完全ガイド! 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞 各国代表作品!

 第91回米国アカデミー賞 外国語映画賞へのエントリーが確定したのは、全部で87カ国です。(10月8日発表)


 【各国代表リスト】

 ・アイスランド:“Woman at War (Kona fer í stríð)“(アイスランド・仏・ウクライナ) 監督:ベネディクト・エルリングソン
 ・アフガニスタン:“Rona, Azim's Mother”(アフガニスタン・イラン) 監督:ジャムシド・マームディ(Jamshid Mahmoudi)
 ・アルジェリア:“Until The End Of Time(Ila Akher Ezaman/ Jusqu’à la fin des temps)”(アルジェリア) 監督:Yasmine Chouikh
 ・アルゼンチン:“The Angel(El Ángel)”(アルゼンチン・西) 監督:Luis Ortega
 ・アルメニア:“Spitak”(アルメニア・ロシア) 監督:アレクサンダー・コット(Alexander Kott)
 ・イエメン:“10 Days Before the Wedding”(イエメン) 監督:Amr Gamal
 ・イギリス:“I'm Not A Witch”(英・仏) 監督:ルンガーノ・ニョニ(Rungano Nyoni)
 ・イスラエル:『彼が愛したケーキ職人』“The Cakemaker”(イスラエル・独) 監督:オフィル・ラウル・グレイザー(Ofir Raul Graizer)
 ・イタリア:“Dogman”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 ・イラク:“The Journey”(イラク・英・仏・オランダ・カタール) 監督:モハメド・アルダラジー(Mohamed Jabarah Al-Daradji)
 ・イラン:“No Date, No Signature (Bedoune Tarikh, Bedoune Emza)”(イラン) 監督:Vahid Jalilvand
 ・インド:“Village Rockstars”(インド) 監督:Rima Das
 ・インドネシア:『殺人者マルリナ』“Marlina the Murderer in Four Acts(Marlina Si Pembunuh dalam Empat Babak)”(インドネシア・仏・マレーシア・タイ) 監督:モーリー・スルヤ(Mouly Surya)
 ・ウクライナ:“Donbass”(独・仏・ルーマニア・オランダ・ウクライナ) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa)
 ・ウルグアイ:“A Twelve-Year Night(La noche de 12 años)”(ウルグアイ・アルゼンチン・西) 監督:Álvaro Brechner
 ・エクアドル:“A Son of Man(Un hijo de hombre)”(エクアドル) 監督:Jamaicanoproblem、Pablo Agüero
 ・エジプト:“Yomeddine”(エジプト・米・オーストリア) 監督:A.B Shawky
 ・エストニア:“Take It or Leave It(Võta või jäta)”(エストニア) 監督:Liina Trishkina
 ・オーストラリア:“Jirga”(オーストラリア) 監督:Benjamin Gilmour
 ・オーストリア:“The Waldheim Waltz(Waldheims Walzer)”(オーストリア) 監督:Ruth Beckermann
 ・オランダ:『正義のレジスタンス』“Bankier van het Verzet”(オランダ) 監督:ヨラム・ルーセン(Joram Lürsen)
 ・カザフスタン:『アイカ』“Ayka”(ロシア・カザフスタン) 監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
 ・カナダ:“Watch Dog(Chien de garde)”(カナダ) 監督:Sophie Dupuis
 ・韓国:“Burning”(韓) 監督:イ・チャンドン
 ・カンボジア:『名前のない墓』“Graves Without a Name (Les tombeaux sans noms)”(仏・カンボジア) 監督:リティー・パン
 ・ギリシャ:“Polyxeni”(ギリシャ) 監督:Dora Masklavanou
 ・クロアチア:“The Eight Commissioner(Osmi povjerenik)”(クロアチア) 監督:Ivan Salaj
 ・ケニア:“Supa Modo”(独・ケニア) 監督:Likarion Wainaina
 ・コスタリカ:“Medea”(コスタリカ・アルゼンチン・チリ) 監督:Alexandra Latishev
 ・コソボ:“The Marriage(Martesa)”(コソボ・アルバニア) 監督:Blerta Zeqiri 
 ・コロンビア:『夏の鳥』“Birds of Passage(Pájaros de verano)”(コロンビア・デンマーク・メキシコ) 監督:クリスティーナ・ガジェゴ(Cristina Gallego)、シーロ・ゲーラ(Ciro Guerra)
 ・ジョージア:『泉の少女ナーメ』“Namme”(ジョージア・リトアニア) 監督:ザザ・ハルヴァシ
 ・シンガポール:“Buffalo Boys”(インドネシア・シンガポール) 監督:Mike Wiluan
 ・スイス:“Eldorado”(スイス・独) 監督:マークス・イムホーフ(Markus Imhoof)
 ・スウェーデン:“Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク) 監督:Ali Abbasi
 ・スペイン:“Campeones”(西・メキシコ) 監督:ハビエル・フェセル
 ・スロヴァキア:“The Interpreter (Tlmočník)”(スロヴァキア・チェコ・オーストリア) 監督:マルティン・シュリーク
 ・スロヴェニア:“Ivan”(スロヴェニア) 監督:Janez Burger
 ・セルビア:“Offenders(Izgrednici)”(セルビア) 監督:Dejan Zecevic
 ・タイ:『別れの花』“Malila: The Farewell Flower”(タイ) 監督:アヌチャー・ブンヤワッタナ(Anucha Boonyawatana)
 ・台湾:『大仏+』“大佛普拉斯(The Great Buddha+)”“The Great Buddha+”(台湾) 監督:ホアン・シンヤオ(黃信堯/Huang Hsin-yao)
 ・チェコ:“Winter Flies (Všechno bude)”(チェコ・スロヴァキア・スロヴェニア・ポーランド・仏) 監督:オルモ・オメルズ(Olmo Omerzu)
 ・中国:“Hidden Man(邪不圧正)”(中・米) 監督:チアン・ウェン
 ・チュニジア:“Beauty And The Dogs (Aala kaf ifrit)”(チュニジア・仏・スウェーデン・ノルウェー・レバノン・カタール・スイス) 監督:Kaouther Ben Hania
