へえ~、今年はこんな感じか~ ヨーロッパ映画賞2018 全ノミネーション発表!
第31回ヨーロッパ映画賞のノミネーションが発表されました(11月10日@セビリヤ)。
◆作品賞(European Film 2018)
・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
・“Dogman”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
・“Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
・“Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi
マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で作品賞ノミネート。
パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、ピープルズ・チョイス賞受賞。
◆監督賞(European Director 2018)
・マッテオ・ガローネ “Dogman”(伊・仏)
・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・Ali Abbasi “Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク)
・サミュエル・マオズ 『運命は踊る』(独・イスラエル・仏)
マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で監督賞ノミネート。
パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で監督賞受賞。
サミュエル・マオズは、2010年に『レバノン』で監督賞ノミネート、ディスカバリー賞受賞。
◆男優賞(European Actor 2018)
・Victor Polster “Girl”(ベルギー・オランダ)
・Marcello Fonte “Dogman”(伊・仏)
・ルパート・エヴェレット “The Happy Prince”(英・ベルギー・伊・独)(監督:ルパート・エヴェレット)
・Tomasz Kot “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・ヤコブ・セーダーグレン 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)(監督:グスタフ・モーラー)
・スベリル・グドナソン(Sverrir Gudnason) 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ)
ルパート・エヴェレットは、1999年に『理想の結婚』で男優賞ノミネート。
ヤコブ・セーダーグレンは、2010年に『光のほうへ』で男優賞ノミネート。
◆女優賞(European Actress 2018)
・バルバラ・レニー(Bárbara Lennie) “Petra”(西・仏・デンマーク)(監督:ハイメ・ロサレス(Jaime Rosales))
・アルバ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・マリー・ボイマー(Marie Bäumer) “3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(独・オーストリア・仏)(監督:エミリー・アテフ(Emily Atef))
・ヨアンナ・クーリグ(Joanna Kulig) “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・Halldóra Geirharðsdóttir “Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(アイスランド・仏・ウクライナ)(監督:ベネディクト・エルリングソン)
・エヴァ・メランデル(Eva Melander) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)
◆脚本家賞(European Screenwriter 2018)
・マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudioso “Dogman”(伊・仏)
・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・グスタフ・モーラー(Gustav Möller)、Emil Nygaard Albertsen 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)
・Ali Abbasi、Isabella Eklöf、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(John Ajvide Lindqvist) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)
マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudiosoは、2008年に『ゴモラ』で脚本賞ノミネート。
◆ドキュメンタリー賞(European Documentary 2018)
・“The Silence of Others”(西・米) 監督:Almudena Carracedo & Robert Bahar
・“A Woman Captured“(ハンガリー・独) 監督:Bernadett Tuza-Ritter
・“The Distant Barking of Dogs”(デンマーク・フィンランド・スウェーデン) 監督:Simon Lereng Wilmont
・“Bergman – A Year in A Life(Bergman - Ett År Ett Liv)“(スウェーデン・独) 監督:ヤーネ・マグヌッソン(Jane Magnusson)
・“Of Fathers and Sons“(独・シリア・レバノン・カタール) 監督:タラール・デルキ(Talal Derki)
◆アニメーション賞
・『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』“Early Man”(英) 監督:ニック・パーク
