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zoom RSS 米国アカデミー賞2019 オリジナル作曲賞 ショートリスト15作品 発表!

<<   作成日時 : 2018/12/18 20:35   >>

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 第91回米国アカデミー賞 オリジナル作曲賞のショートリスト15作品が発表されました。(12月17日)

 本年度は、エントリー作品全リストの発表はなく、いきなりショートリストが発表になりました。
 発表になったのは、作品のタイトルだけで、作曲者名は添えられていません。

画像


 【第91回米国アカデミー賞 オリジナル作曲賞 ショートリスト15作品】

 ・『アナイアレイション -全滅領域- 』 “Annihilation” ジェフ・バーロウ(Geoff Barrow)、ベン・ソールズベリー(Ben Salisbury)
 ・『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』“Avengers: Infinity War” アラン・シルヴェストリ
 ・『バスターのバラード』“The Ballad of Buster Scruggs” カーター・バーウェル
 ・『ブラックパンサー』“Black Panther” ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Goransson)
 ・『ブラック・クランズマン』“BlacKkKlansman” テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)
 ・『クレイジー・リッチ!』“Crazy Rich Asians” ブライアン・タイラー
 ・『スターリンの葬送狂騒曲』“The Death of Stalin” クリス・ウィリス
 ・『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』“Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald” ジェームズ・ニュートン・ハワード
 ・『ファースト・マン』“First Man” ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『ビール・ストリートの恋人たち』“If Beale Street Could Talk” ニコラス・ブリテル
 ・『犬ヶ島』“Isle of Dogs” アレクサンドル・デプラ
 ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 “Mary Poppins Returns” マーク・シャイマン(Marc Shaiman)
 ・『クワイエット・プレイス』“A Quiet Place” マルコ・ベルトラミ
 ・『レディ・プレイヤー1』“Ready Player One” アラン・シルヴェストリ
 ・『バイス』“Vice” ニコラス・ブリテル

 ・『グリンチ』(ダニー・エルフマン)、『インクレディブル・ファミリー』(マイケル・ジアッキノ)、『サスペリア』(トム・ヨーク)、『妻たちの落とし前』(ハンス・ジマー)、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(ヨハン・ヨハンソン)、『ビューティフル・デイ』(ジョニー・グリーンウッド)、『グリーンブック』(クリス・バワーズ)、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(ローン・バルフェ)、『アリー/スター誕生』などが落選。

 アラン・シルヴェストリとニコラス・ブリテルは、2作品ずつ選ばれています。

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 上記の作曲家の中で、これまで受賞したことがあるのは、アレクサンドル・デプラとジャスティン・ハーウィッツ。

 受賞者以外でノミネートされたことがあるのは、カーター・バーウェル、ジェームズ・ニュートン・ハワード、アラン・シルヴェストリ、マーク・シャイマン、マルコ・ベルトラミ、ニコラス・ブリテルの6人。

 ノミネートされた/受賞したことのある者のうち、
 ジェームズ・ニュートン・ハワードは、6回ノミネートされて無冠。ノミネートされれば10年ぶり。
 マーク・シャイマンは、5回ノミネートされて無冠。
 アラン・シルヴェストリ(うち歌曲賞1回)とマルコ・ベルトラミとカーター・バーウェルは、2回ノミネートされて無冠。アラン・シルヴェストリはノミネートされれば14年ぶり、マルコ・ベルトラミはノミネートされれば9年ぶり、カーター・バーウェルはノミネートされれば2年連続。
 ニコラス・ブリテルは、2017年に『ムーンライト』で初ノミネート。ノミネートされれば2年ぶり2回目。
 ジャスティン・ハーウィッツは、2017年に『ラ・ラ・ランド』で初ノミネート初受賞。今回ノミネートされれば2年ぶり2回目。
 アレクサンドル・デプラは、前回、2回目の受賞。ノミネートされれば、2年連続10回目。

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 【傾向】

 1.この部門は、(少なくとも近年は)新しい作曲家(新しい映画に新鮮な音楽)が有利で、初ノミネートが受賞しやすい。

 2016年:ジャスティン・ハーウィッツ 『ラ・ラ・ランド』 初ノミネート初受賞。
 2014年:スティーヴン・プライス 『ゼロ・グラビティ』 初ノミネート初受賞。
 2013年:マイケル・ダナ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 初ノミネート初受賞。
 2012年:ルドヴィック・ブールス 『アーティスト』 初ノミネート初受賞。
 2011年:トレント・レズナー&アッテシカス・ロス 『ソーシャル・ネットワーク』 初ノミネート初受賞。
 2009年:A・R・ラフマーン 『スラムドッグ$ミリオネア』 初ノミネート初受賞。
 2006年:グスタボ・サンタオラヤ 『ブロークバック・マウンテン』 初ノミネート初受賞(グスタボ・サンタオラヤは翌年も受賞)。
 2005年:ヤン・A・P・カチュマレク 『ネバーランド』 初ノミネート初受賞。
 2001年:タン・ドゥン 『グリーン・デスティニー』 初ノミネート初受賞。

