トランシルヴァニア国際映画祭2016 受賞結果!

 第15回トランシルヴァニア国際映画祭(5月27日-6月5日)の受賞結果です。

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 【コンペティション部門】

 ◆グランプリ/Transilvania Trophy 15.000€

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 ◎“Dogs(Câini)”(ルーマニア) 監督:Bogdan Mirică
 出演:ドラゴス・ブクル(Dragos Bucur)、ヴラド・イヴァノフ、Gheorghe Visu、Costel Cascaval
 物語:ロマンは、ブカレストからウクライナとの国境近くにやってくる。そこは、祖父から相続した土地で、荒涼とはしていたが、広くて、彼はこれを売ってしまいたいと考えていた。彼は、地元の年輩の警官、ホガスに警告を受ける。カリスマ的で凶暴なサミールと彼の手下たちが、この土地で密輸を行なっていて、誰でも自由に出入りすることを認めるわけがないだろうと。ロマンはあきらめず、3人の男たちが暴力のトライアングルの中で衝突する。
 カンヌ国際映画祭2016 ある視点部門出品。国際批評家連盟賞受賞。

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 ◆監督賞 5.000€

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 ◎Avishai Sivan “Tikkun”(イスラエル)

 “Tikkun”(イスラエル) 監督:Avishai Sivan
 物語:Haim-Aaronは、ユダヤ教の超正統派の宗教学者である。彼の才気と献身は、多くの人々から認められていた。ある日の夕方、日課の断食を終えた後、彼は倒れて意識を失う。救急隊は、Haim-Aaronの死を宣言するが、父親はそれを認めようとせず、彼を生き返らせようとする。40分後、Haim-Aaronは、息を吹き返す。その後、Haim-Aaronは、勉強に身が入らなくなる。そして自分の体に奇妙な覚醒が起きていると感じる。自分は、神に試されているのか。父親は、息子の異変に気づくが、息子を生き返られようとした時、神の意思に触れたような気がして、恐ろしくなり、ただ見守るしかなかった。
 ロカルノ国際映画祭の作品紹介には、「この作品は一部の観客にはショックを与える可能性のあるシーンがあります」(This film features scenes that could shock the sensitivity of some viewers.)との注意書きあり。
 エルサレム映画祭2015 Haggiag Award 最優秀イスラエル映画賞、男優賞(Khalifa Natour)、Pirchi Family Award 脚本賞、Van Leer Group Foundation Award 撮影賞受賞。
 ロカルノ国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞、ドン・キホーテ賞、撮影賞スペシャル・メンション受賞。
 バリャドリッド国際映画祭2015 撮影監督賞受賞。
 シンガポール国際映画祭2015 シルバー・スクリーン・アワード アジア長編映画コンペティション部門 スペシャル・メンション受賞。

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 ◆審査員特別賞 1.500€

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 ◎“Sparrows(Þrestir)”(アイスランド・デンマーク・クロアチア) 監督:ルナー・ルナーソン
 出演:ラデ・シェルベッジア(Rade Šerbedžija)、イングヴァール・E・シガードソン(Ingvar Eggert Sigurðsson)、Atli Oskar Fjalarsson、Nanna Kristín Magnúsdóttir
 物語:アリは、16歳で、シングルマザーの母と2人で、レイキャビクで暮らしている。ところが、母が、アフリカでの調査プロジェクトに参加することになり、一緒に付いて行くわけにはいかないアリは、人里離れた西フィヨルドの半島に住む父グンナールと一緒に暮らすことになる。父は、酒を飲んでばかりで、碌に働きもせず、母親の家に住んで、母親にたかるような暮らしをしていて、アリを落胆させる。アリは、幼少時代にここで暮らしたことがあったが、幼馴染のララと友好を取り戻そうとすると、彼女のボーイフレンドであるエイナールが敵意をむき出しにしてきて、旧交を取り戻すこともできない。夏休みに入り、地元の魚工場で働くことにするが、心が休まるのは、歌を唄っている時だけだった……。
 トロント国際映画祭2015 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2015 オフィシャル・セレクション出品。グランプリ(ゴールデン・シェル賞)受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2015 1-2コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2015 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。シルバー・ヒューゴー賞受賞。
 サンパウロ国際映画祭2015 インターナショナル審査員賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。芸術貢献賞受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2015 オフィシャル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞(Crystal Arrow)、男優賞(Atli Oskar Fjalarsson)、撮影賞、Press賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2016 国際批評家連盟賞受賞。
 アイスランド・アカデミー賞2016 作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・助演女優賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・視覚効果賞・録音賞ノミネート。

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 ◆演技賞(Best Performance Award) 1.000€

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 ◎デイヴィッド・ディンゲオ(David D’Ingeo) “Where There is Shade(De l'ombre il y a)”(仏)

