トライベッカ映画祭2017 受賞結果! さて、今年の収穫は-

 第16回トライベッカ映画祭(4月19日-30日)の各賞が発表になりました。

 トライベッカ映画祭は、同時多発テロの被害を受けて元気を失ってしまったニューヨークを、映画を通じて元気づけようという目的で2002年から始められた映画祭で、今年で16回目になります。

 コンペ部門には、巨匠やベテラン、期待の新鋭などがこぞって作品を出品するという感じでもなく、ほとんど知られていないような監督の作品ばかりになってしまいますが、そのかわりプレミア度は高く、ワールド・プレミア作品か北米プレミア作品ばかりが並ぶことになります。

 インターナショナル・ナラティヴ・コンペティションは、近年は、後々高い評価を得ていくことになる作品も集まるようになってきていて、『好きにならずにはいられない』、“The Rocket”、『魔女と呼ばれた少女』、『彼女が消えた浜辺』、『ぼくのエリ 200歳の少女』などが最優秀作品賞を受賞しています。
 一方、ドキュメンタリー・コンペティションの方は、『キル・チーム』“The Kill Team”、“The World Before Her”、“Bombay Beach”、『米国“闇”へ』などが最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しています。

--------------------------------

 【USナラティヴ・コンペティション部門】

 ※審査員:ジョシュ・ルーカス、メラニー・リンスキー、デニス・オヘア、アレックス・オルロフスキー(プロデューサー)、Stephanie Zacharek(映画批評家)

 ・“Aardvark”(米) 監督:Brian Shoaf
 ・“Abundant Acreage Available”(米) 監督:アンガス・マクラクラン(Angus MacLachlan)
 ・“Blame”(米) 監督:クイン・シェファード(Quinn Shephard)
 ・“The Endless”(米) 監督:ジャスティン・ベンソン(Justin Benson)、アーロン・ムーアヘッド(Aaron Moorhead)
 ・“Flower”(米) 監督:マックス・ウィンクラー(Max Winkler)
 ・“Keep The Change”(米) 監督:Rachel Israel
 ・“Love After Love”(米) 監督:Russ Harbaugh
 ・“One Percent More Humid”(米) 監督:Liz W. Garcia
 ・“Saturday Church”(米) 監督:Damon Cardasis
 ・“Thirst Street”(米・仏) 監督:Nathan Silver

 ◆最優秀USナラティヴ作品賞(The Founders Award for Best Narrative Feature) $20,000
 ◎“Keep The Change”(米) 監督:Rachel Israel


 “Keep The Change”(米) 監督:Rachel Israel [ワールド・プレミア]
 出演:Brandon Polansky、Samantha Elisofon、Nicky Gottlieb、Will Deaver、ジェシカ・ウォルター(Jessica Walter)、ティボー・フェルドマン(Tibor Feldman)
 物語:デイヴィッドは、アッパークラスで魅力があり、快適な生活を送っていた。ところが、大人の身障者のサポートグループに参加することを命じられる。そこで、彼は、自分がアスペルガー症候群であることを突きつけられる。デイヴィッドは、他者と違っていると指摘されたり、「健常者」ではないと見なされることに怒りを感じる。彼は、グループでサラと組まされる。サラは、風変わりで外交的で、その楽観主義はデイヴィッドをいらつかせた。2人はブルックリン橋まででかけていく。性格が対照的な2人だったが、絆が生まれる。彼らの関係性は深まり、サラの自信と個性のおかげで、デイヴィッドも自分のユニークさを受け入れていく。
 初監督長編。


 ◆最優秀男優賞
 ◎アレッサンドロ・ニヴォラ “One Percent More Humid”(米)


