①米国アカデミー賞2019 外国語映画賞 各国代表リスト!その1

 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞各国代表作品のリスト その1です。

 本年度のエントリー作品は、87ヵ国です。

 ここでは、アイスランドからエジプトまでを記しています。

 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その2(エストニア~スウェーデン):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_6.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その3(スペイン~ネパール):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_18.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その4(ノルウェー~ベルギー):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_25.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その5(ボスニア・ヘルツェゴビナ~ロシア):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_3.html

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 ◆アイスランド:“Woman at War (Kona fer í stríð)“(アイスランド・仏・ウクライナ) 監督:ベネディクト・エルリングソン
 物語:Hallaは、女ひとりで地元のアルミニウム工場に戦争を挑む。彼女が愛するアイスランドの自然のままのハイランドを守るためなら、あらゆるものを賭けるリスクもいとわない。だが、そんな彼女の生活に思いもかけず、ひとりの孤児が入り込んでくる……。
 『馬々と人間たち』のベネディクト・エルリングソンの第2監督長編。
 カンヌ国際映画祭2018 国際批評家週間出品。
 シドニー映画祭2018出品。
 ラ・ロシェル国際映画祭2018出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2018出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 ラックス賞2018ノミネート。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ノルディック映画賞2018 ノミネーション発表。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 ハイファ国際映画祭2018出品。
 ベルゲン国際映画祭2018出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2018出品。
 レイキャビク国際映画祭2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Laugh部門出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 アイスランド映画は、1992年に『春にして君を想う』が米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、2013年に『ディープ』がショートリスト。39回連続39回目の出品。ベネディクト・エルリングソンは、2013年(度)に『馬々と人間たち』が米国アカデミー賞外国語映画賞アイスランド代表に選ばれて以来5年ぶり2回目の選出。


 ◆アフガニスタン:“Rona, Azim's Mother”(アフガニスタン・イラン) 監督:ジャムシド・マームディ(Jamshid Mahmoudi)
 物語:Azimは、テヘラン・シティー・ホールで用務員として働いているアフガン難民である。彼は、母親の面倒を見、家族でドイツに密入国しようという兄の計画に協力しているが、兄が母を見棄てたため、兄に裏切られたように感じている。それでも、彼は母親の面倒を見続けていて、ついに手術が必要になる。母親を助けるには、腎臓の移植が必要だが、外国人である彼にはイラン社会でドナーを見つけることはできない。彼は、自分の腎臓を移植しようとして、医者に止められる。
 第2監督作品。
 釜山国際映画祭2018アジア映画の窓部門出品。
 アフガニスタン映画は、7年連続13回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでノミネートされたこともショートリスト入りしたこともない。ジャムシド・マームディは、2014年度の『数立方メートルの愛』“A Few Cubic Meters of Love(Chand Metre Moka'ab Eshgh)”に続き、2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞アフガニスタン代表選出。2016年度代表に選ばれた“Parting(Raftan)”では脚本を手がけている。


 ◆アルジェリア:“Until The End Of Time(Ila Akher Ezaman/ Jusqu’à la fin des temps)”(アルジェリア) 監督:Yasmine Chouikh
 物語:Sidi Boulekbourの墓地の中で、年老いた墓堀人Aliは、60歳のJoharと出会う。Joharは、姉の墓を参りに来たのが、ここに来たのは夫を失って以来初めてだった。彼女は、自分が最後に休む場所は、姉の隣にしたいと考え、自分自身の葬式を自分で取り仕切ろうと決め、Aliに協力してくれと頼む。しかし、JoharとAliのお互いへの気持ちが食い違っていることに気づき、葬式の準備はつまづいてしまう。
 初監督長編。
 ドバイ国際映画祭2017出品。
 Festival d'Annaba du film méditerranéen 2018出品。
 Festival cinéma du monde de Sherbrooke 2018出品。
 Festival des cinémas arabes 2018 出品。
 Festival cinémas d'Afrique Lausanne 2018出品。
 Le Festival du Livre de Mouans -Sartoux 2018出品。
 アルジェリア映画は、4年連続20回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。初めて出品した1970年に『Z』で受賞。そのほか4回ノミネートされている(最新は2011年の“Hors-la-loi”)。


