アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 長編部門 ラインナップ 【豊かな物語たち】

 第57回アヌシー国際アニメーションフェスティバル(6月12日-17日)のラインナップが発表になりました。

 【長編コンペティション部門】

 ※審査員:セリーヌ・シアマ、Mohamed Beyoud(メクネス国際アニメーションフェスティバル(モロッコ)の芸術監督)、ステファン・ローランツ(Stephan Roelants:ルクセンブルクのプロデューサー)

 ・“Ethel and Ernest”(英) 監督:ロジャー・メインウッド(Roger Mainwood)
 『さむがりやのサンタ』『スノーマン』『風が吹くとき』などで知られるレイモンド・ブリッグスの、両親エセルとアーネストの物語。レイモンド・ブリッグスの同名のグラフィック・ノヴェルを原作としていて、同書はブリティッシュ・ブック・アワード1998で最優秀絵本賞を受賞している。
 物語:エセルは、中流階級出身の女中で、イギリス人として望ましい行動を守ることを心がけていて、結婚して、主婦になった。アーネストは、エセルより5歳若く、のんきな牛乳配達夫で、社会主義的理想を持ち、進歩やテクノロジーに興味を抱いていた。2人には1人の子どもができた。それがレイモンドだ。彼ら一家は、ロンドン郊外に住み、20世紀半ばの社会的変動―世界恐慌、第二次世界大戦、戦後、テレビの登場などを経験する。
 『メグとモグ』などTVシリーズを手がけてきたロジャー・メインウッド監督の初監督長編。一連のレイモンド・ブリッグス関連のアニメーションに関わっていて、1982年の短編の『スノーマン』ではアニメーター、1986年の『風が吹くとき』ではキー・シークエンス・アニメーター、1991年の『ファーザー・クリスマス』ではキー・アニメーター、2000年の『ベアー/THE BEAR』でアニメーター、2012年のTV版『スノーマンとスノードッグ』では、リード・アニメーターやレイアウト、ストリートボードを担当している。
 BFIロンドン映画祭2016 LOVE部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 EU映画祭2017出品。

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 ・“Zombillenium”(ベルギー・仏) 監督:アルチュール・ド・パンス(Arthur de Pins)、Alexis Ducord
 物語:Zombilleniumは、ハロウィンのテーマパークである。ここで、ホンモノのモンスターたちが、そのままの姿で従業員をしていることは、誰にも知られていない。ところが、人間のHectorが正体をばらすぞと脅したため、パークの支配人であるヴァンパイアは彼を雇わざるを得なくなる。とはいえ、Hectorが娘に会いに行く時は、仕事仲間のゾンビや狼男やヴァンパイアから逃げなければならない。さもなくば、娘が彼らのえじきになってしまうからだ。
 イラストレーターで短編作品も発表しているアルチュール・ド・パンスと、短編やTV作品を手がけてきたAlexis Ducordの初監督長編。アルチュール・ド・パンスの3巻ものの同名の作品を原作としている。

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 ・“Loving Vincent”(ポーランド・英) 監督:Dorota Kobiela、Hugh Welchman
 物語:1890年7月27日の夕方、フランスの小さな田舎町オーヴェルで、その男は胸の銃痕から血を流しながら、旅館にたどりつく。その男の名は、フィンセント・ファン・ゴッホ(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)。当時は、わずかに知られていて、現在は世界で最も知られている画家だ。彼の悲劇的な死(1890年7月29日没)はよく知られているが、彼が、なぜ、どのようにして撃たれたのかは謎に包まれている。本作では、その謎について語られる。
 世界から115名の画家が集められ、ゴッホの描き方で、1フレーム1フレーム、油絵で描かれた。世界初の総油絵映画。制作に4年の歳月が費やされ、65000枚の油絵が制作された。
 米国アカデミー賞2008短編アニメーション賞を受賞したスージー・テンプルトンの『ピーターと狼』でプロデューサーを務めたHugh Welchman(初監督)と、短編と長編作品“The Flying Machine”(2011)を発表しているDorota Kobielaが組んで撮った長編アニメーション。
 制作された油絵は、公式サイト(http://lovingvincent.com/)で販売中。2500ユーロ~7500ユーロ(輸送費別)と価格はまちまち。決して安くはないけれど、ホンモノのゴッホと比べたら、破格の安さ!