 “One Percent More Humid”(米) 監督:Liz W. Garcia [ワールド・プレミア]
 出演:ジュノー・テンプル、ジュリア・ガーナー、アレッサンドロ・ニヴォラ、マギー・シフ、フィリップ・エッティンガー、マモウドウ・アシー(Mamoudou Athie)
 物語:アイリスとキャサリンは、幼なじみの大学生で、想像を超える互いの悩みを助け合うために、ニューイングランドの蒸し暑い夏に再会する。彼は、パーティーをしたり、裸で泳いだり、アバンチュールを楽しんだりという、よくあるバケーションのバカ騒ぎをするつもりだったが、過去のトラウマが次第に抑えられなくなってくる。暑い夏が過ぎ、2人は記憶に脅かされ続け、共有する経験が互いをバラバラにし始めていることに気づく。それぞれが禁じられた情事に逃げ込もうとする。キャサリンは、大好きだったのに敵に転じた相手と、アイリスは、年上で既婚の、人生の岐路にいる大学のアドバイザーと。
 『ドーソンズ・クリーク』などの脚本を手がけるLiz W. Garciaの4年ぶりの監督第2作。


 ◆最優秀女優賞
 ◎Nadia Alexander “Blame”(米)


 “Blame”(米) 監督:クイン・シェファード(Quinn Shephard)
 出演:クリス・メッシーナ、クイン・シェファード、Nadia Alexander、テイト・ドノヴァン(Tate Donovan)、トリエスト・ケリー・デュン(Trieste Kelly Dunn)、Tessa Albertson
 物語:アビゲイルは、早熟で情緒的に落ち着きがない娘で、アーサー・ミラーの『クルーシブル』で、意地悪なメッシーナ・バウマンを押しのけて、主役に選ばれる。メッシーナとその仲間は、アビゲイルへのいじめを強化する。代理の演技教師ジェレミー・ウッズは、ちっとも鈍感ではない。彼は、ちゃんと見て、アビゲイルの新しい役への全面的な傾倒に才能を見て取ったのだ。ジェレミーの意図が読み取れなかったメッシーナは、さらなる有効な陰謀を仕掛けるチャンスを窺う。
 女優クイン・シェファードによる作・演出・主演の初監督作品。現在22歳で、本作に最初に関わった時は20歳だった。


 ◆最優秀脚本賞 $2,500
 ◎アンガス・マクラクラン “Abundant Acreage Available”(米)


 “Abundant Acreage Available”(米) 監督:アンガス・マクラクラン(Angus MacLachlan) [ワールド・プレミア]
 出演:エイミー・ライアン、テリー・キニー(Terry Kinney)、マックス・ゲイル(Max Gail)、フランイス・ギナン(Francis Guinan)、スティーヴ・コールター(Steve Coulter)
 物語:ジェシーとトレイシーは、兄妹で、父親の死から立ち直れていない。彼らが新しい生活へ向かおうとした矢先、謎めいた3人兄弟がやってきて、彼らの土地でキャンプを始める。3人は、兄妹の農場に驚くべきつながりを持ち、2組の兄弟は直接衝突が避けられそうにない……。
 マーティン・スコセッシがエグゼクティヴ・プロデューサーを務める。
 3年ぶりの監督第2作。


 ◆最優秀撮影賞
 ◎クリス・ティーグ(Chris Teague) “Love After Love”(米)

 “Love After Love”(米) 監督:Russ Harbaugh [ワールド・プレミア]
 出演:クリス・ダウド、アンディー・マクダウェル、James Adomian、ジュリエット・ライランス(Juliet Rylance)、ドリー・ヘミングウェイ(Dree Hemingway)、Gareth Williams
 物語:父親が、痛ましい病気との闘いの末に亡くなり、未亡人のスザンヌと中年の息子たちニコラスとクリスは、彼の存在なしで生きていかなければならない。
 初監督長編。


 ◆最優秀ニュー・ナラティヴ監督賞(Best New Narrative Director) $10,000
 ◎Rachel Israel “Keep The Change”

 ◆ノラ・エフロン賞 スペシャル・メンション
 ◎“Keep The Change”

 ◆観客賞次点
 ◎“Saturday Church”(米) 監督:Damon Cardasis


 “Saturday Church”(米) 監督:Damon Cardasis [ワールド・プレミア]
 出演:Luka Kain、マーゴット・ビンガム(Margot Bingham)、レジーナ・テイラー(Regina Taylor)、Marquis Rodriguez、MJ Rodriguez、Indya Moore、Alexia Garcia、ケイト・ボーンスタイン(Kate Bornstein)
 物語:Amaraは、2人の息子を持つシングル・マザーで、息子たちを独裁者たるローズおばさんに任せて働きに出かける。ローズが注目していたのは、長男のUlyssesだった。彼は、ストッキングを盗み、母の靴を履いて、自分のセクシュアリティーに気づき始める。ローズは、それをやめさせようとするが、彼は逃げて、ヴィレッジに飛び込む。そこには、彼を助けてくれる人がいて、自分の内なる感情に素直になることができた。問題なのは、帰るべき家にローズが待っていることだった。
 初監督長編。


