へえ~、今年はこんな感じか~ ヨーロッパ映画賞2018 全ノミネーション発表!

 第31回ヨーロッパ映画賞のノミネーションが発表されました(11月10日@セビリヤ)。

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 ◆作品賞(European Film 2018)
 ・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
 ・“Dogman”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 ・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・“Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi

 マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で作品賞ノミネート。
 パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、ピープルズ・チョイス賞受賞。

 ◆監督賞(European Director 2018)
 ・マッテオ・ガローネ “Dogman”(伊・仏)
 ・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
 ・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
 ・Ali Abbasi “Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク)
 ・サミュエル・マオズ 『運命は踊る』(独・イスラエル・仏)

 マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で監督賞ノミネート。
 パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で監督賞受賞。
 サミュエル・マオズは、2010年に『レバノン』で監督賞ノミネート、ディスカバリー賞受賞。

 ◆男優賞(European Actor 2018)
 ・Victor Polster “Girl”(ベルギー・オランダ)
 ・Marcello Fonte “Dogman”(伊・仏)
 ・ルパート・エヴェレット “The Happy Prince”(英・ベルギー・伊・独)(監督:ルパート・エヴェレット)
 ・Tomasz Kot “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
 ・ヤコブ・セーダーグレン 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)(監督:グスタフ・モーラー)
 ・スベリル・グドナソン(Sverrir Gudnason) 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ)

 ルパート・エヴェレットは、1999年に『理想の結婚』で男優賞ノミネート。
 ヤコブ・セーダーグレンは、2010年に『光のほうへ』で男優賞ノミネート。

 ◆女優賞(European Actress 2018)
 ・バルバラ・レニー(Bárbara Lennie) “Petra”(西・仏・デンマーク)(監督:ハイメ・ロサレス(Jaime Rosales))
 ・アルバ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
 ・マリー・ボイマー(Marie Bäumer) “3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(独・オーストリア・仏)(監督:エミリー・アテフ(Emily Atef))
 ・ヨアンナ・クーリグ(Joanna Kulig) “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
 ・Halldóra Geirharðsdóttir “Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(アイスランド・仏・ウクライナ)(監督:ベネディクト・エルリングソン)
 ・エヴァ・メランデル(Eva Melander) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)

 ◆脚本家賞(European Screenwriter 2018)
 ・マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudioso “Dogman”(伊・仏)
 ・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
 ・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
 ・グスタフ・モーラー(Gustav Möller)、Emil Nygaard Albertsen 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)
 ・Ali Abbasi、Isabella Eklöf、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(John Ajvide Lindqvist) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)

 マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudiosoは、2008年に『ゴモラ』で脚本賞ノミネート。

 ◆ドキュメンタリー賞(European Documentary 2018)
 ・“The Silence of Others”(西・米) 監督:Almudena Carracedo & Robert Bahar
 ・“A Woman Captured“(ハンガリー・独) 監督:Bernadett Tuza-Ritter
 ・“The Distant Barking of Dogs”(デンマーク・フィンランド・スウェーデン) 監督:Simon Lereng Wilmont
 ・“Bergman – A Year in A Life(Bergman - Ett År Ett Liv)“(スウェーデン・独) 監督:ヤーネ・マグヌッソン(Jane Magnusson)
 ・“Of Fathers and Sons“(独・シリア・レバノン・カタール) 監督:タラール・デルキ(Talal Derki)

 ◆アニメーション賞
 ・『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』“Early Man”(英) 監督:ニック・パーク
 ・『生きのびるために』“The Breadwinner”(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
 ・『ホワイト・ファング ~アラスカの白い牙~』“White Fang(Croc-Blanc)”(仏・ルクセンブルク) 監督:アレクサンドル・エスピガレス(Alexandre Espigares)
 ・『アナザー・デイ・オブ・ライフ』“Another Day of Life”(ポーランド・西・独・ハンガリー) 監督:ラウル・デ・ラ・フエンテ(Raul de la Fuente)& ダミアン・ネノウ(Damian Nenow)