 ・チリ:“And Suddenly the Dawn(Y de Pronto el Amanecer”(チリ) 監督:シルヴィオ・カイオッシィ(Silvio Caiozzi)
 ・デンマーク:“The Guilty(Den Skyldige)”(デンマーク) 監督:Gustav Möller
 ・ドイツ:“Werk Ohne Autor(Never Look Away)”(独) 監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 ・ドミニカ共和国:“Cocote”(ドミニカ共和国・アルゼンチン・独・カタール) 監督:Nelson Carlo de los Santos Arias
 ・トルコ:“Ahlat Agaci (The Wild Pear Tree) ”(トルコ・仏) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 ・ニジェール共和国:“The Wedding Ring(Zin’naariyâ!)”(ブルキナファソ・ニジェール・仏) 監督:Rahmatou Keïta
 ・日本:『万引き家族』“Shoplifters”(日) 監督:是枝裕和
 ・ニュージーランド:“Yellow is Forbidden”(ニュージーランド・中・仏・伊・スイス・米) 監督:Pietra Brettkelly
 ・ネパール:“Panchayat”(ネパール) 監督:Shivam Adhikari
 ・ノルウェー:“What Will People Say(Hva Vil Folk Si)”(ノルウェー・独・スウェーデン) 監督:Iram Haq
 ・パキスタン:“Cake”(パキスタン・英) 監督:Asim Abbasi
 ・パナマ:“Ruben Blades Is Not My Name(Yo No Me Llamo Rubén Blades)”(パナマ・アルゼンチン・コロンビア) 監督:Abner Benaim
 ・パラグアイ:『相続人』“The Heiresses(Las herederas)”(パラグアイ) 監督:マルセロ・マルティネッシ(Marcelo Martinessi)
 ・パレスチナ:“Ghost Hunting(Istiyad Ashba)”(仏・パレスチナ・カタール・スイス) 監督:Raed Andoni
 ・ハンガリー:“Sunset(Napszállta)”(ハンガリー) 監督:ネメシュ・ラースロー
 ・バングラデシュ:“No Bed of Roses(Doob)”(バングラデシュ・インド) 監督:Mostofa Sarwar Farooki
 ・フィリピン:“Signal Rock”(フィリピン) 監督:チト・ローニョ(Chito S. Roño)
 ・フィンランド:『ペット安楽死請負人』“Euthanizer (Armomurhaaja)”(フィンランド) 監督:テーム・ニッキ(Teemu Nikki)
 ・ブラジル:“O Grande Circo Místico (The Great Mystical Circus)”(ブラジル・ポルトガル・仏) 監督:カルロス・ディエギス(Carlo Diegues)
 ・フランス:『Memoir Of Pain/メモワール・オブ・ペイン』“Memoir of War(La douleur)”(仏) 監督:エマニュエル・フィンキエル(Emmanuel Finkiel)
 ・ブルガリア:“Omnipresent”(ブルガリア) 監督:Ilian Djevelekov
 ・ベトナム:『仕立て屋 サイゴンを生きる』“The Tailor(Cô Ba Sài Gòn)”(ベトナム) 監督:チャン・ビュー・ロック(Trần Bửu Lộc)、グエン・ケイ(Nguyễn Lê Phương Khanh)
 ・ベネズエラ:“La familia(The Family)”(ベネズエラ・チリ・ノルウェー) 監督:Gustavo Rondón Córdova
 ・ベラルーシ:“Crystal Swan”(ベラルーシ・米・独・ロシア) 監督:Darya Zhuk
 ・ペルー:“Wiñaypacha(Eternity/Eternidad)”(ペルー) 監督:Óscar Catacora
 ・ベルギー:“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
 ・ボスニア・ヘルツェゴビナ:“Never Leave Me(Beni Bırakma)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・トルコ) 監督:Aida Begić
 ・ポーランド:“Cold War(Zimna Wojna)”(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・ボリビア:“Muralla”(ボリビア) 監督:Rodrigo Patiño
 ・ポルトガル:“Peregrinação”(ポルトガル) 監督:ジョアン・ボテリョ
 ・香港:『オペレーション・レッドシー』(中・モロッコ) 監督:ダンテ・ラム
 ・マケドニア:“Secret Ingredient”(マケドニア) 監督:Gjorce Stavreski
 ・マラウイ:“The Road to Sunrise”(マラウイ) 監督:Shemu Joyah
 ・南アフリカ共和国:“Sew the Winter to my Skin”(南ア・独) 監督:Jahmil X.T. Qubeka
 ・メキシコ:『ROMA/ローマ』“Roma”(メキシコ・米) 監督:アルフォンソ・キュアロン
 ・モロッコ:“Burnout”(モロッコ・ノルウェー) 監督:Nour-eddine Lakhmari
 ・モンテネグロ:“Iskra”(モンテネグロ・セルビア) 監督:Gojko Berkuljan
 ・ラトヴィア:“To Be Continued (Turpinājums)”(ラトヴィア) 監督:Ivars Seleckis
 ・リトアニア:“Wonderful Losers: A Different World(Nuostabieji Luzeriai. Kita planeta)”(リトアニア・ラトヴィア・伊・ベルギー) 監督:アルーナス・マテーリス(Arūnas Matelis)
 ・ルーマニア:“I Do Not Care If We Go Down in History as Barbarians(Îmi este indiferent dacă în istorie vom intra ca barbari)”(ルーマニア・チェコ・独・ブルガリア・仏) 監督:Radu Jude
 ・ルクセンブルク:『グッドランド』“Gutland”(ルクセンブルク・独・ベルギー) 監督:ゴヴィンダ・ヴァン・メーレ(Govinda Van Maele)
 ・レバノン:“Capharnaüm(Capharnaüm)”(レバノン) 監督:ナディーン・ラバキー
 ・ロシア:『ヒトラーと戦った22日間』“Sobibor”(ロシア・独・リトアニア・ポーランド) 監督:コンスタンチン・ハベンスキー(Konstantin Khabenskiy)