 ◆アルゼンチン:“The Angel(El Ángel)”(アルゼンチン・西) 監督:Luis Ortega
 出演:セシリア・ロス、Chino Darín、Malena Villa、ルイス・ニェッコ(Luis Gnecco)、ピーター・ランザーニ(Peter Lanzani)、メルセデス・モラーン(Mercedes Morán)、ダニエル・ファネゴ(Daniel Fanego)
 物語:Carlitosのブロンドの巻き毛と天使のような青い瞳は、彼の混乱した暴力的な精神性を隠している。若い頃から、彼はただできるからという理由で盗みを働いてきた。それは動じない彼の魅力であり、彼の愛する、まっすぐな性格の両親を残念がらせるものだった。犯罪の常習犯の息子であるRamonに出会った時、Carlitosは魅力を感じて、求める水準が釣り上がり、よりシリアスな犯罪へと走ることになった。まもなく彼らは殺人を犯す。
 1971年から72年にかけて、20歳の時に11人の人を殺した連続殺人犯Carlos Robledo Puchの人生をモデルにした物語。
 カンヌ国際映画祭2018 ある視点部門出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 モトヴン映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 ファンタスティック・フェスト2018出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Pearlak部門出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 アルゼンチン映画は、これが45回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品で、これまでに7回ノミネートされて、2回受賞(1986年の『オフィシャル・ストーリー』、2010年の『瞳の奥の秘密』)している。最新のノミネートは、2015年の『人生スイッチ』。Luis Ortegaは、これが初めての米国アカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン代表選出。


 ◆アルメニア:“Spitak”(アルメニア・ロシア) 監督:アレクサンダー・コット(Alexander Kott)
 物語:Gorは、モスクワから地震に見舞われたアルメニアへ家族を捜しに行こうとしている。かつてそこには、彼の捜している家族が住む小さな家があった。旅の途中で、彼は様々な人に会う。みんな悲劇や試練を抱えた人ばかりだ。地元の人は、愛する人を必死に捜している。生きていても死んでいてもかまわない。死んでいたなら死んでいたで、ちゃんと埋葬してあげられるからだ。医者は、薬品や診療器具が不足しているのにも拘わらず、昼夜を問わず、生存者を助けようとしている。兵士やボランティアは、命を懸けて、瓦礫を片付けている。Gorは、家族を捜すのを諦めきれない。妻や小さな娘はきっと瓦礫の下で生きている。愛している限り、希望はある。
 1988年12月7日、アルメニアの一都市スピタクを震央とした地震(アルメニア地震またはスピタク地震)を背景にした物語。約2万5千人の死者を出し、40万人が家を失ったと伝えられる。
 『草原の実験』『ブレスト要塞大攻防戦』のアレクサンドル・コット監督最新作。
 モスクワ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 モントリール世界映画祭2018 ワールド・グレイト部門出品。
 アルメニア映画は、3年連続7回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでノミネートされたこともショートリスト入りしたこともない。アレクサンドル・コットは米国アカデミー賞外国語映画賞アルメニア代表初選出。


 ◆イエメン:“10 Days Before the Wedding”(イエメン) 監督:Amr Gamal
 物語:RashaとMa'moonは、若いカップルだが、2015年に結婚しようとしていて、戦争のために延期になる。たくさんの困難を乗り越えて、2018年にようやく結婚式を挙げようとする。挙式まであと10日というところで、いくつもの障害が立ちはだかる。だが、今回は戦争が原因ではない。まず家の立ち退きから始まり、戦争商人に彼らの信仰を試され、武装した民兵とトラブルになり、財政的な問題も浮かび上がる。そうしているうちにも、予定していた結婚式の期日は迫ってくる。
 テレビで活躍していたAmr Gamalの初めての劇場公開作品(監督・脚本・製作)。
 ポスターには“The first Yemeni movie to ever hit the theaters”(映画館でヒットした初めてのイエメン映画)という惹句が書かれています。
 イエメン映画は、2年ぶり2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでノミネートされたこともショートリスト入りしたこともない。Amr Gamalは米国アカデミー賞外国語映画賞イエメン代表初選出。


