ロッテルダム国際映画祭2019 受賞結果

 第48回ロッテルダム国際映画祭(1月23日-2月3日)の各賞が発表されました。

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 【タイガー・アワード コンペティション部門】(Hivos Tiger Competition)

 ・“Els dies que vindran(The Days to Come)”(西) 監督:Carlos Marqués-Marcet [ワールド・プレミア]
 [ワールド・プレミア]
 ・“Sons of Denmark(Danmarks sønner)”(デンマーク) 監督:Ulaa Salim
 ・“Koko-di Koko-da”(スウェーデン・デンマーク) 監督:ヨハネス・ニホルム(Johannes Nyholm) [インターナショナル・プレミア]
 ・“Sheena667”(ロシア) 監督:Grigory Dobrygin [ワールド・プレミア]
 ・“Present.Perfect.(局外人)”(米・香港) 監督:Zhu Shengze(楊正帆) [ワールド・プレミア]
 ・“No coração do mundo(In the Heart of the World)”(ブラジル) 監督:Gabriel Martins、Maurílio Martins [ワールド・プレミア]
 ・“Nona. If They Soak Me, I’ll Burn Them(Nona. Si me mojan, yo los quemo)”(チリ・ブラジル・仏・韓) 監督:Camila José Donoso [ワールド・プレミア]

 ※審査員:Alfredo Jaar(チリのフィルムメイカー&アーティスト)、Daniela Michel(モレリア映画祭のディレクター)、スザンナ・ニッキャレッリ(Susanna Nicchiarelli:イタリアのフィルムメイカー)、Pimpaka Towira(タイのフィルムメイカー、プロデューサー、シンガポール映画祭のプログラム・ディレクター)、Katriel Schory(イスラエル・フィルム・ファンドの前ディレクター)

 ◆タイガー・アワード(Hivos Tiger Award) €40,000
 ◎“Present.Perfect.(局外人/The Stranger)”(米・香港) 監督:Zhu Shengze(楊正帆)
 西側のブロガーやYouTuberのサーキットは、中国のライヴストリーミングに比べると小さく見える。2017年には4億2200万人以上の中国人がストリーミング動画を定期的に共有していた。奇妙で極端なものが特に人気があった。生きている虫を食べる少年とか、2人のレスラーがペンキに塗れたりするものとか。視聴者はそれらにコメントし、実世界で現金化することができる仮想ギフトで「アンカー」に報酬を与えた。
 Zhu Shengzeは、10ヶ月間、1ダースものアンカーを追いかけた。800時間以上の映像から、オンラインとオフラインの世界が密接に織り交ぜられている世代の集団的肖像画を抽出した。何千ものフォロワーを持つ有名なアンカーを選択するのではなく、より限界的なタイプを選んだ。リズム感のお粗末なストリートダンサー、麻痺している少女、中年の女装人、退屈なクレーン運転手。彼らはしばしば孤独な生活を送っている。彼らにとってライヴストリーミングは、路上であれば無視するだけの人々と即席のコンタクトの形態となる。注意を引くための釣りでは、アンカーは非常に心をオープンにしていて、自己顕示欲家に近くなる。
 中国の検閲官はこの現象を鎮圧して、数千のバーチャルショールームが閉鎖された。残りは自己検閲を行なっている。ライヴストリーミングは完全に非政治的であるが、提示されている生活は現代の中国社会とその欠点について多くを語っている。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Award) €10,000
 ◎“Take Me Somewhere Nice”(オランダ・ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:Ena Sendijarević
 物語:Almaは、ボスニア人の両親によってオランダで育てられた。彼女はもはや少女ではないが、大人の女性にもなりきっていない。Almaはほとんど父親を知らない。父親がボスニアの病院に入院した時、Almaは自分の母国と自分自身を知るために、父親に会いに行く。いとこのEmirが案内してくれるが、忙しすぎてあまり熱心ではない。それより彼の親友であるDenisが彼女に注意を向ける。
 『ストレンジャー・ザ・パラダイス』を彷彿とさせるロード・ムービー。初監督長編。

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 【その他の賞】

 ◆Bright Future Award €10,000
 ※Bright Futureコンペティションは、ワールド・プレミアかインターナショナル・プレミアの初監督長編のコンペティション。
 ◎“Around the World When You Were My Age(A volta ao mundo quando tinhas 30 anos)”(ポルトガル) 監督:Aya Koretzky [インターナショナル・プレミア]
 角が丸みを帯び、フォレーミングがほつれたアルバムから始まる。現代のように高画質ではない家庭的なアルバム。それには父親であるJiroが、1970年に横浜を出発して、ソ連、ヨーロッパ、北アフリカ、中東、アメリカへと世界一周旅行をした記録が綴られている。Koretzkyは、古い写真、日記、思い出を使って旅を再構築する。次第に、その旅行が彼女の父親をどのように形作ったかが明らかになる。バルセロナの建築様式、モロッコの貧困、チュニジアの混乱、アメリカの自由、そして彼が見た多くのことは、彼を感動させ、そして彼の世界への思いを劇的に揺り動かす。
 日本語。

