全米映画賞レース2016一発目! ゴッサム・アワード ノミネーション発表!

 今年も、全米映画賞の先陣を切って、第26回ゴッサム・アワード(The Gotham Independent Film Awards)のノミネーションが発表されました。(10月20日)

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 ◆作品賞(Best Feature)
 ・“Certain Women” 監督:ケリー・ライヒャルト
 ・『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』“Everybody Wants Some!!” 監督:リチャード・リンクレイター
 ・“Manchester by the Sea” 監督:ケネス・ロナーガン
 ・“Moonlight” 監督:Barry Jenkins
 ・“Paterson” 監督:ジム・ジャームッシュ

 “Certain Women”は、BFIロンドン映画祭2016最優秀作品賞受賞。
 “Moonlight”は、ミル・ヴァレー映画祭2016 観客賞受賞。
 “Paterson”は、カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門出品。

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・“Cameraperson” 監督:Kirsten Johnson
 ・“I Am Not Your Negro” 監督:ラウル・ペック
 ・“O.J.: Made in America” 監督:Ezra Edelman
 ・“Tower” 監督:Keith Maitland
 ・“Weiner” 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg

 “Cameraperson”は、サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。ゴールデンゲート賞受賞。モントクレア映画祭2016 Bruce Sinofsky Prize受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016審査員大賞受賞。
 “I Am Not Your Negro”は、ハンプトンズ国際映画祭2016 長編ドキュメンタリー賞受賞。
 “O.J.: Made in America”は、サンダンス映画祭2016 スペシャル・イベント出品。
 “Tower”は、SXSW映画祭2016 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。審査員大賞受賞。モントクレア映画祭2016 審査員特別賞受賞。
 “Weiner”は、サンダンス映画祭2016グランプリ受賞。モントクレア映画祭2016 David Carr Award for Truth in Non-Fiction Filmmaking受賞。

 ◆ブレイクスルー監督賞(Bingham Ray Breakthrough Director Award)
 ・Robert Eggers “The Witch”
 ・Anna Rose Holmer “The Fits”
 ・Daniel Kwan、Daniel Scheinert “Swiss Army Man”
 ・Trey Edward Shults “Krisha”
 ・Richard Tanne “Southside with You”

 “The Witch”は、サンダンス映画祭2015 監督賞受賞。ファンタスティック・フェスト2015 最優秀ホラー映画賞受賞。ニューハンプシャー映画祭2015 最優秀作品賞受賞。
 “The Fits”は、クリーヴランド国際映画祭2016 ニュー・ディレクター賞受賞。リヴァー・ラン国際映画祭2016 最優秀ナラティヴ作品賞、女優賞(Royalty Hightower)受賞。ナッシュヴィル映画祭2016 長編ニュー・ディレクター作品賞オナラブル・メンション受賞。モントクレア映画祭2016 Future/Now賞(低予算アメリカン・インディペンデント・フィルムメイキング賞)受賞。ドーヴィル・アメリカン映画祭2016 批評家賞受賞。ミルウォーキー映画祭2016 Herzfeld Competition Award 受賞。
 “Swiss Army Man”は、サンダンス映画祭2016 監督賞受賞。ヌーシャテル映画祭2016 Imaging the Future Award、インターナショナル批評家賞、観客賞受賞。
 “Krisha”は、SXSW映画祭2015 長編ナラティヴ部門出品。審査員大賞受賞。ナッシュヴィル映画祭2015 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。女優賞受賞(クリシャ・フェアチャイルド)。カンヌ国際映画祭2015批評家週間出品。タオルミナ国際映画祭2015 最優秀作品賞受賞。ドーヴィル・アメリカン映画祭2015 批評家賞受賞。レイキャビク国際映画祭2015 国際批評家連盟賞受賞。デンバー国際映画祭2015 最優秀アメリカン・インディペンデント賞受賞。インディペンデント・スピリット・アワード2016 ジョン・カサヴェテス賞受賞。
 “Southside with You”は、マウイ映画祭2016 観客賞受賞。