 2.作品賞や監督賞の周辺の作品が受賞することが多い。
 過去15年間で、作品賞受賞作品がオリジナル作曲賞を受賞したことは4回、監督賞受賞作品がオリジナル作曲賞を受賞したことは8回ある。
 作品賞のノミニーに限ると、過去15年間で、2016年を除くと、オリジナル作曲賞はすべて作品賞にノミネートされた作品が受賞している。

 3.近年はゴールデン・グローブ賞と一致することが多い。

 近年の米国アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞のオリジナル作曲賞ノミネーション&受賞作の合致度は、以下のようになっています。

 2018年:4/5 受賞作一致
 2017年:3/5 受賞作一致
 2016年:2/5 受賞作一致
 2015年:3/5 受賞作不一致
 2014年:2/5 受賞作不一致
 2013年:4/5 受賞作一致
 2012年:3/5 受賞作一致
 2011年:4/5 受賞作一致
 2010年:2/5 受賞作一致
 2009年:3/5 受賞作一致
 2008年:2/5 受賞作一致
 2007年:1/5 受賞作不一致
 2006年:2/5 受賞作不一致
 2005年:1/5 受賞作不一致
 2004年:3/5 受賞作一致

 これまで、この部門はさほど一致度が高くなかったのですが、近年、6年連続で受賞作が同じになっています。
 受賞作が不一致の年も、(2015年を除くと)双方にノミネートされた作品の中から米国アカデミー賞受賞作が出ています。

 米国アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞のオリジナル作曲賞が合致しなければならないという合理的根拠は(単にその作品が素晴らしいからということになる以外には)ありませんが、近年のデータからすると、ゴールデン・グローブ賞の受賞作は、米国アカデミー賞受賞作となりやすく、少なくとも双方でノミネートされた作品が受賞しやすいことは確かであるようです。

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 【前哨戦】

 ◆サテライト・アワード 2019オリジナル作曲賞(Original Score) ノミネーション
 ・トーマス・アデス(Thomas Ades) “Colette”
 ・ニコラス・ブリテル(Nicholas Brittel) 『ビール・ストリートの恋人たち』
 ・テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard) 『ブラック・クランズマン』
 ・アレクサンドル・デプラ “The Sisters Brothers”(米・仏・ルーマニア・西)(監督:ジャック・オディアール)
 ・ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 ・ハンス・ジマー 『妻たちの落とし前』

 ◆デトロイト映画批評家協会賞 音楽賞(Best Use of Music)
 ◎『アリー/スター誕生』
 ・『ボヘミアン・ラプソディ』
 ・『グリーンブック』
 ・『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』
 ・『メリー・ポピンズ リターンズ』

 ◆アトランタ映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ◎ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』

 ◆ワシントンDC映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson) 『ブラックパンサー』
 ・ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 ◎ニコラス・ブリテル(Nicholas Brittel) 『ビール・ストリートの恋人たち』
 ・トム・ヨーク(Thom Yorke) 『サスペリア』(伊・米)(監督:ルカ・グァダニーノ)
 ・ハンス・ジマー 『妻たちの落とし前』

 ◆ゴールデン・グローブ賞2019 オリジナル作曲賞 ノミネーション
 ・マルコ・ベルトラミ 『クワイエット・プレイス』
 ・アレクサンドル・デプラ 『犬ヶ島』
 ・ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson) 『ブラックパンサー』
 ・ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 ・マーク・シャイマン(Marc Shaiman) 『メリー・ポピンズ リターンズ』

 ◆ロサンゼルス・オンライン映画批評家協会賞 作曲賞(Best Score)
 ・ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 ◎ニコラス・ブリテル(Nicholas Brittel) 『ビール・ストリートの恋人たち』
 ・アレクサンドル・デプラ 『犬ヶ島』
 ・ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson) 『ブラックパンサー』
 ・テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)『ブラック・クランズマン』

 ◆シカゴ映画批評家協会賞 作曲賞(Best Original Score)
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ
 ◎『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル
 ・『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』 ヨハン・ヨハンソン
 ・『サスペリア』 トム・ヨーク
 ・『ビューティフル・デイ』 ジョニー・グリーンウッド

