CPH:PIX 2018 受賞結果!

 第10回CPH:PIX(コペンハーゲン国際映画祭)(9月27日-10月10日)の受賞結果です。

 【CPH:PIX】

 CPH:PIXは、2003年に始まった(旧)コペンハーゲン国際映画祭(8月~9月にかけて開催)と、1990年に始まったNatFilm Festival(イースター時期に開催)というライバル同士にあった2つの映画祭が、2009年に合併してできた映画祭で、2003年から始まったCPH:DOX(コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭)と対になっています。

 2016年度から、CPH:PIXとCPH:DOXの開催時期を入れ替えて、CPH:PIXが秋に、CPH:DOXが春の開催となったほか、プログラムの大幅な見直しが行なわれています。

 メイン・プログラムである新人賞部門のNew Talent Grand Pixは、これまでは東欧・北欧作品を中心とした、ファンタ系寄りの作品が多かったのが、より国際的で幅広い題材を扱った作品を取り上げるようになっています。

 また、2016年から新たに児童映画賞が設けられ、本年度からはデンマーク・デビュー映画賞(Politiken”s Talent Award)が設けられています。

 今回のエントリー作品、および、受賞結果は以下の通りです。

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 【New Talent Grand Pix】
 新人監督作品を対象としたコンペティション・プログラム。賞金6000ユーロ。

 ◆New Talent Grand Pix
 ◎ツヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny) “Blind Spot(Blindsone)”

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 “Blind Spot(Blindsone)”(ノルウェー) 監督:ツヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny)
 物語:MariaとAnders、娘のTea、息子のBjornは、穏やかにありふれた日常を楽しんでいる。だが、思いもかけないカタストロフが家族を襲い、生活のすべてが疑問に変わる。家族は集まり、出来事に対処しようとするが、ショックやヒステリーが批判や自己不信に導く。
 俳優ツヴァ・ノヴォトニーの監督デビュー作。
 ノルウェー国際映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 オフィシャル・セレクション出品。女優賞(ピア・シェルタ(Pia Tjelta))受賞。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎Rasmus Kloster Bro “Cutterhead”(デンマーク)

 “Cutterhead”(デンマーク) 監督:Rasmus Kloster Bro
 物語:コペンハーゲンの人々は、新しい地下鉄の開通を待ち望んでいる。だが、PRコーディネーターを務めるRieには時間がなく、市の地下深くで身動きが取れなくなっている。彼女は、地下鉄工事のPR記事の調査をしていて、大型の掘削機のドリル・ヘッドを見せてもらっている時に、突然事故に遭う。逃げることができず、彼女は、クロアチア人の鉱夫Ivoとエリトリア人労働者のBharanとともに気圧調整室に避難する。3人は、熱と気圧と閉所恐怖症的なカッターヘッドの中の泥から生き延びるために、自分の命と体を互いの手に委ねる。彼らは、根本的に世界の見方が違っていることを明らかにし、最終的に救出される前に、自分たちの人生を再考するよう迫られる
 初監督長編。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2018出品。
 MOTELX-リスボン国際ホラー映画祭2018出品。
 ファンタスティック・フェスト2018出品。
 釜山国際映画祭2018 フラッシュ・フォワード部門出品。

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 [その他のエントリー作品]
 ・Lukas Dhont  “Girl”(ベルギー・オランダ)
 ・Damiano D”Innocenzo & Fabio D”Innocenzo “Boys Cry(La terra dell'abbastanza)”(伊)
 ・Antoine Russbach “Those Who Work(Ceux qui travaillent)”(スイス・ベルギー)
 ・Eva Trobisch “All Good(Alles ist gut)”(独)
 ・Zsófia Szilágyi “One Day(Egy Nap)”(ハンガリー)
 ・Isabella Eklöf “Holiday”(デンマーク・オランダ・スウェーデン)
 ・Marysia Nikitiuk “When the Trees Fall(Koly padayut dereva)”(ウクライナ・ポーランド・マケドニア)
 ・Jeremiah Zagar “We the Animals”(米)

 ※審査員:Tatiana Leite(ブラジルのプロデューサー)、Joachim Lafosse(ベルギーの映画監督)、イェスパー・ガンスラント(Jesper Ganslandt:スウェーデンの映画監督)

 【デンマーク・デビュー映画賞】(Politiken”s Talent Award)

 ◆Politiken”s Talent Award
 ◎Isabella Eklöf “Holiday”(デンマーク・オランダ・スウェーデン)

