ベルリン国際映画祭2019 コンペティション部門 ラインナップ!

 第69回ベルリン国際映画祭(2月7日-17日)のコンペティション部門のラインナップです。

 【コンペティション部門】
 ・“Elisa y Marcela (Elisa & Marcela)”(西) 監督:イザベル・コイシェ
 ・“Grâce à Dieu (By the Grace of God)”(仏) 監督:フランソワ・オゾン
 ・“La paranza dei bambini (Piranhas)”(伊) 監督:クラウディ・ジョヴァンネージ(Claudio Giovannesi)
 ・“Der Goldene Handschuh (The Golden Glove)”(独・仏) 監督:ファティ・アキン
 ・“Systemsprenger (System Crasher)”(独) 監督:Nora Fingscheidt
 ・“Ich war zuhause, aber (I Was at Home, But)”(独・セルビア) 監督:アンゲラ・シャーネレク(Angela Schanelec)
 ・“Der Boden unter den Füßen (The Ground beneath My Feet)”(オーストリア) 監督:Marie Kreutzer
 ・“Mr. Jones”(ポーランド・英・ウクライナ) 監督:アニエスカ・ホランド
 ・“Gospod postoi, imeto i' e Petrunija (God Exists, Her Name is Petrunya)”(マケドニア・ベルギー・スロヴェニア・クロアチア・仏) 監督:Teona Strugar Mitevska
 ・“The Kindness of Strangers”(デンマーク・カナダ・スウェーデン・独・仏) 監督:ロネ・シェルフィグ
 ・“Ut og stjæle hester (Out Stealing Horses)”(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク) 監督:ハンス・ペテル・モランド(Hans Petter Moland)
 ・“Kız Kardeşler (A Tale of Three Sisters)”(トルコ・独・オランダ・ギリシャ) 監督:エミン・アルペル(Emin Alper)
 ・“Synonymes (Synonyms)”(仏・イスラエル・独) 監督:Nadav Lapid
 ・“Öndög(恐龙蛋)”(モンゴル) 監督:ワン・チュアンアン
 ・“So Long, My Son(地久天長)”(中) 監督:ワン・シャオシュアイ
 ・“One Second(一秒鐘)”(中) 監督:チャン・イーモウ
 ・“Répertoire des villes disparues (Ghost Town Anthology)”(カナダ) 監督:ドゥニ・コテ(Denis Côté)

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 ・“Elisa y Marcela (Elisa & Marcela)”(西) 監督:イザベル・コイシェ
 出演:ナタリア・デモリーナ(Natalia de Molina)、グレタ・フェルナンデス(Greta Fernández)、ルイス・オマール(Lluís Homar)、María Pujalte、フランセスク・オレーリャ(Francesc Orella)、Jorge Suquet、マノロ・ソロ(Manolo Solo)、タマル・ノヴァス(Tamar Novas)、サラ・カサスノヴァス(Sara Casasnovas)、Milo Taboada
 物語:ローマ帝国以降、スペインで最初の同性婚が行なわれたのは、1901年6月8日だった。2人の女性Marcela Gracia IbeasとElisa Sanchez Lorigaは、ガリシアのア・コルーニャで結婚しようとした。Elisaは、結婚証明書に記載されているように、男性としてMario Sánchezにならなければならなかった。
 実話に基づく物語。Narciso de Gabrielの“Elisa e Marcela. Alén dos homes”の映画化。
 Netflix作品。
 [3大映画祭との関わり]
 1996年 『あなたに言えなかったこと』:ベルリン(パノラマ部門)
 2003年 『死ぬまでにしたい10のこと』:ベルリン~Prize of the Guild of German Art House Cinemas
 2005年 『あなたになら言える秘密のこと:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション部門)~Lina Mangiacapre Award
 2006年 『パリ、ジュテーム』:カンヌ(ある視点部門)
 2007年 “Invisible”:ベルリン(パノラマ部門)
 2008年 『エレジー』:ベルリン
 2009年 『ナイト・トーキョー・デイ』:カンヌ
 2011年 “Escuchando al juez Garzón(Listening To The Judge)”:ベルリン(ベルリナーレ・スペシャル)
 2013年 “Yesterday Never Ends(Ayer no termina nunca)”:ベルリン(パノラマ部門)
 2013年 “Venice 70: Future Reloaded”:ベネチア(70周年記念上映)
 2015年 “Nadie quiere la noche(Endless Night)”:ベルリン

