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zoom RSS HotDocs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/05/10 23:35   >>

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 第23回HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭(4月28日-5月8日)の各賞が発表されました。

 【Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭】
 Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭は、北米最大のドキュメンタリー映画祭で、1993年にスタートし、毎年、4月から5月にかけて、カナダのトロントで開催されています。
 運営は、カナダの独立系のドキュメンタリーのフィルムメーカーらの組織The Documentary Organization of Canadaで、毎年、50カ国以上の国から出品された長短170本以上のドキュメンタリーが上映されています。

 ここでは、その年を代表するようなドキュメンタリー作品も数多く上映され、2013年には、『マッスル・ショールズ』や“Dragon Girls”、『ロッキーとエイズ孤児たち』“Blood Brother”、“The Machine Which Makes Everything Disappear”、2012年には、『ウガンダで、生きる』や『Chasing Ice』、“The World Before Her”といった作品が受賞を果たしています。2015年には、米国アカデミー賞2016短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた“Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah”がここでワールド・プレミアされています。

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

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 【カナダ・ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀カナダ長編ドキュメンタリー賞(Best Canadian Feature Documentary Award)
 ◎“KONELĪNE: our land beautiful”(カナダ) 監督:Nettie Wild

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 “KONELĪNE: our land beautiful”(カナダ) 監督:Nettie Wild [トロント・プレミア]
 カナダのブリティッシュ・コロンビア州北西部とそこに暮らす先住民族タールタン(The Tahltan First Nation)に関するドキュメンタリー。タールタンは、何千年もの間、この土地に住み、この土地をKONELĪNEと呼んでいる。KONELĪNEとは、「美しきわが大地」または「美しきわが心」を意味する。採掘会社は、この土地を「黄金のトライアングル」と呼び、ハンティング・ガイドは、「カナダのセレンゲティー」と呼んだりする。雄大な自然と、ユニークな人々の生活。しかし、ステレオタイプなものをイメージすると、予想は裏切られる。ひとりの女性ガイドは、馬に乗って、山深く分け入り、大いなるスティキーン川を渡る。その一方で、16000ポンドの電波塔が山々を結び、その上空を世界最大のヘリコプターが飛ぶ。白人のハンターが弓と矢を携えるのに対し、タールタンのメンバーは高性能のライフルを使う。今日、タールタンもまた変化を余儀なくされている。タールタン人のひとりは、失われゆくタールタン語を記録し、女たちや年配者は、ダイアモンド採掘会社による事業拡大に抗議する……。
 Available Light映画祭2016出品。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize – Canadian Feature Documentary)
 ◎“The Prison in Twelve Landscapes”(カナダ・米) 監督:Brett Story

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 “The Prison in Twelve Landscapes”(カナダ・米) 監督:Brett Story [カナダ・プレミア]
 ライカーズ島からアルカトラズ、アンゴラ、フォルサムなど、アメリカの刑務所には、40年前は30万人の受刑者が収容されていたが、今では220万人もの受刑者が収容されている。本作は、アメリカの刑務所に関するドキュメンタリーでありながら、刑務所で撮影したりはせずに、さまざま角度と幅広い視点でこの題材にアプローチする。冒頭では、リスナー参加型のラジオ番組に寄せられた受刑者の家族や友人からのメッセージが示される。ワシントン・スクエアのチェス・プレーヤーは、刑務所の中でお金を稼ぐためにチェスを覚えたと語る。ケンタッキー州東部ではかつては炭鉱で栄えていたが、炭鉱が閉山になってからは、連邦刑務所が唯一の雇用先となっている。メイン州の元受刑者の女性は、刑務所で割り当てられた仕事として、山火事の消火活動をしていたことを誇らしげに話す。こうして、刑務所産業複合施設(prison-industrial complex)は、アメリカ社会のさまざま方面に触手を伸ばしつつ、絡み合いながら、拡大していることが明らかになる。
 True/False映画祭2016出品。
 アン・アーバー映画祭2016出品。

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 ◆エマージング・カナディアン・フィムルメーカー賞(Emerging Canadian Filmmaker Award)
 ◎Sébastien Rist、Aude Leroux-Lévesque “Living With Giants”(カナダ)

