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◆作品賞 ・『ブラックパンサー』 ケヴィン・ファイギ(Kevin Feige)。 ・『ブラック・クランズマン』 ショーン・マッキトリック(Sean McKittrick)、ジェイソン・ブラム(Jason Blum)、レイモンド・マンスフィールド(Raymond Mansfield)、ジョーダン・ピール、スパイク・リー ・『ボヘミアン・ラプソディ』 グレアム・キング(Graham King) ・『女王陛下のお気に入り』 セシ・デンプシー(Ceci Dempsey)、エド・ギニー(Ed Guiney)、リー・マジディ(Lee Magiday)、ヨルゴス・ランティモス ・『グリーンブック』 ジム・バーク(Jim Burke)、チャールズ・B・ウェスラー(Charles B. Wessler)、ブライアン・カリー(Brian Currie)、ピーター・ファレリー、ニック・ヴィレロンガ(Nick Vallelonga) ・『ROMA/ローマ』 ガブリエラ・ロドリゲス(Gabriela Rodríguez)、アルフォンソ・キュアロン ・『アリー/スター誕生』 ビル・ガーバー(Bill Gerber)、ブラッドリー・クーパー、リネット・ハウエル・テイラー(Lynette Howell Taylor) ・『バイス』 デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、アダム・マッケイ、ケヴィン・マシック(Kevin Messick) 『クレイジー・リッチ!』、『ビール・ストリートの恋人たち』、『メリー・ポピンズ リターンズ』などが落選。 [受賞歴] 『ブラックパンサー』―ケヴィン・ファイギは初ノミネート。 『ブラック・クランズマン』―ショーン・マッキトリックは、2018年に『ゲット・アウト』で作品賞ノミネート。ジェイソン・ブラムは、2015年に『セッション』で、2018年に『ゲット・アウト』で作品賞ノミネート。レイモンド・マンスフィールドは初ノミネート。ジョーダン・ピールは2018年に『ゲット・アウト』でオリジナル脚本賞受賞、作品賞・監督賞ノミネート。スパイク・リーは2015年にアカデミー賞名誉賞受賞。1990年に『ドゥ・ザ・ライト・シング』でオリジナル脚本賞ノミネート、1998年に“4 Little Girls”で長編ドキュメンタリー賞ノミネート。 『ボヘミアン・ラプソディ』―グレアム・キングは、2007年に『ディパーテッド』で作品賞受賞。7年ぶり4回目のノミネート。 『女王陛下のお気に入り』―は、セシ・デンプシーとリー・マジディは、初ノミネート。エド・ギニーは、2016年に『ルーム』で作品賞ノミネート。ヨルゴス・ランティモスは、2017年に『ロブスター』でオリジナル脚本賞ノミネート。2年ぶり2&3回目のノミネート。 『グリーンブック』―ジム・バークは『ファミリー・ツリー』以来7年ぶり2回目のノミネート。他は初ノミネート。 『ROMA/ローマ』は、ガブリエラ・ロドリゲスは初ノミネート。アルフォンソ・キュアロンは5年ぶり7〜10回目のノミネート。2014年に『ゼロ・グラビティ』で監督賞、編集賞受賞。 『アリー/スター誕生』―ブラッドリー・クーパーは、『アメリカン・スナイパー』でノミネートされて以来4年ぶり5&&&7回目のノミネート。他は初ノミネート。 『バイス』―デデ・ガードナーは、2017年に『ムーンライト』で作品賞に受賞して以来2年ぶり6回目のノミネート。2014年に『それでも夜は明ける』でも作品賞受賞。ジェレミー・クライナーは、2014年に『それでも夜は明ける』で、2017年に『ムーンライト』で作品賞受賞。2年ぶり5回目のノミネート。でも作品賞受賞。アダム・マッケイは、2016年に『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で脚色賞を受賞して以来3年ぶり3&4&5回目のノミネート。ケヴィン・マシックは初ノミネート。 作品賞が8作品なのは、2015年、2016年以来3年ぶり3回目。 [前哨戦の結果] 『ROMA/ローマ』が最多受賞。ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門は『ボヘミアン・ラプソディ』、ミュージカル/コメディー部門は『グリーンブック』。クリティクス・チョイス・アワードは、『ROMA/ローマ』。米・製作者組合賞(PGA)は、『グリーンブック』。 [傾向] 製作者組合賞(PGA)とは、過去29回で、20回一致。前回一致。2008〜2015年は8年連続で一致。 作品賞と監督賞の合致度は80%以上。 俳優組合賞(SAG)のキャスト賞にノミネートされていない作品は、作品賞を受賞できない。 脚本賞/脚色賞との合致度が高い。2000年以降、オリジナル脚本賞受賞作が作品賞を受賞したのは6回、脚色賞受賞作品が作品賞を受賞したのは8回。 編集賞とは、2000年以降7回一致。1976年以降40年間で、米国アカデミー賞編集賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞したことは、2015年の1回しかない。 *米・製作者組合賞(PGA)2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_41.html ◆監督賞 ・『ブラック・クランズマン』 スパイク・リー ・『COLD WAR あの歌、2つの心』“Cold War(Zimna Wojna)”(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ ・『女王陛下のお気に入り』 ヨルゴス・ランティモス ・『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン ・『バイス』 アダム・マッケイ ブラッドリー・クーパー、ピーター・ファレリー、バリー・ジェンキンス、ライアン・クーグラーなどが落選。 [受賞歴] パヴェウ・パヴリコフスキは、2015年に『イーダ』で外国語映画賞を受賞しているが、個人では初ノミネート。 [前哨戦の結果] アルフォンソ・キュアロンの圧勝。 [傾向] 作品賞と監督賞の合致度は80%以上。近年、2013年、2014年、2016年、2017年は、作品賞と監督賞はそれぞれ異なる作品に贈られている。 監督組合賞(DGA)との合致度が高く、監督組合賞が始まった1948年(度)以降、米・監督組合賞を受賞してアカデミー賞監督賞を受賞しなかったのは7回しかなく、監督組合賞受賞作がアカデミー賞監督賞にノミネートすらされなかったことは過去に3回しかない。 ◆主演男優賞 ・クリスチャン・ベール 『バイス』 ・ブラッドリー・クーパー 『アリー/スター誕生』 ・ウィレム・デフォー 『永遠の門 ゴッホの見た未来』 ・ラミ・マレック 『ボヘミアン・ラプソディ』 ・ヴィゴ・モーテンセン 『グリーンブック』 イーサン・ホーク、スティーヴ・クーガン、ライアン・ゴズリングなどが落選。 [受賞歴] クリスチャン・ベールは、2011年に『ザ・ファイター』で助演男優賞受賞。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』以来3年ぶり4回目のノミネート。 ウィレム・デフォーは、前回『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』で助演男優賞にノミネートされて2年連続4回目のノミネート。 ラミ・マレックは、初ノミネート。 ヴィゴ・モーテンセンは、2017年に『はじまりへの旅』で主演男優賞にノミネートされて以来2年ぶり3回目のノミネート。 [前哨戦の結果] イーサン・ホークが最多受賞だが、ノミネートされなかった(米・俳優組合賞(SAG)も)。 サテライト・アワード ドラマ部門は、ウィレム・デフォー、コメディー/ミュージカル部門は、ラミ・マレック。ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門は、ラミ・マレック、ミュージカル/コメディー部門は、クリスチャン・ベール。ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門は、ラミ・マレック、ミュージカル/コメディー部門は、クリスチャン・ベール。クリティクス・チョイス・アワードは、クリスチャン・ベール。 [傾向] ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、約75%の確率で、アカデミー賞を受賞。 全24回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは19回。2017年は不一致だったが、それ以前12年連続で一致。前回一致。 ◆主演女優賞 ・ヤリッツァ・アパリシオ 『ROMA/ローマ』 ・グレン・クローズ 『天才作家の妻 40年目の真実』 ・オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』 ・レディー・ガガ 『アリー/スター誕生』 ・メリッサ・マッカーシー “Can You Ever Forgive Me?” ヴィオラ・デイヴィス、エミリー・ブラント、トニ・コレット、エルシー・フィッシャーなどが落選。 [受賞歴] ヤリッツァ・アパリシオは、初ノミネート。 グレン・クローズは、7年ぶり7回目のノミネート。無冠。 オリヴィア・コールマンは、初ノミネート。 レディー・ガガは、2016年に『ハンティング・グラウンド』でオリジナル歌曲賞にノミネートされて以来3年ぶり2&3回目のノミネート。 メリッサ・マッカーシーは、2012年に『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』で助演女優賞にノミネートされて以来7年ぶり2回目のノミネート。 [前哨戦の結果] オリヴィア・コールマンが最多受賞。トニ・コレット、メリッサ・マッカーシーが続く。サテライト・アワード ドラマ部門は、グレン・クローズ、コメディー/ミュージカル部門は、オリヴィア・コールマン。ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門は、グレン・クローズ、ミュージカル/コメディー部門は、オリヴィア・コールマン。