・『生きのびるために』“The Breadwinner”(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
・『ホワイト・ファング ~アラスカの白い牙~』“White Fang(Croc-Blanc)”(仏・ルクセンブルク) 監督:アレクサンドル・エスピガレス(Alexandre Espigares)
・『アナザー・デイ・オブ・ライフ』“Another Day of Life”(ポーランド・西・独・ハンガリー) 監督:ラウル・デ・ラ・フエンテ(Raul de la Fuente)& ダミアン・ネノウ(Damian Nenow)
ニック・パークは、2000年に『チキンラン』で作品賞ノミネート、2006年に『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。
◆コメディー賞
・『スターリンの葬送狂騒曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
・“Diamantino”(ポルトガル・仏・ブラジル) 監督:Gabriel Abrantes & Daniel Schmidt
・『セラヴィ!』“C'est La Vie!(Le Sens De La Fete)”(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュは、2012年に『最強のふたり』で作品賞、脚本賞、ピープルズ・チョイス賞ノミネート。2015年に『サンバ』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。
◆ディスカバリー賞
・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
・“Those Who Are Fine(Dene Wos Guet Geit)”(スイス) 監督:Cyril Schäublin
・“One Day(Egy Nap)”(ハンガリー) 監督:Zsófia Szilágyi
・“Touch Me Not”(ルーマニア・独・チェコ・ブルガリア・仏) 監督:Adina Pintilie
・『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク) 監督:グスタフ・モーラー
・“Scary Mother(Sashishi Deda)”(ジョージア・エストニア) 監督:Ana Urushadze
◆短編映画賞
・ブリストル(英)代表:“Wildebeest”(ベルギー/20分) 監督:Nicolas Keppens & Matthias Phlips [アニメーション]
・コーク(アイルランド)代表:“Container(Kontener)”(独/30分) 監督:Sebastian Lang [フィクション]
・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:“Aquaparque”(ポルトガル/16分) 監督:Ana Moreira [フィクション]
・バリャドリッド(西)代表:『資本主義者』“Kapitalistis”(ベルギー・仏/15分) 監督:Pablo Muñoz Gomez [フィクション]
・クレルモン・フェラン(仏)代表:“Shame(Cpam/Sram)”(ブルガリア/24分) 監督:Petar Krumov [フィクション]
・ルーヴェン(ベルギー)代表:“Graduation '97(Випусk '97/Vypusk '97)”(ウクライナ/19分) 監督:Pavlo Ostrikov [フィクション]
・ロッテルダム(オランダ)代表:“What's The Damage”(英/8分) 監督:Heather Phillipson [実験映画]
・ロカルノ(スイス)代表:“Those Who Desire(Los Que Desean)”(スイス・西/24分) 監督:エレナ・ロペス・リエラ(Elena López Riera) [ドキュメンタリー]
・ベネチア(伊)代表:“The Years(Gli Anni)”(伊・仏/20分) 監督:Sara Fgaier [ドキュメンタリー]
・ベルリン(独)代表:“Burkina Brandenburg Komplex”(独/19分) 監督:Ulu Braun [フィクション/実験映画]
・クラクフ(ポーランド)代表:“Release The Dogs(Lâchez Les Chiens)”(仏・ベルギー/20分) 監督:Manue Fleytoux [フィクション]
・サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表:“I Signed The Petition”(英・独・スイス/11分) 監督:マハディ・フレフェル(Mahdi Fleifel) [ドキュメンタリー]
・ドラマ(ギリシャ)代表:“The Escape(L'échapée)”(仏/10分) 監督:Laëtitia Martinoni [フィクション]
・ウプサラ(スウェーデン)代表:『メリエム』“Meryem”(オランダ/16分) 監督:ラベー・ドスキー(Reber Dosky) [ドキュメンタリー]
・タンペレ(フィンランド)代表:“Prisoner of Society(სოციუმის პატიმარი)”(ジョージア・ラトヴィア/15分) 監督:Rati Tsiteladze [ドキュメンタリー]
◆ピープルズ・チョイス賞
・『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(英) 監督:ジョー・ライト
・『ヴィクトリア女王 最期の秘密』“Victoria & Abdul”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
・『ダンケルク』(英・オランダ・仏・米) 監督:クリストファー・ノーラン
・『スターリンの葬送協奏曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
・『セラヴィ!』(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
・『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(仏) 監督:リュック・ベッソン
