ベネチア国際映画祭2018 追加作品、コンペティション部門の傾向と予想

 【コンペティション部門追加作品】

 ・“Acusada(The Accused)”(アルゼンチン・メキシコ) 監督:Gonzalo Tobal
 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、レオナルド・スバラグリア(Leonardo Sbaraglia)、ラリ・エスポジット(Lali Espósito)、ダニエル・ファネゴ(Daniel Fanego)、Gerardo Romano
 物語:Dolores Dreier、若い学生として生活していたが、親友が惨殺されてしまう。2年後、彼女は、事件の唯一の容疑者として訴えられ、メディアに取り上げられて、注目される。有罪か無罪か、誰もが自分の意見を持っていた。Doloresは、孤独な裁判に向けて、家で準備をする。家族は、娘を守るためにチームを組んで動いてくれる。しかし、プロセスが進み、プレッシャーが強まってくるにつれ、家族の中に秘密と疑惑が浮かんでくる。証拠によって追い詰められたDoloresは、実際に起こったことについて、自分自身の疑問と向き合わなければならなくなる。
 第2監督長編。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門参加は初めて。
 2007年 “Ahora todos parecen contentos(Now Everybody Seems to Be Happy)”:カンヌ(シネフォンダシオン部門)
 2010年 “Cynthia todavía tiene las llaves”:カンヌ(国際批評家週間) [短編]
 2012年 “Villegas”:カンヌ(特別招待作品)

画像

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 【コンペティション部門の傾向と予想】

 【選出された国や地域】

 ・ポルトガル、オランダ、スイス、オーストリア、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、バルカン諸国、北欧、ロシア、中東、トルコ、南アジア、東南アジア、台湾、香港、韓国、ニュージーランド、カナダ、南米、アフリカからの選出はありませんでした。

 ・前回選出されたレバノン(男優賞)、イスラエル(審査員大賞)、中国からの選出はなく、前々回選出されたロシア(監督賞)、オランダ、セルビア(SIGNIS賞スペシャル・メンション)、フィリピン(金獅子賞)、アルゼンチン(男優賞)、チリ(脚本賞)からの選出もありませんでした。

 ・5月のカンヌで選出されたポーランド(監督賞)、ロシア(サウンドトラック賞、女優賞)、レバノン(審査員賞)、トルコ、イラン(脚本賞)、中国、韓国(国際批評家連盟賞)、エジプト(Prix François Chalais)からの選出はなく、2月のベルリンで選出されたルーマニア(金獅子賞)、スウェーデン、ロシア(芸術貢献賞)、イラン、フィリピン、パラグアイ(女優賞、アルフレッド・バウアー賞)からの選出もありませんでした。

 ・ポルトガル、オランダ、オーストリア、チェコ、スロヴァキア、バルカン諸国、北欧、中東、トルコ、南アジア、東南アジア、台湾、香港、ニュージーランド、カナダ、南米、エジプト以外のアフリカからは、カンヌに続き、1作品も選出されませんでした。

 ・ポルトガル、スロヴァキア、ルーマニア以外のバルカン諸国、フィンランド、レバノンとイラン以外の中東、南アジア、フィリピン以外の東南アジア、台湾、香港、ニュージーランド、メキシコとパラグアイ以外の中南米、エジプト以外のアフリカからは、過去1年の3大映画祭で、1作品もコンペティション部門に選出されませんでした。(次のベルリンや次のカンヌは有望です。)

 ・このところ、カンヌもベネチアも常連国ばかりが選出しているようにも見えます。

 ・全21作品のうち、フランス資本の入った作品が8本あります。(前回は7本、前々回は6本)

 ・全21作品のうち、アメリカ資本の入った作品が9本あります。(前回は8本、前々回は8本)

 ・「アメリカ映画」6作品+“Peterloo”、“The Favourite”、“The Sisters Brothers(Les Frères Sisters)”、“Suspiria”、“What You Gonna Do When The World’s On Fire?”、“The Nightingale”で、英語作品が12作品あります。

 ・オフィシャル・セレクションからは、2013年~2015まで3年連続で、米国アカデミー賞作品賞受賞作品をプレミア上映させ、2016年も『ラ・ラ・ランド』を、2017年も『シェイプ・オブ・ウォーター』と『スリー・ビルボード』を上映させているということが注目されています。
 『ゼロ・グラビティ』:アウト・オブ・コンペティション部門
 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』:コンペティション部門
 『スポットライト 世紀のスクープ』:アウト・オブ・コンペティション部門
 『ラ・ラ・ランド』:コンペティション部門
 『シェイプ・オブ・ウォーター』:コンペティション部門
 『スリー・ビルボード』:コンペティション部門