 【インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門】

 ※審査員:ウィレム・デフォー、ピーター・フォンダ、タヴィ・ゲヴィンソン(女優/雑誌ライター/編集者)、アレッサンドロ・ニヴォラ、ルース・ウィルソン

 ・“November”(オランダ・ポーランド・エストニア) 監督:Rainer Sarnet
 ・“The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”(スイス) 監督:Petra Volpe
 ・“Ice Mother”(仏・スロヴァキア) 監督:Bohdan Sláma
 ・“Son of Sofia”(仏・ギリシャ・ブルガリア) 監督:Elina Psykou
 ・“Tom of Finland”(デンマーク・独・フィンランド・スウェーデン) 監督:ドメ・カルコスキ(Dome Karukoski)
 ・“Holy Air”(イスラエル) 監督:Shady Srour
 ・“Newton”(インド) 監督:Amit V Masurkar
 ・“King of Peking”(米・オーストラリア・中) 監督:Sam Voutas
 ・“Sambá”(ドミニカ) 監督:Israel Cárdenas、Laura Amelia Guzman
 ・“Nobody's Watching”(米・西・ブラジル・アルゼンチン・コロンビア) 監督:Julia Solomonoff

 ◆最優秀インターナショナル・ナラティヴ作品賞 $20,000
 ◎“Son of Sofia”(仏・ギリシャ・ブルガリア) 監督:Elina Psykou

 “Son of Sofia”(仏・ギリシャ・ブルガリア) 監督:Elina Psykou [ワールド・プレミア]
 物語:Mishaは、夫の死から2年経ち、新しい国でやり直そうと考え、ロシアからアテネに移民する。彼女は、ここで新しい夫を見つけ、この土地に根づき、アイデンティティーの再構築を図る。だが、反抗的な息子にとって、それは歓迎されざるものだった。時は、2004年夏。アテネでは夏季オリンピックが開かれようとしていて、スポーツと音楽とテレビが、彼らの生活になだれ込んでくる。
 “The Eternal Return of Antonis Paraskevas”のElina Psykou監督の3年ぶりの第2監督長編。


 ◆最優秀男優賞
 ◎Guillermo Pfening “Nobody's Watching”(米・西・ブラジル・アルゼンチン・コロンビア)


 “Nobody's Watching(Nadie nos mira )”(米・西・ブラジル・アルゼンチン・コロンビア) 監督:Julia Solomonoff [ワールド・プレミア]
 物語:ニコは、アルゼンチンでは有名な俳優だが、チャンスをつかむために、成功しているキャリアを棄てて、ニューヨークにやってくる。もちろんニューヨークで彼を知る者はなく、彼は生きていくために、バーテンダーやベビーシッターやそのほか奇妙な仕事をしなければならなくなる。彼は、役さえもらえば、それをうまくやることができた。理想的なバーテンダー、売り出し中の俳優、友人、父親。だが、ブエノスアイレスから古い友人が訪ねてきた時、彼は、昔の生活のイメージとニューヨークでもがいている俳優という現実を演じ分けなければならなくなる。


 ◆最優秀女優賞
 ◎Marie Leuenberger “The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”(スイス)


 “Die Göttliche Ordnung(The Divine Order)”(スイス) 監督:Petra Volpe [インターナショナル・プレミア]
 出演:Marie Leuenberger、Maximilian Simonischek、Rachel Braunschweig、Sibylle Brunner、Marta Zoffoli、Bettina Stucky、Noe Krejcí、Ella Rumpf、ソフィア・ヘリーン(Sofia Helin)
 物語:ノラは、夫と2人の子どもを持つ主婦。1968年5月には大きな社会変動があったが、それもスイスのカントリーサイドまではほとんど及んでいなかった。ノラ個人に関しても例外ではなく、彼女は、家庭に引っ込んだ静かな女性で、誰からも愛されていた。ところが、女性の参政権を求めるキャンペーンを始めて、すべてが変わる。スイスは、直接民主制で、女性が参政権を得るためにも、男性の投票に頼らなければならない。それには1971年2月7日まで待たなければならなかった……。
 スイス映画賞2017 主演女優賞(Marie Leuenberger)、助演賞(Rachel Braunschweig)、脚本賞受賞。作品賞、主演男優賞(Max Simonischek)、助演賞(テレーズ・アフォルター、Sibylle Brunner)ノミネート。


