サプライズ、そしてサプライズ! ヨーロッパ映画賞2017 受賞結果!

 第30回ヨーロッパ映画賞の各賞が発表されました(12月9日@ベルリン)。

 ◆作品賞(European Film 2017)  プレゼンター:ステラン・スカルスガルド
 ・『BPM ビート・パー・ミニット』(仏) 監督:ロバン・カンピヨ
 ・“On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(ハンガリー) 監督:イルディゴ・エンエディ(Ildikó Enyedi)
 ◎“The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク) 監督:リューベン・オストルンド
 ・『希望のかなた』“The Other Side of Hope(Toivon Tuolla Puolen)”(フィンランド・独)  監督:アキ・カウリスマキ
 ・“Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

 リューベン・オストルンドは、2014年の『フレンチアルプスで起きたこと』以来、3年ぶり2回目の作品賞ノミネート。昨年までは合計5回ノミネートされていて、無冠でした。

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 ◆監督賞(European Director 2017)  プレゼンター:カルロス・サウラ
 ・ヨルゴス・ランティモス 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(アイルランド・英)
 ・イルディゴ・エンエディ(Ildikó Enyedi) “On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(ハンガリー)
 ◎リューベン・オストルンド “The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク)
 ・アキ・カウリスマキ 『希望のかなた』“The Other Side of Hope(Toivon Tuolla Puolen)”(フィンランド・独)
 ・アンドレイ・ズビャギンツェフ “Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏)

 リューベン・オストルンドは、3年ぶり2回目の監督賞ノミネート。

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 ◆男優賞(European Actor 2017)  プレゼンター:ペーター・ジモニシェック、サンドラ・ヒューラー
 ・コリン・ファレル 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(アイルランド・英)
 ・ナウエル・ペレ・ビスカヤー(Nahuel Pérez Biscayart) 『BPM ビート・パー・ミニット』(仏)
 ・ジャン=ルイ・トランティニャン 『ハッピーエンド』(仏・独・オーストリア)
 ・Josef Hader “Stefan Zweig - Farewell To Europe(Vor Der Morgenröte)”(独・オーストリア・仏)(監督:マリア・シュラーダー)
 ◎Claes Bang “The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク)

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 ◆女優賞(European Actress 2017)
 ・Florence Pugh “Lady Macbeth”(英)
 ・イザベル・ユペール 『ハッピーエンド』
 ・パウラ・ベーア 『婚約者の友人』“Frantz”(仏・独)
 ・ジュリエット・ビノシュ “Bright Sunshine In(Un Beau Soleil Intérieur)”(仏)(監督:クレール・ドゥニ)
 ◎Alexandra Borbély “On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(ハンガリー)

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 ◆脚本家賞(European Screenwriter 2017)  プレゼンター:アンナ・ガイスレロヴァー、アナマリア・マリンカ
 ・ヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップ 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(アイルランド・英)
 ・フランソワ・オゾン 『婚約者の友人』(仏・独)
 ・イルディゴ・エンエディ(Ildikó Enyedi) “On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(ハンガリー)
 ◎リューベン・オストルンド “The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク)
 ・オレグ・ネギン&アンドレイ・ズビャギンツェフ “Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏)

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 ◆ドキュメンタリー賞 プレゼンター:アナマリア・マリンカ(とクケリ)
 ・“La Chana”(西・アイスランド・米) 監督:Lucija Stojevic
 ・『“楽園”に渡った異邦人たち』“Stranger in Paradise”(オランダ) 監督:Guido Hendrikx
 ・“Austerlitz”(独) 監督:セルゲイ・ロズニタ
 ◎“Communion(Komunia)”(ポーランド) 監督:Anna Zamecka
 ・『難民村の郵便配達夫』“The Good Postman(Hyvä postimies)”(フィンランド・ブルガリア) 監督:Tonislav Hristov