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 “Living With Giants”(カナダ) 監督:Sébastien Rist、Aude Leroux-Lévesque [ワールド・プレミア]
 Paulusie Kasudluakは、ケベック州東部に住む、18歳のイヌークで、大きな夢を持ち、伝統的なイヌークの知識と現代生活のと狭間にいる。監督の2人は、彼を題材に、イヌークの若者と地域に関するリリカルなドキュメンタリーを撮ろうとしていた。ところが、事件が起こり、物語は一変する。卒業パーティーで、こっそりと入手されたアルコールが持ち込まれ、飲んだ彼は、暴力を振るい、警察に逮捕されたのだ。釈放された彼は、自分の起こした事態に対処しようとするが、彼の人生はすっかり変わってしまい、もう元へは戻らない……。

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 ◆エマージング・カナディアン・フィムルメーカー賞 オナラブル・メンション
 ◎“Random Acts of Legacy”(カナダ) 監督:Ali Kazimi

 “Random Acts of Legacy”(カナダ) 監督:Ali Kazimi [ワールド・プレミア]
 監督のAli Kazimiは、何十年もの間、忘れられ、放置されていたホーム・ムービーを入手する。それは、中国系アメリカ人で、Silas Fungが、大恐慌から戦後にわたって撮影したものだった。Silas Fungは、商業的アーティストで、彼を支える妻は、保険会社で高い地位に就く先駆的な女性だった。Ali Kazimiは、Silas Fungの遺族とコンタクトを取り、失われたと思われていたホーム・ムービーを見せる。そして、歴史の中に埋もれようとしていた1つの家族の物語を再構築する。

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 【インターナショナル・ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀インターナショナル長編ドキュメンタリー賞(Best International Feature Documentary Award)
 ◎“Brothers”(ノルウェー) 監督:Aslaug Holm

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 “Brothers(Brødre)”(ノルウェー) 監督:Aslaug Holm [北米プレミア]
 監督Aslaug Holmが、2人の息子MarkusとLukasを8歳と5歳の時から8年にわたって撮り続けて、1本のドキュメンタリーとして完成させた作品。兄のMarkusは、サッカーが好きで、リバプールFCでサッカーをするのが夢だ。弟のLukasは、運動よりも内省的なことを好む。監督であり、母親でもあるAslaugは、些細な事柄もカメラに収めて、兄弟関係の微妙な変化をとらえていく。
 CPH:DOX 2015 観客賞受賞。
 アマンダ賞 2015 監督賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2016 出品。
 ダブリン国際映画祭2016 出品。
 Visions du Réel 2016 出品。
 
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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize – International Feature Documentary)
 ◎“God Knows Where I Am”(米) 監督:Todd Wider、Jedd Wider

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 “God Knows Where I Am”(米) 監督:Todd Wider、Jedd Wider [ワールド・プレミア]
 打ち棄てられたニューハンプシャーの農場で、Linda Bishopが死んでいるのが発見されたという記事が出る。フィルムメーカーのTodd WiderとJedd Widerは、Linda Bishop(3年間、州の精神病院で躁鬱病の治療を受けていたが、外来による治療計画もないまま退院させられていた)の死の謎を解き明かし、精神医療の欠陥を指摘する。

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 ◆エマージング・インターナショナル・フィルムメーカー賞(Emerging International Filmmaker Award)
 ◎Mike Day “The Islands and the Whales”(英・デンマーク)

 “The Islands and the Whales”(英・デンマーク) 監督:Mike Day [ワールド・プレミア]
 北大西洋に浮かぶフェロー諸島の住民は、数千年にわたって、海鳥とゴンドウクジラをハンティングすることよって生活してきた。彼らの文化は、食と習慣に基づき、伝統はサバイバルの上に築かれていた。ところが、海鳥はいなくなり、海の汚染により、ゴンドウクジラも汚染された。さらに、動物の権利を唱える活動家パメラ・アンダーソンとシー・シェパードがやってきて、健康やアイデンティティーや環境、人間と動物の福祉といった複雑な問題に巻き込まれてしまう。