 ◆イギリス:“I'm Not A Witch”(英・仏) 監督:ルンガーノ・ニョニ(Rungano Nyoni)
 物語:アフリカの村。ごくありきたりの出来事に対して、8歳のShulaに、魔女の疑いがかけられる。裁判も開かれるが、短いもので、有罪とみなされると、国の管理下に置かれ、砂漠の真ん中にあるウィッチ・キャンプへと追放される。キャンプでは、入所儀式があり、魔女としてこれからの生活を過ごすためのルールが示される。ここでは、他の入所者同様に、大きな木から伸びるリボンにつながれる。逃亡を防ぐためのものだが、このリボンを切って逃げようとしたら、呪われて、山羊になるぞと脅される……。
 ザンビアで生まれ、ウェールズで育ったルンガーノ・ニョニの初監督長編。短編作品で2010年にBAFTAウェールズ・アワードを受賞し、2012年にはBAFTA英国アカデミー賞にノミネートされている。
 撮影監督は、『彷徨える河』のダヴィ・ガジェゴ。
 カンヌ国際映画祭2017 監督週間出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 ミュンヘン映画祭2017 CineVision部門出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2017出品。
 エルサレム映画祭2017出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 トロント国際映画祭2017 DISCOVERY部門出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2017出品。
 ベルゲン国際映画祭2017出品。
 CPH:PIX 2017出品。
 アデレード映画祭2017出品。最優秀作品賞受賞。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2017出品。
 BFIロンドン映画祭2017 第1回作品コンペティション部門出品。
 ムンバイ映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 釜山国際映画祭2017 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ボルドー・インディペンデント映画祭2017出品。
 パースペクティヴズ映画祭(シンガポール)2017出品。
 アフリカ国際映画祭(AFRIFF)2017出品。
 テュービンゲン/シュトゥットガルト・フレンチ映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。
 ストックホルム国際映画祭2017 コンペティション部門出品。第1回作品賞受賞。
 リュブリャナ国際映画祭2017出品。
 AFIフェスト2017出品。
 Scanorama映画祭ヴィリニュス2017出品。
 ドバイ国際映画祭2017出品。
 パームスプリングス国際映画祭2018出品。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2017 監督賞、新人監督賞、ブレイクスルー プロデューサー賞受賞。作品賞、主演女優賞(Margaret Mulubwa)、脚本賞、撮影賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ賞&ヘア・デザイン、キャスティング賞、音楽賞、新人脚本家賞ノミネート。
 サンダンス映画祭2018 Spotlight部門出品。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 ロンドン映画批評家協会賞2018 ブレイクスルー英国/アイルランド・フィルムメイカー賞ノミネート。
 イヴニング・スタンダード英国映画賞2018 ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー受賞。作品賞ショートリスト。
 BAFTA英国アカデミー賞2018 英国デビュー賞受賞。
 Athena映画祭2018出品。
 インディペンデント・スピリット・アワード2018 外国映画賞ノミネート。
 Movies That Matter Festival 2018出品。
 タイタニック国際映画祭2018出品。ブレイキング・ウェーヴ賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2018出品。
 クリーヴランド国際映画祭2018 ニュー・ディレクション・コンペティション部門出品。
 ウィスコンシン映画祭2018出品。
 ミネアポリス・セントポール国際映画祭2018出品。
 Vues d'Afrique映画祭2018出品。最優秀作品賞受賞。
 サラソータ映画祭2018出品。長編ナラティヴ作品賞受賞。
 Cyprus Film Days国際フェスティバル2018出品。作品賞、監督賞、学生審査員賞受賞。
 台北金馬影展2018出品。
 モントクレア映画祭2018出品。
 Molodist国際映画祭2018出品。
 Oak Cliff映画祭2018出品。長編ナラティヴ作品賞受賞。
 ルンガーノ・ニョニは、米国アカデミー賞外国語映画賞 イギリス代表初選出。
 イギリスは、米国アカデミー賞外国語映画賞は、2013年(度)より6年連続出品。トータルでは、16回出品してノミネート2回。最後にノミネートされたのは2000年。


