼女の祖母の国への旅行にとても不安で、過度に興奮している。彼女は自分のルーツとつながり、自分の家族の歴史についてもっと知りたいと願っている。
 アングレーム・フランス語圏映画祭2018出品。

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 ◆ロシア映画批評家賞(The Russian film critics' award)
 ◎“jam”(日) 監督:SABU
 ◎“Void(Tyhjiö)”(フィンランド) 監督:アレクシ・サルメンペラ(Aleksi Salmenperä)
 ◎“Saturday Afternoon(Shonibar Bikel)”(バングラデシュ・独) 監督:Mostofa Sarwar Farooki
 物語:土曜日の午後。バングラデシュの首都ダッカの中心部にある静かなカフェで、前例のないテロ攻撃が行われる。テロリストは人々を分裂させ殺すために宗教を使うが、生き残った人質、またイスラム教徒は皆、彼ら自身の人道的価値観を守ろうとする。 この映画は、テロドラマを通して、宗教、イデオロギー、そして文明の衝突や矛盾を解き明かす。

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 ◆ロシア映画クラブ連盟賞(Russian Cinema club federation awards)
 ◎“The Mover(Tēvs nakts)”(ラトヴィア・独) 監督:Dāvis Sīmanis
 物語:ジャニス・リプケ(Žanis Lipke)は、ラトビアのブルーカラー労働者で、ドイツの軍用航空倉庫で働き、夜に密輸することによって収入を補っていた。ドイツの占領体制下で、リガのユダヤ人に対する血なまぐさい抑圧が始まった時、偽造品の輸送に使用していたのと同じトラックで、何十人もの人々がリガ・ゲットーと強制労働所から摘発される。彼らの一時的な隠れ場所が発見される危険にさらされると、ジャニスは自分の家で、彼の小屋の下で特別に掘られた地下の燃料庫でユダヤ人を保護し始めた。これは、ジャニスの冒険心と大胆な精神、頑固さ、あるいは隣人に対する責任感を理解しようとする、ジャニス・リプケの勇気の秘密の物語である。
 ラトヴィア・ナショナル映画祭2019 監督賞、助演女優賞(Ilze Blauberga)、撮影賞、美術賞受賞。作品賞、主演男優賞(Arturs Skrastins)、脚本賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ賞、音響賞、作曲賞ノミネート。

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 ◎“Sunday(Voskreseniye)”(ロシア) 監督:スベトラーナ・プロスクリナ(Svetlana Proskurina)
 物語:ロシアの地方の町の市長室から有名な公務員に「あなたはもうすぐ死にます」というメモが送られてくる。彼は気付かずに、そして彼の通常の日曜日 - 家族の問題、彼の個人的な生活、仕事、その他の問題… - に向けて準備をする。当初から、物事はすべての計画、外部の落ち着き、そして彼自身の人生さえも含めて、その道のすべてを打ち砕いていく。

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 ◆'Kommersant Weekend' weekly's prize
 ◎“Saturday Afternoon(Shonibar Bikel)”(バングラデシュ・独) 監督:Mostofa Sarwar Farooki

 ◆観客賞(Audience Award)
 ◎“The Sun Above Me Never Sets(Min Urduber Kyun Khahan da Kiirbet)”(ロシア) 監督:Lybov Borisova
 物語:Altanは、父親と口論し、一人で無人島で一ヶ月過ごさなければならなくなる。その島にまもなく隣人Baibalが現れる。Baibalはそこに人生の最後の日々を過ごそうとしている。彼はAltanに妻の隣に彼を埋葬するように頼む。その後、Altanは、ずっと前にBaibalの娘が行方不明になったことを知る。Altanは、Baibalに、娘を見つけて自分の死を隠すための娯楽ブログを出版するように語る。Altanは、毎日、Baibalを刺激して別の美しい日を送るよう最善を尽くす。

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 ◆観客賞 オフィシャル・オンライン・シネマ(Audience Award from the festival's official online cinema)
 ◎“In Search of Echo (Háiyáng dòngwù/海洋動物)”(中) 監督:Zhang Chi(張弛)

 ◆NETPAC賞
 ◎“The Sun Above Me Never Sets(Min Urduber Kyun Khahan da Kiirbet)”(ロシア) 監督:Lybov Borisova

