ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2017 受賞結果! いろいろとオススメ!

 第19回ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭(4月19日-30日)の各賞が発表されました。

 【ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭】

 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭(BAFICI:Buenos Aires Festival Internacional de Cine Independiente)は、1999年にスタートした映画祭で、アルゼンチンには、今年で第32回を迎える、アルゼンチン最大の国際映画祭、マル・デル・プラタ国際映画祭がありますが、それに次ぐ大きな国際映画祭です。春に行なわれるブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭と、秋に行なわれるマル・デル・プラタ国際映画祭がセットになって、年間行事のようになっているという感じでしょうか。

 運営は、アルゼンチンの文化省で、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の映画祭ではありませんが、2016年大会では、81本のワールド・プレミア、11本のインターナショナル・プレミア、44本のアメリカ・プレミア、94本のラテンアメリカ・プレミアを含む長編を上映し、1000以上の上映で38万人もの来場者を記録しています。

 プログラムは、その名の通り、インディペンデント映画中心で、コンペティション部門は第3作までの監督作品を対象とするインターナショナル・コンペティション、アルゼンチン・コンペティション、アルゼンチン短編コンペティション、ラテンアメリカ・コンペティション、アヴァンギャルド&ジャンル コンペティション、ヒューマン・ライツ コンペティションの6つがあります。

 インターナショナル・コンペティションの第1回の作品賞受賞作品は、是枝裕和の『ワンダフルライフ』でこの作品は脚本賞も受賞、同大会の監督賞はパブロ・トラペロの“Mundo Grua”が受賞しています。第2回大会の作品賞はローラン・カンテの『ヒューマン・リソース』で、監督賞がノエミ・ルヴォフスキーの『人生なんて怖くない』、第3回大会の作品賞はジャ・ジャンクーの『プラットフォーム』、監督賞はヌリ・ビルゲ・ジェイランの『五月の雲』が受賞しています。
 いずれもワールド・プレミアではありませんが、新しい映画作家をきっちりと評価してきていることがわかります。

 この映画祭は、コンペ部門以外のプログラムも非常に充実していて、
 「パノラマ部門」の中に
 第1回作品(13本)
 キャリア(36本)、アート(7本)、シネフィル(14本)、コメディー(10本)、ファミリー(9本)、Coming of Age(9本)、ミュージック(19本)、パッション(9本)、イート&ドリンク(4本)、レイト・ナイト(18本)
 短編
 ハインツ・エミグホルツ(Heinz Emigholz:4本)
 ステファーヌ・ブリゼ(3本)

 「レトロスペクティヴ&フォーカス部門」の中に
 ナンニ・モレッティ(14本)
 フランシスコ・レゲイロ(Francisco Regueiro:6本)
 アントニオ・レイス(Antonio Reis:4本)
 アレックス・ロス・ペリー(Alex Ross Perry:5本)
 Sofia Bohdanowicz(2本)
 ヨハネス・ニルホム(2本)
 Gabriel Abrantes(4本)
 Marc Hurtado(4本)
 ドゥニ・コテ
 フェルナンド・ビリ(Fernando Birri:2本)
 アッバス・キアロスタミ(2本)
 ビオレータ・パラ(Violeta Parra:3本)
 アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)
 ブリタニアBサイド-パンクの40年(Britannia Lado B: 40 Años de Punk:9本)

 そのほか
 BAFICITO(アニメーション18本、うち新海誠5本)
 スペシャル・ナイト(8本)
 修復作品(Rescates:8本)
 BAL(製作支援)
 Talents
 BAFICI at Usina
 といった部門も組まれています。

 今年の受賞結果は以下の通り。

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 【インターナショナル・オフィシャル・コンペティション部門】