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 ◆アニメーション賞 プレゼンター:Palina Rojinski、アレックス・ブレンデミュール
 ・“Ethel and Ernest”(英) 監督:ロジャー・メインウッド(Roger Mainwood)
 ・“Louise en hiver (Louise by the Shore/ルイーズ バイ ザ ショア)”(仏・カナダ) 監督:ジャン=フランソワ・ラギオニ
 ・“Zombillenium”(ベルギー・仏) 監督:アルチュール・ド・パンス(Arthur de Pins)、Alexis Ducord
 ◎『ゴッホ 最期の手紙』“Loving Vincent”(英・ポーランド) 監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン

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 ◆コメディー賞 プレゼンター:イワン・シュヴェドフ
 ・“Vincent and The End of The World(Vincent)”(ベルギー・仏) 監督:Christophe van Rompaey
 ・“King of The Belgians”(ベルギー・オランダ・ブルガリア) 監督:ピーター・ブロッセン(Peter Brosens)、ジェシカ・ウッドワース(Jessica Woodworth)
 ・『はじめてのおもてなし』“Welcome To Germany(Willkommen bei den Hartmanns)”(独) 監督:ジーモン・ファーフーフェン(サイモン・ヴァーホーヴェン)(Simon Verhoeven)
 ◎“The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク) 監督:リューベン・オストルンド

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 ◆ディスカバリー賞 プレゼンター:スティーヴン・フリアーズ
 ◎“Lady Macbeth”(英) 監督:William Oldroyd
 ・『夏、1993』“Summer 1993(Estiu 1993)”(西) 監督:カルラ・シモン(Carla Simón)
 ・“Bloody Milk(Petit Paysan)”(仏) 監督:Hubert Charuel
 ・“The Eremites(Die Einsiedler)”(独・オーストリア) 監督:ロニー・トロッカー(Ronny Trocker)
 ・“Godless(Безбог/Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏) 監督:Ralitza Petrova

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 ◆ヨーロッパ大学映画賞 12月8日発表
 ・“Home”(ベルギー) 監督:Fien Troch
 ◎『ハートストーン』(アイスランド) 監督:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン
 ・“The War Show”(デンマーク・シリア・フィンランド) 監督:Andreas Dalsgaard、Obaidah Zytoon
 ・『希望のかなた』“The Other Side of Hope(Toivon Tuolla Puolen)”(フィンランド・独)  監督:アキ・カウリスマキ
 ・“Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

 ◆短編映画賞 プレゼンター:ジャック・レイナー
 ・ブリストル(英)代表:『Ugly』“Ugly”(独/12min) 監督:Nikita Diakur [アニメーション]
 ・コーク(アイルランド)代表:“The Party”(アイルランド・英/14min) 監督:Andrea Harkin [フィクション]
 ・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:“The Disinherited(Los Desheredados)”(西/18min) 監督:Laura Ferrés [ドキュメンタリー]
 ・バリャドリッド(西)代表:“Fight on A Swedish Beach!!”(スウェーデン/15min) 監督:Simon Vahlne [フィクション]
 ・クレルモン・フェラン(仏)代表:“Wannabe”(オーストリア・独/29min) 監督:Jannis Lenz [フィクション]
 ◎ゲント(ベルギー)代表:『タイムコード』“Timecode”(西/15min) 監督:Juanjo Giménez [フィクション]
 ・ロッテルダム(オランダ)代表:“Information Skies”(オランダ・韓/24min) 監督:Metahaven [実験フィクション]
 ・ロカルノ(スイス)代表:“Young Men At Their Window(Jeunes Hommes À La Fenêtre)”(仏/18min) 監督:Loukianos Moshonas [フィクション]
 ・ベネチア(伊)代表:“You Will Be Fine(Gros Chagrin)”(仏/15min) 監督:Céline Devaux [アニメーション/フィクション]
 ・ベルリン(独)代表:“The Artificial Humors(Os Humores Artificiais)”(ポルトガル/30min) 監督:Gabriel Abrantes [フィクション]
 ・クラクフ(ポーランド)代表:“En La Boca”(スイス・アルゼンチン/26min) 監督:Matteo Gariglio [ドキュメンタリー]
 ・サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表:“Copa-Loca”(ギリシャ/14min) 監督:Christos Massalas [フィクション]
 ・ドラマ(ギリシャ代表):“The Circle(Hevêrk)”(トルコ/14min) 監督:Rûken Tekeş [フィクション]
 ・ウプサラ(スウェーデン)代表:『Love』“Love”(ハンガリー・仏/16min) 監督:レーカ・ブチ(Réka Bucsi) [アニメーション]
 ・タンペレ(フィンランド)代表:“Written/Unwritten(Scris/Nescris)”(ルーマニア/20min) 監督:Adrian Silisteanu [フィクション]

