国際ドキュメンタリー協会が選ぶ、IDAアワード2017 受賞結果!

 国際ドキュメンタリー協会(International Documentary Association /IDA)が贈る第33回IDAアワードの各賞が発表されました。(長編部門と短編部門のノミネーションは11月1日、それ以外のノミネーションは10月16日発表)

 【IDAアワード】

 IDAは、ドキュメンタリー作品の作り手の支援やドキュメンタリー作品の上映機会の増加のための活動を行なっている非営利団体で、ロサンゼルスに本部があり、世界53カ国に2000人の会員を有しています。(Wikipedia)

 IDAアワードは、そんな非営利団体が贈る賞ということで、一見地味~な印象も受けますが(実際のところ、あまり陽の目を見ないドキュメンタリー作品に積極的にスポットライトを当てようとしているようなところがあり、シリアスな作品も多いのですが)、ユニークな題材を扱った作品も多く、さまざまな映画祭で評価された作品もたくさん取り上げられています。

 過去の受賞作には、『光、ノスタルジア』、『ヴィック・ムーニーズ/ごみアートの奇跡』、『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』、『ウォー・チャイルド』、『神は僕らを見放した』、『イラクのカケラを集めて』、『未来を写した子どもたち』、『華氏911』、『イメルダ』、『バス174』、『SUGIHARA: Conspiracy Of Kindness~杉原千畝 善意の陰謀』、などがあります。

 IDAアワードは、以前は、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の前哨戦というようなポジションにはなかったのですが、選考基準が変わったのか、2012年あたりからアカデミー賞に絡んできそうな作品が多くノミネートされるようになってきています。

 結果として、2012年度は、『シュガーマン 奇跡に愛された男』と“The Invisible War”がIDAアワード長編部門と米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の双方でノミネートされ、ともに『シュガーマン 奇跡に愛された男』が受賞。
 短編部門では、“Kings Point”と『OPEN HEART』“Open Heart”と“Mondays At Racine”がノミネーションで一致し、IDAアワードでは『セイビング・フェイス 魂の救済』(『私の顔を返して ~パキスタン 酸攻撃の被害女性たち~』)“Saving Face”が受賞し、米国アカデミー賞では『イノセンテの描く未来』“Inocente”が受賞。ただし、IDAアワードで受賞した『セイビング・フェイス 魂の救済』とノミネート作品の“God Is the Bigger Elvis”は、米国アカデミー賞2012短編ドキュメンタリー賞にノミネートされていて、『セイビング・フェイス 魂の救済』が受賞している。

 2013年度は、米国アカデミー賞長編キュメンタリー賞を受賞した『バックコーラスの歌姫たち』は、IDAアワードにはノミネートされていませんでしたが、『アクト・オブ・キリング』や“The Square (Al Midan)”がノミネートされ、後者が受賞。
 短編部門では、ノミネーション、受賞結果ともに、一致した作品はなし。

 2014年度は、長編部門では、IDAアワード、米国アカデミー賞ともに『シチズンフォー スノーデンの暴露』が受賞。
 短編部門では、『私たちの受難』のみノミネーションで一致し、IDAアワードでは“Tashi and the Monk”が受賞し、米国アカデミー賞では“Crisis Hotline: Veterans Press 1”が受賞。

 2015年度は、長編部門では、『ルック・オブ・サイレンス』と『AMY エイミー』が双方でノミネートされ、IDAアワードでは『ルック・オブ・サイレンス』が受賞し、米国アカデミー賞では『AMY エイミー』が受賞。
 短編部門では、“Body Team 12”と“Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah”と“Last Day of Freedom”がノミネーションで一致し、IDAアワードでは“Last Day of Freedom”が受賞し、米国アカデミー賞では“A Girl in the River: The Price of Forgiveness”が受賞しています。

 2016年度は、長編部門では、『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』と『私はあなたのニグロではない』と“O.J.: Made in America”と『13th -憲法修正第13条-』と4作品もノミネーションで一致し、ともに“O.J.: Made in America”が受賞しています。
 短編部門では、『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』と『最期の祈り』がノミネーションで一致し、ともに『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』が受賞。“4.1 Miles”は、IDAアワードでは学生部門で受賞し、米国アカデミー賞では短編ドキュメンタリー賞にノミネートされています。

