シカゴ国際映画祭2018 受賞結果!

 第54回シカゴ国際映画祭(10月10日-21日)の各賞が発表されました。

 【シカゴ国際映画祭】

 シカゴ国際映画祭は、北米で最も古い映画祭の1つです(一番古いのはサンフランシスコ国際映画祭)。

 上映作品数も多く、ワールド・シネマのショーケース的な性格も持っていますが、インターナショナル作品、新人監督作品、ドキュメンタリー作品、短編作品、およびLGBT作品と5つのコンペティション部門を有し、北米で最も長く続いているコンペティティヴな映画祭としても知られています。

 インターナショナル・コンペティション部門の最優秀作品賞であるゴールド・ヒューゴ賞の過去の受賞作には、『幻の光』、『リディキュール』、『Hole』、『アモーレス・ペロス』、アスガー・ファルハディの『水曜日の花火』、カルロス・レイガダスの『静かな光』、スティーヴ・マックイーンの『ハンガー』、『ル・アーヴルの靴みがき』、『ホーリー・モーターズ』、『独裁者と小さな孫』、『シエラネバダ』など、作家性の強い作品、および、その後、世界的に注目されることになる映画作家の初期の作品が選ばれています。

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

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 【インターナショナル長編コンペティション部門】(International Feature Film Competition)

 ※審査員:パブロ・ベルヘル、ディゴ・レルマン、Asli Özge(トルコのフィルムメイカー)、アンドレア・パラオロ(Andrea Pallaoro:イタリアのフィルムメイカー)、レジーナ・テイラー(Regina Taylor:シカゴの女優、監督、劇作家)

 ◆最優秀作品賞/ゴールド・ヒューゴ賞(Gold Hugo)
 ◎“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 出演:ニコレッタ・ブラスキ、セルジ・ロペス、アルバ・ロルヴァケル、Natalino Balasso、トマーゾ・ラーニョ(Tommaso Ragno)、Adriano Tardiolo、Luca Chikovani、Leonardo Nigro、Agnese Graziani、Gala Othero Winter
 物語:これは、あまりにも善良すぎてしばしば過ちを犯す若い農夫Lazzaroと、イマジネーションにとりつかれた若い貴族Tancrediの出会いの物語である。1980年代、イタリアの中部。隔絶した牧歌的な村の生活は、恐ろしいタバコ農園の女王Marchesa Alfonsina de Lunaによって支配されている。忠実なる絆は、TancrediがLazzaroに自分を誘拐する手助けをしてくれと頼んだ時に封印される。この奇妙でありそうもない同盟は、Lazzaroを目覚めさせる。あまりにも貴重すぎる友情は、時を超え、Lazzaroを、Tancrediを捜す旅に移送する。大都市への初めての旅で、Lazzaroは現代世界で迷子になった過去のフラグメントのようなものだ。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2018 作品賞、助演女優賞(ニコレッタ・ブラスキ)、美術賞ノミネート。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018 ホライズンズ部門出品。
 ミュンヘン映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 Strelka映画祭(ロシア)2018出品。
 エルサレム映画祭2018出品。In Spirit for Freedom Award受賞。
 ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018オフィシャル・セレクション。
 香港サマーインターナショナル・フィルム・フェスティバル(夏日國際電影節)2018出品。
 Message to Man国際映画祭(ロシア)2018出品。
 El Gouna国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 ヨーロッパ大学映画賞ノミネート。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2018出品。審査員特別賞、José Luis Guarner批評家賞、カルネー・ホベン賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2018 オフィシャル・コンペティション部門出品。


 ◆審査員特別賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo: Special Jury Prize)
 ◎“Joy”(オーストリア) 監督:スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai)
 物語:Joyは、若きナイジェリア女性で、セックス・トラフィックの危険なサークルに引っかかってしまう。彼女は、搾取者であるMadameへの借金を払うためにストリートで働く。一方で、ナイジェリアの家族を支え、ウィーンに住む小さな娘のよりよい生活を願っていた。Joyは、ナイジェリアからやってきた10代の娘Preciousを監督するためにMadameから紹介された時、無慈悲な搾取のシステムにおける自分の役割を必死に理解しようとする。
 『マコンド』(2014)のスダベー・モルテツァイ監督最新作。
 ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・デイズ出品。Label Europa Cinemas Award、The first Hearst Film Award - Best Female Director受賞。
 BFIロンドン映画祭2018出品。