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 ◆Bright Future Award スペシャル・メンション
 ◎“Story of My Name(Historia de mi nombre)”(チリ・ブラジル) 監督:Karin Cuyul [ワールド・プレミア]
 Karin Cuyulは、家を焼失した後、育った場所に戻って、子ども時代の思い出を探す。この旅で、独裁政権時代に秘密警察によって逮捕され拷問され、その様子がテレビで生中継された若い女性Karin Eitelの写真の記憶が現れる。Karin Cuyulの名前は、このKarin Eitelにちなんで名づけられたのだが、両親はこのことについて話してくれたことはない。
 Karin Cuyulは、チリを旅しながら、この写真の起源を探し、自分の過去と両親の過去を再構築し、そこから隠された側面を発見する。彼女は、このオデッセイの大部分を安全な自分の車から撮影し、思い出とビデオを補完する。結果として、この映画は、チリの歴史の最近の苦痛な期間の個人的な面と集団的な面の両方を明らかにする。
 初監督長編。

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 ◆VPRO Big Screen Award €30,000
 ※Big Screenコンペティションは、5人の映画マニアと映画祭の常連からなる審査員が、映画祭でプレミア上映される8本の作品の中からフェイバリット作品を選ぶ。
 ◎“Transnistra”(スウェーデン・デンマーク・ベルギー) 監督:Anna Eborn [ワールド・プレミア]
 Transnistriaは、ソビエト連邦の崩壊後に一方的にモルドバからの独立を宣言したが、国際的には独立が認められていない地域で、Anna Ebornはここで暮らす6人の若者の日常生活に焦点を当てる。16mmで撮影された。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2018 ノン・フィクション部門 最優秀作品賞を受賞した“Extinction(Extinção)”と同じ題材を扱った作品。

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 ◆IFFR観客賞(IFFR Audience Award) €10,000
 ◎“Capharnaüm(Capharnaüm)”(レバノン) 監督:ナディーン・ラバキー
 物語:約12歳のZain(正確な年齢は誰にもわからない。出生証明書をもらってはいないから)が、自分の両親を子どもの面倒をちゃんと見ないという理由で裁判所に訴える。だが、これは法廷ドラマではない。その部分は最低限に抑えられている。描かれるのは、ベイルートのスラムの子どもたちの窮状、あるいは、IDカードを持たない人々のカフカ的なつながりである。
 Zainは、SouadとSelimという両親と、何人いるのかはっきりとはわからない兄弟たちと一緒にアパートで暮らしている。子どもたちはみんな稼ぎに出かけなければならない。朝、Zainより年上の子どもたちは、稼ぎに行くために早々に家から追い立てられる。彼らはまぜものの入った麻薬を売りにストリートなどに行かされる。Zainの場合は、コンビニエンス・ストアで、相手はオーナーで地主のAssaddだった。Zainは、11歳のSaharを連れていたが、Saharは、Assaddに売られることになっていたらしい。Zainは、それに気づいたが、Saharを救うことはできず、逃げ出してしまう。遊園地に入り込んだ彼は、書類を持たない不法労働のエジプト人掃除婦Rahilと友だちになる。Rahilは隠れて幼児Yonasを育てていたが、仕事には都合が悪いので、Zainがベビシッターの役を引き受ける。Zainは空腹になり、Yonasにも食べものが必要だったが、そうしているうちにYonasを見失ってしまう……。
 撮影に6カ月、ラッシュに500時間、編集に1年半が費やされた。キャストは、ほぼ非職業俳優が起用された。
 タイトルの「カペナウム」は、新約聖書に登場する、ガリラヤ湖の北西岸の町で、イエスが多くの人々を癒したり、五千人の給食やいのちのパンの説教、マタイの召命を行なったりしたとされる。だが、それにも拘わらず、カペナウムの人々は悔い改めなかったため、この町は滅ぶと預言された。
 第3長編。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。審査員賞、エキュメニカル審査員賞受賞。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 ノルウェー映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 アトランティック映画祭(カナダ)2018出品。
 カルガリー国際映画祭2018 観客賞受賞。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 釜山国際映画祭2018 アジア映画の窓部門出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 マイアミ映画祭GEMS2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Strand Galas部門出品。
 サンパウロ国際映画祭2018出品。観客賞受賞。
 フィルムコロンビア映画祭2018出品。
 ヴァージニア映画祭2018出品。
 リーズ国際映画祭2018出品。
 セントルイス国際映画祭2018出品。観客賞受賞。
 ナパ・ヴァレー映画祭2018出品。
 リュブリャナ国際映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。脚本賞受賞。
 台湾・金馬奨映画祭2018出品。
 AFIフェスト2018出品。
 Camerimage 2018出品。
 リスボン&Sintra映画祭2018出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2018 監督賞受賞。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 インターナショナル・インディペンデント映画賞ノミネート。
 カンヌ映画祭週間(アルゼンチン)2018出品。
 サンディエゴ映画批評家協会賞2018 外国語映画賞次点。
 女性映画批評家協会賞2018 女性による、または、女性についての、最優秀外国映画次点。
 ゴールデン・グローブ賞2019 外国語映画賞ノミネート。
 パームスプリングス国際映画祭2019出品。
 クリティクス・チョイス・アワード2019 外国語映画賞ノミネート。
 BAFTA英国アカデミー賞2019外国語映画賞ノミネート。
 セザール賞2019外国映画賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞ノミネート。


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 ◆Hubert Bals Fund観客賞(Hubert Bals Fund Audience Award) €10,000
 ◎“La Flor(The Flower)(Part 2)”(アルゼンチン) 監督:Mariano Llinás
 物語:80年代のどこか。フランス語を話す4人の女性スパイが、人質とともに、南アメリカのどこかへ向かう滑走路へと移動している。彼らは、「ヘラクレス作戦」において、夜明けの最後の対決で対戦相手と対決する。313分。
 約10年かけて制作された約12時間の作品の第2部。全部で6つの物語があり、4人の女優がそれぞれに異なる役で出演している(10年間で10年分の齢を重ねている)。
 前回、第1部もこの賞を受賞している。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“End of Season(Ende der Saison)”(独・アゼルバイジャン・ジョージア) 監督:Elmar Imanov [ワールド・プレミア]
 物語:アゼルバイジャンの小さな家族が、走り始めている。息子のMachmudは熱心に自分のホームを探す。母親のFidanは、長年家族に奉仕してきた自分の人生を取り戻したいと考えている。父親のSamirはただ一人になりたいと思っている。3つの自由な精神は、可能な限り迷惑を無視して、互いに周回する。しかし、ビーチへの旅行中に劇的な出来事が起こり、彼らの存在下での細かい亀裂を痛いほどを際立たせる。
 初監督長編。

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 ◆KNF(Circle of Dutch Film Journalists) Award
 最優秀オランダ作品、または、オランダ共同製作作品に贈られる。
 ◎“Too Late to Die Young(Tarde para morir joven)”(チリ・ブラジル・アルゼンチン・オランダ・カタール) 監督:ドミンガ・ソトマイヨール(Dominga Sotomayor)
 物語: 1990年の夏。チリの、アンデス山脈の麓の孤立したコミュニティー。小さな家族グループが、都会的な過剰さから離れて新しい世界を作り出そうとしている。国の独裁制が終わってまもなく、そこから生まれた自由をよい方に役立てなければいけない。この変化と計画の時の中で、ティーンエージャーのSofíaとLucasとClaraは、親たちとともに、初恋や恐れに立ち向かっている。彼らは、大みそかの大きなパーティーの準備をしている。ここは都会の危険からは遠く離れているが、大自然の危険はすぐそばにある。
 『木曜から日曜まで』のドミンガ・ソトマイヨール監督最新作。
 ロカルノ国際映画祭2019 インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2018出品。
 El Gouna映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2018 長編ナラティヴ・コンペティション部門出品。
 BFIロンドン映画祭2018 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 ピンヤオ国際映画祭2018出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2018出品。
 テッサロニキ国際映画祭2018出品。
 FilmBathフェスティバル2018出品。
 ヒホン国際映画祭2018出品。監督賞、撮影賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2018出品。

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 ◆NETPAC賞
 ◎“Last Night I Saw You Smiling”(カンボジア・仏) 監督:Kavich Neang [ワールド・プレミア]
 493世帯が住むプノンペンの象徴的な建造物、ホワイトビルディングが解体に直面している。このブロックは、クメール・ルージュの隆盛と没落を見、その後、活気ある芸術的なコミュニティーを集めた。Kavich Neangもここでフィクション映画を作るつもりでいたが、現実は彼の計画を追い越していった。建物の最後の日々に、彼は自分の家族も含めて3つの家族を追いかける。そして、最終的に、思い出と不安を共有し、持ち物を詰め込んで、建物の完全な破壊の前に退去する。

