【30年後のスキャンダル】 ケベック映画賞2016 受賞結果!

 ケベック州で製作されたカナダ映画を対象とする映画賞、第18回ケベック映画賞(gala du cinéma québécois)(旧Jutra賞:Prix Jutra /La Soirée des Jutra)の受賞結果です。(1月25日ノミネーション発表。3月20日結果発表。)


 ◆作品賞(Meilleur film)
 ◎“The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”(カナダ) 監督:レア・プール
 ・“Corbo”(カナダ) 監督:Mathieu Denis
 ・“The Demons (Les démons)”(カナダ) 監督:Philippe Lesage
 ・“Felix and Meira (Félix et Meira)”(カナダ) 監督:Maxime Giroux
 ・“Our Loved Ones (Les êtres chers)”(カナダ) 監督:アンヌ・エモン(Anne Émond)

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”以外が一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では『ルーム』が受賞。

 ◆監督賞(Meilleure réalisation)
 ◎レア・プール “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”
 ・Mathieu Denis “Corbo”
 ・アンヌ・エモン(Anne Émond) “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・Maxime Giroux “Felix and Meira (Félix et Meira)”
 ・Philippe Lesage “The Demons (Les démons)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、Anne ÉmondとMaxime Girouxとhilippe Lesageが一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、レニー・アブラハムソンが『ルーム』で受賞。


 ◆主演男優賞(Meilleur acteur)
 ◎Gilbert Sicotte “Paul à Québec”(カナダ)(監督:François Bouvier)
 グザヴィエ・ドラン 『エレファント・ソング』
 ・マキシム・ゴーデット(Maxim Gaudette) “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・Alexandre Landry “Love in the Time of Civil War (L’amour au temps de la guerre civile)”(カナダ)(監督:Rodrigue Jean)
 ・Paul Savoie “The Diary of an Old Man (Le Journal d’un vieil homme)”(カナダ)(監督:ベルナール・エモン(Bernard Émond))

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、マキシム・ゴーデットのみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、ジェイコブ・トレンブレイが『ルーム』で受賞。


 ◆主演女優賞(Meilleure actrice)
 ◎セリーヌ・ボニエ(Céline Bonnier) “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”
 ・ロランス・ルブーフ(Laurence Leboeuf) 『ターボキッド』
 ・ファニ・マレット(Fanny Mallette) “Chorus”(カナダ)(監督:François Delisle)
 ・アンナ・ムグラリス “Anna”(カナダ・タイ)(監督:Charles-Olivier Michaud)
 ・ハダス・ヤロン(Hadas Yaron) “Felix and Meira (Félix et Meira)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、セリーヌ・ボニエとハダス・ヤロンのみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、ブリー・ラーソンが『ルーム』で受賞。
 ロランス・ルブーフは、2年連続ノミネート。


 ◆助演男優賞(Meilleur acteur de soutien)
 ◎Irdens Exantus “My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”(カナダ)(監督:フィリップ・ファラルドー)
 ・サリム・ケシュシュ(Salim Kechiouche) “Noir”(カナダ)(監督:Yves Christian Fournier)
 ・Jean-Simon Leduc “Love in the Time of Civil War (L’amour au temps de la guerre civile)”
 ・トニー・ナルディ(Tony Nardi) “Corbo”
 ・Luzer Twersky “Felix and Meira (Félix et Meira)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、Irdens Exantusとトニー・ナルディのみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、Nick Serinoが“Sleeping Giant”で受賞。


 ◆助演女優賞(Meilleure actrice de soutien)
 ◎Diane Lavallée “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”
 ・Christine Beaulieu “The Mirage (Le mirage)”(カナダ)(監督:Ricardo Trogi)
 ・Schelby Jean-Baptiste “Scratch”(カナダ)(監督:Sebastien Godron)
 ・Catherine-Audrey Lachapelle “Love in the Time of Civil War (L’amour au temps de la guerre civile)”
 ・Lysandre Ménard “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、Christine Beaulieuのみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、ジョアン・アレンが『ルーム』で受賞。


 ◆脚本賞(Meilleur scénario)
 ◎Alexandre Laferrière、Maxime Giroux “Felix and Meira (Félix et Meira)”
 ・Mathieu Denis “Corbo”
 ・ アンヌ・エモン(Anne Émond) “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・セレステ・パー(Céleste Parr) 『不倫したい女』“Gurov & Anna”(カナダ)(監督:ラファエル・ウエレ(Rafaël Ouellet))
 ・Marie Vien、レア・プール “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Our Loved Ones (Les êtres chers)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“Remember”がオリジナル脚本賞、『ルーム』が脚色賞受賞。