 本年度のノミネーション&受賞結果は、以下の通り。

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 ◆長編部門(Best Feature Award)

 ・“City of Ghosts”(米) 監督:マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)

 ◎“Dina”(米) 監督:Dan Sickles、Antonio Santini
 フィラデルフィアの郊外に暮らすエキセントリックな49歳の女性ダイナと、ウォールマートのドア係をするスコットのユニークな愛の形を示すドキュメンタリー。ダイナは、カーダシアン信者で、本やTV番組やこれまでの結婚で学んだ
性的な欲望をスコットと分かち合おうとするのに対し、スコットは肉体的な親密さに対しては消極的だ。一緒に住もうと誘ったのもダイナの方だ。カメラは、地元のネイルサロンから、オーシャンシティーのビーチ、ダイナの独身者パーティー、ポコノスでの新婚旅行を追って、2人のやりとりをとらえ、「愛」の概念について再検証を求める。
 サンダンス映画祭2017グランプリ受賞。
 True/False映画祭2017出品。
 サン・ヴァレー映画祭2017出品。ヴィジョン賞受賞。
 ウィスコンシン映画祭2017出品。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 サラソータ映画祭2017 審査員特別賞受賞。
 ボストン・インディペンデント映画祭2017 Karen Schmeer Award for Excellence in Documentary Editing受賞。
 モントクレア映画祭2017出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 シアトル国際映画祭2017出品。
 バークシャー国際映画祭2017出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 AFI Docs 2017 出品。
 BAMシネマフェスト2017出品。
 ナンタケット映画祭2017出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 ムンバイ映画祭2017出品。
 トールグラス映画祭2017出品。
 ロス・カボス国際映画祭2017出品。
 ストックホルム国際映画祭2017出品。
 クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門歌曲賞ノミネート。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 アンフォゲッタブルズ選出。


 ・“Faces Places(Visages,Villages)”(仏) 監督:アニエス・ヴァルダ& JR

 ・“LA 92”(米) 監督:ダニエル・リンジー(Daniel Lindsay)、T・J・マーティン(T.J. Martin)

 ・“Strong Island”(米・デンマーク) 監督:Yance Ford

 ◆短編部門(Best Short Award)

 ◎“Edith+Eddie”(英) 監督:Laura Checkoway
 イーディスとエディーは、96歳と95歳というアメリカでも最年長の異人種間カップルである。彼らのラヴ・ストーリーは、2人を引き裂こうとする家族の争いによって、邪魔される。
 True/False映画祭2017出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 モントクレア映画祭2017出品。観客賞受賞。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017 短編ドキュメンタリー賞スペシャル・メンション受賞。
 パームスプリングス国際短編映画祭2017出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ロードアイランド国際映画祭2017出品。Flickers' Youth Film Jury Award受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2017 短編ドキュメンタリー賞受賞。
 Camerimage 2017 短編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 短編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2018 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト。


 ・“The Fight”(オーストラリア・米) 監督:Violeta Ayala、Dan Fallshaw

 ・“Heaven Is A Traffic Jam On The 405”(米) 監督:Frank Stiefel

 ・“Long Shot”(米) 監督:Jacob LaMendola

 ・“Mr. Connolly Has ALS”(米) 監督:Dan Habib

 ・“The Rabbit Hunt”(米) 監督:Patrick Bresnan

 ◆シリーズ部門(Best Curated Series Award)
 ・“American Experience”(PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー:Mark Samels

 ・“Dokumania”(DR) エグゼクティヴ・プロデューサー:Anders Bruus

 ◎“Independent Lens”(PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー:Lois Vossen、サリー・ジョー・ファイファー(Sally Jo Fifer)

 ・“REEL SOUTH”(UNC-TV、South Carolina ETV、NETA、WORLD) エグゼクティヴ・プロデューサー:Rachel Raney、Amy Shumaker

 ・“POV”(PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー:Justine Nagan、クリス・ホワイト(Chris White)