 ◆男優賞
 ・ケイシー・アフレック “Manchester by the Sea”
 ・ジェフ・ブリッジス “Hell or High Water”(監督:デイヴィッド・マッケンジー)
 ・アダム・ドライヴァー “Paterson”
 ・ジョエル・エドガートン “Loving”(監督:ジェフ・ニコルズ)
 ・クレイグ・ロビンソン “Morris from America”(監督:Chad Hartigan)

 ◆女優賞
 ・ケイト・ベッキンセール “Love & Friendship”(監督:ホイット・スティルマン)
 ・アネット・ベニング “20th Century Women”(監督:マイク・ミルズ)
 ・イザベル・ユペール “Elle”(仏・独・ベルギー)(監督:ポール・ヴァーホーヴェン)
 ・ルース・ネッガ “Loving”
 ・ナタリー・ポートマン “Jackie”(米・チリ・仏)(監督:パブロ・ラライン)

 ◆ブレイクスルー俳優賞(Breakthrough Actor)
 ・リリー・グラッドストーン(Lily Gladstone) “Certain Women”
 ・ルーカス・ヘッジズ(Lucas Hedges) “Manchester by the Sea”
 ・Royalty Hightower “The Fits”
 ・サシャ・レーン(Sasha Lane) “American Honey”(英・米)(監督:アンドレア・アーノルド)
 ・アニヤ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy) “The Witch”

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・“Hell or High Water” テイラー・シェリダン(Taylor Sheridan)
 ・“Love & Friendship” ホイット・スティルマン
 ・“Manchester by the Sea” ケネス・ロナーガン
 ・“Moonlight” ストーリー:Tarell Alvin McCraney 脚本:Barry Jenkins
 ・“Paterson” ジム・ジャームッシュ

 ◆ブレイクスルー・シリーズ ロング・フォーム部門(Breakthrough Series – Long Form)
 ※新シリーズ作品を対象とする。
 ・“Crazy Ex-Girlfriend”(The CW) クリエイター:Rachel Bloom、アライン・ブロッシュ・マッケンナ(Aline Brosh McKenna)
 ・『ガールフレンド・エクスペリエンス』“The Girlfriend Experience”(Starz) クリエイター:ロッジ・ケリガン、エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz)
 ・“Horace and Pete”(louisck.net) クリエイター:ルイス・C・K
 ・『ジェシカ・ジョーンズ』“Marvel’s Jessica Jones”(Netflix) クリエイター:メリッサ・ローゼンバーグ(Melissa Rosenberg)
 ・『マスター・オブ・ゼロ』“Master of None”(Netflix) クリエイター:アジズ・アンサリ(Aziz Ansari)、アラン・ヤン(Alan Yang)

 ◆ブレイクスルー・シリーズ ショート・フォーム部門(Breakthrough Series – Short Form)
 ※デジタル・メディアの新シリーズ作品を対象とする。
 ・“The Gay and Wondrous Life of Caleb Gallo”(YouTube) クリエイター:Brian Jordan Alvarez
 ・“Her Story”(herstoryshow.com) クリエイター:Jen Richards、Laura Zak
 ・“The Movement”(Mic.com) ホスト:Darnell Moore
 ・“Sitting in Bathrooms with Trans People”(Seriously.TV) クリエイター:Dylan Marron
 ・“Surviving”(YouTube) クリエイター:Reagan Gomez

 ◆「夢を生きる」女性監督スポットライト賞 (deep euphoria Calvin Klein Spotlight on Women Filmmakers ‘Live the Dream’ Grant)
 ・Shaz Bennett “Alaska is a Drag”
 ・Katie Orr “Poor Jane”
 ・Roxy Toporowych “Julia Blue”

 ◆アンサンブル賞
 ◎“Moonlight”:マハーシャラ・アリ(Mahershala Ali)、ナオミ・ハリス(Naomie Harris)、Alex Hibbert、アンドレ・ホランド(André Holland)、Jharrel Jerome、ジャネール・モネイ(Janelle Monáe)、Jaden Piner、トレヴァンテ・ローズ(Trevante Rhodes)、Ashton Sanders.

