2018年の長編ドキュメンタリー賞はこれだ!クリティクス・チョイス・アワード!

 アメリカの放送映画批評家協会(BFCA)(と放送テレビジャーナリスト協会(BTJA))が、2016年より新たに創設したドキュメンタリー賞(クリティクス・チョイス・アワード ドキュメンタリー賞)の、ノミネーションが発表されました。(10月15日)

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 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・“Crime + Punishment” 監督:スティーヴン・マイン(Stephen Maing) (Hulu)
 ・『汚れた真実』“Dark Money” 監督:キンバリー・リード(Kimberly Reed)(PBS)
 ・“Free Solo” 監督:ジミー・チン(Jimmy Chin)、エリザベス・C・バサヒリィ(E. Chai Vasarhelyi)(National Geographic Documentary Films)
 ・“Hal” 監督:Amy Scott (Oscilloscope)
 ・“Hitler’s Hollywood”(独) 監督:Rüdiger Suchsland (Kino Lorber)
 ・“Minding the Gap” 監督:Bing Liu (Hulu)
 ・“RBG” 監督:Julie Cohen、Betsy West (Magnolia Pictures, Participant Media)
 ・『まったく同じ3人の他人』“Three Identical Strangers” 監督:ティム・ウォードル(Tim Wardle)(Neon, CNN Films)
 ・『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country” 監督:チャップマン・ウェイ(Chapman Way)、Maclain Way (Netflix)
 ・“Won’t You Be My Neighbor?” 監督:モーガン・ネヴィル(Focus Features)

 “Crime + Punishment”は、サンダンス映画祭2018 ソーシャル・インパクト・フィルムメイキング賞受賞。
 『汚れた真実』“Dark Money”は、サンダンス映画祭2018出品。
 “Free Solo”は、トロント国際映画祭2018 ピープルズ・チョイス賞 ドキュメンタリー部門受賞。
 “Hal”は、サンダンス映画祭2018出品。
 “Hitler’s Hollywood”は、テルライド映画祭2017出品。FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2018 フロンティア部門作品賞受賞。
 “Minding the Gap”は、サンダンス映画祭2018 ブレイクスルー・フィルムメイキング賞受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2018 ニュー・タレント賞受賞。
 “RBG”は、サンダンス映画祭2018ドキュメンタリー・プレミア部門出品。
 『まったく同じ3人の他人』“Three Identical Strangers”は、サンダンス映画祭2018ストーリーテリング賞受賞。
 『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country”は、サンダンス映画祭2018スペシャル・イベント出品。
 “Won’t You Be My Neighbor?”は、サンダンス映画祭2018ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

 ◆監督賞(Best Directior)
 ・ジミー・チン(Jimmy Chin)、エリザベス・C・バサヒリィ(E. Chai Vasarhelyi) Free Solo”(National Geographic Documentary Film)
 ・“Bing Liu” Minding the Gap”(Hulu)
 ・モーガン・ネヴィル Won’t You Be My Neighbor?”(Focus Features)
 ・キンバリー・リード 『汚れた真実』“Dark Money”(PBS)
 ・“Rüdiger Suchsland” Hitler’s Hollywood”(Kino Lorber)
 ・ティム・ウォードル(Tim Wardle) 『まったく同じ3人の他人』“Three Identical Strangers”(Neon, CNN Films)

 ◆第1回作品賞(Best First Documentary)
 ・Cristina Costantini、Darren Foster “Science Fair”(National Geographic Documentary Films)
 ・Heather Lenz “Kusama-Infinity”(Magnolia Pictures)
 ・Bing Liu Minding the Gap”(Hulu)
 ・スティーヴン・ノムラ・シブル 『Ryuichi Sakamoto:CODA』(米・日)(MUBI)
 ・Rudy Valdez “The Sentence”(HBO Documentary Films)
 ・チャップマン・ウェイ、Maclain Way 『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country”(Netflix)

 “Science Fair”は、サンダンス映画祭2018 Kids部門出品。
 “Kusama-Infinity”は、サンダンス映画祭2018出品。
 “The Sentence”は、サンダンス映画祭2018観客賞受賞。

 ◆ポリティカル・ドキュメンタリー賞(Best Political Documentary)
 ・“RBG” 監督:Julie Cohen、Betsy West (Magnolia Pictures, Participant Media)
 ・『汚れた真実』“Dark Money” 監督:Kimberly Reed (PBS)
 ・『華氏119』“Fahrenheit 11/9” 監督:マイケル・ムーア(Briarcliff Entertainment)
 ・『フリント・タウン』“Flint Town” 監督:Zackary Canepari、Drea Cooper、ジェシカ・ディモック(Jessica Dimmock)(Netflix)
 ・“Hitler’s Hollywood” 監督:Rüdiger Suchsland (Kino Lorber)
 ・“John McCain: For Whom the Bell Tolls” 監督:George Kunhardt、Peter W. Kunhardt、 (HBO)
 ・“The Fourth Estate” 監督:リズ・ガーバス(Liz Garbus)、Jenny Carchman (Showtime Networks)