 “Where There is Shade(De l'ombre il y a)”(仏) 監督:Nathan Nicholovitch
 出演:デイヴィッド・ディンゲオ、Nat Panna、Ucoc Lai
 物語:ベンは、プノンペンに住んでいる45歳のフランス人で、女装して、ミリンダという名で、ブルー・バーで働いている。彼は、人身売買で売られてきた名無しの少女と出会い、自分の中の父性に目覚める。経済的な問題もからんできて、彼は、少女を家族の元へと返しに行く決心をする。
 カンヌ国際映画祭2015 ACID部門出品。
 ジュネーヴ国際映画祭Tous Ecrans 2015 インターナショナル長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 Chéries-Chéris 2015 グランプリ、演技賞(David D’Ingeo)受賞。

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 ◆演技賞 審査員スペシャル・メンション

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 ◎Monika Naydenova、Alexander Benev “Thirst”(ブルガリア)

 “Thirst(Jajda)”(ブルガリア) 監督:Svetla Tsotsorkova
 物語:父と母と16歳の息子が村のはずれの丘の上で暮らしている。彼らは、生活のためにホテルのシーツを洗濯している。水の供給は一定しておらず、水が入手できない時もある。水の供給問題を解決するために父と娘の2人組がやってくる。一家の調和はバラバラになり、激しい愛憎劇が始まる。愛への渇仰は強すぎて、死以外にそれを乗り越える術はなさそうだった。
 サンセバスチャン国際映画祭2015 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 チューリヒ映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2015 1-2コンペティション部門出品。
 ゴールデン・ローズ ブルガリア映画祭2015 コンペティション部門出品。撮影賞・最優秀デビュー賞受賞。
 ミンスク国際映画祭2015 児童&青少年映画コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 イスタンブール国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 オーデンティア賞2016 ノミネート。
 サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート ニュー・ディレクターズ・コンペティション 長編ナラティヴ部門出品。
 ズリーン国際映画祭2016 ヨーロッパ初監督長編作品 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ◆観客賞

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 ◎“The Open Door(La puerta abierta)”(西) 監督:Marina Seresesky
 物語:ローサは、母アントニアから娼婦という仕事を受け継いでいる。母は、正気を失って、自分を女優のサラ・モンティエルと思い込み始め、ローサの生活は地獄と化す。ローサは、どうすれば幸せになれるのかわからない。そこへ、思いがけず、新しいメンバーが家族に加わり、ローサは幸せへのチャンスを見出す。
 グアダラハラ国際映画祭2016 イベロアメリカン長編コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 【ルーマニア・デイズ部門】

 ◆最優秀作品賞/Romanian Days Award for Best Feature Film 6.000€

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 ◎“The Last Day(Ultima zi)”(ルーマニア・仏) 監督:Gabriel Achim
 物語:アドリアンは、地方出身者で、僧侶になる決心をする。市長、警官、キリスト教青年会のリーダーが、友人であるアドリアンのために、彼が修道院に向かうのにつきあう。市長は、アマチュアの映画監督として、道中を撮影するが、彼には、アドリアンのためにもう1つ秘密の計画があった。

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 ◆第1回作品賞/Romanian Days Award for Best Debut 1.000€

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 ◎“Discordia”(ルーマニア) 監督:Ion Indolean
 物語:2人お若者が同じ屋根の下の別々の部屋で暮らしている。彼らは、決まった時間に食事を取り、儀式化したルーティンをこなしていた。それは、現実ばなれしていて、退屈そうにも見えたが、彼らはそれが好きだった。ところが、思いもかけないことが起こり、彼らのスケジュールは乱される。

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 ◆最優秀短編賞/Romanian Days Award for Best Short Film 1.500€

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 ◎“A Night in Tokoriki(O noapte în Tokoriki)”(ルーマニア) 監督:Roxana Stroe
 物語:Tokorikiは、臨時で作られたナイトクラブで、そこに全村民が集まって、Geaninaの18歳の誕生日を祝う。彼女のボーイフレンドとAlinは、サプライズのプレゼントを用意し、その夜は誰もが忘れられない日となった。

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 ◆最優秀短編賞 スペシャル・メンション/Special Mention of the Romanian Days Short Film
 ◎“My Name is Costin(Mă cheamă Costin)”(ルーマニア) 監督:Radu Potcoavă
 物語:Rareşは、自分の本当の名前はCostin Dumitruだと言う。Costin Dumitruは、6年前に殺されて、学校の裏庭に埋められていた。誰もRareşの言うことを信じない。調査が始まるまでは……。

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 【Shadows Shorts部門】

 ◆最優秀作品賞/Best Film Award in the Shadows Shorts Competition 500€

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 ◎“Saint Frankenstein”(米) 監督:スクーター・マクリー(Scooter McCrae)
 物語:コールガールが、さびれたモーテルに行き、ひどい傷のある客と会う。そして、彼女は、自分が与えられる以上のものを得る。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2015出品。
 イマジン映画祭2016出品。

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 ◆スペシャル・メンション
 ◎“The Pond(De vijver)”(ベルギー) 監督:Jeroen Dumoulein
 物語:1900年代初め。Christianeと病気の母は、厳格な伯母とともに、キャッスルに住んでいた。敷地内には、秘密めいた大きな池があり、彼女は近づくのを許されていなかったが、好奇心を抑えることができなかった。