 “Independent Lens”は6年連続ノミネートで、前々回まで3連覇していた。“POV”は7年連続ノミネート。

 ◆限定シリーズ部門(Best Limited Series Award)
 ・『運命の子供たち』“Daughters of Destiny”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:ヴァネッサ・ロス(Vanessa Roth)

 ◎“The Defiant Ones”(HBO) エグゼクティヴ・プロデューサー:アレン・ヒューズ(Allen Hughes)、ダグ・プレイ(Doug Pray)、アンドリュー・コソーヴ(Andrew Kosove)、ブロデリック・ジョンソン(Broderick Johnson)、Laura Lancaster、Jerry Longarzo、Michael Lombardo、ジーン・カークウッド(Gene Kirkwood)
 ドクター・ドレーとインタースコープ・レコードのトップ ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)との関係性を探る。ジミー・アイオヴィンは、ブルックリンの港湾労働者の息子であり、ドクター・ドレーはカリフォルニア州コンプトン出身のストレートである。彼らは、コンテンポラリー・カルチャーが変化していく中で、リーディング・ロールを担ってきた。全4回。
 クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー賞 限定シリーズ部門(TV/配信)ノミネート。
 デトロイト映画批評家協会賞2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 イメージ・アワード2018 ドキュメンタリー賞 TV部門、監督賞 TV映画/ドキュメンタリー/スペシャル部門ノミネート。


 ・『キーパーズ』“The Keepers”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:ライアン・ホワイト(Ryan White)、Jessica Hargrave

 ・“The Vietnam War”(PBS/WETA) エグゼクティヴ・プロデューサー:ケン・バーンズ(Ken Burns)

 ・“TIME: The Kalief Browder Story”(Spike) エグゼクティヴ・プロデューサー:Jenner Furst、ニック・サンドウ(Nick Sandow)、Julia Willoughby Nason、Michael Gasparro、ジェイ・Z(Shawn “JAY Z” Carter)、Sharon Levy、Chachi Senior

 ◆エピソード部門(Best Episodic Series Award)
 ・『アンソニー世界を駆ける』“Anthony Bourdain Parts Unknown”(CNN) エグゼクティヴ・プロデューサー:アンソニー・ボーディン(Anthony Bourdain)、クリストファー・コリンズ(Christopher Collins)、Lydia Tenaglia、Sandra Zweig

 ・『シェフのテーブル』“Chef’s Table”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー:デイヴィッド・ゲルブ(David Gelb)、マット・ウィーヴァー(Matthew Weaver)、Brian McGinn、Andrew Fried、Dane Lillegard、Matthew Hilliard

 ・“Leah Remini: Scientology and the Aftermath”(A&E) エグゼクティヴ・プロデューサー:Leah Remini、Aaron Saidman、Alex Weresow、Devon-Graham-Hammonds、Elaine Frontain Bryant、Amy Savitsky

 ・“MARS”(National Geographic) エグゼクティヴ・プロデューサー:ロン・ハワード、ブライアン・グレイザー(Brian Grazer)、マイケル・ローゼンバーグ(Michael Rosenberg)、Dave O’Connor、ジョン・ケイメン(Jon Kamen)、トミー・タートル(Tommy Turtle)、David Sirulnick、ジョナサン・シルバーバーグ(Jonathan Silberberg)、ロレンツォ・ミエーリ(Lorenzo Mieli)、エヴェラルド・ゴウト(Everardo Gout)、ジェスティン・ウィルクス(Justin Wilkes)、Tim Pastore、Matt Renner、Robert Palumbo、David Sirulneck

 ◎『プラネット・アースⅡ』”Planet Earth II”(BBC AMERICA/BBC Worldwide) エグゼクティヴ・プロデューサー:マイケル・ガントン(Michael Gunton)

 『アンソニー世界を駆ける』は、2014年以来、3年ぶりのノミネート。
 『シェフのテーブル』は、3年連続ノミネート。2015年に受賞。

 ◆ショート・フォーム・シリーズ部門(Best Short Form Series Award)
 ・“Field of Vision”(Field of Vision) エグゼクティヴ・プロデューサー:ローラ・ポイトラス、AJ・シュナック(AJ Schnack)、Charlotte Cook