 ・昨年よりもさらにアメリカ寄りのラインナップで、明らかに米国アカデミー賞を睨んだセレクションになっています。作品賞にノミネートされそうなのは、『ファースト・マン』“First Man”と”Roma”、アウト・オブ・コンペティション部門の『アリー/スター誕生』“A Star Is Born”くらいでしょうか。

 【監督の受賞歴・出品歴】

 初監督作品:なし

 3大映画祭初参加:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、ジェニファー・ケント、リック・アルバーソン

 3大映画祭 コンペティション部門初参加:ロベルト・ミネルビーニ、ブラディー・コルベット、Gonzalo Tobal

 金獅子賞受賞:マイク・リー

 審査員特別賞/審査員大賞(2003、2004、2013-):マリオ・マルトーネ、ジュリアン・シュナーベル

 監督賞(銀獅子賞)受賞:なし

 脚本賞受賞:ヨルゴス・ランティモス、オリヴィエ・アサイヤス

 パルムドール受賞:マイク・リー、ジャック・オディアール、ジョエル&イーサン・コーエン

 金熊賞受賞:ポール・グリーングラス

 金獅子賞、パルムドール、金熊賞受賞者が、のべ5組もいるというのはやや多め。(昨年は3人、一昨年はのべ5人、今年のカンヌはのべ7人でした)

 今年は女性監督が1人しか選ばれていないことでやや批判があります(今年のカンヌでは3人が選ばれていて、うち2人が受賞しています)。昨年も1人でした。
 アウト・オブ・コンペティション部門に選出されている女性監督は、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキだけなので、最初からあまり選択の余地はなかったのかもしれませんが。

 【監督どうしのめぐり合わせ】

 1996年のカンヌ
 マイク・リー(パルムドール)、ジャック・オディアール(脚本賞)、コーエン兄弟(監督賞)

 2000年のカンヌ(審査員:マリオ・マルトーネ)
 オリヴィエ・アサイヤス、コーエン兄弟

 2002年のカンヌ
 マイク・リー、オリヴィエ・アサイヤス

 2004年のカンヌ
 オリヴィエ・アサイヤス、コーエン兄弟

 2007年のカンヌ
 ジュリアン・シュナーベル(監督賞、技術賞)、コーエン兄弟、カルロス・レイガダス(審査員賞)

 2010年のベネチア(審査員:ルカ・グァダニーノ)
 マリオ・マルトーネ、ジュリアン・シュナーベル(UNICEF賞、UNESCO賞)

 2012年のカンヌ
 ジャック・オディアール、カルロス・レイガダス(監督賞)

 2014年のカンヌ
 マイク・リー(男優賞、芸術貢献賞)、オリヴィエ・アサイヤス

 2014年のベネチア
 ダヴィド・オールホッフェン、マリオ・マルトーネ、塚本晋也

 2015年のカンヌ(審査員:コーエン兄弟(審査員長)、ギレルモ・デル・トロ(今回のベネチアの審査員長))
 ヨルゴス・ランティモス(審査員賞)、ジャック・オディアール(パルムドール)、ネメシュ・ラースロー(グランプリ、技術貢献賞、国際批評家連盟賞)

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 【受賞結果の傾向性】

 審査員の顔ぶれ、審査方針、コンペティション部門のラインナップ、その年々の映画祭の雰囲気や意向などによって、受賞結果は変わってきますが、ここでは個々の作品の属性(主に監督)のみに限定して、傾向性を書き出すことにします。