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 ◎“Sister Hell”(ノルウェー) 監督:Fredrik S. Hana
 物語:修道女が、誘惑に負けて、修道院を出る。彼女の夢は、プロポーションのいい、官能的な女性になること。彼女は、内なる感情に従い、積み深き町へ向かう。

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 【No Limit部門】

 ◆The Young Francophone Jury Prize
 ◎“Death by Death(Je me tue a le dire)”(仏・ベルギー) 監督:Xavier Seron
 物語:ミシェルは、神経過敏で、極度の怖がりでもあり、自分が死にまとわりつかれているように感じていた。彼の母親は、猫好きで、ワイン好きの、かつら常用者だが、ミシェルは、そんな彼女に対する息子としての務めと、性的にお盛んなガールフレンドとのつきあいとの間で、どうバランスを取ればいいのか悩んでいた。ある時、彼は、自分の中に母と似たところがあるのを気づき始める……。
 ブーリ・ランネールの元スタッフでもあったXavier Seronの初監督長編。
 パームスプリングス国際映画祭2016 ニュー・ボイス/ニュー・ヴィジョン賞受賞。
 モンテカルロ・コメディー映画祭2016 スペシャル・メンション受賞。

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 【その他の賞】

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Neon Bull(Boi neon)”(ブラジル・ウルグアイ・オランダ) 監督:Gabriel Mascaro [#アニマル特集]
 物語:Iremarは、ブラジル北東部のVaquejadasでロデオをしている。2人で馬に乗って、牛の尻尾をつかんで、引き倒す仕事だ。汚れ仕事だし、背骨を痛めやすい。だが、彼は、根っからのロデオで、牛の世話をすることが性に合っている。ところが、ブラジルの産業に変化が訪れ、服飾産業がブームとなる。Iremarの中にも野心が生まれる。彼は、ハンモックに揺られながら、パターンをカットし、シークインをつけ、繊維を織って、セクシーなファッションを生み出す夢を見る。
 ベネチア国際映画祭2015 Orizzonti部門出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2015 PLATFORM部門出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2015 批評家賞受賞。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2015 作品賞、助演女優賞(Alyne Santana)、脚本賞、撮影賞受賞。
 アデレード映画祭2015 Foxtel Movies International Award受賞。
 ナント三大陸映画祭2015 スペシャル・メンション受賞。
 サンタマリア・ダ・フェイラ ルソ・ブラジレイロ映画祭2015 シネクラブ賞、批評家賞受賞。
 ハバナ映画祭2015 審査員特別賞受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2016 PREMIO MAGUEY 第2席。
 カルタヘナ映画祭2016 Golden India Catalina受賞。

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 【製作助成】

 ◆Let’s Go Digital! Award for Best Film produced in the LGD Workshop, offered by UPC
 ◎“Today I Come(Azi vin)” Călin Boto、Andrada Băleanu、Agata Olteanu

 ◆Transilvania Pitch Stop Development Award 2000€
 ◎“Tie(Scor alb)” 監督:Marius Olteanu

 ◆Transilvania Pitch Stop CoCo Award, offered by Connecting Cottbus Co-Production Market
 ◎“Alive in Moscow(Viața în Moscova)” 監督:Grigore Becket

 ◆Local Competition Award 1.500€
 ◎“Perfect Investment(Investiția perfectă)” 監督:Ibolya Simó

 ◆Special Mention in the Local Competition 300€
 ◎“The Light that Memory Lends to Things” 監督:Ana Vijdea

 【特別賞・名誉賞】

 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Award)
 ◎ソフィア・ローレン

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 ◎Orosz Lujza(女優)
 Orosz Lujzaは、1950年前後より舞台を中心に活躍しているハンガリー人女優。

 ◆Excellence Award
 ◎Carmen Galin(女優)
 Carmen Galinは、60年代半ばより、舞台や映画で活躍しているルーマニア人女優。

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 ◆ワールド・シネマへの特別貢献賞(Special Award for the Contribution to the World Cinema)
 ◎イアイン・スミス(Iain Smith)(プロデューサー)
 イアイン・スミスは、『ウォンテッド』や『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』などを手がけるプロデューサー。

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 ◆特別賞 第15回トランシルヴァニア国際映画祭記念賞(Special Award – Transilvania 15 Trophy)
 ◎クリスティ・プイウ(Cristi Puiu)

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 ◆Facts & Figures

 ・上映本数:64か国から248本

 ・チケット・ホルダー:79000人以上(前年の9%増)

 ・チケットのオンラインでの売り上げ:25%増

 ・総入場者:120000人

 ・ゲスト:1100人

 ・会場数:20

 ・期間中の公式サイトへの訪問:106946

 ・期間中の公式サイトへのユニーク・ビジター:55280人

 ・期間中の公式サイトのページビュー:745138(前年の15%増)

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 ・トランシルヴァニア国際映画祭2016 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_45.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2014 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_40.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_10.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_12.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_10.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_13.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_28.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_14.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_9.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_10.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月~5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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