 ニック・パークは、2000年に『チキンラン』で作品賞ノミネート、2006年に『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。

 ◆コメディー賞
 ・『スターリンの葬送狂騒曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
 ・“Diamantino”(ポルトガル・仏・ブラジル) 監督:Gabriel Abrantes & Daniel Schmidt
 ・『セラヴィ!』“C'est La Vie!(Le Sens De La Fete)”(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ

 エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュは、2012年に『最強のふたり』で作品賞、脚本賞、ピープルズ・チョイス賞ノミネート。2015年に『サンバ』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。

 ◆ディスカバリー賞
 ・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
 ・“Those Who Are Fine(Dene Wos Guet Geit)”(スイス) 監督:Cyril Schäublin
 ・“One Day(Egy Nap)”(ハンガリー) 監督:Zsófia Szilágyi
 ・“Touch Me Not”(ルーマニア・独・チェコ・ブルガリア・仏) 監督:Adina Pintilie
 ・『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク) 監督:グスタフ・モーラー
 ・“Scary Mother(Sashishi Deda)”(ジョージア・エストニア) 監督:Ana Urushadze

 ◆短編映画賞
 ・ブリストル(英)代表:“Wildebeest”(ベルギー/20分) 監督:Nicolas Keppens & Matthias Phlips [アニメーション]
 ・コーク(アイルランド)代表:“Container(Kontener)”(独/30分) 監督:Sebastian Lang [フィクション]
 ・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:“Aquaparque”(ポルトガル/16分) 監督:Ana Moreira [フィクション]
 ・バリャドリッド(西)代表:『資本主義者』“Kapitalistis”(ベルギー・仏/15分) 監督:Pablo Muñoz Gomez [フィクション]
 ・クレルモン・フェラン(仏)代表:“Shame(Cpam/Sram)”(ブルガリア/24分) 監督:Petar Krumov [フィクション]
 ・ルーヴェン(ベルギー)代表:“Graduation '97(Випусk '97/Vypusk '97)”(ウクライナ/19分) 監督:Pavlo Ostrikov [フィクション]
 ・ロッテルダム(オランダ)代表:“What's The Damage”(英/8分) 監督:Heather Phillipson [実験映画]
 ・ロカルノ(スイス)代表:“Those Who Desire(Los Que Desean)”(スイス・西/24分) 監督:エレナ・ロペス・リエラ(Elena López Riera) [ドキュメンタリー]
 ・ベネチア(伊)代表:“The Years(Gli Anni)”(伊・仏/20分) 監督:Sara Fgaier [ドキュメンタリー]
 ・ベルリン(独)代表:“Burkina Brandenburg Komplex”(独/19分) 監督:Ulu Braun [フィクション/実験映画]
 ・クラクフ(ポーランド)代表:“Release The Dogs(Lâchez Les Chiens)”(仏・ベルギー/20分) 監督:Manue Fleytoux [フィクション]
 ・サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表:“I Signed The Petition”(英・独・スイス/11分) 監督:マハディ・フレフェル(Mahdi Fleifel) [ドキュメンタリー]
 ・ドラマ(ギリシャ)代表:“The Escape(L'échapée)”(仏/10分) 監督:Laëtitia Martinoni [フィクション]
 ・ウプサラ(スウェーデン)代表:『メリエム』“Meryem”(オランダ/16分) 監督:ラベー・ドスキー(Reber Dosky) [ドキュメンタリー]
 ・タンペレ(フィンランド)代表:“Prisoner of Society(სოციუმის პატიმარი)”(ジョージア・ラトヴィア/15分) 監督:Rati Tsiteladze [ドキュメンタリー]