 ・“Shorts on Time”(Lifetime) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジュリー・パーカー・ベネロ(Julie Parker Benello)

 ・“The Guardian documentaries”(The Guardian) エグゼクティヴ・プロデューサー:Charlie Phillips、Lindsay Poulton

 ◎“The New York Times Op-Docs”(The New York Times) エグゼクティヴ・プロデューサー:Kathleen Lingo

 ・”The Secret Life of Muslims“(Vox) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジョシュア・セフテル(Joshua Seftel)、レザー・アスラン(Reza Aslan)

 ◆学生部門(David L. Wolper Student Documentary Award)
 ・“Believers” 監督:Ray Whitehouse(University of North Carolina at Chapel Hill)

 ・“Chomo”(英) 監督:Maayan Arad(英国国立映画テレビ学校)

 ・“How To Make A Pearl” 監督:Jason Hanasik(UC Berkeley Graduate School of Journalism)

 ◎“Man on Fire” 監督:Joel Fendelman(テキサス大学)
 テキサス州グランド・サリーンは、退屈で平凡な町だった。2014年に、引退したメソジスト派の白人の牧師Charles Moore(79)が町のレイシズムに抗議して、ショッピング・センターのパーキングで焼身自殺するまでは。


 ・“Room 140” 監督:Priscilla Gonzalez Sainz(スタンフォード大学)

 ◆ビデオソース部門(ABCNews Videosource Award)
 ニュース映像を、ドキュメンタリーに不可欠の要素として、最も優れた形で活用した作品に贈られる。
 ・“Blood on The Mountain”(Virgil Films/Netflix) 監督:Mari-Lynn Evans、Jordan Freeman

 ・“Elián”(Gravitas Ventures、CNN Films) 監督:Tim Golden、Ross McDonnell

 ・『イカロス』“Icarus”(Netflix) 監督:Bryan Fogel

 ◎“LA 92”(National Geographic) 監督:ダン・リンジー(Dan Lindsay)、T・J・マーティン(TJ Martin)
 ロドニー・キング事件の評決の結果、ロサンゼルスでは、抗議と暴動と略奪が起こったが、あれから25年。フィルムメイカーたちは、珍しいアーカイヴ映像を用いて、波乱の時代を検証する。
 ロドニー・キング事件:1991年、黒人男性ロドニー・キングが、スピード違反を犯し、LA市警に停止を求められるが、仮釈放中の身だったこともあり、振り切って逃げようとして、逮捕される。20数人もの警官が彼を車から引きずり出して暴行を加えたが、その様子がビデオカメラで撮影されていて、全米に流される。黒人容疑者と白人警官という構図から、人種差別を連想させ、しかも裁判が白人警官に有利に働き、警官たちに無罪の評決を下したことから、黒人の反発を招き、ロス暴動のきっかけとなった。
 トライベッカ映画祭2017出品。
 ブラック・リール賞・フォー・テレビジョン2017 TVドキュメンタリーorスペシャル部門ノミネート。
 プライムタイム・エミー賞2017 Directors: Daniel Lindsay (as Dan Lindsay), T.J. Martin受賞。
 IDAアワード2017 長編部門、ビデオソース部門ノミネート。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 編集賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2018 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト。


 ・“Obit.”(Kino Lorber) 監督:Vanessa Gould

 【技術部門賞】(Creative Recognition Award Winners)

 ◆脚本賞(Best Writing)
 ◎『ドンキー・ホーテ』“Donkeyote”(西・独・英)(監督:チコ・ペレイラ(Chico Pereira)) 脚本:チコ・ペレイラ(Chico Pereira)、Manuel Pereira、Gabriel Molera

