全米映画賞レース2018一発目! ゴッサム・アワード ノミネーション発表!

 第28回ゴッサム・アワード(The Gotham Independent Film Awards)のノミネーションが発表されました。(10月18日)

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 ◆作品賞(Best Feature)
 ・『女王陛下のお気に入り』“The Favourite”(アイルランド・英・米) 監督:ヨルゴス・ランティモス(Fox Searchlight Pictures)
 ・“First Reformed” 監督:ポール・シュレイダー(A24)
 ・“If Beale Street Could Talk” 監督:バリー・ジェンキンス(Annapurna Pictures)
 ・“Madeline’s Madeline” 監督:Josephine Decker (Oscilloscope Laboratories)
 ・“The Rider” 監督:Chloé Zhao (Sony Pictures Classics)

 『女王陛下のお気に入り』は、ベネチア国際映画祭2018 コンペティション部門出品。審査員大賞(銀獅子賞)、女優賞(オリヴィア・コールマン)受賞。
 “First Reformed”は、ベネチア国際映画祭2017コンペティション部門出品。Green Drop Award受賞。
 “If Beale Street Could Talk”は、トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。ピープルズ・チョイス賞次点。
 “The Rider”は、カンヌ国際映画祭2017 監督週間出品。The Art Cinema Award受賞。インディペンデント・スピリット・アワード2018 作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞ノミネート。

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・“Bisbee ‘17” 監督:Robert Greene (4th Row Films)
 ・“Hale County This Morning, This Evening” 監督:RaMell Ross (The Cinema Guild)
 ・“Minding the Gap” 監督:Bing Liu (Hulu & Magnolia Pictures)
 ・『消えた16mmフィルム』“Shirkers”(米・シンガポール) 監督:サンディー・タン(Sandi Tan)(Netflix)
 ・“Won’t You Be My Neighbor?” 監督:モーガン・ネヴィル(Focus Features)

 “Bisbee ‘17”はサンダンス映画祭2018出品。
 “Hale County This Morning, This Evening”はサンダンス映画祭2018出品。
 “Minding the Gap”は、サンダンス映画祭2018 ブレイクスルー・フィルムメイキング賞受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2018 ニュー・タレント賞受賞。
 『消えた16mmフィルム』はサンダンス映画祭2018出品。監督賞受賞。
 “Won’t You Be My Neighbor?”は、サンダンス映画祭2018ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

 ◆ブレイクスルー監督賞(Bingham Ray Breakthrough Director Award)
 ・アリ・アスター(Ari Aster) 『ヘレディタリー 継承』“Hereditary” (A24)
 ・Bo Burnham “Eighth Grade”(A24)
 ・Jennifer Fox(米・独) “The Tale” (HBO)
 ・Crystal Moselle “Skate Kitchen” (Magnolia Pictures)
 ・ブーツ・ライリー(Boots Riley) “Sorry to Bother You”(Annapurna Pictures)

 『ヘレディタリー 継承』は、サンダンス映画祭2018 Midnight部門出品。
 “Eighth Grade”は、サンダンス映画祭2018出品。観客賞受賞。サンフランシスコ国際映画祭2018出品。観客賞受賞。
 “The Tale”プライムタイム・エミー2018 テレビ映画賞、限定シリーズ/映画部門主演女優賞(ローラ・ダーン)ノミネート。
 Skate Kitchenは、サンダンス映画祭2018 Next部門出品。L.A. Outfest 2018 US長編ナラティヴ作品賞オナラブル・メンション受賞。
 “Sorry to Bother You”は、サンダンス映画祭2018出品。ヘルシンキ国際映画祭2018観客賞受賞。CPH:PIX 2018観客賞受賞。

 ◆男優賞
 ・アダム・ドライヴァー “BlacKkKlansman”(監督:スパイク・リー)(Focus Features)
 ・ベン・フォスター “Leave No Trace”(米・カナダ)(監督:デブラ・グラニック)(Bleecker Street)
 ・リチャード・E・グラント “Can You Ever Forgive Me?”(監督:マリエル・ヘラー)(Fox Searchlight Pictures)
 ・イーサン・ホーク “First Reformed”(A24)
 ・レイキース・スタンフィールド(Lakeith Stanfield) “Sorry to Bother You”(Annapurna Pictures)

 ベン・フォスターは、シアトル国際映画祭2018男優賞ノミネート。
 イーサン・ホークは、シアトル国際映画祭2018男優賞ノミネート。

 ◆女優賞
 ・グレン・クローズ 『天才作家の妻 40年目の真実』“The Wife”(英・スウェーデン・米)(監督:ビヨルン・ルンゲ(Björn Runge))(Sony Pictures Classics)
 ・トニ・コレット 『ヘレディタリー 継承』“Hereditary”(A24)
 ・キャスリン・ハーン(Kathryn Hahn) 『プライベート・ライフ』“Private Life”(監督:タマラ・ジェンキンス)(Netflix)
 ・レベッカ・ホール “Support the Girls”(監督:アンドリュー・ブジャルスキー(Andrew Bujalski))(Magnolia Pictures)
 ・ミシェル・ファイファー “Where is Kyra?”(英・米)(監督:Andrew Dosunmu)(Paladin and Great Point Media)

 ◆ブレイクスルー俳優賞(Breakthrough Actor)
 ・ヤリッツァ・アパリシオ(Yalitza Aparicio) 『ROMA/ローマ』(米・メキシコ)(監督:アルフォンソ・キュアロン)(Netflix)
 ・エルシー・フィッシャー(Elsie Fisher) “Eighth Grade”(A24)
 ・Helena Howard “Madeline’s Madeline”(Oscilloscope Laboratories)
 ・KiKi Layne “If Beale Street Could Talk”(Annapurna Pictures)
 ・Thomasin Harcourt McKenzie “Leave No Trace”(Bleecker Street)

 エルシー・フィッシャーは、「ヴァラエティー」誌が選ぶ、「観るべき10人の俳優たち」 2018。

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・『女王陛下のお気に入り』“The Favourite” Deborah Davis、Tony McNamara (Fox Searchlight Pictures)
 ・“First Reformed” ポール・シュレイダー(A24)
 ・『プライベート・ライフ』“Private Life” タマラ・ジェンキンス(Netflix)
 ・“Support the Girls” アンドリュー・ブジャルスキー(Andrew Bujalski)(Magnolia Pictures)
 ・“Thoroughbreds”(監督:Cory Finley) Cory Finley (Focus Features)

 ◆ブレイクスルー・シリーズ ロング・フォーム部門(Breakthrough Series – Long Form)
 ※新シリーズ作品を対象とする。
 ・『またの名をグレイス』“Alias Grace”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:サラ・ポーリー、メアリー・ハロン、Noreen Halpern
 ・『ビッグマウス』“Big Mouth”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:ニック・クロール(Nick Kroll)、アンドリュー・ゴールドバーグ(Andrew Goldberg)、ジェニファー・プラケット(Jennifer Flackett)、Mark Levin クリエイター:ニック・クロール、アンドリュー・ゴールドバーグ、Mark Levin 、ジェニファー・プラケット
 ・『このサイテーな世界の終わり』“The End of the F***ing World”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:Andy Baker、Murray Ferguson、Petra Fried、Ed MacDonald、ドミニク・ブキャナン(Dominic Buchanan)、Jonathan Entwistle
 ・“Killing Eve”(BBC America) サリー・ウッドワード・ジェントル(Sally Woodward Gentle)、Lee Morris、フィービー・ウォーラー=ブリッジ(Phoebe Waller-Bridge)
 ・“Pose”(FX Networks) エグゼクティヴ・プロデューサー:ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック(Brad Falchuk)、Steven Canals クリエイター:ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、ニーナ・ジェイコブソン(Nina Jacobson)、Brad Simpson、アレクシス・マーティン・ウッドール(Alexis Martin Woodall)、シェリー・マーシュ(Sherry Marsh)
 ・“Sharp Objects”(HBO) エグゼクティヴ・プロデューサー:マルティ・ノルソン(Marti Noxon) クリエイター:マルティ・ノルソン、ジェイソン・ブラム(Jason Blum)、ギリアン・フリン、エイミー・アダムス、ジャン=マルク・ヴァレ、ネイサン・ロス(Nathan Ross)、グレッグ・フィーンバーグ(Gregg Fienberg)、チャールズ・レイトン(Charles Layton)、マーシー・ワイズマン(Marci Wiseman)、ジェシカ・ローズ(Jessica Rhoades)

 『またの名をグレイス』は、カナダ・スクリーン・アワード2018 ドラマ番組/限定シリーズ部門 作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(サラ・ガドン)受賞。
 『ビッグマウス』は、プライムタイム・エミー賞2018 オリジナル音楽&作詞賞ノミネート。
 『このサイテーな世界の終わり』は、プライムタイム・エミー賞2018 シングル・カメラ・シリーズ(1時間)撮影賞ノミネート。
 “Killing Eve”は、プライムタイム・エミー賞2018 ドラマ・シリーズ部門主演女優賞(サンドラ・オー)、ドラマ・シリーズ部門脚本賞ノミネート。

 ◆ブレイクスルー・シリーズ ショート・フォーム部門(Breakthrough Series – Short Form)
 ※デジタル・メディアの新シリーズ作品を対象とする。
 ・“195 Lewis” クリエイター:Chanelle Aponte Pearson、Rae Leone Allen
 ・“Cleaner Daze” クリエイター:Tess Sweet、Daniel Gambelin
 ・“Distance” クリエイター:Alex Dobrenko
 ・“The F Word” クリエイター:Nicole Opper
 ・“She’s the Ticket” クリエイター:Nadia Hallgren

 Chanelle Aponte Pearsonは、2015年に同作品で、「夢を生きる」女性監督スポットライト賞ノミネート。

 ◆審査員特別賞 アンサンブル・パフォ-マンス賞
 ◎オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ 『女王陛下のお気に入り』

 ◆トリビュート
 ◎ウィレム・デフォー
 ◎ポール・グリーングラス
 ◎レイチェル・ワイズ
 ◎Jon Kamen

 Jon Kamenは、約20年のキャリアを持つTVドキュメンタリーを中心に活躍するプロデューサー。主な作品に『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』『ニーナ・シモン 魂の歌』などがある。

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“First Reformed”(3):作品・男優・脚本
 ・『女王陛下のお気に入り』(2):作品・脚本 +審査員特別賞
 ・“If Beale Street Could Talk”(2):作品・ブレイク俳優
 ・“Madeline’s Madeline”(2):作品・ブレイク俳優
 ・『ヘレディタリー 継承』(2):ブレイク監督・女優
 ・“Eighth Grade”(2):ブレイク監督・ブレイク俳優
 ・“Sorry to Bother You”(2):ブレイク監督・男優
 ・“Leave No Trace”(2):男優・ブレイク俳優
 ・『プライベート・ライフ』(2):女優・脚本
 ・“Support the Girls”(2):女優・脚本

 今回は、ほとんどサンダンス・プレミアの作品で占められています。
 “First Reformed”や“The Rider”、『天才作家の妻 40年目の真実』、“Where is Kyra?”など2017年度作品もやや多めです。

 ゴッサム・アワードは、対象作品が低予算のインディペンデント作品に限定されるので、全米映画賞レースの大半(または米国アカデミー賞)とは結果がズレて当たり前なのですが、結構重なることもあって、その年の映画賞レースをインディペンデント作品側から占うことになります。
 最近では、2016年が作品賞、ドキュメンタリー賞、主演男優賞、脚本賞の4部門が、米国アカデミー賞の対応する部門と受賞結果が一致するという結果になりましたが、さすがにそこまで重なることはなかなかありません。
 2015年は作品賞と脚本賞が一致、2014年度は作品賞と女優賞とドキュメンタリー賞が一致、2013年度は男優賞のみ一致しています。
 2017年は、『君の名前で僕を呼んで』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』と全米映画賞レースでノミネートと受賞を重ねた作品をいくつもノミネートさせていたわりには、最終的に米国アカデミー賞と受賞結果が一致したのは脚本賞だけでした。

 今年は、ひょっとするとひょっとするかもしれない部門はあるものの、現時点で、米国アカデミー賞の本命になりそうだとは予想できません。(昨年の今頃もそう呟いていましたが。)

 有力視される“BlacKkKlansman”や『ROMA/ローマ』もノミネートされましたが、どちらも1部門どまりでした。(もっと違う部門にもノミネートさせておけば一致したかもしれないのに。)

 今年のトロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞に輝いた“Green Book”は、全くノミネートされませんでした。

 “Sorry to Bother You”が、映画賞レースでどこまで健闘するか、昨年の『ゲット・アウト』みたいになるんじゃないかと噂されていますが、『ゲット・アウト』にどこまで迫ることができるでしょうか。トンデモ映画らしいので、米国アカデミー賞の主要部門にノミネートされるほどに、ブレイクするとも思えませんが。

 「ヴァラエティー」誌が選ぶ「観るべき10人の俳優たち」 2018には、『ROMA/ローマ』からマリーナ・デ・タビラが選ばれていましたが、ここではヤリッツァ・アパリシオがブレイクスルー俳優賞に選ばれています。映画賞レースを通してピックアップされるのは、ヤリッツァ・アパリシオの方なんでしょうか。

 アンサンブル賞受賞作品は、これまで3回のうち2回ゴッサム・アワードの作品賞を受賞しています。こちらも注目です。

 受賞結果の発表は、11月26日です。

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 *当ブログ記事

 ・ゴッサム・アワード2017 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_34.html
 ・ゴッサム・アワード2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_47.html
 ・ゴッサム・アワード2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_34.html
 ・ゴッサム・アワード2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_52.html
 ・ゴッサム・アワード2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_26.html
 ・ゴッサム・アワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_16.html
 ・ゴッサム・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_27.html
 ・ゴッサム・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_3.html
 ・ゴッサム・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_31.html
 ・ゴッサム・アワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_13.html
 ・ゴッサム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2008 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200810/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

 追記:
 ・ゴッサム・アワード2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_42.html

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