・『君の名前で僕を呼んで』(伊・仏) 監督:ルカ・グァダニーノ
・『女は二度決断する』(独) 監督:ファティ・アキン
・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』“Borg/Mcenroe(Borg)”(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ) 監督:ヤヌス・メッツ
ヤヌス・メッツは、2010年に『アルマジロ』でドキュメンタリー賞ノミネート。
◆ヨーロッパ大学映画賞
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
・“Styx”(独・オーストリア) 監督:Wolfgang Fischer
・“Tarzan's Testicles(Ouăle Lui Tarzan)“(ルーマニア・仏) 監督:Alexandru Solomon
・“U - July 22(Utøya 22. Juli)”(ノルウェー) 監督:エリック・ポッペ
・『運命は踊る』(イスラエル・独・仏・スイス) 監督:サミュエル・マオズ
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主な作品のノミネート状況は、以下の通り。
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(5):作品・監督・女優・脚本・大学
・“Cold War(Zimna Wojna)“(5):作品・監督・男優・女優・脚本
・“Dogman”(4):作品・監督・男優・脚本
・“Border(Gräns)“(4):作品・監督・女優・脚本
・“Girl”(3):作品・男優・ディスカバリー
・『THE GUILTY/ギルティ』(3):男優・脚本・ディスカバリー
・『運命は踊る』(2):監督・大学
・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(2):男優・ピープル
・『スターリンの葬送狂騒曲』(2):コメディー・ピープル
・『セラヴィ!』(2):コメディー・ピープル
・“The Happy Prince”(1):男優
・“Petra”(1):女優
・“3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(1):女優
・“Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(1):女優
1つ1つの作品を見ればそんなに悪くない感じもしますが、全体を見れば、ピープルズ・チョイス賞以外にはベテランの監督の作品はなく、過去のノミニーや受賞者も少なくて、例年に比べると若干弱い気がしてしまいます。
今回のノミニーで強い受賞歴を持っているのは、パヴェウ・パヴリコフスキくらいなものです。
今回は、男優賞がオフィシャル・セレクション以外から“The Happy Prince”が選出されています。
ヨーロッパ映画賞は、1強になる年と、いくつもの作品にバラける年がありますが、本年度はバラける年になるでしょうか。
ノミネーションからして、“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”か“Cold War(Zimna Wojna)”が受賞しそうな気がしますが、これまで全く受賞もノミネートもされていないアリーチェ・ロルヴァケルが評価されると考えると、
作品賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”
監督賞:アリーチェ・ロルヴァケル
男優賞:Marcello Fonte
女優賞:Halldóra Geirharðsdóttir、または、マリー・ボイマー
脚本賞:アリーチェ・ロルヴァケル
ドキュメンタリー賞:“Of Fathers and Sons“
アニメーション賞:『生きのびるために』
ディスカバリー賞:“Girl”
短編映画賞:『資本主義者』
ピープルズ・チョイス賞:『君の名前で僕を呼んで』
大学映画賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”
といった感じでしょうか。この予想に取り立てて根拠はありません。ノミニーの現在の勢いからざっと選んでみただけです。
授賞式までに、技術部門8部門(撮影監督賞、編集者賞、プロダクション・デザイナー賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞、音響デザイナー賞、作曲家賞、今年から新設された視覚効果スーパーバイザー賞)が発表になる予定です。
授賞式は、12月15日にセビリヤで行なわれます。
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・ヨーロッパ映画賞2018 アニメーション賞、コメディー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_40.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_16.html
・ヨーロッパ映画賞2018 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_8.html
・ヨーロッパ大学映画賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_6.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_5.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_23.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_26.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その3:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_28.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_16.html
・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html
追記:
・ヨーロッパ映画賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_36.html