 ◆最優秀脚本賞 $2,500
 ◎Bohdan Sláma “Ice Mother”(仏・スロヴァキア)

 “Ice Mother(Bába z ledu )”(仏・スロヴァキア) 監督:Bohdan Sláma [インターナショナル・プレミア]
 物語:夫が死んで以来、ハナは大きなヴィラに独りで住んでいる。2人の息子が家族を連れて訪ねてきてくれるけれども、ケンカで終わることが多い。ある日、彼女が、孫のイヴァネクと散歩していて、溺れていたアイス・スイマーのブローナを助ける。ブローナのチームは、ハナをアイス・スイミングに誘う。最初は、冷たい水を恐れていた彼女だったが、次第に恐怖に打ち勝っていく。アイス・スイミングは、ハナの人生に新しい扉を開き、ハナとブローナの関係も愛へと変わる。


 ◆最優秀撮影賞
 ◎Mart Taniel “November”(オランダ・ポーランド・エストニア) 監督:Rainer Sarnet

 “November”(オランダ・ポーランド・エストニア) 監督:Rainer Sarnet [インターナショナル・プレミア]
 物語:19世紀のエストニアの、狼男やペストや精霊がうろつきまわっているような異教徒の村。村をペストが襲った時、年輩者は、農夫を納屋に隠して、頭にズボンをかぶせる。そうすれば、病気を欺くことができると考えたからだ。また、教会のミサでは、参列者が、いったん口にした聖餅を吐き出す。キリストの力にはどんな生き物もかなわないと信じ、ミサの後で、その聖餅を狩猟の銃弾として使おうと考えたからだ。魔女は助言を求められ、悪魔との契約が交わされる。婚礼は計画されたと思えば破談になり、死者の亡霊が、墓場から這い出る。そんな世界の物語―。狼を操ることができる農夫の娘Liinaは、Hansのことが好きだが、うぬぼれ屋のHansは別の美しい娘のことが好きで、一方、Liinaの父親は、彼女を別の醜い男の許に嫁がせようとしていた……。
 エストニアの小説家Andrus Kivirähkのベストセラー“Rehepapp”の映画化。原作は、30のチャプターを持ち、豊かな物語が語られる。


 ◆ノラ・エフロン賞 $25,000
 ◎Petra Volpe “The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”(スイス)

 ◆観客賞
 ◎“The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”(スイス)

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ※審査員:R・J・カトラー(プロデューサー)、アルマ・ハレル(監督)、バーバラ・コップル、Anne Thompson(ジャーナリスト)、David Wilson(フィルムメイカー)

 ・“When God Sleeps”(米・独) 監督:Till Schauder
 ・“Bobbi Jene”(米・デンマーク・イスラエル) 監督:Elvira Lind
 ・“A Suitable Girl”(米・インド) 監督:Sarita Khurana、Smriti Mundhra
 ・“Copwatch”(米) 監督:Camilla Hall
 ・“The Death And Life of Marsha P. Johnson”(米) 監督:David France
 ・“The Departure”(米) 監督:Lana Wilson
 ・“No Man's Land”(米) 監督:David Byars
 ・“The Reagan Show”(米) 監督:シエラ・ペッテンジル(Sierra Pettengill)、Pacho Velez
 ・“The Sensitives”(米) 監督:Drew Xanthopoulos
 ・“Shadowman”(米) 監督:Oren Jacoby
 ・“A River Below“(米・コロンビア) 監督:Mark Grieco
 ・“True Conviction”(米) 監督:Jamie Meltzer

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞 $20,000
 ◎“Bobbi Jene”(米・デンマーク・イスラエル) 監督:Elvira Lind