 【データ】

 【出品国】

 ・出品国数(出品してAMPASのエントリー作品リストに載った国の数)

  2013年:71カ国
  2014年:76カ国
  2015年:83カ国
  2016年:81カ国(エントリーは82カ国、有資格作品として認められたのが81カ国。パナマは選外。ウクライナは締め切りに間に合わなかった。)
  2017年:85カ国(エントリーは89カ国、有資格作品として認められたのが85カ国。アフガニスタン、パナマ、アルジェリア、チュニジアは選外)
  2018年:92カ国(史上最多記録)
  2019年:87カ国(エントリーは89カ国、有資格作品として認められたのが87カ国。キューバ、キルギスタンは選外)

 ・前回、外国語映画賞に作品を出品したのに、今回は、出品しなかった国(10カ国):アイルランド(前回2年ぶりの出品)、アゼルバイジャン(前回3年ぶりの出品)、アルバニア、シリア(前回初出品)、セネガル(前回初出品)、ハイチ(前回初出品)、ホンジュラス(前回初出品)、モザンビーク(前回初出品)、モンゴル(前回8年ぶりの出品)、ラオス(前回初出品)

 ・前回は、外国語映画賞出品を見送っていて、今回は、出品を行なった国(5カ国):イエメン、(キューバ)、ベラルーシ(22年ぶりの出品。)、マケドニア、モンテネグロ

 今回が初出品:ニジェール共和国、マラウイ

 2年ぶりの出品:イエメン、(キューバ)、マケドニア、モンテネグロ

 22年ぶりの出品:ベラルーシ

 今回が2回目の出品:イエメン

 今回が3回目の出品:ケニア、パラグアイ、ベラルーシ

 今回が5回目の出品:コソボ、チュニジア、パナマ、モンテネグロ

 今回が6回目の出品:ニュージーランド

 今回が7回目の出品:アルメニア、エクアドル、カンボジア、コスタリカ

 今回が8回目の出品:パキスタン

 今回が9回目の出品:イラク、ネパール

 今回が10回目の出品:ボリビア、ラトヴィア

 【ノミネーション】

 ・ノミネートされたことはあるが、1度も受賞していない国(25カ国):イスラエル(10回ノミネート)、メキシコ(8回ノミネート)、ベルギー(7回ノミネート)、ギリシャ、ノルウェー、ブラジル(以上5回ノミネート)、インド(3回ノミネート)、イギリス、中国、パレスチナ、香港(以上2回ノミネート)、アイスランド、(ウルグアイ)、エストニア、オーストラリア、カザフスタン、カンボジア、コロンビア、ジョージア、ネパール、フィンランド、ベトナム、ペルー、マケドニア、レバノン(以上1回ノミネート)
 ※ウルグアイは1度ノミネートされたが、その後、失格になっています。