 ◆監督賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo Best Director)
 ◎『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト』“Ash Is Purest White (江湖兒女)”(中・仏) 監督:ジャ・ジャンクー
 出演:タオ・チャオ、リャオ・ファン(廖凡)、フォン・シャオガン、ディアオ・イーナン、Zheng Xu(徐崢)、チャン・イーバイ(張一白)
 物語:2001年、山西省塞外城市。モデルの巧巧は、タクシー会社の社長(で地元のギャングでもある)斌哥と恋に落ちる。巧巧は、できるだけ早く結婚したいと考えているが、斌哥は、毎日、友人を誘ってでかけてしまう。町自体は廃れているが、斌哥は不動産開発のために働いていて、巧巧は、あまり心配していない。ある日、斌哥のボスが殺されて、斌哥の地位が上がり、ライバルに狙われるようになる。そして実際に襲われてしまう。巧巧は、斌哥のブリーフケースの中にハンドメイドの銃が入っているのを見つけ、斌哥を守るために発砲する。その結果、2人は逮捕され、巧巧は、5年間、刑務所に入れられる。釈放された後、彼女はすべてをやり直すために、斌哥を捜す。5年の間に世界は変わっていた。斌哥は、合法的な事業に移り、新しい愛人もいた。巧巧は、復讐がしたかったが、それよりももっと大事なことは、変化する中国で新しいアイデンティティーを見つけることだった。運命は、彼女を三峡ダムに向かわせる。2001年から2017年に及ぶ激しい愛の物語。
 ジャ・ジャンクーにとって、もっともスケールの大きな作品だという。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。
 ミュンヘン映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 エルサレム映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 MASERS部門出品。
 アトランティック映画祭(カナダ)2018出品。
 アテネ映画祭2018出品。
 アダナ映画祭2018出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2018出品。Silver Camera 300受賞。
 CPH:PIX 2018出品。
 台湾・金馬奨2018 主演女優賞ノミネート(チャオ・タオ)。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Pearlak部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 アジア映画の窓部門出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 ケルン映画祭2018出品。
 ゲント国際映画祭2018出品。
 ヴァルデヴィア国際映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Journey部門出品。
 デンバー国際映画祭2018出品。
 東京フィルメックス2018 特別招待作品。


 ◆男優賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo Best Actor)
 ◎イェスパー・クリステンセン(Jesper Christensen) 『氷の季節』“Before the Frost (Før Frosten)”(デンマーク)

 『氷の季節』“Before the Frost (Før Frosten)”(デンマーク) 監督:マイケル・ノアー(Michael Noer)
 物語:1850年代のデンマークの田舎。冬が近づいてきて、年輩の農夫Jensと彼の家族は飢餓に直面している。辛い環境とさらなる厳しい冬への見通しの中で、彼は娘と隣人の息子を結婚させて状況を凌ごうとする。そこに裕福なスウェーデン人GustavがJensの土地を買いたいと言い出す。Jensは、これを、彼と家族によりよい暮らしをもたらすいい機会だと考える。愛する娘を結婚させるか、唯一の生活の糧を手放すかで決断しなければならない。
 トロント国際映画祭2018CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 東京国際映画祭2018 コンペティション部門出品。


 ◆女優賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo Best Actresses)
 ◎チャオ・タオ 『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト』“Ash Is Purest White (江湖兒女)”(中・仏)

 ◆脚本賞/シルバー・プラーク賞(Silver Plaque Best Screenplay)
 ◎ステファーヌ・ブリゼ、オリヴィエ・ゴルス(Olivier Gorce) “At War”(仏)

