国際映画音楽批評家協会賞(IMFCA)2019 受賞結果!

 第15回国際映画音楽批評家協会賞(IMFCA:The International Film Music Critics Association)の受賞結果が発表になりました。(2月21日。ノミネーション発表は2月7日。)

 【国際映画音楽批評家協会】
 国際映画音楽批評家協会(IMFCA:The International Film Music Critics Association)は、オンライン、紙媒体、ラジオ等で、映画音楽やTV音楽を中心に執筆活動を行なっているジャーナリストの団体で、メンバーはアメリカとヨーロッパ全土に及び、メンバー数は現在71人を数えています。
 元々は、スウェーデンの編集者でジャーナリストのMikael Carlsson(filmmusicradio.com や filmmusicmag.comで活躍し、現在はスウェーデン・インディペンデント映画音楽レーベルMovieScore Mediaのオーナー)が90年代後半に始めた映画音楽批評家賞(Film Music Critics Jury)が元になっています。
 会員に日本人はいないようですが、時々、日本人がノミネートされることもあり、久石譲は2007年に『太王四神記』でテレビ部門賞を、2012年に『ニノ国 白き聖灰の女王』でビデオ・ゲーム/インタラクティヴ・メディア部門賞を、2014年に『風立ちぬ』でアニメーション部門賞を受賞しています。

 公式HP:http://filmmusiccritics.org/

画像

 ◆作曲賞(Film Score of The Year)
 ・『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 マーク・シャイマン
 ・“Max and Me” マーク・マッケンジー(Mark McKenzie)
 ◎『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 ジョン・パウエル(John Powell)

 ◆作曲家賞(Film Composer of The Year)
 ・ロケ・バニョス(Roque Baños)
 ・ニコラス・ブリテル
 ・ルドウィグ・ゴランソン
 ◎ジェームズ・ニュートン・ハワード
 ・アラン・シルベストリ

 ◆ブレイクスルー作曲家賞(Breakthrough Composer of the Year)
 ・トーマス・アデス(Thomas Adès)
 ・Iván Palomares
 ・マヌエル・リベイロ(Manuel Riveiro)
 ◎アメリア・ワーナー(Amelia Warner)
 ・トム・ヨーク(Thom Yorke)

 ◆楽曲賞(Film Music Composition of The Year)
 ・『ファースト・マン』-‘The Landing’ ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』-‘Finale’ マックス・リヒター(Max Richter)
 ・『レッド・スパロウ』-‘Overture’ ジェームズ・ニュートン・ハワード
 ・『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』-‘Mine Mission’ ジョン・パウエル
 ◎『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』-‘The Adventures of Han’ ジョン・ウィリアムズ

 ◆オリジナル作曲賞ドラマ部門(Best Original Score For A Drama Film)
 ・“En Las Estrellas(Up Among The Stars)” Iván Palomares
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル
 ◎『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 マックス・リヒター(Max Richter)
 ・『バイス』 ニコラス・ブリテル

 ◆オリジナル作曲賞コメディー部門(Best Original Score For A Comedy Film)
 ・『プーと大人になった僕』 Geoff Zanelli、ジョン・ブライオン(Jon Brion)
 ・『クレイジー・リッチ!』 ブライアン・タイラー(Brian Tyler)
 ◎『メリー・ポピンズ リターンズ』 マーク・シャイマン
 ・“The Sisters Brothers” アレクサンドル・デプラ
 ・“Videomannen(Videoman)” Robert Parker、Waveshaper

 ◆オリジナル作曲賞アクション/アドベンチャー/スリラー部門(Best Original Score For An Action/Adventure/Thriller Film)
 ・“King Of Thieves” ベンジャミン・ウォルフィッシュ(Benjamin Wallfisch)
 ・『ガン・シティ ~動乱のバルセロナ~』“La Sombra De La Ley(Gun City)” マヌエル・リベイロ(Manuel Riveiro)、Xavier Font
 ・『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 ローン・バルフ(Lorne Balfe)
 ・『オペレーション・フィナーレ』“Operation Finale” アレクサンドル・デプラ
 ◎『レッド・スパロウ』 ジェームズ・ニュートン・ハワード

 ◆オリジナル作曲賞ファンタジー/SF/ホラー部門(Best Original Score For A Fantasy/Science Fiction/Horror Film)
 ・『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン
 ・『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 ジェームズ・ニュートン・ハワード
 ・『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 マイケル・ジアッキノ
 ・『レディ・プレイヤー1』 アラン・シルベストリ
 ◎『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 ジョン・パウエル