 ・一度もノミネートされたことがない国(40カ国):ポルトガル(35回目の出品)、ルーマニア(34回目の出品)、エジプト(33回目の出品)、韓国、フィリピン(以上30回目の出品)、ブルガリア(29回目の出品)、ベネズエラ(28回目の出品)、クロアチア(27回目の出品)、セルビア、タイ、トルコ(以上25回目の出品)、スロヴァキア、スロヴェニア(以上22回目の出品)、インドネシア(20回目の出品)、ルクセンブルク(15回目の出品)、バングラデシュ、モロッコ(以上14回目の出品)、アフガニスタン(13回目の出品)、シンガポール(12回目の出品)、ウクライナ、ドミニカ共和国、リトアニア(以上11回目の出品)、ボリビア、ラトヴィア(以上10回目の出品)、イラク(9回目の出品)、パキスタン(8回目の出品)、アルメニア、エクアドル、コスタリカ(以上7回目の出品)、ニュージーランド(6回目の出品)、コソボ、チュニジア、パナマ、モンテネグロ(以上5回目の出品)、ケニア、ベラルーシ、パラグアイ(以上3回目の出品)、イエメン(2回目の出品)、ニジェール共和国、マラウイ(以上初出品)、(ウルグアイ:18回目の出品)

 【主な作品の映画祭出品履歴(プレミア上映)】

 ・トロント国際映画祭2016
 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門:ニジェール共和国

 ・ベルリン国際映画祭2017
 パノラマ部門:パレスチナ

 ・ファジル映画祭2017:イラン

 ・カンヌ国際映画祭2017
 ある視点部門:チュニジア
 監督週間:イギリス、インドネシア
 国際批評家週間:ベネズエラ

 ・上海国際映画祭2017:バングラデシュ

 ・カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017
 オフィシャル・セレクション:イスラエル

 ・ロカルノ国際映画祭2017:ドミニカ共和国

 ・モントリオール世界映画祭2017:チリ

 ・トロント国際映画祭2017
 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門:イラク、フィンランド
 DISCIVERY部門:インド、ルクセンブルク
 PLATFORM部門:ノルウェー

 ・釜山国際映画祭2017:タイ、ベトナム

 ・ワルシャワ国際映画祭2017:リトアニア

 ・東京国際映画祭2017:ジョージア

 ・テッサロニキ国際映画祭2017:ギリシャ、マケドニア

 ・タリン・ブラック・ナイツ映画祭2017:コソボ

 ・ドバイ国際映画祭2017:アルジェリア、モロッコ

 ・サンダンス映画祭2018:デンマーク

 ・ベルリン国際映画祭2018
 コンペティション部門:パラグアイ
 アウト・オブ・コンペティション部門:スイス
 ベルリナーレ・スペシャル部門:スロヴァキア
 フォーラム部門:オーストリア
 ジェネレーション部門:ケニア

 ・グアダラハラ国際映画祭2018:ペルー

 ・SXSW映画祭2018:パナマ

 ・カンヌ国際映画祭2018
 コンペティション部門:イタリア、エジプト、カザフスタン、韓国、トルコ、日本、ポーランド、レバノン
 ある視点部門:アルゼンチン、ウクライナ、スウェーデン、ベルギー
 特別上映作品:ブラジル
 監督週間:コロンビア
 国際批評家週間:アイスランド

 ・トライベッカ映画祭2018:ニュージーランド

 ・モスクワ国際映画祭2018:アルメニア

 ・シドニー映画祭2018:オーストラリア

 ・カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018
 オフィシャル・セレクション:チェコ、ルーマニア
 イースト・オブ・ウェスト コンペティション部門:ベラルーシ

 ・ベネチア国際映画祭2018
 コンペティション部門:ドイツ、ハンガリー、メキシコ
 Orizzonti部門:ウルグアイ
 ベネチア・デイズ:カンボジア

 ・トロント国際映画祭2018
 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門:南アフリカ共和国

 ・釜山国際映画祭2018:アフガニスタン

 【ジャンル】

 ドキュメンタリー:オーストリア、カンボジア、スイス、ニュージーランド、パナマ、パレスチナ、ラトヴィア、リトアニア
 アニメーション:なし

 【フランス・ドイツ資本の作品】

 ・フランス資本が投入されている作品:アイスランド、イギリス、イタリア、イラク、インドネシア、ウクライナ、カンボジア、チェコ、チュニジア、トルコ、ニジェール共和国、ニュージーランド、パレスチナ、ブラジル、フランス、ポーランド、ルーマニア

 ・ドイツ資本が投入されている作品:ウクライナ、ケニア、スイス、ドイツ、ドミニカ共和国、ノルウェー、ベラルーシ、南アフリカ共和国、ルーマニア、ルクセンブルク、ロシア

