モントリオール世界映画祭2018 受賞結果!

 第42回モントリオール世界映画祭(8月23日-9月3日)の各賞が発表になりました。

 【ワールド・コンペティション部門】

 ◆グランプリ(Grand Prix of the Americas (Best Film))
 ◎“Curtiz”(ハンガリー) 監督:Tamas Yvan Topolánszky
 物語:1942年、アメリカは第二次世界大戦参入への準備をしていて、ハンガリー出身の映画監督マイケル・カーティスは1本の映画の監督を依頼される。『カサブランカ』。ユダヤ人である彼は二の足を踏んだ。彼は、ハンガリーにいる(姉)妹を救い出したいと考えていて、反独映画を監督することは(姉)妹を危険にさらすのではないかと思ったのだ。のちに、彼がやっかいな作品と取っ組み合っている時、セットに彼の娘が姿を現し、どうして子どもの私を棄てたのかと尋ねる。

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 ◆審査員特別グランプリ(Special Grand Prix of the Jury)
 ◎『散り椿』“Samurai's Promise”(日) 監督:木村大作

 ◎“The Etruscan Smile”(スイス・独・米・英) 監督:Mihal Brezis、Oded Binnun
 出演:ブライアン・コックス、ロザンナ・アークエット、J・J・フィールド、ソーラ・バーチ
 物語:年老いた気難しいスコットランド人が、手術のために、渋々ヘブリディーズ諸島の田舎を離れて息子の住むサンフランシスコに向かう。彼の人生は、そこで孫と出会って変わり、新しい意味を持つようになる。彼は、真の美しさとは何かを知り、よりよく生きれば、死後も笑顔は生き続けることを発見する。
 Stony Brook映画祭2018出品。最優秀作品賞受賞。
 ロードアイランド国際映画祭2018出品。最優秀作品賞受賞。

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 ◆監督賞(Best Director)
 ◎サース・アッティラ(Attila Szász) “Eternal Winter(Örök Tél)”(ハンガリー)

 “Eternal Winter(Örök Tél)”(ハンガリー) 監督:サース・アッティラ(Attila Szász)
 物語:1944年、クリスマス。ソ連軍が、ハンガリーに侵入し、小さな村にいたすべての若い女性を連行して、ソ連の炭鉱の強制収容所に入れる。Irénは、そこでRajmundと出会う。Rajmundは、彼女に収容所で生き延びる方法を教えてくれる。Irénは、いかにして故郷に帰るかだけを考えていたが、やがてRajmundのことを好きになっていく。
 実話に基づく物語。初監督長編。
 Manaki BrothersフェスティバルBitola2018出品。
 レインダンス映画祭2018出品。
 サンディエゴ国際映画祭2018出品。

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 ◆男優賞(Best Actor)
 ◎舘ひろし 『終わったひと』“Life In Overtime”(日)(監督:中田秀夫)

 ◆女優賞(Best Actress)
 ◎Maya Szopa “Strangers of Patience(Stranniki Terpeniya)”(ロシア) 監督:Vladimir Alenikov

 “Strangers of Patience(Stranniki Terpeniya)”(ロシア) 監督:Vladimir Alenikov
 物語:アンドレイは、才能ある写真家だが、耳の不自由な若いモデル、マリーナを、モスクワの真ん中の交通の激しい通りに建つアパートに閉じ込めていた。彼は、自分の行動を芸術のためと称して正当化していた。しかし、彼は、マリーナの強い性格に気づいておらず、やがて心理的な対決が両者の関係を変えようとしていた。

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 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ◎Jianv Han(韓家女)、Wei Zhong(鍾偉)、Muye Wen(文牧野) “Dying To Survive(我不是薬神)”(中) 監督:Muye Wen(文牧野)