 ・“Porto”(ポルトガル・米・仏・ポーランド) 監督:Gabe Klinger [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Estiu 1993”(西) 監督:Carla Simón [アメリカ・プレミア]
 ・“Niñato”(西) 監督:Adrián Orr [アメリカ・プレミア]
 ・“Liberami”(伊・仏) 監督:Federica Di Giacomo [南米プレミア]
 ・“2557”(独) 監督:Roderick Warich [ワールド・プレミア]
 ・“Wind”(セルビア) 監督:Tamra Drakulić [アメリカ・プレミア]
 ・“Newton”(インド) 監督:Amit V Masurkar [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・『Out There』“Out There”(日・台湾) 監督:伊藤丈紘 [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Killing Ground”(オーストラリア) 監督:Damien Power [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“95 and 6 to Go”(米) 監督:キミ・タケスエ [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Dark Night”(米) 監督:Tim Sutton [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“My Entire High School Sinking into the Sea”(米) 監督:Dash Shaw [南米プレミア]
 ・“Arábia”(ブラジル) 監督:João Dumans、Affonso Uchôa [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Viejo calavera”(ボリビア・カタール) 監督:Kiro Russo [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Medea”(コスタリカ・チリ・アルゼンチン) 監督:Alexandra Latishev Salazar [ワールド・プレミア]
 ・“El candidato”(ウルグアイ・アルゼンチン) 監督:ダニエル・エンドレール(Daniel Hendler) [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Hoy partido a las 3”(アルゼンチン・パラグアイ) 監督:Clarisa Navas [ワールド・プレミア]
 ・“Una aventura simple”(アルゼンチン) 監督:Ignacio Ceroi [ワールド・プレミア]
 ・“Reinos”(チリ) 監督:Pelayo Lira [ワールド・プレミア]
 ・“The Wedding Ring”(ブルキナファソ・仏・ニジェール共和国) 監督:Rahmatou Keïta [ラテンアメリカ・プレミア]

 ・“No intenso agora”(ブラジル) 監督:João Moreira Salles [アウト・オブ・コンペティション]
 ・“Atrás hay relámpagos”(コスタリカ・メキシコ) 監督:Julio Hernández Cordón [アメリカ・プレミア][アウト・オブ・コンペティション部門]

 ◆作品賞
 ◎“Niñato”(西) 監督:Adrián Orr
 “Niñato”とは、スペイン語で「キッド」の意味で、ダビドの愛称でもある。ダビドは、34歳のシングル・ファザーで、無職だが、かといって仕事を探しているわけでもなく、時々ラッパーをして暮らしている。彼は、自分の子どもと、姉、姉の子どもと一緒に、マドリッドにある両親の家に住んでいる。このちょっと変わった家族の中で、彼は、起床と食事とホームワークの間に、自分自身のため、そして詞と音楽のために情熱を捧げるわずかな時間が得られればいいと考えている。オロは、一家の中で、一番年下の子どもで、進むべき未来のために、何が大切なのかを教え、自分の才能や力を見出す手助けをしてあげなければならない年ごろだが、ダビドとはまるで10代の友だちどうしのような関係になっている。そんなオロのおかげで、ダビドも自分自身の問題と向き合わなければならなくなる。
 『カミーノ』『UNIT 7 ユニット7/麻薬取締第七班』『マーシュランド』などで、10年近くアシスタント・ディレクターを務めてきたAdrián Orrの、初の長編監督ドキュメンタリー。
 ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭 Visions du Réel 2017出品。Prix du Jury Société Des Hôteliers De La Côte(Most innovative first film)受賞。


 ◆審査員特別賞
 ◎“Viejo calavera”(ボリビア・カタール) 監督:Kiro Russo
 物語:父が死んだが、Elderは、まるで気にかけていないように見える。カラオケで騒ぎ、ストリートでトラブルを起こした。ところが、Elderは、ボリビアのワヌニ近郊に住む祖父Franciscoと暮らさなければならなくなる。ワヌニにはスズ鉱山があり、Franciscoは、Elderに鉱山の仕事を与えるが、Elderはまもなく父の死にまつわる祖父の暗い秘密を知る。
 第1回監督作品。
 ロカルノ国際映画祭2016 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。Spanish Cooperation Award Special Mention受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2016出品。国際批評家連盟賞 最優秀ラテンアメリカ映画賞受賞。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 シンガポール国際映画祭2016出品。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 カルタヘナ国際映画祭2017出品。最優秀作品賞受賞。
 リバーラン国際映画祭2017出品。撮影賞受賞。
 全州国際映画祭2017出品。
 インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2017出品。インターナショナル・コンペティション部門出品。


 ◆監督賞
 ◎Carla Simón “Estiu 1993”(西)