 【監督別選出歴】

 2回目
 ベネディクト・エルリングソン(アイスランド):『馬々と人間たち』以来5年ぶり。
 ジャムシド・マームディ(アフガニスタン):『数立方メートルの愛』以来4年ぶり。
 マッテオ・ガローネ(イタリア):『ゴモラ』以来10年ぶり。
 モハメド・アルダラジー(イラク):『バビロンの陽光』以来8年ぶり。
 セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ(カザフスタン):『トルパン』以来11年ぶり。
 是枝裕和(日):『誰も知らない』以来14年ぶり。
 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(ドイツ):『善き人のためのソナタ』で受賞して以来、12年ぶり
 Pietra Brettkelly(ニュージーランド):2016年度の“A Flickering Truth”以来。
 Iram Haq(ノルウェー):“I Am Yours(Jeg er din)”以来5年ぶり。
 Abner Benaim(パナマ):“Invasion(Invasión)”以来4年ぶり。
 ネメシュ・ラースロー(ハンガリー):『サウルの息子』(受賞)以来3年ぶり。
 チト・ローニョ(フィリピン):2003年度の“Dekada '70”以来、15年ぶり。
 パヴェウ・パヴリコフスキ(ポーランド):『イーダ』で受賞して以来、4年ぶり。
 ダンテ・ラム(香港):2016年度の『疾風スプリンター』以来。
 Nour-eddine Lakhmari(モロッコ):2009年度の“Casanegra”以来。
 アルーナス・マテーリス(リトアニア):2006年度の『おうちに帰ろう』“Before Flying Back to Earth(Prieš parskrendant į žemę)”以来。
 Radu Jude(ルーマニア):2015年度の“Aferim!”以来3年ぶり

 3回目
 Álvaro Brechner(ウルグアイ):2009年度の“Bad Day to Go Fishing(Mal día para pescar)”、2014年度の“Mr. Kaplan”以来。
 イ・チャンドン(韓):2002年度の『オアシス』、2007年度の『シークレット・サンシャイン』以来。
 リティー・パン(カンボジア):1994年度の“Rice People”、2013年度の『消えた画 クメール・ルージュの真実』(ノミネート)以来。
 Janez Burger(スロヴェニア):2005年度の“The Ruins(Ruševine)”、2011年度の“Silent Sonata(Circus Fantasticus)”以来。
 シルヴィオ・カイオッシィ(チリ):1990年度の“The Moon in the Mirror(La Luna en el espejo)”、2000年度の“Coronation(Coronación)”以来。
 Mostofa Sarwar Farooki(バングラデシュ):2010年度(“Third Person Singular Number”)、2013年度(“Television”)以来。
 Aida Begić(ボスニア・ヘルツェゴビナ):2008年度の“Snow(Snijeg)”、2012年度の“Children of Sarajevo(Djeca)”以来。
 ジョアン・ボテリョ(ポリトガル):1988年度の“Hard Times(Tempos Difíceis)”、1994年度の“Three Palm Trees(Três Palmeiras)”以来。
 ナディーン・ラバキー(レバノン):2007年度の『キャラメル』、2011年度の“Where Do We Go Now?”以来。

 4回目
 シーロ・ゲーラ(コロンビア):2005年度の“Wandering Shadows(La Sombra del Caminante)”、2009年度の“The Wind Journeys(Los viajes del viento)”、2015年度の『彷徨える河』以来。『彷徨える河』はノミネート。
 マークス・イムホーフ(スイス):1981年度の“The Boat Is Full(Das Boot ist Voll)”、1991年度の“Der Berg”、2013年度の『みつばちの大地』以来。“The Boat Is Full(Das Boot ist Voll)”はノミネート。

 5回目
 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(トルコ):2003年度の『冬の街』(“Uzak”)、2008年度の『スリー・モンキーズ』(ショートリスト)、2011年度の『昔々、アナトリアで』、2014年度の『雪の轍』以来。

 7回目
 マルティン・シュリーク(スロヴァキア):1993年度の『私の好きなモノすべて』、1995年度の『ガーデン』、1997年度の『不思議の世界絵図』、2000年度の『Landscape(地図にない国の風景)』“Landscape(Krajinka)”、2005年度の“The City of the Sun(Slnečný štát)”、2011年度の“Gypsy(Cigán)”以来。
 カルロス・ディエギス(ブラジル):1976年度の“Xica da Silva”、1979年度の『バイバイ・ブラジル』、1987年度の“Um Trem para as Estrelas(Subway to the Stars)”、1989年度の“Dias Melhores Virão(Better Days Ahead)”、1996年度の“Tieta do Agreste”、1999年度の『オルフェ』以来。

 ノミネート経験者は、マークス・イムホーフ(“The Boat Is Full(Das Boot ist Voll)”)、リティー・パン(『消えた画 クメール・ルージュの真実』)、シーロ・ゲーラ(『彷徨える河』)。

 受賞経験者は、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(『善き人のためのソナタ』)、パヴェウ・パヴリコフスキ(『イーダ』)、ネメシュ・ラースロー(『サウルの息子』)。

 受賞経験者は前回が1人(ミヒャエル・ハネケ)、前々回が3人、ノミネート経験者は前回が5人(ラシッド・ブシャール(3回)、アニエスカ・ホランド(2回)、ミヒャエル・ハネケ(2回)、ミヒャエル・R・ロスカム、アンドレイ・ズビャギンツェフ(3回))、前々回が8人でした。

