今年は大混戦?! 米国アカデミー賞2016 視覚効果賞候補20作品 発表!

 米国アカデミー賞2016 視覚効果賞の候補作品が発表されました。(12月7日)

 本年度より、最初に発表されるのがショートリスト10作品から候補作品20作品となっています。

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 ・『アントマン』 監督:ペイトン・リード
 ・『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 監督:ジョス・ウェドン
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 ・『チャッピー』 監督:ニール・ブロムカンプ
 ・『エベレスト 3D』 監督:バルタザール・コルマウクル
 ・“Ex Machina” 監督:アレックス・ガーランド
 ・『ワイルド・スピード SKY MISSION』 監督:ジェームズ・ワン
 ・『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』 監督:フランシス・ローレンス
 ・『白鯨との闘い』 監督:ロン・ハワード
 ・『ジュピター』 監督:ラナ&アンディー・ウォシャウスキー
 ・『ジュラシック・ワールド』 監督:コリン・トレヴォロウ
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 監督:ジョージ・ミラー
 ・『オデッセイ』 監督:リドリー・スコット
 ・『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 監督:クリストファー・マッカリー
 ・『レヴェナント:蘇えりし者』 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 ・『007 スペクター』 監督:サム・メンデス
 ・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 監督:J・J・エイブラムス
 ・『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 監督:アラン・テイラー
 ・『トゥモローランド』 監督:ブラッド・バード
 ・『ザ・ウォーク』 監督:ロバート・ゼメキス

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 この部門の傾向性を書き出してみると――

 ①この賞をノミネート/受賞しやすい作品のジャンルは、SF(近未来もの、宇宙もの、スーパーヒーローもの、モンスターもの、ファンタジー)、パニックもの、災害もの、冒険活劇(現在、過去、未来/海洋、山岳)など。

 ②ホラーやスプラッタ系の作品は選ばれにくい。

 ③視覚効果(SFX)がその作品を映画史上に残る作品にするのに大いに貢献している作品は評価されやすい。『ジュラシック・パーク』『フォレスト・ガンプ』『タイタニック』『マトリックス』『ベンジャミン・バトン』など。

 ④『フォレスト・ガンプ』『タイタニック』『グラディエーター』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』など作品賞受賞作品がこの部門を制することもある。

 ⑤受賞するかどうかはともかく、シリーズとして評価の高い作品は連続してノミネートされやすい。『スター・ウォーズ』旧3部作(すべて受賞)、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(すべて受賞)、『パイレーツ・オブ・カリビアン』(第2作のみ受賞)など。

 ⑥シリーズ第1作、新シリーズ第1作は、ノミネートされやすい。たとえば、『ナルニア国物語』『ライラの冒険』『トランスフォーマー』『スーパーマン・リターンズ』『ダークナイト』『アイアンマン』など。

 ⑦ジェームズ・キャメロン作品は、この部門に相性がいい。『エイリアン』『アビス』『ターミナーター2』『タイタニック』『アバター』とノミネートされた作品のほとんどが受賞(『トゥルー・ライズ』はノミネーションのみ)。

 ⑧スピルバーグ、ピーター・ジャクソン、マイケル・ベイもこの部門と相性がいい。

 ⑨近年は、ブライアン・シンガー、クリストファー・ノーラン、といったインディーズ系の意欲的な作品で世に出た映画作家の作品も登場するようになっている。

 ⑩リメイク作品、再シリーズ化作品は注目を集めやすい(最新のSFXを使って作品を全く新しいものとして作り直そうという意欲や試みが評価されるから?)。たとえば、『宇宙戦争』、『ポセイドン』、『スーパーマン・リターンズ』、『ダークナイト』

 ⑪アニメーション作品としては、過去に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と『スチュアート・リトル』がノミネートされたことがある。

 ⑫ノミネート作品は異なるタイプの作品が選ばれやすい。

 ⑬この部門を持つ米・映画批評家協会賞には、セントルイス、フェニックス、ラスベガスの各映画批評家協会賞がある。

 ⑭受賞作品は、視覚効果協会賞受賞作品と重なりやすい。

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 【近年のノミネーション&受賞状況】

 前回のミネート&受賞状況は―

 ○『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
 ○『猿の惑星: 新世紀(ライジング)』 監督:マット・リーヴス
 △『GODZILLA ゴジラ』 監督:ギャレス・エドワーズ
 ○『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 監督:ジェームズ・ガン
 △『ホビット 決戦のゆくえ』 監督:ピーター・ジャクソン
 ◎『インターステラー』 監督:クリストファー・ノーラン
 △『マレフィセント』 監督:ロバート・ストロンバーグ
 △『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』 監督:ショーン・レヴィ
 △『トランスフォーマー/ロストエイジ』 監督:マイケル・ベイ
 ○『X-MEN:フューチャー&パスト』 監督:ブライアン・シンガー