◆作品賞(European Film 2018)
・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
・“Dogman”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
・“Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
・“Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi
マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で作品賞ノミネート。
パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、ピープルズ・チョイス賞受賞。
◆監督賞(European Director 2018)
・マッテオ・ガローネ “Dogman”(伊・仏)
・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・Ali Abbasi “Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク)
・サミュエル・マオズ 『運命は踊る』(独・イスラエル・仏)
マッテオ・ガローネは、2008年に『ゴモラ』で監督賞ノミネート。
パヴェウ・パヴリコフスキは、2014年に『イーダ』で監督賞受賞。
サミュエル・マオズは、2010年に『レバノン』で監督賞ノミネート、ディスカバリー賞受賞。
◆男優賞(European Actor 2018)
・Victor Polster “Girl”(ベルギー・オランダ)
・Marcello Fonte “Dogman”(伊・仏)
・ルパート・エヴェレット “The Happy Prince”(英・ベルギー・伊・独)(監督:ルパート・エヴェレット)
・Tomasz Kot “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・ヤコブ・セーダーグレン 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)(監督:グスタフ・モーラー)
・スベリル・グドナソン(Sverrir Gudnason) 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ)
ルパート・エヴェレットは、1999年に『理想の結婚』で男優賞ノミネート。
ヤコブ・セーダーグレンは、2010年に『光のほうへ』で男優賞ノミネート。
◆女優賞(European Actress 2018)
・バルバラ・レニー(Bárbara Lennie) “Petra”(西・仏・デンマーク)(監督:ハイメ・ロサレス(Jaime Rosales))
・アルバ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・マリー・ボイマー(Marie Bäumer) “3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(独・オーストリア・仏)(監督:エミリー・アテフ(Emily Atef))
・ヨアンナ・クーリグ(Joanna Kulig) “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・Halldóra Geirharðsdóttir “Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(アイスランド・仏・ウクライナ)(監督:ベネディクト・エルリングソン)
・エヴァ・メランデル(Eva Melander) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)
◆脚本家賞(European Screenwriter 2018)
・マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudioso “Dogman”(伊・仏)
・アリーチェ・ロルヴァケル “Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス)
・パヴェウ・パヴリコフスキ “Cold War(Zimna Wojna)“(ポーランド・英・仏)
・グスタフ・モーラー(Gustav Möller)、Emil Nygaard Albertsen 『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)
・Ali Abbasi、Isabella Eklöf、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(John Ajvide Lindqvist) “Border(Gräns)“(スウェーデン・デンマーク)
マッテオ・ガローネ、ウーゴ・キーティ(Ugo Chiti)、Massimo Gaudiosoは、2008年に『ゴモラ』で脚本賞ノミネート。
◆ドキュメンタリー賞(European Documentary 2018)
・“The Silence of Others”(西・米) 監督:Almudena Carracedo & Robert Bahar
・“A Woman Captured“(ハンガリー・独) 監督:Bernadett Tuza-Ritter
・“The Distant Barking of Dogs”(デンマーク・フィンランド・スウェーデン) 監督:Simon Lereng Wilmont
・“Bergman – A Year in A Life(Bergman - Ett År Ett Liv)“(スウェーデン・独) 監督:ヤーネ・マグヌッソン(Jane Magnusson)
・“Of Fathers and Sons“(独・シリア・レバノン・カタール) 監督:タラール・デルキ(Talal Derki)
◆アニメーション賞
・『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』“Early Man”(英) 監督:ニック・パーク
・『生きのびるために』“The Breadwinner”(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