クリティカル・チョイス・アワードは、グレン・クローズとレディー・ガガ。 [傾向] ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、約75%の確率で、アカデミー賞を受賞。 全24回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは18回。現在6年連続で一致。 ◆助演男優賞 ・マハーシャラ・アリ 『グリーンブック』 ・アダム・ドライヴァー 『ブラック・クランズマン』(米)(監督:スパイク・リー) ・サム・エリオット 『アリー/スター誕生』 ・リチャード・E・グラント “Can You Ever Forgive Me?” ・サム・ロックウェル 『バイス』 ティモシー・シャラメ、マイケル・B・ジョーダン、ジョン・デイヴィッド・ワシントンなどが落選。 [受賞歴] マハーシャラ・アリは、2017年に『ムーンライト』で助演男優賞を受賞して以来2回目のノミネート。 アダム・ドライヴァー、サム・エリオット、リチャード・E・グラントは、初ノミネート。 サム・ロックウェルは、前回『スリー・ビルボード』で助演男優賞受賞。2年連続2回目のノミネート。 [前哨戦の結果] マハーシャラ・アリとリチャード・E・グラントが拮抗、マイケル・B・ジョーダンが続く。 サテライト・アワードは、リチャード・E・グラント。ゴールデン・グローブ賞は、マハーシャラ・アリ。クリティクス・チョイス・アワードは、マハーシャラ・アリ。 [傾向] 全24回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは15回。2年連続で一致。 ◆助演女優賞 ・エイミー・アダムス 『バイス』 ・マリーナ・デ・タビラ 『ROMA/ローマ』 ・レジーナ・キング 『ビール・ストリートの恋人たち』 ・エマ・ストーン 『女王陛下のお気に入り』 ・レイチェル・ワイズ 『女王陛下のお気に入り』 クレア・フォイ、マーゴット・ロビー、エミリー・ブラント、クレア・フォイなどが落選。 [受賞歴] エイミー・アダムスは、5年ぶり6回目のノミネート。無冠。 マリーナ・デ・タビラ、レジーナ・キングは、初ノミネート。 エマ・ストーンは、2017年に『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を受賞して2年ぶり3回目のノミネート。 レイチェル・ワイズは、2006年に『ナイロビの蜂』で助演女優賞を受賞して以来13年ぶり2回目のノミネート。 [前哨戦の結果] レジーナ・キングの圧勝だが、俳優組合賞(SAG)にはノミネートされなかった。 サテライト・アワード、ゴールデン・グローブ賞、クリティクス・チョイス・アワードは、いずれもレジーナ・キング。 [傾向] 全24回で俳優組合賞(SAG)と一致したのは17回。現在、9年連続で一致。 ◆オリジナル脚本賞 ・『女王陛下のお気に入り』 デボラ・デイヴィス(Deborah Davis)、トニー・マクマナラ(Tony McNamara) ・“First Reformed” ポール・シュレイダー ・『グリーンブック』 ニック・ヴァレロンガ(Nick Vallelonga)、Brian Hayes Currie、ピーター・ファレリー ・『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン ・『バイス』 アダム・マッケイ 『COLD WAR あの歌、2つの心』、“Sorry to Bother You”、『クワイエット・プレイス』などが落選。 [受賞歴] ・デボラ・デイヴィスとトニー・マクマナラは、初ノミネート。 ・ポール・シュレイダーは、初ノミネート。 [前哨戦の結果] 混戦ながら、ポール・シュレイダー=“First Reformed”がややリード。デボラ・デイヴィス+トニー・マクマナラ=『女王陛下のお気に入り』が続く。 サテライト・アワードは『ROMA/ローマ』、ゴールデン・グローブ賞は『グリーンブック』、クリティクス・チョイス・アワードは“First Reformed”。 [傾向] 過去20年のデータで、脚本家組合賞(WGA)と受賞作が一致する確率は、14/20(70.0%)。 2000年以降オリジナル脚本賞受賞作が作品賞を受賞したのは6回。 ◆脚色賞 ・『バスターのバラード』 ジョエル&イーサン・コーエン ・『ブラック・クランズマン』 スパイク・リー、Charlie Wachtel、デイヴィッド・ラビノウィッツ(David Rabinowitz)、ケヴィン・ウィルモット(Kevin Willmott) ・“Can You Ever Forgive Me?” ニコール・ホロフセナー、Jeff Whitty ・『ビール・ストリートの恋人たち』 バリー・ジェンキンス ・『アリー/スター誕生』 エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ(Will Fetters) 『ファースト・マン』、『妻たちの落とし前』、『ブラックパンサー』、“Leave No Trace”などが落選。 [受賞歴] ジョエル&イーサン・コーエンは、3年ぶり15回目のノミネート。