 2014年のノミネート&受賞状況は―

 △『エリジウム』 監督:ニール・ブロムカンプ
 ◎『ゼロ・グラビティ』 監督:アルフォンソ・キュアロン
 ○『ホビット 竜に奪われた王国』 監督:ピーター・ジャクソン
 ○『アイアンマン3』 監督:シェーン・ブラック
 ○『ローン・レンジャー』 監督:ゴア・ヴァービンスキー
 △『オブリビオン』 監督:ジョセフ・コシンスキー
 △『パシフィック・リム』 監督:ギレルモ・デル・トロ
 ○『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 監督:J・J・エイブラムス
 △『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』 監督:アラン・テイラー
 △『ワールド・ウォー Z』 監督:マーク・フォスター

 2013年のノミネート&受賞状況は―

 △『アメイジング・スパイダーマン』 監督:マーク・ウェブ
 △『クラウド アトラス』 監督:ラナ&アンディー・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ
 △『ダークナイト・ライジング』 監督:クリストファー・ノーラン
 ○『ホビット 思いがけない冒険』 監督:ピーター・ジャクソン
 △『ジョン・カーター』 監督:アンドリュー・スタントン
 ◎『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 監督:アン・リー
 ○『アベンジャーズ』 監督:ジョス・ウェドン
 ○『プロメテウス』 監督:リドリー・スコット
 △『007 スカイフォール』 監督:サム・メンデス
 ○『スノー・ホワイト』 監督:ルパート・サンダーズ

 2012年のノミネート&受賞状況は―

 △『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』
 ・『カウボーイズ&エイリアン』
 ○『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
 ◎『ヒューゴの不思議な発明』
 △『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
 △『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
 ○『リアル・スティール』
 ○『猿の惑星:創世記』
 ・『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』
 ・『エンジェル・ウォーズ』
 ・『SUPER8 スーパーエイト』
 ・『マイティ・ソー』
 ○『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
 △『ツリー・オブ・ライフ』
 △『X-Men:ファースト・ジェネレーション』

 2011年は―

 ○『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・『ナルニア国物語/第3章 アスラン王と魔法の島』
 ・『タイタンの戦い』
 ○『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ○『ヒア アフター』
 ◎『インセプション』
 ○『アイアンマン2』
 ・『エアベンダー』
 ・『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
 ・『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』
 △『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』
 ・『シャッター・アイランド』
 ・『魔法使いの弟子』
 △『トロン:レガシー』
 ・『アンストッパブル』

 ◎印は受賞作品、○印はノミネート作品、△印はショートリスト作品です。

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 【前哨戦の状況】

 ◆サテライト・アワード 視覚効果賞ノミネーション
 ・『007 スペクター』
 ・『ザ・ウォーク』
 ・『オデッセイ』
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・『ジュラシック・ワールド』
 ・『エベレスト 3D』

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 本年度は、いろんなタイプの作品があって、実に選ぶのが難しいですね。

 ・『エベレスト 3D』
 ・“Ex Machina”
 ・『白鯨との闘い』
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・『オデッセイ』
 ・『レヴェナント:蘇えりし者』
 ・『007 スペクター』
 ・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
 ・『ザ・ウォーク』

 それでも無理やり5作品に絞り込むと―

 ・『エベレスト 3D』
 ・“Ex Machina”
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・『オデッセイ』
 ・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

 最終的に受賞するのは、無難なところでは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、そうでなければ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、あたりでしょうか。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、最後まで作品賞や監督賞の本命にとどまっていればいいですが、そうでないと何も獲ることができなくなっちゃうんですよね。ここまで頑張ってたし、何かあげたいというのであれば、その落としどころとして、視覚効果賞というのも十分にあり得るんじゃないでしょうか。

 第88回米国アカデミー賞ノミネーション発表は、2016年1月14日です。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2015 視覚効果賞候補ショートリスト10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_9.html
 ・米国アカデミー賞2014 視覚効果賞候補ショートリスト10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_13.html
 ・米国アカデミー賞2013 視覚効果賞候補ショートリスト10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_28.html
 ・米国アカデミー賞2012 視覚効果賞候補ロングリスト15作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_15.html
 ・米国アカデミー賞2012 視覚効果賞候補ショートリスト10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_3.html
 ・米国アカデミー賞2011 視覚効果賞候補ロングリスト15作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_15.html
 ・米国アカデミー賞2011 視覚効果賞候補セミファイナリスト7作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_9.html
 ・米国アカデミー賞2010 視覚効果賞候補ロングリスト15作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_21.html
 ・米国アカデミー賞2010 視覚効果賞候補セミファイナリスト7作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_7.html

 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_6.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_28.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編映画賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_30.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_26.html
 ・米国アカデミー賞2016 短編アニメーション賞 ロングリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_10.html

 ・米国アカデミー賞2016 長編アニメーション賞 エントリー作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_7.html

 ・米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 各国代表作品 リスト その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_20.html
 ・米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 各国代表作品 リスト その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_21.html
 ・米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 各国代表作品 リスト その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_24.html
 ・完全ガイト!米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 各国代表作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_25.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

 追記:
 ・米国アカデミー賞2016 視覚効果賞 ショートリスト10作品 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_66.html

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