・『ホワイト・ファング ~アラスカの白い牙~』“White Fang(Croc-Blanc)”(仏・ルクセンブルク) 監督:アレクサンドル・エスピガレス(Alexandre Espigares)
・『アナザー・デイ・オブ・ライフ』“Another Day of Life”(ポーランド・西・独・ハンガリー) 監督:ラウル・デ・ラ・フエンテ(Raul de la Fuente)& ダミアン・ネノウ(Damian Nenow)
ニック・パークは、2000年に『チキンラン』で作品賞ノミネート、2006年に『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。
◆コメディー賞
・『スターリンの葬送狂騒曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
・“Diamantino”(ポルトガル・仏・ブラジル) 監督:Gabriel Abrantes & Daniel Schmidt
・『セラヴィ!』“C'est La Vie!(Le Sens De La Fete)”(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュは、2012年に『最強のふたり』で作品賞、脚本賞、ピープルズ・チョイス賞ノミネート。2015年に『サンバ』でピープルズ・チョイス賞ノミネート。
◆ディスカバリー賞
・“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
・“Those Who Are Fine(Dene Wos Guet Geit)”(スイス) 監督:Cyril Schäublin
・“One Day(Egy Nap)”(ハンガリー) 監督:Zsófia Szilágyi
・“Touch Me Not”(ルーマニア・独・チェコ・ブルガリア・仏) 監督:Adina Pintilie
・『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク) 監督:グスタフ・モーラー
・“Scary Mother(Sashishi Deda)”(ジョージア・エストニア) 監督:Ana Urushadze
◆短編映画賞
・ブリストル(英)代表:“Wildebeest”(ベルギー/20分) 監督:Nicolas Keppens & Matthias Phlips [アニメーション]
・コーク(アイルランド)代表:“Container(Kontener)”(独/30分) 監督:Sebastian Lang [フィクション]
・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:“Aquaparque”(ポルトガル/16分) 監督:Ana Moreira [フィクション]
・バリャドリッド(西)代表:『資本主義者』“Kapitalistis”(ベルギー・仏/15分) 監督:Pablo Muñoz Gomez [フィクション]
・クレルモン・フェラン(仏)代表:“Shame(Cpam/Sram)”(ブルガリア/24分) 監督:Petar Krumov [フィクション]
・ルーヴェン(ベルギー)代表:“Graduation '97(Випусk '97/Vypusk '97)”(ウクライナ/19分) 監督:Pavlo Ostrikov [フィクション]
・ロッテルダム(オランダ)代表:“What's The Damage”(英/8分) 監督:Heather Phillipson [実験映画]
・ロカルノ(スイス)代表:“Those Who Desire(Los Que Desean)”(スイス・西/24分) 監督:エレナ・ロペス・リエラ(Elena López Riera) [ドキュメンタリー]
・ベネチア(伊)代表:“The Years(Gli Anni)”(伊・仏/20分) 監督:Sara Fgaier [ドキュメンタリー]
・ベルリン(独)代表:“Burkina Brandenburg Komplex”(独/19分) 監督:Ulu Braun [フィクション/実験映画]
・クラクフ(ポーランド)代表:“Release The Dogs(Lâchez Les Chiens)”(仏・ベルギー/20分) 監督:Manue Fleytoux [フィクション]
・サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表:“I Signed The Petition”(英・独・スイス/11分) 監督:マハディ・フレフェル(Mahdi Fleifel) [ドキュメンタリー]
・ドラマ(ギリシャ)代表:“The Escape(L'échapée)”(仏/10分) 監督:Laëtitia Martinoni [フィクション]
・ウプサラ(スウェーデン)代表:『メリエム』“Meryem”(オランダ/16分) 監督:ラベー・ドスキー(Reber Dosky) [ドキュメンタリー]
・タンペレ(フィンランド)代表:“Prisoner of Society(სოციუმის პატიმარი)”(ジョージア・ラトヴィア/15分) 監督:Rati Tsiteladze [ドキュメンタリー]
◆ピープルズ・チョイス賞
・『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(英) 監督:ジョー・ライト
・『ヴィクトリア女王 最期の秘密』“Victoria & Abdul”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
・『ダンケルク』(英・オランダ・仏・米) 監督:クリストファー・ノーラン
・『スターリンの葬送協奏曲』(仏・英・ベルギー) 監督:アーマンド・イアヌッチ
・『セラヴィ!』(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
・『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(仏) 監督:リュック・ベッソン
・『君の名前で僕を呼んで』(伊・仏) 監督:ルカ・グァダニーノ
・『女は二度決断する』(独) 監督:ファティ・アキン
・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』“Borg/Mcenroe(Borg)”(スウェーデン・デンマーク・フィンランド・チェコ) 監督:ヤヌス・メッツ