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 ・“Grâce à Dieu (By the Grace of God)”(仏) 監督:フランソワ・オゾン
 出演:メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ(Denis Ménochet)、スワン・アルノー(Swann Arlaud)、ジョジアーヌ・バラスコ、エリック・カラヴァカ、オレリア・プティ(Aurélia Petit)、Jules Gauzelin、John Sehil、Olivier Faliez
 物語:アレクサンドルは、妻と子どもたちと一緒にリヨンに住んでいる。ある日、彼は、偶然、彼を虐待した司祭が子どもたちと一緒にいるのを目にする。それから彼の戦いが始まる。そこに、司祭の犠牲者であるフランソワとジルが加わり、自分たちが苦しんだことに対して、「言葉を解放しよう」とする。
 [3大映画祭との関わり]
 2000年 『焼け石に水』:ベルリン~テディ・ベア賞受賞
 2002年 『8人の女たち』:ベルリン~Berliner MorgenpostReader's Prize受賞
 2003年 『スイミング・プール』:カンヌ
 2004年 『ふたりの5つの分かれ路』:ベネチア
 2007年 『エンジェル』:ベルリン
 2009年 『Rickey リッキー』:ベルリン
 2010年 『しあわせの雨傘』:ベネチア
 2013年 『17歳』:カンヌ
 2016年 『婚約者の友人』:ベネチア~マルチェロ・マストロヤンニ賞/新人賞(Paula Beer)
 2017年 『二重螺旋の恋人』:カンヌ

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 ・“La paranza dei bambini (Piranhas)”(伊) 監督:クラウディ・ジョヴァンネージ(Claudio Giovannesi)
 出演:Francesco Di Napoli、Viviana Aprea、Mattia Piano Del Balzo、Ciro Vecchione、Ciro Pellecchia、Ar Tem、Alfredo Turitto、Pasquale Marotta、Luca Nacarlo、Carmine Pizzo
 物語:10代の少年たちの集団が、暴徒の上司の命令を実行するために、ハンドガンとAK-47で武装してナポリの通りに忍び寄る。
 『死都ゴモラ―世界の裏側を支配する暗黒帝国』の作家ロベルト・サビアーノの“La paranza dei bambini, Mondadori, Milan”の映画化。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 2014年 『9X10 90』“9X10 novanta”:ベネチア(ベネチア・デイズ)
 2016年 『花咲く恋』“Fiore”:カンヌ(監督週間)

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 ・“Der Goldene Handschuh (The Golden Glove)”(独・仏) 監督:ファティ・アキン
 出演:Marc Hosemann、ヨナス・ダスラー(Jonas Dassler)、Philipp Baltus、ウーヴェ・ローデ(Uwe Rohde)、Dirk Böhling、Lars Nagel
 物語:1975年、ハンブルク。夜警のフリッツ・ホンカが、4人の売春婦を切り刻み、屋根裏部屋に隠しているのが見つかる。
 Heinz Strunk の小説“Der goldene Handschuh”の映画化。実際にあった事件に基づく。
 [3大映画祭との関わり]
 2004年 『愛より強く』:ベルリン~金熊賞、国際批評家連盟賞
 2005年 “Crossing the Bridge: The Sound of Istanbul”:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション)
 2007年 『そして、私たちは愛に帰る』:カンヌ~脚本賞
 2009年 『ドイツ2009 - 13人の作家による短編』“Deutschland 09 - 13 kurze Filme zur Lage der Nation”:ベルリン(アウト・オブ・コンペティション)
 2009年 『ソウル・キッチン』:ベネチア~審査員特別賞、Young Cinema Award
 2012年 『トラブゾン狂想曲 -小さな村の大きなゴミ騒動 -』“Der Müll im Garten Eden”:カンヌ(特別上映作品)
 2014年 『消えた声が、その名を呼ぶ』:ベネチア~Young Jury Members of the Vittorio Veneto Film Festival スペシャル・メンション
 2017年 『女は二度決断する』:カンヌ