 ◆撮影賞(Meilleure direction de la photographie)
 ◎イヴ・ベランジェ(Yves Bélanger) 『ブルックリン』
 ・スティーヴ・アスラン(Steve Asselin) “Corbo”
 ・Serge Desrosiers “Ville-Marie”(カナダ)(監督:Guy Édoin)
 ・ピエール・ギル(Pierre Gill) 『エレファント・ソング』
 ・ダニエル・ジョビン(Daniel Jobin) “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、『ブルックリン』のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016でも、『ブルックリン』が受賞。

 ◆編集賞(Meilleur montage)
 ◎リチャード・コモー(Richard Comeau) “My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”
 ・Mathieu Bouchard-Malo “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・François Delisle “Chorus”
 ・ドミニク・フォルタン(Dominique Fortin) 『エレファント・ソング』
 ・Hubert Hayaud “Scratch”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Our Loved Ones (Les êtres chers)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、『ルーム』が受賞。


 ◆美術賞(Meilleure direction artistique)
 ◎フランソワ・セギュアン(François Séguin) 『ブルックリン』
 ・Philippe Arseneau Bussières “Snowtime! (La guerre des tuques 3D)”(カナダ)(監督:ジャン=フランソワ・プリオ(Jean-François Pouliot)、François Brisson)
 ・Éric Barbeau “Corbo”
 ・Éric Barbeau “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・Patrice Bengle “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、すべて異なるノミネーションになりました。カナダ・スクリーン・アワード2016では、『ルーム』が受賞。
 Éric Barbeauは、2作品でノミネート。

 ◆衣裳デザイン賞(Meilleurs costumes)
 ◎ミシェル・アメル(Michèle Hamel) “The Passion of Augustine (La passion d’Augustine)”
 ・Judy Jonker “Corbo”
 ・マリオ・ダヴィニョン(Mario Davignon) “After the Ball”(カナダ)(監督:Sean Garrity)
 ・ジネット・マニ(Ginette Magny) 『エレファント・ソング』
 ・エリック・ポワリエ(Éric Poirier) 『ターボキッド』

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Corbo”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“Beeba Boys”が受賞。


 ◆メイキャップ賞(Meilleur maquillage)
 ◎Olivier Xavier 『ターボキッド』
 ・Lizane Lasalle “Corbo”
 ・Catherine Beaudoin “Anna”
 ・Nicole Lapierre 『エレファント・ソング』
 ・Joan-Patricia Parris “Le scaphandrier”(カナダ)(監督:Alain Vézina)

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Anna”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、『ルーム』が受賞。


 ◆ヘアスタイリング賞(Meilleure coiffure)
 ◎Martin Lapointe “The Passion of Augustine (La passion d’Augustine)”
 ・Réjean Goderre 『エレファント・ソング』
 ・Martin Lapointe “Corbo”
 ・Martin Lapointe “Our Loved Ones (Les êtres chers)”
 ・Martin Lapointe “Ville-Marie”

 Martin Lapointeは、4作品でノミネート。


 ◆録音賞(Meilleur son)
 ◎レイモンド・フェルメッテ(Raymond Vermette)、Christian Rivest、ステファン・ベルゲロン(Stéphane Bergeron)、Julie Dufour、Benoît Leduc、Guy Pelletier “Snowtime! (La guerre des tuques 3D)”
 ・クロード・ラ・アヤ(Claude La Haye)、Patrice Leblanc、Bernard Gariépy Strobl “Corbo”
 ・François Grenon、シルヴァン・ブラサール(Sylvain Bellemare)、Luc Boudrias “Le bruit des arbres”(カナダ)(監督:François Péloquin)
 ・クロード・ラ・アヤ(Claude La Haye)、Claude Beaugrand、Luc Boudrias、Patrick Lalonde 『エレファント・ソング』
 ・クロード・ラ・アヤ(Claude La Haye)、Sylvain Bellemare、Bernard Gariépy Strobl “My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“Hyena Road”が受賞。
 クロード・ラ・アヤは、3作品でノミネート。シルヴァン・ブラサール(Sylvain Bellemare)、Luc Boudrias、Bernard Gariépy Stroblは、2作品でノミネート。
 シルヴァン・ブラサール(Sylvain Bellemare)は、5年連続ノミネート。前回受賞。Bernard Gariépy Stroblは4年連続ノミネート。