 ◆イスラエル:『彼が愛したケーキ職人』“The Cakemaker”(イスラエル・独) 監督:オフィル・ラウル・グレイザー(Ofir Raul Graizer)
 物語:トーマスは、ベルリンでペイストリーのシェフをしていて、イスラエルからやってきた既婚のビジネスマン、オーレンと出会い、関係を持つ。ところが、数か月後、オーレンは交通事故に遭って死んでしまう。トーマスは、今はひとりで息子を育てているオランの妻アナトに会うためにイスラエルに飛ぶ。アナトは、ドイツ人に対して不信感を持っているのにも拘わらず、その無口な若者を自分のカフェに雇う。彼女は、2人を結びつけているものが、同じ男性に対する愛だとは気づいていなかった。
 初監督長編。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 オフィシャル・セレクション出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 エルサレム映画祭2017出品。編集賞、The Lia Award in honor of Lia van Leer for films dealing with Jewish heritage受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 食の映画と美食学入門出品。
 BFIロンドン映画祭2017 第1回作品コンペティション部門出品。
 アデレード映画祭2017出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2017出品。
 シカゴ国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。
 Filmový festival inakosti(スロヴァキア)2018出品。
 フィラデルフィア・ジューイッシュ映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。
 ザ・ロフト映画祭(米)2017出品。
 Scanorama映画祭ヴィリニュス2017出品。
 マカオ国際映画祭2017コンペティション部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2018出品。
 ニューヨーク・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 マイアミ・ジューイッシュ映画祭2018出品。批評家賞受賞。
 Würzburg International Filmweekend 2018出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2018出品。
 アトランタ・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 シカゴ・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 ボカラトン・ジューイッシュ映画祭(フロリダ)2018出品。
 イーストベイ・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 グアダラハラ国際映画祭2018出品。
 コスモラマ・トロンハム映画祭2018出品。観客賞受賞。
 メイン・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 ニュージャージー・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 Gasparilla国際映画祭2018出品。
 チェリー・ヒル・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 イスタンブール国際映画祭2018 Where Are You My Love?部門出品。
 フロリダ映画祭2018出品。
 ミネソタ・セントポール国際映画祭2018出品。
 デトロイト・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 サンタフェ・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 ワシントン・ジューイッシュ映画祭2018出品。
 モントリオール・イスラエル映画祭2018出品。審査員賞受賞。
 Molodist国際映画祭2018 'Sunny Bunny' program出品。審査員特別ディプロマ受賞。
 プロヴィンスタウン映画祭2018出品。ジョン・シュレシンジャー賞受賞。
 ベルリン・ジューイッシュ映画祭2018出品。最優秀イスラエル映画賞、監督賞受賞。
 イスラエル映画祭(シンガポール)2018出品。
 イスラエル・アカデミー賞2018 作品賞、監督賞、主演女優賞(サラ・アドラー)、オリジナル脚本賞、編集賞、美術賞、録音賞受賞。撮影賞、衣裳デザイン賞ノミネート。
 イスラエルは、米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞したことがない国の中では、最多となる10回ノミネート。前回は『運命は踊る』がショートリスト入り。


 ◆イタリア:“Dogman”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 出演:アダモ・ディオニージ(Adamo Dionisi)、エドアルド・ペッシェ(Edoardo Pesce)、Marcello Fonte、Nunzia Schiano、ジャンルカ・ゴビ(Gianluca Gobbi)
 物語:Dogmanとは、この映画に出てくる犬のグルーミング・ショップの名前である。主人公は、その店を経営している男性で、虚弱で、やさしい。彼には娘があり、暴力で近所を怖がらせている元ボクサーに支配されている。彼は、自分の屈辱的な人生を取り戻したいと考えていて、自分自身だけでなく、近隣を、そして世界をも解放させるのだと自分に信じ込ませようとする。物語は、次第にわれわれの誰の心の中にある隠された暴力性の中に入り込んでいく。
 本作は、1980年代末に、ローマ郊外の裏社会で、狂気にかられたドッグ・グルーマーによって実際に起こされた殺人にインスパイアされている。この事件は、戦後イタリア史の中でも最も壮絶なものと見なされているが、実際に何があったのかははっきりしていない。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。男優賞(Marcello Fonte)、パルム・ドッグ(全キャストに対して)受賞。
 Biografilmフェスティバル 2018出品。
 ナストロ・ダルジェント賞2018 作品賞、監督賞、主演男優賞(Marcello Fonte、エドアルド・ペッシェ)、編集賞、美術賞、録音賞、プロデューサー賞、キャスティング・ディレクター賞受賞。脚本賞、衣裳デザイン賞ノミネート。
 ヨーロッパ映画賞2018オフィシャル・セレクション。
 エルサレム映画祭2018出品。Gabriel Sherover Foundation Award受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 ノルウェー国際映画祭2018出品。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ファンタスティック・フェスト2018出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。
 イタリア映画は、米国アカデミー賞外国語映画賞に全65回出品していて、史上2番目となる31回ノミネートされて、史上最多の14回受賞している。最近の受賞は、16年ぶりの受賞となった2014年の『グレート・ビューティー/追憶のローマ』。マッテオ・ガローネは、2008年度に『ゴモラ』で米国アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表に選出されていて、これが10年ぶり2回目の選出。まだノミネートされたこともショートリスト入りしたことはない。