 “The Fourth Estate”は、トライベッカ映画祭2018 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2018出品。

 ◆スポーツ・ドキュメンタリー賞(Best Sports Documentary)
 ・“Andre the Giant” 監督:Jason Hehir (HBO)
 ・“Being Serena“(HBO)
 ・“Free Solo” 監督:ジミー・チン(Jimmy Chin)、エリザベス・C・バサヒリィ(E. Chai Vasarhelyi)(National Geographic Documentary Film)
 ・“John McEnroe: In the Realm of Perfection(L'empire de la perfection)”(仏) 監督:Julien Faraut (Oscilloscope Laboratories)
 ・“Minding the Gap” 監督:Bing Liu (Hulu)
 ・“The Workers Cup”(英) 監督:Adam Sobel (Passion River)

 “The Workers Cup”は、サンダンス映画祭2018出品。

 ◆音楽ドキュメンタリー賞(Best Music Documentary)
 ・“Bad Reputation” 監督:ケヴィン・カースレイク(Kevin Kerslake)(Magnolia Pictures)
 ・“David Bowie: The Last Five Years” 監督:Francis Whately (HBO Documentary Films)
 ・“Elvis Presley: The Searcher” 監督:Thom Zimny (HBO Documentary Films, Sony Pictures Television)
 ・“Lynyrd Skynyrd: If I Leave Here Tomorrow” 監督:スティーヴン・カイヤック(Stephen Kijak)(Showtime Networks)
 ・『クインシーのすべて』“Quincy” 監督:アラン・ヒックス(Alan Hicks)、ラシダ・ジョーンズ(Rashida Jones)(Netflix)
 ・『Ryuichi Sakamoto:CODA』(米・日) 監督:スティーヴン・ノムラ・シブル(MUBI)
 ・『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』“Whitney” 監督:ケヴィン・マクドナルド(Roadside Attractions, Miramax)

 “Bad Reputation”は、サンダンス映画祭2018 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。
 “Lynyrd Skynyrd: If I Leave Here Tomorrow”は、SXSW映画祭2018出品。ナッシュヴィル映画祭2018 オナラブル・メンション、観客賞受賞。

 ◆リビング・サブジェクト賞(Most Compelling Living Subject of A Documentary)
 ※単一の受賞者の選出はなし。
 ・Scotty Bowers ”“Scotty and the Secret History of Hollywood”(監督:Matt Tyrnauer)(Greenwich Entertainment, Kino Lorber, Starz!)
 ・ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg) “RBG”(Magnolia Pictures, Participant Media)
 ・アレックス・オノルド(Alex Honnold) “Free Solo”(National Geographic Documentary Film)
 ・ジョン・ジェット(Joan Jett) “Bad Reputation”(Magnolia Pictures)
 ・クインシー・ジョーンズ 『クインシーのすべて』“Quincy”(Netflix)
 ・David Kellman、Bobby Shafran 『まったく同じ3人の他人』“Three Identical Strangers”(米・英)(Neon, CNN Films)
 ・ジョン・マッケンロー “John McEnroe: In the Realm of Perfection”(Oscilloscope Laboratories)
 ・レオン・ヴィタリ(Leon Vitali) “Filmworker”(監督:Tony Zierra)(Kino Lorber)

 “Filmworker”は、カンヌ国際映画祭2018 カンヌ・クラシック部門出品。

 ◆イノヴェーション賞(Most Innovative Documentary)
 ・“306 Hollywood” 監督:Elan Bogarin、Jonathan Bogarin (PBS, El Tigre)
 ・“Free Solo” 監督:ジミー・チン(Jimmy Chin)、エリザベス・C・バサヒリィ(E. Chai Vasarhelyi) (National Geographic Documentary Film)
 ・“Hitler’s Hollywood” 監督:Rüdiger Suchsland (Kino Lorber)
 ・『Ryuichi Sakamoto:CODA』(米・日) 監督:スティーヴン・ノムラ・シブル(MUBI)
 ・『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country” 監督:チャップマン・ウェイ(Chapman Way)、マクレーン・ウェイ(Maclain Way)(Netflix)
 ・“Won’t You Be My Neighbor?” 監督:モーガン・ネヴィル(Focus Features)

 ◆撮影賞(Best Cinematography) [新設]
 ・“306 Hollywood” 撮影:Elan Bogarin、Jonathan Bogarin、Alejandro Mejía (PBS, El Tigre)
 ・“The Dawn Wall”(監督:Josh Lowell、Peter Mortimer) 撮影:Brett Lowell (The Orchard)
 ・“Free Solo” 撮影:ジミー・チン、Clair Popkin、Mikey Schaefer (National Geographic Documentary Film)
 ・“Minding the Gap” 撮影:Bing Liu (Hulu)
 ・“Pandas”(監督:David Douglas、Drew Fellman) 撮影:David Douglas (Warner Brothers)
 ・『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country” 撮影:アダム・ストーン(Adam Stone)(Netflix)

