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zoom RSS ラックス賞2018 受賞結果! 2018年を代表するヨーロッパ映画の1本!

<<   作成日時 : 2018/11/14 22:57   >>

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 第12回ラックス賞(Lux Prize)の受賞結果が発表されました。(11月14日@ストラスブール)

 【ラックス賞】

 ラックス賞というのは、欧州議会(European Parliament)によって贈られる映画賞で、ヨーロッパの現状(拡大と交流)を示すような題材の映画を通して公衆に議論を呼び起こすことと、EU加盟国での映画の普及とを目的として、2007年からスタートしたものです。

 内容から言うと、@ローカルで、ドメスティックな内容のものではなく、いろんな出自(出身国や民族)のバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる現代劇で、しかもそのことが物語の根幹に関わってくるような作品、あるいは、A物語が複数のヨーロッパ諸国にまたがっていて、物語の展開に従って、それぞれの国の実情(現状)が映画の中に映し出されていくような作品、といったインターナショナル、トランスナショナルなヨーロッパ映画がピックアップされるという印象だったのですが、最近では、ヨーロッパ各国固有の事情を描いていても、それがそのまま「ヨーロッパのいま」と見なされ、共通の問題意識をもって受け止められるようになってきたようで、よりシンプルに、Bヨーロッパの現状を示していると思われるような、優れた現代ヨーロッパ映画、がピックアップされるようになってきたようです。

 投票資格があるのは、欧州議会の議員約750名のみ(2018年7月現在は751名)で、議員には、ノミネート発表後、作品の無料の上映会が行なわれることになっています。(そのために、24の言語による字幕が用意され、ヨーロッパ28ヵ国で3ヶ月にわたって上映会が実施されます。)

 選考は、前年の5月30日から当年の5月31日までに劇場公開された作品の中から、欧州議会の文化教育委員会が選出したメンバー21名(プロデューサー、配給者、映画興行者、映画祭ディレクター、映画批評家らから選ばれた「ラックス賞セレクション・パネル」。毎年1/3が改選される)がセレクションを行なって、まずオフィシャル・セレクションとして10本を選び(発表し)、そこからノミネート作品3本に絞り込み、さらに上映会による上映&投票を経て、年間最優秀作品(ラックス賞)を決定するというプロセスが取られています。

 本年度のオフィシャル・セレクションは、7月1日にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で発表され、ノミネーションは、7月末(今年は7月24日)のベネチア国際映画祭ベネチア・デイズのラインナップ発表会で発表されています。

 過去11回のノミネート&受賞作品は以下の通りです。

 ◆2007年
 ◎『そして、私たちは愛に帰る』(独・トルコ) 監督:ファティ・アキン
 ・『4ヶ月、3週と2日』(ルーマニア) 監督:クリスティアン・ムンジウ
 ・『夜顔』(西・仏) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ

 ◆2008年
 ・『デルタ』(ハンガリー・独) 監督:コーネル・ムンドルッツォ
 ◎『ロルナの祈り』(ベルギー・仏・伊) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・“Občan Havel”(チェコ) 監督:Miroslav Janek、Pavel Koutecký

 ◆2009年
 ・『ソフィアの夜明け』(映画祭上映題:『イースタン・プレイ』)(ブルガリア) 監督:カメン・カレフ
 ・“Sturm”(独・デンマーク・オランダ) 監督:ハンス=クリスチャン・シュミット
 ◎『君を想って海をゆく』(仏) 監督:フィリップ・リオレ

 ◆2010年
 ・“Plato's Academy(Akadimia Platonos)”(ギリシャ・独) 監督:Filippos Tsitos
 ◎“When We Leave (Die Fremde)”(独) 監督:フェオ・アラダグ(Feo Aladag)
 ・『イリーガル』“Illégal”(仏・ベルギー・ルクセンブルク) 監督:オリヴィエ・マッセ=ドパス(Olivier Masset-Depasse)

 ◆2011年
 ・“Attenberg”(ギリシャ) 監督:アティーナ・レイチェル・トサンガリ(Athina Rachel Tsangari)
 ◎『キリマンジャロの雪』“Les neiges du Kilimanjaro (The Snows Of Kilimanjaro)”(仏) 監督:ロベール・ゲディギャン
 ・『プレイ』“Play”(スウェーデン・仏・デンマーク) 監督:リューベン・オストルンド

 ◆2012年
 ・『熱波』(ポルトガル・独・仏・ブラジル) 監督:ミゲル・ゴメス(Miguel Gomes)
 ◎『ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-』“Io sono Li (Shun Li and the Poet)”(伊・仏) 監督:アンドレア・セグレ
 ・“Csak a szél (Just the Wind)”(ハンガリー・独・仏) 監督:Bence Fliegauf

 ◆2013年
 ・“The Selfish Giant”(英) 監督:クリオ・バーナード(Clio Barnard)
 ◎『オーバー・ザ・ブルースカイ』(オランダ・ベルギー) 監督:フェリックス・ファン・ヒュルーニンゲン
 ・『ミエーレ』“Miele (Honey)”(伊・仏) 監督:ヴァレリア・ゴリーノ

