ヘルシンキ国際映画祭2016 【松本大洋風ポスター】

 第29回ヘルシンキ国際映画祭(9月15日-25日)が開催されました。

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 ヘルシンキ国際映画祭は、フィンランド映画界と北欧映画界を挙げての一大イベントで、数本~20本未満の作品を上映する約20の部門で構成されています。

 今回のヘルシンキ国際映画祭は、以下のような部門で構成されています。
 ※公式サイトでは、「部門」(セクション)とは呼ばず、「Theme」と呼んでいるので、そんなに大げさな意味づけはなくて、作品をわかりやすく分類して示すための「ラベル」に過ぎないのかもしれません。

 ・Animated Dreams:短編と長編のアニメーション10プログラム
 ・Asian Cuts:インド、フィリピン、韓国、日本などアジア映画9本
 ・Films with Big Hearts:“Fukushima, mon amour”、“Home Care”、“I'm Dead but I Have Friends”、“Letters from War”、“Radiator”、“Regret!”、“Sand Storm”
 ・Gala Films:ガラ部門4本
 ・Impossible Girls:“As I Open My Eyes”、“Miss Impossible”、“Sunset Song”など少女たちの物語7本
 ・Let’s Talk About Sex!:“Being 17”、“Europe, She Loves”、“Illegitimate”、“In Bed with Victoria”、“Suntan”など性を扱った作品13プログラム
 ・Life in the Arts:アート・ドキュメンタリー、芸術家を扱ったフィクションなど18本
 ・Men or Animals?:“Dogs”、“Heart of a Dog”、“Neon Bull”、“Tomcat”、“Wild”、“Zoology”など人間を映し出す鏡としての動物たち10本
 ・Nordic Council Film Prize:ノルディック映画賞2016 ノミネート作品の上映
 ・Nordic Gems:北欧映画12プログラム
 ・Short Films:短編部門
 ・Spotlight Selection:世界の人気監督の新作19本
 ・Strike A Pose:ダンスやモードに関する作品11本
 ・The Finnish Film Week:過去1年間に製作されたフィンランド映画の上映19本
 ・The Finnish Premieres:最新のフィンランド映画プレミア上映17プログラム
 ・The Mamas and the Papas:『海よりもまだ深く』、『母よ、』、“Little Men”“Mother”など家族を題材とした作品7本
 ・Toughies:『イレブン・ミニッツ』、『エル・クラン』、『皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」』など、タフな世界を生きる主人公を描いた作品11本
 ・Twilight Zone:ファンタ系の作品9本
 ・Welcome to Europe!:“Death in Sarajevo”、“Les Cowboys”、“The Liberation of Skopje”、“United States of Love”、“Welcome to Norway!”などヨーロッパ各国の今を伝える作品13本

 この映画祭は、コンペティション部門を持っていませんが、上映プログラムの中には、いくつもの企画やイベントがあり―
 ・WE JAZZ X R&A
 ・CLUB SWING TING HELSINKI
 ・LEAGUE OF EXOTIQUE DANCERS CLUB
 ・CLUB ESTONIA
 ・FIESTA LATINA
 ・マスタークラス:テレンス・デイヴィス
 ・VIRTUAL REALITY FILMS IN ELISA KULMA
 ・ノルディック映画賞ノミネート作品の上映
 ・観客賞の発表
 などが行なわれます。

 以前は、もう少しいくつかの賞が用意されていましたが、観客賞だけになってしまったようです。

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 【第29回ヘルシンキ国際映画祭 観客賞 ノミネート作品5作品&受賞作品】

 ◎“Les Cowboys”(仏) 監督:トマ・ビデガン
 出演:フランソワ・ダミアン、フィネガン・オールドフィールド(Finnegan Oldfield)、アガト・ドゥロンヌ(Agathe Dronne)、Ellora Torchia、ジョン・C・ライリー, John C. Reilly
 物語:フランス東部の大平原。この地は、カントリー&ウェスタンでにぎわっている。アランは、このコミュニティーの熱狂的な支持者のひとりである。彼は、妻と息子のキッドが見守る中、16歳の娘ケリーと一緒にダンスを踊る。ところが、その日の午後、ケリーが行方不明になる。家族に衝撃が走る。アランは、ケリーを捜し出すことしか考えられなくなる。そのためにはどんな危険を冒してもかまわない。旅立った彼は大きな悪の世界に入り込んでしまう。彼が頼れるのは息子のキッドだけで、キッドには彼が失ってしまった若さがあった。非情な追跡が続く。
 オディアールの『預言者』『君と歩く世界』『ディーパンの闘い』、ベルトラン・ボネロの『SAINT LAURENT/サンローラン』などの脚本で知られるトマ・ビデガンの初監督作品。
 カンヌ国際映画祭2015 監督週間出品。
 ドーヴィル・アメリカン映画祭2015 Michel d'Ornano賞受賞。
 リュミエール賞2016 撮影賞ノミネート。
 セザール賞2016 主演男優賞(フランソワ・ダミアン)、有望若手男優賞(フィネガン・オールドフィールド)、オリジナル音楽賞、第1回作品賞ノミネート。

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 ・“Sunset Song”(英・ルクセンブルク) 監督:テレンス・デイヴィス

 ・『母よ、』(伊・仏・独) 監督:ナンニ・モレッティ

 ・“Rag Union”(ロシア) 監督:Mikhail Mestetskiy

 ・『エル・クラン』(アルゼンチン・西) 監督:パブロ・トラペロ

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 今年のヘルシンキ国際映画祭は、これまで映画祭の会場として使っていた映画館が3つも閉館してしまったことにより、厳しい状況に追い込まれたものの、世界からの180本の長編映画と180本の短編映画を含むのべ500本の作品を上映し、のべ5万7千人もの観客を得て、11日間のプログラムを終了したと報告されています。

 今回のポスターは、ヘルシンキのアーティストのEero Lampinenという人が描いています。松本大洋と画のタッチが似ているなと思ったりしますが、実際のところ、Eero Lampinen本人が松本大洋(やウィンザー・マッケイ)にインスパイアされていると認めています。映画が好きで、毎年、ヘルシンキ映画祭に通っているという彼は、今回のポスターについて、SF、クィア、ファンタジー、アニメーション等をイメージして描いたと発言しています。

 *参考
 ・http://www.kellythompsoncreative.com/blog/monday-motivator-eero-lampinen
 ・http://hiff.fi/en/news/2016/06/07/hiff-2016-poster-revealed/

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 *当ブログ記事

 ・ヘルシンキ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_50.html

 ・ノルディック映画賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_38.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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