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zoom RSS BAFTAウェールズ・アワード2018 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2018/09/07 18:54   >>

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 第27回BAFTAウェールズ・アワード(The British Academy Cymru Awards)のノミネーションが発表になりました。(9月6日)

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 【BAFTAウェールズ・アワード】

 BAFTA英国アカデミー賞には、ウェールズとスコットランドにも支部があり、「本家」同様、毎年それぞれ賞の授与を行なっています。BAFTAウェールズは1991年、BAFTAスコットランドは1989年設立で、BAFTAウェールズ・アワードには30近くもの部門/賞があります。

 ただし、アイルランド・アカデミー賞と同じく、映画だけでは賞が成立しないので、TV作品との混成によるノミネーションになっています。

 ウェールズ映画といってもほとんどなじみがありません。日本で劇場公開されたウェールズ語によるウェールズ映画は、おそらく『ワン・フル・ムーン』(1991)1本のみで、映画祭でも2000年にケルティック・フィルム・フェストで上映された『カメレオン』(1997)がウェールズ語によるウェールズ映画の唯一のものではないかと思われます。
 実際に、「ウェールズ語によるウェールズ映画」は、そんなに多くは制作されてはいなくて、IMDbでもウェールズ語映画は26本しか記載されていません。(このところ増減はないようです。)
 しかしながら、ウェールズ出身の監督がウェールズで撮った英語の映画は、けっこうあって、ケヴィン・アレンの『ツイン・タウン』(1998)やジャスティン・ケリガンの『ヒューマン・トラフィック』(1999)などはこれに当たります。
 ウェールズ出身の監督が、ウェールズで撮った英語のイギリス映画だと、『ウェールズの山』(1995)などがあり、ウェールズを舞台もしくはロケ地とする映画となるとさらにもっとふえて、近年だと『アメリア 永遠の翼』(2009)などがあります。
 米国アカデミー賞外国語映画賞には、これまでイギリスから16本の作品がエントリーされていますが、そのうちの9本がウェールズ語映画で、うち2本がノミネーションまで進んでいます。(確率的にはかなり高く、概してクオリティーは高いということなのでしょう。)

 「ウェールズ作品」であっても、一般には「イギリス作品」として紹介されるし、ウェールズ資本が入っているかどうかなど、基本的な情報だけではよくわからなかったりしますが、よくよく調べたらウェールズ作品だったということもあるかもしれません。2011年の東京国際映画祭で上映された『サブマリン』も英語の作品ですが、ウェールズ映画とみなしてよいようです。

 BAFTAウェールズ・アワード2018ノミネーション対象作品は、2017年4月1日から2018年3月31日までにウェールズで公開・放映された映画作品とTV作品で、前回から、イングランド製作作品に参加しているウェールズ人もノミネート対象となっています。

 なお、各賞/部門に関して、公式サイトの並びはもう少し違ったものになっていますが、以下では、映画・TVドラマ部門を中心に並べ直してあります。

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 ◆作品賞 TVドラマ部門賞(Television Drama )
 ・“Bang” [テレビ・シリーズ]
 ・“Born to Kill” [テレビ・ミニシリーズ]
 ・“Parch” ” [テレビ・シリーズ]

 ◆監督賞 フィクション部門(Director: Fiction (Sponsored by Champagne Taittinger)
 ・ブルース・グディソン(Bruce Goodison) “Born to Kill”
 ・Gareth Bryn “Craith(Hidden)” [テレビ・ミニシリーズ]
 ・Philip John “Bang”
 ・ユーロス・リン(Euros Lyn) “Kiri” [テレビ・ミニシリーズ]

 ユーロス・リンは、前回“Y Llyfrgell(The Library Suicides)”で監督賞受賞。

 ◆男優賞(Actor (Sponsored by Audi))
 ・ヨアン・グリフィズ(Ioan Gruffudd) “Liar” [テレビ・シリーズ]
 ・Jack Rowan “Born to Kill”
 ・マーク・ルイス・ジョーンズ(Mark Lewis Jones) “Keeping Faith/Un Bore Mercher” [テレビ・ミニシリーズ]
 ・ロードリ・メイリー(Rhodri Meilir) “Craith(Hidden)”

 マーク・ルイス・ジョーンズは、2年連続ノミネート。

 ◆女優賞(Actress(sponsored by Waterstone Homes)
 ・アマンダ・ミーリング(Amanda Mealing) “Casualty” [テレビ・シリーズ]
 ・Annes Elwy “Little Women”(英・米) [テレビ・ミニシリーズ]
 ・イヴ・マイルズ(Eve Myles) “Keeping Faith/Un Bore Mercher”
 ・グウィネス・キーワース(Gwyneth Keyworth) “Craith(Hidden)”