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 【中編ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀中編ドキュメンタリー賞(Best Mid-Length Documentary Award)
 ◎“Dugma: The Button”(ノルウェー) 監督:Paul S. Refsdal

 “Dugma: The Button”(ノルウェー) 監督:Paul S. Refsdal [インターナショナル・プレミア]
 シリアにやってきた2人の自爆テロ志願者に関するドキュメンタリー。Qaswaraは、32歳で、妻と2人の子どもとともにメッカで快適な生活を送っていた。しかし、すべてを棄ててシリアに来て、アル=ヌスラ戦線に参加した。彼は、乱雑だけれど静かなシェルターで、母親と携帯電話でやりとりする。彼が旅立つ前は生まれていなかった娘のビデオを見る。彼が戦線に参加して2年。彼はウェイティング・リストに並んでいて、実際に娘と会うことはない。Abu Basir al-Britaniは、ロンドン生まれのイギリス人で、元の名前はLucas Kinneyという。彼は、ロンドンはみじめな街で、自分は他の人とは違うと感じ、たくさんの疑問を持っていた。ネット・サーフィンをしていて中東に対するアメリカの外交政策に対し、くそくらえと思い、改宗してシリアに来た。彼は、結婚したばかりで、妻が妊娠していることを知り、初めて自爆テロに関わることの難しさを感じている。

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 ◆オナラブル・メンション
 ◎“La Laguna”(米・カナダ) 監督:Aaron Schock

 “La Laguna”(米・カナダ) 監督:Aaron Schock [インターナショナル・プレミア]
 12歳のYu’ukと8歳のJoseは、マヤ人で、メキシコ南部の熱帯雨林で暮らしている。彼らは、ジャングルを探検し、家族のために魚を獲り、村の川やラグーンをカヌーで渡り、手作りのトルティーヤを食べる。彼らには、メキシコの現代文明に結びついた外の世界は知らないし、外国語や見知らぬ文化も想像できなかった。だが、世界は急速に変化している。Yu’ukが村や弟を残して出ていく日も遠くないかもしれない。

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 【短編ドキュメンタリー部門】

 ◆最優秀短編ドキュメンタリー賞(Best Short Documentary Award)
 ◎“The Shining Star of Losers Everywhere”(米) 監督:Mickey Duzyj

 “The Shining Star of Losers Everywhere”(米) 監督:Mickey Duzyj [インターナショナル・プレミア]
 日本の競馬馬ハルウララに関するドキュメンタリー。

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 ◆オナラブル・メンション
 ◎“What Happened to Her”(米) 監督:Kristy Guevara-Flanagan

 “What Happened to Her”(米) 監督:Kristy Guevara-Flanagan [ワールド・プレミア]
 テレビや映画に映し出された「死んでいる女性のイメージ」のモンタージュを通して、そうした女性像に対する文化的オブセッションを明らかにする。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆卓越貢献賞(Outstanding Achievement Award)
 ◎スティーヴ・ジェームズ

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 ◆Doc Mogul Award
 自国および国外で、キャリアを通して、ドキュメンタリー産業に創造的な活性化を及ぼしたと認められる個人に贈られる。
 ◎イーッカ・ヴェヘカラハティ(Iikka Vehkalahti)
 イーッカ・ヴェヘカラハティは、『ルック・オブ・サイレンス』『渚のふたり』などの製作を手がけるフィンランド出身のプロデューサー、監督。

 ◆Don Haig Award
 ◎Ed Barreveld
 Ed Barreveldは、“The World Before Her”などを手がけるプロデューサー。トロントを拠点として活動。

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 ◆Don Haig Award Pay It Forward Prize
 ◎Shasha Nakhai
 Shasha Nakhaiは、トロントを拠点とするドキュメンタリーの監督、プロデューサー。

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 ◆Lindalee Tracey Award
 新進のカナダのフィルムメーカーに贈られる。
 ◎Michael Chen

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 【観客賞】

 ◆観客賞(The Vimeo On Demand Audience Award)