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 ・“Systemsprenger (System Crasher)”(独) 監督:Nora Fingscheidt
 出演:Helena Zengel、Albrecht Schuch、ガブリエラ・マリア・シュマイデ(Gabriela Maria Schmeide)、Lisa Hagmeister、Melanie Straub、Victoria Trauttmansdorff、マイアム・ザリー(Maryam Zaree)、Tedros Teclebrhan、マティアス・ブレンナー(Matthias Brenner)、Louis von Klipstein
 物語:9歳の娘Benniは、優しいけれども、非常に攻撃的な女の子である。彼女はいろんな児童保護サービスに委ねられるが、どこでも、追い出されてしまう。彼女が本当に望んでいることは一つのことだけなのに。しかし母親のビアンカは自分の娘を怖がっている。
 レザルク映画祭2018のWork in Progress,で、TitraFilm Award(映像と音響のポスト・プロダクションのために10000ユーロ)を獲得している。
 初監督長編。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。

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 ・“Ich war zuhause, aber (I Was at Home, But)”(独・セルビア) 監督:アンゲラ・シャーネレク(Angela Schanelec)
 出演:フランツ・ロゴフスキ(Franz Rogowski)、マレン・エッゲルト(Maren Eggert)、Ursula Renneke
 物語:13歳の学生が跡形もなく消えて、一週間後突然再び現れる。彼が求めていたのは、自然の憐れみであり、父親の死をきっかけにした死との対決であり、彼の母親と教師にはほとんど推測できるものではなかった。少年の行動は彼らの以前の理解を超えていた。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 1998年 “Plätze in Städten(Places in Cities)”:カンヌ(ある視点部門)
 2004年 “Marseille”:カンヌ(ある視点部門)

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 ・“Der Boden unter den Füßen (The Ground beneath My Feet)”(オーストリア) 監督:Marie Kreutzer
 出演:ヴァレリー・パフナー(Valerie Pachner)、Pia Hierzegger、Mavie Hörbiger、Michelle Barthel、Marc Benjamin、Dominic Marcus Singer、Meo Wulf、アクセル・シクロフスキ(Axel Sichrovsky)、Bernd Birkhahn、Axel Wandtke
 物語:ローラは、各地を飛び回っているビジネスコンサルタントで、仕事に必要なアグレッシヴな戦術と休みなく働く能力に優れている。彼女は、趣味の良いアパートが自宅よりもメールボックスやコインランドリーとして機能しているウィーンから、彼女が再編している最新の企業の本社まで、行ったり来たり旅をしている。彼女の日課は、オフィスでの残業か、気まぐれな夕食会か、無菌のホテルの部屋での短い睡眠か、のうちの1つがルーティーンになっている。30に近づいても、ローラは美しく、順調で、キャリアは成功への道を進んでいるように見える。利益率を最適化するために使っているのと同じ冷酷な効率性で、彼女は、自分の人生を管理している。ローラは、上司のエリーゼとの関係、そして長らく精神疾患を病んでいる姉のコニーの存在を秘密にしている。しかし、コニーが自殺を企てたという知らせを受けた時、彼女の秘密は外に漏れそうになる。一所懸命働いてきたことすべてを危険にさらすことなく、姉に最善を尽くそうとすると、彼女は現実への自分の制御がゆっくりと滑り落ちていこうとしているのを感じる。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 2011年 “Die Vaterlosen(The Fatherless)”:ベルリン(パノラマ部門)~デビュー作品賞オナラブルメンション