 【初監督】 23作品、25人
 アルジェリア、アルメニア、イギリス、イスラエル、エクアドル(Jamaicanoproblem)、エジプト、エストニア、カナダ、コソボ、コロンビア(クリスティーナ・ガジェゴ)、デンマーク、ニジェール共和国、ネパール、パキスタン、パラグアイ、ベトナム(2人)、ベネズエラ、ベラルーシ、ペルー、ベルギー、モンテネグロ、ルクセンブルク、ロシア
 ※初の長編ナラティヴ作品を初監督作品としてカウントしています。

 数え方にもよりますが、今回が23作品、前回が20作品、前々回が27作品でした。

 アルメニア、エクアドル、コロンビア、パキスタンは、2年連続初監督作品、イギリスは3年連続初監督作品、コソボは4連続初監督作品になっています。

 2013年度には初監督作品が27ありましたが(うち2作品は2人の監督のうち一方が初監督)、ショートリスト9作品まで進んだ作品はゼロ。
 2014年度には初監督作品が17ありましたが、ショートリスト9作品まで進んだ作品はゼロ。
 と初監督作品に厳しい年が続きましたが、
 2015年度には初監督作品が28あり(うち1作品は2人の監督のうち一方が初監督。パナマまで含めると29)、ショートリスト9作品まで進んだ作品は4作品あって、そのうち3作品がノミネートまで進み、受賞作品(『サウルの息子』)も初監督作品でした。
 2016年度は初監督作品が27あり、ショートリストまで進んだ作品は2作品あって、そのうちオーストラリアがノミネートまで進みました。
 2017年度は、初監督作品が20ありましたが、ショートリスト9作品まで進んだ作品は1作品(南アの『傷』)のみで、ノミネートはされませんでした。

 『サウルの息子』が外国語映画賞の初監督作品に風穴を開けたようなところはありましたが、いずれにせよ、量的にはある程度の本数がエントリーされているにも拘わらず、初監督作品がショートリストやノミネーションに選ばれる可能性は低いままと言わざるを得ません。

 【女性監督】 20人
 アルジェリア、イギリス、インド、インドネシア、エストニア、オーストリア、カナダ、ギリシャ、コスタリカ、コソボ、コロンビア(クリスティーナ・ガジェゴ)、タイ、チュニジア、ニジェール共和国、ニュージーランド、ノルウェー、ベトナム(グエン・ケイ)、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、レバノン

 今回が20作品、前回が26作品(27人:史上最多)、前々回が16作品、3年前が(共同監督まで含めて)13作品でした。

 2年連続で女性監督が選ばれたのは、タイだけでした。

 作品賞に比べると、外国語映画賞で女性監督の作品がノミネートされる確率は圧倒的に高いものになっていますが、それでもノミネートで言って、2年に1作品というくらいの割合です。2002年や2006年のように1回のノミネーションに2つの女性監督作品が入って来る年もあります。
 受賞データでは、1995年にマルレーン・ゴリス(『アントニア』)、2002年にカロリーヌ・リンク(『名もなきアフリカの地で』)、2010年にスザンネ・ビア(『未来を生きる君たちへ』)が外国語映画賞を受賞しています。
 ここ3年では連続で1作品ずつ女性監督の作品がノミネートされていますが、本年度も、選出作品の数から言っても、顔触れから言っても、少なくとも1作品はノミネートされてもいいように思われます。

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 【米国アカデミー賞外国語映画賞に関する6つの傾向】

 Ⅰ.外国語映画賞はヨーロッパ映画がお好き?

 ノミネーション5作品に入る国の近年のバランスは―
 ヨーロッパ:2~3
 南北アメリカ:1~2
 中東:0~2
 その他:0~1
 という風になっています。

 ノミネート国は、(特に近年は)意識的に前年とはなるべく重ならないようにしているのではないかと考えられます。前年と重なったとしても最大で3カ国ですが、3カ国も重なることは稀で、全く重ならない場合もあります。

 過去10年間で、前年と連続して同じ国が選ばれているのは―
 2018年:1カ国(スウェーデン)
 2017年;1カ国(デンマーク)
 2016年:なし
 2015年:なし
 2014年:1カ国(デンマーク)
 2013年:1カ国(カナダ)
 2012年:1カ国(カナダ)
 2011年:なし
 2010年:3カ国(フランス、ドイツ、イスラエル)
 2009年:2カ国(イスラエル、オーストリア)

 2018年のノミネート国は、チリ、レバノン、ロシア、ハンガリー、スウェーデンであり、今回は、レバノン、ハンガリー、スウェーデンの順で連続ノミネートの可能性がありそうです。

 Ⅱ.近年のノミネート人気国

 過去10年で外国語映画賞にノミネートされた国は、全部で29カ国あります。
 このうち―
 5回ノミネート:デンマーク
 3回ノミネート:イスラエル、カナダ、ドイツ、フランス
 2回ノミネート:オーストリア、ポーランド、アルゼンチン、イラン、ベルギー、ロシア、チリ、ハンガリー、スウェーデン
 1回ノミネート:アルジェリア、イタリア、エストニア、オーストラリア、カンボジア、ギリシャ、コロンビア、日本、ノルウェー、パレスチナ、ペルー、メキシコ、モーリタニア、ヨルダン、レバノン