1997年に『ファーゴ』でオリジナル脚本賞受賞、2008年に『ノーカントリー』で作品賞・監督賞・脚色賞受賞。 Charlie Wachtel、デイヴィッド・ラビノウィッツ、ケヴィン・ウィルモットは、初ノミネート。 ニコール・ホロフセナーとJeff Whittyは、初ノミネート。 バリー・ジェンキンスは、2017年に『ムーンライト』で脚色賞を受賞して以来2年ぶり3回目のノミネート。 エリック・ロスは、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』以来10年ぶり5回目のノミネート。無冠。ウィル・フェッターズは初ノミネート。 [前哨戦の結果] バリー・ジェンキンス=『ビール・ストリートの恋人たち』がややリード。『ブラック・クランズマン』、『ブラックパンサー』、“Can You Ever Forgive Me?”が続く。 サテライト・アワードは“Can You Ever Forgive Me?”、クリティクス・チョイス・アワードは『ビール・ストリートの恋人たち』・ [傾向] 過去20年のデータで、脚本家組合賞(WGA)と受賞作が一致する確率は、13/20(65.0%)。 2000年以降脚色賞受賞作が作品賞を受賞したのは8回。 過去11年はUSCスクリプターと受賞作が一致。 *USCスクリプター2019ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_37.html ◆撮影賞 ・『COLD WAR あの歌、2つの心』“Cold War” ウカシュ・ジャル(Lukasz Zal) ・『女王陛下のお気に入り』 ロビー・ライアン ・“Werk Ohne Autor(Never Look Away)” キャレブ・デシャネル(Caleb Deschanel) ・『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン ・『アリー/スター誕生』 マシュー・リバティーク ・『ボヘミアン・ラプソディ』、『ファースト・マン』、『ビール・ストリートの恋人たち』、、『サスペリア』、『グリーンブック』などが落選。 [受賞歴] ウカシュ・ジャルは、2015年に『イーダ』でノミネート。4年ぶり2回目のノミネート。 ロビー・ライアンは、初ノミネート。 キャレブ・デシャネルは、2005年に『パッション』でノミネートされて以来14年ぶり6回目のノミネート。無冠。 マシュー・リバティークは、2011年に『ブラック・スワン』でノミネートされて以来8年ぶり2回目のノミネート。 [前哨戦の結果] アルフォンソ・キュアロン=『ROMA/ローマ』がリード。 [傾向] 撮影監督協会賞(ASC)と受賞作が一致したのは、全32回で14回。前回一致。 撮影監督協会賞がバラエティーに富んだ受賞作のチョイスをするのに対し、アカデミー賞は、SFやファンタジーやアクションなど動きの大きな作品を好んでチョイスする。 ◆編集賞 ・『ブラック・クランズマン』 バリー・アレクサンダー・ブラウン(Barry Alexander Brown) ・『ボヘミアン・ラプソディ』 ジョン・オットマン(John Ottman) ・『グリーンブック』 パトリック・ジェイ・ドン・ヴィト(Patrick J. Don Vito) ・『女王陛下のお気に入り』 ヨルゴス・モヴロプサリディス(Yorgos Mavropsaridis) ・『バイス』 ハンク・コーウィン(Hank Corwin) 『ファースト・マン』、『ROMA/ローマ』、『ビューティフル・デイ』、『アリー/スター誕生』、『妻たちの落とし前』などが落選。 [受賞歴] バリー・アレクサンダー・ブラウンは、1980年に“The War at Home”で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされて以来39年ぶり2回目のノミネート。 ジョン・オットマン、パトリック・ジェイ・ドン・ヴィト、ヨルゴス・モヴロプサリディスは、初ノミネート。 ハンク・コーウィンは、2016年に『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でノミネートされて以来3年ぶり2回目のノミネート。 [前哨戦の結果] 『ROMA/ローマ』、『ファースト・マン』などで混戦。 サテライト・アワードは『ROMA/ローマ』、クリティクス・チョイス・アワードは『ファースト・マン』。 [傾向] 過去19年間では、73.7%の確率で映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品は一致し、しかもその作品がアカデミー賞作品賞をも制してしまう確率が高い。 1976年以降43年間で、米国アカデミー賞編集賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞したことは、2015年の1回しかない(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は映画編集者賞(ACE)にはノミネートされていたが、米国アカデミー賞編集賞にはノミネートされていなかった。)