 “Dying To Survive(我不是薬神)”(中) 監督:Muye Wen(文牧野)
 物語:Yong Cheng(程勇)は、媚薬を扱う店の店主で、ある日、奇妙な客が訪ねてきて、彼の人生は劇的に変わる。彼は、かつて媚薬の小売店をしていたが、店をたたまされたGlinicが作る海賊薬の専属代理店をすることになったのだ。Yong Chengは、爆発的な儲けを得ただけでなく、客から「薬の神様」と崇められるようになる。
 2014年に実際に起きた陸勇事件を基にした作品。中国では高価でなかなか入手できない慢性骨髄性白血病の治療薬と同じ効能を得ることができる薬が、インドから安価で入手できることがわかり、陸勇は薬の代理輸入を手がけることになる。商売は大当たりするが、違法であることに変わりはなく、いったん彼はその商売から手を引くが、病気に苦しむ人々のために商売を再開し、つかまってしまう。そんな彼に減刑の請願が重なり、中国の製薬会社の暴利がクローズアップされることになる。
 ニン・ハオや俳優の徐峥(シュウ・チェン)がプロデューサーを務める。現在、中国で大ヒット中の作品。
 上海国際映画祭2018出品。

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 ◎Mirko Locatelli、Giuditta Tarantelli “Isabelle”(伊・仏)(監督:Mirko Locatelli)

 “Isabelle”(伊・仏) 監督:Mirko Locatelli
 物語:Isabelleは、60歳の天体物理学者で、イタリアに住み、仕事をしている。ある日、病院で、彼女はDavideと出会う。Davideは、ひき逃げ事件の被害者で、(姉)妹が犠牲になっていた。2人は仲良くなり、Davideが退院しても会い続けた。だが、Isabelleには罪深い秘密があった。彼女の息子Jéromeが、事故があったその夜に、フランスへと逃亡していたのだ。

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 ◆芸術貢献賞(Best Artistic Contribution)
 ◎“The Lord Eagle(Toyon Kyyl)”(ロシア) 監督:Eduard Novikov
 物語:1930年代のサハ共和国。年老いたMikipperと妻のOppuosは、深いタイガの中で暮らしている。牛を飼い、猟をし、魚を獲ることが、彼ら老人たちのシンプルな日常だった。ある早冬の日、一羽の鷲が彼らの庭にやってくる。老人たちは、鷲に手出しはしなかったが、それは鷲が聖なる生き物だからだった。冬を通して、彼らは鷲が牛を襲ったりしないように、鷲にエサを与えた。次第に彼らは仲良くなっていった。寒いクリスマスの日、鷲は家に入り、イコンの隣の棚の隅にある聖なる場所にとまるようになった。それから、鷲は1つの家で人一緒に暮らすようになった。
 モスクワ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。作品賞受賞。


 ◆イノヴェーション賞(Innovation Award)
 ◎“Mocking of Christ(Ruganje So Hristos)”(マケドニア) 監督:ジャニ・ボジャッチ(Jani Bojadzi)
 物語:Alexanderは、パリで活動する政治ジャーナリストで、ギリシャから手紙を受け取って、職業的、個人的な危機に直面する。マケドニアに政治的亡命者をしていた疎遠な父が死んだというのだ。彼は、実際に何が起こったのか知りたくて、ギリシャへ飛ぶ。疑惑と暴力の蜂の巣の中へ。
 札幌国際短編映画祭2012で短編『エンド・オブ・ザ・ワールド』“Krajot na svetot(The End of The World)”(2010)が上映されているジャニ・ボジャッチの初監督長編。

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 【ワールド・コンペティション 短編部門】

 ◆第1席(1st prize)
 ◎“Vagabonds”(ガーナ) 監督:Amartei Armar

 ◆審査員賞(Jury Award)

 ◎“All My Guardian Angels(Todos mis padres)”(西) 監督:Bernabé Rico

 【ファースト・フィクション・コンペティション部門】(First Fiction Films Competition)

 ◆金賞(Golden Zenith)
 ◎“The Gazelle's Dance(El Baile De La Gacela)”(コスタリカ・メキシコ) 監督:Iván Porras Meléndez

 ◆銀賞(Silver Zenith)
 ◎“Kill Me Today, Tomorrow I`M Sick!”(独) 監督:Joachim Schroeder、Tobias Streck

 ◆ブロンズ賞(Bronze Zenith)
 ◎“Have Your Name Carved”(中) 監督:Lei Xu

 ◆スペシャル・メンション(Special mention for quality)
 ◎“Jim Shoe”(米) 監督:Peter Sutton

 【ドキュメンタリー・オブ・ザ・ワールド部門】(DOCUMENTARIES OF THE WORLD)