 “At War(En Guerre )”(仏) 監督:ステファーヌ・ブリゼ
 出演:ヴァンサン・ランドン
 物語:ペラン製造工場は、ドイツのシェーファー・グループと提携している自動車部品の会社として知られ、1100人の従業員を抱えている。2年前、最低でも向こう5年間の彼らの仕事を保証するために、シニア・マネージャーと労働者は賃金のカットに応じた。ところが、今日、工場の閉鎖が決定された。スポークスパーソン、エリック・ローランによって指揮された労働者たちは、こうした結果を拒否し、自分たちの仕事を守ろうとする。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 フィルム・バイ・ザ・シー映画祭(オランダ)2018出品。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。


 ◆撮影賞/シルバー・プラーク賞(Silver Plaque Best Cinematography)
 ◎ダヴィ・ガジェゴ(David Gallego) 『夏の鳥』“Birds of Passage(Pájaros de verano)”(コロンビア・デンマーク・メキシコ)

 『夏の鳥』“Birds of Passage(Pájaros de verano)”(コロンビア・デンマーク・メキシコ) 監督:クリスティーナ・ガジェゴ(Cristina Gallego)、シーロ・ゲーラ(Ciro Guerra)
 物語:土着のワユー族出身の一家の、静かで、伝統的な生活が、富への渇仰の犠牲者になっていく。主な主人公のRapayetは、自分の仲間とのつながりを失い、マリファナの大きなディラーになっていく。愛する人と結婚するために金を儲けようとして始めた無垢なる手段は、紛争と虚栄と部族内部の暴力と復讐のスパイラルに陥った。
 70年代。祖母、母、男たち。ワユー族一家のクロニクル。コロンビアのドラッグ取引の始まり。コロンビア版のギリシャ悲劇。
 威厳と名誉を体現する登場人物たちの自然な演技は、非職業俳優によって演じられた。
 ドラッグ・カルテルの誕生についての、視覚的に洗練された家族サーガである本作は、コロンビアの歴史と今日の国の状況について、語っている。
 『彷徨える河』の監督シーロ・ゲーラの第4作。『彷徨える河』でプロデューサーを務めたクリスティーナ・ガジェゴの初監督作品。
 カンヌ国際映画祭2018 監督週間オープニング作品。
 オデッサ国際映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 モトヴン映画祭2018 メイン・プログラム出品。国際批評家連盟賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ロカルノ国際映画祭2018 ピアッツァ・グランデ部門出品。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Perlak部門出品。
 ハイファ国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 モントリオール・ヌーヴォー・シネマ・フェスティバル2018出品。
 ミル・ヴァレー国際映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 オフィシャル・コンペティション部門出品。特別コメンデーション受賞。
 ミルウォーキー映画祭2018出品。
 ヴァージニア映画祭2018出品。
 ラテンビート映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 リュブリャナ国際映画祭2018出品。
 米国アカデミー賞2019外国語映画賞 コロンビア代表。



 ◆美術賞/シルバー・プラーク賞(Silver Plaque Best Art Direction)
 ◎Angélica Parea 『夏の鳥』“Birds of Passage(Pájaros de verano)”(コロンビア・デンマーク・メキシコ)

 [その他のエントリー作品]
 ・『ノン・フィクション』“Non-Fiction (Doubles Vies)”(仏) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 ・『シベル』“Sibel”(仏・独・ルクセンブルク・トルコ) 監督:チャーラ・ゼンジルジ(Çağla Zencirci)、ギヨーム・ジョヴァネッティ(Guillaume Giovanetti)
 ・“Duelles (Mother’s Instinct)”(ベルギー・仏) 監督:オリヴィエ・マッセ=ドゥパス(Olivier Masset-Depasse)
 ・“Transit”(独・仏) 監督:クリスティアン・ペツォールト
 ・“Alice T”(ルーマニア・仏・スウェーデン) 監督:ラドゥ・ムンテアン(Radu Muntean)
 ・“Border (Gräns)”(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi
 ・“Jumpman (Podbrosy)”(ロシア・アイルランド・リトアニア・仏) 監督:Ivan I. Tverdovsky
 ・“Diane”(米) 監督:ケント・ジョーンズ(Kent Jones)
 ・“Too Late to Die Young (Tarde para morir joven)”(チリ・ブラジル・アルゼンチン・オランダ・カタール) 監督:Dominga Sotomayor Castillo
 ・“Animal”(アルゼンチン・西) 監督:アルマンド・ボー(Armando Bo)