 “Estiu 1993(Summer 1993)”(西) 監督:Carla Simón
 物語:フリーダは6歳で母親を失う。アパートにあった母親の遺品は箱に詰められ、フリーダは、おじさんに引き取られることになる。友だちとも離れ、バルセロナともさよならする。おじさんたちは温かく迎え入れてくれたけれども、フリーダはなかなかそこに入り込むことはできない。夜は、母への祈りを捧げ、母がいないことを寂しく思いつつ、日中は、新しい生活の中に自分の居場所を見つけようとする……。
 ベルリン国際映画祭2017 ジェネレーションKplus部門出品。グランプリ(国際審査員賞)、第1回作品賞受賞。
 スペイン・マラガ映画祭2017 オフィシャル・セレクション 長編コンペティション部門出品。最優秀スペイン映画賞、Feroz Puerta Oscura 最優秀作品賞、Asecan 第1回作品賞、SIGNIS賞、Premio Fundación Sgae Dunia Ayaso受賞。
 イスタンブール国際映画祭2017インターナショナル・チューリップ・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。


 ◆キャスト賞
 ◎“Hoy partido a las 3”(アルゼンチン・パラグアイ) 監督:Clarisa Navas

 ◆女優賞
 ◎Daniela Castillo “Reinos”(チリ)

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Arábia”(ブラジル) 監督:João Dumans、Affonso Uchôa

 ◆SIGNIS賞
 ◎“Estiu 1993”(西) 監督:Carla Simón

 ◆FEISAL賞
 ◎“Porto”(ポルトガル・米・仏・ポーランド) 監督:Gabe Klinger
 出演:アントン・イェルチン、Lucie Lucas、フランソワーズ・ルブラン(Françoise Lebrun)
 物語:ジェイクとマティは、ポルトガル北部の都市ポルトでは、アウトサイダーである。彼らは、かつて短い間、つながりがあった。彼らが分かち合った時間には謎が残されている。彼らは、記憶を探り、時の流れに規制されない夜の深みを追体験する。
 リチャード・リンクレイターとジェームズ・ベニングの友情にまつわるドキュメンタリー“Double Play: James Benning And Richard Linklater”を撮ったGabe Klinger監督の第2作(初のドラマ作品)。Gabe Klingerは、サンパウロ生まれ、シカゴ育ちの、若き映画批評家。
 ジム・ジャームッシュが、エグゼクティヴ・プロデューサーを務める。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 第1回作品コンペティション部門出品。
 サンパウロ国際映画祭2016 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。
 CPH:PIX 2016出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2016出品。
 テッサロニキ国際映画祭2016出品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 リスボン&エストリル映画祭2016出品。
 リュブリャナ国際映画祭2016出品。
 トリノ映画祭2016 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 SXSW映画祭2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 イスタンブール国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。


 ◆ADF賞
 ◎“Viejo calavera”(ボリビア・カタール) 監督:Kiro Russo

 ◆観客賞
 ◎“Estiu 1993”(西) 監督:Carla Simón

 【アルゼンチン・オフィシャル・コンペティション部門】

 ・“Casa Coraggio”(アルゼンチン) 監督:Baltazar Tokman [ワールド・プレミア]
 ・“Cetáceos”(アルゼンチン・伊) 監督:Florencia Percia [ワールド・プレミア]
 ・“Cícero impune”(アルゼンチン・ブラジル) 監督:José Celestino Campusano [ワールド・プレミア]
 ・“El espanto”(アルゼンチン) 監督:Martín Benchimol、Pablo Aparo [ワールド・プレミア]
 ・“El pampero”(アルゼンチン、ウルグアイ、仏) 監督:Matías Lucchesi [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Fin de semana”(アルゼンチン) 監督:Moroco Colman [南米プレミア]
 ・“Hora-día-mes”(アルゼンチン) 監督:Diego Bliffeld [ワールド・プレミア]
 ・“La vendedora de fósforos”(アルゼンチン) 監督:Alejo Moguillansky [ワールド・プレミア]
 ・“Las cinéphilas”(アルゼンチン) 監督:María Álvarez [ワールド・プレミア]
 ・“Los territorios”(アルゼンチン・ブラジル・パレスチナ) 監督:Iván Granovsky [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Orione”(アルゼンチン) 監督:Toia Bonino [ワールド・プレミア]
 ・“Otra madre”(アルゼンチン) 監督:Mariano Luque [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Una ciudad de provincia”(アルゼンチン) 監督:Rodrigo Moreno [ワールド・プレミア]
 ・“Una hermana”(アルゼンチン) 監督:Verena Kuri、Sofia Brockenshire [ワールド・プレミア]
 ・“Vergel”(アルゼンチン・ブラジル) 監督:Kris Niklison [ワールド・プレミア]