 ◆第1席(1st Prize)
 ◎“Dying To Tell(Morir Para Contar)”(西) 監督:Hernán Zin

 ◆第2席(2nd Prize)
 ◎“Icelander”(カナダ) 監督:Nils OlivetoI

 ◆第3席(3rd Prize)
 ◎“Fahavalo, Madagascar 1947(Fahavalo)”(マダガスカル・ベルギー・カーボヴェルデ・カタール) 監督:Marie Clémence Andriamonta Paes

 【中国映画祭】(CHINESE FILM FESTIVAL)

 ◆第1席(1st Prize)
 ◎“Destinies”(中) 監督:Zhang Pu

 ◆第2席(2nd Prize)
 ◎“Father To Son(Van Pao Te/范保德)”(台湾) 監督:Ya-Chuan Hsiao(蕭雅全)

 ◆第3席(3rd Prize)
 ◎“Snow Fall(雪・葬/Xue Zang)“(中) 監督:Gao Chenggang(高成崗)

 【学生映画祭】

 [ナショナル・コンペティション部門(カナダ)](National Competition (Canada))

 ◆ノーマン・マクラーレン賞(Norman McLaren Award (Best Film))
 ◎“MY THESIS FILM: a thesis film”(カナダ) 監督:Erik Anderson(York University、トロント、オンタリオ州)

 ◆最優秀アニメーション賞(Best Animation Film)
 ◎“Salmiak”(カナダ) 監督:Aurélia Morin-Clarke Clarke (Cégep de vieux-Montréal, 、モントロール、ケベック州)

 ◆最優秀フィクション賞(Best Fiction Film)
 ◎“The Canadian Carver”(カナダ) 監督:MacKenzie Brown(Dawson College、モントロール、ケベック州)
 ◎“Insert Your Title”(カナダ) 監督:Ji Won Jeong (Dawson College、モントロール、ケベック州)

 [インターナショナル・コンペティション部門](International Competition)

 ◆最優秀作品賞(Best Film)
 ◎“MEET ME IN THE WOODS”(独) 監督:Isa Micklitza(ミュンヘン・テレビ映画大学)

 ◆最優秀アニメーション賞(Best Animation Film)
 ◎“Achoo”(仏) 監督:Lucas Boutrot、Elise Carret、Maoris Creantor、Pierre Hubert、Camille Lacroix、Charlotte Perroux(ESMA、モンペリエ)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary Film)
 ◎“Nomadic Doctor”(英) 監督:Mart Bira(University of Hertfordshire、ハートフォード)

 ◆最優秀実験映画賞(Best Experimental Film)
 ◎“THE RITA G, AFFAIR(SPRAWA RITY G.)”(ポーランド) 監督:Daria Kopie(The Aleksander Zelwerowicz National Academy of Dramatic Art in Warsaw)

 ◆最優秀フィクション賞(Best Fiction Film)
 ◎“The Word(Slovo)”(ウクライナ) 監督:Yhor Vysnevskyi(Kyiv National I. K. Karpenko-Kary Theatre, Cinema and Televisin University、キエフ)

 【中国学生映画祭】(Chinese Student Film Festival At The Montreal World Film Festival)

 ◆最優秀作品賞(Best Film)
 ◎“Spring Flower”(中) 監督:Tong Hua China (California Film Academy、米)

 ◆最優秀アニメーション賞(Best Animation Film)
 ◎“Harry”(中) 監督:Zhou Haoran(同済大学、上海)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary Film)
 ◎“The Water Bird and Man”(中) 監督:Gao Yang & Zhou Pu(江蘇師範大学、徐州市)

 ◆最優秀実験映画賞(Best Experimental Film)
 ◎“The Brain”(中) 監督:Ma Chunxin(浙江伝媒学院、杭州市)

 ◆最優秀フィクション賞(Best Fiction Film)
 ◎“Oasis”(中) 監督:Lin Qinqin(北京師範大学―香港浸会大学聯合国際学院. 香港城市大学)

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 内容を書き出したのは、ワールド・コンペティション部門の受賞作だけですが、よく知られた監督は全然いないものの、内容的には、案外、悪くない印象です。

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 *当ブログ記事

 ・モントリオール世界映画祭2018 ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_24.html

 ・『OUT ZONE』 in モントリオール世界映画祭2018:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_30.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月~9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

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