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 ・“Tehran Taboo”(独) 監督:Ali Soozandeh
 出演:Elmira Rafizadeh、Zar Amir Ebrahimi、Arash Marandi、Bilal Yasar、Negar Mona Alizadeh、Payam Madjlessi
 物語:3人のいたたかな女性と若いミュージシャンの人生が、テヘランで交わる。テヘランでは、セックスと不貞と堕落と売春とドラッグが、厳格な宗教法と共存していて、まるで分裂症気味の社会となっている。この賑やかな現代のメトロポリスで、禁止事項を避けることは日々のスポーツのようなものにほかならないし、タブーを破ることは個人的な解放を意味していると言っていいかもしれない。
 ペルシャ語作品。
 全編グリーン・スクリーンで撮影して、ポスト・プロダクションで編集した。“Rotoscoping” と“Compositing”という技法が用いられた。
 カンヌ国際映画祭2017 国際批評家週間出品。


 ・『ビッグフィッシュ アンド ベゴニア』“Big Fish & Begonia(大魚海棠)”(中) 監督:Xuan Liang(梁旋)、Chun Zhang(張春)
 物語:海の中には世界を操る力を持つ者たちの世界が広がっている。そこに属するチュン(椿)は、ベゴニア(海棠)を司る存在で、16歳になった時、世界を探索する旅に出る。ところが、イルカに姿を変えたチュンは、網にかかり、命を落としそうになってしまう。そこを、人間の青年クン(鲲)に助けてもらうが、逆にクンが命を落としてしまう。チュンは、クンを生き返らせたいと考え、幼なじみのシュウ(湫)の力を借りる。人間は、死ぬと小さな魚となり、年月をかけて人間として生まれ変わるのだが、チュンたちの世界がそうした生命の循環を司っているのだ。チュンは、ひそかに小さな魚となったクンの魂を守り、育てることに決める。そしてついにクンが生まれ変わる日がやってくる。しかし、チュンのやったことは神の法に反する行ないであり、大きな災厄を引き起こしてしまう……。
 2004年から12年かけて制作された。(2010年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルのWorking In Progressで紹介されていた(エグゼクティヴ・プロデューサーが出席した)が、その時は2011年11月中国公開予定、2012年春フランス公開予定だった。)
 約3000万人民元の製作費で作られて、2016年7月8日に公開。5.63億人民元を売り上げる大ヒットとなった。
 台湾・金馬奨2016 オリジナル歌曲賞ノミネート(作曲を手がけたのは日本の吉田潔)
 中国監督組合賞2017 ヤング監督賞ノミネート。
 東京アニメアワード フェスティバル2017出品。

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 ・“Have a Nice Day(好极了)”(中) 監督:リュウ・ジェン(Liu Jian/劉健)
 物語:南部の町。雨が近づいている。運転手をしている小張は、愛のために、恋人とともにボスから大金を盗む。いろんな者たちが、2人を追い始める。様々なことが絡み合って、予想もしなかった結末が訪れる。
 『ピアシングⅠ』(2009)のリュウ・ジェン監督が3年かけて完成させた第3長編。
 中国のアニメーションとして初めて3大映画祭のコンペティション部門に選出された。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2017出品。

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 ・『この世界の片隅に』“In This Corner of the World”(日) 監督:片渕須直

 ・『聲の形』“A Silent Voice”(日) 監督:山田尚子

 ・『夜明けを告げるルーのうた』“Lu Over the Wall”(日) 監督:湯浅政明

 ・“Animal Crackers”(米) 監督:トニー・バンクロフト(Tony Bancroft)、Scott Christian Sava、Jaime Maestro
 声の出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、イアン・マッケラン、ダニー・デヴィート、シルヴェスター・スタローン
 物語:オーウェン・ハンティントンは、家族人間だが、落ちぶれたサーカスと動物クッキーの入った箱を相続したことから人生がひっくり返るような経験をする。なんとそのクッキーを食べると、いろんな動物に姿を変えることができるのだ。
 トニー・バンクロフトは、『ムーラン』の監督で、これが19年ぶりの第2監督長編。
 Scott Christian Savaは、キャラクター・アニメーターで、短編は発表しているが、これが初監督長編。
 Jaime Maestroは、アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012の卒業制作部門に“Friendsheep”を出品し、ヤング審査員賞を受賞し、“El vendedor de humo”でゴヤ賞2013短編アニメーション賞を受賞している。これが初監督長編。