 ◆編集賞(Best Editing) [新設]
 ・『汚れた真実』“Dark Money” 編集:ジェイ・アーサー・スターレンバーグ(Jay Arthur Sterrenberg)(PBS)
 ・“Filmworker” 編集:Tony Zierra (Kino Lorber)
 ・“Free Solo” 編集:Bob Eisenhardt (National Geographic Documentary Film)
 ・“John McEnroe: In the Realm of Perfection” 編集:Julien Faraut (Oscilloscope Laboratories)
 ・『まったく同じ3人の他人』“Three Identical Strangers” 編集:Michael Harte (Neon, CNN Films)
 ・“Won’t You Be My Neighbor?” 編集: Jeff Malmberg、アーロン・ウィッケンドン(Aaron Wickenden)(Focus Features)

 ◆ドキュメンタリー賞 限定シリーズ部門(Best Limited Documentary Series)) [改称]
 ・“America to Me”(Starz)
 ・『汚れた真実』“Dirty Money”(Netflix)
 ・“Elvis Presley: The Searcher (HBO Documentary Films, Sony Pictures Television)
 ・『フリント・タウン』“Flint Town”(Netflix)
 ・“One Strange Rock”(National Geographic)
 ・“The Fourth Estate”(Showtime Networks)
 ・“The Zen Diaries of Garry Shandling”(HBO)
 ・『ワイルド・ワイルド・カントリー』“Wild Wild Country (Netflix)

 ◆ドキュメンタリー賞 存続シリーズ部門(TV/配信)(Best Ongoing Documentary Series [改称]
 ・“30 for 30”(ESPN)
 ・“American Masters”(PBS)
 ・『アンソニー世界を駆ける』“Anthony Bourdain: Parts Unknown”(CNN)
 ・“Frontline”(PBS)
 ・“Independent Lens”(PBS)
 ・『殺人者への道』“Making a Murderer”(Netflix)
 ・“POV”(PBS)
 ・“The History of Comedy”(CNN)

 “30 for 30”と“Frontline”と“POV”は3年連続ノミネート。“American Masters”と“Independent Lens”は2年連続ノミネート。前回は“American Masters”が受賞。

 ◆生涯貢献賞(The Critics’ Choice Lifetime Achievement Award)
 ◎マイケル・ムーア

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Free Solo”(6):作品・監督・スポーツ・イノヴェーション・撮影・編集
 ・『汚れた真実』(5):作品・監督・ポリティカル・編集・限定
 ・“Minding the Gap”(5):作品・監督・第1回・スポーツ・撮影
 ・『ワイルド・ワイルド・カントリー』(5):作品・第1回・イノヴェーション・撮影・限定
 ・“Hitler’s Hollywood”(4):作品・監督・ポリティカル・イノヴェーション
 ・“Won’t You Be My Neighbor?”(4):作品・監督・イノヴェーション・編集
 ・『まったく同じ3人の他人』(3):作品・監督・編集
 ・『Ryuichi Sakamoto:CODA』(3):第1回・音楽・イノヴェーション
 ・“RBG”(2):作品・ポリティカル
 ・『フリント・タウン』(2):ポリティカル・限定
 ・“The Fourth Estate”(2):ポリティカル・限定
 ・“John McEnroe: In the Realm of Perfection(L'empire de la perfection)”(2):スポーツ・編集

 歌曲賞がなくなり、撮影賞、編集賞が新設されています。

 過去2回の結果から見ると、このノミネーション(と受賞結果)が本年度のドキュメンタリー部門の映画賞レースを占うものになっているはずなんですが、本年度はサンダンス・プレミアの作品ばかりで、有力な候補作品に欠けるようにも見えます。非アメリカ映画がほとんどないし、昨年は、アニエス・ヴァルダやフレデリック・ワイズマン、『不都合な真実2:放置された地球』なんかもあったのにな。(ちなみに、前回の米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた5作品は、クリティクス・チョイス・アワードのノミネーションの中に5本とも含まれていて、3本が入賞しています。前々回の米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた5作品は、クリティクス・チョイス・アワードのノミネーションの中に4本が含まれていて、2本が入賞しています。)

 果たして、この中から米国アカデミー賞にノミネートされるような長編ドキュメンタリーが3本とか4本とか出るんでしょうか。そして、その中に『Ryuichi Sakamoto:CODA』が入ったりするんでしょうか?

 受賞結果の発表は、11月10日です。

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 *当ブログ記事

 ・クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_12.html
 ・クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門賞受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_5.html
 ・クリティクス・チョイス・アワード2016 ドキュメンタリー部門賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_21.html
 ・クリティクス・チョイス・アワード2016 ドキュメンタリー部門賞受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_8.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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