 ◆オリジナル作曲賞アニメーション部門(Best Original Score For An Animated Feature)
 ・『インクレディブル・ファミリー』 マイケル・ジアッキノ
 ・『犬ヶ島』 アレクサンドル・デプラ
 ◎“Max and Me” マーク・マッケンジー
 ・『スパイダーマン:スパイダーバース』 ダニエル・ペンパードン
 ・『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』“Watership Down” フェデリコ・フシド(Federico Jusid)

 ◆オリジナル作曲賞ドキュメンタリー部門(Best Original Score For A Documentary Feature)
 ・“Dynasties” Benji Merrison、Will Slater
 ・“Free Solo” マルコ・ベルトラミ
 ・『マックイーン モードの反逆児』 マイケル・ナイマン
 ◎“Tides of Fate” パイナー・トプラク(Pinar Toprak)
 ・“Wild” マーシーズ・キブーム(Matthijs Kieboom)

 ◆オリジナル作曲賞テレビ・シリーズ部門(Best Original Score For A Television Series) [改称]
 ・“Aiqing De Bianjiang(Frontier Of Love)” Mark Chait
 ・『海のカテドラル』“La Catedral Del Mar” フェデリコ・フシド
 ◎『ロスト・イン・スペース』“Lost In Space” クリストファー・レナーツ(Christopher Lennertz)
 ・『ウエストワールド』“Westworld” ラミン・ジャヴァディ(Ramin Djawadi)
 ・“Yellowstone” ブライアン・タイラー(Brian Tyler)

 ◆オリジナル作曲賞ビデオ・ゲーム/インタラクティヴ・メディア部門(Best Original Score For A Video Game or Interactive Media)
 ・“11:11 Memories Retold” Olivier Derivière
 ◎『ゴッド・オブ・ウォー』“God of War” ベア・マクレアリー(Bear McCreary)
 ・『二ノ国II レヴァナントキングダム』“Ni No Kuni II: Revenant Kingdom” 久石譲
 ・『Marvel's Spider-Man』“Spider-Man” ジョン・パエザーノ(John Paesano)
 ・“Torn” ギャリー・シャイマン(Garry Schyman)

 ◆最優秀ニュー・アルバム 既存曲再リリース部門(Best New Archival Release – Re-Release of An Existing Score)
 ・『ドラキュラ』“Bram Stoker’s Dracula” 音楽:ヴォイチェフ・キラール(Wojciech Kilar) アルバム・プロデュース:Dan Goldwasser ライナー・ノーツ:Tim Greiving アート・ディレクション:Dan Goldwasser (La-La Land)
 ・『黒衣の花嫁』“The Bride Wore Black” 音楽:バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann); The Basque National Orchestra conducted by Fernando Velázquez アルバム・プロデュース:Jose M. Benitez and Edouard Dubois ライナー・ノーツ:Frank K. DeWald アート・ディレクション:Nacho B. Govantes (Quartet)
 ◎『ドラキュラ』“Dracula” 音楽:ジョン・ウィリアムズ アルバム・プロデュース:Mike Matessino and Robert Townson ライナー・ノーツ:Mike Matessino アート・ディレクション:Jim Titus (Varèse Sarabande)
 ・“El Hombre Y La Tierra” 音楽:Antón García Abril アルバム・プロデュース:Jose M. Benitez and Miguel A. Órdóñez ライナー・ノーツ:Miguel A. Órdóñez アート・ディレクション:Nacho B. Govantes (Quartet)
 ・『ヴァイキング』“The Vikings” 音楽:マリオ・ナシンベーネ(Mario Nascimbene); The City of Prague Philharmonic Orchestra & Chorus conducted by Nic Raine アルバム・プロデュース:James Fitzpatrick ライナー・ノーツ:Frank K. DeWald アート・ディレクション:Jim Titus (Prometheus/Tadlow)

 ◆コンピレーション・アルバム部門(Best Archival Release – Compilation) [改称]
 ・“Carter Burwell: Music For Film” 音楽:カーター・バウエル; The Brussels Philharmonic Orchestra conducted by Dirk Brossé アルバム・プロデュース:Marijke Vandebuerie and Valerie Dobbelaere ライナー・ノーツ:Patrick Duynslaegher and Raf Butstraen アート・ディレクション:Stuart Ford (Silva Screen)
 ・“The Complete London Sessions” 音楽:ジョルジュ・ドリュー アルバム・プロデュース:Robert Townson ライナー・ノーツ:Robert Townson アート・ディレクション:Robert Townson, Bill Pitzonka, and Bob Peak (Varèse Sarabande)
 ◎“Harry Potter: The John Williams Soundtrack Collection” 音楽:ジョン・ウィリアムズ アルバム・プロデュース:Mike Matessino ライナー・ノーツ:Mike Matessino アート・ディレクション:Jim Titus (La-La Land)
 ・“Thriller 2” 音楽:ジェリー・ゴールドスミス; The City of Prague Philharmonic Orchestra conducted by Nic Raine アルバム・プロデュース:James Fitzpatrick and Leigh Phillips ライナー・ノーツ:Jon Burlingame アート・ディレクション:Nic Finch (Tadlow)
 ・“A Tribute To Michael Kamen” 音楽:メイケル・ケイメン(Michael Kamen); The Malaga Philharmonic Orchestra conducted by Pablo Urbina アルバム・プロデュース:José M. Benítez and Chris Malone アート・ディレクション:Nacho B. Govantes (Quartet)