 ◆作品賞
 ◎“La vendedora de fósforos(The matchstick saleswoman)”(アルゼンチン) 監督:Alejo Moguillansky
 物語:ドイツの現代音楽の作曲家ヘルムート・ラッヘンマンのオペラ『マッチ売りの少女』をベースにした物語。
 ヘルムート・ラッヘンマンは、アルゼンチンのオペラ劇場テアトロ・コロンで『マッチ売りの少女』を上演しようとしている(実際にラッヘンマンは2014年にテアトロ・コロンに来ている)。ところが、アルゼンチンの交通機関がストライキを起こして、オーケストラもストライキを決行し、政治家が交渉に乗り出す。一方、WalterとMarieは、夫婦で、音楽によって得られるわずかなお金で、幼い娘を育てている。Walterはこのオペラの演出に関わっていて、Marieは自宅と劇場を何度も行き来することになる。『マッチ売りの少女』の物語と主人公たちの物語が併行して描かれ、さらに70年代のドイツ赤軍の物語が加わって、映画を複雑にする。


 ◆監督賞
 ◎Toia Bonino “Orione”(アルゼンチン)

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Una ciudad de provincia”(アルゼンチン) 監督:Rodrigo Moreno

 ◆ACCA賞
 ◎“La vendedora de fósforos”(アルゼンチン) 監督:Alejo Moguillansky

 ◆SAE-EDA賞
 ◎“Una hermana”(アルゼンチン) 監督:Verena Kuri、Sofia Brockenshire

 ◆ASA賞(録音賞)
 ◎“El espanto”(アルゼンチン) 監督:Martín Benchimol、Pablo Aparo

 ◆ASA賞(スペシャル・メンション)
 ◎“Hora-día-mes”(アルゼンチン) 監督:Diego Bliffeld

 ◆観客賞
 ◎“Las cinéphilas”(アルゼンチン) 監督:María Álvarez
 ブエノスアイレスのNormaとEstela、モンテビデオのLucíaとLeopoldina、マドリッドのPalomaとChelo。彼女たち6人は、時間を自由に使える老女たちで、それぞれに映画を愛し、ほとんど毎日のように映画館に映画を観にでかけている。映画によって、彼女たちの人生が引き出され、記憶がたどられていく。
 初監督作品。