 ◆脚本賞(Writer (Sponsored by The Social Club. Agency))
 ・Jeff Murphy 『ヒンターランド』 [テレビ・シリーズ]
 ・Matthew Hall “Keeping Faith/Un Bore Mercher”
 ・Roger Williams “Bang”

 Jeff Murphyは、2014年に『ヒンターランド』で脚本賞受賞。

 ◆編集賞(Editing (Sponsored by Gorilla))
 ・Dafydd Hunt “Bang”
 ・John Richards “Born to Kill”
 ・Madoc Roberts、John Parker、Dafydd Hunt “Warship” [テレビ・シリーズ]
 ・Sara Jones “Craith(Hidden)”

 Dafydd Huntは、2014年に受賞。今回、2作品でノミネート。
 Madoc Robertsは、2016年に受賞。

 ◆撮影&照明賞(Photography And Lighting (Sponsored by Elp))
 ・Sam Care “Born to Kill”
 ・Steve Lawes “Keeping Faith/Un Bore Mercher”
 ・Stuart Biddlecombe “Craith(Hidden)”

 Stuart Biddlecombeは、3年ぶりのノミネート。

 ◆衣裳デザイン賞(Costume Design)
 ・Sarah-Jane Perez “Keeping Faith/Un Bore Mercher”
 ・シャーン・ジェンキンズ(Sian Jenkins) “Reqiuem” [テレビ・シリーズ]
 ・Zoe Howerska “Bang”

 シャーン・ジェンキンズは、2年連続ノミネート。

 ◆録音賞(Sound (sponsored by AB Acoustics))
 ・John Markham “Band Cymru 2018” [コンテスト番組]
 ・プロダクション・チーム “Kiri”
 ・プロダクション・チーム “Stella” [テレビ・シリーズ]

 ◆オリジナル音楽賞(Original Music)
 ・Amy Wadge / Laurence Love Greed “Keeping Faith/Un Bore Mercher”
 ・サミュエル・シム(Samuel Sim) “Born to Kill”
 ・Simon Jones “Stella”

 ◆短編映画賞(Short Film (Sponsored by University of South Wales))
 ・“Beddgelert”(英) 監督:Medeni Griffiths
 ・“Fire in My Heart”(英) 監督:Hefin Rees
 ・“Helfa’r Heli”(英) 監督:Geraint Huw Reynolds
 ・“Neckface”(英) 監督:Sian Harries

 “Helfa’r Heli”は、Feel The Reel 国際映画祭2017 ベスト・オブ・フェスト、監督賞、撮影賞、編集賞受賞。Direct Monthly Online Film Festival 2017 9月賞監督賞、編集賞受賞。ウィンチェスター短編映画祭2017 最優秀ブリティッシュ短編賞受賞。Foyle 映画祭2017 Light in Motion Award 受賞。Fastnet短編映画祭2018 編集賞受賞。Unrestricted View映画祭2018監督賞受賞。

 ◆ドキュメンタリー・シリーズ賞(Factual Series)
 ・“Cerys Matthews a‘r Goeden Faled”  [テレビ・シリーズ]
 ・“Extreme Wales with Richard Parks” [テレビ・シリーズ]
 ・“One Born Every Minute” [テレビ・シリーズ]
 ・“Surgeons: At The Edge of Life” [テレビ・ミニシリーズ]

 “Extreme Wales with Richard Parks”は、前回は撮影賞ドキュメンタリー部門にノミネート。

 ◆単発ドキュメンタリー賞(Single Documentary (Sponsored By Aberystwyth University))
 ・“Charlotte Church – Inside My Brain” [テレビ作品]
 ・“Hidden Cardiff with Will Millard”
 ・“Rhod Gilbert: Stand Up to Shyness” [テレビ作品]
 ・“Richard And Jaco: Life with Autism” 監督:: Claire Hill、Laura Martin-Robinson [テレビ映画]

 ◆監督賞 ドキュメンタリー部門(Director: Factual (Sponsored by Capital Law))
 ・Ian Michael Jones “Frank Lloyd Wright: The Man Who Built America” [ドキュメンタリー映画]
 ・James Hale “Hidden Cardiff with Will Millard”
 ・Laura Martin-Robinson、Claire Hill “Richard and Jaco: Life with Autism”
 ・Molly-Anna Woods “Sweet Sixteen: A Transgender Story” [テレビ映画]