 ※ベネチア国際映画祭の賞は、途中で中断がある賞が多く、ころころとコンセプトが変わってしまう賞もあって、ちょっとはっきりしないところがあります。

 【金獅子賞】

 ・90年あたりまでは完全にヨーロッパ偏重だったのが、90年代以降インターナショナルになる。

 ・2000年以降、アメリカ寄りになる。

 ・初監督作品でも受賞することがある。

 ・近年は、監督第5作までの作品が受賞する傾向がある。

 ・近年は、ベルリンやカンヌで上位の賞を受賞したことのない監督が受賞する傾向がある。

 ・近年は、監督賞や審査員特別賞などを経ずに、いきなり金獅子賞を受賞することが多い。

 ・金獅子賞を2回受賞したことのある監督は、アンドレ・カイヤット、ルイ・マル、チャン・イーモウ、アン・リーの4人。

 [過去20年の受賞履歴]
 ・2017:ギレルモ・デル・トロ 第10作 ←カンヌ=メルセデス・ベンツ賞
 ・2016:ラヴ・ディアス 第17作 ←2016:ベルリン=アルフレッド・バウアー賞
 ・2015:ロレンソ・ビガス(Lorenzo Vigas) 第1作
 ・2014:ロイ・アンダーソン 第5作
 ・2013:ジャン・フランコロージ 第5作
 ・2012:キム・ギドク 第18作 ←2004:ベルリン=監督賞、2004:ベネチア=監督賞
 ・2011:アレクサンドル・ソクーロフ 長編フィクション作品で第17作、ドキュメンタリーを含めると45作以上
 ・2010:ソフィア・コッポラ 第5作
 ・2009:サミュエル・マオズ 第1作
 ・2008:ダーレン・アロノフスキー 第4作
 ・2007:アン・リー 第10作 ←1993:ベルリン=金熊賞、1996:ベルリン=金熊賞、1997:カンヌ=パルムドール、2005:ベネチア=金獅子賞
 ・2006:ジャ・ジャンクー 第10作
 ・2005:アン・リー 第9作 ←1993:ベルリン=金熊賞、1996:ベルリン=金熊賞、1997:カンヌ=パルムドール
 ・2004:マイク・リー 第9作 ←1993:カンヌ=監督賞、1996:カンヌ=パルムドール
 ・2003:アンドレイ・ズビャギンツェフ 第1作
 ・2002:ピーター・ミュラン 第5作
 ・2001:ミラ・ナーイル 第11作 ←1988:カンヌ=カメラ・ドール、1991:ベネチア=脚本賞
 ・2000:ジャファール・パナヒ 第3作 ←1995:カンヌ=カメラ・ドール
 ・1999:チャン・イーモウ 第10作 ←1987:ベルリン=金熊賞、1991:ベネチア=監督賞、1992:ベネチア=金獅子賞、1994:カンヌ=審査員グランプリ
 ・1998:ジャンニ・アメリオ 第8作 ←1994:ベネチア=監督賞
 ・1997:北野武 第7作
 ・1996:ニール・ジョーダン 第9作

 ※本数は、数え方によって違いが出る可能性があります。

 【監督賞(銀獅子賞)】 1990年~(1983~1987年:銀獅子賞=新人監督賞)

 ※銀獅子賞は、いろいろと変遷があり、現在も曖昧なところがあって、年によって(メディアによって)銀獅子賞=監督賞となっているケースとそうでないケースがあります。

 ・当初からインターナショナル

 ・新人もベテランも関係なく与えられる。(多少、銀獅子賞=新人監督賞だった名残りが残っているようにも感じられます。)

 ・フェリーニとフィリップ・ガレルがそれぞれ2回ずつ受賞している。

 ・90年・91年はアメリカ、91年・92年はフランス、05年・06年はフランスがそれぞれ連続受賞している。

 ・1999年~2004年まで連続してアジア映画が受賞している。

 ・このところ、ベテラン監督と新人監督が交互に受賞している。(2015年はパブロ・トラペロ、2016年はベテラン監督が受賞する年まわりでアンドレイ・コンチャロススキー、2017年はグザヴィエ・ルグラン) 本年度はベテラン監督が受賞する年まわりになっています。

 ・後から振り返って、監督賞受賞作が必ずしもその監督の代表作になっていないケースが多い。銀獅子賞自体の扱いがころころ変わり、立ち位置が曖昧だったりもして、監督賞というよりは、「何か賞をあげたい作品」の落としどころになっているようにも思える。

 【審査員大賞】(Grand Jury Prize/Gran Premio della giuria) 2013年~

 金獅子賞に次ぐ賞というポジションを与えられている。

 【審査員特別賞】(Special Jury Prize/Speciale della giuria) 1951年~(1969-80年は中断)