 ◆イラク:“The Journey”(イラク・英・仏・オランダ・カタール) 監督:モハメド・アルダラジー(Mohamed Jabarah Al-Daradji)
 物語:2006年12月30日、バグダッド中央駅。若い女性サラが、爆弾で自殺するつもりで駅に入って来る。自信家でおしゃべりのセールスマンSalamだけがそれに気づく。運命のいたずらからSalamは、サラの人質になる。駅がカオスになる中、Salamは、サラの気持ちを理解し、何とか自殺を思いとどまらせようとする。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 BFIロンドン映画祭2017 JOURNEY部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2018出品。
 イラク映画は、2005年(度)が初出品で、5年連続9回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。モハメド・アルダラジーは、2010年(度)に『バビロンの陽光』で米国アカデミー賞外国語映画賞イラク代表に選出されていて、今回が8年ぶり2回目の選出。


 ◆イラン:“No Date, No Signature (Bedoune Tarikh, Bedoune Emza)”(イラン) 監督:Vahid Jalilvand
 出演:Amir Agha’ee、Navid Mohammadzadeh、ヘディエ・テヘラニ(Hediyeh Tehrani)、Sa’eed Dakh
 物語:Kaveh Narimanは、法医学の病理医で、イランの法医学組織に勤めている。ある日、彼は、バイクと接触事故を起こし、8歳の少年をケガさせてしまう。彼は、少年をクリニックに連れて行くが、父親は助けもお金も受け取ろうとしない。次の朝、彼は、勤務先で、昨日の少年の遺体を目の前にする。少年はアトピーを起こしている。Narimanは、少年が事故のせいで死んだのか、それとも毒性のものを食べて死んでしまったのか、判断しなければならない。
 ファジル映画祭2017 監督賞、助演男優賞(Navid Mohammadzadeh)、サウンド・ミックス賞受賞。作品賞、主演男優賞(Amir Aghaee)、助演女優賞(Zakieh Behbahani)、脚本賞、撮影賞、セット&衣裳デザイン賞、録音賞、音楽賞ノミネート。
 ベネチア国際映画祭2017 Orizzonti部門出品。監督賞、男優賞(Navid Mohammadzadeh)受賞。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2017出品。
 釜山国際映画祭2017 アジア映画の窓部門出品。
 シカゴ国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。最優秀作品賞/ゴールド・ヒューゴ賞受賞。
 サンパウロ国際映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。審査員特別賞、国際批評家連盟賞受賞。
 リュブリャナ国際映画祭2017出品。
 サンディエゴ・アジアン映画祭2017出品。
 ブラチスラバ国際映画祭2017出品。男優賞(Navid Mohammadzadeh)、国際批評家連盟賞受賞。
 Sheedペルシャン映画祭2017出品。
 ストックホルム国際映画祭2017出品。脚本賞受賞。
 トロント・シネイラン・フェスティバル2017出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2017 男優賞(Navid Mohammadzadeh)受賞。
 ゴア・インド国際映画祭2017出品。
 チェンナイ国際映画祭2017出品。
 パームスプリングス国際映画祭2018出品。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 バンガロール国際映画祭2018出品。
 FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2018出品。監督賞受賞。
 シドニー映画祭2018出品。
 Transatlantyk映画祭2018出品。
 イラン映画は、1997年に『運動靴と赤い金魚』が米国アカデミー賞外国語映画賞初ノミネート、2012年に『別離』が、2017年に『セールスマン』が米国アカデミー賞外国語映画賞受賞。Vahid Jalilvandは、米国アカデミー賞外国語映画賞イラン代表初選出。