 米国アカデミー賞2017では受賞を逃している『タイムコード』が受賞!

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 ◆ピープルズ・チョイス賞 プレゼンター:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
 ・『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(英・米) 監督:デイヴィッド・イェーツ
 ・『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(アイルランド・英・仏・米) 監督:シャロン・マグワイヤ
 ・『怪物はささやく』“A Monster Calls”(西) 監督:フアン・アントニオ・バヨナ
 ・『婚約者の友人』“Frantz”(仏・独) 監督:フランソワ・オゾン
 ・『歓びのトスカーナ』“La pazza gioia(Like Crazy)”(伊・仏) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 ◎“Stefan Zweig - Farewell To Europe(Vor Der Morgenröte)”(独・オーストリア・仏) 監督:マリア・シュラーダー
 ・『エリザのために』(ルーマニア・仏・ベルギー) 監督:クリスティアン・ムンジウ
 ・“Kollektivet(The Commune)”(デンマーク・スウェーデン・オランダ) 監督:トマス・ヴィンターベア
 ・『希望のかなた』“The Other Side of Hope(Toivon Tuolla Puolen)”(フィンランド・独)  監督:アキ・カウリスマキ

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 【技術部門】

 今回、技術部門は、授賞式に先立って、ヴィム・ヴェンダースとアニエスカ・ホランドが進行役となり、別会場で、トロフィーの授与(とインタビューの収録)が行なわれたようです。なぜかロバン・カンピヨの姿はありませんでしたが。

 ◆撮影監督賞(European Cinematographer 2017 – Prix Carlo di Palma) 1989~1992、1997~
 ◎ミハイル・クリチマン(Mikhail Krichman /Michail Krichman) “Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏)
 『父、帰る』、『ヴェラの祈り』、『エレナの惑い』、『裁かれるは善人のみ』などアンドレイ・ズビャギンンツェフ作品のほか。パーヴェル・ルンギンの“Roots(Bednye rodstvenniki)”(2005)、アレクセイ・フェドルチェンコの“Silent Soul(Ovsyanki)”(2010)、リヴ・ウルマンの『令嬢ジュリー』(2014)、ジム・シェリダンの“The Secret Scripture”(2016)などを手がけている。
 『ヴェラの祈り』でヨーロッパ映画賞2007にノミネートされたことがあるほか、
 『父、帰る』でロシア映画批評家組合賞2003、ゴールデン・イーグル賞2004、Nika賞2004、クロトゥルーディス賞2005受賞。
 『ヴェラの祈り』でロシア映画批評家組合賞2007受賞。
 “Silent Soul(Ovsyanki)”でベネチア国際映画祭2010 金のオゼッラ賞(技術貢献賞)、Camerimage2010銀の蛙賞受賞。
 『エレナの惑い』でゴールデン・イーグル賞2012、Nika賞2012受賞。
 『裁かれるは善人のみ』でセビリヤ・ヨーロッパ映画祭2014撮影賞、Camerimage2014 金の蛙賞受賞。
 “Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”でもCamerimage2017 メイン・コンペティション部門エントリー。