 【アヴァンギャルド&ジャンル・コンペティション部門】

 ・“Correspondências”(ポルトガル) 監督:Rita Azevedo Gomes [南米プレミア]
 ・『鳥類学者』“O ornitólogo”(ポルトガル・ブラジル・仏) 監督:ジョアン・ペドロ・ロドリゲス [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Dhogs”(西) 監督:Andrés Goteira
 ・“Nuestra amiga la luna“(西/15分) 監督:Velasco Broca
 ・“Santoalla”(米・西) 監督:Daniel Mehrer、Andrew Becker [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・『ジャングルの掟』“La Loi de la jungle”(仏) 監督:アントナン・ペレジャトコ(Antonin Peretjatko) [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“I tempi felici verranno presto”(伊) 監督:Alessandro Comodin [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Keep That Dream Burning”(オーストリア・独/8分) 監督:Rainer Kohlberger
 ・“Fuddy Duddy“(オーストリア/5分) 監督:Siegfried A. Fruhauf
 ・“Rudzienko“(米・ポーランド) 監督:Sharon Lockhart
 ・“The Absence of Eddy Table”(ノルウェー) 監督:Rune Spaans [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“La disco resplandece“(トルコ・西/12分) 監督:Chema García Ibarra
 ・“People Power Bombshell: The Diary of Vietnam Rose”(フィリピン) 監督:John Torres
 ・“Super Taboo(超級禁忌)“(台湾) 監督:Hui-Yu Su(蘇匯宇)
 ・“Have a Nice Day(好极了)”(中) 監督:リュウ・ジェン(Liu Jian/劉健) [アメリカ・プレミア]
 ・“Merry Christmas Mr. Mo“(韓) 監督:Dae-Hyung Lim [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Ceux qui font les revolutions a moitie n'ont fait que se creuser un tombeau”(カナダ) 監督:Mathieu Denis、Simon Lavoie [南米プレミア]
 ・“Prank“(カナダ) 監督:Vincent Biron [アメリカ・プレミア]
 ・“The Intestine”(カナダ) 監督:Lev Lewis
 ・“Demonios tus ojos”(西・コロンビア) 監督:Pedro Aguilera [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Lilith's Awakening”(ブラジル・米) 監督:Monica Demes
 ・“At Your Heels”(アルゼンチン・チェコ) 監督:Azucena Losana
 ・“Adiós entusiasmo”(アルゼンチン・コロンビア) 監督:Vladimir Duran [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Ojalá vivas tiempos interesantes”(アルゼンチン) 監督:Santiago Van Dam [ワールド・プレミア]
 ・“Toublanc”(アルゼンチン) 監督:Iván Fund [ワールド・プレミア]
 ・“Mimosas”(モロッコ・西・仏・カタール) 監督:Oliver Laxe [アルゼンチン・プレミア]

 ◆グランプリ
 ◎“Ceux qui font les revolutions a moitie n'ont fait que se creuser un tombeau(Those Who Make Revolution Halfway Only Dig Their Own Graves)”(カナダ) 監督:Mathieu Denis、Simon Lavoie
 物語:Klas Batalo、Giutizia、Ordine Nuovo、Tumultoの4人は、20代のケベック人で、自分たちが暮らしている世界に否定的である。社会の無関心に激怒した彼らは、モントリオールで騒乱を起こし、政府を倒す起爆剤にしようとする。
 トロント国際映画祭2016 PLATFORM部門出品。最優秀カナダ長編映画賞受賞。
 トロント国際映画祭が選ぶカナダ映画2016 トップ10。
 ベルリン国際映画祭2017 ジェネレーションKplus部門出品。クリスタル・ベア賞スペシャル・メンション受賞。
 カナダ・スクリーン・アワード2017 作品賞、監督賞、助演女優賞(Gabrielle Tremblay)ノミネート。
 グアダラハラ国際映画祭2017出品。
 ウィスコンシン映画祭2017出品。
 全州国際映画祭2017出品。


 ◆最優秀短編賞
 ◎“La disco resplandece“(トルコ・西/12分) 監督:Chema García Ibarra
 ◎“Nuestra amiga la luna“(西/15分) 監督:Velasco Broca

 ◆最優秀長編賞
 ◎“Adiós entusiasmo (So Long Enthusiasm)”(アルゼンチン・コロンビア) 監督:Vladimir Duran

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Mimosas”(モロッコ・西・仏・カタール) 監督:Oliver Laxe
 物語:キャラバン隊がモロッコ・アトラスを旅している。一行には、死にかけた長老がいて、彼はスーフィー教徒の長老の安息の地シジルマサで葬られたいと考えている。しかし、死は待ってくれない。山は恐ろしく、キャラバン隊は遺体とともに旅し続けることを拒む。同行していた2人のならず者SaidとAhmedは、道を知っていると言い、目的地まで遺体を届けられると請け負う。即興のキャラバン隊が組まれ、Shakibは、隊を助けて、山を行くミッションに選ばれる。
 監督のOliver Laxeは、2010年のカンヌ国際映画祭監督週間に“Todos Vós Sodes Capitáns”を出品して、国際批評家連盟賞を受賞。本作が第2監督長編。
 カンヌ国際映画祭2016 国際批評家週間出品。グランプリ受賞。
 モスクワ国際映画祭2016出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 アナザー・ビュー部門出品。
 メルボルン国際映画祭2016出品。
 トロント国際映画祭2016 WAVELENGTHS部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2016 オフィシャル・セレクション。
 ニューヨーク映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Journey部門出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 CPH:PIX 2016出品。
 ミンスク国際映画祭2016出品。Listapad Silver Award受賞。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。審査員特別賞受賞。
 カイロ国際映画祭2016 最優秀作品賞、男優賞(Shakib Ben Omar)受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 リュミエール賞2017 フランス語映画賞ノミネート。
 カルタヘナ国際映画祭2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。