 1.“Angry Inuk”(カナダ) 監督:Alethea Arnaquq-Baril

 2.“The Apology”(カナダ) 監督:ティファニー・ション(Tiffany Hsiung)

 3.“Spirit Unforgettable”(カナダ) 監督:ピート・マコーマック(Pete McCormack)

 4.“Hip-Hop Evolution”(カナダ) 監督:Darby Wheeler

 5.“When Two Worlds Collid”(ペルー) 監督:Heidi Brandenburg、Mathew Orzel 

 6.“Life, Animated”(米) 監督:ロジャー・ロス・ウィリアムス(Roger Ross Williams)

 7.“Gleason”(米) 監督:J・クレイ・トゥイール(Clay Tweel)

 8.“Mully”(米・ケニア) 監督:Scott Haze

 9.“Migrant Dreams”(カナダ) 監督:Min Sook Lee

 10.“Aida’s Secrets”(イスラエル・米・独・カナダ) 監督:Alon Schwarz、シャウル・シュワルツ(Shaul Schwarz)

 11.“Strike a Pose”(オランダ・ベルギー) 監督:Ester Gould、Reijer Zwaan

 12.“Mr.Gaga”(イスラエル・スウェーデン・オランダ・独) 監督:Tomer Heymann

 13.“Wizard Mode”(カナダ) 監督:Nathan Drillot、Jeff Petry

 14.“Tickled”(ニュージーランド) 監督:David Farrier、Dylan Reeve
 
 15.“Tempest Storm”(カナダ・独・仏) 監督:Nimisha Mukerji

 16.“Off the Rails”(カナダ・米) 監督:Adam Irving

 17.“Suited”(米) 監督:Jason Benjamin

 18.“Gun Runners”(カナダ) 監督:Anjali Nayar

 19.“Zimbelism”(カナダ) 監督:Matt Zimbel、Jean-François Gratton

 20.“Sonita”(イラン・独・スイス) 監督:Rokhsareh Ghaem Maghami

 ・“Angry Inuk”(カナダ) 監督:Alethea Arnaquq-Baril [ワールド・プレミア]
 あざらし猟に反対するキャンペーンが行われ、多くの支援者が現れ、経済的なバックアップもなされ、セレブから応援の声明も出される。その結果、何世紀にもわたって、あざらし猟によって生活を支えてきたイヌークたちは、攻撃のターゲットにされる。ところが、今、イヌークたちは、生き残るために闘い、自分たちの価値を守ろうと行動を起こしている。ソーシャルメディアを活用して、誤った情報を正し、政治家に働きかけたりもするのだ。

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 ・“The Apology”(カナダ) 監督:ティファニー・ション(Tiffany Hsiung) [ワールド・プレミア]
 日本軍によって、従軍慰安婦とされた3人の女性をピックアップする。フィリピンのAdelaは、死ぬまで夫に自分の過去を話せなかったことを後悔している。中国のCaoは、悲劇を乗り越え、養女をもらい、誰の援助も受けずに育て上げた。韓国のGilは、アジアを旅して、自分の物語や女性たちに対して行なわれた戦争犯罪について語っている。

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 ・“Spirit Unforgettable”(カナダ) 監督:ピート・マコーマック(Pete McCormack) [ワールド・プレミア]
 Spirit of the Westは、カナダのケルティック・ロック・バンドで、John Mannは、そのフロントマンを務めている。ところが、彼は、52歳でアルツハイマー病にかかっていることがわかる。これまで何百万人の人々と分かち合った詩的政治的な歌詞が、彼の頭の中から失われていくという現実にぶち当たる。彼と彼をサポートしている奥さんと、バンドメンバーは、ファンのためにサヨナラ・コンサートを開くことに決める。本作では、ライブ映像とともに、彼が、待ち受ける死に対して、威厳をもって闘おうとしている姿が挿入される。
 『フェイシング・アリ』や『アイ・アム・ブルース・リー』で知られるピート・マコーマックの最新作。

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 受賞者には、女性監督が多いですね。

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 *当ブログ記事

 ・HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_4.html

 ・HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_4.html

 ・HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_13.html

 ・HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201205/article_12.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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