ヤヌス・メッツは、2010年に『アルマジロ』でドキュメンタリー賞ノミネート。
◆ヨーロッパ大学映画賞
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
・“Styx”(独・オーストリア) 監督:Wolfgang Fischer
・“Tarzan's Testicles(Ouăle Lui Tarzan)“(ルーマニア・仏) 監督:Alexandru Solomon
・“U - July 22(Utøya 22. Juli)”(ノルウェー) 監督:エリック・ポッペ
・『運命は踊る』(イスラエル・独・仏・スイス) 監督:サミュエル・マオズ
--------------------------------
主な作品のノミネート状況は、以下の通り。
・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(5):作品・監督・女優・脚本・大学
・“Cold War(Zimna Wojna)“(5):作品・監督・男優・女優・脚本
・“Dogman”(4):作品・監督・男優・脚本
・“Border(Gräns)“(4):作品・監督・女優・脚本
・“Girl”(3):作品・男優・ディスカバリー
・『THE GUILTY/ギルティ』(3):男優・脚本・ディスカバリー
・『運命は踊る』(2):監督・大学
・『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(2):男優・ピープル
・『スターリンの葬送狂騒曲』(2):コメディー・ピープル
・『セラヴィ!』(2):コメディー・ピープル
・“The Happy Prince”(1):男優
・“Petra”(1):女優
・“3 Days In Quiberon(3 Tage In Quiberon)”(1):女優
・“Woman At War(Kona Fer Í Stríð)”(1):女優
1つ1つの作品を見ればそんなに悪くない感じもしますが、全体を見れば、ピープルズ・チョイス賞以外にはベテランの監督の作品はなく、過去のノミニーや受賞者も少なくて、例年に比べると若干弱い気がしてしまいます。
今回のノミニーで強い受賞歴を持っているのは、パヴェウ・パヴリコフスキくらいなものです。
今回は、男優賞がオフィシャル・セレクション以外から“The Happy Prince”が選出されています。
ヨーロッパ映画賞は、1強になる年と、いくつもの作品にバラける年がありますが、本年度はバラける年になるでしょうか。
ノミネーションからして、“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”か“Cold War(Zimna Wojna)”が受賞しそうな気がしますが、これまで全く受賞もノミネートもされていないアリーチェ・ロルヴァケルが評価されると考えると、
作品賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”
監督賞:アリーチェ・ロルヴァケル
男優賞:Marcello Fonte
女優賞:Halldóra Geirharðsdóttir、または、マリー・ボイマー
脚本賞:アリーチェ・ロルヴァケル
ドキュメンタリー賞:“Of Fathers and Sons“
アニメーション賞:『生きのびるために』
ディスカバリー賞:“Girl”
短編映画賞:『資本主義者』
ピープルズ・チョイス賞:『君の名前で僕を呼んで』
大学映画賞:“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”
といった感じでしょうか。この予想に取り立てて根拠はありません。ノミニーの現在の勢いからざっと選んでみただけです。
授賞式までに、技術部門8部門(撮影監督賞、編集者賞、プロダクション・デザイナー賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞、音響デザイナー賞、作曲家賞、今年から新設された視覚効果スーパーバイザー賞)が発表になる予定です。
授賞式は、12月15日にセビリヤで行なわれます。
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・ヨーロッパ映画賞2018 アニメーション賞、コメディー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_40.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ディスカバリー賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_16.html
・ヨーロッパ映画賞2018 短編映画賞ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_8.html
・ヨーロッパ大学映画賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_6.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_5.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その1:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_23.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_26.html
・ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション49作品 その3:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_28.html
・ヨーロッパ映画賞2018 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_16.html
・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html
追記:
・ヨーロッパ映画賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_36.html
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