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 ・“Mr. Jones”(ポーランド・英・ウクライナ) 監督:アニエスカ・ホランド
 出演:ヴァネッサ・カービー(Vanessa Kirby)、ジェームズ・ノートン(James Norton)、ピーター・サースガード、ジョゼフ・マウル(Joseph Mawle)、ケネス・クラナム(Kenneth Cranham)、ミハリーナ・オルシャニスカ(Michalina Olszańska)、リチャード・エルフィン(Richard Elfyn)、ビタ・ボズニアック(Beata Poźniak)、ケリン・ジョーンズ(Celyn Jones)、ジュリアン・ルイス・ジョーンズ(Julian Lewis Jones)
 物語:Gareth Jones(1905-1935)は、ウェールズ人のジャーナリストで、1933年にヒトラーが首相に任命された直後に、ヒトラーとゲッペルスと一緒にフランクフルトへ飛ぶ飛行機に同乗した初めての外国人ジャーナリストになるというチャンスをつかんで記事を書き、名声を獲得した。その後、彼は、元首相ロイド・ジョージのアドバイザーを務めながら、次の大きな物語を探していた。当時、ソビエトの「ユートピア」はニュースの至るところにあった。Jonesは、スターリンがソビエト連邦の急速な近代化にどのように資金を供給しているかについて興味をそそられた。
 [3大映画祭との関わり]
 1981年 “Goraczka (Dzieje jednego pocisku)”:ベルリン
 1985年 “Bittere Ernte”:ベルリン(パノラマ部門)
 1992年 『オリヴィエ オリヴィエ』:ベネチア
 2002年 “Julie Walking Home”:ベネチア
 2017年 “Pokot (Spoor)”:ベルリン~アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)

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 ・“Gospod postoi, imeto i' e Petrunija (God Exists, Her Name is Petrunya)”(マケドニア・ベルギー・スロヴェニア・クロアチア・仏) 監督:Teona Strugar Mitevska
 出演:Zorica Nusheva、ラビナ・ミテフスカ(Labina Mitevska)、Stefan Vujisic、Suad Begovski、Simeon Moni Damevski、Violeta Sapkovska、Petar Mircevski、Andrijana Kolevska、Nikola Kumev、Bajrush Mjaku
 物語:1月19日。マケドニアでは毎年公現祭が行なわれる。これはマケドニア独特の儀式で、大祭司が川に十字架を投げ込み、それを手に入れた者が1年間幸運に恵まれるというもので、見つけた者は地元のヒーローになれる。Petrunijaは、31歳の歴史家だが、失業中で、両親と一緒に暮らしている。彼女は、ブラック企業での面接からの帰りに、儀式に出くわし、川に飛び込んで十字架を獲得する。しかし、ひとりの男性が、彼女には参加する権利がないと言って、彼女から十字架を奪おうとする。騒ぎが続き、混乱が激しくなって、Petrunijaは十字架を持って逃げる。しかし、結局は警察署に連行されることになる。彼女は自分が勝者であると主張し、十字架に渡すことを拒む。警官、検査官、司祭が彼女にあきらめるよう説得しようとするが失敗する。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 2001年 “Veta”(短編):ベルリン(パノラマ部門)~Panorama Award of the New York Film Academy -スペシャル・メンション
 2008年 “Jas sum od Titov Veles(I Am From Titov Veles)”:ベルリン(パノラマ部門)
 2012年 “The Woman Who Brushed Off Her Tears”:ベルリン(パノラマ部門)
 2017年 “When the Day Had No Name”:ベルリン(パノラマ部門)