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 ◆編集者賞(European Editor 2017) 1991、1992、2005、2010~
 ◎ロバン・カンピヨ 『BPM ビート・パー・ミニット』(仏)
 ロバン・カンピヨは、編集部門では『パリ20区、僕たちのクラス』でセザール賞2009にノミネートされたことがあるが、これまで受賞歴はない。
 ヨーロッパ映画賞では、『タイム・アウト』“L'emploi du temps(Time Out)”で2001年に脚本家賞にノミネートされたことがある。

 ◆プロダクション・デザイナー賞(European Production Designer 2017) 1988、1990~1992、2005、2010~
 ◎ヨセフィン・オースベルイ(Josefin Åsberg) “The Square”(スウェーデン・独・仏・デンマーク)
 ルーカス・ムーディソンの『マンモス 世界最大のSNSを創った男』(2009)、ペール・フライの“Monica Z”(2013)、リューベン・オストルンドの『フレンチアルプスで起きたこと』(2014)、Petter Lennstrandの “Up in the Sky(Upp i det blå)”(2016)などのプロダクション・デザインを手がけている。
 “Monica Z”で、スウェーデン・アカデミー賞2014美術賞ノミネート、“The Square”で、カンヌ国際映画祭2017 技術貢献賞(Vulcain Prize for the Technical Artist)を受賞している。

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 ◆衣裳デザイナー賞(European Costume Designer 2017) 2013~
 ◎カタリナ・ルウィンスカ(Katarzyna Lewińska) “Spoor(Pokot)”(ポーランド・独・チェコ・スウェーデン・スロヴァキア)
 カタリナ・ルウィンスカは、カーシャ・アダミクの“The Offsiders(Boisko bezdomnych)”(2008)、アニエスカ・ホランドの『ソハの地下水道』(2011)、マウゴシュカ・シュモフスカの『ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』(2011)と“In the Name of(W imie...)”(2013)と『君はひとりじゃない』(2015)、アグニェシュカ・スモチニスカの『ゆれる人魚』(2015)、アンヌ・フォンテーヌの『夜明けの祈り』(2016)、アンジェイ・ワイダの『残像』(2016)、カーシャ・アダミクの“Amok”(2017)などを手がけていて、おそらく現在ポーランドで最も売れっ子の衣裳デザイナー。
 “The Offsiders(Boisko bezdomnych)”(2008)でグディニャ映画祭2008 衣裳デザイン賞受賞。
 “The Offsiders(Boisko bezdomnych)”(2008)と『ソハの地下水道』(2011)でポーランド映画賞(イーグル賞)ノミネート。

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 ◆ヘア&メイクアップ・アーティスト賞(European Hair & Make-up Artist 2017) 2016~
 ◎Leendert van Nimwegen 『ブリムストーン』“Brimstone”(オランダ・独・ベルギー・仏・スウェーデン・英・ハンガリー)
 Leendert van Nimwegenは、30年以上のキャリアを持つオランダのメイキャップ/ヘア・スタイリストのベテラン。
 主な作品には、ジアン・ファン・デ・フォルテの『オール・スターズ』(1997)、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』(2000)、『アンネの日記』(2016)などがある。