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 【アウト・オブ・コンペティション 長編部門】

 ・“Deep”(西) 監督:Julio Soto Gurpide
 物語:2100年。人類は地球を棄てていたが、深海の奥底にはまだ生物たちのコロニーが残されていた。冒険好きのタコのディープは、2人の親友、不器用でオタクのアンコウのエヴォと神経症気味の深海エビのアリスとともに暮らしていた。ところが、事故が起こり、彼らが住んでいた住まいが破壊されてしまう。彼らは、新しい家を見つけるために旅に出る。途中で貪欲なウツボのモーラが加わる。彼らは、水没したニューヨークやタイタニックや北極圏を旅し、恐ろしい敵に遭遇したり、おかしな状況に直面したりする。
 これまで短編やドキュメンタリー作品を手がけてきたJulio Soto Gurpideの初監督長編で、アニメーションではスペインで2005年~2009年に“Planeta Pokémon”を手がけている。

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 ・“Tad,The Lost Explorer, And The Secret Of King Midas(Tadeo Jones y el secreto del Rey Midas/Tad Jones: The Hero Returns)”(西) 監督:Enrique Gato Borregán、David Alonso
 物語:タッドは、サラの最新の発見を見せてもらうためにラスベガスへと旅する。最新の発見とは、ミダス王が実在したことを証明するパピルスだ。ミダス王は、魔法のネックレスの力で、あらゆる物を金に変えたことで知られている。ところが、2人のハッピーな逢瀬は、邪悪なジャック・ラッカムに邪魔される。ジャックは、巨万の富を生み出すネックレスを手に入れるために、サラを誘拐し、パピルスを盗んだのだ。
 2012年の短編“Tadeo Jones”、2012年の“Las aventuras de Tadeo Jones”に続くシリース長編第2弾。

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 ・“1917 – The Real October(1917 - Der Wahre Oktober)”(独) 監督:Katrin Rothe
 物語:1917年のロシア。第一次世界大戦の戦況は悪化していて、兵士は疲弊し、民衆は飢え、怒り、苦しんだ。その結果、首都ペテログラードでは、2月に皇帝ニコライ2世が退位し、10月にはソビエト政府が成立する。こうしたドラスティックな権力の交替が行なわれた時、ゴーリキーやマーレーヴィチといった詩人や思想家、アヴァンギャルドな芸術家たちは、どうしていたのか。本作では、カットアウト・アニメーションと、芸術家たち5人の肉声の録音を使い、彼らが通っていたサロンや委員会、路上の暴動などを再現する。
 Katrin Rotheは、これまでTVドキュメンタリーを手がけてきて、これが初監督長編。

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 ・“Richard The Stork(Überflieger – Kleine Vögel, großes Geklapper)”(独・ベルギー・ルクセンブルク・ノルウェー) 監督:Reza Memari、トビー・ゲンケル(Toby Genkel)
 物語:リチャードは、コウノトリによって育てられていて、自分もコウノトリだと思い込んでいたが、実は親のないスズメであり、コウノトリが拾って育ててくれていたのだった。冬になる前に、コウノトリは、アフリカに渡らなければならない。リチャードの育ての親のコウノトリは、彼に真実を話す。あなたはスズメであって、アフリカに渡る翼は持っていないのだと。リチャードは、自分がコウノトリであることを証明しようとして、アフリカへと出発する。それに風変わりなフクロウとディスコ好きの歌うインコが付き添う。
 『ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟』などで知られるトビー・ゲンケルの監督最新作。
 ベルリン国際映画祭2017 ジェネレーションKplus部門出品。

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 ・“In The Forest Of Huckybucky(Dyrene i Hakkebakkeskogen)”(ノルウェー) 監督:ラスムス・A.シヴァートセン(Rasmus A. Sivertsen)
 物語:ハッキーバッキーの森は、住むにはいい場所だ。だが、木登りネズミのクラウスと、ウッドマウスのモルテンと、ノウサギのミスターと、リスの一家は、大きな歯を持つお腹を空かした隣人に用心しなければならない。キツネのマーヴィンとハリネズミのホレースがモルテンとそのおばあちゃんを食べようとするからだ。森の仲間たちは、行動を起こす。マーヴィンとホレースに、モルテンではなく、木の実を食べるよう説得するのだ。
 『ポリスカーズ 危機一髪!レスキュー大作戦 ! !』(2009)、『ポリスカーズ』(2013)、『ピンチクリフのクリスマス』(2013)などで知られるラスムス・A.シヴァートセンの最新作。