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 ・“The Kindness of Strangers”(デンマーク・カナダ・スウェーデン・独・仏) 監督:ロネ・シェルフィグ
 出演:ゾーイ・カザン(Zoe Kazan)、タハール・ラヒム、アンドレア・ライズボロー、ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ(Caleb Landry Jones)、ビル・ナイ、ジェイ・バイチェル(Jay Baruchel)、デイヴィッド・デンシック(David Dencik)、ダニエル・カッシュ(Daniel Kash)
 物語:冬のニューヨークのロシア料理のレストランを舞台にした現代のおとぎ話。
 クララは、警官である夫の虐待から逃れようとしている母親。アリスは、シャイなERのナースだが、折衷療法(Eclectic Therapy)のグループを運営することが自分の天職だと発見する。マークは元詐欺師で、レストランのマネージャーに転じる。ジェフは、仕事を渇望している若者。ジョン・ピーターは、高い倫理観を持っているが、自尊心が低い弁護士。ティモフェイは、ロシア移民の孫で、レストランのオーナー。レストランは、登場人物が、互いの生活の中を行き来する時の交差点になり、最終的に、自分たちの解放と希望がお互いの手の中にあることを発見する。
 [3大映画祭との関わり]
 1998年 “Når mor kommer hjem...(On Our Own)”:ベルリン(フォーラム部門)
 2001年 『幸せになるためのイタリア語講座』 ベルリン~審査員賞、エキュメニカル審査員賞、国際批評家連盟賞、Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"
 2009年 『17歳の肖像』 ベルリン(ベルリナーレ・スペシャル)

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 ・“Ut og stjæle hester (Out Stealing Horses)”(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク) 監督:ハンス・ペテル・モランド(Hans Petter Moland)
 出演:ステラン・スカルスガルド、トビアス・サンテルマン(Tobias Santelmann)、ダニカ・クルチッチ(Danica Curcic)、ポール・スヴェーレ・ハーゲン(Pål Sverre Hagen)、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン (Anders Baasmo Christiansen)、ビョルン・フローバルグ(Bjørn Floberg)、ガールド・エイツヴォル(Gard B. Eidsvold)、Jonas Jörgensen、Jon Ranes
 物語:1999年の11月、67歳のTrondは、独りぼっちで暮らしていて、2000年の大晦日を楽しみに待っていた。冬がやって来た時、彼は、隣人が1948年に知っていた男性であることに気づく。その年の夏、彼は15歳で、父親は来るべき背信と失踪のための準備をしていた。また、その夏、Trondは成長し、待ち望んでいた女性の香りをかぐ。同じ女性は、Trondの父親が一緒に過ごそうと準備していた女性でもあった。
 [3大映画祭との関わり]
 2004年 “The Beautiful Country”:ベルリン
 2010年 “En ganske snill mann (A Somewhat Gentle Man)”:ベルリン~Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"
 2014年 『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』“Kraftidioten(The Prize Idiot/In Order of Disappearance)”:ベルリン

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 ・“Kız Kardeşler (A Tale of Three Sisters)”(トルコ・独・オランダ・ギリシャ) 監督:エミン・アルペル(Emin Alper)
 出演:Kayhan Açikgöz、Cemre Ebuzziya、Helin Kandemir、Müfit Kayacan、Ece Yüksel
 物語:1980年代、停滞が続く暗い村。Reyhan、Nurhan、Havvaの3姉妹は'besleme'(里子とメイド)として中央アナトリア地方の町に送られる。ところが、彼らはさまざまな理由で里親に失敗し、貧しい村の父親の家に送り返される。彼らはより良い人生への夢を奪われて、互いに縋りつこうとする。
 監督第3作。
 [3大映画祭との関わり]
 2012年 “Tepenin Ardi(Beyond the Hill)”:ベルリン(フォーラム部門)~カルガリ賞
 2015年 『錯乱』“Abluka(Frenzy)”:ベネチア~審査員特別賞、Arca CinemaGiovani Award、Bisato d'Oro