 【ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門】(New Directors Competition)

 ※審査員:Amy Beste(映画研究者、プログラマー)、Pemon Rami(プロデューサー、監督)、Allison Shoemaker(映画・テレビ・演劇批評家)

 ◆最優秀作品賞/ゴールド・ヒューゴ賞(Gold Hugo)
 ◎“The Third Wife”(ベトナム) 監督:Ash Mayfair
 物語:19世紀のベトナムの田舎。14歳のMayは、裕福な地主Hungの3番目の妻になることになっている。まもなく彼女は、自分が男の子を生むことができる女としてしか自分の立場を主張できないということを知る。彼女が妊娠した時、自分の立場を変えたいという思いは現実のものになり、欲望へと書き立てられる。禁じられた愛と破滅的な結果に直面した時、Mayはようやく残酷な真実に思い至る。彼女にとって選択の余地は、ごくわずかでほとんどないのだった。
 初監督作品。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。NETPAC賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 ニュー・ディレクターズ部門出品。RTVE Another Look Award受賞。
 釜山国際映画祭2018 アジア映画の窓部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。


 ◆準作品賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo)
 ◎“The Mercy of the Jungle”(ベルギー・仏・ルワンダ) 監督:Joël Karekezi
 物語:1998年、第2次コンゴ戦争が始まって直後。2人のルワンダ兵士が荒れ地を彷徨い、自分たちの存在論的危機に直面する。
 Xavier軍曹は、ルワンダ民族紛争のベテランで、兵卒のFaustinは、新米で、父や兄弟を殺された復讐をしたいと思っていた。ある夜、彼らの大隊は、反乱軍のグループを追い詰めてとらえようとして、バラバラになり、XavierとFaustinは、コンゴの民兵が結集し始めているエリアに取り残されていた。彼らは西に向かうしか選択の余地はなく、敵の偵察や野生動物、傭兵の地雷敷設といった危険の待つ敵意ある風景の中、長い旅路を進む。飢えと病気に阻まれ、彼らは、生き延びるためには、異なる技術を持つ相手に頼ることを学ばなければならない。
 監督第2作。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。


 ◆ロジャー・エバート賞(Roger Ebert Award)
 ◎“Little Tickles(Les chatouilles)”(仏) 監督:Andréa Bescond、エリック・メタイエ(Eric Métayer)
 出演:Andréa Bescond、カリン・ヴィヤール、クロヴィス・コルニヤック(Clovis Cornillac)、ピエール・ドゥラドンシャン(Pierre Deladonchamps)、Yassine Fadel、Grégory Montel、Carole Franck、Gringe
 物語:オデットは、8歳の少女で、踊ることと絵を描くことが好きだ。彼女は、両親の友人がくすぐりごっこをしようというのに警戒を示す。今、大人になったオデットは、ダンスを通して自分の怒りを表現し、自由に話し、人生を受け入れる。
 エリック・メタイエが演出した、Andréa Bescondの自作自演のひとり芝居(多くの賞を受賞した)に、性的虐待を経験した子どもの物語を加えて、映画化した作品。Andréa Bescondにとっても、男優として35年以上のキャリアがあるエリック・メタイエにとっても初監督作品。
 カンヌ国際映画祭2018 ある視点部門出品。
 アングレーム映画祭2018出品。
 ドーヴィル・アメリカン映画祭2018 出品。フランス第1回作品賞(Prix d'Ornano-Valenti)受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2018出品。ヤング・タレント賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。