。 ◆美術賞 ・『ブランクパンサー』 プロダクション・デザイナー: ハンナ・ビークラー(Hannah Beachler) セット・デコレイター: Jay Hart ・『ファースト・マン』 プロダクション・デザイナー:ネイサン・クロウリー(Nathan Crowley) セット・デコレイター:Kathy Lucas ・『女王陛下のお気に入り』 プロダクション・デザイナー:フィオナ・クロンビー(Fiona Crumbie) セット・デコレイター:Alice Felton ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 プロダクション・デザイナー:ジョン・マイヤー(John Myhre) セット・デコレイター:ゴードン・シム(Gordon Sim) ・『ROMA/ローマ』 プロダクション・デザイナー:エウヘニオ・カバイェー(Eugenio Caballero) セット・デコレイター:バルバラ・エンリケス(Bárbara Enríquez) 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』などが落選。 [受賞歴] ハンナ・ビークラーは初ノミネート。Jay Hartは、1999年に『カラー・オブ・ハート』でノミネートされて以来20年ぶり3回目のノミネート。 ネイサン・クロウリーは、前回『ダンケルク』でノミネートされて2年連続5回目のノミネート。Kathy Lucasは、初ノミネート。 フィオナ・クロンビーとAlice Feltonは、初ノミネート。 ジョン・マイヤーは、2010年に『NINE』でノミネートされて以来9年ぶり6回目のノミネート。2003年に『シカゴ』、2006年に『SAYURI』で受賞。ゴードン・シムは、2010年に『NINE』でノミネートされて以来9年ぶり3回目のノミネート。2003年に『シカゴ』で受賞。 エウヘニオ・カバイェーは、2007年の『パンズ・ラビリンス』で受賞して以来12年ぶり2回目のノミネート。バルバラ・エンリケスは、初ノミネート。 [前哨戦の結果] 『女王陛下のお気に入り』がリード。 サテライト・アワードは『メリー・ポピンズ リターンズ』、クリティクス・チョイス・アワードは『ブラックパンサー』。 [傾向] 過去全22回で、アカデミー賞美術賞と美術監督組合賞(の3部門のどれか1つ)が重なったのは、15回(68.2%)。 ◆衣裳デザイン賞 ・『バスターのバラード』 メアリー・ゾフレス ・『ブラックパンサー』 ルース・E・カーター ・『女王陛下のお気に入り』 サンディー・パウエル ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 サンディー・パウエル ・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 アレクサンドラ・バーン(Alexandra Byrne) 『ボヘミアン・ラプソディ』、『アリー/スター誕生』、、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『ビール・ストリートの恋人たち』、『ファースト・マン』などが落選。 [受賞歴] メアリー・ゾフレスは、2017年の『ラ・ラ・ランド』以来2年ぶり3回目のノミネート。 ルース・E・カーターは、1998年の『アミスタッド』以来11年ぶり3回目のノミネート。 サンディー・パウエルは、3年ぶり13&14回目のノミネート。1999年に『恋におちたシシェイクスピア』、2005年に『アビエイター』、2010年に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』で受賞。 アレクサンドラ・バーンは、2008年に『エリザベス ゴールデン・エイジ』で受賞して以来11年ぶり5回目のノミネート。 [前哨戦の結果] 『女王陛下のお気に入り』(サンディー・パウエル)か『ブラックパンサー』(ルース・E・カーター)。 [傾向] 過去全20回で、衣裳デザイナー組合賞3部門の受賞作品からアカデミー賞衣裳デザイン賞が出たのは9回で、時代映画部門からアカデミー賞衣裳デザイン賞が出やすく、現代映画部門から出にくい。 ◆メイキャップ&ヘアスタイリング賞 ・“Border(Gräns)” Göran Lundström、Pamela Goldammer ・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 ジェニー・シャーコア(Jenny Shircore)、Marc Pilcher、ジェシカ・ブルックス(Jessica Brooks) ・『バイス』 グレッグ・キャノム(Greg Cannom)、Kate Biscoe、Patricia DeHaney 『ブラックパンサー』、『ボヘミアン・ラプソディ』、『僕たちのラストステージ』、『サスペリア』が落選。 [受賞歴] Göran LundströmとPamela Goldammerは、初ノミネート。 ジェニー・シャーコアは、2010年に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でノミネートされて以来9年ぶり3回目のノミネート。