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 ◆音響デザイナー賞(European Sound Designer 2017) 2013~
 ◎オリオル・タラーゴ(Oriol Tarragó) 『怪物はささやく』(西)
 『REC/レック』(2007)、『永遠のこどもたち』(2007)、『REC/レック2』(2009)、『ロスト・アイズ』(2010)、『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』(2011)、『インポッシブル』(2012)、『ロスト・ボディ』(2012)、『MAMA』(2013)、『ラスト・デイズ』(2013)、『複製された男』(2013)、『REC/レック4 アポカリプス』(2014)、『ザ・トランスポーター』(2014)、『クリムゾン・ピーク』(2015)、『SPY TIME -スパイ・タイム-』(2015)、『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(2016)など、ホラーやスリラーを数多く手がけている。
 『永遠のこどもたち』(2007)で、バルセロナ映画賞2007、ゴヤ賞2008、ゴールデン・リール賞2008受賞。
 『REC/レック2』(2009)で、ガウディー賞2009受賞。
 『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』(2011)で、ガウディー賞2012受賞。
 『インポッシブル』(2012)で、ガウディー賞2013、ゴヤ賞2013受賞。
 『ラスト・デイズ』(2013)で、ガウディー賞2014受賞。
 『ザ・トランスポーター』(2014)で、ガウディー賞2015、ゴヤ賞2015受賞。
 『SPY TIME -スパイ・タイム-』(2015)で、ガウディー賞2016受賞。
 『怪物はささやく』(2016)で、ガウディー賞2017、ゴヤ賞2017、Platino賞2017受賞。

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 ◆作曲家賞(European Composer 2017) 1989~1992、2004~
 ◎エフゲニー&サーシャ・ガルペリン(Evgueni & Sacha Galperine) “Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏)
 『きつねと私の12か月』(2007/仏)EG、『ウォーリアー&ウルフ』(2009/中・香港・シンガポール・日・米)、“我們天上見”(2009/中)、『ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者』(2010/仏)、『ザ・インベーダー』(2011/ベルギー)、『EVA〈エヴァ〉』(2011/西・仏)、『カレ・ブラン』(2011/仏・ルクセンブルク・スイス・ベルギー)EG、『プレイヤー』(2012/仏)EG、『裏切りのスナイパー』(2012/仏・ベルギー・伊)EG、『ある過去の行方』(2013/仏・伊・ベルギー・イラン)EG、『マラヴィータ』(2013/米・仏)、『ボヴァリー夫人』(2014/独・ベルギー・米)、『エール!』(2014/仏・ベルギー)、『孤高の暗殺者 スナイパー』(2015/仏・ベルギー)、『ロシアン・スナイパー』(2015/ウクライナ・ロシア)EG、『砂上の法廷』(2016/米)、イヴァン・アタルの“Ils sont partout”(2016/仏・ベルギー)、『メン・イン・キャット』(2016/仏・中・カナダ)、“德布西森林(Forêt Debussy)”(2016/台湾)EGなどを手がけている。(エフゲニー・ガルペリンが単独で手がけている作品にはEGと付記)
 『ザ・インベーダー』で、ゲント国際映画祭2011 オリジナル音楽賞&サウンド・デザイン賞受賞。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆ワールド・シネマへの貢献賞(The European Achievement in World Cinema) プレゼンター:フォルカー・シュレンドルフ
 ◎ジュリー・デルピー

 スピーチ中、「ナーバスになるわね」ともらしたジュリー・デルピーを、プレゼンターのフォルカー・シュレンドルフが肩をもんで、リラックスさせようとしたところ、「私はレディーなのよ(気軽に触らないで)」と返され、フォルカー・シュレンドルフが苦笑する図↓

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 ◆生涯貢献賞(The Lifetime Achievement Award for his outstanding body of work) プレゼンター:アニエスカ・ホランド
 ◎アレクサンドル・ソクーロフ

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 ◆ヨーロッパ共同製作賞(European Co-Production Award) プレゼンター:ダニス・タノヴィッチ
 ◎チェドミール・コラール(Cedomir Kolar)
 『ビフォア・ザ・レイン』『あの娘と自転車に乗って』『旅立ちの汽笛』『ノーマンズ・ランド』『ヘヴン』『11'09''01/セプテンバー11』『美しき運命の傷痕』『戦場カメラマン 真実の証明』『明かりを灯す人』『鉄くず拾いの物語』『めぐり逢わせのお弁当』『汚れたミルク あるセールスマンの告発』“Albüm”“Foxtrot”『馬を放つ』などを手がけるプロデューサー。

