ヨーロッパ大学映画賞2018 受賞結果!

 2016年よりヨーロッパ映画賞に新設されたヨーロッパ大学映画賞(European University Film Award (EUFA))の受賞結果がいちはやく発表されました。(12月10日)

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 ◆ヨーロッパ大学映画賞
 ◎“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Styx”(独・オーストリア) 監督:Wolfgang Fischer
 ・“Tarzan's Testicles(Ouăle Lui Tarzan)“(ルーマニア・仏) 監督:Alexandru Solomon
 ・『ウトヤ島、7月22日』“U - July 22(Utøya 22. Juli)”(ノルウェー) 監督:エリック・ポッペ
 ・『運命は踊る』(イスラエル・独・仏・スイス) 監督:サミュエル・マオズ

 ヨーロッパ映画賞2018作品賞と唯一ノミネーションが重なっていた“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”がヨーロッパ大学映画賞を受賞しました。

 ・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 出演:ニコレッタ・ブラスキ、セルジ・ロペス、アルバ・ロルヴァケル、Natalino Balasso、トマーゾ・ラーニョ(Tommaso Ragno)、Adriano Tardiolo、Luca Chikovani、Leonardo Nigro、Agnese Graziani、Gala Othero Winter
 物語:これは、あまりにも善良すぎてしばしば過ちを犯す若い農夫Lazzaroと、イマジネーションにとりつかれた若い貴族Tancrediの出会いの物語である。1980年代、イタリアの中部。隔絶した牧歌的な村の生活は、恐ろしいタバコ農園の女王Marchesa Alfonsina de Lunaによって支配されている。忠実なる絆は、TancrediがLazzaroに自分を誘拐する手助けをしてくれと頼んだ時に封印される。この奇妙でありそうもない同盟は、Lazzaroを目覚めさせる。あまりにも貴重すぎる友情は、時を超え、LazzaroをTancrediを捜す旅に移送する。大都市への初めての旅で、Lazzaroは現代世界で迷子になった過去のフラグメントのようなものだ。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2018 作品賞、助演女優賞(ニコレッタ・ブラスキ)、美術賞ノミネート。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018 ホライズンズ部門出品。
 ミュンヘン映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 Strelka映画祭(ロシア)2018出品。
 エルサレム映画祭2018出品。In Spirit for Freedom Award受賞。
 ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018オフィシャル・セレクション。
 香港サマー国際映画祭2018出品。
 Message to Man国際映画祭(ロシア)2018出品。
 El Gouna国際映画祭(エジプト)2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2018オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門出品。審査員特別賞、カルネー・ホベン賞(Jurat Carnet Jove / Carnet Jove Jury Best Feature Length Film)、José Luis Guarner批評家賞受賞。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 BFIロンドン映画祭2018 コンペティション部門出品。
 シカゴ国際映画祭2018インターナショナル長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞/ゴールド・ヒューゴ賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2018 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 ウィーン国際映画祭2018出品。
 オースティン映画祭2018出品。
 FilmBathフェスティバル(英)2018出品。
 リュブリャナ国際映画祭2018出品。
 AFIフェスト2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 作品賞、監督賞、女優賞(アルバ・ロルヴァケル)、脚本賞、大学映画賞ノミネート。
 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2018 外国映画 トップ5。
 インディペンデント・スピリット・アワード2019 外国映画賞ノミネート。



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 ノミネーション5作品は、ヨーロッパ映画賞2018オフィシャル・セレクション49作品とヨーロッパ映画賞2018 ドキュメンタリー賞オフィシャル・セレクション15作品の中から、Dagmar Brunow (スウェーデンの映画研究者)、Mike Goodridge (イギリスの映画祭ディレクター、プロデューサー)、Christophe Leparc (フランスの映画祭ディレクター)からなる委員によって選ばれています。

 ノミネート作品は、23カ国の23の大学で学生たちによって審査され、それぞれお気に入りの1本を選出し、12月上旬に各大学から1名ずつが集まって、3日間議論し、最終的に1本に絞り込むということになっています。授賞式は、ヨーロッパ映画賞の授賞式の前日である12月14日にセビリヤで行なわれます。(参加大学は、第1回が13校、第2回が21校だったのが、今回は23校になり、ディスカッションも前回の2日から3日に変更になっています。)

 第1回ヨーロッパ大学映画賞は、『わたしは、ダニエル・ブレイク』が受賞(ヨーロッパ映画賞は、『ありがとう、トニ・エルドマン』が作品賞を受賞)。
 第2回ヨーロッパ大学映画賞は、『ハートストーン』が受賞(ヨーロッパ映画賞は、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が作品賞を受賞)。

 第1回は、ヨーロッパ大学映画賞とヨーロッパ映画賞でノミネート作品は2作品が同じになって、2つの映画賞で作品を分け合う結果になり、第2回も、同じ作品2作品(だけ)が双方でノミネートされましたが、どちらももう一方ではノミネートされていない作品が受賞しています。

 また第1回のヨーロッパ大学映画賞にノミネートされたドキュメンタリー作品『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』は、ヨーロッパ映画賞でもドキュメンタリー賞を受賞したのに対し、第2回のヨーロッパ大学映画賞にノミネートされたドキュメンタリー作品“The War Show”は、ヨーロッパ映画賞のドキュメンタリー賞にはノミネートすらされませんでした。

 ヨーロッパ映画賞2018 全ノミネーション発表の時点で、“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”か“Cold War(Zimna Wojna)”が作品賞最有力ではないかと思われましたが、ここに来て、ますますそんな予感が強くなりましたね。
 全米映画賞レースでは、“Cold War(Zimna Wojna)”がややリードしていますが、大学映画賞を“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”が受賞したことで、ヨーロッパの映画界の現在の支持がどちらに向かっているのかを示しているようにも見えます。
 どちらが本年度のヨーロッパ映画賞に輝くでしょうか? それともこれら2作品以外から作品賞が出るでしょうか?

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2018 技術部門8部門受賞者発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_22.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 全ノミネーション発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_14.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 アニメーション賞、コメディー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_40.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_16.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_8.html

 ・ヨーロッパ大学映画賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_6.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_5.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_23.html
 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_26.html
 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その3:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_28.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_16.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_36.html

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