 [その他のエントリー作品]
 ・“The Belly of the Whale”(アイルランド) 監督:Morgan Bushe
 ・“Core of the World”(ロシア・リトアニア) 監督:Natalia Meshchaninova
 ・“Volcano (Vulkan)”(ウクライナ・独) 監督:Roman Bondarchuk
 ・“Echo (Hed)”(イスラエル) 監督:Amikam Kovner、Assaf Snir
 ・“The Road Not Taken(未择之路)”(中) 監督:Tang Gaopeng(唐高鵬)
 ・“The Extraordinary Journey of Celeste Garcia (El viaje extraordinario de Celeste García)”(キューバ・独) 監督:Arturo Infante
 ・“Guie’dani’s Navel (Xquipi’ Guie’dani)”(メキシコ) 監督:Xavi Sala
 ・“Miriam Lies (Miriam Miente)”(ドミニカ・西) 監督:Natalia Cabral、Oriol Estrada
 ・“Facing the Wind (Con el viento)”(西・アルゼンチン・仏) 監督:Meritxell Colell Aparicio
 ・“Dear Son (Weldi)”(チュニジア・ベルギー・仏・カタール) 監督:Mohamed Ben Attia

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】(Documentary Competition)

 ※審査員:Lindsay Utz(編集技師)、Mimi Brody(映画プログラマー、キュレーター)、Thorsten Trimpop(ドイツのフィルムメイカー、ヴィジュアル・アーティスト)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞/ゴールド・ヒューゴ賞(Gold Hugo)
 ◎“[Censored]”(オーストラリア) 監督:Sari Braithwaite
 1951年から1978年まで、シドニーを拠点とする「オーストラリア映画センサーシップ委員会」(Australian Film Censorship Board)は、映画を検閲して、性的シーン、暴力、ジミソジニーなど禁じられたシーンを削除する作業をした。メルボルンの活動家でフィルムメイカーのSari Braithwaiteは、それらを利用して、この63分のドキュメンタリーを製作した。彼女は、60年代に製作された77秒の禁止されたシーンを含む短編“Smut Hounds”を2015年に製作した後、数千もの禁止された映画のシーンが保管されているキャンベラのワールド・シネマ保管アーカイヴに、前例のないアクセスをした。1956年のオーストラリア連邦法第94号には、オーストラリア人が映画館で該当のシーンを鑑賞することを禁じていて、1951年から1978年のオーストラリアの映画館では、禁止されたシーンを大幅にカットした上映時間が短い映画が上映されていた。巧みに再編集されたシーンには、映像とサウンドトラックが削除されたという明白な痕跡は見当たらなかった。
 シドニー映画祭2018出品。
 Revelationパース国際映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。


 ◆準ドキュメンタリー賞/シルバー・ヒューゴ賞(Silver Hugo)
 ◎“Ex-Shaman(Ex Paje)”(ブラジル) 監督:ルイス・ボログニシ(Luiz Bolognesi)
 1969年に西洋世界と初めて接触して以来、アマゾン盆地に住む先住民であるPaiterSuruíは、徹底的な社会変化にさらされてきた。スマートフォン、ガソリン、電気、薬、武器、ソーシャルメディアは、従来の生活様式に取って代わった。病気は、コミュニティーのリスクであり、ますます白人や教会の力によってもたらされる近代化から隔離することはできなくなった。民族の文化を同化させるための文化破壊は彼らの魂を破壊しようとする。キリスト教に改宗させられた元シャーマンであるPerperaは、古い活力を彼の村に取り戻す方法を模索する。
 『アマゾン大冒険 世界最大のジャングルを探検しよう!』(2015)で脚本を手がけたルイス・ボログニシの最新監督作品。
 ベルリン国際映画祭2018パノラマ部門出品。ドキュメンタリー賞受賞。
 It's All True国際ドキュメンタリー映画祭2017ナショナル・コンペティション部門出品。abraccine award受賞。
 DOXAドキュメンタリー映画祭2018出品。
 Docs Against Gravity映画祭2018出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2018出品。環境賞ノミネート。
 上海国際映画祭2018出品。
 モントリオール・ファースト・ピープル・フェスティバル2018出品。撮影賞受賞。
 アデレード映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。