 Molly-Anna Woodsは、2016年にもノミネート。

 ◆撮影賞 ドキュメンタリー部門(Photography Factual (Sponsored by Genero))
 ・Aled Jenkins “Y Ditectif” [テレビ作品]
 ・Huw Talfryn Walters “Frank Lloyd Wright: The Man Who Built America”
 ・Luke Pavey “The River Wye with Will Millard” [テレビ作品]

 Huw Talfryn Waltersは、2013年にもノミネート。2014年には撮影&照明賞ノミネート。

 ◆ニュース&時事賞(News And Current Affairs (Sponsored by Working Word))
 ・“Wales Investigates”
 ・“Week In Week Out”
 ・“Newyddion 9 Ymosodiad Manceinion”

 ◆エンタテインメント番組賞(Entertainment Programme)
 ・“Only Men Aloud In Bollywood”
 ・“Salon”
 ・“Sir Gareth Edwards At 70”
 ・“Uchafbwyntiau Eisteddfod Genedlaethol 2017”

 ◆児童番組賞(Children’s Programme (Sponsored by FOR Cardiff)
 ・“CIC”
 ・“Deian A Loli”
 ・“Titsh”

 “Deian A Loli”は前回受賞。

 ◆司会者賞(Presenter (Sponsored by Deloitte))
 ・Beti George “Beti George: Colli David”
 ・シャルロット・チャーチ(Charlotte Church) “Charlotte Church: Inside My Brain”
 ・Gareth ‘Alfie’ Thomas “Alfie v Homophobia: Hate in the Beautiful Game”
 ・Rhod Gilbert “Rhod Gilbert: Stand Up to Shyness”

 Beti Georgeは、2年連続ノミネート。

 ◆ゲーム部門(Game (Sponsored by Games Design At Glyndŵr University))
 ・“Byd Cyw”
 ・“Don’t Knock Twice”
 ・“Late Shift”

 ※作品賞 映画/テレビ映画部門、ブレイクスルー賞、美術賞、メイキャップ&ヘア賞、特殊&視覚効果賞、ライヴ放送賞は、今回ノミネートがありませんでした。(本年度のガイドラインには載っているので、当初の予定ではノミネートされるはずだったようです。)

 ※オリジナル音楽賞、エンタテインメント番組賞は、前回まであったスポンサーがなくなっています。

 ※ガイドラインによると、12以上のエントリーがあった部門はノミネート枠が4、8-11のエントリーがあった部門はノミネート枠が3、7以下のエントリーだった部門は本年度の開催はなく、2019年度にキャリー・オーバーになると書かれています。

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 主な作品のノミネート状況は以下の通り。

 ・“Born to Kill”(6):作品・監督・男優・編集・撮影・音楽
 ・“Keeping Faith/Un Bore Mercher”(6):男優・女優・脚本・撮影・衣裳・音楽
 ・“Bang”(5):作品・監督・脚本・編集・衣裳
 ・“Craith(Hidden)”(5):監督・男優・女優・編集・撮影
 ・“Kiri”(2):監督・録音
 ・“Stella”(2):録音・音楽

 ・“Hidden Cardiff with Will Millard”(2):単発ドキュメンタリー・監督
 ・“Richard And Jaco: Life with Autism”(2):単発ドキュメンタリー・監督
 ・“Charlotte Church – Inside My Brain”(2):単発ドキュメンタリー・司会
 ・“Frank Lloyd Wright: The Man Who Built America”(2):ドキュメンタリー監督・ドキュメンタリー撮影

 今回は、facebookでのノミネーション発表まで、時間をカウントダウンしたりして盛り上げようとしていましたが、短編映画やテレビ映画はあるものの、劇場公開映画が全然ない(本当に全くない)のでは映画目当てにチェックしている者としては盛り上がりようがありません。テレビ作品を中心とした賞と割り切れば、それはそれでいいのでしょうけれど、ちょっと寂しいですね。まあ、これがウェールズ映画界の現状ということなのかもしれませんが。

 受賞結果の発表は、10月14日です。

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 *当ブログ記事

 ・BAFTAウェールズ・アワード2017 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_4.html  ・BAFTAウェールズ・アワード2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_10.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_7.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_3.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_19.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_9.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

 追記:
 ・BAFTAウェールズ・アワード2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_24.html

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