 ◆ピープルズ・チョイス賞
 ・『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(英) 監督:ジョー・ライト
 ・『ヴィクトリア女王 最期の秘密』“Victoria & Abdul”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
 ・『ダンケルク』(英・オランダ・仏・米) 監督:クリストファー・ノーラン
 ・『スターリンの葬送協奏曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
 ・『セラヴィ!』(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
 ・『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(仏) 監督:リュック・ベッソン
 ・『君の名前で僕を呼んで』(伊・仏) 監督:ルカ・グァダニーノ
 ・『女は二度決断する』(独) 監督:ファティ・アキン
 ・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』“Borg/Mcenroe(Borg)”(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ) 監督:ヤヌス・メッツ

 ヤヌス・メッツは、2010年に『アルマジロ』でドキュメンタリー賞ノミネート。

 ◆ヨーロッパ大学映画賞
 ・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Styx”(独・オーストリア) 監督:Wolfgang Fischer
 ・“Tarzan's Testicles(Ouăle Lui Tarzan)“(ルーマニア・仏) 監督:Alexandru Solomon
 ・“U - July 22(Utøya 22. Juli)”(ノルウェー) 監督:エリック・ポッペ
 ・『運命は踊る』(イスラエル・独・仏・スイス) 監督:サミュエル・マオズ

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(5):作品・監督・女優・脚本・大学
 ・“Cold War(Zimna Wojna)“(5):作品・監督・男優・女優・脚本
 ・“Dogman”(4):作品・監督・男優・脚本
 ・“Border(Gräns)“(4):作品・監督・女優・脚本
 ・“Girl”(3):作品・男優・ディスカバリー
 ・『THE GUILTY/ギルティ』(3):男優・脚本・ディスカバリー
 ・『運命は踊る』(2):監督・大学
 ・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(2):男優・ピープル
 ・『スターリンの葬送狂騒曲』(2):コメディー・ピープル
 ・『セラヴィ!』(2):コメディー・ピープル
 ・“The Happy Prince”(1):男優
 ・“Petra”(1):女優
 ・“3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(1):女優
 ・“Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(1):女優

 1つ1つの作品を見ればそんなに悪くない感じもしますが、全体を見れば、ピープルズ・チョイス賞以外にはベテランの監督の作品はなく、過去のノミニーや受賞者も少なくて、例年に比べると若干弱い気がしてしまいます。

 今回のノミニーで強い受賞歴を持っているのは、パヴェウ・パヴリコフスキくらいなものです。

 今回は、男優賞がオフィシャル・セレクション以外から“The Happy Prince”が選出されています。

 ヨーロッパ映画賞は、1強になる年と、いくつもの作品にバラける年がありますが、本年度はバラける年になるでしょうか。
 ノミネーションからして、“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”か“Cold War(Zimna Wojna)”が受賞しそうな気がしますが、これまで全く受賞もノミネートもされていないアリーチェ・ロルヴァケルが評価されると考えると、

 作品賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”
 監督賞:アリーチェ・ロルヴァケル
 男優賞:Marcello Fonte
 女優賞:Halldóra Geirharðsdóttir、または、マリー・ボイマー
 脚本賞:アリーチェ・ロルヴァケル
 ドキュメンタリー賞:“Of Fathers and Sons“
 アニメーション賞:『生きのびるために』
 ディスカバリー賞:“Girl”
 短編映画賞:『資本主義者』
 ピープルズ・チョイス賞:『君の名前で僕を呼んで』
 大学映画賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”

 といった感じでしょうか。この予想に取り立てて根拠はありません。ノミニーの現在の勢いからざっと選んでみただけです。

 授賞式までに、技術部門8部門(撮影監督賞、編集者賞、プロダクション・デザイナー賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞、音響デザイナー賞、作曲家賞、今年から新設された視覚効果スーパーバイザー賞)が発表になる予定です。

 授賞式は、12月15日にセビリヤで行なわれます。

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 ・ヨーロッパ映画賞2018 アニメーション賞、コメディー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_40.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_16.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_8.html

 ・ヨーロッパ大学映画賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_6.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_5.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_23.html
 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_26.html
 ・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その3:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_28.html

 ・ヨーロッパ映画賞2018 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_16.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_36.html

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