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 ・“Synonymes (Synonyms)”(仏・イスラエル・独) 監督:Nadav Lapid
 出演:Tom Mercier、カンタン・ドルメール(Quentin Dolmaire)、ルイーズ・シュヴィロット(Louise Chevillotte)、John Sehil、Gaël Raes、Chris Zastera、Jonathan Boudina
 物語:若いイスラエル人の男性が、フランス・イスラエル語の辞書に力を借りて、フランスへと逃亡しようとする。
 第3監督長編。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 2004年 “Proyect Gvul(Border Project)”(短編):カンヌ(シネフォンダシオン部門)
 2006年 “Ha-Chavera Shell Emile(Emile's Girlfriend)”(中編):カンヌ(シネフォンダシオン部門)
 2014年 “Haganenet (The Kindergarten Teacher)”:カンヌ(批評家週間)
 2015年 “Lama?(Why?)”:ベルリン(短編コンペティション)
 2016年 “Myomano shel tzalam hatonot(From the Diary of a Wedding Photographer)”(短編):カンヌ(批評家週間)

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 ・“Öndög(恐龙蛋)”(モンゴル) 監督:ワン・チュアンアン
 出演:Aorigeletu、Dulamjav Enkhtaivan、Norovsambuu
 物語:18歳の警官が、若い女性の殺人現場の警護をしている。彼を助けるために、35歳の女性牧夫が送られてくる。寒く、荒れ果てたモンゴルの平原で、2人は知り合う。女性牧夫は妊娠している。
 第7作。
 [3大映画祭との関わり]
 2007年 『トゥヤーの結婚』:ベルリン~金熊賞、エキュメニック賞
 2010年 『再会の食卓』:ベルリン~脚本賞(銀熊賞)
 2012年 “White Deer Plain(白鹿原)”:ベルリン

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 ・“So Long, My Son(地久天長)”(中) 監督:ワン・シャオシュアイ
 出演:王景春(Jingchun Wang)、咏梅(Mei Yong)、斉溪(Xi Qi)、王源(Roy Wang)、杜江(Jiang Du)、艾麗婭(Liya Ai)、徐程(Cheng Xu)、趙燕国彰(Guozhang Zhao-Yan)
 物語:沈英明と劉東は、家族どうしのつきあいで、親友だった。ともに80年代の同じ時期に結婚して、子どもができた。それから月日が流れ、家族も絆も愛も変わり、社会も変わった。2つの家族は、深い変動を経験した。人生経験を明白にするのは難しい
 [3大映画祭との関わり]
 1994年 “The Days(冬春的日子)”:ベルリン(フォーラム部門)
 1999年 『ルアンの歌』:カンヌ(ある視点部門)
 2001年 『北京の自転車』:ベルリン~審査員グランプリ
 2003年 “Drifters(ニ弟)”:カンヌ(ある視点)
 2005年 “Shanghai Dreams(青紅)”:カンヌ~審査員賞
 2008年 『我らが愛にゆれる時』“In Love We Trust (左右)”:ベルリン~脚本賞(銀熊賞)、エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 2010年 『重慶ブルース』:カンヌ
 2014年 “Red Amnesia (闖入者)”:ベネチア