 『ドンキー・ホーテ』“Donkeyote”(西・独・英) 監督:チコ・ペレイラ(Chico Pereira)
 Manoloは、スペイン南部でシンプルな生活を送っている。彼には、愛しているものが2つある。1つは、動物たち、特にロバのGorrión(ツバメの意)で、もう1つは自然の中を長時間彷徨うことだ。彼は、医者の忠告に逆らって、最後のトレッキングを計画する。それは、アメリカのチェロキー・インディアンを、のちにオクラホマ州となるインディアン居留地へと強制移動させたルート、2200マイルの「涙の道」をたどるというものだった。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 True/False映画祭2017出品。
 スペイン・マラガ映画祭2017 ドキュメンタリー部門出品。観客賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2017 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 全州国際映画祭2017出品。
 ドキュメンタ マドリッド2017 ナショナル長編コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 エジンバラ国際映画祭2017出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ミュンヘン映画祭2017出品。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017インターナショナル・コンペティション部門出品。
 台湾・金馬奨映画祭2017出品。
 BAFTAスコットランド・アワード2017 作品賞ノミネート。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 スポットライト賞ノミネート。


 ◆撮影賞(Best Cinematography)
 ◎『機械』“Machines”(インド・フィンランド・独)(監督:ラーフル・ジャイン(Rahul Jain)) 撮影:Rodrigo Trejo Villanueva
 Rodrigo Trejo Villanuevaは、サンダンス映画祭2017でも撮影賞受賞。

 『機械』“Machines”(インド・フィンランド・独) 監督:ラーフル・ジャイン(Rahul Jain)
 南インドのグジャラート州スーラトは、60年代から発展してきた工場地帯である。本作では、そこにある織物工場にカメラを向ける。労働は過酷で、終わりなく続き、大人も子どもも12時間シフトで働く。しかも低賃金だ。工場内部は、暗く、じめじめして日光は差さない。短いインタビューも挟まれる。美しいシーンもあるが、少年が眠らないようにされるシーンなど痛々しさが感じられるシーンもある。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 サンダンス映画祭2017出品。撮影賞受賞。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヒューマン・バリュー賞受賞。
 CPH:DOX 2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 ウィスコンシン映画祭2017出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 Docs Against Gravity映画祭2017出品。
 ドキュメンタ マドリッド2017 インターナショナル長編コンペティション部門出品。審査員スペシャル・メンション受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017What’s Up Docs?部門出品。
 Olhar de Cinema - Curitiba 国際映画祭2017出品。芸術貢献賞受賞。
 トラヴァース・シティー映画祭2017出品。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 チューリヒ映画祭2017インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ムンバイ映画祭2017 インディア・ゴールド部門出品。シルバー・ゲイトウェイ賞受賞。
 ウィーン国際映画祭2017出品。
 グリアソン・アワード2017単発ドキュメンタリー インターナショナル作品部門受賞。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 撮影賞、デビュー作品賞ノミネート。


 ◆編集賞(Best Editing)
 ◎『ドーソン・シティー:凍結された時間』“Dawson City: Frozen Time”(米)(監督:ビル・モリソン(Bill Morrison)) 編集:ビル・モリソン(Bill Morrison)

 『ドーソン・シティー:凍結された時間』“Dawson City: Frozen Time”(米) 監督:ビル・モリソン(Bill Morrison)
 この作品は、1910年代から20年代にかけての500本のフィルムの断片をつないで作ったもので、ドーソン・シティーの奇妙な真実の歴史を語るものになっている。元になったフィルムは、北極から南に350マイルのところに位置するユーコン準州、ドーソン・シティーのスイミング・プールにしまわれていたのが、50年経ってようやく発見されたのだ。この作品は、ゴールド・ラッシュに沸いたドーソン・シティーのユニークな年代記であり、映画のコレクションが、捨てられ、埋められ、再発見されて、救いを見出されるという映画自体のライフサイクルを示すものにもなっている。また、このコレクションを通して、ファースト・ネーションの狩猟キャンプが形を変え、移転させられる様子も明らかになる。
 ベネチア国際映画祭2016 Orizzonti部門出品。
 ニューヨーク映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Experimenta部門出品。
 Valdivia映画祭(チリ)2016出品。
 「フィルム・コメント」誌が選ぶベスト・フィルム・オブ・ザ・イヤー2016 未公開作品部門17位。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 TCMクラシック映画祭(米)2017出品。
 ドーソン・シティー映画祭2017出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2017出品。
 It's All True: E Tudo Verdade(ブラジル)2017出品。
 Economia Fest, Eindhoven(オランダ)2017出品。
 イメージフォーラムフェスティバル2017出品。
 Docs Against Gravity映画祭(ポーランド)2017出品。
 シアトル国際映画祭2017出品。
 Kino Otok: Izola映画祭(スロヴェニア)2017出品。
 Watershed Cinema, Bristol: Cinema Rediscovered2017出品。
 Docufest(コソボ)2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 EBS国際ドキュメンタリー映画祭(韓)2017出品。
 シドニー・アンダーグランド映画祭2017出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2017 Noves Visions PLUS部門出品。最優秀作品賞受賞。
 Docリスボア2017出品。
 Cali国際映画祭2017出品。
 イヴァネス映画祭2017出品。
 人権映画祭(クロアチア)2017出品。
 クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門 イノヴェーション賞受賞。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 編集賞、オリジナル作曲賞ノミネート。