 ◆第8回観客賞
 作品賞、ドキュメンタリー賞、ブレイクスルー監督賞にノミネートされた作品15作品の中からIFPメンバーの投票によって決定。(投票期間は11月16日~23日)

 ◆トリビュート
 ◎イーサン・ホーク
 ◎エイミー・アダムス
 ◎オリヴァー・ストーン
 ◎アーノン・ミルチャン

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Manchester by the Sea”(4):作品・男優・ブレイク俳優・脚本
 ・“Paterson”(3):作品・男優・脚本
 ・“Certain Women”(2):作品・ブレイク俳優
 ・“Moonlight”(2):作品・脚本
 ・“The Witch”(2):ブレイク監督・ブレイク俳優
 ・“The Fits”(2):ブレイク監督・ブレイク俳優
 ・“Hell or High Water”(2):男優・脚本
 ・“Loving”(2):男優・女優
 ・“Love & Friendship”(2):女優・脚本

 ゴッサム・アワードでは、何が対象作品になっていて、何が対象作品でないのか、何が対象作品でありながらノミネートされなかったのかは、わからなかったりしますが―

 ・少なくとも“La La Land”(配給:ライオンズゲート)や“The Light Between Oceans”(配給:ディズニー)や『バース・オブ・ネイション』(配給:フォックス・サーチライト・ピクチャーーズ)、“Café Society”(Amazon Studios)は、ゴッサム・アワードにはノミネートされませんでした。

 ・有力視されていた“Loving”は作品賞にはノミネートされませんでした。

 ・ジャームッシュは、これまであまりアメリカ国内の映画賞には絡んできませんでしたが、今回はひょっとするとあちこちの映画賞で顔を出してくることになるのかもしれません。

 ・ブレイクスルー監督賞には、1年遅れというか、2015年に映画祭で上映されて、劇場公開が2016年にまわされた作品が2本あります。

 ・男優賞は、ノミネートされた5人のうち米国アカデミー賞に絡んできそうなのはせいぜい2人くらいですが、女優賞の5人は、米国アカデミー賞でもいいところまで行くかもしれません。

 ・イザベル・ユペールは、“Elle”に手ごたえを感じていて、この作品で米国アカデミー賞を狙いに行くというような発言をしたらしいですが、ゴッサム・アワードにノミネートされたことで、他の映画賞でも選考(ノミネート)対象にされる可能性が高くなりました。

 ・ドキュメンタリー部門は、候補作品がほぼ出揃ったようです。この中だと“O.J.: Made in America”が本命ということになるのでしょうか。あまりアカデミー賞っぽくはありませんが。

 ゴッサム・アワードは、インディペンデント系の作品のみに限定した映画賞なので、全米映画賞レース全体を占うものではありませんが、前回のようにゴッサム・アワードでの作品賞受賞作品がそのまま米国アカデミー賞作品賞を受賞したりすることもあるので、侮れません。とはいうものの、ここでの最多ノミネート作品“Manchester by the Sea”が、全米映画賞レースのメイン・ストリームに絡んでいくには、ライバルが多すぎる気もしますね。

 ちなみに、現在2年連続でゴッサム・アワード作品賞受賞作品が米国アカデミー賞作品賞を受賞していて、3年前の米国アカデミー賞受賞作品『それでも夜は明ける』もしっかりゴッサム・アワード作品賞にノミネートされていました。

 受賞結果の発表は、11月28日です。

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 *当ブログ記事

 ・ゴッサム・アワード2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_26.html
 ・ゴッサム・アワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_16.html
 ・ゴッサム・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_27.html
 ・ゴッサム・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_3.html
 ・ゴッサム・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_31.html
 ・ゴッサム・アワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_13.html
 ・ゴッサム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2008 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200810/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

 追記:
 ・ゴッサム・アワード2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_52.html

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