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(“Silver George” for The Best Film of The Documentary Competition)
 ◎“Men’s Room(For vi er gutta)”(ノルウェー) 監督:Petter Sommer、Jo Vemund Svendsen
 2016年にノルウェーで開催された黒の安息日のコンサートの前の支援行為は、25人の中年男性からなる合唱団によって行われた。そのうちの1人が癌と診断されていることがわかる。映画は、共有された情熱、雄大な男性の友情、そして最も重要な瞬間に一緒にいることの物語である。
 ベルゲン国際映画祭2018(ノルウェー)出品。最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞。
 ヒューマン国際ドキュメンタリー映画祭2019 出品。人権映画賞受賞。
 CPH:DOX 2019 出品。NORDIC:DOX Award受賞。
 ノルウェー・ドキュメンタリー映画祭2019 出品。長編ドキュメンタリー賞、観客賞受賞。
 クラクフ映画祭2019出品。音楽ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 【短編コンペティション部門】

 ◆最優秀短編映画賞(Prize for The Best Film of Short Films Competition)
 ◎“Tigre”(仏) 監督:Delphine Deloget

 ◆ロシア映画批評家賞(The Russian film critics' award)
 ◎“To Plant A Flag(Wbic flage)”(ノルウェー) 監督:Bobbie Peers

 【その他の賞】

 ◆ロシア映画クラブ連盟賞(Russian Cinema club federation awards)
 ◎“Core of The World(Serdtse mira)”(ロシア・リトアニア) 監督:Natalya Mechshaninova [ロシア・プログラム]
 物語:Egorは、田舎にある狩猟犬の訓練施設で獣医をしている。キツネやシカ、アナグマ、そして犬たちに囲まれ、施設の長の家の隣の小さな建物に暮らしている。彼は、犬を取り扱い、犬小屋の掃除をし、従業員を監督し、クライアントと犬たちに会う。人とつきあうより犬の面倒を見る方が楽だ。Egorは、施設の長と親しくしたり、彼のそばや愛しい者といられなら、どんな仕事も厭わない。むしろ家族の一員になれるなら不可能なことこそ望んでいる。
 第2監督長編。
 ソチ・オープン・ロシア映画祭2018(ロシア)出品。主演男優賞(Stepan Devonin)、グランプリ、Prize of the Guild of Russian Film Scholars and Film Critics受賞。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 ミンスク国際映画祭2018出品。
 スプートニク・ロシアン映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 ロシア映画批評家協会賞2019 助演男優賞(Dmitriy Podnozov)受賞。作品賞、監督賞、主演男優賞(Stepan Devonin),脚本賞ノミネート。
 トロムソ国際映画祭2019出品。
 アンジェ・ヨーロッパ・ファースト・フィルム・フェスティバル2019出品。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 香港国際映画祭2019出品。
 Nika賞2019 主演男優賞(Stepan Devonin)、助演男優賞(Dmitriy Podnozov)、編集賞ノミネート。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆ワールド・シネマへの貢献に対する特別賞(Special Prize for An Outstanding Contribution to The World Cinema)
 ◎キム・ギドク


 ◆キャリア貢献賞(Special Prize for The Outstanding Achievement in The Career of Acting And Devotion to The Principles Of K.Stanislavsky's School)
 ◎レイフ・ファインズ


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 *当ブログ記事

 ・モスクワ国際映画祭2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_7.html
 ・モスクワ国際映画祭2017 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_17.html
 ・『四月の永い夢』 in モスクワ国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_30.html
 ・モスクワ国際映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_32.html
 ・モスクワ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_2.html
 ・モスクワ国際映画祭2014 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_19.html
 ・モスクワ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_30.html
 ・モスクワ国際映画祭2013 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_11.html
 ・モスクワ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_31.html
 ・モスクワ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_12.html
 ・モスクワ国際映画祭2010 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_20.html
 ・モスクワ国際映画祭2010 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_21.html
 ・モスクワ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_27.html
 ・モスクワ国際映画祭2009 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_18.html
 ・モスクワ国際映画祭2009 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_19.html
 ・モスクワ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_30.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/articl

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