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 ・“The Man Who Knew 75 Languages”(リトアニア・ノルウェー・ポーランド) 監督:Anne Magnussen、パヴェウ・デンブスキ(Pawel Debski)
 物語:聡明だが、複雑な内面を持つ男の物語。Georg Julius Justus Sauerweinは、24歳で初めて英語-トルコ語の辞書を出版した。彼は、聖書の一部を、ブルガリア語やアルメニア語、カビル語に翻訳し、彼を必要とするあらゆるヨーロッパの国で暮らした。Georg Sauerweinは、1831年にハノーバーで生まれ、生涯を通じて類稀な才能の持ち主とみなされた。少なくとも75の言語に流暢で、話し、書くことができた。1857年、Sauerweinは、ドイツ王族の娘で、のちにルーマニア王妃となるプリンス・エリザベト・オブ・ヴィートの教師に指名された。エリザベトは、ヨーロッパのロイヤル・ファミリーに嫁ぐ準備をしていた。このことはSauerweinの人生に深く影響を与えた。彼は、時代の精神に反して平和主義者となり、豊富な言語を持つヨーロッパの代弁者となった。Sauerweinは、ドイツ帝国におけるバルト系やスラブ系のマイノリティー、東プロシアのリトアニア人、ラウジッツのソルブ人のために闘った。彼は、これらの地域の活動的な作家、演説家、政治家になった。ソルブ文学とリトアニア文学では、古典作家の1人とみなされている。リトアニアのために書いた国家のおかげで、リトアニアでは永続的な名声を得ている。英国外国聖書協会のために、翻訳と校正も行なった。Sauerweinは、生涯を通じて、エリザベトへ一方的な愛を貫いた。直接的、間接的に、意識的、無意識的に。エリザベトとはずっと交流を続け、手紙や写真、品物、本などを互いに送り合った。
 言語の天才Georg Julius Justus Sauerwein (1831-1904 ハノーバー生まれ、オスロで没)についての物語。
 『きこり』『ヒポポタミー』などが紹介されているパヴェウ・デンブスキの初監督長編。

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 ・“Tea Pets(阿唐小来的奇幻之旅)”(中) 監督:Gary Wang(王微)
 物語:ティー・ペットは、お茶を注ぐ時に活躍する、お茶愛好家のための小さなアクセサリーのようなものだ(上からお茶を注ぐと2つの茶碗にお茶を注ぎ分けてくれたり、ちょっと離れたところになる茶碗にアクロバティックにお茶を注いだり、お茶をかけることで色が変わったりする)。アタン(阿唐)もティー・ペットの1つだが、彼だけが個性を出せずにいる。ある日、彼は小さなロボットと出会う。アタンは、未来のために、ロボットとともに冒険の旅に出発する。
 メリル・ストリープやニイコール・キッドマンが吹き替えを担当した“小門神(Little Door Gods)”(2016)のGary Wang(王微)監督の最新作。

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 ・“Lost In The Moonlight(달빛궁궐)“(韓) 監督:Hyun-joo Kim(김현주)
 物語:ヒュンジュリは、チャンドク・パレスで「ムーンリット・ラグーン」というゲームをしていて、偶然にムーンリット・パレスという別世界に迷い込んでしまう。彼女は、そこで、ブロッサム夫人のいたずらによって、ミスター・リスとともにトラブルに巻き込まれてしまい、家に帰れなくなる。ヒュンジュリは、パレスを救い、そして家に無事帰ることができるのか?

