【今年も秀作揃い!】 パームスプリングス国際映画祭2016 受賞結果!

 第27回パームスプリングス国際映画祭(1月1日-11日)

 【パームスプリングス国際映画祭】

 パームスプリングス国際映画祭は、日本ではさほど知られていないと思いますが、アメリカ国内で開催される映画祭としては、トップ・クラスの重要な映画祭の1つで、2009年はここで『おくりびと』が観客賞を受賞してもいて、それがアカデミー賞受賞へのはずみにもなったとも考えられます。

 この映画祭の面白いところは、新作映画を上映して優秀作品を表彰するいわゆる普通の映画祭の部分と、全米映画賞レースの真っ只中に開催される映画賞として、前年活躍した映画人を表彰する「映画賞」という部分を持っている、つまり、映画祭と映画賞の2つの側面を持っている映画祭だということです。

 「映画祭」の部分で上映される映画には、前年の国際映画祭サーキットをまわって受賞歴を重ねてきた話題作が多く、実質的に、「米国アカデミー賞外国語映画賞の前哨戦」(+ドキュメンタリー賞部門の前哨戦)になっています。

 本年度の「映画賞」の部分は、既に紹介した通り
http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_31.html

 「映画祭」の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆観客賞ナラティヴ部門(Mercedes-Benz Audience Award for Best Narrative Feature)
 ◎『顔のないヒトラーたち』(独) 監督:ジュリオ・リッチャレッリ

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 ◆観客賞 ドキュメンタリー部門(Mercedes-Benz Audience Award for Best Documentary Feature)
 ◎“Everything is Copy”(米) 監督:Jacob Bernstein、Nick Hooker

 “Everything is Copy”(米) 監督:Jacob Bernstein、Nick Hooker
 脚本家の娘として生まれ、人気リポーターからファニーな文章を書くエッセイストに転身し、そこから脚本家・劇作家・小説家・映画監督になったノラ・エフロンの仕事と人生を振り返ったドキュメンタリー。監督のひとりJacob Bernsteinは、ノラ・エフロンの息子。
 彼女の姉妹、仲間、元配偶者、多くの友人、そしてノラ・エフロン自身の言葉を通して、彼女の人生が語られる。
 ニューヨーク映画祭2015出品。

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 ◆国際批評家連盟賞 最優秀外国語映画賞(FIPRESCI Prize for Best Foreign Language Film of the Year)
 ◎『黒衣の刺客』(台湾) 監督:侯孝賢

 ◆国際批評家連盟賞 外国語映画部門 男優賞(FIPRESCI Prize for the Best Actor of the Year in a Foreign Language Film)
 ◎シグルヅル・シグルヨンソン(Sigurður Sigurjónsson)、テオドル・ユーリウソン(Theodór Júlíusson) 『ひつじ村の兄弟』(アイスランド)

 ◆国際批評家連盟賞 外国語映画部門 女優賞(FIPRESCI Prize for Best Actress of the Year in a Foreign Language Film)
 ◎Alena Mihulová “Home Care”(チェコ)

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 “Home Care(Domácí péče)”(チェコ・スロヴァキア) 監督:Slávek Horák
 物語:献身的な訪問ケアのナースをしているVlastaは、夫であるLadaと娘と、そして患者のために生きていた。ところがある日変化が起こり、彼女もまたある種のケアを必要としていることを悟る。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015 コンペティション部門出品。女優賞受賞(Alena Mihulová)。
 マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。Recommendations of Cinema Owners受賞。
 米国アカデミー賞2016外国語映画賞 チェコ代表作品。
 「ヴァラエティー」誌が選ぶ、観るべき10組の監督たち2016。


 ◆ニュー・ボイス/ニュー・ヴィジョン賞(New Voices/New Visions Award)
 ◎“Death By Death”(ベルギー・仏) 監督:Xavier Seron

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 “Death By Death(Je me tue à le dire)”(ベルギー・仏) 監督:Xavier Seron [北米プレミア]
 物語:ミシェルは、神経過敏で、極度の怖がりでもあり、自分が死にまとわりつかれているように感じていた。彼の母親は、猫好きで、ワイン好きの、かつら常用者だが、ミシェルは、そんな彼女に対する息子としての務めと、性的にお盛んなガールフレンドとのつきあいとの間で、どうバランスを取ればいいのか悩んでいた。ある時、彼は、自分の中に母と似たところがあるのを気づき始める……。
 ブーリ・ランネールの元スタッフでもあったXavier Seronの初監督長編。

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 ◆ニュー・ボイス/ニュー・ヴィジョン賞 スペシャル・メンション
 ◎“Thithi”(インド・米・カナダ) 監督:Raam Reddy

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 “Thithi”(インド・米・カナダ) 監督:Raam Reddy [北米プレミア]
 物語:南インドの片田舎の村。Century Gowdaが101歳で息を引き取る。彼の息子や孫、ひ孫らが集まってきて、11日間にも及ぶお葬式が始まる。彼らは、貴重な財産や羊飼いに至るまで、当然自分のものになると思われるものに対して自己主張を始める。
 プラハの映画学校で学んだRaam Reddyの監督デビュー作。
 ロカルノ国際映画祭2015 フィルムメイカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門 金豹賞、第1回作品賞受賞。ロカルノ国際映画祭で、カンナダ語作品が受賞したのは43年ぶり。
 ムンバイ映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員グランプリ受賞。

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 ◆ジョン・シュレシンジャー賞(The John Schlesinger Award)
 ◎“The Birth of Saké”(米・日) 監督:Erik Shirai

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 “The Birth of Saké”(米・日) 監督:Erik Shirai
 石川県白山市で明治3年に創業した吉田酒造店に密着し、2000年の伝統を持つ日本酒作りの秘密に迫ったドキュメンタリー。
 監督は、日系アメリカ人のエリック・シライ。
 トライベッカ映画祭2015 ニュー・ドキュメンタリー・ディレクター・コンペティション部門 審査員スペシャル・メンション受賞。

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 ◆境界の架け橋賞(HP Bridging the Borders Award)
 ◎“Umrika”(インド) 監督:Prashant Nair

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 “Umrika”(インド) 監督:Prashant Nair
 物語:1980年代の半ば。インドの小さな村。ウダイは村を出て、アメリカ(Umrika)に向かう。彼の父が死んだ後、ウダイの弟のラマカントは、ウダイが送ってきたと思っていた手紙が、実は、父と叔父がねつ造したものだと知る。ウダイはムンバイまで行って消息を絶ってしまっていた。ラマカントは、親友のラルーの助けを借りて、兄の足跡をたどって、兄を見つけ出そうとする。
 サンダンス映画祭2015 観客賞受賞。
 カイロ国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞受賞。

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 *当ブログ記事

 ・「ヴァラエティー」誌が選ぶ、観るべき10組の監督たち2016!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_28.html

 ・華やかに! パームスプリングス国際映画祭2016 Awards Gala!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_31.html

 ・パームスプリングス国際映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_37.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_39.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_46.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_41.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_8.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_32.html
 ・パームスプリングス国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_22.html

 ・全米映画賞レース2015の結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_70.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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