米・美術監督組合賞(ADG)2019 受賞結果!

 第23回美術監督組合賞(ADG)の受賞結果が発表されました。(2月2日)

 【映画カテゴリー】(Excellence In Production Design For A Feature Film)

 ◆歴史もの映画部門(Period Film)
 ◎『女王陛下のお気に入り』 プロダクション・デザイナー:フィオナ・クロンビー(Fiona Crumbie)

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 ◆ファンタジー映画部門(Fantasy Film)
 ◎『ブランクパンサー』 プロダクション・デザイナー:ハンナ・ビークラー(Hannah Beachler)

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 ◆現代劇映画部門(Contemporary Film)
 ◎『クレイジー・リッチ!』 プロダクション・デザイナー:ネルソン・コーツ(Nelson Coates)

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 ◆アニメーション部門(Animated Film)
 ◎『犬ヶ島』 プロダクション・デザイナー:アダム・ストックハウゼン、ポール・ハロッド(Paul Harrod)

 【テレビ・カテゴリー】(Excellence In Production Design For Television)

 ◆シリーズ1時間歴史もの/ファンタジー シングル・カメラ部門(One-Hour Period or Fantasy Single-Camera Television Series)
 ◎『マーベラス・ミセス・メイゼル』 "シモーヌ("Simone)"、"いざ キャッツキルへ!("We're Going to the Catskills!)" プロダクション・デザイナー:ビル・グルーム(Bill Groom)

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 ◆シリーズ1時間現代劇 シングル・カメラ部門(One-Hour Contemporary Single-Camera Television Series)
 ◎『ハンドメイズ・テイル 侍女の物語』 "ジューン(June)"、"不完全女性(Unwomen)" プロダクション・デザイナー:Mark White、Elisabeth Williams

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 ◆テレビ映画/ミニシリーズ部門(Television movie or miniseries)
 ◎『エリアニスト』"橋の上の少年(The Boy on The Bridge)" プロダクション・デザイナー:マラ・ルペール=シュループ(Mara LePere-Schloop)

 ◆30分シリーズ番組 シングル・カメラ部門(Episode of a half-hour single-camera television series)
 ◎ 『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』"バイキングの葬式(Viking Funeral)"、"変態だって人間だ(Perverts Are People, Too)"、"ロザリー(Rosalie)" プロダクション・デザイナー:トッド・フィルステッド(Todd Fjelsted)

 ◆マルチカメラTVシリーズ部門(Multi-Camera Series)
 ◎『セサミ・ストリート』“Book Worming”、“The Count’s Counting Error”、“Street Food” プロダクション・デザイナー:デイヴィッド・ガロ(David Gallo)

 ◆ショート・フォーマット ウェブ・シリーズ/ミュージック・ビデオ/CM部門(Short Format: WebSeries, Music Video or Commercial)
 ◎Apple: “Welcome Home” プロダクション・デザイナー:クリストファー・グラス(Christopher Glass)

 ◆バラエティー/リアリティー/特別イベント部門(Variety, Reality Or Event Special)
 ◎米国アカデミー賞授賞式 プロダクション・デザイナー:Derek McLane

 【特別賞・名誉賞】

 ◆The Cinematic Imagery Award
 ◎ロブ・マーシャル

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 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Awards)
 ◎ジャニーン・オッペウォール(Jeannine Oppewall)
 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『シービスケット』『グッド・シェパード』『ハプニング』『ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ』『フェイス・オブ・ラブ』などを手がけるプロダクション・デザイナー。

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 ◎エド・バリュー(Ed Verreaux)
 『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』『ラッシュアワー3』『G.Iジョー』『LOOPERル-パー』『ジュラシック・ワールド』『ギヴァー 記憶を注ぐ者』などを手がけるプロダクション・デザイナー。

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 ◎Jim Fiorito(Scenic Artist)

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 ◎ウィリアム・F・マシューズ(William F. Matthews)
 『過ぎゆく夏』『あなたに恋のリフレイン』などを手がけるセット・デザイナー、アート・ディレクター。

 ◆名誉の殿堂(The Adg Hall of Fame)
 ◎トニ・マスターズ(Anthony Masters:1919-1990) イギリスのプロダクション・デザイナー。『タイパン』『デューン/砂の惑星』『パピヨン』『2001年宇宙の旅』などを手がける。

 ◎Ben Carré(1883-78) フランスのアート・ディレクター、画家。『オペラ座の怪人』(1925)『ジャズ・シンガー』(1927)『鉄仮面』『ダンテの時獄篇』(1935)などを手がける。

 ◆A Special Service Award
 ◎Marjo Bernay(Veteran entertainment union activist and executive)

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 ◆A special tribute
 ◎Johnny Crawford(long time Hollywood orchestra leader)

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 米国アカデミー賞との関係では、過去22年間で、アカデミー賞美術賞と美術監督組合賞(の3部門のどれか1つ)が重なったのは、15回(68.2%)です。

 美術監督組合賞が3部門もあるわりには、アカデミー賞と同じになりにくいのは、たとえば、美術監督組合賞が映画美術としては評価されにくい現代劇(『ショコラ』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『ターミナル』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ノー・カントリー』など)をも評価するのに対し、アカデミー賞美術賞は見るからにお金のかかった、凝った作品を評価する傾向にあり、そういう目のつけどころの違いが受賞結果の違いとなって出るからと考えられます。

 全米映画賞レースでは、『女王陛下のお気に入り』がリードし、『ブラックパンサー』がそれを追っています。
 美術監督組合賞でも、そうした流れそのままに、歴史もの映画部門は『女王陛下のお気に入り』、ファンタジー映画部門は『ブラックパンサー』が受賞しました。
 米国アカデミー賞でも本命は『女王陛下のお気に入り』で、続くのが『ブラックパンサー』というところでしょうか。

 ◆米国アカデミー賞 美術賞ノミネーション
 ・『ブランクパンサー』 プロダクション・デザイナー: ハンナ・ビークラー(Hannah Beachler) セット・デコレイター: Jay Hart
 ・『ファースト・マン』 プロダクション・デザイナー:ネイサン・クロウリー(Nathan Crowley) セット・デコレイター:Kathy Lucas
 ・『女王陛下のお気に入り』 プロダクション・デザイナー:フィオナ・クロンビー(Fiona Crumbie) セット・デコレイター:Alice Felton
 ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 プロダクション・デザイナー:ジョン・マイヤー(John Myhre) セット・デコレイター:ゴードン・シム(Gordon Sim)
 ・『ROMA/ローマ』 プロダクション・デザイナー:エウヘニオ・カバイェー(Eugenio Caballero) セット・デコレイター:バルバラ・エンリケス(Bárbara Enríquez)

 アニメーション部門は、米・製作者組合賞(PGA)、米・映画編集者賞(ACE)に続き、ここでも『スパイダーマン:スパイダーバース』が受賞しました。

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 ・米・美術監督組合賞(ADG)2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_25.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・全米映画賞レース2018 前半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_77.html
 ・全米映画賞レース2018 後半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_78.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年1月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_31.html

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