 ◆オリジナル音楽賞(Best Original Music)
 ◎マーティン・レオン(Martin Léon) “My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”
 ・ジャン=フィリップ・ベルニエ(Jean-Philippe Bernier)、Jean-Nicolas Leupi 『ターボキッド』
 ・ミシェル・コリヴォー(Michel Corriveau) “Anna”
 ・ガエタン・グラヴェル(Gaëtan Gravel)、パトリス・デュビュック(Patrice Dubuc) 『エレファント・ソング』
 ・Jenny Salgado “André Courcy and Luc St-Pierre “Scratch
 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、すべて異なるノミネーションになりました。カナダ・スクリーン・アワード2016では、『ブルックリン』がオリジナル作曲賞受賞。
 ガエタン・グラヴェルは、2年連続ノミネート。


 ◆短編映画賞(Meilleur court ou moyen métrage de fiction)
 ◎“Maurice”(カナダ) 監督:François Jaros
 ・“Bleu Tonnerre(Blue Thunder)”(カナダ) 監督:Philippe David Gagné、Jean Marc E. Roy
 ・“Le cycle des moteurs”(カナダ) 監督:Patrice Laliberté
 ・“Le pédophile”(カナダ) 監督:Ara Ball
 ・“Star”(カナダ) 監督:Emilie Mannering

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Bleu Tonnerre(Blue Thunder)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“She Stoops to Conquer”が受賞。
 “Maurice”は、ファンタジア映画祭2015 最優秀短編賞受賞。
 Patrice Lalibertéは、カナダ・スクリーン・アワード2016では最新作“Overpass”がノミネート。


 ◆ドキュメンタリー賞(Meilleur film documentaire)
 ◎“Ouïghours:prisonniers de l’absurde”(カナダ) 監督:Patricio Henríquez
 ・“The Amina Profile (Le profil Amina)”(カナダ) 監督:Sophie Deraspe
 ・“L’Empreinte”(カナダ) 監督:Yvan Dubuc、Carole Poliquin
 ・“L'Or du golfe”(カナダ) 監督:Ian Jaquier
 ・“The Price We Pay (Le prix à payer)”(カナダ・仏・米・英) 監督:ハロルド・クロックス(Harold Crooks)
 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“The Amina Profile (Le profil Amina)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“Hurt”が受賞。
 “The Amina Profile (Le profil Amina)”は、サンダンス映画祭2015出品。HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2015 審査員特別賞受賞。
 “The Price We Pay (Le prix à payer)”は、バンクーバー映画批評家協会賞2015 最優秀カナダ・ドキュメンタリー賞受賞。


 ◆短編アニメーション賞(Meilleur court ou moyen métrage d'animation)
 ◎“Autos Portraits(Carface)”(カナダ) 監督:クロード・クルティエル(Claude Cloutier)
 ・“All the Rage”(カナダ・メキシコ) 監督:Alexandra Lemay
 ・“My Heart Attack”(カナダ) 監督:Sheldon Cohen
 ・“Sonámbulo”(カナダ) 監督:セオドア・ウシェフ
 ・“Squame(カナダ) 監督:ニコラ・ブロー(Nicolas Brault)

 カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーションとは、“Autos Portraits(Carface)”のみ一致。カナダ・スクリーン・アワード2016では、“The Ballad of Immortal Joe”が受賞。
 “Autos Portraits(Carface)”は、アニー賞2016 短編アニメーション賞ノミネート。米国アカデミー賞2016 短編アニメーション賞ショートリスト。


 ◆ケベック以外で最も成功した映画(Film s'étant le plus illustré à l'extérieur du Québec)
 ◎“Felix and Meira (Félix et Meira)”
 ・“Chorus”
 ・『エレファント・ソング』
 ・“The Passion of Augustine (La passion d’Augustine)”
 ・『ターボキッド』

 ◆ボックスオフィス賞(Billet d'or Cineplex)
 ◎“Snowtime! (La Guerre des tuques 3D)”
 ・“The Mirage (Le mirage)”
 ・“The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”
 ・“Paul à Québec”