 【ラテン・アメリカ・オフィシャル・コンペティション部門】

 ・“Carroña”(メキシコ) 監督:セバスティアン・イリアルト(Sebastián Hiriart) [インターナショナル・プレミア]
 ・“Samba'“(ドミニカ) 監督:Israel Cárdenas、Laura Amelia Guzmán
 ・“Una mujer”(コロンビア) 監督:Camilo Medina、Daniel Paeres [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Un secreto en la caja”(エクアドル・西) 監督:Javier Izquierdo [アルゼンチン・プレミア]
 ・“A cidade do futuro”(ブラジル) 監督:Marília Hughes、Cláudio Marques [南米プレミア]
 ・“Un suelo lejano”(アルゼンチン・パラグアイ) 監督:Gabriel Muro [南米プレミア]
 ・“La película de Manuel”(アルゼンチン) 監督:Lucas Damino、Sebastián Menegaz [ワールド・プレミア]
 ・“Casa Roshell”(メキシコ・チリ) 監督:Camila José Donoso [アウト・オブ・コンペティション]
 ・“Andrés lee i escribe”(チリ) 監督:Daniel Peralta [アルゼンチン・プレミア]

 ◆作品賞
 ◎“A cidade do futuro(The City of the Future)”(ブラジル) 監督:Marília Hughes、Cláudio Marques
 物語:Milaは、19歳で、演劇の教師をしている。彼女は、妊娠していて、27歳の歴史の教師Gilmarが、お腹の子の生物学的な父親だ。一方で、Milaは、19歳の牛飼いIgorとつきあっている。3人は、ブラジルの北東部バイーアのSerra do Ramalhoで一緒に暮らし始め、風変わりな家族を形成する。彼らは、住民の偏見やホモフォビアと闘わなければならなくなる。
 ベルリン国際映画祭2017 ベルリナーレ・タレンツ出品。


 ◆監督賞
 ◎Javier Izquierdo “Un secreto en la caja(A Secret in the Box)”(エクアドル・西)

 “Un secreto en la caja(A Secret in the Box)”(エクアドル・西) 監督:Javier Izquierdo
 Marcelo Chiriboga(1933-1990)は、ガルシア・マルケスやマリオ・バルガス=リョサ、カルロス・フエンテスら、「ブームの世代」と呼ばれるラテンアメリカ文学の作家たちに属するエクアドルの小説家である。だが、彼についてはまだ知られていないことも多い。


 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Un secreto en la caja”(エクアドル・西) 監督:Javier Izquierdo

 【ヒューマン・ライツ・オフィシャル・コンペティション部門】

 ・“Paris est une fête,Un film en 18 vagues”(仏) 監督:Sylvain George [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Drum”(仏・イラン) 監督:Keywan Karimi [ラテンアメリカ・プレミア][アウト・オブ・コンペティション]
 ・“A Feeling Greater Than Love”(レバノン) 監督:Mary Jirmanus Saba [アメリカ・プレミア]
 ・“We the Workers”(香港・中) 監督:Hai Wen [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“Tonsler Park”(米) 監督:Kevin Jerome Everson [ラテンアメリカ・プレミア]
 ・“El buen cristiano”(メキシコ) 監督:Izabel Acevedo [アルゼンチン・プレミア]
 ・“El Amparo”(ベネズエラ・コロンビア) 監督:Rober Calzadilla [アルゼンチン・プレミア]
 ・“Meu corpo é político”(ブラジル) 監督:Alice Riff [アメリカ・プレミア]
 ・“¡Yallah! ¡Yallah!”(アルゼンチン・パレスチナ) 監督:Fernando Romanazzo、Cristian Pirovano [ワールド・プレミア]
 ・“Messenger on a White Horse”(アルゼンチン・オーストラリア) 監督:Jayson Mcnamara [ワールド・プレミア]
 ・“Chaco”(アルゼンチン) 監督:Juan Fernández Gebauer、Ignacio Ragone、Ulises De La Orden [ワールド・プレミア]
 ・“Triple crimen”(アルゼンチン) 監督:Rubén Plataneo [ワールド・プレミア]
 ・“Los niños”(チリ・オランダ・仏・コロンビア) 監督:Maite Alberdi [アルゼンチン・プレミア]
 ・“El pacto de Adriana”(チリ) 監督:Lissette Orozco [南米プレミア]