 単純な確率論では、たとえば、デンマークは50%の確率で、イスラエルやカナダ、ドイツ、フランスは30%の確率で、それぞれノミネートされることになります。

 Ⅲ.ノミネート5作品のうち、1本は、まだノミネートされたことのない国から選出される

 受賞作は、長らくヨーロッパ偏重だったのが、近年は、世界の各地域に順繰りにオスカーを贈っている(ように見えます)。

 できるだけいろんな国の作品をピックアップしていこうというスタンスは、90年代から明確になってきていて――

 a) これまで1回だけ受賞した国は11カ国ありますが、そのうち8カ国は1995年以降に受賞しています。ロシア、チェコ、台湾、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カナダ、南ア、ポーランド、チリ

 b)これまで1回だけノミネートされて、受賞したことがない国は20カ国ありますが、そのうち90年代以降が18カ国あります。(80年代以前の2カ国は東ドイツとニカラグア)
 1990年:プエルトリコ
 1992年:アイスランド
 1993年:ウルグアイ (台湾 初ノミネート)
 1994年:ベトナム
 1995年:キューバ、マケドニア (台湾 2度目のノミネート)
 1997年:ジョージア (チェコ(となってから) 初ノミネートで初受賞)
 (1999年:イラン 初ノミネート)
 2000年:ネパール
 (2001年:台湾、3度目のノミネートで初受賞)
 2002年:ボスニア・ヘルツェゴビナ 初ノミネートで初受賞
 2003年:フィンランド
 (2005年:南アフリカ 初ノミネート)
 2006年:(パレスチナ初ノミネート) (南アフリカ 2度目のノミネートで初受賞)
 2008年:カザフスタン
 2010年:ペルー
 (2012年:イラン 2度目のノミネートで初受賞)
 2013年:チリ
 2014年:カンボジア (パレスチナ2度目のノミネート)
 2015年:エストニア、モーリタニア (ポーランド 46回目のエントリー、10回目のノミネートで初受賞)
 2016年:コロンビア、ヨルダン
 2017年:オーストラリア
 2018年:レバノン

 以上から考えると、ノミネート5作品のうち、1本は、まだノミネートされたことのない国から選出される可能性が非常に高いことがわかります。

 ※ アカデミー賞サイドが「できるだけいろんな国の作品をピックアップしていこう」としているのではなく、むしろ、世界各国の映画のクオリティーが上がった、もしくは、「新しい物語」は、これまで外国語映画賞を出してきた国々以外の地域から生まれるようになった、とも考えられます。

 ちなみに、初めてアカデミー賞に作品を送った国で、その作品がノミネーションを果たした国は6カ国あります(ジョージア、マケドニア、ネパール、ニカラグア、ベトナム、モーリタニア)。

 Ⅳ.外国語映画賞ノミネート作品は、ベルリン国際映画祭かカンヌ国際映画祭の出品作から4本選ばれる

 米国アカデミー賞のカンヌ嫌いは有名で、1994年の『さらば、わが愛/覇王別姫』以降、パルムドール受賞作品が、外国語映画賞にノミネートされることは長らく途絶えていましたが、2009年の『パリ20区、僕たちのクラス』で15年ぶりのノミネートを果たし、翌年も『白いリボン』がノミネートを果たしました。「カンヌ嫌い」の傾向は弱まったのかもしれません。

 過去5年のノミネート作品は――

 2018年
 ◎『ナチュラルウーマン』(チリ):ベルリン国際映画祭、脚本賞受賞。
 ・『判決、ふたつの希望』(レバノン):ベネチア国際映画祭、男優賞受賞。
 ・『ラブレス』(ロシア):カンヌ国際映画祭、審査員賞受賞。
 ・『心と体と』(ハンガリー):ベルリン国際映画祭、金熊賞・国際批評家連盟賞・エキュメニカル審査員賞
 ・『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(スウェーデン):カンヌ国際映画祭、パルムドール受賞。

 2017年
 ◎『セールスマン』(イラン):カンヌ国際映画祭 脚本賞、男優賞受賞
 ・『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク):トロント国際映画祭
 ・『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)
 ・『タンナ』(オーストラリア):ベネチア国際映画祭 国際批評家週間 国際批評家週間賞、Fedeora Award(撮影賞)、観客賞受賞
 ・『ありがとう、トニ・エルドマン』(独):カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞

 2016年
 ◎『サウルの息子』(ハンガリー):カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ、国際批評家連盟賞受賞
 ・『彷徨える河』(コロンビア):カンヌ国際映画祭 監督週間 CICAE Arte Cinema Prize受賞
 ・『ある戦争』(デンマーク):ベネチア国際映画祭 Orizzonti部門
 ・『裸足の季節』(フランス):カンヌ国際映画祭 監督週間 Label Europa Cinema Prize受賞
 ・『ディーブ』(ヨルダン):ベネチア国際映画祭 Orizzonti部門 監督賞受賞

