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zoom RSS 全州国際映画祭2019 受賞結果

<<   作成日時 : 2019/05/13 20:22   >>

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 第20回全州国際映画祭(5月2日-11日)の受賞結果が発表になりました。

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 【全州国際映画祭】

 全州国際映画祭といえば、「三人三色」というプロジェクトで有名ですが、映画祭としては、有名な監督の作品や、既に高い評価を得ている作品を揃えるのではなく、無名でも野心的な若い映画作家の作品を積極的に紹介しようとしている映画祭、ということになるでしょうか。

 コンペティション部門は3つあり、そのうちのインターナショナル・コンペティションでは、過去に諏訪敦彦監督の『M/other』やアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『真昼の不思議な物体』などがWoosuk Award(大賞)を受賞しています。
 正直なところ、(韓国映画以外は)そんなにプレミア度は高くありませんが(『M/other』の受賞もカンヌでの受賞から約1年後でした)、『M/other』や『真昼の不思議な物体』がグランプリを受賞しているということで、この映画祭が志向する方向はぼんやりと覗えるように思います。

 以前は、デジタルで作品を制作することやデジタルで制作された作品を上映することに力を入れていて、それを映画祭の1つの特色として打ち出していましたが、大半の作品がデジタルで撮影されるようになった現在、「デジタル」を前面に出すことはなくなったようです。

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

 【インターナショナル・コンペティション部門】

 ・“Journey to A Mother‘s Room”(西) 監督:Celia Rico Clavellino
 ・“The Innocent”(スイス・独) 監督:Simon Jaquemet
 ・“System Crasher”(独) 監督:Nora Fingscheidt
 ・“Thirty”(独) 監督:Simona Kostova
 ・“Sons of Denmark”(デンマーク) 監督:Ulaa Salim
 ・“Last Night I Saw You Smiling”(カンボジア・仏) 監督:Kavich Neang
 ・“Ohong Village”(台湾・チェコ) 監督:Lim Lungyin
 ・“From Tomorrow On, I Will”(中・独・セルビア) 監督:Ivan Markovic、Wu Linfeng
 ・“The Stone Speakers”(カナダ) 監督:Igor Drljaca [ドキュメンタリー]
 ・“Breathless Animals”(米) 監督:Lei Lei
 ・“Homing”(ブラジル・独) 監督:Helvécio Marins Jr.

 審査員:ジョルジー・パルフィ、Eva Sangiorgi(イタリア出身の映画祭のキュレーター、プログラマー)、Nahuel Perez Biscayart(ブエノスアイレス出身の男優)、Won Dong Yeon(韓国の映画プロデューサー)

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 ◆グランプリ(Grand Prize)
 ◎“From Tomorrow On, I Will(春暖花开)”(中・独・セルビア) 監督:Ivan Markovic、Wu Linfeng(吴林峰)
 物語:北京の出稼ぎ労働者、Liは夜間勤務し、昼間は寝ている。彼にはルームメイトがいるが、生活のリズムは逆で、Liが帰る頃、ルームメイトはちょうど目を覚まし、2人の男性が同じベッドを共有していても、2人同時には使用することはない。
 ベルリン国際映画祭2019 フォーラム部門出品。

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 ◆作品賞(Best Picture Prize)
 ◎“Homing(Querência)”(ブラジル・独) 監督:Helvécio Marins Jr.
 物語:Marcelo de Sousaは、ブラジルの牧歌的な田園地帯で、カウボーイをしている。彼は、その土地を愛し、仕事を愛していたが、ある日、牧場への襲撃が起こり、100頭の牛が盗まれてしまう。その事件で、彼は落ち込み、仕事をあきらめてしまう。その後、彼は、ロデオショーによって、才能を目覚めさせ、少しずつトラウマを克服して、再び夢を見る準備を整えていく。
 ベルリン国際映画祭2019 フォーラム部門出品。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“Last Night I Saw You Smiling”(カンボジア・仏) 監督:Kavich Neang
 493世帯が住むプノンペンの象徴的な建造物、ホワイトビルディングが解体に直面している。このブロックは、クメール・ルージュの隆盛と没落を見、その後、活気ある芸術的なコミュニティーを集めた。Kavich Neangもここでフィクション映画を作るつもりでいたが、現実は彼の計画を追い越していった。建物の最後の日々に、彼は自分の家族も含めて3つの家族を追いかける。そして、最終的に、思い出と不安を共有し、持ち物を詰め込んで、建物の完全な破壊の前に退去する。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。NETPAC賞受賞。

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 【韓国映画コンペティション部門】(Korean Competition)

 審査員:James Lattimer(イギリスの映画批評家)、Antoine Thirion(フランスの映画批評家、映画監督)、Kim Heejung(韓国の映画監督、大学講師)

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 ◆グランプリ(Grand Prize)(Sponsored by NH NongHyup)
 ◎“Scattered Night”(韓) 監督:Kim Sol、Lee Jihyoung
 物語:SuminとJinhoは兄弟で、同居している。彼らの両親は彼らに離婚することを宣言する。両親は、家族の4人のメンバーがどのように暮らすのかはまだ決まっていないと言って、約2週間待つように頼む。Suminは、彼女がどの親と同居するのか、そしてJinhoと別居するのかどうかを毎日心配している。ある日、両親は彼女に提案をする。

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 ◆演技賞(Best Acting Prize)
 ◎Kwak Mingyu  “WAVE”(韓)(監督:Choi Changhwan)
 物語:第二世代の移住労働者であるSooは、暴力行為のために保護観察と社会奉仕の刑を宣告された後、釈放される。彼は友人のピルソンと共に、違法移民労働者のブローカーとして働く。彼はコミュニティサービスの義務を果たしている時に、サーファーと出会う。Doo-ggoとHae-naは彼にサーフィンを教え、Sooはサーフィンに恋をする。

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 ◎Moon Seung-a “Scattered Night”

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 ◆CGV Arthouse Distribution Support Prize
 ◎“The Sea of Itami Jun”(韓) 監督:Jung Dawoon [ドキュメンタリー]
 日本生まれの韓国人建築家、伊丹潤(ユ・ドンヨン)(1937-2011)の物語。伊丹潤は日本で生まれ育ったが、常に韓国人としてのアイデンティティを持っていた。その人生を周囲の人々と彼が建てた建築の思い出を通して説明する。彼は外国人として日本に住んでいる間、建築家として働くのに苦労したが、人生の終わりに成功した建築家としてようやく認識された。それまで韓国と日本を頻繁に訪れて時間と空間を探した。空間に構造を構築することは、その空間の歴史に注釈を付け、その歴史を結び付け、その空間の伝統を再確立することになった。

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 ◆CGV Arthouse Upcoming Project Prize
 ◎“Move the Grave”(韓) 監督:Jeong Seung-o
 物語:長女のHye-young は、会社を辞めるよう求められた日に、近代化プロジェクトのために父親の墓を動かさなければならないというメッセージを受け取る。彼女は、妹や弟と連絡を取り合い、叔父の家に集まる。妹Geum-okは結婚に苦労している。Geum-heeは彼女の結婚式の準備でストレスを感じている。Hye-yeonは遅れを取った大学生活に苦労している。家族の中で唯一の男性、彼女の弟のSeung-rakはまったく現れない。

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 ◆審査員スペシャル・メンション(Jury‘s Special Mention)
 ◎“WAVE”(韓) 監督:Choi Changhwan

 【韓国短編コンペティション部門】(Korean Short Film Competition)

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 ◆グランプリ(Grand Prize)(KAFA Award)
 ◎“Parterre”(韓/27分) 監督:Lee Sangwhan

 ◆監督賞(Best Director Prize)(Sponsored by Kyobo Life Insurance)
 ◎“Leo”(韓/28分) 監督:Lee Deok-chan

 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“Sick”(韓/38分) 監督:Lee Woodong

 【その他の賞】

 ◆NETPAC賞
 ◎“The Harvest”(ジョージア/70分) 監督:Misho Antadze [ドキュメンタリー]
 ジョージアは2つのことで有名である。一つはそれが地中海と隣接するワインと農産物の生産者であるということであり、そしてもう一つはそれが暗号通貨のマイニングに関する世界有数の国の一つだということである。Misho Antadze監督は二つを交差させる。自然と技術の開発、過去と未来の場所は一つの国で交差し、イメージの並置を通して現在の歴史を明らかにする。

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 ◆ドキュメンタリー賞(Documentary Award)(Sponsored by Jin Motors)
 ◎“Rivercide: The Secret Six”(韓/108分) 監督:Kim Byeongki
 李明博大統領政権による最大の成果として大運河計画が推進されたが、それを韓国史上最も奇妙な詐欺事件だと批判している。この映画はジャーナリストのキム・ビョンキと作家のチョン・ジェホンが共作したドキュメンタリーである。それは、プロジェクトがどのように生態系を破壊し、また腐敗のネットワークを明らかにしたかを実証する実証的証拠を示している。

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 *当ブログ記事

 ・全州国際映画祭2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_4.html
 ・全州国際映画祭2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201705/article_9.html
 ・全州国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_13.html
 ・全州国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_19.html
 ・全州国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_23.html
 ・全州国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_11.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月〜9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html

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