 ◆名誉賞(Prix Hommage)
 ◎フランソワ・ドンピエール(François Dompierre)
 フランソワ・ドンピエールは、『アメリカ帝国の滅亡』や『ケニー』、『モントリオールのジーザス』、“The Passion of Augustine (La passion d’Augustine)”などを手がける音楽家。


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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・“The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”(6/11):作品・監督・主演女優・助演女優・助演女優・脚本・撮影・美術・衣裳・ヘア・ケベック以外
 ・“Corbo”(0/10):作品・監督・助演男優・脚本・撮影・美術・衣裳・メイク・ヘア・録音
 ・『エレファント・ソング』(0/9):主演男優・撮影・編集・衣裳・メイク・ヘア・録音・音楽・ケベック以外
 ・“Our Loved Ones (Les êtres chers)”(0/7):作品・監督・主演男優・脚本・編集・美術・ヘア
 ・“Felix and Meira (Félix et Meira)”(1/6):作品・監督・主演女優・助演男優・脚本・ケベック以外
 ・『ターボキッド』(1/5):主演女優・衣裳・メイク・音楽・ケベック以外
 ・“My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”(3/4):助演男優・編集・録音・音楽
 ・“Love in the Time of Civil War (L’amour au temps de la guerre civile)”(0/3):主演男優・助演男優・助演女優
 ・“Chorus”(0/3):主演女優・編集・ケベック以外
 ・“Anna”(0/3):主演女優・メイク・音楽
 ・“Scratch”(0/3):助演女優・編集・音楽
 ・『ブルックリン』(2/2):撮影・美術
 ・“Snowtime! (La guerre des tuques 3D)”(1/2):美術・録音 +ボックスオフィス
 ・“The Demons (Les démons)”(0/2):作品・監督
 ・“Ville-Marie”(0/2):撮影・ヘア

 カナダ・スクリーン・アワードと受賞結果が一致したのは、撮影賞だけでした。

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 いくつかの作品を簡単に紹介しておきます。

 “The Passion of Augustine (La Passion d'Augustine)”(カナダ) 監督:レア・プール
 出演:セリーヌ・ボニエ(Céline Bonnier)、Diane Lavallée、Lysandre Ménard、バレリー・ブライス(Valérie Blais)、Shauna Bonaduce、Anne-Élisabeth Bossé
 物語:60年代のカナダ。ユース・カルチャーとウーマン・リブは、まだケベックには及んでいなかった。修道院長のオーギュスティーヌは、修道院付属学校に情熱を注いでいた。特に力を入れていたのは、音楽教育だった。何年にもわたって、この学校から若いミュージシャンを輩出したことで、有名にもなっていた。しかし、学校の聖なる世界は、次第に不安定になる。1つには、高い知性を持っているが、反抗的な少女アリスが入ってきたため。もう1つは、革新的な教育は、超保守的なスポンサーであるバチカンの理解を得にくいため、だった。そして、ついに、カナダから学校の世俗化が求められる。オーギュスティーヌは、時代の精神を理解していることを示すために、カリキュラムの抜本的な改革を行おうとする。
 全州国際映画祭2015出品。
 シアトル国際映画祭2015出品。
 チューリヒ映画祭2015 ガラ・プレミア部門出品。
 カナダ・スクリーン・アワード2016 主演女優賞ノミネート(セリーヌ・ボニエ)。


 ・“My Internship in Canada (Guibord s’en va-t-en guerre)”(カナダ) 監督:フィリップ・ファラルドー
 出演:パトリック・ハアード、スザンヌ・クレマン、Irdens Exantus
 物語:カナダの国会で、カナダが戦争に参加するかどうかで激しい議論が交わされる。票数は、賛成と反対が同数で、決定は、元ホッケー選手で、独立系議員のスティーヴに委ねられることになる。突然、スティーヴが国中の注目を浴びる。野心家の妻は、賛成に投じろというが、彼はなかなか判断ができない。そんな彼を助けてくれたのは、彼よりもカナダの議会制度に詳しいハイチ人研修生のSouverainだった。
 トロント国際映画祭2015 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。カナダ長編映画賞 特別表彰受賞。
 トロント国際映画祭が選ぶ、カナダ映画2015トップ10。
 トロント映画批評家協会賞2015 最優秀カナダ映画賞受賞。
 バンクーバー映画批評家協会賞2016 助演男優賞・助演女優賞ノミネート。
 カナダ・スクリーン・アワード2016 作品賞・助演男優賞・脚本賞・録音賞ノミネート。