Marc Pilcherとジェシカ・ブルックスは初ノミネート。 ・グレッグ・キャノムは、2009年に『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で受賞して以来10年ぶり10回目のノミネート。2005年に技術貢献賞受賞。1993年に『ドラキュラ』、1994年に『ミセス・ダウト』で受賞。Kate BiscoeとPatricia DeHaneyは初ノミネート。 [傾向] ノミネーション段階では、特撮系の作品と時代ものと現代劇という3タイプの作品を選んでいる。 特撮ものに与えられることが多く、優れた「特殊メイク」に与えられるのが一般的。 *メイキャップ&ヘアスタイリング賞2019 ショートリスト(7作品):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_51.html ◆視覚効果賞 ・『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 ダン・デリーウ(Dan DeLeeuw)、ケリー・ポート(Kelly Port)、ラッセル・アール(Russell Earl)、ダン・サディック(Dan Sudick) ・『プーと大人になった僕』 クリス・ローレンス(Chris Lawrence)、Mike Eames、テオ・ジェームズ(Theo Jones)、クリス・コーボールド(Chris Corbould) ・『ファースト・マン』 ポール・ランバート(Paul Lambert)、J・D・シュウォーム(J.D. Schwalm)、Ian Hunter、Tristan Myles ・『レディ・プレイヤー1』 Matthew E. Butler、グレイディ・コファー(Grady Cofer)、ロジャー・ガイエット(Roger Guyett)、David Shirk ・『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 ロブ・ブレドウ(Rob Bredow)、Patrick Tubach、ニール・スキャンラン(Neal Scanlan)、Dominic Tuohy 『ブラックパンサー』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『アナイアレイション -全滅領域-』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』などが落選。 [受賞歴] ダン・デリーウは、2015年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以来4年ぶり2回目のノミネート。ケリー・ポートは、初ノミネート。ラッセル・アールは、2015年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以来4年ぶり4回目のノミネート。ダン・サディックは、2年連続9回目のノミネート。無冠。 クリス・ローレンスは、3年ぶり3回目のノミネート。2014年に『ゼロ・グラビティ』で受賞。Mike Eamesとテオ・ジョーンズは、初ノミネート。クリス・コーボールドは、2年連続5回目のノミネート。2011年に『インセプション』で受賞。 ポール・ランバートは、前回『ブレードランナー2049』で受賞。2回目のノミネート。J・D・シュウォーム、Ian Hunter、Tristan Myles Matthew E. Butler、グレイディ・コファー、ロジャー・ガイエット、David Shirk ロブ・ブレドウ、Patrick Tubach、ニール・スキャンラン、Dominic Tuohy [前哨戦の結果] 混戦。サテライト・アワードもクリティクス・チョイス・アワードも『ブラックパンサー』。 [傾向] 米国アカデミー賞視覚効果賞と視覚効果協会賞(VES)の「視覚効果賞(視覚効果が作品に大きく寄与している長編映画部門)」が一致したのは、過去全16回のうち10回、「視覚効果賞 視覚効果が補助的に使われている長編映画部門」と一致したのが1回。前回不一致。 *視覚効果賞2019 ショートリスト(10作品):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_47.html ◆録音賞 ・『ブラックパンサー』 Steve Boeddeker、ブランドン・プロクター(Brandon Proctor)、ピーター・デヴリン(Peter J. Devlin) ・『ボヘミアン・ラプソディ』 Paul Massey、ティム・カヴァジン(Tim Cavagin)、ジョン・カサリ(John Casali) ・『ファースト・マン』 Jon Taylor、Frank A. Montaño、Ai-Ling Lee、Mary H. Ellis ・『ROMA/ローマ』 スキップ・リーヴセイ(Skip Lievsay)、Craig Henighan、ホセ・アントニオ・ガルシア(José Antonio García) ・『アリー/スター誕生』 Tom Ozanich、Dean A. Zupancic、Jason Ruder、Steven Morrow [受賞歴] Steve Boeddekerは、2014年の『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』以来5年ぶり2&3回目のノミネート。