 ◆音楽賞(Best Music)
 ◎“Brimstone & Glory”(米)(監督:Viktor Jakovleski) オリジナル音楽:ダン・ローマー(Dan Romer)、ベン・ザイトリン(Benh Zeitlin)
 『ハッシュパピー バスタブ島の少女』を手がける2人が音楽を担当。

 “Brimstone & Glory”(米) 監督:Viktor Jakovleski
 メキシコのトゥルテペックでは、世界でも類がないような「ナショナル花火祭り」(Feria Nacional de la Pirotecnia)が行なわれ、10万人もの観客を集めている。これは、花火職人の聖人San Juan de Diosに敬意を表した、文字通り燃えるようなお祭りで、1週間、トゥルテペックの町を呑み込む。職人たちは、熟練の腕を見せ、新人たちは新たに創り出した荒々しい技を披露する。また、カーニバル風の「お城」が作られて、火をつけられたり、数十のチームが、張り子の牛を作り、町の広場を練り歩いたりもする。人々は、この祭りに歓びとホンモノの危険を解き放つ。実際に、盛大な花火の陰では、救急車や救急隊が待機し、祭りの最終日には3度の火傷を負った人々で近くの医療機関はいっぱいになる。花火の町トゥルテペックでは、住人の4分の3が花火産業に関わっていて、この祭りのために1年かけて準備をする。本作では、GoProsやドーロンを駆使して、祭りの美しさを幅広くとらえ、夜空を燃え上がらせる火花や炎を通して、観る者にマジカルでシネマティックな旅を提供する。
 True/False映画祭2017出品。
 サラソータ映画祭2017出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2017 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 モントクレア映画祭2017出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017 アート・ドック部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 AFI Docs 2017出品。
 クイーンズランド映画祭2017出品。
 グアナファト国際映画祭2017出品。
 オープン・ルーフ・フェスティバル2017出品。
 ドキュフェスト・ピルゼン2017出品。
 ファンタスティック・フェスト2017出品。ドキュメンタリー部門作品賞、監督賞受賞。
 ウィーン国際映画祭2017出品。
 フィラデルフィア映画祭2017出品。
 セントルイス国際映画祭2017出品。
 ブラチスラヴァ国際映画祭2017 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 キーウェスト映画祭2017出品。
 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2017 ドキュメンタリー・トップ5。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 撮影賞、オリジナル作曲賞、プロダクション賞、デビュー作品賞ノミネート。



 【特別賞・名誉賞】

 ◆Pare Lorentz Award
 ドキュメンタリー作品を通して、自然環境や、公正、緊急の社会問題に対して焦点を当てた優れたフィルムメイカーに贈られる。
 ◎“Watani: My Homeland”(英) 監督:Marcel Mettelsiefen
 シリアの内戦で、ISISに夫を奪われたHalaと4人の子どもたちSara、Farah、Helen、Mohamedは、アレッポを追われて、難民となり、ドイツにやってくる。
 ドイツ・テレビジョン賞2017 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 米国アカデミー賞2017 短編ドキュメンタリー賞ノミネート。