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 ・“I’ll Just Live In Bando”(韓) 監督:Yong Sun Lee
 物語:オ・ジュンコーは、役者だが、仕事がない。ところが、ある時、2つの仕事を依頼される。1つは教師で、もう1つはソープ・オペラのキャストだ。彼は、家族と相談して、安定を選んで、ソープ・オペラを棄てることにする。しかし、彼に仕事をくれた教授が性的暴行で訴えられてしまう。ジュンコーは、被害に遭った生徒を黙らせるために、説得を試みる。

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 ・『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』“Ancien And The Magic Tablet”(日) 監督:神山健治

 ・『ルドルフとイッパイアッテナ』“Rudolph The Black Cat”(日) 監督:湯山邦彦、榊原幹典

 ・“Ana y Bruno”(メキシコ) 監督:カルロス・カレラ
 物語:アナは、母とともに海辺の、孤立した場所に引っ越してくる。彼女は、そこで、奇妙で面白くファンタスティックな住人と出会い、仲良くなる。のちに、彼らが施設に押し込められていることを知ったアナは、彼らを施設から逃がしてあげることに決める。
 『ベンハミンの女』(1991)、『差出人のない手紙』(1995)、『アマロ神父の罪』(2002)などで知られ、短編アニメーションを手がけたこともあるカルロス・カレラ監督の最新作。短編アニメーションは監督したことがあるが、長編アニメーションの監督は初めて。
 2010年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルのWorking In Progressで紹介されていて(カルロス・カレラや作曲家、アート・ディレクター、モデラーが出席した)、その時は2012年公開予定とされていた。

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 ・“Little Heroes(Pequeños Héroes)”(ベネズエラ) 監督:フアン・パブロ・ブスカリーニ(Juan Pablo Buscarini)
 物語:200年以上前。アルトゥーロとピラールとティコは、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ勇敢な子どもたちだ。彼らは、シモン・ボリバルを助けて、敵を倒すための鍵を見つける。自由のために戦う時がやってくる。部隊は、活力をみなぎらせて前進し、みんなの間に大きな友情が芽生える。

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 長編コンペティション部門に日本映画が3本も選出されているということは別にしても、今年は長編が充実しているように思います。

 アニメーションフェスティバルなんて、とりわけアート・アニメーションに興味のある人でなければ関心を示さないと思いますが、今回は、それ以上の広がりが期待できる作品がいっぱいあります。

 ベルリン国際映画祭のコンペ作品に、カンヌ国際映画祭国際批評家週間出品作品。それから、ゴッホの物語をゴッホ風に描いた油絵アニメーションに、レイモンド・ブリッグスの両親の物語や、中国の大ヒットアニメーション。

 有名なアニメーション作家の作品や常連のフランスやカナダの作品がないのが寂しいですが、なかなかの充実ぶりです。たくさん映画祭のラインナップを書き出していますが、こんなにワクワクしたのは久しぶりな気がしますね。
 ちょっと気が早いですが、上記の中から、いくつかは米国アカデミー賞2018長編アニメーション賞のショートリストに選ばれ、ひょっとするとどれかはノミネートまで進むんじゃないでしょうか。

 日本作品については、長編コンペティション部門に日本作品が3本も選出されるのは10年ぶりです。長編コンペティション部門に対して与えられる賞は、観客賞も含めて(基本的には)3つだけですが、ちょっと期待してもいいんじゃないでしょうか。

 2000年以降の長編コンペティション部門の日本映画の選出&受賞状況は、以下の通りです。

 2016年:なし
 2015年:『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』(審査員賞)、『花とアリス殺人事件』
 2014年:『ジョバンニの島』(スペシャル・メンション)
 2013年:『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』
 2012年:『アシュラ』、『星を追う子ども』
 2011年:『カラフル』(スペシャル・メンション、観客賞)、『チベット犬物語 〜金色のドージェ〜』
 2010年:『サマーウォーズ』、『ワンピースフィルム ストロングワールド』
 2009年:なし
 2008年:『ピアノの森』、『EX MACHINA -エクスマキナ-』
 2007年:『パプリカ』、『時をかける少女』(スペシャル・メンション)、『ブレイブ・ストーリー』
 2006年:『銀色の髪のアギト』、『劇場版 XXX HOLiC 真夏ノ夜ノ夢』
 2005年:なし
 2004年:なし
 2003年:なし
 2002年:『メトロポリス』
 2001年:『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
 2000年:『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』

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 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017のラインナップはまだまだ続きます。

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 *当ブログ記事

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_14.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_15.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 ラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_16.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_13.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_29.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_32.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_34.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_17.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_42.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_1.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_2.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_16.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_1.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_2.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_3.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_12.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_5.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_6.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_7.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_13.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクションのラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_24.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_26.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_27.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_13.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル グランプリ リスト(~2007年):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200703/article_22.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月~2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

 追記:
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 短編部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201704/article_39.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 スペシャル・プログラム ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201705/article_22.html

 追記:
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_16.html

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