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 ◆ユース審査員賞(IFFR Youth Jury Award)
 ◎『幸福なラザロ』“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 出演:ニコレッタ・ブラスキ、セルジ・ロペス、アルバ・ロルヴァケル、Natalino Balasso、トマーゾ・ラーニョ(Tommaso Ragno)、Adriano Tardiolo、Luca Chikovani、Leonardo Nigro、Agnese Graziani、Gala Othero Winter
 物語:これは、あまりにも善良すぎてしばしば過ちを犯す若い農夫Lazzaroと、イマジネーションにとりつかれた若い貴族Tancrediの出会いの物語である。1980年代、イタリアの中部。隔絶した牧歌的な村の生活は、恐ろしいタバコ農園の女王Marchesa Alfonsina de Lunaによって支配されている。忠実なる絆は、TancrediがLazzaroに自分を誘拐する手助けをしてくれと頼んだ時に封印される。この奇妙でありそうもない同盟は、Lazzaroを目覚めさせる。あまりにも貴重すぎる友情は、時を超え、LazzaroをTancrediを捜す旅に移送する。大都市への初めての旅で、Lazzaroは現代世界で迷子になった過去のフラグメントのようなものだ。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2018 作品賞、助演女優賞(ニコレッタ・ブラスキ)、美術賞ノミネート。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018 ホライズンズ部門出品。
 ミュンヘン映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 Strelka映画祭(ロシア)2018出品。
 エルサレム映画祭2018出品。In Spirit for Freedom Award受賞。
 ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018オフィシャル・セレクション。
 香港サマー国際映画祭2018出品。
 Message to Man国際映画祭(ロシア)2018出品。
 El Gouna国際映画祭(エジプト)2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2018オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門出品。審査員特別賞、カルネー・ホベン賞(Jurat Carnet Jove / Carnet Jove Jury Best Feature Length Film)、José Luis Guarner批評家賞受賞。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 BFIロンドン映画祭2018 コンペティション部門出品。
 シカゴ国際映画祭2018インターナショナル長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞/ゴールド・ヒューゴ賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2018 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 ウィーン国際映画祭2018出品。
 オースティン映画祭2018出品。
 FilmBathフェスティバル(英)2018出品。
 リュブリャナ国際映画祭2018出品。
 AFIフェスト2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 作品賞、監督賞、女優賞(アルバ・ロルヴァケル)、脚本賞、大学映画賞ノミネート。
 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2018 外国映画 トップ5。
 トロムソ国際映画祭2019出品。Aurora Award、Faith in Film Award受賞。
 ユーロピーアン映画祭(レバノン)2019出品。
 サン・ジョルディ賞2019受賞。
 インターナショナル・シネファイル・ソサイエティー賞2019 監督賞、オリジナル脚本賞、外国語映画賞ノミネート。
 インディペンデント・スピリット・アワード2019 外国映画賞ノミネート。
 ダブリン映画祭2019出品。
 グラスゴー映画祭2019出品。


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 ◆Found Footage Award €2,500
 アーカイヴ・マテリアルの優れた活用を行なったフィルムメイカーに贈られる。
 ◎“Kodak”(米/33min) 監督:Andrew Norman Wilson [インターナショナル・プレミア]
 Andrew Norman Wilsonは、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト兼キュレーターである。彼のビデオとインスタレーションは、われわれの時代が要求する流通と表現の流れに巻き込まれているイメージ、テクノロジー、そしてボディの急増に対処している。
 最新のビデオ作品“Kodak”は、物事を時間の経過とともに積み重ねて保存するという意思を明確にし、これらの物事がどのようにまとめられ分散されるかを強調し、具体化してデジタル化し、それから見えなくする。
 “Kodak”のユニークな点は、視覚障害者の視点から完全に語られているということである。聞こえてくる音は、主人公のRichリッチがリアルタイムで聴き、話すものである。そして見ているのは内部の連想記憶と空想である。
 3幕の物語に根ざしたこの画像は、色褪せたアーカイブコラージュから始まり、鮮やかなコンピューター生成3Dモデルで終わる。写真のアーカイブに基づく記憶からデジタルで構成された空想へのこの精神的な物質的なシフトは、より広い技術シフト - デジタルポストプロダクションへの写真の現代のアナログ偶然性の包摂と完全に構築されたデジタル「リアリズムによる西洋の歴史画のタブローの帰還」を示唆する。

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 ◆Voices短編観客賞(Voices Short Audience Award) €2,500
 Voices 部門の短編ナラティヴ作品の中から選出。
 ◎“House of Glass(Casa de vidro)”(ポルトガル/23min) 監督:Filipe Martins [ワールド・プレミア]
 Carlosは忙しい街の通りに放棄されたガラスのパビリオンを占有している。われわれは、彼の周りの人々との毎日の相互作用と、透明な家におけるプライバシーの中の彼の孤独な瞬間を追う。社会の片隅で生き残ることについての、誠実で綿密な観察。

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 *当ブログ記事

 ・ロッテルダム国際映画祭2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_17.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_14.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_8.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_3.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_8.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_18.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_38.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_12.html
 ・ロッテルダム国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_1.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年1月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_31.html

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