 “Bobbi Jene”(米・デンマーク・イスラエル) 監督:Elvira Lind [ワールド・プレミア]
 アメリカ人ダンサー、ボビー・シーン・スミス(Bobbi Jene Smith)は、10年間、イスラエルの有名なダンス・カンパニーBatshevaで過ごした。彼女は、これまでの生活とキャリアを切り離して、アメリカに戻るという難しい決断をする。彼女は若くしてイスラエルにやってきて、有名な振付師オハッド・ナハリン(Ohad Naharin)の指導を受けた。パーソナルな生活もプロとしての仕事も彼によって作られたようなものだ。決断をさらに難しいものにしていたのは、売り出し中のダンサーOr Schraiberとの関係も考えなければならないからだ。そして、彼女は、長らく離れていたサンフランシスコに帰り、手足を伸ばし、新しいソロの振付師の許で活動し始める。
 オスカー・アイザックとの間に第1子を授かったばかりのElvira Lindの第2長編ドキュメンタリー。
 第23回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭 Visions du Réel 2017出品。
 Hot Docsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017 出品。


 ◆最優秀撮影賞 $2,500
 ◎Elvira Lind “Bobbi Jene”(米・デンマーク・イスラエル)

 ◆最優秀編集賞 $2,500
 ◎Adam Nielson “Bobbi Jene”(米・デンマーク・イスラエル)

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“True Conviction”(米)


 “True Conviction”(米) 監督:Jamie Meltzer [ワールド・プレミア]
 テキサス州ダラスで3人の男が探偵事務所を始める。彼らは、長らく刑務所に入れられていたのが、無罪放免になったのだ。3人は、新しい生活や家族を作り直すだけでなく、探偵事務所を通して、刑法のシステムを正そうと考える。


 ◆ニュー・ドキュメンタリー監督賞(Albert Maysles New Documentary Director Award) $10,000
 ◎Sarita Khurana、Smriti Mundhra  “A Suitable Girl”(米・インド)


 “A Suitable Girl”(米・インド) 監督:Sarita Khurana、Smriti Mundhra [ワールド・プレミア]
 Ritu、Amrita、Diptiは、現代のインドに生きる女性で、それぞれに結婚を考えている。Rikuは、外国で学び、ムンバイのErnst & Youngで働いている。Amritaは、ニューデリーが提供してくれる多くの文化的社会的活動に参加している。Diptiは学校の教師で、長らく結婚が強迫観念になっている。本作では、この3人の女性を4年にわたって追いかける。Diptiは、swayamvarというお見合いイベントに参加したり、個人広告に注目したりして、結局、欲求不満が残る結果に至る。Rituは、母親がプロのお見合い業を営んでいる。Amritaは、ニューデリーから何百マイルも離れた小さな村に来てほしいという男性とのお見合い結婚を受け入れる。この4年の間に、それぞれ、家族やキャリア、友人関係も変わる。彼女たちは、お見合い結婚に関して、自分たちの考えを持ち、ユニークな見方を展開する。


 ◆観客賞次点
 ◎“Shadowman”(米) 監督:Oren Jacoby


 “Shadowman”(米) 監督:Oren Jacoby [ワールド・プレミア]
 リチャード・ハンブルトン(Richard Hambleton)は、1980年代初頭のニューヨークのアートシーンで知られていたストリート・アートのアーティストである。マンハッタンのビルの壁に黒い人影のような絵(Shadowman)を描いて、一躍有名になった。しかし、やがてアートシーンから消えて、ドラッグに溺れ、ホームレスになった。本作では、あの時代が、豊富なアーカイヴ映像によって再現される。街の外観はギラついていて、ムードはデンジャラスで、文化はほとんど規制されていなかった。今、リチャード・ハンブルトンは、自分のアイデンティティーと創造的な才能を取り戻し、自己のデーモンに打ち勝とうと必死にもがいている。


 【短編部門】

 ◆最優秀ナラティヴ・ショート(Best Narrative Short) $5,000
 ◎“Retouch”(イラン) 監督:Kaveh Mazaheri [インターナショナル・プレミア]
 物語:マリヤムの夫が家で事故に見舞われる。マリヤムは、夫を助けようとはせずに、夫が死ぬのを見守っていた。
 ファジル映画祭2017出品。