 ◆最優秀レーベル賞(Film Music Record Label of The Year)
 ・Intrada Records Douglass Fake & Roger Feigelson
 ◎La-La Land Records MV Gerhard &And Matt Verboys
 ・Quartet Records José M. Benitez
 ・Tadlow Music James Fitzpatrick
 ・Varése Sarabande Robert Townson

 2015年まで5連覇の後、2018年から2連覇になっています。

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 主なノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・ジェームズ・ニュートン・ハワード(2/4):作曲家・楽曲・アクション・SF
 ・ジョン・パウエル(2/3):作曲・楽曲・SF
 ・ルドウィグ・ゴランソン(0/3):作曲・作曲家・SF
 ・ニコラス・ブリテル(0/3):作曲家・ドラマ・ドラマ
 ・アレクサンドル・デプラ(0/3):コメディー・アクション・アニメーション
 ・ジョン・ウィリアムズ(3/3):楽曲・ニューアルバム・コンピレーション
 ・ジャスティン・ハーウィッツ(0/2):作曲・ドラマ
 ・マーク・シャイマン(1/2):作曲・コメディー
 ・マーク・マッケンジー(1/2):作曲・アニメーション
 ・アラン・シルベストリ(0/2):作曲家・SF
 ・Iván Palomares(0/2):ブレイク・ドラマ
 ・マヌエル・リベイロ(0/2):ブレイク・アクション
 ・マックス・リヒター(1/2):楽曲・ドラマ
 ・ブライアン・タイラー(0/2):コメディー・テレビ
 ・マイケル・ジアッキノ(0/2):SF・アニメーション
 ・フェデリコ・フシド(0/2):アニメーション・テレビ

 今回の結果を受けて、国際映画音楽批評家協会賞のトータルの受賞数は以下のようになりました。

 1.ジョン・ウィリアムズ:19(22)
 2.マイケル・ジアッキノ:17
 3.アレクサンドル・デプラ:12
 4.ジェリー・ゴールドスミス:3(10)
 4.ジェームズ・ニュートン・ハワード:10
 5.ジョン・パウエル:8
 6.ダニー・エルフマン:7
 7.クリストファー・ヤング:5(6)
 9.アベル・コジェニオウスキ:5
 10.ダリオ・マリアネッリ:3
 10.久石譲:3
 10.ハワード・ショア:3
 10.ハンス・ジマー:3
 10.フェデリコ・フシド:3
 10.バーナード・ハーマン:3
 10.ジャスティン・ハーウィッツ:3

 ※国際映画音楽批評家協会は、現体制になる前に1998年度と1999年度にも映画音楽批評家賞(FMCJ:Film Music Critics Jury)を発表しています。
 4年間の中断の後、2003年に国際映画音楽批評家協会として再スタートし、2004年度から国際映画音楽批評家協会賞(IFMCA)を発表し、現在(第15回)に至っています。上記の()内が、FMCJを含めたトータルの受賞数になります。
 国際映画音楽批評家協会賞のHPにも音楽家別のトータルの受賞数が掲載されていますが、どういう数え方をしているのか、HPの方はFMCJを含めても含めなくても計算が合っていません。

 今回も、上位3人以外の順位は変わりませんでした。

 国際映画音楽批評家協会賞(IFMCA)は、必ずしも米国アカデミー賞の行方を占うものにはなっていません。本年度は、おそらくニコラス・ブリテルかルドウィグ・ゴランソンかテレンス・ブランチャードが米国アカデミー賞を受賞するのではないかと思われますが、テレンス・ブランチャードはここではノミネートもされず、他の2人も受賞はしませんでした。

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 *当ブログ記事

 ・国際映画音楽批評家協会賞2018 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_23.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_57.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_25.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_48.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_28.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_34.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201502/article_23.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_17.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_39.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_15.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_39.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_22.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_41.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_28.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_47.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_22.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_5.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_20.html
 ・国際映画音楽批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_24.html

 ・全米映画賞レース2018 前半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_77.html
 ・全米映画賞レース2018 後半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_78.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年1月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_31.html

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