 ・“Holiday”(デンマーク・オランダ・スウェーデン) 監督:Isabella Eklöf
 出演:Victoria Carmen Sonne、Lai Yde、Thijs Römer
 トルコのリビエラ、ボドロムの美しい港町。Saschaは、金と力を持つギャングMichaelの女だ。パーティー、高価なプレゼント、リッチなレストラン、デザイナーズ・ブランドと、Michaelとの毎日は、夢のようだ。だが、もちろん、精神的肉体的暴力や犯罪がつきまとう。ある時、彼女は、若くてチャーミングな船乗りThomasと出会う。Thomasに、Michaelのような複雑さはなく、やさしい。Saschaは、Michaelと別れたいと思うようになる。
 初監督長編。
 サンダンス映画祭2018出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2018出品。
 ルクセンブルク・シティー映画祭2018出品。
 ナイト・ヴィジョンズ国際映画祭(フィンランド)2018出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2018出品。
 モスクワ国際映画祭2018出品。
 全州国際映画祭2018出品。
 Molodist国際映画祭2018出品。
 シドニー映画祭2018出品。
 台北電影節2018 インターナショナル・タレント・コンペティション部門出品。
 ゴールウェイ映画祭2018出品。
 モトヴン映画祭2018出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭(ポーランド)2018インターナショナル・コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ファンタスティック・フェスト2018出品。ニュー・ウェイヴ賞作品賞、監督賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 オランダ映画祭2018出品。
 モントリオール・ヌーヴォー・シネマ・フェスティバル2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 第1回作品コンペティション部門出品。

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 [その他のエントリー作品]
 ・Josefine Kirkeskov “Lifeboat”(デンマーク・スウェーデン)
 ・Kasper Kalle “Christian IV(C4)”(デンマーク)
 ・Laurits Flensted-Jensen “Neon heart”(デンマーク)
 ・Martin Skovbjerg Jensen “Sticks & Stones(Brakland)”(デンマーク・アイスランド)
 ・Rasmus Kloster Bro “Cutterhead”(デンマーク)

 【観客賞】(PIX Audience Award)
 デンマークでの配給の支援として3000€が贈られる。

 ◆観客賞(Politiken Audience Award)
 ◎“Sorry to Bother You”(米) 監督:ブーツ・ライリー(Boots Riley)
 出演:レイキース・スタンフィールド(Lakeith Stanfield)、テッサ・トンプソン、スティーヴン・ユァン(Steven Yeun)、Jermaine Fowler、アーミー・ハマー、Omari Hardwicke
 物語:現代のオークランド。テレマーケティングをしている黒人のCassius Greenは、仕事で成功するための魔法の手がかりを見つけるが、それは彼を恐ろしい世界に送り出す。
 ラッパーのブーツ・ライリーの初監督長編。
 サンダンス映画祭2018出品。
 SXSW映画祭2018出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2018出品。
 シアトル国際映画祭2018出品。
 BAMcinemaFest 2018出品。

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 ◆観客賞第2席
 ◎『象は静かに座っている』“An Elephant Sitting Still(大象席地而坐)”(中) 監督:フー・ボー(Hu Bo/胡波)

 ◆観客賞 第3席
 ◎“El Ángel(El Ángel)”(アルゼンチン・西) 監督:Luis Ortega

 [その他のノミネート作品]
 ・“Ray & Liz”(英) 監督:リチャード・ビリンガム(Richard Billingham)
 ・“Diamantino“(ポルトガル・仏・ブラジル) 監督:Gabriel Abrantes & Daniel Schmidt
 ・“Keep Going (Continuer)”(ベルギー・仏) 監督:Joachim Lafosse
 ・『シベル』“Sibel“(トルコ・仏・独・ルクセンブルク) 監督:チャーラ・ゼンジルジ(Çağla Zencirci)、ギョーム・ジョヴァネッティ(Guillaume Giovanetti)
 ・“Genèse”(カナダ) 監督:Philippe Lesage
 ・“The Kindergarten Teacher”(米) 監督:サラ・コランジェロ(Sara Colangelo)
 ・“Loveling(Benzinho)”(ブラジル・ウルグアイ) 監督:Gustavo Pizzi

 【児童映画賞】(BUSTER”s Best Children”s Film)

 ※審査員:12~14歳の子どもたち

 ◆児童映画賞 2000 €
 ◎『バーバラと心の巨人』“I Kill Giants”(米) 監督:アンダース・ウォルター(Anders Walter)

 [その他のエントリー作品]
 ・“The Breadwinner”(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
 ・“Orchestra Class(La mélodie)”(仏) 監督:Rachid Hami
 ・“The Queen of Niendorf”(独) 監督:Joya Thome
 ・“The Witch Hunters”(セルビア・マケドニア) 監督:Rasko Miljkovic
 ・“Dressage”(イラン) 監督:Pooya Badkoobeh
 ・『この世界の片隅に』“In This Corner of the World”(日) 監督:片渕須直
 ・“High Fantasy”(南ア) 監督:Jenna Bass

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 本年度は、メイン・プログラムで137作品、スクール&ファミリー・プログラムBUSTERで長編44作品と短編63作品が上映されたと発表されています。

 オープニング作品は、ラース・フォン・トリアーの“The House That Jack Built”、クロージング作品はアルフォンソ・キュアロンの『ROMA/ローマ』で、今年はレオス・カラックスのマスタークラスが行なわれています。

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 *当ブログ記事

 ・CPH:PIX2017:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_14.html
 ・CPH:PIX2016:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_16.html
 ・CPH:PIX2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_7.html
 ・CPH:PIX2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_20.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月~9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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