 ・“Snowtime! (La guerre des tuques 3D)”(カナダ) 監督:ジャン=フランソワ・プリオ(Jean-François Pouliot)、François Brisson
 物語:ケベックの小さな町の冬休み。子どもたちは、大がかりな雪合戦をやることに決める。リュックとソフィーがそれぞれのチームを率いて戦い、冬休みの最後に砦を占拠したチームが勝者となるのだ。
 André Melançonの映画“La Guerre des Tuques”(1984)のリメイク。
 サンダンス映画祭 2016 サンダンス・キッズ部門出品。
 カナダ・スクリーン・アワード2016 ゴールデン・スクリーン・アワード(ボックスオフィス賞)受賞。
 ブエノスアイレス国際インデイィペンデント映画祭2016 Little Bafici部門出品。


 ・“Carface(Autos Portraits)”(カナダ) 監督:クロード・クルティエル(Claude Cloutier)
 物語:車たちが、「ケ・セラ・セラ」のメロディーに合わせて、陽気に歌い(?)、踊る。母なる地球からは、絶え間なく彼らへの燃料が注入される。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2015 短編コンペティション ナラティヴ部門出品。
 クロード・クルティエルは、元々はコミック・アーティスト。80年代末から短編アニメーションを手がけ、Gémeaux賞やジニー賞、ジュトラ賞などを受賞している。2014年にはジャファール・パナヒ解放プロジェクトにも加わった。
 米国アカデミー賞2016 短編アニメーション賞ショートリスト。


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 Jutra賞は、ケベック映画のパイオニア、クロード・ジュトラ(Claude Jutra)にちなんで名づけられたケベック映画に対する映画賞ですが、2016年2月に、カナダのジャーナリストが、クロード・ジュトラの伝記を書き、その中で彼が小児愛者であったことを暴露し、映画業界ではみんなそれを知っていながら黙っていたと明かしていて、大きなスキャンダルを巻き起こしました。
 死後、約30年経って、何を今更という感じもしないではありませんが、モントリオールは大騒ぎで、通りや公園につけられていたクロード・ジュトラの名前は市長命令により削除され、既にノミネーションが発表されていたJutra賞も、改称されることになりました。

 その結果、今回は、急遽、Le gala du cinéma québécois(ケベック映画の祝祭)という名前で授賞式が開催されました。Jutra賞の公式サイトは、閉鎖され、新しく開設されたLe gala du cinéma québécoisのサイトでは、この賞がJutra賞を継承した賞であることなど一切記されておらず、アーカイブもずっとLe gala du cinéma québécoisであったかのような扱いになっています。

 授賞式後には、今回の受賞者、特に、過去にも受賞している受賞者は、「Jutra賞をもらったことに対してどう思うか」などと困惑させられるような質問をされたりもしていたようです。当然、「不名誉なこととは思わない」と答えるしかないですが。
 今後、クロード・ジュトラに対する名誉回復はあるのかどうか。犯した行為に対しては憎んでも、残した作品や業績は憎まず、という風になるのかどうか……。(クロード・ジュトラの代表作が『僕のアントワーヌ叔父さん』というのもちょっと問題かも?)

 それはともかく―
 Jutra賞もクロード・ジュトラも、これまでほとんど日本のメディアでは取り上げられてこなかったので、Jutra賞は当ブログではこういう表記で扱ってきましたが、Le gala du cinéma québécoisとなって、今後どうすべきか、ちょっと迷いますね。あちこちのメディアで取り上げられて、Le gala du cinéma québécois(英語表記ではQuebec Cinema Awards)に「通称」が生まれていくとも思えませんが、とりあえず「ケベック映画賞」と訳しておくことにします。

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 ・Jutra賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_19.html
 ・Jutra賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201304/article_18.html
 ・Jutra賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_16.html
 ・Jutra賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_18.html
 ・Jutra賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_8.html
 ・Jutra賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_44.html
 ・Jutra賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_19.html

 ・カナダ・スクリーン・アワード2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_3.html
 ・カナダ・スクリーン・アワード2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201603/article_8.html

 ・バンクーバー映画批評家協会賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_59.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2016 インターナショナル部門 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_65.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2016 カナダ部門 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_61.html

 ・トロント映画批評家協会賞2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_32.html

 ・トロント国際映画祭が選ぶ、カナダ映画2015 トップ10:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_63.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月~5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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