 ・当初からインターナショナル。

 ・作家性の強い作品が選ばれる傾向がある。

 ・2014年、2015年とトルコ映画が連続受賞している。

 ・ルイ・マル、ゴダール、イオセリアーニ、スコリモフスキ、ウルリヒ・ザイドルが、それぞれ2回ずつ受賞している。

 ・50年代末~80年代にかけては、金獅子賞受賞に向けたステップというポジションの賞でもあった。
 フランチェスコ・ロージ 1958:審査員特別賞 → 1963:金獅子賞
 ルキノ・ヴィスコンティ 1960::審査員特別賞 → 1965:金獅子賞
 ルイス・ブニュエル 1965:審査員特別賞 → 1967:金獅子賞
 アレクサンダー・クルーゲ 1966:審査員特別賞 → 1968:金獅子賞
 ルイ・マル 1958、1963:審査員特別賞 → 1980、1987:金獅子賞
 ジャン=リュック・ゴダール 1962、1967:審査員特別賞 → 1983:金獅子賞
 クシシュトフ・ザヌーシ 1982:審査員特別賞 → 1984:金獅子賞

 ・90年代以降は、パルムドールと関連性の強い賞になっている。
 ジェーン・カンピオン 1990:審査員特別賞 → 1993:パルムドール
 アッバス・キアロスタミ 1999:審査員特別賞 ← 1997:パルムドール
 ナンニ・モレッティ 1981:審査員特別賞 → 2001:パルムドール
 アブデラティフ・ケシシュ 2007:審査員特別賞 → 2013:パルムドール

 今回のエントリーでは、過去にマイク・リー、ジャック・オディアール、ジョエル&イーサン・コーエンがパルムドールを受賞している。

 【男優賞】

 ・約50%の確率でアメリカの男優が受賞している。
 近年は、隔年でアメリカの男優が受賞していて、今年はアメリカの男優が受賞しない年まわりだが、過去2年はアメリカ人男優は受賞していない。

 ・アメリカの男優とヨーロッパの男優がほぼ独占している。

 ・アジアの男優で受賞したことがあるのは、三船敏郎(2回)、ナセールディン・シャー、シア・ユイの3人のみ。

 ・無名の男優が選ばれることはほとんどない。

 【女優賞】

 ・アメリカの女優とヨーロッパの女優がほぼ独占している。

 ・50年代末より50%以上の確率でフランスの女優が受賞している。

 ・2013年から2015年まで3年連続でイタリアの女優が受賞し、2016年はアメリカ人女優、2017年はイギリス人女優が受賞している。

 ・アジアの女優で受賞したことがあるのは、カン・スヨンとコン・リーとデニー・イップのみ。

 ・複数回受賞しているのは、シャーリー・マクレーン(1960、1988)、イザベル・ユペール(1988、1995)、ヴァレリア・ゴリーノ(1986、2015)。

 ・今回の出品作では、ティルダ・スウィントン(1991)、ジュリエット・ビノシュ(1993)、エマ・ストーン(2016)が過去に女優賞を受賞している。

 ・ジュリエット・ビノシュは、『トリコロール/青の愛』でベネチア、『イングルッシュ・ペイシェント』でベルリン、『トスカーナの贋作』でカンヌ、の女優賞をそれぞれ受賞している。

 【脚本賞】 91年、94年、96-98年、2005年~

 ・メディアによって、「オリジナル脚本賞」と記載しているものもある。

 ・過去に原作もので受賞しているのは、2013年の『あなたを抱きしめる日まで』のみ。

 ・今回のエントリー作品で、実際にあった出来事に基づく作品はいくつもあるが、原作ものは、“The Sisters Brothers(Les Frères Sisters)”と“First Man”のみ(たぶん)。リメイク作品としては“Suspiria”がある。

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 【受賞予想】

 以上を踏まえて、ざっと受賞予想をしてみたいと思います。

 ま、当たるかどうかはともかく、予想しておいた方が映画祭をより楽しむことができますからね。

 今回も、ドキュメンタリーが1本あるので、男優賞、女優賞、脚本賞の選択の幅が1枠狭まっています。

 ※審査員:ギレルモ・デル・トロ(審査員長)、シルヴィア・チャン、トリーヌ・ディルホム、ニコール・ガルシア、パオロ・ジェノベーゼ、マウゴシュカ・シュモフスカ、タイカ・ワイティティ、クリストフ・ヴァルツ、ナオミ・ワッツ

 今回は、わりと有望そうに見える作品が多くて、予想がつきにくくなっています。

 審査員の半数が女性で、女性監督の有望な作品があったら、選ばれる可能性が高くなっていたかもと思ったりします。ですが、今回は女性監督の作品は1本しかないので、だとしたら「女性の物語」がやや選ばれやすくなるでしょうか。(ヨルゴス・ランティモス、ネメシュ・ラースロー、ジェニファー・ケント、ブラディー・コルベット、カルロス・レイガダス、アルフォンソ・キュアロン)