 2015年
 ◎『イーダ』(ポーランド):トロント国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞
 ・『裁かれるのは善人のみ』(ロシア):カンヌ国際映画祭 脚本賞受賞
 ・『みかんの丘』(エストニア):ワルシャワ国際映画祭
 ・『人生スイッチ』(アルゼンチン):カンヌ国際映画祭
 ・『禁じられた歌声』(モーリタニア):カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞受賞

 2014年
 ◎『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(イタリア):カンヌ国際映画祭
 ・『オーバー・ザ・ブルースカイ』(ベルギー):ベルリン国際映画祭 パノラマ部門 Label Europa Cinemas受賞
 ・『消えた画 クメール・ルージュの真実』(カンボジア):カンヌ国際映画祭 ある視点部門 ある視点賞受賞
 ・『偽りなき者』(デンマーク):カンヌ国際映画祭 男優賞、芸術貢献賞、エキュメニカル審査員賞受賞
 ・『オマール、最後の選択』(パレスチナ):カンヌ国際映画祭 ある視点部門 審査員賞受賞

 これらを見ると、近年は、国際的にあまり知られていない作品がノミネートされるということはなく、ベルリン+カンヌで4本、その他1本という組み合わせでノミネートされ、5年のうち1回「その他」が外国語映画賞受賞を果たしている、ということがわかります。

 Ⅴ.やっぱり実力派は強い!

 前項にも関連してきますが、ノミネート作品や受賞作品のリストを眺めてみると、実力派の監督作品が選ばれていることが多いようです。

 本年度で、これまで受賞したことがあるのは、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(『善き人のためのソナタ』)、パヴェウ・パヴリコフスキ(『イーダ』)、ネメシュ・ラースロー(『サウルの息子』)の3人、ノミネート経験者は、マークス・イムホーフ(“The Boat Is Full(Das Boot ist Voll)”)、リティー・パン(『消えた画 クメール・ルージュの真実』)、シーロ・ゲーラ(『彷徨える河』)の3人です。

 Ⅵ.外国語映画賞が好むストーリー

 以前は、外国語映画賞受賞作品には内容的にある傾向性があるように思っていましたが、近年は、『セールスマン』や『ナチュラルウーマン』など、ちょっとシノプシスを読んだだけでは、どうしてこの作品がそんなに評価が高いのだろうというようなことも多くなり、「内容」(シノプシス)で判断することは難しくなりました。

 それでもアカデミー会員に好まれるタイプの作品を書き出してみると―

 ・戦争や貧困など過酷な状況の中で、生き方を問われる主人公の物語

 ・老いや死を見つめた作品(『おくりびと』『みなさん、さようなら』『海を飛ぶ夢』『愛、アムール』)

 ・個性的な生き方を描いた人間賛歌(『オール・アバウト・マイ・マザー』『アントニア』など)

 ・特定の個人や家族のドラマチックな生き方を描いた作品(『ファニーとアレクサンデル』『バベットの晩餐会』『インドシナ』)

 ・映画愛を描いた作品(『映画に愛をこめて アメリカの夜』『ニュー・シネマ・パラダイス』)

 こんな傾向とは無関係に『グリーン・デスティニー』のような活劇が賞をさらっていくこともあります

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 【米国アカデミー賞2019 外国語映画賞 予想】

 以上を踏まえて、米国アカデミー賞2019外国語映画賞ショートリストを予想してみると―

 1.外国語映画賞に強い(かもしれない)実力派の監督
 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、パヴェウ・パヴリコフスキ、ネメシュ・ラースロー

 2.近年の常連国
 デンマーク、イスラエル、ドイツ、ポーランド

 3.連続ノミネートの可能性
 レバノン、ハンガリー、スウェーデン

 4.地域枠
 ヨーロッパ:アイスランド、イギリス、イタリア、ウクライナ、カザフスタン、スウェーデン、スロヴァキア、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、ポーランド
 中東:イスラエル、イラン、レバノン
 アジア:インドネシア、カンボジア、トルコ、日本
 南米アメリカ:コロンビア、パラグアイ、ペルー、メキシコ
 その他:オーストラリア

 5.初ノミネート枠
 トルコ、スロヴァキア、インドネシア、ウクライナ、パラグアイ

 ショートリスト9作品の候補としては、以上のような作品から選ばれる感じでしょうか。

 字数が上限に達したので、ノミネーション予想は、また別の機会に改めて―。

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 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞 ショートリスト9作品は、例年通りであれば、約1か月後に発表の予定で、その後、2019年1月22日にノミネート作品5作品が発表されることになります。

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この記事へのコメント

2018年10月10日 04:13
・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その1(アイスランド~エジプト)
https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_4.html
・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その2(エストニア~スウェーデン)
https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_6.html
・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その3(スペイン~ネパール)
https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_18.html
・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その4(ノルウェー~ベルギー)
https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_25.html
・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その5(ボスニア・ヘルツェゴビナ~ロシア)
https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_3.html

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