ブランドン・プロクターは、初ノミネート。ピーター・デヴリンは、2012年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』以来7年ぶり5回目のノミネート。 Paul Masseyは、2016年の『オデッセイ』以来3年ぶり8回目のノミネート。無冠。ティム・カヴァジンは、前回の『ベイビー・ドライバー』に続き2年連続2回目のノミネート。ジョン・カサリは、初ノミネート。 Jon Taylorは、2016年の『レヴェナント:蘇えりし者』以来3年ぶり4回目のノミネート。Frank A. Montañoは、2016年の『レヴェナント:蘇えりし者』以来3年ぶり8回目のノミネート。Ai-Ling Leeは、2017年の『ラ・ラ・ランド』以来2年ぶり3&4回目のノミネート。Mary H. Ellisは、前回の『ベイビー・ドライバー』に続き2年連続2回目のノミネート。 スキップ・リーヴセイは、5年ぶり7&8回目のノミネート。Craig Henighanは、初ノミネート。ホセ・アントニオ・ガルシアは、2013年の『アルゴ』以来6年ぶり2回目のノミネート。 Tom Ozanichは、初ノミネート。Dean A. Zupancicは、2006年の『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』以来13年ぶり2回目のノミネート。Jason Ruderは、初ノミネート。Steven Morrowは、2017年の『ラ・ラ・ランド』以来2年ぶり2回目のノミネート。 [傾向] 米・映画音響協会(CAS)受賞作品との合致度は、過去全25回で13回(52.0%)。 米・映画音響協会(CAS)が「ドラマ」作品をも評価してきているのに対して、米国アカデミー賞録音賞は、よりスペクタクル性の強い作品を好む。 アカデミー賞録音賞は、明らかに音楽ものを評価する傾向が強い。 ◆音響編集賞 ・『ブラックパンサー』 ベン・バート(Benjamin A. Burtt)、Steve Boeddeker ・『ボヘミアン・ラプソディ』 John Warhurst、Nina Hartstone ・『ファースト・マン』 Ai-Ling Lee、Mildred Iatrou Morgan ・『クワイエット・プレイス』 イーサン・ヴァン・ダー・リン(Ethan Van der Ryn)、エリク・アーダール(Erik Aadahl) ・『ROMA/ローマ』 Sergio Diaz、スキップ・リーヴセイ(Skip Lievsay) [受賞歴] ベン・バートは、初ノミネート。 John WarhurstとNina Hartstoneは、初ノミネート。 Mildred Iatrou Morganは、2017年の『ラ・ラ・ランド』以来2年ぶり2回目のノミネート。 イーサン・ヴァン・ダー・リン(Ethan Van der Ryn)は、2013年の『アルゴ』以来6年ぶり6回目のノミネート。2003年の『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』と2006年の『キング・コング』で受賞。エリク・アーダール(Erik Aadahl)は、2013年の『アルゴ』以来6年ぶり3回目のノミネート。 Sergio Diazは、初ノミネート。 [傾向] ゴールデン・リール賞の長編映画 音響効果/効果音部門 音響編集賞(音響効果/Foley部門)受賞作品とは、1990年以降の29回で16回一致。このところ2年連続不一致。 視覚的に強いインパクトがある作品(『スピード』『タイタニック』『マトリックス』『ダークナイト』『インセプション』など)がある年は、その作品が選ばれやすい。 ◆オリジナル作曲賞 ・『ブラック・クランズマン』 テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard) ・『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Goransson) ・『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル ・『犬ヶ島』 アレクサンドル・デプラ ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 マーク・シャイマン(Marc Shaiman) 『アナイアレイション -全滅領域- 』、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』、『バスターのバラード』、『クレイジー・リッチ!』、『スターリンの葬送狂騒曲』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『ファースト・マン』、『クワイエット・プレイス』、『レディ・プレイヤー1』、『バイス』が落選。 [受賞歴] テレンス・ブランチャードとルドウィグ・ゴランソンは、初ノミネート。 ニコラス・ブリテルは、2017年に『ムーンライト』でノミネートされて以来2年ぶり2回目のノミネート。 アレクサンドル・デプラは、前回、『シェイプ・オブ・ウォーター』で2回目の受賞。2年連続10回目のノミネート。2015年に『グランド・ブダペスト・ホテル』でも受賞。 マーク・シャイマンは、2000年の『サウスパーク/無修正映画版』以来19年ぶり6&7回目のノミネート。無冠。 [前哨戦の結果] ジャスティン・ハーウィッツ(『ファースト・マン』)か、ニコラス・ブリテル(『ビール・ストリートの恋人たち』)。 [傾向] ゴールデン・グローブ賞の受賞作は、米国アカデミー賞受賞作となりやすく、少なくとも双方でノミネートされた作品が受賞しやすい。本年度の受賞作はジャスティン・ハーウィッツ(『ファースト・マン』)。 「新しい音楽の作り手」が好まれる傾向がある。 *オリジナル作曲賞2019 ショートリスト(15作品):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_48.html ◆オリジナル歌曲賞 ・『ブラックパンサー』-“All The Stars” 音楽:Mark Spears(Sounwave),、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar Duckworth)、アンソニー・ティフィス(Anthony Tiffith) 作詞:ケンドリック・ラマー、アンソニー・ティフィス、SZA(Solana Rowe) ・“RBG” -‘I’ll Fight’ 音楽・作詞:ダイアン・ウォーレン ・『メリー・ポピンズ リターンズ』-‘The Place Where Lost Things Go’ 音楽:マーク・シャイマン、作詞:マーク・シャイマン、スコット・ウィットマン(Scott Wittman) ・『アリー/スター誕生』-‘Shallow’ 音楽・作詞:レディー・ガガ、マーク・ロンソン(Mark Ronson)、アンソニー・ロッソマンド(Anthony Rossomando)、Andrew Wyatt ・『バスターのバラード』-‘When A Cowboy Trades His Spurs For Wings’ 音楽・作詞:David Rawlings、ギリアン・ウェルチ(Gillian Welch) 『ビューティフル・ボーイ』-‘Treasure’、『ある少年の告白』-‘Revelation’、“Dumplin’” -‘Girl In The Movies”、“The Hate U Give” “We Won’t Move”、『メリー・ポピンズ リターンズ』-‘Trip A Little Light Fantastic’、『クインシーのすべて』-‘Keep Reachin’’、『シュガー・ラッシュ:オンライン』-‘A Place Called Slaughter Race’、“Sorry to Bother You” -‘OYAHYTT’、『サスペリア』-‘Suspirium’、『妻たちの落とし前』 ‘The Big Unknown’が落選。 [受賞歴] Mark Spears、ケンドリック・ラマー、アンソニー・ティフィス、SZAは、初ノミネート。 ダイアン・ウォーレンは、前回『マーシャル 法廷を変えた男』でノミネート。2年連続10回目のノミネート。無冠。 スコット・ウィットマンは、初ノミネート。 マーク・ロンソン、アンソニー・ロッソマンド、Andrew Wyattは、初ノミネート。 David Rawlings、ギリアン・ウェルチは、初ノミネート。 [前哨戦の結果] ‘The Shallow’(『アリー/スター誕生』)の圧勝。 *オリジナル歌曲賞2019 ショートリスト(15作品):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_49.html *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ クリックしてね! *当ブログ記事 ・米国アカデミー賞2019 ノミネーション その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_43.html ・全米映画賞レース2018 前半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_77.html ・全米映画賞レース2018 後半戦の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_78.html ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年1月〜5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_31.html |
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