 2015年のカンヌのラインナップと監督が3人も重なっていて、さらに、その年の審査員長だった1組コーエン兄弟も今回は審査される側にまわり、その年に審査員だったギレルモ・デル・トロが今回は審査員長を務めることになっています。
 2015年のカンヌと同じような傾向の審査結果になる可能性もありますが、2015年のカンヌはコーエン兄弟の好みが強かったようにも見えた(メディア評とはけっこうズレた審査結果になった)ので、今年のベネチアはまた違った結果になるかもしれません。
 ギレルモ・デル・トロの好みが強く反映されるとすると、メキシコの2作品がちょっと気になります。(そもそもメキシコ映画が2本(共同製作も含めると3本)もコンペティション部門に選出されているのがちょっと普通じゃないようにも見えます)

 主演(もしくは準主演)が2人いる作品が多いように見えます。男優賞、女優賞を選ぶ時にちょっと悩むかも?(“The Favourite”、“The Sisters Brothers(Les Frères Sisters)”、“Close Enemies(Territoires)”)

 開催国イタリアへの忖度というか、1つくらい賞をイタリア映画に贈られるとしたら“Capri-Revolution”くらいでしょうか。

 塚本晋也作品は、ライバル作品が強いのと、推してくれそうな審査員が見ほとんど当たらない(ギレルモ・デル・トロとタイカ・ワイティティくらい?)のが弱点に見えます。

 作品賞
 ・“Peterloo”(英) 監督:マイク・リー
 ・“Sunset(Napszállta)”(ハンガリー・仏) 監督:ネメシュ・ラースロー
 ・“First Man”(米) 監督:デイミアン・チャゼル
 ◎“Roma”(メキシコ) 監督:アルフォンソ・キュアロン

 審査員大賞/審査員特別賞
 ・“Werk Ohne Autor”(独) 監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 ・“Sunset(Napszállta)”(ハンガリー・仏) 監督:ネメシュ・ラースロー
 ・“At Eternity’s Gate”(米・仏) 監督:ジュリアン・シュナーベル
 ・“Nuestro Tiempo”(メキシコ・仏・独・デンマーク・スウェーデン) 監督:カルロス・レイガダス

 監督賞
 ◎マイク・リー
 ・フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 ・ネメシュ・ラースロー
 ・ジュリアン・シュナーベル
 ・デイミアン・チャゼル
 ・ポール・グリーングラス
 ・カルロス・レイガダス
 〇アルフォンソ・キュアロン

 男優賞
 ・ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス “The Sisters Brothers(Les Frères Sisters)”
 ・マティアス・スーナールツ “Close Enemies(Territoires)”
 〇トム・シリング “Werk Ohne Autor”
 〇ウィレム・デフォー “At Eternity’s Gate”
 ・ライアン・ゴズリング “First Man”
 ・ティム・ブレイク・ネルソン “The Ballad of Buster Scruggs”

 女優賞
 ・エマ・ストーン “The Favourite”
 ・ジュリエット・ビノシュ “Non Fiction(Doubles vies)”
 〇スザンネ・ヴースト “Sunset(Napszállta)”
 ・アシュリン・フランシオーシ “The Nightingale”
 ・ナタリー・ポートマン “Vox Lux”
 〇Yalitza Aparicio “Roma”
 ・ラリ・エスポジット “Acusada(The Accused)”

 脚本賞
 ・“Peterloo”(英)
 ・“The Favourite”(アイルランド・英・米)
 ・“Capri-Revolution”(伊・仏)
 ・“Werk Ohne Autor”(独)
 ・“Sunset(Napszállta)”(ハンガリー・仏)
 ・“22 July”(米)
 ・“Acusada(The Accused)”(アルゼンチン・メキシコ)

 例年同様、予想というより候補の洗い出しですが、さて、うまく洗い出せているでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2018 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_10.html

 ・ベネチア国際映画祭2018 Orizzonti部門 ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_20.html

 ・ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・クラシックス部門、SCONFINI部門、ビエンナーレ・カレッジ・シネマ部門、VR部門 ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_21.html

 ・ベネチア国際映画祭2018 国際批評家週間 ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_17.html

 ・ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・デイズ ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_18.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月~9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

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