 ◆インド:“Village Rockstars”(インド) 監督:Rima Das
 物語:Dhunuは、インド北東部の小さな村に住む10歳の少女。彼女は、既成概念と貧乏とに闘い、ギターを持って、ロックバンドを組むことを夢見る。同じ年ごろの少年たちは、そういう夢を持つことが許されるのに、彼女は女だからという理由で咎められる。Dhunuにできるのは、村の年長者の足元に座ることだけだった。彼は、Dhunuに思考のパワーの解き放ち方を教えてくれる。そこではDhunuは、音楽のヴィジョンを無限に広げることができた。
 Rima Dasは、自分が育った村で非職業俳優の中からキャスティングを行ない、そこで撮影した。
 第2監督長編。
 トロント国際映画祭2017 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 ムンバイ映画祭2017 インディア・ゴールド部門出品。ゴールデン・ゲイトウェイ賞、ヤング批評家チョイス賞、性的平等に関する最優秀映画賞受賞。
 ライデン国際映画祭2017出品。
 コーク映画祭2017 スピリット・オブ・フェスティバル賞受賞。
 インド国際映画祭2017出品。
 カイロ国際映画祭2017 出品。Fathy Farag Prize芸術貢献賞受賞。
 グラスゴー映画祭2018出品。
 インド映画祭(ロサンゼルス)2018出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2018出品。オリジナル作曲賞受賞。
 ミネアポリス・セントポール国際映画祭2018出品。
 インド・ナショナル・フィルム・アワード2018 Golden Lotus Award(作品賞)、ナショナル映画賞作品賞、児童アーティスト賞(Bhanita Das)、編集賞、オーディオグラフィー賞受賞。
 Prag Cine賞2018 作品賞、女優賞(Bhanita Das)受賞。監督賞ノミネート。
 インド映画は、15年連続51回目の米国アカデミー賞外国語映画賞選出。これまでに3回ノミネート。受賞したことはない。最新のノミネートは、2002年の『ラガーン』。Rima Dasは、米国アカデミー賞外国語映画賞インド代表初選出。


 ◆インドネシア:『殺人者マルリナ』“Marlina the Murderer in Four Acts(Marlina Si Pembunuh dalam Empat Babak)”(インドネシア・仏・マレーシア・タイ) 監督:モーリー・スルヤ(Mouly Surya)
 物語:マルリナは、若き未亡人で、人里離れた農場に、防腐処理を施した夫の遺体とともに暮らしている。そこに、Markusと彼の仲間の盗賊がやってきて、彼女の馬を盗み、財産を強奪し、彼女を犯そうとする。マルリナが頼るものは、勇気と知恵しかない。彼女は、素早く考え、そりよりも早く行動を起こす。次の日、彼女は、町へとヒッチハイクしようとしていた。片手には切断された頭部を持ち、もう片方の手にはサーベルを持っていた……。
 インドネシアの文化と風土に深く根差した、現代版マカロニ・ウェスタンであり、感情を押し殺した復讐映画。
 『愛を語るときに、語らないこと』のモーリー・スルヤ監督最新作。
 ガリン・ヌグロホのストーリーに基づく。インドネシア社会にフィットさせ、インターナショナルにも受け入れられるようにするために、脚本は難航し、新たな登場人物を作り出すことで、物語を膨らませていって、最終的に12稿(6.3版)に及んだ。
 釜山国際映画祭2015 アジアン・プロジェクト・マーケットとカンヌ国際映画祭2016シネフォンダシオン L'Atelierに選出されたプロジェクト。
 カンヌ国際映画祭2017 監督週間出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2017出品。
 ニュー・ホライズンズ国際映画祭2017出品。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 オルデンバーグ映画祭2017出品。
 CPH:PIX 2017出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2017ファンタスティック・コンペティション部門出品。女優賞受賞(Marsha Timothy)。
 ムンバイ映画祭2017出品。
 釜山国際映画祭2017アジア映画の窓部門出品。
 フィラデルフィア映画祭2017出品。
 Qシネマ国際映画祭(フィリピン)2017出品。作品賞アジアン・ネクスト・ウェーヴ受賞。
 台湾・金馬奨映画祭2017出品。
 高雄電影節2017出品。
 サンディゴ・アジアン映画祭2017出品。
 AFIフェスト2017出品。
 ファイヴ・フレイバーズ映画祭(ポーランド)2017出品。NETPAC賞受賞。
 東京フィルメックス2017出品。最優秀作品賞受賞。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2017 監督賞ノミネート。
 シンガポール国際映画祭2017出品。
 Jogja-NETPACアジアン映画祭2017アジアン長編コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2018出品。
 ルクセンブルク・シティー映画祭2018出品。
 グラスゴー映画祭2018出品。
 ダブリン国際映画祭2018出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2018出品。
 アジア映画賞2018 主演女優賞(Marsha Timothy)、撮影賞、美術賞、音響賞ノミネート。
 イスタンブール国際映画祭2018出品。インターナショナル・チューリップ・コンペティション部門出品。
 アジア太平洋映画祭2018出品。撮影賞、特別賞受賞。作品賞、監督賞、女優賞(Marsha Timothy)、美術賞、衣裳賞、オリジナル作曲賞ノミネート。
 インドネシア映画は、3年連続20回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも選ばれたことはない。モーリー・スルヤは、米国アカデミー賞外国語映画賞インドネシア代表初選出。