 ◆Pare Lorentz Award スペシャル・メンション
 ◎“Intent to Destroy”(米) 監督:ジョー・バーリンジャー(Joe Berlinger)
 『ブレアウィッチ2』『メタリカ:真実の瞬間』などを手がけるジョー・バーリンジャー監督は、トルコ人によるアルメニア人虐殺という出来事を映画にするに当たって、それを題材にしたドラマ作品を撮っていたテリー・ジョージの“The Promise”の撮影現場から撮影を始めた。アルメニア人虐殺については、トルコ政府は、1世紀にもわたって否定し続けているし、一方、目撃者や子孫は、国際的なコミュニティーに公式に認めてもらおうとして、未だに戦っている。バーリンジャーの調査には、歴史学者や学者、フィルムメイカーらが集まった。本作では、オスマントルコの統治が終わろうとしていた第一次世界大戦の間に、どうのようにアルメニア人虐殺が起こったのか、そしてその下地はどうやって作られたのかを明らかにしようとする。
 出演:テリー・ジョージ、クリスチャン・ベール、ショーレ・アグダシュルー、アンジェラ・サラフィアン、ダニエル・ヒメネス・カチョ、ゲヴォルク・マリキャン、エリック・ボゴシアン、アトム・エゴヤン
 トライベッカ映画祭2017出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 メリーランド映画祭2017出品。
 クラクフ映画祭2017出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。Special Prize Master(ジョー・バーリンジャー)受賞。
 サンフランシスコ・ジューイッシュ映画祭2017 出品。表現の自由賞受賞。
 タコマ映画祭2017出品。


 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement Award)
 ◎ロールデス・ポルテージョ(Lourdes Portillo)
 1944年生まれ。メキシカン・アメリカンのドキュメンタリー作家。“Las madres de la Plaza de Mayo”(1985)で米国アカデミー賞1986 長編ドキュメンタリー賞ノミネート、“Señorita extraviada”(2001)でアリエル賞長編ドキュメンタリー賞2003受賞。


 ◆Amicus Award
 ◎Abigail Disney
 ドキュメンタリー映画を数多く手がけるプロデューサー。主な作品に、“Cameraperson”(2016)、『インビテーション』(2015)、『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』(2012)、“The Invisible War”(2012)などがある。


 ◆エマージング・ドキュメンタリー・フィルムメイカー賞(Emerging Documentary Filmmaker Award)
 ◎Yance Ford
 初の長編監督作品として“Strong Island”(2017)を発表。


 ◆戦火の勇気賞(Courage Under Fire Award)
 真実の追求において際立った勇気を示した作品に贈られる。
 ◎“City of Ghosts”(米) 監督:マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)
 ◎『シリアからの叫び』“Cries From Syria”(米・シリア・チェコ) 監督:エフゲニー・アフィネフスキー(Evgeny Afineevsky)
 ◎“Hell on Earth: The Fall of Syria and the Rise of ISIS”(米) 監督:セバスチャン・ユンガー(Sebastian Junger)、ニック・クエステッド(Nick Quested)
 ◎『アレッポ 最後の男たち』(『アレッポ 最後の男』)“Last Men in Aleppo”(デンマーク・シリア) 監督:フィアース・ファイヤード(Firas Fayyad)、共同監督:Steen Johannessen

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 米国アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞ショートリストと短編ドキュメンタリー賞のショートリストが発表されて、本年度は、IDAアワードのコンペティション部門での受賞作は、短編ドキュメンタリーの“Edith+Eddie”以外、すべて選外になっています。

 でも、IDAアワードでは、コンペティション部門以外で、Yance Fordや“City of Ghosts”、 『アレッポ 最後の男たち』が受賞していますから、ひょっとすると、それらが米国アカデミー賞2018 長編ドキュメンタリー賞を受賞する可能性があります。

 本年度のドキュメンタリー部門は、強い本命作品がなくて、ノミネーションや受賞作品がバラけていますが、IDAアワードの受賞結果にもそれが現れているようです。

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 *当ブログ記事

 ・IDAアワード2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_3.html
 ・IDAアワード2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_28.html
 ・IDAアワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_11.html
 ・IDAアワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_8.html
 ・IDAアワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_15.html
 ・IDAアワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_16.html
 ・IDAアワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_7.html
 ・IDAアワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_7.html
 ・IDAアワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_10.html

 ・米国アカデミー賞2018 長編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_17.html

 ・米国アカデミー賞2018 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_14.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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