 ◎“The Raft(Flotten)”(スウェーデン・デンマーク・米・独) 監督:Marcus Lindeen
 1973年に、人類学者のSantiago Genoves によって、人間の行動における暴力、侵略、性的魅力の社会学を研究する科学的実験の一環として、5人の男性と6人の女性が、いかだ船で大西洋を渡った。メンバーの中には、スウェーデン人の女性船長から日本人写真家、アンゴラの司祭などがいて、世界の縮図の様相を呈した。このプロジェクトは、'The Sex Raft'として知られているが、最終的に3ヶ月の旅で起こったことは誰も予想していなかった。43年後、生き残ったメンバーは再会して、海の上で彼らの冒険を分かち合った。監督のMarcus Lindeenは、アーカイヴ映像といかだ船のレプリカでの再現を通して、彼らの経験を(再)アニメーション化する。しかし、奇妙なことに、彼らの記憶と、読み上げられる遠征隊のリーダーの日記とは大きなズレがあった。
 CPH:DOX 2018出品。DOX賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 アテネ国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018出品。


 [その他のエントリー作品]
 ・“Alberto García-Alix. The Shadow Line”(西) 監督:Nicolás Combarro
 ・『私は、マリア・カラス』“Maria by Callas”(仏) 監督:トム・ヴォルフ(Tom Volf)
 ・“Friedkin Uncut”(伊) 監督:Francesco Zippel
 ・“My Home, in Libya”(伊) 監督:Martina Melilli
 ・“Dreamaway”(独・エジプト・カタール) 監督:マルワーン・オマラ(Marouan Omara)、ヨハンナ・オマラ(Johanna Domke)
 ・“Srbenka”(クロアチア) 監督:Nebojša Slijepčević
 ・“Entrepreneur (Yrittãjã)”(フィンランド) 監督:Virpi Suutari
 ・“American Dharma”(米・英) 監督:エロール・モリス
 ・“The City That Sold America”(米) 監督:Ky Dickens
 ・“Father the Flame”(米) 監督:Chad Terpstra
 ・“The Feeling of Being Watched”(米) 監督:Assia Boundaoui
 ・“The Great Buster”(米) 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
 ・“In Search of Greatness”(米) 監督:ギャビー・ポルスキー(Gabe Polsky)
 ・“Mr. Soul!”(米) 監督:Melissa Haizlip
 ・“Say Her Name: The Life and Death of Sandra Bland”(米) 監督:Kate Davis、デイヴィッド・ハイルブローナー(David Heilbroner)
 ・“They’ll Love Me When I’m Dead”(米) 監督:モーガン・ネヴィル
 ・“This Changes Everything”(米) 監督:Tom Donahue
 ・“United Skates”(米) 監督:Dyana Winkler、Tina Brown
 ・“Watergate”(米) 監督:チャールズ・ファーガソン(Charles Ferguson)
 ・“The Dread (El espanto)”(アルゼンチン) 監督:Pablo Aparo、Martin Benchimol

 【アウト・ルック・コンペティション部門】(Out-Look Competition)

 ※LGBT作品を対象とする。

 ◆ゴールドQヒューゴ賞(Gold Q-Hugo)
 ・“Retablo”(ペルー・独・ノルウェー) 監督:Alvaro Delgado Aparicio
 物語:14歳のSegundo Paucarは、両親とともにペルーの高い山々の村に暮らしている。父Noéは、“Retablo”(陶器による手作りの祭壇彫刻)の名匠であり、Segundoも父のようになるために父のもとで訓練を積んでいた。ところがある日、コミュニティーの祭事に行く途中で、Segundoは、父が同性愛者とこっそり会っていることを知って、自分の世界が粉々になるほどの衝撃を受ける。
 リマ・ラテンアメリカ映画祭2017出品。最優秀ペルー映画受賞。
 ベルリン国際映画祭2018 ジェネレーション14plus部門出品。クリスタル・ベア賞/ヤング審査員賞 スペシャル・メンション受賞。
 テディー賞2018 ニュー・カマー賞受賞。
 Netia Off Camera国際インディペンデント映画祭2018出品。
 Toronto Inside Out レズビアン&ゲイ映画&ビデオ・フェスティバル2018出品。第1回作品賞(Bill Sherwood Award)受賞。
 Molodist国際映画祭2018出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 シアトル国際映画祭2018出品。
 ゴールウェイ映画祭2018出品。
 フレームライン映画祭/サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭2018出品。第1回作品賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ロード・アイランド国際映画祭2018出品。
 バンクーバー・ラテンアメリカ映画祭2018出品。ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。長編作品賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2018出品。
 Rochester ImageOut 2018出品。
 ケープタウン国際フィルム・マーケット&フェスティバル2018出品。
 MIXコペンハーゲン2018出品。