 ◆ウクライナ:“Donbass”(独・仏・ルーマニア・オランダ・ウクライナ) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa)
 物語:東ウクライナのDonbass地区では、ハイブリッドな戦争が行なわれている。それには、ギャングによって引き起こされた大規模な略奪を伴う受け入れに好意的な紛争も含まれている。Donbassでは、戦争は愛と呼ばれ、プロパガンダは真実と見なされ、憎むことは愛することと宣言される。一地域や一国、一政治システムの話ではない。ヒューマニティーや一般的な文明の話であり、それぞれについて、われわれのひとりひとりについての話である。
 カンヌ国際映画祭2018 ある視点部門出品。監督賞受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018アナザー・ビュー部門出品。
 ミュンヘン映画祭2018出品。
 ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション。
 Transatlantyk映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション。
 ウクライナからは、3年連続11回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。セルゲイ・ロズニタは米国アカデミー賞外国語映画賞ウクライナ代表初選出。ウクライナ作品は、ノミネートにもショートリストにも選ばれたことはない。


 ◆ウルグアイ:“A Twelve-Year Night(La noche de 12 años)”(ウルグアイ・アルゼンチン・西) 監督:Álvaro Brechner
 物語:1972年、ある秋の夜。3人の政治犯が刑務所の居房から、12年続く秘密の軍事作戦のために連れ出された。3人は小さな房に隔離され、ほとんどの時間、頭にはフードが被せられた。彼らの中にはホセ・ムヒカ、のちのウルグアイ大統領がいた。
 ベネチア国際映画祭2018 Orizzonti部門出品。
 オステンデ映画祭2018出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 ホラズンズ・ラティーノ部門出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018出品。
 ウルグアイ映画は、米国アカデミー賞外国語映画賞に12年連続18回目の出品で、初出品となった1993年に“A Place in the World(Un lugar en el mundo)”でノミネートされたが、のちに不適格となり、ノミネートを取り消されている。それ以外はショートリスト入りもノミネートも経験していない。Álvaro Brechnerは、2009年度の“Bad Day to Go Fishing(Mal día para pescar)”、2014年度の“Mr. Kaplan”に続き、米国アカデミー賞外国語映画賞ウルグアイ代表に3回目の選出。


 ◆エクアドル:“A Son of Man(Un hijo de hombre)”(エクアドル) 監督:Jamaicanoproblem、Pablo Agüero
 物語:大発見時代に、スペイン王国からインカのテリトリーに派遣された探検家の物語。
 職業俳優も脚本もレコーディング・スタジオも使わずに制作された真実に基づく物語。
 Jamaicanoproblemは、Luis Felipe Fernández-Salvador&Campodonicoの共作の名前。これまではプロデューサーを務めていて、これが初監督作品。Pablo Agüeroは、ブッチ・キャシディが逃げ込んだことで知られるパタゴニアの谷ですべての映画を撮影している。
 エクアドルからは、3年連続7回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。監督陣は、これが米国アカデミー賞外国語映画賞エクアドル代表初選出。エクアドルからは、ショートリストにもノミネーションにも選ばれたことはない。


 ◆エジプト:“Yomeddine”(エジプト・米・オーストリア) 監督:A.B Shawky
 出演:: Rady Gamal、Ahmed Abdelhafiz、シャヒア・ファーミー(Shahira Fahmy)、Mohamed Abdel Azim、Osama Abdallah、Shehab Ibrahim
 物語:Beshayは、妻が死んだ時、彼が住んでいるライ病患者のコロニーを出て、見習いのShikaとともにロバに乗り、家族を捜して、エジプト中を旅する。彼は、まだ小さかった頃に、コロニーの門のところに棄てられたのだ。なぜ父親は彼の許に戻ってきてくれなかったのか。2人は、コロニーの外の厳しい世界を知る。
 A.B Shawkyが、ライ病患者のコロニーを撮影した15分の短編ドキュメンタリー“The Colony”(2008)での制作を通して、実際に知った話を基に映画化。
 初監督長編。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。François Chalais Award受賞。
 エジプト映画は、3年連続33回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。


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