 ◆最優秀アニメーション・ショート(Best Animated Short) $5,000
 ◎“Odd is an Egg (Odd er et egg)”(ノルウェー) 監督:Kristin Ulseth [北米プレミア]
 物語:Oddは、自分の頭を怖がっていた。ところが、恐れを知らず、ハッピーな生活を送っているGunnのことが好きになって、彼の生活は変わる。彼は、思わぬやり方で、自分の悩みから解放される。


 ◆最優秀ドキュメンタリー・ショート(Best Documentary Short) $5,000
 ◎“The Good Fight”(米・英・ブラジル) 監督:Ben Holman [ワールド・プレミア]
 個人的な悲劇に見舞われた後、Alan Duarteは、自分が生まれ育ったリオ・デ・ジャネイロの虐げられた貧民街で起こる銃による暴力に対して、希望と救済を与えるべく、自分のボクシング・ジムをオープンする。


 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎”Resurface”(米) 監督:Josh Izenberg、Wynn Padula [ニューヨーク・プレミア]
 イラク戦争からの帰還兵Bobby Laneが、サーフ・セラピーによって、PTSDを克服し、人生を取り戻そうとする。
 “Slomo”(2013)が高い評価を受けたJosh Izenbergの最新作。


 ◆学生ヴィジョナリー賞(Student Visionary Award) $5,000
 ◎”Fry Day”(米) 監督:Laura Moss [ニューヨーク・プレミア]
 物語:1989年のテッド・バンディの死刑執行を背景に、10代の少女の思春期が描かれる。
 SXSW映画祭2017 ポスター・デザイン賞受賞。


 ◆学生ヴィジョナリー賞 審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“Dive”(ベネズエラ) 監督:Marianne Amelinckx [ワールド・プレミア]
 物語:Juliaは、プールに戻って、人生というのは、時々、前進したり、決断したりさせるべく、試練を与えるということを思い出す。


 【その他の賞】

 ◆ニュー・ドキュメンタリー監督賞 審査員スペシャル・メンション
 ◎“Hondros”(米) 監督:Greg Campbell [Spotlight Documentary部門]


 “Hondros”(米) 監督:Greg Campbell [ワールド・プレミア]
 アメリカの戦争写真家クリス・ホンドロスの人生とキャリアを描く。クリス・ホンドロスは、ベトナム戦争以降の、新しい世代の戦争写真家の1人で、9/11以降のわれわれの時代の戦争の目撃者である。ホンドロスは、複雑な同時代を追求して、ノーマルな生活を送りながら、10年以上、紛争をカバーした。彼には、このまま先に進むか、第二の人生を選ぶかという岐路があったが、先に進んで、2011年にリビアで殺された。


 ◆観客賞
 ◎“Hondros”

 ◆Storyscapes Award $10,000
  ストーリーテリングと技術に優れた作品に贈られる。第2回。
 ◎“Treehugger : Wawona” クリエイター:Barnaby Steel(Co-Founder, Creative Director)、Ersin Han Ersin (artist, Creative Director)、Robin McNicholas (Co-founder, Creative Director) of Marshmallow Laser Feast

 ◆Tribeca X Award
 広告とエンタテインメントのジャンルでの脚本のコンペティション。600以上の応募があり、10作品がファイナリストに選ばれた。第2回。
 ◎“Chris Fonseca: Keep It Moving”for Smirnoff Ice by 72andSunny 監督:Zachary Heinzerling

 ◆Tribeca Snapchat Short Award
 ◎“Magic Show” 監督:Annie Hubbard

--------------------------------

 “Tom of Finland”とか“Newton”とか、他の映画祭でピックアップされていた作品もあって注目してたんですが、受賞はならず、当ブログで紹介していて、ここでも受賞を果たしたのは“The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”だけでした。

 “The Divine Order(Die Göttliche Ordnung)”や“Bobbi Jene”は、複数の賞を受賞していますが、他の作品より有望、ということになるでしょうか。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・トライベッカ映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_3.html

 ・トライベッカ映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_5.html

 ・トライベッカ映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_31.html

 ・トライベッカ映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_25.html

 ・トライベッカ映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月~9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック