ヘルシンキ国際映画祭2018 受賞結果!

 第31回ヘルシンキ国際映画祭(9月20日-30日)の受賞結果です。

 ヘルシンキ国際映画祭は、1988年に始まった映画祭で、リナ・ウェルトミュラー監督の1973年の映画にちなんで名づけられた“Love & Anarchy”(Rakkautta ja Anarkiaa)という、愛称(?)を持っています。

 この映画祭は、ノン・コンペティティヴで、コンペティション部門を持っていませんが、観客賞とそのほかいくつかの賞が設けられていて、昨年の観客賞には荻上直子監督の『彼らが本気で編むときは、』が選ばれています。

 本年度は、164本の長編作品と191本の短編作品が上映され、6万人以上の総観客数を記録した、と発表されています。

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 ◆観客賞
 ◎“Sorry to Bother You”(米) 監督:ブーツ・ライリー(Boots Riley)
 出演:レイキース・スタンフィールド(Lakeith Stanfield)、テッサ・トンプソン、スティーヴン・ユァン(Steven Yeun)、Jermaine Fowler、アーミー・ハマー、Omari Hardwicke、ダニー・グローヴァー、フォレスト・ウィテカー、デイヴィッド・クロス(声)、ロザリオ・ドーソン(声)、パットン・オズワルト(声)、リリー・ジェームズ(声)
 物語:現代のオークランド。テレマーケティングをしている黒人のCassius Green(Cash is Greenに通じる)は、「白人」のセールス・ボイス(デイヴィッド・クロスが演じる)を身につけることによって、仕事で成功し、トップ・セールスマンに上り詰める。彼の勤める会社は、従業員を搾取しているという噂があり、抗議団体も押しかけるが、成功したCassiusは、それを無視し、抗議団体に参加している友人とは縁を切り、恋人のDetroitとも不仲になって別れることになる。Cassiusは、会社のCEOであるSteve Lift(アーミー・ハマー)とも知り合いになるが、Steveはコカインと乱交に明け暮れるとんでもない人物だった。やがてCassiusも会社の恐ろしい実態を知り、それを世間に暴露しようとする。
 ラッパーのブーツ・ライリーの初監督長編。『ゲット・アウト』や“BlacKkKlansman”が引き合いに出されて、話題になっている。フォレスト・ウィテカーがプロデューサーとして(出演者としても)参加している。
 サンダンス映画祭2018出品。
 SXSW映画祭2018出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2018出品。
 シアトル国際映画祭2018出品。
 BAMcinemaFest 2018出品。
 CPH:PIX 2018観客賞受賞。

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 ◆短編映画賞(R&A Shorts National Competition) [新設]

 ◎R&A LIFT Award:“Star Shaped Scar”(フィンランド/12min) 監督:Virva & Vuokko Kunttu
 世界初の四肢麻痺のバービーこと、ジャスミン・ブリトニー(Jasmin Britney)は、お姫様のドレスとキラキラしたもの、輝いているものが好きだ。彼女が最も気になっているものは、クリスチャン・ルブタンのハイヒールだ。自分で履いて歩くことはできないけれども。

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 ◎スペシャル・メンション:“Family Time”(フィンランド・スウェーデン/22min) 監督:Tia Kouvo
 物語:フィンランド人一家が、祖父母の家に集まる。夜が深まるにつれ、われわれは、いつもどういう風になるのかがわかってくる。温かく、ちょっとユーモラスな雰囲気の中で、家族の中に語られないシステムや規範があるのが見えてくる。

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 ◎観客賞:“Waste No.1 Money”(フィンランド・ジンバブエ/17min) 監督:Jan Ijäs
 2008年、ジンバブエでは、インフレーションは、231,000,000%に達し、世界記録を樹立した。ジンバブエ・ドルを完全に価値のないものにした。1億ジンバブエ・ドルがあってもバスのチケットすら買えない。銀行紙幣は、文字通りリサイクル品になり、例えば、テーブルクロスやランプシェードになった。代わりに使用されたのは米ドルだ。首都ハラレのスラムでは、犯罪が横行していて、価値のある米ドル紙幣は、衣服の中に隠さなければならない。しかし、紙幣は体に貼りつくと、たちまちバクテリアが繁殖して、臭くなってしまう。資金洗浄者たちによれば、ドル紙幣は、洗剤のOlmoを使って、温かい水でやさしく手洗いするとよいと言う。
 FID Marseille2017出品。
 Go Short映画祭2018出品。
 ウエスカ国際映画祭2018出品。
 Piriapolis de pelicula(ウルグアイ)2018出品。

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 ◆The Finnish Film Affair’s Work in Progress Award
 ◎“One-Off Incident”(Tuffi Films)

 ◆第2回The Nordic Flair Award
 フィルムメイキングに関して北欧の優れた才能に贈られる。
 ◎ラウラ・ビルン(Laura Birn)

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 “Sorry to Bother You”は、アメリカを風刺して、この夏アメリカでヒットした映画で、アメリカではウケているものの、国外では評価されるかなと心配されていたんですが、ヘルシンキ国際映画祭、CPH:PIXとヨーロッパで2冠になりました。ひょっとすると、日本でもいけそうなのかな?
 全米の映画賞でも、顔を出してきそうですね。

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 *当ブログ記事

 ・ヘルシンキ国際映画祭2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_40.html
 ・ヘルシンキ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_5.html
 ・ヘルシンキ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_50.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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