 ◆ロサンゼルス映画批評家協会賞 作曲賞(Best Music Score)
 ◎ニコラス・ブリテル 『ビール・ストリートの恋人たち』
 次点:ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』

 ◆サンフランシスコ映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ◎『ブラック・クランズマン』 テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)
 ・『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル
 ・『犬ヶ島』 アレクサンドル・デプラ
 ・『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson)
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ

 ◆ニューメキシコ映画批評家協会賞 音楽/作曲賞(Best Music/Score)
 ◎『メリー・ポピンズ リターンズ』
 次点:『ファースト・マン』

 ◆クリティクス・チョイス・アワード2019 作曲賞(Best Score)ノミネーション
 ・クリス・バワーズ(Kris Bowers) 『グリーンブック』
 ・ニコラス・ブリテル 『ビール・ストリートの恋人たち』
 ・アレクサンドル・デプラ 『犬ヶ島』
 ・ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson) 『ブラックパンサー』
 ・ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 ・マーク・シャイマン 『メリー・ポピンズ リターンズ』

 ◆ニューヨーク映画批評家オンライン賞 音楽賞(Best Use of Music)
 ◎『ビール・ストリートの恋人たち』

 ◆サンディエゴ映画批評家協会賞 音楽賞(Best Use of Music in A Film)
 ◎“Bad Times At The El Royale”(米)(監督:ドリュー・ゴダード)
 ・“Blaze”
 次点:『ボヘミアン・ラプソディ』
 ・『グリーンブック』
 ・『アリー/スター誕生』

 ◆ラスベガス映画批評家協会賞 作曲賞
 ◎トム・ヨーク 『サスペリア』

 ◆ボストン・オンライン映画批評家協会賞 作曲賞(Best Score)
 ◎ジョニー・グリーンウッド 『ビューティフル・デイ』

 ◆セントルイス映画批評家協会賞 作曲賞(Best Score)
 ・『アナイアレイション -全滅領域-』 ジェフ・バーロウ(Geoff Barrow)、ベン・ソーリズブリー(Ben Salisbury)
 次点:『バスターのバラード』 カーター・バーウェル
 ◎『ブラック・クランズマン』 テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル

 ◆ボストン映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ◎ニコラス・ブリテル 『ビール・ストリートの恋人たち』
 次点:ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
 次点:ジョニー・グリーンウッド 『ビューティフル・デイ』

 ◆ユタ映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ◎ジェフ・バーロウ(Geoff Barrow)、ベン・ソーリズベリー(Ben Salisbury) 『アナイアレイション -全滅領域- 』
 次点:ニコラス・ブリテル 『ビール・ストリートの恋人たち』

 ◆シアトル映画批評家協会賞 オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル
 ◎『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』 ヨハン・ヨハンソン
 ・『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 ローン・バルフェ(Lorne Balfe)
 ・『ビューティフル・デイ』 ジョニー・グリーンウッド

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 前哨戦の結果から考えると、有望そうなのは以下の4本です。(あと1本選びたいところですが、抜きん出ている候補が見当たりません。)

 ・『ビール・ストリートの恋人たち』“If Beale Street Could Talk” ニコラス・ブリテル
 ・『ブラック・クランズマン』“BlacKkKlansman”  テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)
 ・『ファースト・マン』“First Man”  ジャスティン・ハーウィッツ
 ・『メリー・ポピンズ リターンズ』 “Mary Poppins Returns”  マーク・シャイマン(Marc Shaiman)

 この中で、受賞歴では『ビール・ストリートの恋人たち』がダントツです。
 ダントツぶりから見ると、『ビール・ストリートの恋人たち』が当確と考えていいような気もしますが、残念ながら『ビール・ストリートの恋人たち』はゴールデン・グローブ賞にはノミネートされていません。
 『クワイエット・プレイス』か『ブラックパンサー』か『ファースト・マン』か『メリー・ポピンズ リターンズ』だったら、一致する可能性がありますが、どうでしょうか。


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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2019 オリジナル歌曲賞 ショートリスト15作品 発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_49.html

 ・米国アカデミー賞2018 オリジナル作曲賞候補141タイトル:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_76.html
 ・米国アカデミー賞2017 オリジナル作曲賞候補145タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_50.html
 ・米国アカデミー賞2016 オリジナル作曲賞候補112タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_54.html
 ・米国アカデミー賞2015 オリジナル作曲賞候補114タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_6.html
 ・米国アカデミー賞2014 オリジナル作曲賞候補114タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_33.html
 ・米国アカデミー賞2013 オリジナル作曲賞候補104タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_22.html
 ・米国アカデミー賞2012 オリジナル作曲賞候補97タイトル:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_55.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月〜2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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