 ◆2014年

 ◎『イーダ』(ポーランド・デンマーク) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・“Bande De Files(Girlhood)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・“Class Enemy (Razredni Sovražnik)”(スロヴェニア) 監督:Rok Biček

 ◆2015年
 ◎『裸足の季節』(仏・独・トルコ) 監督:デニズ・ガムゼ・エルギュベン
 ・『地中海』“Mediterranea”(伊・仏・米・独・カタール) 監督:ジョナス・カルピニャーノ(Jonas Carpignano)
 ・『ザ・レッスン/授業の代償』“Urok (The Lesson)”(ブルガリア・ギリシャ) 監督:クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、ペタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov)

 ◆2016年
 ◎『ありがとう、トニ・エルドマン』(独・オーストリア) 監督:マーレン・アデ
 ・『ぼくの名前はズッキーニ』(スイス・仏) 監督: クロード・バラス
 ・“À Peine J’ouvre les Yeux (As I Open My Eyes)”(仏・チュニジア・ベルギー・UAE) 監督: Leyla Bouzid

 ◆2017年
 ・『BPM ビート・パー・ミニット』(仏) 監督:ロバン・カンピヨ
 ・“Western”(独・ブルガリア・オーストリア) 監督:ヴァレスカ・グリーゼバッハ(Valeska Grisebach)
 ◎『サーミの血』(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー) 監督:アマンダ・シェーネル(Amanda Kernell)

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 【ラックス賞2018 ノミネーション&受賞結果】

画像

 ◎ “Woman at War(Kona fer í stríð)”(アイスランド・仏・ウクライナ) 監督:ベネディクト・エルリングソン
 物語:Hallaは、女ひとりで地元のアルミニウム工場に戦争を挑む。彼女が愛するアイスランドの自然のままのハイランドを守るためなら、あらゆるものを賭けるリスクもいとわない。だが、そんな彼女の生活に思いもかけず、ひとりの孤児が入り込んでくる……。
 『馬々と人間たち』のベネディクト・エルリングソンの第2監督長編。
 カンヌ国際映画祭2018 国際批評家週間出品。
 シドニー映画祭2018出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2018出品。
 ラ・ロシェル国際映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 ラックス賞2018 ノミネート。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ノルディック映画賞2018ノミネート。
 ヘルシンキ国際映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 ハイファ国際映画祭2018出品。Carmel Awardスペシャル・メンション受賞。
 第1回ウクライナ映画批評家協会賞“Kinokolo”作品賞ノミネート。
 ベルゲン国際映画祭2018出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2018出品。Art Cinema賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 マイアミ映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Laugh部門出品。
 フィラデルフィア映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 米国アカデミー賞2018外国語映画賞アイスランド代表。
 バリャドリッド国際映画祭2018 オフィシャル・セレクション 長編部門出品。女優賞(Halldóra Geirhardsdóttir)受賞。
 ノルディック映画賞2018受賞。
 ヨーロッパ映画賞2018 女優賞(Halldóra Geirhardsdóttir)ノミネート。

画像

 第2席:“Styx”(独・オーストリア) 監督:Wolfgang Fischer

 第3席:“The Other Side of Everything (Druga strana svega)”(セルビア・仏・カタール) 監督:Mila Turajlić

 [その他のオフィシャル・セレクション作品]
 ・“The Silence of Others(El silencio de los otros)”(西・米) 監督:Almudena Carracedo、Robert Bahar
 ・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
 ・“Happy as Lazzaro(Lazzaro Felice/My Bitter Land)”(伊・スイス・仏・独) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Donbass”(独・ウクライナ・仏・オランダ・ルーマニア) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa)
 ・“Mug(Twarz)”(ポーランド) 監督:マウゴシュカ・シュモフスカ
 ・“Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi
 ・“U-July 22”(ノルウェー) 監督:エリック・ポッペ

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 現時点の勢いで言えば、3作品のうちでは断然“Woman at War(Kona fer í stríð)”が最有力だったわけですが、そうした勢いもあってか、当然のように“Woman at War(Kona fer í stríð)”の受賞となりました。

 国際的に大きな映画賞としては、“Woman at War(Kona fer í stríð)”は、これで、
 ・ノルディック映画賞
 ・ラックス賞
 と2冠になりました。

 この後は、
 ・ヨーロッパ映画賞2018 女優賞
 ・米国アカデミー賞2019 外国語映画賞
 ・Edda賞(アイスランド・アカデミー賞)
 と続くわけですが、

 ヨーロッパ映画賞2018 女優賞:有力
 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞:ショートリストに選ばれる可能性は高そう
 Edda賞(アイスランド・アカデミー賞):作品賞、監督賞、主演女優賞、最多賞受賞の可能性は高い
 というところでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_2.html
 ・ラックス賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_8.html
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 ・ラックス賞2013 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_1.html
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 ・ラックス賞2012 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_3.html
 ・ラックス賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_16.html
 ・ラックス賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_21.html
 ・ラックス賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_2.html
 ・ラックス賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_27.html
 ・ラックス賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_43.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月〜2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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