 ◆シルバーQヒューゴ賞(Silver Q-Hugo)
 ◎“Rafiki(Friend)”(ケニア・南ア・独・オランダ・仏・ノルウェー・レバノン) 監督:Wanuri Kahiu
 物語:KenaとZikiは、ナイロビの住宅団地ハイライズ・エステートに住んでいるが、その暮らしはまるで違う・Kenaは、父親の店を手伝いつつ、看護学校が始まるのを待っているのに対し、Zikiは、友だちと一緒にぶらぶらしてしたり、ダンスのふりつけを決めたりして日々を過ごしている。2人は、それぞれの父親が国会議員に出馬したのをきっかけに知り合いになる。そして、互いに相手のことが好きになってつきあい始め、近隣のゴシップの視線や、ホモフォビアの噂話にさらされるようになる。2人の関係が家族に知られ、コミュニティーから攻撃されるようになった時、2人は、自分自身の感情か、まわりの人が望むあり方か、どちらかを選ばなければならなくなる。
 カンヌ国際映画祭2018 ある視点部門出品。パフォーマンス賞(Victor Polster)、クィア・パルム 長編賞、カメラ・ドール、国際批評家連盟賞受賞。
 シドニー映画祭2018出品。
 ダーバン国際映画祭2018 出品。
 ジッフォーニ映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Special Presentations部門出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。
 MIXコペンハーゲン2018出品。
 フィラデルフィア映画祭2018出品。
 セントルイス国際映画祭2018出品。
 AFIフェスト2018出品。
 デンバー国際映画祭2018出品。


 ◆スペシャル・メンション(Special Mention)
 ◎『ハード・ペイント』“Hard Paint(Tinta Bruta)”(ブラジル) 監督:フィリペ・マッツェンバシェル(Filipe Matzembacher)、マルシオ・ヘオロン(Marcio Reolon)
 物語:ペドロは、チャット・ルームで生計を立てている。彼は、自分が望むインプレッションに従って、ウェブカムの前で、ネオンボーイに変身する。指にペイントを取り、それを裸の体にこすりつける。暗闇の中でユーザーのコマンドに従い、その中のひとりとお金のためにプライベート・チャット・ルームで会う。妹のLuizaが共有していたアパートから出て行ったことで、様子が変わってくる。何者かが彼のパフォーマンスをまねしていることに気づく。彼は、謎のライバルとデートを続けることに同意する。
 ベルリン国際映画祭2018 パノラマ部門出品。C.I.C.A.E.賞受賞。
 テディー賞 2018 長編作品賞受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2018 出品。リュウゼツラン賞受賞。
 BFI Flare LGBT映画祭2018出品。
 Molodist国際映画祭2018出品。審査員特別ディプロマ受賞。
 シドニー映画祭2018出品。
 L.A.Outfest2018出品。インターナショナル長編ナラティヴ賞受賞。
 Humen映画祭(ハンガリー)2018出品。
 アテネ映画祭2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 MIXコペンハーゲン2018出品。
 ラテンビート映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。


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 シカゴ国際映画祭2018の受賞結果は、次の記事に続きます。

 ・シカゴ国際映画祭2018 受賞結果(続き):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_42.html

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 ・シカゴ国際映画祭2017 受賞結果 その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_45.html
 ・シカゴ国際映画祭2017 受賞結果 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_46.html
 ・シカゴ国際映画祭2016 受賞結果 その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_24.html
 ・シカゴ国際映画祭2016 受賞結果 その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_25.html
 ・シカゴ国際映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_11.html
 ・シカゴ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_39.html
 ・シカゴ国際映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_19.html
 ・シカゴ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_33.html
 ・シカゴ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_9.html
 ・シカゴ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_4.html
 ・シカゴ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_29.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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