トロント映画批評家協会賞2018 受賞結果!『バーニング 劇場版』が2冠!

 第22回トロント映画批評家協会賞が発表されました。(12月10日)

 トロント映画批評家協会(TFCA:The Toronto Film Critics Association)
 設立年:1997 会員数:38
 公式サイト:http://www.torontofilmcritics.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Toronto_Film_Critics_Association

 [賞の特徴]
 ・本命もしくはメインストリームとはやや異なるチョイスを行なう。
 ・次点を発表する。
 ・カナダ映画賞や学生映画賞という部門を設けている。
 ・The Technicolor Clyde Gilmour AwardやJay Scott Prizeという特別賞・名誉賞を設けている。

 2017年の作品賞は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、2016年の作品賞は『ムーンライト』、2015年の作品賞は『キャロル』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年は『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』、2012年は『ザ・マスター』、2011年は『ツリー・オブ・ライフ』。

画像

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 ◆作品賞
 ◎『Roma/ローマ』(米・メキシコ) 監督:アルフォンソ・キュアロン
 次点:『バーニング 劇場版』(韓) 監督:イ・チャンドン
 次点:“First Reformed”(米・英・オーストラリア) 監督:ポール・シュレイダー

 ◆監督賞
 ◎アルフォンソ・キュアロン 『Roma/ローマ』
 次点:イ・チャンドン 『バーニング 劇場版』
 次点:ポール・シュレイダー “First Reformed”

 ◆主演男優賞
 ◎イーサン・ホーク “First Reformed”
 次点:ウィレム・デフォー 『永遠の門 ゴッホの見た未来』“At Eternity's Gate”(監督:ジュリアン・シュナーベル)
 次点:ヴィゴ・モーテンセン 『グリーンブック』

 ◆主演女優賞
 ◎オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』
 次点:メリッサ・マッカーシー “Can You Ever Forgive Me?”
 次点:レジーナ・ホール “Support the Girls”(米)(監督:Andrew Bujalski)

 ◆助演男優賞
 ◎スティーヴン・ユァン 『バーニング 劇場版』
 次点:リチャード・E・グラント “Can You Ever Forgive Me?”
 次点:マイケル・B・ジョーダン 『ブラックパンサー』

 ◆助演女優賞
 ◎レジーナ・キング 『ビール・ストリートの恋人たち』
 次点:エマ・ストーン 『女王陛下のお気に入り』
 次点:レイチェル・ワイズ 『女王陛下のお気に入り』

 ◆脚本賞
 ◎ポール・シュレイダー “First Reformed”
 ◎デボラ・デイヴィス(Deborah Davis)、トニー・マクマナラ(Tony McNamara) 『女王陛下のお気に入り』
 次点:アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』

 ◆第1回作品賞(Best First Feature)
 ◎“Sorry to Bother You”(米) 監督:ブーツ・ライリー(Boots Riley)
 次点:“Eighth Grade”(米) 監督:Bo Burnham
 次点:『ヘレディタリー/継承』(米) 監督:アリ・アスター

 ◆ドキュメンタリー賞(RBC Allan King Documentary Award)
 ◎“Won’t You Be My Neighbor?”(米) 監督:モーガン・ネヴィル
 次点:“ANTHROPOCENE: The Human Epoch” (カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル(Jennifer Baichwal)、エドワード・バーティンスキー(Edward Burtynsky)、ニック・ドゥ・パンシェ(Nicholas de Pencier)
 次点:“Free Solo”(米) 監督:ジミー・チン(Jimmy Chin)、エリザベス・C・バサヒリィ(E. Chai Vasarhelyi)

 ◆アニメーション賞(Best Animated Film)
 ◎『犬ヶ島』“Isle of Dogs”(独・米) 監督:ウェス・アンダーソン
 次点:『シュガー・ラッシュ:オンライン』“Ralph Breaks the Internet”(米) 監督:リッチ・ムーア、 フィル・ジョンストン
 次点:『スパイダーマン: スパイダーバース』“Spider-Man: Into the Spider-Verse”(米) 監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン

 ◆外国語映画賞
 ◎『バーニング 劇場版』(韓) 監督:イ・チャンドン
 次点:“Cold War(Zimna Wojna)”(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 次点:『ROMA/ローマ』(メキシコ・米) 監督:アルフォンソ・キュアロン

 ◆最優秀カナダ映画賞 ファイナリスト(Rogers Best Canadian Film Award Finalists) $100,000 次点:$5,000
 ※受賞者は2019年1月8日に発表
 ・“ANTHROPOCENE: The Human Epoch” (カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル(Jennifer Baichwal)、エドワード・バーティンスキー(Edward Burtynsky)、ニック・ドゥ・パンシェ(Nicholas de Pencier)
 ・“Ava”(イラン・カナダ・カタール) 監督:Sadaf Foroughi
 ・“Maison du bonheur”(カナダ) 監督:Sofia Bohdanowicz

 ◆エマージング・アーティスト賞(Stella Artois Jay Scott Prize for an emerging artist) $10,000
 未発表

 ◆Technicolor Clyde Gilmour Award  Technicolorから$50,000相当のサービスを受けられる
 ◎タントゥー・カーディナル(Tantoo Cardinal)

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 『万引き家族』と『バーニング 劇場版』は、カンヌからずっと競い合ってきて、その間ずっと『万引き家族』が『バーニング 劇場版』を上回る評価を得てきたわけですが、ここに来て『バーニング 劇場版』がより高い評価を勝ち取りました。

 とりあえずの目標地点は、両方とも米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネートのはずですが、『万引き家族』と『バーニング 劇場版』の両方がノミネートされるのか、どちらか一方なのか。今のところはまだ『万引き家族』が優勢のように見えますが、『バーニング 劇場版』がひっくり返す可能性もあるのか。別に東アジアから2枠獲得してもいいし、両者に直接的関連や因縁のようなものはないわけですが、お披露目時点からずっとライバル関係であるようにも見えます。

 『バーニング 劇場版』が米国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるとしたら、韓国映画として初めてとなりますが、それは達成できるでしょうか。2作品の関係もしばらく気になりますね。

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 *当ブログ記事

 ・トロント映画批評家協会賞2017 受賞結果: https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_34.html
 ・トロント映画批評家協会賞2016 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_40.html
 ・トロント映画批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_32.html
 ・トロント映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_30.html
 ・トロント映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_49.html
 ・トロント映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_49.html
 ・トロント映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_31.html
 ・トロント映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_27.html
 ・トロント映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_26.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

 追記:

 ◆最優秀カナダ映画賞 ファイナリスト(Rogers Best Canadian Film Award Finalists) $100,000 次点:$5,000
 ※受賞者は2019年1月8日に発表
 ◎“ANTHROPOCENE: The Human Epoch” (カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル(Jennifer Baichwal)、エドワード・バーティンスキー(Edward Burtynsky)、ニック・ドゥ・パンシェ(Nicholas de Pencier)
 ・“Ava”(イラン・カナダ・カタール) 監督:Sadaf Foroughi
 ・“Maison du bonheur”(カナダ) 監督:Sofia Bohdanowicz

 ◆エマージング・アーティスト賞(Stella Artois Jay Scott Prize for an emerging artist) $10,000
 ◎Molly McGlynn ”Mary Goes Round”(カナダ)

 ◆エマージング批評家賞(TFCA Emerging Critic Award) [新設]
 ◎Genevieve Citron (THE FILM ATLAS クリエイター&リード・エディター)

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