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 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・“The Square”(5/5):作品・監督・男優・脚本・コメディー
 ・“On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(1/4):作品・監督・女優・脚本
 ・『希望のかなた』(0/4):作品・監督・大学・ピープル
 ・“Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(0/4):作品・監督・脚本・大学
 ・『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(0/3):監督・男優・脚本
 ・『婚約者の友人』(0/3):女優・脚本・ピープル
 ・『BPM ビート・パー・ミニット』(0/2):作品・男優
 ・『ハッピーエンド』(0/2):男優・女優
 ・“Stefan Zweig - Farewell To Europe(Vor Der Morgenröte)”(1/2):男優・ピープル
 ・“Lady Macbeth”(1/2):女優・ディスカバリー

 ヨーロッパ映画賞では、誰も全体的なバランスを考えたりはしないので1強になってしまったりすることがけっこうありますが、今回もまさかの1強でした。

 え~、こんな感じなのかあ。

 昨年の『ありがとう、トニ・エルドマン』はカンヌの会期中から評判が漏れ聞こえてきていましたが、“The Square”はそうでもなかったですからねえ。そんなにお気に入りだったんなら前もって教えといてくれよな。

 おかげで“Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”も『BPM ビート・パー・ミニット』も国際批評家連盟賞年間グランプリの『希望のかなた』も無冠に終わってしまいました。

 気になるのは、今後の、米国アカデミー賞での展開ですが―

 2016年:『ありがとう、トニ・エルドマン』(作品賞・監督賞・男優賞・女優賞・脚本家賞受賞) 米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
 2015年:『グランドフィナーレ』(作品賞・監督賞・男優賞受賞) 米国アカデミー賞歌曲賞ノミネート
 2014年:『イーダ』(作品賞・監督賞・脚本家賞・撮影監督賞・観客賞受賞、女優賞&女優賞ノミネート) 米国アカデミー賞外国語映画賞受賞
 2013年:『グレート・ビューティ/追憶のローマ』(作品賞・監督賞・男優賞受賞、女優賞・脚本家賞ノミネート) 米国アカデミー賞外国語映画賞受賞
 2012年:『愛、アムール』(作品賞・監督賞・男優賞・女優賞受賞、脚本家賞・撮影監督賞ノミネート) 米国アカデミー賞外国語映画賞受賞、作品賞・監督賞・主演女優賞・オリジナル脚本賞ノミネート
 2011年:『メランコリア』(作品賞・撮影監督賞・プロダクション デザイナー賞受賞、監督賞・女優賞&女優賞・脚本家賞・編集賞ノミネート) ノミネートなし
 2010年:『ゴーストライター』(作品賞・監督賞・男優賞・脚本家賞・プロダクション・デザイナー賞・作曲家賞受賞、編集者賞・観客賞ノミネート) ノミネートなし

 『グランドフィナーレ』と『メランコリア』と『ゴーストライター』は英語作品なので、ちょっと立ち位置が違いますが、この分だと“The Square”も外国語映画賞ノミネートはまず間違いないところです、かね。でも、本命になるかなあ。まだちょっと確信が持てません。映画賞レースでこれからどんどん外国(語)映画賞を受賞していけば、そんな流れにもなっていくかもしれませんが。

 ヨーロッパ映画賞は、今回もfacebookで授賞式をライヴ配信してたんですが、30周年ということで関心が高かったのか、ほとんど受信できませんでした。つながっても数秒ずつくらい。ジュリー・デルピーのスピーチはバカ受けみたいだったし、いろんな企画もあって面白そうだったのに。楽しみにしてたんですが、残念です。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2017 全ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_7.html


 ・ヨーロッパ映画賞2017 アニメーション賞、コメディー賞 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_40.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 ディスカバリー賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_32.html

 ・ヨーロッパ大学映画賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_13.html
 ・ヨーロッパ大学映画賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_19.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 短編映画賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_42.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_1.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション 51作品 その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_28.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション 51作品 その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_29.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション 51作品 その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_30.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月~2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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