 ◆作品賞
 ◎“Tonsler Park”(米) 監督:Kevin Jerome Everson
 2016年11月8日。アメリカで、ドナルド・トランプVSヒラリー・クリントンの大統領選挙が行なわれた。本作ではヴァージニア州シャーロットヴィルのTonsler Parkでの選挙当日の様子が記録されている。スタッフの宣誓。投票に並ぶ人々の列。カメラの後ろで、会話がどよめきに変わる。すべての投票がカウントされる。
 Kevin Jerome Eversonは、ブラック・アメリカンに関する数多くの映画を作ってきたフィルムメイカーである。ロケ地のチョイスも無作為ではない。Tonsler Parkは、Benjamin Tonslerにちなんで名づけされた場所で、Benjamin Tonslerとは、人種隔離時代に規定を無視して、年配のアフロ・アメリカンの生徒に教え続けた地元のアフロ・アメリカンの校長である。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 全州国際映画祭2017出品。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“El pacto de Adriana(Adriana’s Pact)”(チリ) 監督:Lissette Orozco
 アドリアナおばさんは、少女時代のLissette Orozcoのアイドルだった。時を経て、アドリアナおばさんはオーストラリアに移り住んだが、2007年にチリにあるLissetteの家を訪ねた時に逮捕された。ピノチェトの秘密警察DINAの一員だったというのだ。アドリアナは、無実を証明するために昔の仲間にインタビューしてくれとLissetteに頼んだ。そこから撮影がスタートし、家族の中の葛藤に踏み込んでいくが、それはチリの社会問題をも映して出していくことになる。しかし、アドリアナおばさんは、自分の過去について話そうとしない。それはなぜなのか。Lissetteは、多層的に前へ前へと映画を進めていく。個人的な物語は知らず知らずのうちに政治的なものになっていく。
 ベルリン国際映画祭2017 パノラマ部門出品。平和映画賞受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2017 イベロアメリカ・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。


 【アルゼンチン短編コンペティション部門】

 ◆最優秀短編賞
 ◎“Querida Renzo”(アルゼンチン・米) 監督:Francisco Lezama、Agostina Gálvez
 ◎“No aflojes, Miriam”(アルゼンチン) 監督:Ramiro Bailiarini、Rafael Federman
 ◎“Fiora”(アルゼンチン) 監督:Martina Juncadella、Martín Vilela

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“María”(アルゼンチン) 監督:Manuela Gamboa

 【その他の賞】

 ◆観客賞 [LITTLE BAFICI(児童映画部門)]
 ◎“Richard the Stork(Una Cigueña En Apuros)”(独・ベルギー・ルクセンブルク・ノルウェー) 監督:トビー・ゲンケル(Toby Genkel)、Reza Memari
 物語:リチャードは、コウノトリによって育てられていて、自分もコウノトリだと思い込んでいたが、実は親のないスズメであり、コウノトリが拾って育ててくれていたのだった。冬になる前に、コウノトリは、アフリカに渡らなければならない。リチャードの育ての親のコウノトリは、彼に真実を話す。あなたはスズメであって、アフリカに渡る翼は持っていないのだと。リチャードは、自分がコウノトリであることを証明しようとして、アフリカへと出発する。それに風変わりなフクロウとディスコ好きの歌うインコが付き添う。
 『ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟』などで知られるトビー・ゲンケルの監督最新作。
 ベルリン国際映画祭2017 ジェネレーションKplus部門出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


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 アルゼンチン・オフィシャル・コンペティションで観客賞を受賞した“Las cinéphilas”がよさそうです。日本人で観ている人はまだ誰もいないと思うけど、予告編だけでも響くところがあるし、ちょっとした評判になるんじゃないかな。

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 *当ブログ記事

 ・ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_16.html
 ・ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_31.html
 ・ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_23.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月~2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

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