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 ・“One Second(一秒鐘)”(中) 監督:チャン・イーモウ → 技術的な問題により完成が映画祭に間に合わず。
 出演:張訳(Yi Zhang)、范偉(Wei Fan)
 物語:映画に対する無限の好奇心と熱意があった70年代半ば。田舎の農場で、ひとりの映画ファンと女性のホームレスの浮浪者が親しくなる。
 チャン・イーモウの初期の経験とオーバーラップしている部分があるという。
 [3大映画祭との関わり]
 1988年 『紅いコーリャン』:ベルリン~金熊賞
 1990年 『菊豆』:カンヌ
 1991年 『紅夢』:ベネチア~銀獅子賞、Elvira Notari賞、国際批評家連盟賞
 1992年 『秋菊の物語』:ベネチア~金獅子賞、OCIC賞オナラブル・メンション、ユニセフ賞
 1994年 『活きる』:カンヌ~審査員グランプリ、エキュメニカル審査員賞
 1995年 『上海ルージュ』:カンヌ~フランス映画高等技術委員会賞
 1997年 『キープ・クール』:ベネチア
 1999年 『あの子を探して』ベネチア~金獅子賞、ラテルナ・マギカ賞、Sergio Trasatti賞、ユニセフ賞
 2000年 『初恋のきた道』:ベルリン~審査員グランプリ(銀熊賞)、エキュメニカル審査員賞
 2002年 『至福のとき』:ベルリン(アウト・オブ・コンペティション)
 2003年 『HERO』:ベルリン~アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)
 2004年 『LOVERS』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション)
 2007年 『それぞれのシネマ』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2010年 『女と銃と荒野の麺屋』:ベルリン
 2012年 “The Flowers Of War(金陵十三釵)”:ベルリン(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2014年 『妻への家路』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2018年 “Shadow(影)”:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション部門)

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 ・“Répertoire des villes disparues (Ghost Town Anthology)”(カナダ) 監督:ドゥニ・コテ(Denis Côté)
 出演:ロバート・ネイラー(Robert Naylor)、Jocelyne Zucco、Diane Lavallée
 物語:小さな孤立した町。SimonDubéは自動車事故で亡くなる。呆然とした町の人々は悲劇の状況について話し合うのを嫌がる。その時点から、すべての意味は失われ、日々は果てしなく伸びていく。
 [3大映画祭との関わり]
 2009年 “Carcassess”:カンヌ(監督週間)
 2012年『檻の中の楽園』:ベルリン(フォーラム部門)
 2013年『ヴィクとフロ、熊に会う』“VicFlo saw a Bear (Vic+Flo ont vu un ours)”:ベルリン~アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)
 2014年 “Que ta joie demeure(Joy of Man's Desiring)”:ベルリン(フォーラム部門)
 2016年 “Boris without Béatrice (Boris sans Béatrice)”:ベルリン

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 ラインナップを見て、今年は有名な監督の作品がたくさんあって、昨年は不作だと言われたから、プログラムの見直しを図ったのかなと思いましたが、ざっと調べてみたところではあまりピンとくるような作品は見当たりませんでした。
 まだ個々の作品のはっきりしたストーリーが明確になっていないからでしょうか。

 まあ、それはそれとして、今年のラインナップには、イギリスの作品もアメリカの作品も1本もありませんでした。
 開幕までにあと何本か追加されることも考えられたけども、コンペティション部門はこれでコンプリートと書いてある記事もあって、それが本当だとしたら、アメリカ映画がコンペティション部門に1本も選出されないということになります。
 ほかの国ならともかくアメリカ映画が1本もなしだなんて、あるかなあ。
 南北アメリカの作品だってカナダ映画が1本だけで、英語作品もロネ・シェルフィグ作品しかなく、アメリカは共同製作で入っている作品もありません。

 それに対して、(モンゴル映画を含めて)中国人監督の作品が3本もあって、何か政治的意図があるんじゃないかと勘繰ったりしてしまいますね。

 予想と考察は、別の記事に改めますが、既に審査員が発表されているので、書き出しておきます。

 ・ジュリエット・ビノシュ(審査員長)
 ・Justin Chang(LAの映画批評家)
 ・サンドラ・フラー
 ・セバスティアン・レリオ
 ・Rajendra Roy(MoMAの映画部門のチーフ・キュレーター)
 ・Trudie Styler(イギリスの女優)

 6人のうち、批評家やキュレーターから2人も選ばれるのは、おやっ?と思ってしまいますね。
 やっぱり今年は、いろいろと変革しようとしているんでしょうか。
 コンペティション部門にアニメーションもドキュメンタリーも1本もなかったし。

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 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年1月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_31.html

 追記:
 ・ベルリン国際映画祭2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_36.html

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